JPH0630646Y2 - 包装袋の開口装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本校案は、包装袋の開口部を合理的に開口するようにし
た包装袋の開口装置に関する。

（従来技術） 従来は、包装袋の開口部にエアーなどを噴射して開口さ
せ、回動自在な回動片を開口部に進入させて開口させる
ようにしていたので、開口作業に時間を要し、能率を低
下させる欠点があった。

（実施例） 本考案は上記の欠点を解消したもので、以下図例に基づ
いて説明する。

１は適宜駆動させるように設けた主コンベアーで、該コ
ンベアー１を中間にして該コンベアー１と直角方向に相
前後してコンベアー２及びコンベアー３を設けてあり、
４は固定板で主コンベアー１の走行方向の側方部で、且
つ上方位置に設けてあり、更に同固定板４の側縁部にコ
ンベアー２の先端部が隣接する如く設けてある。

５、５は夫々回動並びに往復動自在な一対の対称なガイ
ド片で断面をＬ字状に形成して物品をガイドするように
してあり、６、６は夫々板バネで形成した突出片で前記
ガイド片５、５の先端部に夫々固定してあり、７、７は
夫々ガイド片５、５の側面に固定した固定子であり、コ
ンベアー２の下方位置に設けた凹状のロッド８の両端を
前記固定子７、７に回動自在に設けてある、即ち該ロッ
ド８の上端部に設けたピン９、９に前記固定子７、７を
回動自在に設けてある。

１０はエアーシリンダーでコンベアー２の下方位置に設
けてあり、且つ同エアーシリンダー１０のピストン１１
を前記ロッド８に固定して同ロッド８を前後動するよう
にしてあり、１２、１２は夫々コンベアー２の下方位置
に設けた固定軸でロッド８を夫々固定軸１２、１２に挿
通して摺動自在となるようにしてある。

１３、１３は夫々エアーシリンダーでガイド片５、５の
側面に近接して設けると共に固定子７、７の後方位置に
設けてあり、更にエアーシリンダー１３、１３のピスト
ン１４、１４をガイド片５、５の側面に接圧自在として
あり、１５、１５は夫々引張りバネで、固定子７、７の
後方位置で且つガイド片５、５の側面と凹状ロッド８間
に設けて、突出片６、６の位置が互いに内方に向くよう
に構成してある。

１６は主コンベアー１の下方で且つ固定板４の全部側面
に設けた昇降部材で、同部材は昇降板１７及び押上板１
８で形成され、且つ同板１７、１８は互いに蝶番１９で
連結され、更に昇降板１７と押上板１８の間に押上げバ
ネ２０を設けて、押上板１８を常に上方へ押上げるよう
にしてあり、２１は昇降板１７の下方に設けたエアーシ
リンダーでピストン２２を昇降板１７の下面に固定して
ある。

２３、２３は夫々固定板４の下方に固定したエアーシリ
ンダーでピストン２４、２４に夫々押圧子２５、２５を
固定してあり、同押圧子２５、２５を固定板４の下面に
押圧自在となるようにしてある。

２６、２６は夫々主コンベアー１の下方に固定したエア
ーシリンダーで主コンベアー１を介して搬送される包装
袋２７の側縁をエアーシリンダー２６、２６のピストン
２８、２８で係止されるようにしてあり、２９は主コン
ベアー１の下方に設けた反射型光電管で包装袋２７の側
縁を感知する如くしてある。

本考案の構成は上記の如くで、以下本考案の作用につい
て以下述べる。

先ず第９図の如く、点線位置にある包装袋２７が主コン
ベアー１上を介して搬送され、実線位置に達したとき、
即ち包装袋２７の舌片２７Ａが固定板４の下面に到達す
ると、包装袋２７の側縁が光電管２９により感知され、
同光電管２９の感知を介してエアーシリンダー２６、２
６のピストン２８、２８が夫々押上げられ、包装袋２７
の側縁が同ピストン２８、２８に係止され、同時に主コ
ンベアー１の駆動が停止される。

次いで第４図の如く、固定板４及びコンベアー１の下方
位置に夫々位置している押圧子２５及び昇降部材１６
が、夫々第５図の如くエアーシリンダー２３、２１のピ
ストン２４、２２を介して上昇し、固定板４の下面に位
置する包装袋２７の舌片２７Ａが前記押圧子２５、２５
の上昇を介して固定板４下面に圧着され、且つ押上板１
８を介して包装袋２７の開口部２７Ｂ近傍が、第５図の
如く上方へ押上げられ、同開口部２７Ｂが開口された状
態になる。

次いで第９図の如く、ガイド片５、５に設けた突出片
６、６が夫々互いに内方に向いた状態で、エアーシリン
ダー１０のピストン１１を介して位置Ｘから位置Ｙまで
前進する、即ち上記突出片６、６が夫々互いに内方に向
いた状態のまま前進して第１０図の如く前進包装袋２７
の開口状態にある開口部２７Ｂ内部に進入するのであ
る。

尚、第６図の如く、ガイド片５、５及び突出片６、６が
夫々包装袋２７の開口部２７Ｂ内に進入する際、押上板
１８は前記各片５、６によって押し下げられるのであ
る。

次いで前記昇降部材１６が、第７図の如く主コンベアー
１の下方位置に下降する。

次いで上記の如く、位置Ｙ、Ｙにある前記突出片６、６
が夫々互いに離反して第１０図の如く、位置Ｚ、Ｚまで
拡開される、即ち第３図の如くエアーシリンダー１３の
ピストン１４が突出することにより、位置Ｙ、Ｙにある
突出片６、６が夫々互いに離反して位置Ｚ、Ｚまで拡開
し、包装袋２７の開口が確実に行なわれるのである。

次いで上記のようにガイド片５、５に設けた突出片６、
６を介して包装袋２７が開口され、且つＬ字状のガイド
片５、５の側面壁が夫々コンベアー２と平行となった状
態で、即ち前記光電管の感知により、タイマーを介して
所要時間後にコンベアー２が駆動されて第７図の如く物
品３０がガイド片５、５の方向に搬送される。

またコンベアー２が駆動されると同時に同コンベアー２
と同一速度で駆動されるようにしたチェーン３１が駆動
され、チェーン３１に設けた公知の押圧片３２を介して
物品３０が押圧、搬送される。即ち第８図の如く、開口
された包装袋２７内に物品３０が挿入されて搬送され
る。

尚、開口された包装袋２７内に物品３０が挿入された
際、即ちコンベアー２が駆動されたとき作動されるタイ
マー化（図略）を介して押圧子２５に設けたエアーシリ
ンダー２３のピストン２４の作動により、押圧子２５が
第７図、第８図の如く下方位置へ下降し、包装袋２７の
舌片２７Ａの押圧が解除されるのである。

次いで第７図の如く包装袋２７が、コンベアー３側の点
線位置に達したとき、押圧片３２はチェーン３１の前端
に達して上方位置へ回動、移動し、物品３０の挿入され
た包装袋２７は更にコンベアー３上を搬送されるのであ
る。

次いで主コンベアー１が駆動されて包装袋２７が搬送さ
れ、以下上述の如き動作が順次繰返えされるのである。

尚、本考案において、ガイド片５、５及び突出片６、６
の代りに例えば第１１図及び第１２図の如き板バネで形
成した回動片３３を用いてもよい。

即ち、固定片４上に設けた回動自在な支軸３４に回動片
３３及びロッド３５を固定し、更に適宜軸支したエアー
シリンダー３６のピストン３７を該ロッド３５に回動自
在に連結して回動片３３を包装袋２７の開口部２７Ｂ内
に出力自在となるようにしたもので、３８は回動片３３
に設けた側壁で包装袋２７の開口を容易にするようにし
たものである。

尚、接着剤付き包装袋の場合、例えば、第５図、第６
図、第１１図の如く、袋の開口部付近に予め感圧性接着
剤２７Ｃを塗布した包装袋を用いるようにしてもよい。

（効果） 本考案は上述の如く、押上板１８を介して包装袋２７の
開口部２７Ｂが上方へ押し上げられて同開口部２７Ｂが
開口され、更に一対のガイド片５、５即ち、突出片６、
６が開口状態にある開口部２７Ｂ内部に進入して拡開さ
れることにより、包装袋２７の開口部２７Ｂが確実に開
口され、物品の挿入が容易に行なわれるので、従来に比
べて極めて能率的に包装でき、しかも機構が簡易である
ため、保守点検を容易に行なうことができるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したもので、第１図は装置全
体の斜視図、第２図は主要部の斜視図、第３図はガイド
片の作動説明用背面図、第４図〜第６図は夫々昇降部材
の作動説明用側断面図、第７図及び第８図は夫々包装袋
の搬送、作動説明用側面図、第９図及び第１０図は夫々
ガイド片の進入状態を示す作動説明用平面図、第１１図
及び第１２図は突出片の他の実施例を示したもので、第
１１図は平面図、第１２図は斜視図である。 ５、５……ガイド片、２７……包装袋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】適宜駆動されるようにした主コンベア１及
   び該コンベア１と略直角方向に走行するコンベア２をＴ
   字状に配設し、前記コンベア１の側方部で且つ上方位置
   に固定板４を設けると共に、同板４の側縁部に前記コン
   ベア２の先端部を隣接させ、更にコンベア２の両側方部
   で且つ上方位置に往復動並びに開閉自在な突出片６、６
   を設け、更に固定板４の下方に昇降自在な押圧子２５、
   ２５を設けると共に、該板４の側方で且つ主コンベア１
   の下方位置に昇降自在な昇降板１７を設け、更に該板１
   ７に設けた蝶番１９を介して押圧板１８を連結し、且つ
   該板１７、１８間に押上げバネ２０を設け、主コンベア
   １上を搬送される包装袋２７が固定板４の位置に達した
   とき、包装袋２７の搬送を停止し、次いで押圧子２５、
   ２５及び昇降板１７を夫々上昇させ、押圧子２５、２５
   を介して包装袋２７の舌片２７Ａを固定板４の下面に押
   圧すると共に、押圧板１８を介して包装袋２７の開口部
   ２７Ｂを押上げ、次いで一対の閉状態にある突出片６、
   ６を前記包装袋２７の開口部２７Ｂ内に進入させ、更に
   突出片６、６を拡開させて包装袋２７を開口するように
   構成したことを特徴とする包装袋の開口装置。