JPH06305Y2 - 作業用走行機体における轍間距離調節装置 - Google Patents

作業用走行機体における轍間距離調節装置

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JPH06305Y2
JPH06305Y2 JP19291587U JP19291587U JPH06305Y2 JP H06305 Y2 JPH06305 Y2 JP H06305Y2 JP 19291587 U JP19291587 U JP 19291587U JP 19291587 U JP19291587 U JP 19291587U JP H06305 Y2 JPH06305 Y2 JP H06305Y2
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cylinder
traveling
crawler
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moving
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JP19291587U
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八重樹 荒木
啓一 大本
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、コンバイン等のクローラ型走行体が設けられ
た作業用走行機体における轍間距離調節装置に関するも
のである。
[従来技術及び考案が解決しようとする問題点] 一般に、この種クローラ型走行体を設けてなる走行機体
においては、例えばこれがコンバインである場合、中割
り作業た畦際作業等の場合に、通常作業では既刈地側と
なる走行体が未刈り茎稈を踏み付けたり畦に乗り上げた
りする不具合があり、そこでこれを回避するため、一方
の走行体を左右方向に移動できるようにしたものが例え
ば特開昭61-5717号公報において知られている。そして
この場合、移動側走行体の支軸と機体側から延びる支軸
とをスプライン嵌合部することになるが、このスプライ
ン嵌合部を保護する保護筒体も、機体側の固定筒体と移
動走行体側の移動筒体とをオーバーラップ嵌合させて構
成する必要がある。しかるに従来、このオーバーラップ
部位にクローラが持ち回った泥土や小石等が落下し、こ
こから保護筒体内部にまで侵入してしまうという欠点が
あり問題と成る。
[問題を解決する手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一掃
することができる作業用走行機体における轍間距離調節
装置を提供することを目的として創案されたものであっ
て、左右のクローラ型走行体の少なくとも一方を左右方
向に移動させて走行体間の轍間距離を調整できるように
した作業用走行機体において、前記移動する走行体側の
支軸と機体から突出した支軸とのスプライン嵌合部を覆
う保護筒体を、機体側の固定筒体と移動走行体側の移動
筒体とを用いて構成するに、該移動筒体の内端部を、ク
ローラ内側縁よりも機体内方位置にて固定筒体に対して
外周側でオーバーラップさせたことを特徴とするもので
ある。
そして本考案は、この構成によって、保護筒体のオーバ
ーラップ嵌合部からの泥土等の侵入を効果的に防止でき
るようにしたものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、1はコンバインの走行機体であって、該走
行機体1は、茎稈を刈取る等の前処理をする前処理部
2、刈取られた茎稈の脱穀処理をする脱穀部3、排稈を
細断する等の後処理をする後処理部4、選別された穀粒
を穀粒袋に収容する穀粒収容部5等によって構成されて
いることなどは何れも従来通りである。
6,7は左右一対のクローラ型走行体であって、該走行
体6は未刈地側のもの、走行体7は既刈地側のものであ
るが、未刈地側の走行体6は後述する機体フレームに支
持フレーム6aを介して一体的に組付けられており、ク
ローラ6bの外側縁が前処理部2の未刈地側デバイダ2
aの分草位置と略一致するようになっている。一方、既
刈地側(移動側)走行体7は、後述する駆動輪7a、転
輪7b、アイドラー7cによって構成されるものである
が、その走行フレームは、転輪7bが軸支取付けされる
取付けフレーム8、該取付けフレーム8の前後部から上
方に延設される支持フレーム9、並びに前後支持フレー
ム9間を連結する補助フレーム10による一体的なフレー
ム構造になっている。一方、機体フレームは、前後方向
を向く左右一対の縦フレーム11と、該縦フレーム11間に
介装され、左右方向を向いた前後一対の横フレーム12と
によって枠組み形成されるが、横フレーム12は、略コ字
形をした一対の型材12aを、開口部が互いに対向するよ
う並設し、かつ上辺同志、下辺同志をそれぞれ連結板12
bによって連結して一体的に形成したものであるが、下
側連結板12bは、既刈地側の半部において切欠かれてお
り、而して横フレーム12の既刈地側にガイドレール部が
構成されている。
一方、前記各支持フレーム9のうち、既刈地側走行体7
のものの上端部には左右方向を向く走行フレーム14がそ
れぞれ一体的に取付けられている(実施例において未刈
地側走行体6のものは横フレーム12に一体的に固定され
ている。)が、この走行フレーム14には左右一対のロー
ラ15がそれぞれ軸承されている。そして走行フレーム14
は、ローラ15が型材12aの内面を走行するよう前記横フ
レーム12に形成されたガイドレール部に嵌入し、これに
よってローラ15がガイドレール部の上面に転接して機体
重量を受ける状態で、既刈地側走行体7は左右方向に移
動可能となっている。しかもこのものは、型材12aの下
面に略L字形の補助ガイド12cが前後に設けられてい
る。そして支持フレーム9に設けたズレ止めローラ15が
補助ガイド12cを転動することで前後方向のズレ止めを
軽負担で行うように構成されている。
さらに取付けフレーム8には、クローラ16の内面に形成
される左右係止爪16aの間に入り込む上下のクローラガ
イド17,17aが設けられ、また補助フレーム11には、クロ
ーラ16の上部側を上側から抱き込むように形成したクロ
ーラガイド18が設けられていて、後述するように走行体
7が左右方向に移動する際に、該クローラ16を積極的に
追随移動させるとともに、クローラ16のズレ止め等の作
用を成すように構成されている。
19はトランスミッションケースであって、該トランスミ
ッションケース19から延設される駆動軸20の先端部はス
プライン軸20aとなっているが、このスプライン軸20aに
は移動走行体側の車軸21が左右軸芯方向移動自在にスプ
ライン嵌合している。この車軸21の外端部に駆動輪7a
が固着されるが、さらに車軸21の外周には軸受21aを介
してブラケット21bが取付けられ、このブラケット21bに
取付けフレーム8が一体的に固定されている。前記トラ
ンスミッションケース19の外面には駆動軸20を蓋う固定
筒体22が一体的に固定されているが、この固定筒体22と
駆動軸20との間に介装される軸受取付け部22aと前記ブ
ラケット21bとの間には蛇腹状となっていて伸縮自在な
膜筒体22bが設けられて前記スプライン嵌合部を覆う潤
滑室が形成され、ここに充填される潤滑油によって前記
スプライン嵌合部の潤滑をするようになっている。23は
前記ブラケット21bにボルト23aを介して一体固定される
移動筒体であるが、このボルト23aによる固定位置はク
ローラ16における芯金16a部位にオーバーラップするよ
うになっていて、クローラ16の芯金部の無い部所が撓ん
だとしてもクローラ内側面がボルト23aに接触して破損
するようなことが無いように配慮されている。さらに前
記移動筒体23は、固定筒体22よりも大径となっていて固
定筒体22の外周側に出没自在にオーバーラップ嵌合して
いるが、その内端部は、クローラ16の内側縁を越えた内
方のトランスミッションケース19側に位置し、そして移
動側走行体7が最も外方に移動した状態で、移動筒体23
の内端部は固定筒体22の外端部と少なくともオーバーラ
ップするように設定されている。
さて、次に、走行体7の移動機構について説明する。こ
の移動機構は、左右補助フレーム10間に設けられるもの
であるが、中間がピン26によって揺動自在に枢支された
リンク杆24,25の後端部は、左右補助フレーム10の後側
部にそれぞれピン24a,25aを介して一体的に枢支されて
いる。一方、リンク杆24,25の前端部にはローラ24b,25b
が軸承されており、このローラ24b,25bは、左右補助フ
レーム10の前側部に設けたガイド10aに前後方向転動自
在にそれぞれ支持されている。さらに27は轍間距離調節
用シリンダであって。該轍間距離調節用シリンダ27は、
一端が未刈地側補助フレーム10に、他端がピン26を越え
た状態でリンク杆24にピン27a,27bによってそれぞれ枢
支されている。そして走行体7は、轍間距離調節用シリ
ンダ27の伸縮に追随するリンク杆24,25のピン26を枢軸
とした揺動姿勢変化によって左右方向に移動するように
なっている。
また28は前記シリンダ27の伸縮制御をするソレノイドバ
ルブ29に連動連結された轍間距離調整レバーであって、
該調整レバー28は運転席に座する作業者が操作できる部
位に設けられるものであるが、そのレバー28の近傍には
インジケータ31用の透明板付きの窓30が開設されてい
る。このインジケータ31は連結ワイヤ32を介してリンク
杆24に連動連結され、リンク杆24の移動に伴うワイヤ押
し引き作動でインジケータ31が弾機31aに順じて移動
し、移動走行体7が、内側に位置する狭幅状態、外側に
位置する広幅状態、さらにはその中間状態にあるかの識
別ができるようになっている。
叙述の如く構成された本考案の実施例において、中割り
作業や畦際作業をする場合、轍間距離調節用のシリンダ
27の伸縮作動を行うことにより、走行体7を内側に移動
させて両走行体6,7の轍間距離を小さくし、既刈地側
走行体7の外側縁を既刈地側デバイダ2aの分草位置に合
わせるかこれよりも内側に位置させれば、走行体7が未
刈り茎稈を踏みぶつしたり畦に乗り上げたりする不具合
がなく、整然とした収穫作業を円滑に行うことができ、
また通常作業を行う場合には走行体7を最も外側に移動
させて広い安定した轍間距離として収穫作業を行うこと
ができる。
この様に本考案においては、走行体7を必要において左
右方向に移動させて轍間距離の調整を行うことができる
ものであり、その場合、駆動軸20に対しスプライン嵌合
する車軸21が左右移動することになるが、このスプライ
ン嵌合部、特に実施例においてはスプライン嵌合部用の
潤滑油室を形成する膜筒体22bは、対向する端部同志が
少なくともオーバーラップ嵌合する固定筒体22、移動筒
体23によって覆われていて保護されている。しかもこの
ものは、移動筒体23がクローラ16の内側縁よりも内方に
大きく突出しており、しかも固定筒体22の外側から嵌合
してオーバーラップしている。この結果、走行体7が左
右移動しても、クローラ16の内端縁と移動筒体23の内端
縁、つまり移動筒体23に固定筒体22が入り込む位置との
関係が変化することは無く、常にクローラ16の内端縁か
ら一定距離だけ離れた位置にあり、従ってクローラ16が
持ち回った泥土や小石が保護筒体上に落下した場合に、
これらのものは移動筒体23上に落下し、固定筒体22が入
り込む位置に落下することを可及的に阻止できることに
なる。このため落下したものが筒体内部にまで侵入して
しまう不具合を効果的に防止できて、保護筒体内部にあ
る膜筒体22bの有効な保護が長期に亘って計れることに
なる。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであ
るから、轍間距離を調整するため移動する走行体側にお
いて、機体側の支軸と移動走行体側の支軸とのスプライ
ン嵌合部は、保護筒体によって覆われて保護されている
が、この保護筒体を構成する移動筒体が機体側の固定筒
体の外周でオーバーラップ嵌合し、しかも固定筒体が移
動筒体に入り込む位置はクローラの内側縁よりも内側に
位置している。この結果、走行体が移動してもクローラ
に対する固定筒体の入り込む位置は常に変化すること無
く、クローラ内側縁から離れた位置にあることとなり、
従ってクローラによって持ち回られた泥土等が保護筒体
上に落下したとしても、それは殆ど移動筒体上に落下す
ることに成って、泥土等が固定筒体の入り込む部位から
内部にまで侵入してしまう不具合を確実に防止できるこ
ととなる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係る作業用走行機体における轍間距離
調整装置の実施例を示したものであって、第1図はコン
バインの全体正面図、第2図は同前平面図、第3図は走
行体の正面断面図、第4図は走行体の概略側面図、第5
図は走行体の作動状態を示す作用説明図、第6図は走行
体が内側に移動した状態を示す駆動輪部の縦断面図、第
7図は走行体が外側に移動した場合を示す駆動輪部の縦
断面図、第8図は走行体の要部平面図、第9図A,Bは
調整レバー部の正面図、断面図、第10図はインジケータ
の作用説明図である。 図中、1は走行機体、6,7は走行体、7aは駆動輪、
20は駆動軸、21は車軸、22は固定筒体、23は移動筒体で
ある。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右のクローラ型走行体の少なくとも一方
    を左右方向に移動させて走行体間の轍間距離を調整でき
    るようにした作業用走行機体において、前記移動する走
    行体側の支軸と機体から突出した支軸とのスプライン嵌
    合部を覆う保護筒体を、機体側の固定筒体と移動走行体
    側の移動筒体とを用いて構成するに、該移動筒体の内端
    部を、クローラ内側縁よりも機体内方位置にて固定筒体
    に対して外周側でオーバーラップさせたことを特徴とす
    る作業用走行機体における轍間距離調節装置。
JP19291587U 1987-12-19 1987-12-19 作業用走行機体における轍間距離調節装置 Expired - Lifetime JPH06305Y2 (ja)

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