JP4989593B2 - トラクタ - Google Patents

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Description

本発明は、トラクタのピットマンアームに取り付けられて、タイロッドのピットマンアームとの連結部分を保護する保護カバーを備えたトラクタに関するものである。
従来、圃場に栽培された葉たばこ等の作物の残幹を掘り起こして細断処理する残幹処理機があり、この残幹処理機は、トラクタの後部に装着されて圃場を移動しながら残幹を処理するものである(特許文献1参照)。
特開2006−325464号公報
前記残幹処理機を装着したトラクタは、残幹が残っている畝を跨いで前進走行し、残幹をトラクタの前部に設けられたデバイダによってトラクタの左右方向中央側に誘導すると共に前側に押し倒し、この押し倒された残幹がトラクタ車体の下面側を通って行って、トラクタ後部に装着された残幹処理機によって処理される。
トラクタが残幹を跨いで走行する際に、残幹は、トラクタの前部に設けられたデバイダによって前側に押し倒されるが、たばこの残幹は剛性があることから、押し倒された後、ある程度は復帰し、該残幹がタイロッドのピットマンアームとの連結部分に接当してタイロッドエンドのブーツを損傷させるという問題がある。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、トラクタのタイロッドのピットマンアームとの連結部分を保護することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、トラクタの車体の下部側であって且つ該車体の前方側に、後部側が上下方向の軸芯回りに回動自在に支持されていて前部側が左右揺動するピットマンアームが設けられ、このピットマンアームの前部側に、該ピットマンアームの前記軸芯回りの左右揺動動作によって前輪を操向操作するタイロッドが連結されたトラクタにおいて、
前記タイロッドのピットマンアームとの連結部分の前面側及び下面側を覆うカバー部を備え且つピットマンアームと同行揺動するように該ピットマンアームに取り付けられた保護カバーを設けたことを特徴とする。
また、前記ピットマンアームに前輪の切れ角を検出するための検出ロッドが連結され、前記保護カバーが、検出ロッドのピットマンアームとの連結部分を下側から覆う他のカバー部を備えているのがよい。
また、保護カバーは、ピットマンアームの下側に位置する下側部材と、ピットマンアームの上側に位置する上側部材とを有し、これら下側部材と上側部材とでピットマンアームを挟み込むことにより、保護カバーがピットマンアームと同行揺動するように該ピットマンアームに取り付けられ、下側部材に、タイロッドのピットマンアームとの連結部分の前面側及び下面側を覆うカバー部が設けられているのがよい。
また、下側部材は、タイロッドのピットマンアームとの連結部分の前面側及び下面側を覆う前部材と、ピットマンアームの後部の下端側に配置されていて検出ロッドのピットマンアームとの連結部分を下側から覆う他のカバー部を備えた後部材と、これら前部材と後部材とを連結する中間部材とから構成されていてもよい。
本発明によれば、トラクタがたばこ等の作物の残幹を跨いで走行する際において、保護カバーによってタイロッドのピットマンアームとの連結部分を残幹から保護することができ、該残幹によってタイロッドエンドのブーツが破損されるのを防止することができる。
しかも、保護カバーは、ピットマンアームと一緒に揺動するように該ピットマンアームに取り付けられるので、該保護カバーを小型化することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図3において、1は四輪駆動トラクタであり、該トラクタ1の後部には、三点リンク機構2を介して、畝3に植えられた葉たばこ等の作物の残幹4を処理する残幹処理機5が装着されており、畝3を跨いでトラクタ1を走行させることにより残幹4の処理がされる。
トラクタ1は、前部のエンジン6と、該エンジン6の後部に連結された伝動ケース7とから主構成された車体8を備えている。
前記伝動ケース7はエンジン6の後部にフライホイールハウジングを介して連結されたクラッチハウジングと該クラッチハウジングの後部に連結されたミッションケース等から構成されている。
エンジン6の左右側面下部には、該エンジン6の左右側面から前方に延びる側板9と該側板9の前端同士を連結する前板10とを有する前車軸フレーム11が取付固定されている。
前車軸フレーム11の前端部には、ウエイトが取り付けられるウエイト取付台12と、トラクタ1の前進走行によって残幹4を進行方向前方側に向けて押し倒すと共に押し倒された残幹4を車体幅方向中央寄りに誘導するデバイダ13が取り付けられている。
車体8は左右一対の前後輪14,15で走行可能に支持されており、前輪14が操向輪とされ、後輪15及び前輪14が駆動輪とされている。
前記車体8の後部にはキャビン16が搭載されており、該キャビン16内の後部には運転席17が設けられ、該運転席17の前方には前輪14を操向するステアリングハンドル18が設けられている。
三点リンク機構2は、車体8の後方に配置されており、トラクタ1の幅方向(左右方向)に所定間隔を有して配置された左右一対のロワーリンク19と、これらロワーリンク19間の上方位置に配置された1本のトップリンク20とから構成され、各リンク19,20は前端側が車体8側に左右方向の軸芯回りに回動自在に枢着されており、左右のロワーリンク19は油圧昇降装置によって上下に揺動可能とされている。
残幹処理機5は、処理対象の残幹4が植えられた畝3を跨いで進行する機体フレーム21と、この機体フレーム21に搭載されて残幹処理作業を施す残幹処理部22とを備える。
機体フレーム21の前側には、三点リンク機構2の左右ロワーリンク19とトップリンク20の後端側に着脱自在に取り付けられる装着フレーム23が設けられ、後側下部には畝3間溝を転動する左右一対のゲージ輪24が回転自在に設けられている。
残幹処理部22は、トラクタ1の前進走行によって進行方向前方に向けて押し倒された残幹4に対して、該残幹4の根部を掘り起こすと共に根部側から残幹4を機体内に引き込む掘起部26と、この掘起部26によって引き込まれた残幹4を細断して送り出す切断装置27と、この切断装置27によって細断された残幹4の断片を案内するシューター28と、このシューター28によって案内される残幹4の断片を収容する収容部29とを有する。
図4及び図5に示すように、前車軸フレーム11の前部下面側には前車軸ケース31(又は前車軸)が左右方向に配置され、この前車軸ケース31は、左右方向中央部が、その前後に配置され且つ前車軸フレーム11に取付固定された軸受け32に前後方向の軸芯回りに回動自在に支持されている。
前車軸ケース31の左右両側には、前輪ケースを介して前輪14がキングピンの軸芯X回りに回動自在に支持されており、左右各前輪14側にはナックルアーム34が設けられている。
前車軸フレーム11の下面側前部で且つ前車軸ケース31の前方側(トラクタ1の車体8の下部側であって且つ該車体8の前方側)には、前車軸フレーム11の左右幅内に位置するピットマンアーム36が配置されている。
このピットマンアーム36は後部側の基部37と、この基部37から前方側に延出されたアーム部38と、このアーム部38の前端側に設けられた左右一対のタイロッド取付部39とを備えている。
ピットマンアーム36の基部37には、上下方向の軸芯を有するスプライン穴からなる嵌合穴40が上面側から形成され、この嵌合穴40に上下方向の軸芯Yを有する回動軸41が上方からスプライン嵌合されている。
前記回動軸41の下端側にはネジ軸部42が設けられ、このネジ軸部42は嵌合穴40の底部を貫通してピットマンアーム36の基部37の下方に突出されており、このネジ軸部42にナット43が螺合されていることにより回動軸41にピットマンアーム36が取り付けられている。これによって、ピットマンアーム36が上下方向の軸芯Y回りに回動自在に支持されると共に、前部側が前記軸芯Y回りに左右揺動自在とされている。
ピットマンアーム36の各タイロッド取付部39には、上下方向の軸芯を有する取付孔44が形成されている。
ピットマンアーム36の左右両側にはタイロッド45が配置されている。
タイロッド45は、ターンバックル構造のロッド本体46と、このロッド本体46の一端側と他端側とに設けられたタイロッドエンド47,48とから構成されている。
左右のタイロッド45の一端側のタイロッドエンド47は左右方向で同じ側にあるタイロッド取付部39に連結され、タイロッド45の他端側のタイロッドエンド48は左右方向で同じ側にあるナックルアーム34に連結されている。
タイロッドエンド47は、図1に示すように、ロッド本体46の端部に設けられたホルダ部49と、このホルダ部49に取り付けられたジョイントピン50と、このジョイントピン50の一部を被覆する防塵用のブーツ51とを有する。
ホルダ部49には球面状の支持孔52が形成されている。
ジョイントピン50は、前記ホルダ部49の支持孔52に内嵌されて該支持孔52に角変位自在に保持される球状部53と、この球状部53から突出する連結部54とを有する。
ブーツ51は、ジョイントピン50の連結部54に套嵌されている。
一端側のタイロッドエンド47は、連結部54をタイロッド取付部39の取付孔44に下方側から挿通し、連結部54の先端側に設けられたネジ部55にナット56を螺合することにより、ピットマンアーム36に取り付けられ、ブーツ51は、ジョイントピン50の、ホルダ部49とタイロッド取付部39との間を被覆している。
前記回動軸41はステアリングハンドル18の回動操作によってその軸芯Y回りに回動されるように連動手段を介してステアリングハンドル18に連動されており、ステアリングハンドル18によって回動軸41を軸芯Y回りに回動させると、ピットマンアーム36が回動軸41の軸芯Y回りに左右に揺動してタイロッド45が押し引きされ、タイロッド45が押し引きされることによりナックルアーム34を介して左右の前輪14がキングピンの軸芯X回りに操向操作される。
また、前記ピットマンアーム36の基部37には、前輪14の切れ角を検出する検出ロッド57の一端側が取り付けられるロッド取付部58が設けられている。
ロッド取付部58は、ピットマンアーム36の基部37の左側面から左方側に延出された支持壁59の上面に上方突出状に設けられた段付きピンによって構成されている。
検出ロッド57の一端側には、前記ロッド取付部58に外嵌される嵌合孔60が形成され、ロッド取付部58の上部に形成されたピン孔61にセットピンを挿通することにより、検出ロッド57の一端側のロッド取付部58からの抜け止めが図られている。
検出ロッド57の一端側は、ピットマンアーム36が回動軸41の軸芯Y回りに回動することにより回動軸41の軸芯Y回りに連れ回りし、前輪14の切れ角を検出する。
検出ロッド57は、例えば、前輪14の周速を、後輪15の周速と略同じ同速状態から増速させる前輪増速機構に連動連結されていて、前輪14の切れ角が検出ロッド57を介して前輪増速機構に伝達されるようになっており、トラクタ1が旋回する際において、前輪14の切れ角が所定角度を超えると、前輪14の周速が同速状態から増速されて、小半径でトラクタ1が旋回できるよう構成されている。
前記トラクタ1を、残幹4が残っている畝3を跨いで前進走行させると、該トラクタ1は残幹4をデバイダ13によって前側に押し倒ながら走行するが、この押し倒された残幹4が復帰することにより、該残幹4によってタイロッド45のピットマンアーム36との連結側のブーツ51及び検出ロッド57並びに検出ロッド57取付用のセットピンを損傷させる惧れがある。
そこで、本実施形態のトラクタ1にあっては、タイロッド45のピットマンアーム36との連結側のブーツ51及び検出ロッド57並びに検出ロッド57取付用のセットピンを残幹4から保護するために、ピットマンアーム36には、図1、図2、図6〜9に示す保護カバー62が取り付けられている。
この保護カバー62は、ピットマンアーム36の下方側に位置する下側部材63と、ピットマンアーム36の上方側に位置する上側部材64とから主構成されている。
下側部材63は、板材から形成されており、前部材65と、後部材66と、これら前部材65と後部材66とを連結する中間部材67とから構成されている。
なお、これら前部材65と後部材66と中間部材67とは一体形成されていてもよい。
前部材65は、左右のタイロッド45の一端側のタイロッドエンド47のブーツ51及びホルダ部49の前方側に位置していて左右のブーツ51及びホルダ部49の前方側を覆う前壁68と、この前壁68の下端から後方に向けて延出されていて左右のタイロッドエンド47のブーツ51をホルダ部49の下方側から覆う下壁69とを有する。
この前部材65が、タイロッド45のピットマンアーム36との連結部分の前面側及び下面側を覆うカバー部とされている。
また、この前部材65の前壁68の左右方向中央部にはボルト挿通孔70が貫通形成され、このボルト挿通孔70は上下方向に長い長孔状に形成されている。
後部材66は、ピットマンアーム36の基部37の下端側に配置されており、前部材65の下壁69よりも上位に位置している。
この後部材66には、ピットマンアーム36の基部37の下端側を挿通する基部挿通孔71が形成されている。
この後部材66の左側(基部挿通孔71の左側)には、検出ロッド57のピットマンアーム36との連結部分を下側から覆う検出ロッドカバー部72(他のカバー部)が設けられている。
この後部材66の前部の左右両側にはボルト挿通孔73が形成されている。
中間部材67は、帯板材によって形成され、前部材65の下壁69上面の後部側の左右方向中央側に重ね合わされて固着された下側壁74と、この下側壁74の後端から上方に向けて延出された中間壁75と、中間壁75の上端から後方に向けて延出されていてその後端側が後部材66の前端側上面の左右方向中央側に重ね合わされて固着された上側壁76とを備えてなる。
この中間部材67には、中間壁75の後面と上側壁76の下面とにわたって補強板77が設けられている。
中間部材67の上側壁76は、ピットマンアーム36のアーム部38の下面側に設けられた前後方向の下側溝78に挿入されてアーム部38に接当している。
上側部材64は、本体プレート79と、この本体プレート79の前後方向中間部に設けられた規制プレート80と、本体プレート79の後端側に設けられた後部プレート81とを備えている。
本体プレート79は、帯板材から構成されており、ピットマンアーム36の前方側で且つピットマンアーム36の左右方向中央側に位置する前壁82と、この前壁82の上端から後方に延出されていてピットマンアーム36のタイロッド取付部39及びアーム部38の上方に位置する上壁83とを有する。
この本体プレート79の前壁82の下部側には、ボルト挿通孔84が貫通形成されていると共に該前壁82の後面側にはそのネジ孔が前記ボルト挿通孔84に連通するように固着されたナット85が設けられている。
この本体プレート79の前壁82下部を下側部材63の前部材65の前壁68後面に重ね合わせると共に、本体プレート79のボルト挿通孔84と下側部材63の前部材65のボルト挿通孔70との軸芯を一致させてこれらボルト挿通孔84,70に前方側から前取付ボルト86を挿通し且つ該前取付ボルト86を本体プレート79の前壁82に固着されたナット85に螺合させることにより、保護カバー62の上側部材64の前部が下側部材63の前部に取付固定されている。
規制プレート80は、帯板材によって形成され、左右方向に長い上壁87と、この上壁87の左右両側から下方に延出された左右の側壁88とを有する。
この規制プレート80の上壁87の左右方向中央部は、本体プレート79の上壁83下面に重ね合わされて固着されている。また、この規制プレート80の上壁87はピットマンアーム36のアーム部38前部の上面側に接当している。
また、規制プレート80の左右の側壁88はピットマンアーム36のアーム部38の前部の左右両側に位置していて、ピットマンアーム36に対する保護カバー62の左右方向の移動が規制されている。
後部プレート81は帯板材からなり、その長手方向が左右方向と一致するように配置され、その長手方向中央部の上面に本体プレート79の上壁83後端側が重ね合わされて固着されている。
後部プレート81の左右両側下面には、上下方向の軸芯を有する筒状のスペーサ部材89が固着されていると共に、後部プレート81の左右両側にはスペーサ部材89の内側孔に連通するボルト挿通孔90が形成されており且つ後部プレート81の左右両側上面には、ナット91がそのネジ孔が前記ボルト挿通孔90に連通するように配置されて固着されている。
前記スペーサ部材89の軸芯を、下側部材63の後部材66に設けられたボルト挿通孔73に一致させて、下方側から下側部材63の後部材66のボルト挿通孔73、スペーサ部材89及び後部プレート81のボルト挿通孔90を挿通して、後部プレート81上面のナット91に螺合される後取付ボルト92によって、保護カバー62の上側部材64の後部が下側部材63の後部に取付固定されている。
また、左右のスペーサ部材89によってピットマンアーム36のアーム部38の後端側が挟み込まれており、該左右スペーサ部材89によってもピットマンアーム36に対する保護カバー62の左右方向の移動が規制されている。
また、後取付ボルト92を締め込むことにより、ピットマンアーム36が、保護カバー62の上側部材64と下側部材63とで挟持され、これによって、保護カバー62がピットマンアーム36に取付固定されている。
前記構成の保護カバー62にあっては、下側部材63の前部材65によって左右のタイロッド45のブーツ51の前方及び下方が覆われ、該ブーツ51に残幹4が接触することによる該ブーツ51の損傷を防止することができる。
また、下側部材63の後部材66の検出ロッドカバー部72によって、検出ロッド57のピットマンアーム36との連結部分が下側から覆われ、検出ロッド57又は検出ロッド57を取り付けるためのセットピンに残幹4が接触することによるこれら部材の損傷を防止することができる。
図10〜12は、トラクタ1の車体8の下面側に、トラクタ1の前端側から後端側に至るまで、車体8下面側の、残幹4によって損傷を受けやすい部品を保護するアンダーガード93を設けたものである。
このアンダーガード93は、前車軸フレーム11の前端側から車体8の伝動ケース7の後部側を構成するミッションケースMの後端(車体8の後端)に至る長さに形成されたガード本体94と、このガード本体94の前端部に固着した引込みガイド95とを備えている。
ガード本体94は、板材によって形成されており、上面壁94aと、この上面壁94aの左右両縁から下方に延びる左右の側面壁94bとから正面視で下方に開放状のコ字形に形成され、トラクタ車体8の下面側に配置されている。
このガード本体94の下面側は前方及び後方に開放状とされている。
引込みガイド95は、棒材によって形成され、左右方向の中央杆部95aと、この中央杆部95aの左右両端から外斜め前方に延びる左右の側杆部95bとから平面視で前方に開放状のコ字形に形成され、中央杆部95aがガード本体94の上面壁94aの前端に固着されている。
ガード本体94の上面壁94aの前端側と後端側には、それぞれ左右一対の取付部材96,97が設けられている。
前車軸フレーム11の前端側には左右一対の前取付ブラケット98が設けられていて、ガード本体94の前側の取付部材96が、左右方向で同じ側にある前取付ブラケット98に頭付きピン及びスナップピンによって取り付けられている。
また、車体8(ミッションケースM)の後端側下面には左右一対の後取付ブラケット99が設けられていて、ガード本体94の後側の取付部材97が、左右方向で同じ側にある後取付ブラケット99に頭付きピン及びスナップピンによって取り付けられている。
ガード本体94を、車体8側に、頭付きピン及びスナップピンによって取り付けることにより、該ガード本体94を工具なしで着脱できるように構成されている。
また、後取付ブラケット99のピン挿通孔100は前後方向に複数(図例では4つ)形成されていて、後側の取付部材97の取付カ所が複数設けられていると共に、後側の取付部材97はガード本体94に対して前後方向の取付位置が調整可能とされている。これによって、このアンダーガード93をホイルベースの異なるトラクタ1に共用することができるよう構成されている。
また、ガード本体94の上面壁94aには、エンジン6オイルパンのドレンプラグ102を逃げる孔101が形成されており、トラクタ1の地上高を大きく損なわずに畝3を跨ぐ作業を行えるようになっている。
前記構成のアンダーガード93にあっては、作物の残幹4処理を行う際において、左右の側杆部の間隔が前方に行くに従って拡開する引込みガイド95によって、作物の残幹4がガード本体94の下面側へと確実に入り込む。
また、ガード本体94に入り込んだ残幹4はガード本体94の左右の側面壁94bによって外側にはみ出すことなく、トラクタ1の後方側へと案内される。
保護カバーをピットマンアームに組付けた状態の側面断面図である。 保護カバーをピットマンアームに組付けた状態の平面図である。 残幹処理機を装着したトラクタの側面図である。 トラクタの前部下部側の側面一部断面図である。 トラクタ前部の平面概略図である。 保護カバーの分解側面断面図である。 下側部材の平面図である。 上側部材の平面図である。 保護カバーの分解正面図である。 トラクタの下面側を保護するアンダーガードの平面図及び側面図である。 アンダーガードの前部の平面図及び側面図である。 アンダーガードの後部の平面図及び側面図である。
符号の説明
8 トラクタの車体
14 前輪
36 ピットマンアーム
45 タイロッド
57 検出ロッド
62 保護カバー
63 下側部材
64 上側部材
65 カバー部(前部材)
66 後部材
67 中間部材
72 他のカバー部(検出ロッドカバー部)
Y ピットマンアームの回動軸芯

Claims (4)

  1. トラクタ車体(8)の下部側であって且つ該車体(8)の前方側に、後部側が上下方向の軸芯(Y)回りに回動自在に支持されていて前部側が左右揺動するピットマンアーム(36)が設けられ、このピットマンアーム(36)の前部側に、該ピットマンアーム(36)の前記軸芯(Y)回りの左右揺動動作によって前輪(14)を操向操作するタイロッド(45)が連結されたトラクタにおいて、
    前記タイロッド(45)のピットマンアーム(36)との連結部分の前面側及び下面側を覆うカバー部(65)を備え且つピットマンアーム(36)と同行揺動するように該ピットマンアーム(36)に取り付けられた保護カバー(62)を設けたことを特徴とするトラクタ。
  2. 前記ピットマンアーム(36)に前輪(14)の切れ角を検出するための検出ロッド(57)が連結され、前記保護カバー(62)が、検出ロッド(57)のピットマンアーム(36)との連結部分を下側から覆う他のカバー部(72)を備えていることを特徴とする請求項1に記載のトラクタ。
  3. 保護カバー(62)は、ピットマンアーム(36)の下側に位置する下側部材(63)と、ピットマンアーム(36)の上側に位置する上側部材(64)とを有し、これら下側部材(63)と上側部材(64)とでピットマンアーム(36)を挟み込むことにより、保護カバー(62)がピットマンアーム(36)と同行揺動するように該ピットマンアーム(36)に取り付けられ、下側部材(63)に、タイロッド(45)のピットマンアーム(36)との連結部分の前面側及び下面側を覆うカバー部(65)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトラクタ。
  4. 下側部材(63)は、タイロッド(45)のピットマンアーム(36)との連結部分の前面側及び下面側を覆う前部材(65)と、ピットマンアーム(36)の後部の下端側に配置されていて検出ロッド(57)のピットマンアーム(36)との連結部分を下側から覆う他のカバー部(72)を備えた後部材(66)と、これら前部材(65)と後部材(66)とを連結する中間部材(67)とから構成されていることを特徴とする請求項3に記載のトラクタ。
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