JPH06305792A - セメント製品の製造方法 - Google Patents
セメント製品の製造方法Info
- Publication number
- JPH06305792A JPH06305792A JP12051293A JP12051293A JPH06305792A JP H06305792 A JPH06305792 A JP H06305792A JP 12051293 A JP12051293 A JP 12051293A JP 12051293 A JP12051293 A JP 12051293A JP H06305792 A JPH06305792 A JP H06305792A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- salt
- cement slurry
- surface tension
- molding material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 セメント補強繊維の分散性を高め、セメント
製品の曲げ強度を一層向上させる。 【構成】 セメント粉体、骨材、工程助剤、補強用繊維
等のセメント製品の成形材料に、0.0001〜1重量
%の界面活性剤を添加混合することによってセメントス
ラリーの表面張力を補強繊維の表面張力と同程度に調整
し、補強繊維の分散性を向上させた。 【効果】 界面活性剤の添加混合によるセメントスラリ
ーの表面張力の低下によって補強繊維の分散性が良くな
り、界面活性剤を添加混合しない場合と比べて、セメン
ト製品の曲げ強度が20%以上向上することができた。
製品の曲げ強度を一層向上させる。 【構成】 セメント粉体、骨材、工程助剤、補強用繊維
等のセメント製品の成形材料に、0.0001〜1重量
%の界面活性剤を添加混合することによってセメントス
ラリーの表面張力を補強繊維の表面張力と同程度に調整
し、補強繊維の分散性を向上させた。 【効果】 界面活性剤の添加混合によるセメントスラリ
ーの表面張力の低下によって補強繊維の分散性が良くな
り、界面活性剤を添加混合しない場合と比べて、セメン
ト製品の曲げ強度が20%以上向上することができた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来のものに比べてセ
メントスラリー中に補強用繊維をより均一に分散させる
ことができ、補強用繊維をより効果的に寄与させること
ができるセメント製品の製造方法に関する。
メントスラリー中に補強用繊維をより均一に分散させる
ことができ、補強用繊維をより効果的に寄与させること
ができるセメント製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石綿に替わるセメント補強用繊維
として種々の無機繊維、合成繊維の使用が提案されてい
る。しかしながら、特にポリプロピレン繊維ついてはス
ラリー中での分散性に課題が多く、例えば特公昭47−
39206号、特公昭47−39207号公報、特開昭
64−33036号等に記載されているように、界面活
性剤を用いて繊維の分散性をよくする方法が提案されて
いるが、未だ満足できる域には達していない。
として種々の無機繊維、合成繊維の使用が提案されてい
る。しかしながら、特にポリプロピレン繊維ついてはス
ラリー中での分散性に課題が多く、例えば特公昭47−
39206号、特公昭47−39207号公報、特開昭
64−33036号等に記載されているように、界面活
性剤を用いて繊維の分散性をよくする方法が提案されて
いるが、未だ満足できる域には達していない。
【0003】
【発明が解決すべき課題】すなわち湿式抄造法における
セメント製品の製造システムによっては、真水に補強用
繊維を分散させた後、セメント粉体を投入してセメント
スラリーを作ることがあり、このような場合において
は、界面活性剤処理を施した補強用繊維は、真水中での
攪拌時に界面活性剤が脱落して均一分散は望めず、セメ
ントスラリーとした際、一部の繊維が浮上するという事
態がみられる。
セメント製品の製造システムによっては、真水に補強用
繊維を分散させた後、セメント粉体を投入してセメント
スラリーを作ることがあり、このような場合において
は、界面活性剤処理を施した補強用繊維は、真水中での
攪拌時に界面活性剤が脱落して均一分散は望めず、セメ
ントスラリーとした際、一部の繊維が浮上するという事
態がみられる。
【0004】またセメントスラリーに補強用繊維を投入
し攪拌した場合においても、セメントスラリーの表面張
力が補強用繊維のそれよりも大きいため均一分散が期待
できない。
し攪拌した場合においても、セメントスラリーの表面張
力が補強用繊維のそれよりも大きいため均一分散が期待
できない。
【0005】他方、近年の押出成型法や流し込み法など
のセメント製品の製造システムにおいては乾式混合用ミ
キサーによる攪拌回転数が高く、繊維とセメント粉体が
分離したり、繊維が絡みあってファイバーボールとなっ
たりするという繊維分散不良の状態となりやすく、また
界面活性剤の種類によっては後に水を加えてセメントス
ラリーとなしても繊維分散不良の状態を解消することは
困難である。
のセメント製品の製造システムにおいては乾式混合用ミ
キサーによる攪拌回転数が高く、繊維とセメント粉体が
分離したり、繊維が絡みあってファイバーボールとなっ
たりするという繊維分散不良の状態となりやすく、また
界面活性剤の種類によっては後に水を加えてセメントス
ラリーとなしても繊維分散不良の状態を解消することは
困難である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、セメントスラ
リーの表面張力が補強用繊維の表面張力よりも小さくな
るように界面活性剤を添加することによつて上記した補
強用繊維の分散性に対する課題を解決した。即ち本発明
のセメント製品の製造方法は、セメント粉体、骨材、工
程助剤、補強用繊維等のセメント製品の成形材料を、リ
ン酸エステルおよびその塩、カルボン酸およびその塩、
硫酸および亜鉛酸エステル塩、エーテル型等から選ばれ
た界面活性剤がこれら成形材料に対し、0.001〜1
重量%混合された水溶液でもって混合攪拌してセメント
スラリーの表面張力を補強繊維の表面張力と同程度に調
整し、セメント成型物となすことを特徴としているもの
である。
リーの表面張力が補強用繊維の表面張力よりも小さくな
るように界面活性剤を添加することによつて上記した補
強用繊維の分散性に対する課題を解決した。即ち本発明
のセメント製品の製造方法は、セメント粉体、骨材、工
程助剤、補強用繊維等のセメント製品の成形材料を、リ
ン酸エステルおよびその塩、カルボン酸およびその塩、
硫酸および亜鉛酸エステル塩、エーテル型等から選ばれ
た界面活性剤がこれら成形材料に対し、0.001〜1
重量%混合された水溶液でもって混合攪拌してセメント
スラリーの表面張力を補強繊維の表面張力と同程度に調
整し、セメント成型物となすことを特徴としているもの
である。
【0007】本発明に適用できる補強用繊維としては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペン
テンなどのポリオレフィン系繊維、ポリビニルアルコー
ル繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維、パルプ繊維等の
有機繊維や炭素繊維、ガラス繊維、スチール繊維等の無
機繊維を挙げることがで、予め界面活性剤でもって処理
されているものであってもよい。
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペン
テンなどのポリオレフィン系繊維、ポリビニルアルコー
ル繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維、パルプ繊維等の
有機繊維や炭素繊維、ガラス繊維、スチール繊維等の無
機繊維を挙げることがで、予め界面活性剤でもって処理
されているものであってもよい。
【0008】水に添加混合する界面活性剤としては、例
えば、リン酸エステル及びその塩、カルボン酸及びその
塩、スルホン酸及びその塩、硫酸及び亜硫酸エステル
塩、亜リン酸及びホスホン酸エステル、チオリン酸系、
含ホウ素系等の陰イオン性、エーテル型、エステルエー
テル型、エステル型、含窒素型等の非イオン性、脂肪族
アミン及びその第四級アンモニウム塩、芳香族アミン及
びその第四級アンモニウム塩、複素環アミン及びその第
四級アンモニウム塩、ポリアルキレンポリアミン誘導体
等の陽イオン性、ベタイン型、アミノ有機酸型等の両イ
オン性等を挙げることができるが、とりわけリン酸エス
テル及びその塩、カルボン酸及びその塩、スルホン酸及
びその塩、硫酸及び亜硫酸エステル塩等の陰イオン性、
エーテル型、エステルエーテル型、エステル型、含窒素
型等の非イオン性の界面活性剤が好ましく適用できる。
えば、リン酸エステル及びその塩、カルボン酸及びその
塩、スルホン酸及びその塩、硫酸及び亜硫酸エステル
塩、亜リン酸及びホスホン酸エステル、チオリン酸系、
含ホウ素系等の陰イオン性、エーテル型、エステルエー
テル型、エステル型、含窒素型等の非イオン性、脂肪族
アミン及びその第四級アンモニウム塩、芳香族アミン及
びその第四級アンモニウム塩、複素環アミン及びその第
四級アンモニウム塩、ポリアルキレンポリアミン誘導体
等の陽イオン性、ベタイン型、アミノ有機酸型等の両イ
オン性等を挙げることができるが、とりわけリン酸エス
テル及びその塩、カルボン酸及びその塩、スルホン酸及
びその塩、硫酸及び亜硫酸エステル塩等の陰イオン性、
エーテル型、エステルエーテル型、エステル型、含窒素
型等の非イオン性の界面活性剤が好ましく適用できる。
【0009】添加する界面活性剤量は補強用繊維の表面
張力の大小および添加量によって定められるものであ
り、表面張力の大きい繊維を使用する場合には添加量を
多くする。セメント製品の補強用に使用される一般的な
繊維の表面張力(dyn・cm-1)は、ポリプロピレン
が29.8、ポリエチレンが35.6、アクリルが5
2.3、ビニルアルコールが39.8そしてポリスチレ
ンが40.6であって、上記した陰イオン性あるいは非
イオン性の界面活性剤の場合は、セメント粉体、骨材、
工程助剤、補強用繊維等のセメント製品の成形材料に対
して、0.001〜1重量%に相当する界面活性剤を水
に混合溶解させ、この水でもってセメントスラリーとな
すことによってセメントスラリーの表面張力を繊維のそ
れよりも小さくすることができる。
張力の大小および添加量によって定められるものであ
り、表面張力の大きい繊維を使用する場合には添加量を
多くする。セメント製品の補強用に使用される一般的な
繊維の表面張力(dyn・cm-1)は、ポリプロピレン
が29.8、ポリエチレンが35.6、アクリルが5
2.3、ビニルアルコールが39.8そしてポリスチレ
ンが40.6であって、上記した陰イオン性あるいは非
イオン性の界面活性剤の場合は、セメント粉体、骨材、
工程助剤、補強用繊維等のセメント製品の成形材料に対
して、0.001〜1重量%に相当する界面活性剤を水
に混合溶解させ、この水でもってセメントスラリーとな
すことによってセメントスラリーの表面張力を繊維のそ
れよりも小さくすることができる。
【0010】成形材料に対する界面活性剤の添加量が
0.001重量%未満であると、何れの繊維の場合にお
いてもそのセメントスラリーの表面張力が繊維のそれよ
りも小さくすること(繊維の表面張力と同程度にするこ
と)が困難であって良好な繊維分散状態が得られず、ま
た添加量が1重量%を超えても適量に添加したセメント
スラリーに比べて繊維分散状態に格別の差異は生じな
い。
0.001重量%未満であると、何れの繊維の場合にお
いてもそのセメントスラリーの表面張力が繊維のそれよ
りも小さくすること(繊維の表面張力と同程度にするこ
と)が困難であって良好な繊維分散状態が得られず、ま
た添加量が1重量%を超えても適量に添加したセメント
スラリーに比べて繊維分散状態に格別の差異は生じな
い。
【0011】界面活性剤を添加する方法としては、成型
材料と水からなるセメントスラリー中に界面活性剤ある
いは界面活性剤溶液を添加する方法、あるいは成型材料
の乾式状態で水を加える前に成型材料中に界面活性剤を
添加する方法もあるが、乾式状態の成型材料に加える水
に中に予め界面活性剤を添加混合し、この水でもってセ
メントスラリーとなす方法が効果的である。
材料と水からなるセメントスラリー中に界面活性剤ある
いは界面活性剤溶液を添加する方法、あるいは成型材料
の乾式状態で水を加える前に成型材料中に界面活性剤を
添加する方法もあるが、乾式状態の成型材料に加える水
に中に予め界面活性剤を添加混合し、この水でもってセ
メントスラリーとなす方法が効果的である。
【0012】
【作用】予め適量の界面活性剤、特にリン酸エステル及
びその塩、カルボン酸及びその塩、スルホン酸及びその
塩、硫酸及び亜硫酸エステル塩等の陰イオン性、エーテ
ル型、エステルエーテル型、エステル型、含窒素型等の
非イオン性の界面活性剤を水に添加混合し、その水をセ
メント製品の成形材料に加えてセメントスラリーとなす
ことによって、セメントスラリー中での界面活性剤の分
散が均等となるばかりでなく補強繊維の表面張力と同程
度の表面張力のセメントスラリーが得られる。
びその塩、カルボン酸及びその塩、スルホン酸及びその
塩、硫酸及び亜硫酸エステル塩等の陰イオン性、エーテ
ル型、エステルエーテル型、エステル型、含窒素型等の
非イオン性の界面活性剤を水に添加混合し、その水をセ
メント製品の成形材料に加えてセメントスラリーとなす
ことによって、セメントスラリー中での界面活性剤の分
散が均等となるばかりでなく補強繊維の表面張力と同程
度の表面張力のセメントスラリーが得られる。
【0013】そして補強用繊維と同程度の表面張力のセ
メントスラリーは、攪拌による添加補強用繊維の分散性
を高め、セメント製品の曲げ強度の向上に寄与する。
メントスラリーは、攪拌による添加補強用繊維の分散性
を高め、セメント製品の曲げ強度の向上に寄与する。
【0014】
[実施例1] 普通ポルトランドセメント400g、珪
砂100g及び太さ5デニール、長さ10mmのポリプ
ロピレン繊維を7.5gからなるセメントの成型材料
に、アルキルホスフェートカリウム塩15g(成型材料
に対して0.03重量%相当)を水道水5lに添加溶解
させた界面活性剤水溶液を順次、投入混合してセメント
スラリーを作成し、更に凝集剤0.02重量%液20m
lを添加した。このセメントスラリーの表面張力は2
6.6dyn・cm-1であった。そしてこのセメントス
ラリーをモールド容器中に注入後、60メッシュの金網
を通して脱水し、厚さ約5mmの平板状の半可塑状成型
物となし、この成型物を湿潤状態で材令14日の自然養
生してセメント成形物となした。
砂100g及び太さ5デニール、長さ10mmのポリプ
ロピレン繊維を7.5gからなるセメントの成型材料
に、アルキルホスフェートカリウム塩15g(成型材料
に対して0.03重量%相当)を水道水5lに添加溶解
させた界面活性剤水溶液を順次、投入混合してセメント
スラリーを作成し、更に凝集剤0.02重量%液20m
lを添加した。このセメントスラリーの表面張力は2
6.6dyn・cm-1であった。そしてこのセメントス
ラリーをモールド容器中に注入後、60メッシュの金網
を通して脱水し、厚さ約5mmの平板状の半可塑状成型
物となし、この成型物を湿潤状態で材令14日の自然養
生してセメント成形物となした。
【0015】[実施例2] 界面活性剤として、ジオク
チルスルホ琥珀酸ソーダ:P・O・E−ノニルフェニル
エーテル=2:1のものを使用し、実施例1と同条件の
もとにセメントスラリーとなした。このセメントスラリ
ーの表面張力は27.4dyn・cm-1であった。そし
てこのセメントスラリーを用いて実施例1と同様にして
セメント成形物を得た。
チルスルホ琥珀酸ソーダ:P・O・E−ノニルフェニル
エーテル=2:1のものを使用し、実施例1と同条件の
もとにセメントスラリーとなした。このセメントスラリ
ーの表面張力は27.4dyn・cm-1であった。そし
てこのセメントスラリーを用いて実施例1と同様にして
セメント成形物を得た。
【0016】[実施例3] 界面活性剤しとて、P・O
・E−アルキル硫酸エステル塩を使用し、実施例1と同
条件のもとにセメントスラリーとなした。このセメント
スラリーの表面張力は29.5dyn・cm-1であっ
た。そしてこのセメントスラリーを用いて実施例1と同
様にしてセメント成型物を得た。
・E−アルキル硫酸エステル塩を使用し、実施例1と同
条件のもとにセメントスラリーとなした。このセメント
スラリーの表面張力は29.5dyn・cm-1であっ
た。そしてこのセメントスラリーを用いて実施例1と同
様にしてセメント成型物を得た。
【0017】[実施例4] 成型材料に対する界面活性
剤の割合を0.001重量%となした水溶液を用いてセ
メントスラリーとなした。このセメントスラリーの表面
張力は27.9dyn・cm-1であった。そしてこのセ
メントスラリーを用いて実施例1と同様にしてセメント
成型物を得た。
剤の割合を0.001重量%となした水溶液を用いてセ
メントスラリーとなした。このセメントスラリーの表面
張力は27.9dyn・cm-1であった。そしてこのセ
メントスラリーを用いて実施例1と同様にしてセメント
成型物を得た。
【0018】[実施例5] 成型材料に対する界面活性
剤の割合を1重量%となした水溶液を用いてセメントス
ラリーとなした。このセメントスラリーの表面張力は2
3.1dyn・cm-1であった。そしてこのセメントス
ラリーを用いて実施例1と同様にしてセメント成型物を
得た。
剤の割合を1重量%となした水溶液を用いてセメントス
ラリーとなした。このセメントスラリーの表面張力は2
3.1dyn・cm-1であった。そしてこのセメントス
ラリーを用いて実施例1と同様にしてセメント成型物を
得た。
【0019】[比較例1] 実施例1のセメント成形材
料に界面活性剤を添加していない水道水を加えてセメン
トスラリーとなした。このセメントスラリーの表面張力
は72.8dyn・cm-1であった。そしてこのセメン
トスラリーを用いて実施例1と同様にしてセメント成型
物となした。
料に界面活性剤を添加していない水道水を加えてセメン
トスラリーとなした。このセメントスラリーの表面張力
は72.8dyn・cm-1であった。そしてこのセメン
トスラリーを用いて実施例1と同様にしてセメント成型
物となした。
【0020】上記実施例1〜5および比較例1のセメン
ト成形物の曲げ強度と衝撃強度を測定した結果を表1に
示す。
ト成形物の曲げ強度と衝撃強度を測定した結果を表1に
示す。
【0021】
【表1】
【0022】[実施例6] 普通ポルトランドセメント
1200g、珪砂800g、工程助剤としてメチルセル
ロース20g及び上記ポリプロピレン繊維20gの成型
材料をミキサーで乾式混合したのち、実施例1の界面活
性剤水溶液400ml(成型材料に対して0.03重量
%)を加えて湿式混合してセメントスラリーとなした。
このセメントスラリーの表面張力は26.6dyn・c
m-1であった。そしてこのセメントスラリーを押出成型
機に投入し、厚さ12mm、幅50mmの平板状の半可
塑状成型物となした。この成型物を湿潤状態で材令14
日の自然養生してセメント成形物となした。
1200g、珪砂800g、工程助剤としてメチルセル
ロース20g及び上記ポリプロピレン繊維20gの成型
材料をミキサーで乾式混合したのち、実施例1の界面活
性剤水溶液400ml(成型材料に対して0.03重量
%)を加えて湿式混合してセメントスラリーとなした。
このセメントスラリーの表面張力は26.6dyn・c
m-1であった。そしてこのセメントスラリーを押出成型
機に投入し、厚さ12mm、幅50mmの平板状の半可
塑状成型物となした。この成型物を湿潤状態で材令14
日の自然養生してセメント成形物となした。
【0023】[実施例7] 普通ポルトランドセメント
1200g、珪砂800g、工程助剤としてメチルセル
ロース20g及び上記ポリプロピレン繊維20gの成型
材料をミキサーで乾式混合したのち、実施例1の界面活
性剤水溶液1000ml(成型材料に対して0.03重
量%)を加えて湿式混合してセメントスラリーとなし
た。このセメントスラリーの表面張力は26.6dyn
・cm-1であった。そしてこのセメントスラリーを型枠
に流し込み、振動を与えて厚さ約10mmの平板状の半
可塑状成型物となした。この成型物を湿潤状態で材令1
4日の自然養生してセメント成型物となした。
1200g、珪砂800g、工程助剤としてメチルセル
ロース20g及び上記ポリプロピレン繊維20gの成型
材料をミキサーで乾式混合したのち、実施例1の界面活
性剤水溶液1000ml(成型材料に対して0.03重
量%)を加えて湿式混合してセメントスラリーとなし
た。このセメントスラリーの表面張力は26.6dyn
・cm-1であった。そしてこのセメントスラリーを型枠
に流し込み、振動を与えて厚さ約10mmの平板状の半
可塑状成型物となした。この成型物を湿潤状態で材令1
4日の自然養生してセメント成型物となした。
【0024】[比較例2] 実施例6のセメント成形材
料に界面活性剤を添加していない水道水を加えて実施例
6と同様にしてセメント成形物となした。
料に界面活性剤を添加していない水道水を加えて実施例
6と同様にしてセメント成形物となした。
【0025】[比較例3] 実施例7のセメント成形材
料に界面活性剤を添加していない水道水を加えて実施例
7と同様にしてセメント成形物となした。
料に界面活性剤を添加していない水道水を加えて実施例
7と同様にしてセメント成形物となした。
【0026】上記実施例6、7および比較例2、3のセ
メント成形物の曲げ強度と衝撃強度を測定した結果を表
2に示す。
メント成形物の曲げ強度と衝撃強度を測定した結果を表
2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】なお、曲げ強度については、JIS−A−
1408に準じ、衝撃強度については、JIS−B−7
722に準じて測定した。
1408に準じ、衝撃強度については、JIS−B−7
722に準じて測定した。
【0029】
【発明の効果】上記本発明のように、セメント粉体、骨
材、工程助剤、補強用繊維等のセメント製品の成形材料
を、リン酸エステルおよびその塩、カルボン酸およびそ
の塩、硫酸および亜鉛酸エステル塩、エーテル型等から
選ばれた界面活性剤がこれら成形材料に対し、0.00
1〜1重量%混合された水溶液でもって混合攪拌してセ
メントスラリーの表面張力を補強繊維の表面張力と同程
度に調整することによって補強繊維をセメントスラリー
中により均一に分散させることができ、全繊維が効率よ
くセメント製品の補強作用を奏してセメント製品の曲げ
強度、衝撃強度を向上させることができる。
材、工程助剤、補強用繊維等のセメント製品の成形材料
を、リン酸エステルおよびその塩、カルボン酸およびそ
の塩、硫酸および亜鉛酸エステル塩、エーテル型等から
選ばれた界面活性剤がこれら成形材料に対し、0.00
1〜1重量%混合された水溶液でもって混合攪拌してセ
メントスラリーの表面張力を補強繊維の表面張力と同程
度に調整することによって補強繊維をセメントスラリー
中により均一に分散させることができ、全繊維が効率よ
くセメント製品の補強作用を奏してセメント製品の曲げ
強度、衝撃強度を向上させることができる。
【0030】したがって本発明は、外壁材、屋根材、内
装材等のボード状のセメント製品の製造に適し、また発
泡性の界面活性剤を適用した場合には、ALCと呼ばれ
る軽量発泡コンクリートの性能をより向上させることが
できる。
装材等のボード状のセメント製品の製造に適し、また発
泡性の界面活性剤を適用した場合には、ALCと呼ばれ
る軽量発泡コンクリートの性能をより向上させることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24/16 28/02
Claims (1)
- 【請求項1】 セメント粉体、骨材、工程助剤、補強用
繊維等のセメント製品の成形材料を、リン酸エステルお
よびその塩、カルボン酸およびその塩、硫酸および亜鉛
酸エステル塩、エーテル型等から選ばれた界面活性剤が
これら成形材料に対し、0.001〜1重量%混合され
た水溶液でもって混合攪拌してセメントスラリーの表面
張力を補強繊維の表面張力と同程度に調整し、セメント
成型物となすことを特徴とする繊維補強されたセメント
製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12051293A JPH06305792A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | セメント製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12051293A JPH06305792A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | セメント製品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06305792A true JPH06305792A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14788057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12051293A Pending JPH06305792A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | セメント製品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06305792A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008285336A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Takemoto Oil & Fat Co Ltd | Aeコンクリートの調製方法及びaeコンクリート |
KR100921164B1 (ko) * | 2007-01-12 | 2009-10-13 | 니치하 가부시키가이샤 | 내력 벽면재 및 이의 제조방법 |
-
1993
- 1993-04-23 JP JP12051293A patent/JPH06305792A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100921164B1 (ko) * | 2007-01-12 | 2009-10-13 | 니치하 가부시키가이샤 | 내력 벽면재 및 이의 제조방법 |
JP2008285336A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Takemoto Oil & Fat Co Ltd | Aeコンクリートの調製方法及びaeコンクリート |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0678488B1 (en) | Process for preparing solidified material containing coal ash | |
CN108558295A (zh) | 一种轻质高强度混凝土 | |
CN109928686B (zh) | 加速凝结硬化的高性能混凝土 | |
US5062897A (en) | Carbon fiber-reinforced hydraulic composite material | |
JPH05238789A (ja) | 乾燥鋳型成形可能なコンクリート組成物ならびにその製造方法および乾燥鋳型成形方法 | |
CN108675706A (zh) | 一种轻质复合混凝土板材 | |
JPH06305792A (ja) | セメント製品の製造方法 | |
JPS63248782A (ja) | 軽量気泡セメント硬化体の製造方法 | |
CN109250951A (zh) | 一种抗泥型减水剂及其制备方法 | |
JPS5888156A (ja) | 繊維補強軽量セメント成形体の製造方法 | |
JP3476900B2 (ja) | 気泡コンクリート製造用の起泡液組成物 | |
JP2002284551A (ja) | 軽量コンクリート用混和材および軽量コンクリート | |
JP2843520B2 (ja) | 石炭灰質固化物の製造方法 | |
JP2900261B2 (ja) | 水硬性軽量組成物及び水硬性軽量成型体の製造法 | |
JP2980828B2 (ja) | 多孔質吸音材の製造方法 | |
JP3132712B2 (ja) | 石炭灰質軽量固化物の製造方法 | |
JPH06293540A (ja) | 短繊維予備分散体およびその製造方法 | |
JPH0648863A (ja) | ガラス繊維補強セメント軽量硬化体 | |
JP2898565B2 (ja) | 石炭灰を含有する固化物の製造方法 | |
US1749508A (en) | Process of making porous products | |
JPS6319464B2 (ja) | ||
JPH0580422B2 (ja) | ||
JPH08157279A (ja) | 軽量コンクリート製品の製造方法 | |
JP3642600B2 (ja) | 軽量気泡コンクリート建材及びその製造方法 | |
JP3204954B2 (ja) | 無機質板の湿式製造方法 |