JPH06305274A - 印刷用ブランケットの製造方法 - Google Patents

印刷用ブランケットの製造方法

Info

Publication number
JPH06305274A
JPH06305274A JP5121985A JP12198593A JPH06305274A JP H06305274 A JPH06305274 A JP H06305274A JP 5121985 A JP5121985 A JP 5121985A JP 12198593 A JP12198593 A JP 12198593A JP H06305274 A JPH06305274 A JP H06305274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
printing
film
unvulcanized rubber
surface layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5121985A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Iwamoto
勲 岩本
Kozo Yamanaka
宏三 山中
Tsukasa Fukuma
司 福間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Rubber Ltd filed Critical Fujikura Rubber Ltd
Priority to JP5121985A priority Critical patent/JPH06305274A/ja
Publication of JPH06305274A publication Critical patent/JPH06305274A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 繰り返し使用可能な離型フィルムを使用する
ことによって、製造コストの低減を計り、さらに良好な
紙離れ性と網点再現性を有する印刷用ブランケットの表
面層を製造する方法を提供する。 【構成】 補強布51上に任意に圧縮層52を設け、さ
らに任意に補強布51を積層した後、未加硫ゴム531
を塗布し、次いでサンドブラスト加工又はエンボス加工
を施した耐熱性フィルム54を前記加工面が未加硫ゴム
層に当接するように貼着し、次いで前記未加硫ゴム層を
加硫して表面層53を形成した後、前記耐熱性フィルム
を剥離することを特徴とする。 【効果】 剥離フィルムが繰り返し使用可能となるた
め、製造コストを著しく低減できるという利点がある。
さらに、紙離れ性も良好となり、特性の良好な印刷を達
成できるという効果も生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は印刷用ブランケットの製造
方法、さらに詳細には印刷用ブランケットの表面層の効
率的な製造方法に関する。
【0002】
【従来技術および問題点】オフセット印刷機は、図2に
示すように原稿となる版を捲回した版胴1とこの版胴1
に連動して回転するブランケット胴2及び前記ブランケ
ット胴2と共に、印刷用紙3を押圧下に挟持する圧胴4
より基本的に構成されるものである。そして前記ブラン
ケット胴2にはブランケット5が捲回されている。
【0003】そして前記版胴1に捲回された版にインキ
を付着させ、前記インキによって構成された像を、一旦
ブランケット胴2のブランケット5に転写し、この転写
像を当接する印刷用紙3に印刷するものである。
【0004】このような印刷機に使用されるブランケッ
ト5は、図3に示すように一般に3〜4枚の複数の補強
布51上に必要に応じ弾性体の圧縮層52を形成すると
共に、前記圧縮層52にさらに第二の補強布51を設け
た後、ゴム製の表面層53を形成してなるものであり、
印刷用紙3は前記表面層53に当接するようになってい
る。
【0005】このように印刷用紙3に印刷を行なった
後、印刷用紙3は印刷機より搬送されるわけであるが、
この場合ブランケット5の表面層53に印刷用紙3が貼
着し、搬送しにくくなる場合がある。このような場合、
網点再現性が劣ることになり、印刷精度が低下する。
【0006】上述のような欠点を解決するために、表面
層53の表面を研磨して凹凸を形成したり、補強布51
上に未加硫ゴム層を設け、この上にエンボス加工を行な
った離型紙を設けたのち、前記未加硫ゴム層を加硫して
表面層53とし、次いで離型紙を剥離して凹凸のある表
面層を形成することが行なわれている。
【0007】しかしながら、表面研磨法においては、シ
ャープな網点が得られにくく、表層を剥がすことになる
ため、磨耗しやすいという欠点がある。また離型紙を使
用する方法においては、離型紙は繰り返し使用すること
が困難であり、コスト高にならざる得ないという欠点が
ある。
【0008】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
のであり、繰り返し使用可能な離型フィルムを使用する
ことによって、製造コストの低減を計り、さらに良好な
紙離れ性と網点再現性を有する表面層を製造する方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による印刷用ブランケットの製造方法は、補
強布上に任意に圧縮層を設け、さらに任意に補強布を積
層した後、未加硫ゴムを塗布し、次いでサンドブラスト
加工又はエンボス加工を施した耐熱性フィルムを前記加
工面が未加硫ゴム層に当接するように貼着し、次いで前
記未加硫ゴム層を加硫して表面層を形成した後前記耐熱
性フィルムを剥離することを特徴とする。
【0010】本発明によれば、離型フィルムとして耐熱
性があり、強度が大きな耐熱性フィルムを使用している
ため、繰り返し使用可能であり、製造コストを低減する
ことが可能になる。
【0011】
【発明の具体的説明】本発明をさらに詳しく説明する。
【0012】本発明によれば、図1に示すように複数に
積層された補強布51上に、圧縮層を形成する。この圧
縮層52は印刷時の印圧を緩和し、良好な印刷を可能に
するための層であり、一般に発泡層などのスポンジ層が
使用されているが、本発明において、必須のものではな
く、任意に設けることが可能である。
【0013】このように圧縮層52を設けた後、任意に
補強布51をさらに積層し、この補強布51上に未加硫
表面層531を設ける。この未加硫表面層531は、一
般に耐油性の未加硫ゴム、たとえばNBRなどを使用す
る。
【0014】上述の未加硫ゴムにはフッ素系界面活性剤
を添加することができる。この界面活性剤は未加硫表面
層531とこれに貼着される耐熱性フィルムを加硫後に
剥離しやすくするためのものであり、ゴム分100重量
部に対し、1〜15重量部添加される。このフッ素系界
面活性剤の添加量が1重量部未満であると、耐熱性フィ
ルムの剥離性が劣る恐れがあり、一方15重量部を越え
ると、インキの受理が悪く、印刷物のインキ濃度が不足
し、スヌケ状態になる。
【0015】フッ素系界面活性剤の添加方法は、本発明
において基本的に限定されるものではなく、たとえばゴ
ム溶液中にそのまま添加し、混練してもよいし、フッ素
系界面活性剤を溶剤で希釈し、ゴム溶液中に添加混合し
てもよい。
【0016】このようなフッ素系界面活性剤としては、
たとえば、機能基として、パーフロロアルキル基を有し
た物質を挙げることができる。このようなパーフロロア
ルキル基を有する物質は臨界表面張力が小さく、かつ撥
水性および撥油性を有しており、印刷に使用される水、
IPAおよび石油系の溶剤に対しても溶解しにくいとい
う特徴がある。しかもインキ受理性も劣悪ではなく、臨
界表面張力が小さいにもかかわらず、印刷に支障がな
い。
【0017】パーフロロアルキル基としては、長鎖のも
のが撥水性、撥油性が良好であることから好ましく、特
に、炭素数が3〜12のパーフロロアルキル基を有する
ものであるのが好ましい。炭素数が3未満であると、撥
油性が十分でない恐れがあり、一方12を越えても、あ
まり効果に差がない。
【0018】上述のようなフッ素系界面活性剤は、前述
のパーフロロアルキル基のほかに、機能基として、表面
層の表面より脱落しないように、表面層を構成するゴム
と親和性がある基あるいは架橋するような基を有してい
るのが好ましい。このような基の例としては、たとえ
ば、アルキル基、ウレタン基等の一種以上を挙げること
ができる。
【0019】上述のようなパーフロロアルキル基を含む
フッ素系界面活性剤の具体例としては、たとえば、 CF3(CF2)6CH2−A、 CF3(CF2)6CH2−M、 CF3(CF2)7SO2N(CH2CH2CH3)CH2
2−A 等の一種以上を挙げることができる。A、Mとしてはたと
えば、アクリルエステル基、メタクリルエステル基など
を挙げることができ、モノマーでもオリゴマーであって
もよい。
【0020】このような未加硫ゴム組成物を、好ましく
は500〜650g/m2の割合で塗布し、耐熱性フィ
ルム54を貼着する(図1の2段目の図参照)。この耐
熱性フィルムは耐熱性に優れており、強度も良好である
ため、加硫時に熱劣化を生じることがなく、繰り返し使
用可能である。
【0021】この耐熱性フィルムにはサンドブラスト加
工あるいはエンボス加工により、少なくとも一方の面に
凹凸が形成されている。この凹凸は好ましくは粗さ計で
の測定値が3〜20μmであるのがよい。3μm未満で
あると、紙離れ性を悪くする要因ともなり、一方、20
μmを越えると、インキが凹凸に入り込み、印刷特性を
悪化せしめるからである。
【0022】上述の耐熱性フィルムの厚さは、好ましく
は100〜1000μmであるのがよい。100μm未
満であると、強度が不足する恐れがあり、繰り返し使用
できない。一方、1000μmを越えると、剛性が大き
くなって、作業中に剥離してしまう恐れを生じるからで
ある。
【0023】このような耐熱性フィルムとしては、たと
えば、ポリイミドフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ
アミドイミドフィルム、芳香族ポリエステルフィルム、
ポリエーテルケトンフィルムなどを挙げることができ
る。
【0024】上述の耐熱性フィルムの凹凸面を未加硫表
面層531に当接するように貼着し、前記未加硫表面層
531を加硫して表面層53とする。この後、耐熱性フ
ィルム54を剥離して印刷用ブランケットを製造する。
【0025】上述のように加硫する工程で、パーフロロ
アルキル基を含むフッ素系界面活性剤は表面層53の表
面近傍に集まり、耐熱性フィルム54が剥離しやすくな
る。
【0026】
【実施例】基布上に圧縮層を設けた後、下記の組成にフ
ッ素系界面活性剤(商品名:MCF300:大日本イン
キ株式会社製)を7.5重量部添加した未加硫ゴムを4
00g/m2塗布した後、サンドブラスト加工によって
粗さ計の測定値で7μmの凹凸を形成した種々の耐熱性
フィルム(厚さ125μm)を凹凸が未加硫表面層に当
接するように積層した。その後、未加硫表面層を加硫
し、耐熱性フィルムを剥離した。
【0027】組成 中高ニトリルNBR 100 ステアリン酸 1 亜鉛華 5 フィラー 30 硫黄 2 加硫促進剤 3 合計 141(重量部)
【0028】上述のような種々の耐熱性フィルムの繰り
返し使用性を測定したところ10〜20回の繰り返し使
用が可能であった。なお、剥離紙の場合は3回であり、
繰り返し使用性が著しく向上しているのがわかった。
【0029】次に、このような印刷用ブランケットを使
用し、印刷機として三菱枚葉機を使用し、インキとして
商業輪転用インキを用いてアート紙に印刷速度90枚/
分の速度で印刷を行なった。
【0030】このような印刷用ブランケットの網点再現
性を測定した。網点再現性は印刷されたアート紙上のイ
ンキ濃度を濃度計で測定した。濃度計はリフレクション
濃度計を使用した。
【0031】表1に本発明による表面層と(実施例)、
従来の剥離紙で粗さ7μmの凹凸を形成した中高NBR
の表面層(比較例)の印刷結果を示す。
【0032】 表1 網点面積 20% 40% 60% 80% 100% ポリイミドフィルム 濃度 0.17 0.36 0.67 0.98 1.55 面積 32 57 80 92 100 ポリアミドフィルム 濃度 0.18 0.35 0.66 0.97 1.56 面積 33 56 79 91 100 ポリイミドアミド 濃度 0.17 0.37 0.68 0.99 1.55 フィルム 面積 32 58 81 93 100 ポリエーテルケトン 濃度 0.15 0.33 0.66 0.97 1.56 フィルム 面積 30 55 79 91 100 ポリエステル 濃度 0.18 0.37 0.69 0.98 1.54 フィルム 面積 33 58 82 93 100 比較例 濃度 0.20 0.42 0.72 1.06 1.49 面積 37 63 83 94 100
【0033】本発明によれば、表1より明らかなよう
に、インキの出し量を同じにして印刷したところ、イン
キの転移がよく、ドットゲインが少なく、紙離れの良好
なブランケット表面とすることができた。
【0034】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
による印刷用ブランケットの製造方法においては、剥離
フィルムが繰り返し使用可能となるため、製造コストを
著しく低減できるという利点がある。さらに、紙離れ性
も良好となり、特性の良好な印刷を達成できるという効
果も生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷用ブランケットの製造方法を説明
する断面図。
【図2】印刷機の概略図。
【図3】印刷用ブランケットの構造の一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
2 ブランケット胴 5 印刷用ブランケット 51 補強層 52 圧縮層 53 表面層 531 未加硫表面層 54 耐熱性フィルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強布上に任意に圧縮層を設け、さらに
    任意に補強布を積層した後、未加硫ゴムを塗布し、次い
    でサンドブラスト加工又はエンボス加工を施した耐熱性
    フィルムを前記加工面が未加硫ゴム層に当接するように
    貼着し、次いで前記未加硫ゴム層を加硫して表面層を形
    成した後、前記耐熱性フィルムを剥離することを特徴と
    する印刷用ブランケットの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記未加硫ゴムにフッ素系界面活性剤を
    添加することを特徴とする請求項1に記載の印刷用ブラ
    ンケットの製造方法。
JP5121985A 1993-04-26 1993-04-26 印刷用ブランケットの製造方法 Withdrawn JPH06305274A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5121985A JPH06305274A (ja) 1993-04-26 1993-04-26 印刷用ブランケットの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5121985A JPH06305274A (ja) 1993-04-26 1993-04-26 印刷用ブランケットの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06305274A true JPH06305274A (ja) 1994-11-01

Family

ID=14824715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5121985A Withdrawn JPH06305274A (ja) 1993-04-26 1993-04-26 印刷用ブランケットの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06305274A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018008387A (ja) * 2016-07-11 2018-01-18 東洋製罐株式会社 オフセット印刷用のブランケット及びオフセット印刷装置
JP2018008386A (ja) * 2016-07-11 2018-01-18 東洋製罐株式会社 オフセット印刷用のブランケット及びオフセット印刷装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018008387A (ja) * 2016-07-11 2018-01-18 東洋製罐株式会社 オフセット印刷用のブランケット及びオフセット印刷装置
JP2018008386A (ja) * 2016-07-11 2018-01-18 東洋製罐株式会社 オフセット印刷用のブランケット及びオフセット印刷装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2726341B2 (ja) 印刷用オフセットブランケット
JPH05193094A (ja) 輪転印刷機用の被覆された給紙ローラ
JP5452880B2 (ja) 印刷用ゴムブランケット
JP5622947B1 (ja) フレキソ印刷用版材
JP5622948B1 (ja) フレキソ印刷用版材
JPH06305274A (ja) 印刷用ブランケットの製造方法
US6536342B2 (en) Low resilience, high ink releasing printing surface
JPH06262875A (ja) 印刷用ブランケットの製造方法
JP2000255178A (ja) 印刷用ブランケットおよびその製造方法
JP3153033B2 (ja) ブランケット、およびそのブランケットを用いたカラーフィルターの製造方法
JPH0248997A (ja) 印刷用ブランケット及びその製造方法
JP4909166B2 (ja) 平坦化シートとそれを用いたカラーフィルタの製造方法
JPH079778A (ja) ロータリーオフセット印刷機用低親和性コーティングブランケット
JP2575258B2 (ja) 印刷用オフセットブランケット
JP2005125664A (ja) 印刷用ブランケット
JP4018951B2 (ja) 印刷用ブランケットの製造方法
JPH08230304A (ja) 可能印刷数を増加する方法
JP2005001321A (ja) 枚葉両面印刷機の圧胴ジャケット、枚葉両面印刷機の圧胴及び同圧胴ジャケットの製造方法
JPH07329443A (ja) 印刷インキ転写体およびそれを用いた印刷方法
JP2735475B2 (ja) 印刷用オフセットブランケットおよびその製造方法
JP4327971B2 (ja) 硬質部材用印刷ブランケットおよびその製造方法
JP2007246219A (ja) 軽量非粘着性ガイドローラ
JPH0550780A (ja) オフセツト印刷用ブランケツトとその製造方法
JPS6317093A (ja) 印刷用ブランケツトの印刷面の形成方法
JPS60139482A (ja) 水なし平版印刷版原板

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000704