JPH06305207A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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Publication number
JPH06305207A
JPH06305207A JP12206293A JP12206293A JPH06305207A JP H06305207 A JPH06305207 A JP H06305207A JP 12206293 A JP12206293 A JP 12206293A JP 12206293 A JP12206293 A JP 12206293A JP H06305207 A JPH06305207 A JP H06305207A
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JP
Japan
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recording
gear
roller
conveying
motor
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Application number
JP12206293A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Yokoi
克幸 横井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の小型化を促進して、高画像品位を維持
することが可能な記録装置を提供する。 【構成】 駆動モータ23に設けたモータギヤ24と、前記
搬送主ローラ6aの回転軸に取り付けた搬送ローラギヤ
25とを直接噛合させて前記駆動モータ23より搬送主ロー
ラ6aに回転駆動力を伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンピュータ等
の情報出力装置に装備されるプリンターや、複写機,フ
ァクシミリ装置等に装備される記録装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の記録装置について図4及び図5を
参照して説明する。図4は記録手段、被記録材を主走査
方向、副走査方向に夫々走査して記録を行うシリアル型
の記録装置を示す断面図、図5は被記録材を搬送する副
走査系の駆動力伝達機構を示す説明図である。
【0003】図4において、51は記録ヘッドであってキ
ャリッジ52に搭載されており、該キャリッジ52はキャリ
ッジ軸53に沿って副走査方向(図面に垂直方向)に往復
移動する。上記記録ヘッド51はインクジェット記録方式
を用いており、画像情報に応じてインクを吐出して被記
録材である記録シートPに記録を行うものである。上記
キャリッジ52にはインクタンク54が搭載されており、該
インクタンク54からはインクパイプ55を介して記録ヘッ
ド51にインクが供給される。
【0004】56は搬送ローラであって、後述する駆動手
段より矢印方向に回転駆動するものである。57は従動ロ
ーラであって、上記搬送ローラ56に圧接して従動回転す
るものである。記録シートPは上記搬送ローラ56及び従
動ローラ57間に挟持されて副走査方向に搬送される。
【0005】58は排出ローラであって、後述する駆動手
段より矢印方向に回転駆動するものである。59は従動ロ
ーラであって、上記搬送ローラ58に圧接して従動回転す
るものである。この排出ローラ58及び従動ローラ59によ
って記録位置から下流側に搬送された記録シートPは装
置外に設けられた排出スタッカ60に排出される。61は記
録シートガイド(プラテン板)であって、記録位置にお
いて記録シートPを支持するものである。上記記録ヘッ
ド51は、この記録シートガイド61との間に僅かな隙間を
形成して対向するように配置されており、記録シートガ
イド61と平行に主走査方向に移動するものである。
【0006】62はセンサーレバーであって、記録シート
Pの先端及び後端を検知するものである。このセンサー
レバー62は搬送ローラ56と従動ローラ57の圧接点からシ
ート搬送方向上流側に回動可能に設けられている。63は
フォトセンサーであって、上記センサーレバー62の動作
を電気信号に変換するものである。64は従動ローラ57を
保持するための保持部材、65はこの保持部材64を付勢し
て従動ローラ57を搬送ローラ56に圧接させるための圧接
バネ、66は従動ローラ59を保持する保持部材、67はこの
保持部材66を付勢して従動ローラ59を排出ローラ58に圧
接させるための圧接バネである。
【0007】68は半月状の給送ローラであって、給送動
作時に給送スタッカ69上の記録シートPをピックアップ
して給送する。この給送ローラ軸68aには給送ローラ68
の外径より小さい外径を有するアイドルコロ70が設けら
れている。上記給送ローラ68は切欠面を下にして待機し
ており、アイドルコロ70は給送ローラ軸68aに対して自
由に回転するように取り付けられている。上記給送ロー
ラ68の対向する位置には摩擦片71が設けられており、バ
ネ72によって上方に付勢されている。この摩擦片71は、
給送スタッカ69より給送される記録シートPを1枚ずつ
分離して給送するものである。また上記給送スタッカ69
には記録シートPを積載する圧板69aが設けられてお
り、この圧板69aは裏面側より圧板バネ69bによって上
方に付勢されており、給送ローラ68が回転したときに最
上側の記録シートPに当接するように構成されている。
【0008】次に図5を参照して記録シートを搬送する
副走査系の駆動力伝達機構について説明する。73は駆動
モータであって、ステッピングモータが用いられてい
る。この駆動モータ73のモータ軸上にはモータギヤ74が
取り付けられている。75は搬送ローラ56の回転軸上に設
けられた搬送ローラギヤであり、76は上記モータギヤ74
と搬送ローラギヤ75に同時に噛合して駆動力を伝達する
二段ギヤである。77は排出ローラ58の回転軸に設けられ
た排出ローラギヤであり、78は給送ローラ68の給送ロー
ラ軸68aに設けられた給送ローラギヤである。また上記
搬送ローラギヤ75と排出ローラギヤ77,給送ローラギヤ
78との間には、中間ギヤ79及び中間ギヤ80,81が夫々設
けられている。
【0009】上記駆動モータ73の最小ステップ角をθ、
θに対応した搬送ローラ56の最小送りピッチをP、モー
タギヤ74から搬送ローラギヤ75に至るまでのギヤの減速
比を1/a、搬送ローラ56の記録シート搬送面の外径を
D、搬送ローラギヤ75のピッチ円直径をdR 、モータギ
ヤ74のピッチ円直径をdM 、二段ギヤ76の大径ギヤ76a
のピッチ円直径をda 小径ギヤ76bのピッチ円直径をd
b 、円周率をπとすると、 P=πD・(θ/360)・(1/a) …(1) dR =adM ・(db /da ) …(2) の関係が成り立っている。
【0010】上記駆動モータ73としては、比較的低コス
トで使い易いことから、48ステップのPM型モータが
一般的に使用される。このPM型モータは、発生トルク
が比較的小さいため、搬送ローラ56を駆動する際には減
速比(1/a)を十分大きくとる必要がある。またPM
型モータを使用する場合、最小ステップ角θは7.5°
であり、例えば最小送りピッチP=1/180インチ、
減速比1/a=1/10の搬送系を設計使用とすると、
式(1)により、搬送ローラ56の外径Dは、 D=21.6mm …(3) となる。上記減速比1/a=1/10を実現するため
に、例えばdM =6mmとし、仮に二段ギヤ76を使用せ
ずに直接モータギヤ74と搬送ローラギヤ75とを噛合させ
る場合には、式(2)において(db /da )=1とし
て、 dR =60mm …(4) となる。式(3)と(4)とを比較すると、搬送ローラ
56の外径Dより搬送ローラギヤ75のピッチ円直径をdM
の方が大きくなる。
【0011】上述のように、搬送ローラギヤ75が搬送ロ
ーラ56の外径より大きくなると、記録ヘッド51を搭載し
たキャリッジ52が主走査方向に移動する場合に障害とな
り、ギヤ連結部はギャリッジ52の主走査領域外に配置さ
れる。よって、搬送ローラの回転軸等を必要以上に長く
しなければならず、装置の大型化や製造コストを上昇さ
せる要因となる。特に記録ヘッドを複数搭載したキャリ
ッジ幅の大きな記録装置においてはこの傾向が大きい。
【0012】そのため、通常は図5に示すように、モー
ターギヤ74と搬送ローラギヤ75との間に中間ギヤ(二段
ギヤ76)を挿入して減速比を適正に定めている。例え
ば、前記式(2)において(db /da )=1/5とす
ると、dM =6mmであるから dR =12mm …(5) となり、搬送ローラギヤ75のピッチ円直径dR が搬送ロ
ーラ56の外径56aより小さくなり、装置の小型化が可能
に構成されている。
【0013】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来技術に示す記録装置においては、モータギヤ74か
ら各ローラギヤに至るまでのギヤ伝達が多数段になっ
て、複数の部品が介在しているために、駆動モータ73の
発生するステップ角θに対して搬送ローラ56の発生する
送りピッチPにおける発生誤差が大きくなる傾向にあっ
た。
【0014】即ち、ギヤはその回転中心に対する偏心、
及びその位相ずれを持っているため、伝達に用いるギヤ
の段数が増えれば増える程、最終段のギヤへの駆動伝達
精度は低下する。これによって、記録密度が上昇化しつ
つある今日においては画像品位を維持することが困難に
なる。
【0015】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、装置の小型化を促進して、高画像品位を維持する
ことが可能な記録装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決し、以下に述べる実施例に適用される代表的な手段
は、画像情報に応じて被記録材に記録を行う記録手段
と、前記記録手段に被記録材を搬送するための搬送回転
体を有する搬送手段と、前記搬送手段を駆動するための
駆動モータを有する駆動手段と、前記駆動手段より前記
搬送手段に駆動力を伝達するための駆動力伝達手段と、
を有し、前記駆動力伝達手段は、前記駆動モータのモー
タ軸に連結するモータギヤと、前記搬送回転体の回転軸
に連結する搬送ギヤとを直接噛合させて、前記駆動モー
タより前記搬送回転体に駆動力を伝達することを特徴と
する。
【0017】
【作用】上記手段によれば、モータギヤと搬送ギヤとを
直接噛合させて駆動モータより搬送回転体に回転駆動力
を伝達することにより、従来に比べて搬送手段による被
記録媒体の送りピッチ誤差を少なくして被記録媒体の搬
送精度を良好に維持することができる。
【0018】
【実施例】
〔第1実施例〕次に前記手段を適用した本発明の一実施
例に係る記録装置について説明する。本実施例は記録装
置としてインクジェット記録方式を採用した記録装置を
用いて説明するものとする。図1は記録手段、被記録材
を主走査方向、副走査方向に夫々走査して記録を行うシ
リアル型の記録装置を示す断面図、図2は被記録材を搬
送する副走査系の駆動力伝達機構を示す説明図である。
【0019】先ず図1を参照して記録装置の概略構成に
ついて説明する。図1において、1は記録ヘッドであっ
てキャリッジ2に搭載されており、該キャリッジ2はキ
ャリッジ軸3に沿って副走査方向(図面に垂直方向)に
往復移動する。上記記録ヘッド1は、画像情報に応じて
インクを吐出して被記録材である記録シートPに記録を
行うものである。
【0020】この装置における記録手段としては、記録
ヘッドからインクを吐出して記録するインクジェット記
録方式を用いている。即ち、この記録ヘッドは微細な液
体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液路の一部に設
けられるエネルギー作用部と、該作用部にある液体に作
用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギー発生
手段を備えている。
【0021】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0022】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0023】上記キャリッジ2にはインクタンク4が搭
載されており、該インクタンク4からはインクパイプ5
を介して記録ヘッド1にインクが供給される。
【0024】6aは搬送主ローラであって、後述する駆
動手段より矢印方向に回転駆動するものである。6bは
搬送ローラであって、上記搬送主ローラ6aに当接して
回転駆動力を伝達されて回転し、記録シートPを副走査
方向に所定量搬送するものである。7は従動ローラであ
って、上記搬送ローラ6bに圧接して従動回転するもの
である。記録シートPは上記搬送ローラ6b及び従動ロ
ーラ7間に挟持されて記録位置に搬送される。
【0025】8は排出ローラであり、後述する駆動手段
より矢印方向に回転駆動するものである。9はこれに圧
接する従動ローラであって、上記排出ローラ9に圧接し
て従動回転するものである。である。この排出ローラ8
及び従動ローラ9によって記録位置から下流側に搬送さ
れた記録シートPは装置外に設けられた排出スタッカ10
に排出される。11は記録シートガイド(プラテン板)で
あって、記録位置において記録シートPを支持するもの
である。上記記録ヘッド1は、この記録シートガイド11
との間に僅かな隙間を形成して対向するように配置され
ており、記録シートガイド11と平行に主走査方向に移動
するものである。
【0026】12はセンサーレバーであって、記録シート
Pの先端及び後端を検知するものである。このセンサー
レバー12は搬送ローラ6bと従動ローラ7の圧接点から
シート搬送方向上流側に回動可能に設けられている。13
はフォトセンサーであって、上記センサーレバー12の動
作を電気信号に変換するものである。14は従動ローラ7
を保持するための保持部材、15はこの保持部材14を付勢
して従動ローラ7を搬送ローラ6bに圧接させるための
圧接バネ、16は従動ローラ9を保持する保持部材、17は
この保持部材16を付勢して従動ローラ9を排出ローラ8
に圧接させるための圧接バネである。
【0027】18は半月状の給送ローラであって、給送動
作時に給送スタッカ19上の記録シートPをピックアップ
して給送する。この給送ローラ軸18aには給送ローラ18
の外径より小さい外径を有するアイドルコロ20が設けら
れている。上記給送ローラ18は切欠面を下にして待機し
ており、アイドルコロ20は給送ローラ軸18aに対して自
由に回転するように取り付けられている。上記給送ロー
ラ18の対向する位置には摩擦片21が設けられており、バ
ネ22によって上方に付勢されている。この摩擦片21は、
給送スタッカ19より給送される記録シートPを1枚ずつ
分離して給送するものである。また上記給送スタッカ19
には記録シートPを積載する圧板19aが設けられてお
り、この圧板19aは裏面側より圧板バネ19bによって上
方に付勢されており、給送ローラ18が回転したときに最
上側の記録シートPに当接するように構成されている。
【0028】次に図2を参照して記録シートを搬送する
副走査系の駆動力伝達機構について説明する。23は駆動
モータであって、ステッピングモータが用いられてい
る。この駆動モータ23のモータ軸上にはモータギヤ24が
取り付けられている。25は搬送主ローラ6aの回転軸上
に設けられた搬送ローラギヤであり、上記モータギヤ24
に噛合している。26は排出ローラ8の回転軸に設けられ
た排出ローラギヤであり、27は給送ローラ18の給送ロー
ラ軸18aに設けられた給送ローラギヤである。また上記
搬送ローラギヤ25と排出ローラギヤ26、搬送ローラギヤ
25と給送ローラギヤ27との間には、中間ギヤ28,29、中
間ギヤ30,31,32が夫々設けられている。
【0029】上記モータギヤ24を上記搬送ローラギヤ25
に噛合していることから、駆動モータ23の駆動を直接搬
送主ローラ6aに伝達している。これは、必要最低限の
駆動伝達であるため、従来の駆動伝達機構に比べて送り
ピッチ誤差の少ない搬送主ローラ6aの駆動が可能とな
る。
【0030】また搬送ローラギヤ25のピッチ円直径dR
と搬送主ローラ6aの外径Dとの関係は、図2に示すよ
うに、搬送ローラギヤ25のピッチ円外周25aが搬送主ロ
ーラ6aの搬送面外周6cより大きくなったとしても、
搬送ローラ6bの外径を十分大きくしておけば、搬送ロ
ーラギヤ25がキャリッジ2の主走査領域に存在してして
もキャリッジ2の主走査時に障害となることはなく、装
置の小型化の促進に寄与することができる。
【0031】また上記搬送ローラ6bの外径等の精度を
厳しく要求しなくとも、搬送主ローラ6aに当接してそ
の摩擦力によって搬送主ローラ6aより駆動力を正確に
伝達されて回転されるので、搬送ローラ6bを設けるこ
とによる搬送精度の低下はない。従って、記録シートP
の搬送精度が良く、高画像品位を維持した画像を得るこ
とができる。
【0032】〔第2実施例〕次に記録シートを搬送する
副走査系の駆動力伝達機構記録装置の他例について図3
を参照して説明する。記録装置の概略構成は、前記第1
実施例と同様であるので、同一部材には同一番号を付し
て説明を援用する。
【0033】23は駆動モータであって、ステッピングモ
ータが用いられている。この駆動モータ23のモータ軸上
にはモータギヤ24が取り付けられている。25は搬送主ロ
ーラ6aの回転軸上に設けられた搬送ローラギヤであ
り、上記モータギヤ24に噛合している。26は排出ローラ
8の回転軸に設けられた排出ローラギヤであり、27は給
送ローラ18の給送ローラ軸18aに設けられた給送ローラ
ギヤである。また上記搬送ローラギヤ25と排出ローラギ
ヤ26、搬送ローラギヤ25と給送ローラギヤ27との間に
は、中間ギヤ33、中間ギヤ34,35が夫々設けられてい
る。上記モータギヤ24を上記搬送ローラギヤ25に噛合し
ていることから、駆動モータ23の駆動を直接搬送主ロー
ラ6aに伝達している。
【0034】上記駆動モータ23の最小ステップ角をθ、
θに対応した搬送主ローラ6aの最小送りピッチをP、
モータギヤ24から搬送ローラギヤ25に至るまでのギヤの
減速比を1/a、搬送主ローラ6aの記録シート搬送面
の外径をD、搬送ローラギヤ25のピッチ円直径をdR
モータギヤ24のピッチ円直径をdM 、円周率をπとする
と、 P=πD・(θ/360)・(1/a) …(1) dR =adM …(6) の関係が成り立っている。
【0035】上記式(1)より搬送主ローラ6aの外径
Dは、 D=(1/π)・(360/θ)・aP …(1)′ となる。 D>dR …(7) であれば、搬送ローラギヤ25のピッチ円外周25aが搬送
主ローラ6aの搬送面外周6cより小さくなり、キャリ
ッジ2の主走査時に障害となることはない。これによっ
て、装置の小型化促進に十分寄与することが可能とな
る。上記(1)′、(6)、(7)より以下の式が導き
出される。 360P>πθdM …(8)
【0036】上記式(8)は、送りピッチPを大きく最
小ステップ角θ、或いはモータギヤ24のピッチ円直径d
M を小さくすれば満たすことができる。例えば、駆動モ
ータ23として、200ステップのハイブリッドモータを
使用すると、θ=1.8 °であり、このモータで最小送り
ピッチP=1/180インチ、減速比1/a=1/3の
搬送系を設計しようとすると、式(1)より搬送主ロー
ラ6aの外径Dは、 D=26.9mm …(9) となる。減速比a=1/3を実現するためには、例えば
M =8mmとすると、 dR =24mm …(10) となり式(8)を満たすことができる。
【0037】上記式(8)を満たすような駆動力伝達機
構の構成を採用すれば、ギヤ列の構成を簡略化して必要
最小限の駆動伝達が可能であり、従来の駆動伝達機構に
比べて送りピッチ誤差の少ない搬送主ローラ6aの駆動
が可能となる。従って、記録シートPの搬送精度が良く
高画像品位を維持したコンパクトな記録装置を安価な構
成で提供することができる。
【0038】〔第3実施例〕また前述した各実施例では
記録手段としてインクジェット記録方式を用いたが、記
録信号に応じて電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換
体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生
ずる膜沸騰を利用してインクに生ずる気泡の成長,収縮
により、インクを吐出口より吐出して記録を行うように
構成すると更に好ましい。
【0039】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
【0040】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
【0041】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0042】また複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
【0043】また前述したシリアルタイプの記録ヘッド
としては、キャリッジに固定された記録ヘッド、或いは
キャリッジに装着されることで装置本体との電気的な接
続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在
のチップタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に
一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプ
の記録ヘッド等を用いても良い。
【0044】また本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定出来るので好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或いは吸引手段、電気熱変換タイプ或いはこれとは別の
加熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、記
録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定
した記録を行うために有効である。
【0045】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとし
ては黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得
る。
【0046】更に加えて、前述した実施例に於いてはイ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
【0047】このような場合のインクは、特開昭54− 5
6847号公報或いは特開昭60− 71260号公報に記載される
ような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としても良い。上述した各インクに対し
て最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0048】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0049】尚、前述した記録手段としてインクジェッ
ト記録方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方式
はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他に
も熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードッ
ト記録方式等のインパクト記録方式以外の記録方式であ
っても適用し得る。
【0050】
【発明の効果】本発明は前述したように、モータギヤと
搬送ギヤとを直接噛合させて駆動モータより搬送回転体
に回転駆動力を伝達することにより、従来に比べて搬送
手段による被記録媒体の送りピッチ誤差を少なくして被
記録媒体の搬送精度を良好に維持して高品位画像を得る
ことができる。
【0051】また搬送手段として駆動モータにより回転
駆動される第1搬送回転体に圧接して従動回転する第2
搬送回転体を設けることによって、搬送ギヤのピッチ円
外周が第1搬送回転体の搬送面外周より大きくなったと
しても、前記第2搬送回転体の外径を十分大きくしてお
けば、搬送ギヤがキャリッジの主走査領域に存在してし
ても該キャリッジの主走査時に障害となることはなく装
置の小型化の促進に寄与することができる。
【0052】また更に前記駆動モータ(ステッピングモ
ータ)の最小ステップ角をθ、最小ステップ角θに対応
する搬送回転体の最小送りピッチをP、モータギヤのピ
ッチ円の直径をdM 、円周率をπとすると、360P>
πθdM が成り立つように回転駆動力を伝達すること
で、装置の小型化を促進して、しかも良好な画像を得る
ことできる記録装置を安価な構成で提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る記録手段、被記録材を主走査
方向、副走査方向に夫々走査して記録を行うシリアル型
の記録装置を示す断面図である。
【図2】被記録材を搬送する副走査系の駆動力伝達機構
を示す説明図である。
【図3】第2実施例に係る被記録材を搬送する副走査系
の駆動力伝達機構を示す説明図である。
【図4】従来のシリアル型の記録装置を示す断面図であ
る。
【図5】従来の被記録材を搬送する副走査系の駆動力伝
達機構を示す説明図である。
【符号の説明】
P…記録シート 1…記録ヘッド 2…キャリッジ 3…キャリッジ軸 4…インクタンク 5…インクパイプ 6a…搬送主ローラ 6b…搬送ローラ 7,9…従動ローラ 8…排出ローラ 10…排出スタッカ 11…記録シートガイド 12…センサーレバー 13…フォトセンサー 14,16…保持部材 15,17…圧接バネ 18…給送ローラ 18a…給送ローラ軸 19…給送スタッカ 19a…圧板 19b…圧板バネ 20…アイドルコロ 21…摩擦片 22…バネ 23…駆動モータ 24…モータギヤ 25…搬送ローラギヤ 26…排出ローラギヤ 27…給送ローラギヤ 28,29,30,31,32,33,34,35…中間ギヤ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じて被記録材に記録を行う
    記録手段と、 前記記録手段に被記録材を搬送するための搬送回転体を
    有する搬送手段と、 前記搬送手段を駆動するための駆動モータを有する駆動
    手段と、 前記駆動手段より前記搬送手段に駆動力を伝達するため
    の駆動力伝達手段と、を有し、 前記駆動力伝達手段は、前記駆動モータのモータ軸に連
    結するモータギヤと、前記搬送回転体の回転軸に連結す
    る搬送ギヤとを直接噛合させて、前記駆動モータより前
    記搬送回転体に駆動力を伝達することを特徴とする記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は、駆動モータより駆動力
    を直接伝達される第1搬送回転体と、前記第1搬送回転
    体に圧接して従動回転する被記録材の搬送に寄与する第
    2搬送回転体と、を有することを特徴とする請求項1記
    載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動モータはステッピングモータで
    あり、該駆動モータの最小ステップ角をθ、最小ステッ
    プ角θに対応する搬送回転体の最小送りピッチをP、モ
    ータギヤのピッチ円の直径をdM 、円周率をπとする
    と、 360P>πθdM が成り立つように構成したことを特徴とする請求項1記
    載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    てインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式
    である請求項1記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録装置は、記録手段がインク吐出
    用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
    ていることを特徴とする請求項4記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録装置は、記録手段が前記電気熱
    変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
    に生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させ
    ることを特徴とする請求項5記載の記録装置。
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