JPH06304963A - インサート成形品 - Google Patents

インサート成形品

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JPH06304963A
JPH06304963A JP9956893A JP9956893A JPH06304963A JP H06304963 A JPH06304963 A JP H06304963A JP 9956893 A JP9956893 A JP 9956893A JP 9956893 A JP9956893 A JP 9956893A JP H06304963 A JPH06304963 A JP H06304963A
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JP
Japan
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insert
copolymer
resin
olefin
parts
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JP9956893A
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English (en)
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Kazufumi Watanabe
一史 渡邉
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Polyplastics Co Ltd
Original Assignee
Polyplastics Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて高低温衝撃特性に優れ、この種の性能
が要求される各種工業分野で好適に使用されるインサー
ト成形品を提供する。 【構成】 (A) 熱可塑性ポリエステル樹脂、(B) 特定の
オレフィン系共重合体(a) と、特定の(共)重合体と
が、分岐又は架橋構造的に化学結合したグラフト共重合
体及び(C) 無機充填剤を配合した樹脂組成物と金属又は
無機固体とをインサート成形してなるインサート成形
品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の樹脂組成物と金
属又は無機固体とをインサート成形してなるインサート
成形品に関し、詳しくは高低温衝撃性が改良されたイン
サート成形品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】インサ
ート成形法は、樹脂の特性と金属又は無機固体(以下、
金属等と略記する)の素材の特性を生かして使用するた
め、金属等を樹脂に埋め込む成形法であり、自動車部品
や電気・電子部品、OA機器部品等の広い分野に応用さ
れ、今では一般的な成形法の一つとなっている。しかし
ながら、樹脂と金属等では温度変化による膨張や収縮率
(いわゆる線膨張係数)が極端に異なることから、成形
品の樹脂部が肉薄であったり、肉厚の変化の大きい部分
があるもの及び金属等がシャープコーナーを有していた
りするものは、成形直後に割れたり、使用中の温度変化
で割れたりするトラブルが多い。このため、用途や成形
品の形状等がかなり制限されたものとなっているのが現
状である。また、最近は、自動車工業の分野でもエンジ
ン回りの樹脂化が進み、インサート成形品も重要な部品
となってきている。特にイグニッションシステムやディ
ストリビューターの部品では、アルミや銅、鉄、真鍮等
の金属部品を熱可塑性ポリエステル樹脂で包むインサー
ト成形品が検討されているが、このものはインサート部
品の構造が複雑なこと、樹脂の肉厚変化部分が多いこと
の他に、使用する場所がエンジン付近であるため高低温
度変化が大きいことから、インサート成形品に要求され
る性能もより高度である。従って、これらのことからも
最近では長期間の高低温度変化に耐え得る樹脂、即ち高
低温衝撃特性の優れた樹脂が強く求められるようになっ
てきた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
に鑑み、高低温衝撃特性に優れたインサート成形品を得
るべく鋭意検討した。その結果、熱可塑性ポリエステル
樹脂を主体とし、これに特定の共重合体及び無機充填剤
を配合した組成物は、熱安定性がよく、ポリエステルの
押出、成形温度では分解ガスあるいは蒸発ガスがほとん
ど出ない上に、機械的物性の大きな低下なしに高低温衝
撃特性(特に樹脂が肉薄であったり、金属等がシャープ
コーナーを有している場合であっても)に極めて優れて
いることを見いだし、本発明を完成するに到った。即ち
本発明は、(A) 熱可塑性ポリエステル樹脂100 重量部に
対し、(B) α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシ
ジルエステルからなるオレフィン系共重合体(a) と、主
として下記一般式(1) で示される繰り返し単位で構成さ
れた重合体または共重合体(b) の一種又は二種以上と
が、分岐又は架橋構造的に化学結合したグラフト共重合
体0.5 〜80重量部、
【0004】
【化2】
【0005】(C) 繊維状充填剤、非繊維状無機充填剤又
は両者の混合物5〜200 重量部を配合した樹脂組成物と
金属又は無機固体とをインサート成形してなるインサー
ト成形品である。
【0006】以下、順次本発明の樹脂材料の構成成分に
ついて詳しく説明する。先ず、本発明の基体樹脂である
熱可塑性ポリエステル樹脂(A) とは、ジカルボン酸化合
物とジヒドロキシ化合物の重縮合、オキシカルボン酸化
合物の重縮合、あるいはこれら三成分化合物の重縮合等
によって得られるポリエステルであり、ホモポリエステ
ル、コポリエステルの何れであってもよい。ここで用い
られる熱可塑性ポリエステル樹脂(A) を構成するジカル
ボン酸化合物の例を示せば、テレフタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルエタ
ンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピ
ン酸、セバシン酸の如き公知のジカルボン酸及びこれら
のアルキル、アルコキシ又はハロゲン置換体等である。
また、これらのジカルボン酸化合物は、エステル形成可
能な誘導体、例えばジメチルエステルの如き低級アルコ
ールエステルの形で重合に使用することも可能である。
次に、本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂(A) を構成す
るジヒドロキシ化合物の例を示せば、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、ハイドロキノン、レゾルシン、ジヒド
ロキシフェニル、ナフタレンジオール、ジヒドロキシフ
ェニルエーテル、シクロヘキサンジオール、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ジエトキシ化
ビスフェノールAの如きジヒドロキシ化合物、ポリオキ
シアルキレングリコール及びこれらのアルキル、アルコ
キシ又はハロゲン置換体等であり、一種又は二種以上を
混合使用することができる。また、オキシカルボン酸化
合物の例を示せば、オキシ安息香酸、オキシナフトエ
酸、ジフェニレンオキシカルボン酸等のオキシカルボン
酸及びこれらのアルキル、アルコキシ又はハロゲン置換
体等が挙げられる。また、これらの化合物のエステル形
成可能な誘導体も使用できる。本発明においてはこれら
化合物の一種又は二種以上が用いられる。また、これら
の他に三官能性モノマー、即ちトリメリット酸、トリメ
シン酸、ピロメリット酸、ペンタエリストール、トリメ
チロールプロパン等を少量併用した分岐又は架橋構造を
有するポリエステルであってもよい。本発明では、上記
の如き化合物をモノマー成分として、重縮合により生成
する熱可塑性ポリエステルは何れも本発明の(A) 成分と
して使用することができ、単独で又は二種以上混合して
使用されるが、好ましくはポリアルキレンテレフタレー
ト、さらに好ましくはポリブチレンテレフタレート及び
これを主体とする共重合体が使用される。また、本発明
においては、熱可塑性ポリエステルを公知の架橋、グラ
フト重合等の方法により変性したものであってもよい。
【0007】次に本発明で(B) 成分として用いるグラフ
ト共重合体とは、α−オレフィンとα,β−不飽和酸の
グリシジルエステルからなるオレフィン系共重合体(a)
と、主として下記一般式(1) で示される繰り返し単位で
構成された重合体または共重合体(b) の一種又は二種以
上とが、分岐又は架橋構造的に化学結合したグラフト共
重合体である。
【0008】
【化3】
【0009】ここで(a) のオレフィン系共重合体を構成
する一方のモノマーであるα−オレインとしては、エチ
レン、プロピレン、ブテン−1等が挙げられるが、エチ
レンが好ましく用いられる。また(a) 成分を構成する他
のモノマーであるα,β−不飽和酸のグリシジルエステ
ルとは、一般式(2)
【0010】
【化4】
【0011】で示される化合物であり、例えばアクリル
酸グリシジルエステル、メタクリル酸グリシジルエステ
ル、エタクリル酸グリシジルエステルなどが挙げられる
が、特にメタクリル酸グリシジルエステルが好適に用い
られる。α−オレフィン(例えばエチレン)とα,β−
不飽和酸グリシジルエステルとは、通常よく知られたラ
ジカル重合反応により共重合させることによって(a) の
共重合体を得ることができる。セグメント(a) の構成
は、α−オレフィン70〜99重量%、不飽和酸グリシジル
エステル30〜1重量%が好適である。次に、このオレフ
ィン系共重合体(a) とグラフト重合させる重合体又は共
重合体(b) とは、前記一般式(1) で示される繰り返し単
位一種で構成される単独重合体あるいは二種以上で構成
される共重合体であり、例えばポリメタクリル酸メチ
ル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポ
リアクリル酸−2エチルヘキシル、ポリスチレン、ポリ
アクリロニトリル、アクリロニトリル−スチレン共重合
体、アクリル酸ブチルとメタクリル酸メチルの共重合
体、アクリル酸ブチルとスチレンの共重合体等が挙げら
れるが、特に好ましくはアクリル酸ブチルとメタクリル
酸メチルの共重合体が用いられる。これらの重合体又は
共重合体(b)も対応するビニル系モノマーのラジカル重
合によって調製される。本発明の特徴とする(B) 成分
は、前記の(a) のオレフィン系共重合体又は(b)の
(共)重合体が単独で用いられるのではなく、(a) の共
重合体と(b) の(共)重合体が少なくとも一点で化学結
合した分岐又は架橋構造を有するグラフト共重合体であ
る点にその特徴を有し、後述の如くかかるグラフト構造
を有することによって単に(a) 又は(b) の単独配合にて
は得られない顕著な効果を得るのである。ここで(B) 成
分のグラフト共重合体を構成するための(a) と(b) の割
合は95:5〜40:60が適当である。また、本発明で用い
られる(B) 成分のグラフト共重合体の製法は一般によく
知られている連鎖移動法、電離放射線照射法など何れの
方法によっても良いが、最も好ましくは、主鎖成分粒子
中で(b) 成分の単量体とラジカル(共)重合性有機過酸
化物とを共重合せしめたグラフト化前駆体を溶融混練
し、重合体同士のグラフト化反応により得られるもので
ある。その理由はグラフト効率が高く、熱による二次的
凝集が起こらないため、性能の発現がより効果的である
ためである。(B) 成分は、(A) 熱可塑性ポリエステル樹
脂100 重量部に対し、0.5 〜80重量部の範囲で配合され
る。(B) 成分が少なすぎると本発明の目的とする高低温
衝撃性の改良効果が得られず、多すぎると熱変形温度の
低下を生じ且つ剛性等の機械的性質を阻害するため好ま
しくない。
【0012】次に、本発明で用いられる(C) 成分の充填
剤は、成形品の成形収縮率及び線膨張係数を低下させ、
高低温衝撃性を向上させるために必須とされる成分で、
目的に応じて繊維状、非繊維状(粉粒状、板状)等の各
種充填剤が用いられる。かかる充填剤のうち繊維状充填
剤としては、ガラス繊維、アスベスト繊維、カーボン繊
維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊
維、窒化硼素繊維、窒化珪素繊維、硼素繊維、チタン酸
カリ繊維、さらにステンレス、アルミニウム、チタン、
銅、真鍮等の金属繊維状物質が挙げられる。特に代表的
な繊維状充填剤は、ガラス繊維又はカーボン繊維であ
る。なお、ポリアミド、フッ素樹脂、アクリル樹脂等の
高融点有機質繊維状物質も無機繊維状充填材と同様に使
用することができる。一方、粉粒状充填剤としては、カ
ーボンブラック、シリカ、石英粉末、ガラスビーズ、ガ
ラス粉、珪酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、
珪藻土、ウオラストナイトの如き珪酸塩、酸化鉄、酸化
チタン、酸化亜鉛、アルミナの如き金属の酸化物、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウムの如き金属の炭酸塩、硫
酸カルシウム、硫酸バリウムの如き金属の硫酸塩、その
他炭化珪素、窒化珪素、窒化硼素、各種金属粉末が挙げ
られる。また、板状充填剤としては、マイカ、ガラスフ
レーク各種の金属箔等が挙げられる。これらの無機充填
剤は、一種又は二種以上併用することができ、繊維状充
填剤のうち特にガラス繊維又は炭素繊維と、粒状及び/
又は板状充填材との併用は特に優れた機械的強度と寸法
精度、及び電気的性質等を兼備せしめる上で好ましい組
み合わせである。但し、高低温衝撃特性の改善効果が最
も高いのはガラス繊維の単独使用である。これらの充填
剤の使用に当たっては、必要ならば収束剤又は表面処理
剤を使用することが望ましい。かかる収束剤又は表面処
理剤としては、例えば、エポキシ系化合物、イソシアネ
ート系化合物、シラン系化合物、チタネート系化合物等
の官能性化合物である。これらの化合物は予め表面処理
又は収束処理を施しておくか、または材料調製の際に同
時に添加しても良い。無機充填剤(C) の使用量は、(A)
成分の熱可塑性ポリエステル樹脂100 重量部に対し5〜
200 重量部、好ましくは10〜90重量部である。使用量が
過小であると高低温衝撃性の向上効果が少なく、過大で
あると成形作業が困難になる。また官能性表面処理剤を
併用する場合、その配合量は充填材に対し10重量%以
下、好ましくは0.05〜5重量%である。
【0013】また、本発明で用いる金属等をインサート
する樹脂材料には、その目的に応じ前記成分の他に、他
の熱可塑性樹脂成分を補助的に少量併用することも可能
である。ここで用いられる他の熱可塑性樹脂としては、
高温において安定な樹脂であれば何れのものでも良い。
例えば、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレ
ンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセ
タール、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリエ
ーテルイミド、ポリエーテルケトン、フッ素樹脂などを
挙げることができる。またこれらの熱可塑性樹脂は、二
種以上混合して使用することもできる。さらに本発明で
用いるインサート用樹脂材料には、その目的に応じた所
望の特性を付与するために、一般に熱可塑性樹脂及び熱
硬化性樹脂に添加される公知の物質、即ち酸化防止剤や
紫外線吸収剤等の安定剤、帯電防止剤、難燃剤、染料や
顔料等の着色剤、潤滑剤、及び結晶化促進剤、結晶核剤
等を配合することが可能である。
【0014】本発明で用いるインサート用樹脂材料の調
製は、従来の樹脂組成物調製法として一般に用いられる
設備と方法を用いて容易に調製できる。例えば、1)各
成分を混合した後、1軸又は2軸の押出機により練り込
み押出してペレットを調製し、しかる後成形する方法、
2)一旦組成の異なるペレットを調製し、そのペレット
を所定量混合して成形に供し成形後に目的組成の成形品
を得る方法、3)成形機に各成分の1又は2以上を直接
仕込む方法等、何れも使用できる。また、樹脂成分の一
部を細かい粉体として、これ以外の成分と混合して添加
する方法は、これらの成分の均一配合を図る上で好まし
い方法である。
【0015】インサート成形品は成形用金型に金属等を
あらかじめ装着し、その外側に上記の配合樹脂組成物を
充填して複合成形品としたものである。樹脂を金型に充
填するための成形法としては射出、押出圧縮成形法など
があるが、射出成形法が一般的である。また、樹脂にイ
ンサートする素材は、その特性を生かし且つ樹脂の欠点
を補う目的で使用されるため、成形時に樹脂と接触した
とき、形が変化したり溶融しないものが使用される。こ
のため、主としてアルミニウム、マグネシウム、銅、
鉄、真鍮及びそれらの合金などの金属類やガラス、セラ
ミックスのような無機固体類であらかじめ棒、ピン、ネ
ジ等に成形されているものが使用される。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、以下の例に示した物性評価の測定法は次の通りであ
る。 引張強伸度 ASTM D-638に準拠して測定。 アイゾット衝撃強度(ノッチ付) ASTM D-256に準拠して測定。 高低温衝撃特性 ペレットを用いて樹脂温270 ℃、金型温度65℃、射出時
間25秒、冷却時間10秒で、試験片成形用金型(縦22mm、
横22mm、高さ51mmの角柱内部に、縦18mm、横18mm、高さ
30mmの鉄芯をインサートする金型)に、一部の樹脂部の
最小肉厚が1mmとなるようにインサート射出成形し、イ
ンサート成形品を製造した。得られたインサート成形品
について、冷熱衝撃試験機を用いて140 ℃にて1時間30
分加熱後、−40℃に降温して1時間30分冷却後、さらに
140 ℃に昇温する過程を1サイクルとする高低温衝撃試
験を行い、成形品にクラックが入るまでのサイクル数を
測定し、高低温衝撃性を評価した。
【0017】実施例1 (A) 成分としてポリブチレンテレフタレート(PB
T)、(B) 成分としてエチレン−メタクリル酸グリシジ
ルエステル(85:15)共重合体70重量部とメタクリル酸
メチル−アクリル酸ブチル共重合体30重量部とのグラフ
ト共重合体(E/GMA-g-BA/MMA)(日本油脂(株)製、モ
ディパーA4302)、(C) 成分としてガラス繊維(径
10μ)とを表1に示す割合で混合した混合物を調製し、
30mmφ押出機を用いて260 ℃で溶融混練して押出し、ペ
レット化した。次いで射出成形により各種試験片を作成
し、上記物性の評価を行った。結果を表1に示す。 実施例2 実施例1においてガラス繊維の配合量を30重量部にした
以外は実施例1と同様にペレット状組成物を調製し、上
記物性の評価を行った。結果を表1に示す。 実施例3 (B) 成分として実施例1のグラフト共重合体を用い、
(C) 成分としてガラス繊維とガラスフレークとを表1に
示す割合で混合した後、押出機を用いてペレット状組成
物を調製し、上記物性の評価を行った。結果を表1に示
す。 比較例1〜2 比較のため、表1に示すように、グラフト共重合体(E/
GMA-g-BA/MMA)を配合しない以外は実施例1と同様にし
てペレット状組成物を調製し、上記物性の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】上記表1の結果からも明らかなように、オ
レフィン系グラフト共重合体を添加することにより極め
て高低温衝撃性の良好なポリブチレンテレフタレート製
インサート成形品が得られることがわかる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のインサート
成形品は、極めて高低温衝撃特性に優れ、特に自動車工
業の分野、例えばイグニッションシステムやディストリ
ビューターの部品等に好適に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 23:00 67:00 105:16 105:20 105:22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 熱可塑性ポリエステル樹脂100 重量部
    に対し、 (B) α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエ
    ステルからなるオレフィン系共重合体(a) と、主として
    下記一般式(1) で示される繰り返し単位で構成された重
    合体または共重合体(b) の一種又は二種以上とが、分岐
    又は架橋構造的に化学結合したグラフト共重合体0.5 〜
    80重量部、 【化1】 (C) 繊維状充填剤、非繊維状無機充填剤又は両者の混合
    物5〜200 重量部を配合した樹脂組成物と金属又は無機
    固体とをインサート成形してなるインサート成形品。
  2. 【請求項2】熱可塑性ポリエステル樹脂(A) がポリブチ
    レンテレフタレートを主体とする樹脂である請求項1記
    載のインサート成形品。
  3. 【請求項3】(B) 成分を構成するオレフィン系共重合体
    (a) がエチレンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステ
    ルからなる共重合体である請求項1又は2記載のインサ
    ート成形品。
  4. 【請求項4】(C) 成分を構成する充填剤がガラス繊維で
    ある請求項1〜3の何れか1項記載のインサート成形
    品。
JP9956893A 1993-04-26 1993-04-26 インサート成形品 Pending JPH06304963A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6346320B2 (en) 1997-05-09 2002-02-12 Teijin Limited Polyester resin composite molded article
KR20160135316A (ko) * 2014-06-23 2016-11-25 사빅 글로벌 테크놀러지스 비.브이. 결합강도가 개선된 충전제 보강 열가소성 조성물

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