JPH06304613A - 圧延機の水切り装置 - Google Patents

圧延機の水切り装置

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JPH06304613A
JPH06304613A JP9632493A JP9632493A JPH06304613A JP H06304613 A JPH06304613 A JP H06304613A JP 9632493 A JP9632493 A JP 9632493A JP 9632493 A JP9632493 A JP 9632493A JP H06304613 A JPH06304613 A JP H06304613A
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JP
Japan
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wall
chamber
rolled material
air
surrounding wall
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Pending
Application number
JP9632493A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Iwanami
紀夫 岩波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH06304613A publication Critical patent/JPH06304613A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/02Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
    • B21B45/0269Cleaning
    • B21B45/0275Cleaning devices
    • B21B45/0278Cleaning devices removing liquids
    • B21B45/0281Cleaning devices removing liquids removing coolants

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒュームが結露して圧延材に落下するのを防
止する。 【構成】 ワークロール2の出側に圧延材1を貫通する
ようにして囲壁4を設け、この囲壁天井を二重壁にして
チャンバ5を構成し、このチャンバ5に加熱空気を供給
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却剤を用いて圧延す
る圧延機の水切り装置に係り、詳しくはヒュームが結露
して水滴となって落下するのを防止する圧延機の水切り
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、アルミニウムの冷間圧延は、低粘
度のニート型(ケロシン系)の圧延油を用いて行われて
いる。しかし低粘度ニート型圧延油を用いる場合、冷却
性が劣り、引火点が低いため圧延の高速化ができず生産
性を上げることができない。今後アルミニウムの生産量
は伸びてゆくものと考えられ、生産性を向上させる必要
がある。
【0003】このため、改善策としてエマルジョン型圧
延油を用いることが検討されている。エマルジョン型圧
延油は、大部分が水であるため、その冷却性は油の4倍
にも達し、また引火点は存在しないので引火の心配がな
いため、圧延の高速化が達成できる。さらにランニング
コストも安いという利点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エマルジョン
型圧延油の大部分は水分であるため、圧延材に水分が付
着するが、この水分により圧延材であるアルミニウムに
ホワイトステン(白錆)が発生し、次工程の圧延を不可
能にする。これはホワイトステンが発生した部分と、発
生しない部分との間の摩擦係数が異なるため、局部的に
大きな伸びが生じ破断を生じる場合があるからである。
【0005】圧延に使用した冷却剤が圧延材1に付着す
る状態を図2を用いて説明する。圧延材1はワークロー
ル2a,2bにより圧延され、ワークロール2a,2b
はそれぞれバックアップロール3a,3bにより押圧さ
れる。上部および下部にあるバックアップロール3a、
3bからはロール表面をつたわってくるロール間絞り液
と飛沫が発生し、ワークロール2a,2bの板端部オー
プンギャップからは冷却剤が圧延材1の両端にまわり込
んでくる。またワークロール軸箱内面からの跳ね返り飛
沫がある。さらに水分を含んだヒュームが結露して水滴
となって落ちてくる。これをボタ落ちと称する。図2に
おいて斜線部は付着した水分を示す。両端の水分は主と
して板端部オープンギャップからの回り込みによるもの
であり、中央部はヒュームが結露した水滴と飛沫による
ものである。
【0006】このような圧延に使用した冷却剤を除去す
る方法について、実開昭62−199202号公報には
ワークロールの出側に水切り板を接触させて除去する方
法が開示されている。また特開昭62−286784号
公報にはワイパーを設けて除去すると共にノズルにより
空気を吹きつけ、水分を霧状にし、これを吸引する方法
が開示されている。これら2つの公報に開示された技術
の場合、ヒュームが結露して水滴となって落下するボタ
落ちに対しては考慮されておらず、また、特開昭和62
−286784号公報の場合、ワイパーを使用している
ので、圧延速度の高速化に適応できないという問題点が
あった。
【0007】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、ヒュームが結露して落下する水滴を防止する圧延
機の水切り装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は圧延材を冷却剤で冷却しながら圧延する圧
延機の水切り装置において、圧延機出側に圧延材を囲壁
で周囲を囲い、この囲壁内で圧延材の上部空間の空気を
加熱する空気加熱手段を設け、前記上部空間の雰囲気が
露点に達しないようにしたものである。
【0009】また、前記囲壁の天井内壁に、付着した冷
却剤の飛沫が蒸発する温度以上に加熱する気化加熱手段
を設けたものである。
【0010】また、前記空気加熱手段として、前記囲壁
の天井を二重にしてチャンバを構成し、このチャンバ内
の空気を加熱する、またはチャンバ内に加熱空気を供給
するようにしたものである。
【0011】
【作用】圧延機出側に圧延材を貫通するようにして囲壁
を設け飛沫や廻り込みによって侵入する水分を除去す
る。さらに空気加熱手段でこの囲壁内で圧延材の上部空
間の空気を加熱して、この空間の雰囲気が露点に達しな
いようにするので、ボタ落ちを防止することができる。
なお、この囲壁内で圧延材の下部空間では、水分を含ん
だ空気が圧延材下面に接しても圧延材の温度が高いので
結露することはない。また圧延材と直接接するワイパー
などを用いていないので、圧延材の高速化の支障とはな
らない。
【0012】囲壁内の天井内壁に飛沫が付着するとこれ
がボタ落ちの原因となる。このため気化加熱手段により
天井内壁を加熱し、付着した飛沫を蒸発することにより
飛沫によるボタ落ちを防止できる。
【0013】囲壁天井を二重にしてチャンバを構成し、
このチャンバの空気を加熱したり、または加熱空気を供
給することにより囲壁内の圧延材上部の空気を加熱する
ことができる。囲壁内に直接加熱空気を供給した場合、
圧延材と囲壁との開口部などから漏れる量が多くなるの
で、エネルギー損失が多くなるのに対しチャンバ内を密
封し、この中の空気を加熱する、または加熱空気を供給
するのでエネルギーの損失が少ない。また、容易にチャ
ンバ壁面の温度を一定に保持することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本実施例の構成を示し、(a)は横断面
図、(b)は(a)のX−X断面図、(c)は(a)の
Y−Y断面図である。圧延材1はアルミニウムとし、冷
却剤としてエマルジョン型圧延油を用いる。エマルジョ
ン型圧延油は潤滑性が優れており、板の表面にコーティ
ング性、光沢を与える能力も優れている。圧延材1はワ
ークロール2a,2bで圧延され、ワークロール2はバ
ックアップロール3で押圧される。冷却剤は圧延油噴射
ノズル14によりワークロール2の入側で圧延材1に噴
射され、圧延材1を冷却する。
【0015】ワークロール2の出側には圧延材1を貫通
させ圧延材1の幅より広い幅を有する囲壁4を設ける。
囲壁4の天井は二重壁としてチャンバ5を構成し、チャ
ンバ5の下側壁6は圧延材1の幅方向中心で高く、幅端
で低くなるような屋根型とし、付着または結露した水滴
が側壁に伝わるようにする。チャンバ5には加熱空気供
給口7と加熱空気排出口8が設けられ、加熱空気排出口
8より排出された空気は図示しない加熱装置により加熱
され加熱空気供給口7に再び供給される。囲壁4の下部
には排出口9が設けられ、囲壁4内のヒュームを含んだ
空気を排出する。
【0016】図2で説明した板端部のオープンギャップ
から廻り込んで圧延材1の幅端上面に付着した水分を除
去するため囲壁用ノズル10により空気を圧延材1の幅
端へ吹きつける。囲壁用ノズル10は囲壁4の外側に設
け、チャンバ5に設けられた開口11を通して囲壁4内
の圧延材1幅端に吹き付けるようにする。囲壁用ノズル
10を囲壁4内に設けると、囲壁用ノズル10の表面に
結露する恐れがあるので囲壁4外に設ける。
【0017】なお、上部バックアップロール3aと上部
ワークロール2aに付着したロール間絞り水分を幅両端
に吹き飛ばす上部ノズル12、下部ワークロール2bに
付着した水分を幅両端に吹き飛ばす下部ノズル13を設
け、囲壁4内に飛沫が出来るだけ入らないようにしてい
る。
【0018】なお、囲壁4内の圧延材1の幅端以外にも
飛沫などが侵入して水滴が付着する恐れがある場合、こ
れらを除去するため、幅端以外の水分を吹き飛ばすノズ
ルを設ける。この構造は囲壁用ノズル10と同様にし、
その噴射角度を幅中央部付近に設定する。これにより圧
延材1の中央部付近に付着した水分はヒュームとなって
囲壁4に設けられた排出口9より排出される。
【0019】チャンバ5に供給する加熱空気の温度は、
囲壁4内で圧延材1の上部空間の気体の温度を露点以上
とする温度にすれば、ヒュームの結露によるボタ落ちを
防止することができるが、チャンバ5の下側壁6の温度
を、付着した飛沫が気化する温度以上となるようにすれ
ば、飛沫によるボタ落ちを防止することができる。
【0020】上記実施例では囲壁4の天井にチャンバ5
を設け、露点防止および飛沫気化を実施したが、囲壁4
の天井にヒータを設け、この加熱温度を制御して露点防
止、飛沫の気化を実施してもよい。また、圧延材1の下
面幅端に水分が付着する場合は、囲壁用ノズル10と同
様のノズルを設け付着した水分を吹き飛ばし、そのヒュ
ームを排出口9から排出すればよい。また、圧延材1に
付着した水分を除去するため、囲壁4の下流側にノズル
とノズルによって吹き飛ばされ発生したヒュームを吸入
して排出する装置を設けてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は圧延に使用した冷却剤を圧延材を貫通して設けた囲壁
で遮蔽し、隙間から囲壁内に侵入してくる水分を含むヒ
ュームを結露しないよう加熱し、さらに囲壁天井に付着
する水分を気化するようにしたので、圧延材に水滴が落
下するのを防止することができる。また圧延材に付着し
ている水分はノズルより空気を噴出し除去するので圧延
材に付着する水分を除去することができ、エマルジョン
型圧延油の使用が可能となり、アルミニウムの高速圧延
が出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明は実施例の構成図で(a)は横断面図、
(b)は(a)のX−X断面図、(c)は(a)のY−
Y断面図である。
【図2】冷却剤が圧延材に付着する現象を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 圧延材 2 ワークロール 3 バックアップロール 4 囲壁 5 チャンバ 6 下側壁 7 加熱空気供給口 8 加熱空気排出口 9 排出口 10 囲壁用ノズル 11 開口 12 上部ノズル 13 下部ノズル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延材を冷却剤で冷却しながら圧延する
    圧延機の水切り装置において、圧延機出側に圧延材を囲
    壁で周囲を囲い、この囲壁内で圧延材の上部空間の空気
    を加熱する空気加熱手段を設け、前記上部空間の雰囲気
    が露点に達しないようにしたことを特徴とする圧延機の
    水切り装置。
  2. 【請求項2】 前記囲壁の天井内壁に、付着した冷却剤
    の飛沫が蒸発する温度以上に加熱する気化加熱手段を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の圧延機の水切り装
    置。
  3. 【請求項3】 前記空気加熱手段として、前記囲壁の天
    井を二重にしてチャンバを構成し、このチャンバ内の空
    気を加熱する、またはチャンバ内に加熱空気を供給する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の圧延機の水
    切り装置。
JP9632493A 1993-04-23 1993-04-23 圧延機の水切り装置 Pending JPH06304613A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2233219A3 (de) * 2009-03-26 2012-05-02 ACHENBACH BUSCHHÜTTEN GmbH Verfahren und Vorrichtung zum Abblasen von Walzband mittels Luft oder gasförmiger Medien auf der Bandauslaufseite von Walzwerken zum Entfernen von an dem Walzband anhaftendem Walzöl oder anderen flüssigen Betriebsmedien
WO2012126107A1 (en) * 2011-03-18 2012-09-27 Novelis Inc. Method and apparatus for removing coolant liquid from moving metal strip
JP2014510637A (ja) * 2011-02-17 2014-05-01 シーメンス パブリック リミテッド カンパニー ノズルヘッダ
CN112404150A (zh) * 2020-10-30 2021-02-26 河钢股份有限公司承德分公司 一种适用于热轧卷板热卷箱的除雾装置

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