JPH06304422A - 集塵機用フィルタ - Google Patents
集塵機用フィルタInfo
- Publication number
- JPH06304422A JPH06304422A JP10120893A JP10120893A JPH06304422A JP H06304422 A JPH06304422 A JP H06304422A JP 10120893 A JP10120893 A JP 10120893A JP 10120893 A JP10120893 A JP 10120893A JP H06304422 A JPH06304422 A JP H06304422A
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- Japan
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- dust collector
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- resin powder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、低い通気圧力損失と高い集塵効率
の両方を満足することができるとともに、優れた機械的
強度を有し薄い肉厚でコンパクトな設計を達成すること
ができ、又優れた導電性も付与することができる集塵機
用フィルタに関するものである。 【構成】 主体１が合成樹脂粉体３と導電性粉体５とウ
イスカ４との混合材料をもって所要の形状に成形焼結し
た無数の連通孔２を有する多孔性焼結体よりなり、そし
て、焼結された各合成樹脂粉体３の表面部には、導電性
粉体５が配置され、かつ該各合成樹脂粉体３はウイスカ
４により連繋された状態で一体化されており、また、前
記連通孔２内には一部のウイスカ４の針状部4aが突出さ
れている。
の両方を満足することができるとともに、優れた機械的
強度を有し薄い肉厚でコンパクトな設計を達成すること
ができ、又優れた導電性も付与することができる集塵機
用フィルタに関するものである。 【構成】 主体１が合成樹脂粉体３と導電性粉体５とウ
イスカ４との混合材料をもって所要の形状に成形焼結し
た無数の連通孔２を有する多孔性焼結体よりなり、そし
て、焼結された各合成樹脂粉体３の表面部には、導電性
粉体５が配置され、かつ該各合成樹脂粉体３はウイスカ
４により連繋された状態で一体化されており、また、前
記連通孔２内には一部のウイスカ４の針状部4aが突出さ
れている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、低い通気圧力損失と高
い集塵効率の両方を満足することができるとともに、優
れた機械的強度を有し薄い肉厚でコンパクトな設計を達
成することができ、又優れた導電性も付与することがで
きる集塵機用フィルタに関するものである。
い集塵効率の両方を満足することができるとともに、優
れた機械的強度を有し薄い肉厚でコンパクトな設計を達
成することができ、又優れた導電性も付与することがで
きる集塵機用フィルタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】最近では濾過式集塵機のフィルタとして
布製のバグフィルタに代わり、合成樹脂粉体をもって所
要の形状に成形焼結した無数の連通孔を有する多孔性焼
結体よりなるものが用いられるようになり、このような
集塵機用フィルタとしては例えば特公平１−５９３４号
公報等いくつかの発明が先に提案されている。
布製のバグフィルタに代わり、合成樹脂粉体をもって所
要の形状に成形焼結した無数の連通孔を有する多孔性焼
結体よりなるものが用いられるようになり、このような
集塵機用フィルタとしては例えば特公平１−５９３４号
公報等いくつかの発明が先に提案されている。
【０００３】ところが、従来のこの種集塵機用フィルタ
においては、主原料である合成樹脂粉体の粒子径が大き
いと通気圧力損失が低いという利点を有するものの集塵
効率が低下し、このためにフィルタの肉厚を厚くしたり
充填密度を上げる等の必要があり薄い肉厚のコンパクト
な設計をすることができないという問題点があった。一
方、合成樹脂粉体の粒子径が小さいと集塵効率が高くな
るという利点を有するものの通気圧力損失が高くなり、
このために肉厚を薄くする必要があってフィルタとして
の機械的強度が保てないという問題点があり、合成樹脂
粉体を焼結したフィルタでは低い通気圧力損失と高い集
塵効率の両方を満足させることができないという問題点
があった。更には、従来のこの種集塵機用フィルタにお
いては合成樹脂粉体の焼結体に導電性が殆どないため、
帯電粉体を捕集する場合には静電気力による粉塵の払い
落とし不良や、それに伴う粉塵爆発の危険性も増し適用
範囲が限定されるという問題点もあった。
においては、主原料である合成樹脂粉体の粒子径が大き
いと通気圧力損失が低いという利点を有するものの集塵
効率が低下し、このためにフィルタの肉厚を厚くしたり
充填密度を上げる等の必要があり薄い肉厚のコンパクト
な設計をすることができないという問題点があった。一
方、合成樹脂粉体の粒子径が小さいと集塵効率が高くな
るという利点を有するものの通気圧力損失が高くなり、
このために肉厚を薄くする必要があってフィルタとして
の機械的強度が保てないという問題点があり、合成樹脂
粉体を焼結したフィルタでは低い通気圧力損失と高い集
塵効率の両方を満足させることができないという問題点
があった。更には、従来のこの種集塵機用フィルタにお
いては合成樹脂粉体の焼結体に導電性が殆どないため、
帯電粉体を捕集する場合には静電気力による粉塵の払い
落とし不良や、それに伴う粉塵爆発の危険性も増し適用
範囲が限定されるという問題点もあった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、低い通気圧力損失と高い集塵
効率の両方を満足することができるとともに、優れた機
械的強度を有し薄い肉厚でコンパクトな設計を達成する
ことができ、さらに、帯電粉体を捕集する場合ににも優
れた性能を発揮することのできる集塵機用フィルタを提
供することを目的として完成されたものである。
従来の問題点を解決して、低い通気圧力損失と高い集塵
効率の両方を満足することができるとともに、優れた機
械的強度を有し薄い肉厚でコンパクトな設計を達成する
ことができ、さらに、帯電粉体を捕集する場合ににも優
れた性能を発揮することのできる集塵機用フィルタを提
供することを目的として完成されたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の集塵機用フィルタは、合成樹脂粉
体と導電性粉体とウイスカとの混合材料をもって所要の
形状に成形焼結した無数の連通孔を有する多孔性焼結体
よりなり、各合成樹脂粉体表面部には、導電性粉体(5)
が配置されており、該各合成樹脂粉体はウイスカにより
連繋された状態で一体化されており且つ前記連通孔内に
一部のウイスカの針状部が突出されていることを特徴と
するものである。
めになされた本発明の集塵機用フィルタは、合成樹脂粉
体と導電性粉体とウイスカとの混合材料をもって所要の
形状に成形焼結した無数の連通孔を有する多孔性焼結体
よりなり、各合成樹脂粉体表面部には、導電性粉体(5)
が配置されており、該各合成樹脂粉体はウイスカにより
連繋された状態で一体化されており且つ前記連通孔内に
一部のウイスカの針状部が突出されていることを特徴と
するものである。
【０００６】次に、本発明を図面を参照して詳細に説明
する。図面は本発明に係るフィルタを説明するために要
部を拡大して示した概略図であって、図中１はフィルタ
の主体であって、該主体１は合成樹脂粉体３と導電性粉
体５とウイスカとの混合材料をもって所要の形状に成形
焼結した無数の連通孔２を有する多孔性焼結体よりな
る。そして、焼結された各合成樹脂粉体３の表面部に
は、導電性粉体５が配置されており、該各合成樹脂粉体
３はウイスカ４により連繋された状態で一体化されてお
り、また、前記連通孔２内には一部のウイスカ４の針状
部4aが突出されている。
する。図面は本発明に係るフィルタを説明するために要
部を拡大して示した概略図であって、図中１はフィルタ
の主体であって、該主体１は合成樹脂粉体３と導電性粉
体５とウイスカとの混合材料をもって所要の形状に成形
焼結した無数の連通孔２を有する多孔性焼結体よりな
る。そして、焼結された各合成樹脂粉体３の表面部に
は、導電性粉体５が配置されており、該各合成樹脂粉体
３はウイスカ４により連繋された状態で一体化されてお
り、また、前記連通孔２内には一部のウイスカ４の針状
部4aが突出されている。
【０００７】合成樹脂粉体３としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカ
ーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリサルホ
ン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンサルファイ
ド等の焼結用原料に用いられる合成樹脂から選ばれ、そ
の中の１種あるいは２種以上の混合物が使用される。ま
た、その平均粒径は集塵処理すべき被処理ガスに応じて
２０〜２００μm 程度の範囲で任意に選択される。導電
性粉体としては、例えば、粒径０．１〜１０μm の単一
粒子体又は擬集体からなるＭｇ等の金属酸化物、炭素、
炭化珪素等の非金属粉体を用いることができる。
ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカ
ーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリサルホ
ン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンサルファイ
ド等の焼結用原料に用いられる合成樹脂から選ばれ、そ
の中の１種あるいは２種以上の混合物が使用される。ま
た、その平均粒径は集塵処理すべき被処理ガスに応じて
２０〜２００μm 程度の範囲で任意に選択される。導電
性粉体としては、例えば、粒径０．１〜１０μm の単一
粒子体又は擬集体からなるＭｇ等の金属酸化物、炭素、
炭化珪素等の非金属粉体を用いることができる。
【０００８】一方、ウイスカ４としては、前記合成樹脂
粉体よりも高い融点を有するニッケル、亜鉛、鉄、マグ
ネシウム等の金属あるいは金属酸化物またはカーボン、
炭化珪素、サファイヤ等の非金属からなるあらゆるフィ
ラメント状や繊維状のものが利用できる。なお、焼結さ
れた合成樹脂粉体３、３同志の結合力等を増加させるに
はウイスカ４の繊維径を0.1 〜５μm 、繊維長さを１〜
100 μm の繊維質体とし且つテトラポット状の三次元構
造のような立体構造物として形成しておくことが好まし
い。
粉体よりも高い融点を有するニッケル、亜鉛、鉄、マグ
ネシウム等の金属あるいは金属酸化物またはカーボン、
炭化珪素、サファイヤ等の非金属からなるあらゆるフィ
ラメント状や繊維状のものが利用できる。なお、焼結さ
れた合成樹脂粉体３、３同志の結合力等を増加させるに
はウイスカ４の繊維径を0.1 〜５μm 、繊維長さを１〜
100 μm の繊維質体とし且つテトラポット状の三次元構
造のような立体構造物として形成しておくことが好まし
い。
【０００９】また、混合材料における合成樹脂粉体とウ
イスカとの混合比は、成形性と強度を考慮してウイスカ
が２〜３０重量％の範囲内で残部が合成樹脂粉体及び導
電性粉体となるようにし、この混合材料を所定形状の金
型内へ充填後、通常の方法に従って成形して加熱処理を
施せば、無数の連通孔２を有する多孔性焼結体よりなる
主体１を得ることができる。このようにして得られた主
体１は図１に示されるように、焼結された合成樹脂粉体
３の表面部には導電性粉体５が配置され、かつ、にウイ
スカ４が巻き込まれて相隣る合成樹脂粉体３、３間にウ
イスカ４が介在し、該ウイスカ４の存在がアンカー効果
（投びょう効果）を発揮して焼結された合成樹脂粉体
３、３同志が強固に一体化された構造となっている。ま
た、前記の連通孔２内にも焼結された合成樹脂粉体３に
基部が埋め込まれているウイスカ４の針状部4aが無数に
突出された構造となっている。
イスカとの混合比は、成形性と強度を考慮してウイスカ
が２〜３０重量％の範囲内で残部が合成樹脂粉体及び導
電性粉体となるようにし、この混合材料を所定形状の金
型内へ充填後、通常の方法に従って成形して加熱処理を
施せば、無数の連通孔２を有する多孔性焼結体よりなる
主体１を得ることができる。このようにして得られた主
体１は図１に示されるように、焼結された合成樹脂粉体
３の表面部には導電性粉体５が配置され、かつ、にウイ
スカ４が巻き込まれて相隣る合成樹脂粉体３、３間にウ
イスカ４が介在し、該ウイスカ４の存在がアンカー効果
（投びょう効果）を発揮して焼結された合成樹脂粉体
３、３同志が強固に一体化された構造となっている。ま
た、前記の連通孔２内にも焼結された合成樹脂粉体３に
基部が埋め込まれているウイスカ４の針状部4aが無数に
突出された構造となっている。
【００１０】
【作用】このように構成されたものは、主体１をそのま
まあるいは適当な骨格に組み込んだうえ集塵機に組付け
て含塵ガス等の濾過処理に供されるものである点は従来
と同様であるが、本発明においては主体１が合成樹脂粉
体と導電性粉体５とウイスカとの混合材料をもって所要
の形状に成形焼結した無数の連通孔２を有する多孔性焼
結体よりなるもので、焼結された各合成樹脂粉体３表面
部には導電性粉体５が配置されており、この各合成樹脂
粉体３はウイスカ４により連繋された状態で一体化され
ているから、相隣る合成樹脂粉体３、３を繋ぐウイスカ
４のアンカー効果によって機械的強度は大幅に向上する
こととなり、フィルタの厚みを薄くしてコンパクトな設
計できるものとなる。また、連通孔２内には合成樹脂粉
体３に基部が埋め込まれたウイスカ４の針状部4aを突出
させてあるので、前記連通孔２に所定値以下の十分な通
気圧力損失性能を保有させたとしても、前記ウイスカ４
の針状部4aにより粉塵の効率的な捕集を可能とし集塵効
率を低下させることなく効率的な集塵処理が行えること
となる。
まあるいは適当な骨格に組み込んだうえ集塵機に組付け
て含塵ガス等の濾過処理に供されるものである点は従来
と同様であるが、本発明においては主体１が合成樹脂粉
体と導電性粉体５とウイスカとの混合材料をもって所要
の形状に成形焼結した無数の連通孔２を有する多孔性焼
結体よりなるもので、焼結された各合成樹脂粉体３表面
部には導電性粉体５が配置されており、この各合成樹脂
粉体３はウイスカ４により連繋された状態で一体化され
ているから、相隣る合成樹脂粉体３、３を繋ぐウイスカ
４のアンカー効果によって機械的強度は大幅に向上する
こととなり、フィルタの厚みを薄くしてコンパクトな設
計できるものとなる。また、連通孔２内には合成樹脂粉
体３に基部が埋め込まれたウイスカ４の針状部4aを突出
させてあるので、前記連通孔２に所定値以下の十分な通
気圧力損失性能を保有させたとしても、前記ウイスカ４
の針状部4aにより粉塵の効率的な捕集を可能とし集塵効
率を低下させることなく効率的な集塵処理が行えること
となる。
【００１１】又、各合成樹脂粉体３表面部に配置された
導電性粉体により、フィルタ−全体に導通機能を付与す
ることになり、帯電防止機能を発揮することができ、静
電気力による粉塵払い落とし作業が支障なく行うことが
できる。
導電性粉体により、フィルタ−全体に導通機能を付与す
ることになり、帯電防止機能を発揮することができ、静
電気力による粉塵払い落とし作業が支障なく行うことが
できる。
【００１２】
【実施例】導電性粉体として粒子径０．４μm の導電性
カ−ボンブラック２重量％と、繊維長さ２〜１００μm
、繊維径0.2 〜３μm の繊維状Ｍｇ化合物（MgSoO4・5
MgO・8H2O) からなるウイスカ４重量％を、平均粒径 12
0μm 、融点１３５℃のポリエチレン樹脂粉体を主材と
する焼結用合成樹脂材料９４重量％に均一に混合し、そ
の混合材料をフィルタ形状に対応するキャビティを有す
る金型に振動充填して成形後、電気炉で１４０℃、６０
分間加熱処理して焼結された各合成樹脂粉体３がウイス
カ４により連繋された状態で焼結一体化された無数の連
通孔２を有する多孔性焼結体よりなる主体１を得た。こ
の主体１を常法により集塵機に組み込み、ステアリン酸
粒子を用いて捕集された個数をパーティクルカウンタで
計測し集塵効率を測定した結果を図２のグラフに、ま
た、主体の引張破壊強度、導電性、濾過速度１m/min に
おける通気性を測定した結果を表１に示す。なお比較例
として、前記のウイスカと導電性粉体を含有しないもの
の集塵効率を測定した結果を図３のグラフに、また各特
性の測定結果を前記実施例とともに表１に示す。
カ−ボンブラック２重量％と、繊維長さ２〜１００μm
、繊維径0.2 〜３μm の繊維状Ｍｇ化合物（MgSoO4・5
MgO・8H2O) からなるウイスカ４重量％を、平均粒径 12
0μm 、融点１３５℃のポリエチレン樹脂粉体を主材と
する焼結用合成樹脂材料９４重量％に均一に混合し、そ
の混合材料をフィルタ形状に対応するキャビティを有す
る金型に振動充填して成形後、電気炉で１４０℃、６０
分間加熱処理して焼結された各合成樹脂粉体３がウイス
カ４により連繋された状態で焼結一体化された無数の連
通孔２を有する多孔性焼結体よりなる主体１を得た。こ
の主体１を常法により集塵機に組み込み、ステアリン酸
粒子を用いて捕集された個数をパーティクルカウンタで
計測し集塵効率を測定した結果を図２のグラフに、ま
た、主体の引張破壊強度、導電性、濾過速度１m/min に
おける通気性を測定した結果を表１に示す。なお比較例
として、前記のウイスカと導電性粉体を含有しないもの
の集塵効率を測定した結果を図３のグラフに、また各特
性の測定結果を前記実施例とともに表１に示す。
【表１】 図２のグラフおよび表１からも明らかなように、本発明
においては集塵効率が著しく改善され、引張破壊強度も
５０％以上増加され、また、通気性も良好で通気圧力損
失も低く保持できることが確認できた。更に、フィルタ
に優れた導電性を付与できることも確認できた。
においては集塵効率が著しく改善され、引張破壊強度も
５０％以上増加され、また、通気性も良好で通気圧力損
失も低く保持できることが確認できた。更に、フィルタ
に優れた導電性を付与できることも確認できた。
【００１３】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は低い通気圧力損失と高い集塵効率の両方を満足する
ことができるとともに、優れた機械的強度を有し薄い肉
厚でコンパクトな設計を達成することができ、更には導
電性を有して帯電防止機能にも優れており帯電粉体の集
塵処理にも利用することができるものである。よって本
発明は従来の問題点を一掃した集塵機用フィルタとし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
明は低い通気圧力損失と高い集塵効率の両方を満足する
ことができるとともに、優れた機械的強度を有し薄い肉
厚でコンパクトな設計を達成することができ、更には導
電性を有して帯電防止機能にも優れており帯電粉体の集
塵処理にも利用することができるものである。よって本
発明は従来の問題点を一掃した集塵機用フィルタとし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図１】本発明の要部を拡大した概略図である。
【図２】本発明の実施例における集塵効率を示すグラフ
である。
である。
【図３】比較例における集塵効率を示すグラフである。
１ 主体 ２ 連通孔 ３ 合成樹脂粉体 ４ ウイスカ 4a 針状部 ５ 導電性粉体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年５月７日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００９
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００９】また、混合材料における合成樹脂粉体とウ
イスカとの混合比は、成形性と強度を考慮してウイスカ
が２〜３０重量％の範囲内で残部が合成樹脂粉体及び導
電性粉体となるようにし、この混合材料を所定形状の金
型内へ充填後、通常の方法に従って成形して加熱処理を
施せば、無数の連通孔２を有する多孔性焼結体よりなる
主体１を得ることができる。このようにして得られた主
体１は図１に示されるように、焼結された合成樹脂粉体
３の表面部には導電性粉体５が配置され、かつ合成樹脂
粉体３の表面部にはウイスカ４が巻き込まれて相隣る合
成樹脂粉体３、３間にウイスカ４が介在し、該ウイスカ
４の存在がアンカー効果（投びょう効果）を発揮して焼
結された合成樹脂粉体３、３同志が強固に一体化された
構造となっている。また、前記の連通孔２内にも焼結さ
れた合成樹脂粉体３に基部が埋め込まれているウイスカ
４の針状部4aが無数に突出された構造となっている。
イスカとの混合比は、成形性と強度を考慮してウイスカ
が２〜３０重量％の範囲内で残部が合成樹脂粉体及び導
電性粉体となるようにし、この混合材料を所定形状の金
型内へ充填後、通常の方法に従って成形して加熱処理を
施せば、無数の連通孔２を有する多孔性焼結体よりなる
主体１を得ることができる。このようにして得られた主
体１は図１に示されるように、焼結された合成樹脂粉体
３の表面部には導電性粉体５が配置され、かつ合成樹脂
粉体３の表面部にはウイスカ４が巻き込まれて相隣る合
成樹脂粉体３、３間にウイスカ４が介在し、該ウイスカ
４の存在がアンカー効果（投びょう効果）を発揮して焼
結された合成樹脂粉体３、３同志が強固に一体化された
構造となっている。また、前記の連通孔２内にも焼結さ
れた合成樹脂粉体３に基部が埋め込まれているウイスカ
４の針状部4aが無数に突出された構造となっている。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１１
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１１】又、各合成樹脂粉体３表面部に配置された
導電性粉体により、フィルタ−全体に導通機能を付与す
ることになり、帯電防止機能を発揮することができ、粉
塵払い落とし作業が支障なく行うことができる。
導電性粉体により、フィルタ−全体に導通機能を付与す
ることになり、帯電防止機能を発揮することができ、粉
塵払い落とし作業が支障なく行うことができる。
【手続補正３】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図１
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
Claims (5)
- 【請求項１】 主体(1) が合成樹脂粉体とウイスカと導
電性粉体との混合材料をもって所要の形状に成形焼結し
た無数の連通孔(2) を有する多孔性焼結体よりなり、焼
結された各合成樹脂粉体(3) 表面部には、導電性粉体
(5) が配置されており、該各合成樹脂粉体(3) はウイス
カ(4) により連繋された状態で一体化されており且つ前
記連通孔(2) 内に一部のウイスカ(4) の針状部(4a)が突
出されていることを特徴とする集塵機用フィルタ。 - 【請求項２】 導電性粉体(5) の径が0.1 〜10μm の単
一粒子体又は擬集粒子体からなる請求項１に記載の集塵
機用フィルタ。 - 【請求項３】 ウイスカ(4) は、その繊維径が0.1 〜５
μm 、繊維長さが１〜100 μm の繊維質体である請求項
１または請求項２に記載の集塵機用フィルタ。 - 【請求項４】 混合材料の主材である合成樹脂粉体が、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリ
アミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリサルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニ
レンサルファイドから選ばれた１種あるいは２種以上の
ものである請求項１または請求項２または請求項３に記
載の集塵機用フィルタ。 - 【請求項５】 混合材料は重量％でウイスカが、２〜３
０％、導電性粉体が0.5 〜10％残部が合成樹脂粉体であ
る請求項１または請求項２または請求項３または請求項
４に記載の集塵機用フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10120893A JPH06304422A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 集塵機用フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10120893A JPH06304422A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 集塵機用フィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06304422A true JPH06304422A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14294509
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10120893A Withdrawn JPH06304422A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 集塵機用フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06304422A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114682006A (zh) * | 2020-12-29 | 2022-07-01 | 韩国窑业技术园 | 集尘装置 |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP10120893A patent/JPH06304422A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114682006A (zh) * | 2020-12-29 | 2022-07-01 | 韩国窑业技术园 | 集尘装置 |
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