JPH05329313A - 集塵機用フィルタ - Google Patents

集塵機用フィルタ

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JPH05329313A
JPH05329313A JP14052592A JP14052592A JPH05329313A JP H05329313 A JPH05329313 A JP H05329313A JP 14052592 A JP14052592 A JP 14052592A JP 14052592 A JP14052592 A JP 14052592A JP H05329313 A JPH05329313 A JP H05329313A
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JP
Japan
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synthetic resin
whiskers
filter
dust collector
sintered
Prior art date
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Pending
Application number
JP14052592A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Goi
光一 後夷
Takashi Hakamata
孝 袴田
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SHINTO DUST COLLECTOR KK
SHINTOU DASUTOKOREKUTAA KK
Original Assignee
SHINTO DUST COLLECTOR KK
SHINTOU DASUTOKOREKUTAA KK
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Publication date
Application filed by SHINTO DUST COLLECTOR KK, SHINTOU DASUTOKOREKUTAA KK filed Critical SHINTO DUST COLLECTOR KK
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Publication of JPH05329313A publication Critical patent/JPH05329313A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低い通気圧力損失と高い集塵効率の両方を満
足することができるとともに、優れた機械的強度を有し
薄い肉厚でコンパクトな設計を達成することができる集
塵機用フィルタを提供すること。 【構成】 主体1が合成樹脂粉体とウイスカとの混合材
料をもって所要の形状に成形焼結した無数の連通孔2を
有する多孔性焼結体よりなり、焼結された各合成樹脂粉
体3はウイスカ4により連繋された状態で一体化される
とともに一部の針状部4aが連通孔2内に突出されている
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低い通気圧力損失と高
い集塵効率の両方を満足することができるとともに、優
れた機械的強度を有し薄い肉厚でコンパクトな設計を達
成することができる集塵機用フィルタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近では濾過式集塵機のフィルタとして
布製のバグフィルタに代わり、合成樹脂粉体をもって所
要の形状に成形焼結した無数の連通孔を有する多孔性焼
結体よりなるものが用いられるようになり、このような
集塵機用フィルタとしては例えば特公平1−5934号
公報等いくつかの発明が先に提案されている。
【0003】ところが、従来のこの種集塵機用フィルタ
においては、主原料である合成樹脂粉体の粒子径が大き
いと通気圧力損失が低いという利点を有するものの集塵
効率が低下し、このためにフィルタの肉厚を厚くしたり
充填密度を上げる等の必要があり薄い肉厚のコンパクト
な設計をすることができないという問題点があった。一
方、合成樹脂粉体の粒子径が小さいと集塵効率が高くな
るという利点を有するものの通気圧力損失が高くなり、
このために肉厚を薄くする必要があってフィルタとして
の機械的強度が保てないという問題点があり、合成樹脂
粉体を焼結したフィルタでは低い通気圧力損失と高い集
塵効率の両方を満足させることができないという問題点
があった。更には、従来のこの種集塵機用フィルタにお
いては合成樹脂粉体の焼結体に導電性が殆どないため、
帯電粉体を捕集する場合には静電気力による粉塵の払い
落とし不良や、それに伴う粉塵爆発の危険性も増し適用
範囲が限定されるという問題点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、低い通気圧力損失と高い集塵
効率の両方を満足することができるとともに、優れた機
械的強度を有し薄い肉厚でコンパクトな設計を達成する
ことができ、さらに、帯電粉体を捕集する場合ににも優
れた性能を発揮することのできる集塵機用フィルタを提
供することを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の集塵機用フィルタは、合成樹脂粉
体とウイスカとの混合材料をもって所要の形状に成形焼
結した無数の連通孔を有する多孔性焼結体よりなり、各
合成樹脂粉体はウイスカにより連繋された状態で一体化
されており且つ前記連通孔内に一部のウイスカの針状部
が突出されていることを特徴とするものである。
【0006】次に、本発明を図面を参照して詳細に説明
する。図面は本発明に係るフィルタを説明するために要
部を拡大して示した概略図であって、図中1はフィルタ
の主体であって、該主体1は合成樹脂粉体とウイスカと
の混合材料をもって所要の形状に成形焼結した無数の連
通孔2を有する多孔性焼結体よりなる。そして、焼結さ
れた各合成樹脂粉体3はウイスカ4により連繋された状
態で一体化されており、また、前記連通孔2内には一部
のウイスカ4の針状部4aが突出されている。
【0007】合成樹脂粉体3としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカ
ーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリサルホ
ン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンサルファイ
ド等の焼結用原料に用いられる合成樹脂から選ばれ、そ
の中の1種あるいは2種以上の混合物が使用される。ま
た、その平均粒径は集塵処理すべき被処理ガスに応じて
20〜200μm 程度の範囲で任意に選択される。
【0008】一方、ウイスカ4としては、前記合成樹脂
粉体よりも高い融点を有するニッケル、亜鉛、鉄、マグ
ネシウム等の金属あるいは金属酸化物またはカーボン、
炭化珪素、サファイヤ等の非金属からなるあらゆるフィ
ラメント状や繊維状のものが利用できる。なお、焼結さ
れた合成樹脂粉体3、3同志の結合力等を増加させるに
はウイスカ4の繊維径を0.1 〜5μm 、繊維長さを1〜
100 μm の繊維質体とし且つテトラポット状の三次元構
造のような立体構造物として形成しておくことが好まし
い。更には、ウイスカ4として導電性を有する金属ある
いは金属酸化物からなるものを用いたときは主体1に帯
電防止機能が付与できるので、この場合には帯電粉体の
集塵にも適用できることとなる。
【0009】また、混合材料における合成樹脂粉体とウ
イスカとの混合比は、成形性と強度を考慮してウイスカ
が2〜30重量%の範囲内で残部が合成樹脂粉体となる
ようにし、この混合材料を所定形状の金型内へ充填後、
通常の方法に従って成形して加熱処理を施せば、無数の
連通孔2を有する多孔性焼結体よりなる主体1を得るこ
とができる。このようにして得られた主体1は図1に示
されるように、焼結された合成樹脂粉体3の表面部にウ
イスカ4が巻き込まれて相隣る合成樹脂粉体3、3間に
ウイスカ4が介在し、該ウイスカ4の存在がアンカー効
果(投びょう効果)を発揮して焼結された合成樹脂粉体
3、3同志が強固に一体化された構造となっている。ま
た、前記の連通孔2内にも焼結された合成樹脂粉体3に
基部が埋め込まれているウイスカ4の針状部4aが無数に
突出された構造となっている。
【0010】
【作用】このように構成されたものは、主体1をそのま
まあるいは適当な骨格に組み込んだうえ集塵機に組付け
て含塵ガス等の濾過処理に供されるものである点は従来
と同様であるが、本発明においては主体1が合成樹脂粉
体とウイスカとの混合材料をもって所要の形状に成形焼
結した無数の連通孔2を有する多孔性焼結体よりなるも
ので、焼結された各合成樹脂粉体3はウイスカ4により
連繋された状態で一体化されているから、相隣る合成樹
脂粉体3、3を繋ぐウイスカ4のアンカー効果によって
機械的強度は大幅に向上することとなり、フィルタの厚
みを薄くしてコンパクトな設計できるものとなる。ま
た、連通孔2内には合成樹脂粉体3に基部が埋め込まれ
たウイスカ4の針状部4aを突出させてあるので、前記連
通孔2に所定値以下の十分な通気圧力損失性能を保有さ
せたとしても、前記ウイスカ4の針状部4aにより粉塵の
効率的な捕集を可能とし集塵効率を低下させることなく
効率的な集塵処理が行えることとなる。
【0011】さらに、前記のウイスカ4を導電性を有す
る金属材等からなるものとした場合には従来のものには
なかった帯電防止性能を発揮することができ、静電気力
による粉塵払い落とし作業を支障なく行えることとな
る。
【0012】
【実施例】繊維長さ2〜50μm 、繊維径0.2 〜3μm 、
昇華点1720℃のテトラポット状三次元構造の酸化亜鉛か
らなるウイスカ5重量%を、平均粒径 120μm 、融点1
35℃のポリエチレン樹脂粉体を主材とする焼結用合成
樹脂材料95重量%に均一に混合し、その混合材料をフ
ィルタ形状に対応するキャビティを有する金型に振動充
填して成形後、電気炉で140℃、60分間加熱処理し
て焼結された各合成樹脂粉体3がウイスカ4により連繋
された状態で焼結一体化された無数の連通孔2を有する
多孔性焼結体よりなる主体1を得た。この主体1を常法
により集塵機に組み込み、ステアリン酸粒子を用いて捕
集された個数をパーティクルカウンタで計測し集塵効率
を測定した結果を図2のグラフに、また、主体の引張破
壊強度、導電性、濾過速度1m/分における通気性を測定
した結果を表1に示す。なお比較例として、前記のウイ
スカを含有しないものの集塵効率を測定した結果を図3
のグラフに、また各特性の測定結果を前記実施例ととも
に表1に示す。
【表1】 図2のグラフおよび表1からも明らかなように、本発明
においては集塵効率が著しく改善され、引張破壊強度も
50%以上増加され、また、通気性も良好で通気圧力損
失も低く保持できることが確認できた。更に、導電性を
有する金属材のウイスカを用いた場合にはフィルタに優
れた導電性を付与できることも確認できた。
【0013】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は低い通気圧力損失と高い集塵効率の両方を満足する
ことができるとともに、優れた機械的強度を有し薄い肉
厚でコンパクトな設計を達成することができ、更には導
電性を有して帯電防止機能にも優れており帯電粉体の集
塵処理にも利用することができるものである。よって本
発明は従来の問題点を一掃した集塵機用フィルタとし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を拡大した概略図である。
【図2】本発明の実施例における集塵効率を示すグラフ
である。
【図3】比較例における集塵効率を示すグラフである。
【符号の説明】
1 主体 2 連通孔 3 合成樹脂粉体 4 ウイスカ 4a 針状部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主体(1) が合成樹脂粉体とウイスカとの
    混合材料をもって所要の形状に成形焼結した無数の連通
    孔(2) を有する多孔性焼結体よりなり、焼結された各合
    成樹脂粉体(3) はウイスカ(4) により連繋された状態で
    一体化されており且つ前記連通孔(2) 内に一部のウイス
    カ(4) の針状部(4a)が突出されていることを特徴とする
    集塵機用フィルタ。
  2. 【請求項2】 ウイスカ(4) が導電性を有している請求
    項1に記載の集塵機用フィルタ。
  3. 【請求項3】 ウイスカ(4) は、その繊維径が0.1 〜5
    μm 、繊維長さが1〜100 μm の繊維質体である請求項
    1または請求項2に記載の集塵機用フィルタ。
  4. 【請求項4】 混合材料の主材である合成樹脂粉体が、
    ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリ
    アミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレー
    ト、ポリサルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニ
    レンサルファイドから選ばれた1種あるいは2種以上の
    ものである請求項1または請求項2または請求項3に記
    載の集塵機用フィルタ。
  5. 【請求項5】 混合材料は重量%でウイスカが、2〜3
    0%、残部が合成樹脂粉体である請求項1または請求項
    2または請求項3または請求項4に記載の集塵機用フィ
    ルタ。
JP14052592A 1992-06-01 1992-06-01 集塵機用フィルタ Pending JPH05329313A (ja)

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JPH05329313A true JPH05329313A (ja) 1993-12-14

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009502499A (ja) * 2005-08-03 2009-01-29 ホリングワース・アンド・ボーズ・カンパニー 導電性が改善された濾材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011012