JPH0630391Y2

JPH0630391Y2 - 回転シ−ルカツタにおける切断刃装置

Info

Publication number: JPH0630391Y2
Application number: JP15510586U
Authority: JP
Inventors: 紀一藤川
Original assignee: 紀一藤川
Priority date: 1986-10-09
Filing date: 1986-10-09
Publication date: 1994-08-17
Anticipated expiration: 2001-10-09
Also published as: JPS6360595U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は筒状とし、内容物を収容したのち、所定間隔に
封止部を形成し、この封止部の幅方向中間部を自動的に
切断するようにした自動包装機の回転シールカッタにお
ける切断刃装置に関するものである。

（従来の技術）従来、自動包装機における回転シールカッタは第６図に
示すように、軸心（イ）を中心に切断刃（ロ）が矢印
（ハ）方向に回転するとともに、軸心（ニ）を中心とし
て受け刃（ホ）が矢印（ヘ）方向に前記切断刃（ロ）と
同期して回転し、切断刃（ロ）と受け刃（ホ）が軸心
（イ），（ニ）を結ぶ線（ト）上で衝当し、内容物を収
容した包装袋（チ）が矢印（リ）方向に移動し、切断刃
（ロ）、受け刃（ホ）を、それぞれ取付けた取付部材
（ヌ），（ル）の加熱シール面（ヲ），（ワ）を介し、
ヒータ（カ）の加熱によって所定間隔を溶着して封止部
を形成するとともに、切断刃（ロ）によって封止部の幅
方向中間部を切断した。

（考案が解決しようとする問題点）従来の回転シールカッタにおける切断刃（ロ）は、加熱
シール面（ヲ）を有する取付部材（ヌ）に形成された嵌
溝（ヨ）内に直接挿入され、取付ボルト等により固定さ
れるので、加熱された取付部材（ヌ）より切断刃（ロ）
の直接的に熱が伝達され、又、切断刃（ロ）の取付ボル
ト等による固定部と非固定部とで熱膨張に差異を生じ
る。そのため、切断刃（ロ）は熱変形、熱歪を起生し、
真直な切断線を長期に亘って確保し得ず、切断部分が不
体裁となる等の問題点があった。

（問題点を解決するための手段）本考案は切断刃の熱変形、熱歪を極力防止し、長期に亘
って真直な切断線を維持し得るとともに切断能力の向上
を図ることができる装置を提供するものであって、刃嵌
挿溝を形成した支持部材の両側端面に先端を鍵形部とし
たばね鋼製刃保持部材の基部を固定し、切断刃を前記刃
嵌挿溝に挿嵌し、かつ前記刃保持部材の鍵形部先端を切
断刃の両側に欠設した切欠に各々掛止させて切断刃を前
記支持部材に保持し、切断刃を保持した支持部材を加熱
シール面を有する取付部材に形成した嵌溝に取付けるよ
うにした回転シールカッタにおける切断刃装置である。

（作用）支持部材に形成した刃嵌挿溝に切断刃を挿嵌させるとと
もに、バネ鋼製刃保持部材の鍵形部先端を前記切断刃に
欠設した切欠に挿入させ掛止させたので、切断刃が上下
に若干なりとも移動可能であり、支持部材より切断刃に
直接的に熱が伝達されることはなく、又、両側部におい
て自由度をもって固定され、切断刃の各部で熱膨張に大
きな差異を生じず、切断刃の熱変形、熱歪を極力防止す
ることができる。

又、刃保持部材により上下方向、左右方向の移動は規制
されるので、切断刃の飛出し、横抜け等もなく、切断に
支障を来たすことはない。

（実施例）本考案装置の実施例を第１図、第２図および第５図を参
照して説明する。

切断刃装置１は横長板状鋼製の支持部材２にセラミック
製の切断刃３を保持させてなる。

前記支持部材２は上部に上方開口するとともに両側方開
口する直状の刃嵌挿溝４を形成し、両側端面の上部は段
部５としてあり、この段部５にねじ孔６を穿設し、細幅
ばね鋼製板ばねからなる刃保持部材７の基部７ａに設け
た取付孔８にワッシャ９を介装し取付ねじ１０を通し、
ねじ孔６に螺込んで刃保持部材７，７を支持部材２の両
側に固定してある。

前記刃保持部材７，７の先端部はそれぞれ鍵形部７ｂと
してあり、これら鍵形部７ｂ，７ｂは互いに内方に向け
るとともに前記刃嵌挿溝４に臨ませてある。

前記切断刃３は比較的に細幅の杆状を呈し、両側に切欠３ａ，３ａを欠設してあり、これら切欠３
ａ，３ａは前記刃保持部材７の鍵形部７ｂ端を挿し込み
掛止し得るよう形成してあり、両側を刃保持部材７，７
によって挾持状に保持させた切断刃３を嵌挿した支持部
材２とし、第５図に示す取付部材２１に形成された嵌溝
２２に、切断刃３を嵌挿し保持した支持部材２を取付け
て回転シールカッタとしてある。

本考案は前記のように構成したから、自動包装機を稼働
させ、回転シールカッタを作動させて取付部材２１，２
３の回転により包装袋の所定部を加熱シール面２４，２
５によって溶着するとともに切断刃３によって切断する
と、真直な切断線を長期に亘って確保することができる
とともに切断能率を著しく向上する。

即ち、刃保持部材７，７の鍵形部７ｂ，７ｂの先端部が
切断刃３の両側の切欠３ａ，３ａに掛止することによっ
て切断刃３の飛出し、および横抜けを防止することがで
きるとともに切断刃３は支持部材２に対して極僅かな自
由度を有するから、溶着のための加熱ヒータ２６からの
直接的な熱伝導を防ぎ、熱変形、熱歪の起生を極力防止
することによって真直な切断線を長期間確保できる。

又、本実施例のように、切断刃３を特にセラミック製と
すれば、熱変形、熱歪を一層防止することができ、より
好適である。

第３図は刃保持部材の変形例であって、ばね鋼製棒材か
らなる刃保持部材１１は基端を折返し状部１１ａとし先
端を鍵形部１１ｂとしたものである。

第４図（ａ），（ｂ），（ｃ）は支持部材の変形例であ
って、前記実施例における一枚の横長板状体に変えて支
持部材１２，１３は二枚合せ、支持部材１４は三枚合せ
としたものである。

（考案の効果）本考案は切断刃を支持部材にばね鋼製刃保持部材により
保持させてあるから、切断刃は上下に若干なりとも移動
可能であり、支持部材より切断刃に直接的に熱が伝達さ
れることはなく、又、両側部において自由度をもって固
定され、切断刃の各部で熱膨張に大きな差異を生じず、
切断刃の熱変形、熱歪を極力防止し得て、長期に亘り真
直な切断線を確保することができる。

又、刃保持部材により上下方向、左右方向の移動は規制
されるので、切断刃の飛出し、横抜け等もなく、切断に
支障を来たすことはない。しかも支持部材を介して取付
部材に切断刃を取付け、取外しすることができるので、
自動包装機における回転シールカッタの取付部材に規格
化した支持部材の嵌溝を形成しておき、支持部材に保持
させる切断刃を交換自在とすれば取扱い極めて至便であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案切断刃装置の要部切欠正面図、第２図は
同・右側面図、第３図は刃保持部材の変形例を用いた場
合の要部側面図、第４図は支持部材の変形例を示す側面
図、第５図は本考案の切断刃装置を装着した自動包装機
の回転シールカッタの要部の要部切欠側面図、第６図は
従来の自動包装機の回転シールカッタの要部切欠側面図
である。１……切断刃装置、２……支持部材、３……切断刃、３
ａ……切欠、４……刃嵌挿溝、７……刃保持部材、７ａ
……基部、７ｂ……鍵形部、２１，２３……取付部材、
２２……嵌溝、２４，２５……加熱シール面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】刃嵌挿溝を形成した支持部材の両側端面に
先端を鍵形部としたばね鋼製刃保持部材の基部を固定
し、切断刃を前記刃嵌挿溝に挿嵌し、かつ前記刃保持部
材の鍵形部先端を切断刃の両側に欠設した切欠に各々掛
止させて切断刃を前記支持部材に保持し、切断刃を保持
した支持部材を加熱シール面を有する取付部材に形成し
た嵌溝に取付けるようにした回転シールカッタにおける
切断刃装置。