JPH0630369A - 遅延画像データ出力ビデオカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ビデオカメラにおいて、録画起動時にその時刻
からあらかじめ定められた時間分遅延された過去の画像
データから録画を開始することにより、必要とする画像
データの先頭部分の録画洩れをなくす。 【構成】撮像回路１１からの入力画像信号ＤＩは符号化
回路１２及び遅延回路１３により所定の時間遅延された
遅延画像データＤＬに変換されるとともに、画像表示回
路１４に画像表示される。操作者はこの画像を見ながら
録画指示制御信号発生回路１５を操作し、録画指示制御
信号ＲＣを録画装置２０に送る。録画装置２０は信号Ｒ
Ｃに従って画像データＤＬの録画を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は遅延画像データ出力ビデ
オカメラに関し、特に外部からの録画指示により画像デ
ータの記録を開始するビデオカメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のビデオカメラでは、操作者がビデ
オカメラでとらえている画像を見ながら録画指示を発
し、この指示に基づく制御信号により録画装置がこの画
像のデータを記録（録画）していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この従来のビデオカメ
ラでは、操作者が画像をみながら録画指示を発している
ので、録画指示が遅れる場合が多く、必要とする画像デ
ータの先頭部分を録画し損う場合があった。また、録画
装置が録画起動に時間がかかる形式のものは、さらにそ
の時間分だけ録画できなかった。この録画ミス防ぐため
には、常に録画装置を録画状態にしておく方法がある
が、この方法では録画媒体や電源の消耗が激しく、また
再生時に必要な画像の録画位置を探し出すことが困難で
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の遅延画像データ
出力ビデオカメラは、録画指示制御信号に従ってディジ
タルの画像データを記録する録画装置に接続されるビデ
オカメラにおいて、画像情報を入力しアナログの入力画
像信号を出力する撮像回路と、前記入力画像信号をディ
ジタルの圧縮符号化した画像データに変換する符号化回
路と、この符号化回路の出力の画像データをあらかじめ
定めた時間分遅延させ前記録画装置へ送出する遅延回路
と、前記撮像回路に入力される画像情報を表示する画像
表示手段と、外部からの指示により、前記録画指示制御
信号を発生し前記録画装置へ送出する録画制御信号を発
生回路とを備えている。

【０００５】また、上記構成において、前記遅延回路は
画像データの遅延時間をあらかじめ設定された範囲内で
外部から任意の値に設定することができる構成、さら
に、前記録画装置を含んだ構成とすることもできる。

【０００６】

【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。

【０００７】図１は本発明の一実施例のブロック図であ
る。ビデオカメラ１０は、画像情報を入力してアナログ
の入力画像信号ＤＩを出力する撮像回路１１と、この入
力画像信号ＤＩをディジタルの圧縮符号化した画像デー
タＤＣに変換する符号化回路１２と、メモリ（図示せ
ず）を有しこの符号化画像データＤＣを外部からの制御
に基づきあらかじめ設定された範囲内で任意の時間遅延
させる遅延回路１３と、入力画像信号ＤＩより画像情報
を復元し表示する画像表示回路１４と、スイッチ（図示
せず）を有し外部からのスイッチ操作により録画指示制
御信号ＲＣを発生する録画指示制御信号発生回路１５と
を有している。この録画指示制御信号ＲＣと遅延回路１
３の出力の遅延画像データＤＬとは録画装置２０へ送ら
れる。録画装置２０は周知の技術で構成可能なので説明
は省略する。

【０００８】次に動作について説明する。

【０００９】撮像回路１１からの入力画像信号ＤＩは、
符号化回路１２で符号化され、遅延回路１３で所定時間
遅延され、遅延画像データＤＬとして常に録画装置に入
力されている。また、この入力画像信号ＤＩは画像表示
回路１４で画像情報として常に表示されている。ビデオ
カメラ１０の操作者は、画像表示回路１４上の画像情報
の中から録画開始を希望する画像情報を見つけると、録
画指示制御信号発生回路１５のスイッチを押し録画指示
制御信号ＲＣを発生させる。操作者が画像情報を見なが
ら録画開始を判断し、上記スイッチを押すまでにタイム
ラグ（例えば０．５秒）があり、信号ＲＣが発生した時
点では、符号化画像データＤＣは録画に必要な先頭部分
が欠けているが、遅延画像データＤＬは遅延回路１３に
よって上記タイムラグ及び録画装置２０の録画起動時間
以上の時間分（例えば１秒）だけ遅延されて出力されて
いるので、録画装置２０が録画指示制御信号ＲＣを受け
て遅延画像データＤＬの録画を開始すれば必要な画像デ
ータの先頭が欠けることなくすべて録画することができ
る。

【００１０】なお、録画を終了する際は、遅延回路１３
の遅延時間分だけ録画指示制御信号発生回路１５への録
画停止指示を遅らせる。

【００１１】遅延回路１３の遅延時間は、操作者の必要
とするタイムラグや録画装置２０の録画起動時間に応じ
てメモリの容量の範囲内で外部から任意に設定可能であ
る。

【００１２】また、図１のビデオカメラ１０と録画装置
２０とを一体化してビデオカメラを構成することもでき
る。さらに、電気的な手段により画像表示を行う画像表
示回路１４の代わりに、光学的な手段により撮像回路１
１の入力画像情報を表示するファインダーを設けてもよ
い。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、画像情報
を符号化画像データに変換し、遅延回路で所定時間遅延
させることにより、接続された録画装置でいつでも録画
したいときに遅延させた画像データを録画でき、一瞬録
画のタイミングが遅れた場合でも、確実にあらかじめ定
めた時間分過去の画像情報を録画することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のブロック図である。

【符号の説明】

１０ ビデオカメラ １１ 撮像回路 １２ 符号化回路 １３ 遅延回路 １４ 画像表示回路 １５ 録画指示制御信号発生回路 ２０ 録画装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 録画指示制御信号に従ってディジタルの
   画像データを記録する録画装置に接続されるビデオカメ
   ラにおいて、画像情報を入力しアナログの入力画像信号
   を出力する撮像回路と、前記入力画像信号をディジタル
   の圧縮符号化した画像データに変換する符号化回路と、
   この符号化回路の出力の画像データをあらかじめ定めた
   時間分遅延させ前記録画装置へ送出する遅延回路と、前
   記撮像回路に入力される画像情報を表示する画像表示手
   段と、外部からの指示により、前記録画指示制御信号を
   発生し前記録画装置へ送出する録画制御信号発生回路と
   を備えたことを特徴とする遅延画像データ出力ビデオカ
   メラ。
2. 【請求項２】 前記遅延回路は画像データの遅延時間を
   あらかじめ設定された範囲内で外部から任意の値に設定
   することができることを特徴とする請求項１記載の遅延
   画像データ出力ビデオカメラ。
3. 【請求項３】 前記録画装置を含んで構成されることを
   特徴とする請求項１または２記載の遅延画像データ出力
   ビデオカメラ。