JP2018195892A - 撮像装置 - Google Patents
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【課題】 ユーザにとって着目点が分かりやすいスロー動画を記録する。【解決手段】 撮像手段と、前記撮像手段から出力された動画データを記憶するメモリと、前記メモリから読み出された動画データを記録する記録手段と、前記撮像手段が動画データの再生フレームレートよりも高いフレームレートの動画データを出力し、所定時間の前記高い第1のフレームレートの動画データを前記メモリに記憶した後、前記メモリに記憶された前記所定時間の動画データをスロー動画データとして記録するスロー動画撮影モードにおいて、前記メモリに記憶された動画データのフレームレートを、所定の基準点から所定の単位時間ごとに、前記第1のフレームレートよりも低い第2のフレームレートまで段階的に変化させた前記スロー動画データを生成するように制御を行う制御手段とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明は撮像装置に関する。
従来、動画の撮像を行うデジタルカメラやビデオカメラなどの撮像装置では、通常60フレーム枚秒(fps)程度のフレームレートで動画を撮像し、記録する。記録された動画に対し、再生速度を遅くしたスロー動画を再生する機能が搭載されているものもあるが、この場合、スロー動画の再生時のフレームレートは記録時のフレームレートよりも低くになる。従って、例えば60fps程度のフレームレートで記録した動画を1/10倍速でスロー再生すると、再生時のフレームレートは6fps程度の非常に低速なフレームレートで再生することになり、滑らかな動きで再生することができない。
これに対し、例えば特許文献1では、通常よりも超高速なフレームレート(960fpsなど)で動画を記録することで、スロー動画を60fps程度のフレームレートを保ちながら、滑らかな動きで再生することを可能にする技術が開示されている。
スロー動画を一定のフレームレートで再生する際、スロー動画を記録した際のフレームレートが高速になればなるほど、スロー動画の再生時間は、記録した実時間よりも長くなる。そのため、上述の特許文献に開示された従来技術のように、超高速なフレームレートで記録する場合には、再生時間の長時間化はより顕著になる。
例えば960fpsで記録した動画を60fpsで再生する場合、再生時間は記録した実時間の16倍の長さとなる。またスロー動画は全体的に被写体の動きが遅く、構図の動きが少ない動画となることが多いため、長時間の再生では着目点が分かりづらく、視聴者に退屈な印象を与えてしまう場合がある。
そこで、本発明は、視聴者にとって着目点が分かりやすいスロー動画を記録可能にした撮像装置を提供することを目的とする。
撮像手段と、前記撮像手段から出力された動画データを記憶するメモリと、前記メモリから読み出された動画データを記録する記録手段と、前記撮像手段が動画データの再生フレームレートよりも高いフレームレートの動画データを出力し、所定時間の前記高い第1のフレームレートの動画データを前記メモリに記憶した後、前記メモリに記憶された前記所定時間の動画データをスロー動画データとして記録するスロー動画撮影モードにおいて、前記メモリに記憶された動画データのフレームレートを、所定の基準点から所定の単位時間ごとに、前記第1のフレームレートよりも低い第2のフレームレートまで段階的に変化させた前記スロー動画データを生成するように制御を行う制御手段とを備える。
本発明によれば、着目点が分かりやすいスロー動画を記録可能にした撮像装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における撮像装置100の構成を示すブロック図である。撮像処理部101は被写体光を撮像して画像信号を生成する。信号処理回路102は画像信号を処理し、動画ファイルを生成する。画素部103は被写体光を電気信号に変換するためのCCDやCMOSなどの撮像素子である。A/D変換回路104は画素部103から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。タイミング発生回路105は後述するCPU111により制御され、画素部103、A/D変換回路104にクロック信号や制御信号を供給する。
図1は、本発明の第1の実施形態における撮像装置100の構成を示すブロック図である。撮像処理部101は被写体光を撮像して画像信号を生成する。信号処理回路102は画像信号を処理し、動画ファイルを生成する。画素部103は被写体光を電気信号に変換するためのCCDやCMOSなどの撮像素子である。A/D変換回路104は画素部103から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。タイミング発生回路105は後述するCPU111により制御され、画素部103、A/D変換回路104にクロック信号や制御信号を供給する。
メモリ制御部106は後述するフレームメモリ110への読み書き処理を制御する。制御I/F部107は後述するCPU111からの制御にもとづき撮像処理部101を制御する。出力I/F部108はメモリ制御部106から出力される画像信号を信号処理回路部102内の入力I/F部112へ送信する。フレームレート変換処理部109は、フレームメモリ110に格納された画像信号のフレームレートを変更する。フレームメモリ110はA/D変換回路104によりデジタル化された画像信号を一時記録するメモリであり、DRAM等で構成される。
CPU111は撮像装置100の全ての動作を統括し制御する。入力I/F部112は出力I/F部108から画像信号を受け取り、動画信号処理部113へ送信する。動画信号処理部113は入力I/F部112から受け取った画像信号に対して現像処理および動画生成処理を行う。ワークメモリ114は動画信号処理部113等のワークエリアとして使用される一時記録領域としてのメモリであり、DRAM等で構成される。
操作部115はユーザが撮像装置100の設定等を行うための各種のスイッチやボタンなどを有する。表示部116は撮像装置100の各種設定画面や撮像された動画を表示する。記録装置I/F117はメモリカードやハードディスク等の外部記録装置とのインターフェイスである。コネクタ118はメモリカードやハードディスク等との外部記録装置と接続を行う。
記録装置120はメモリカードやハードディスク等の外部記録装置である。コネクタ121は撮像装置100との接続を行う。I/F122は撮像装置100とのインターフェイスである。記録部123は動画を記録する。
本実施形態では、撮像装置100は外部記録装置120を取り付けるI/F及びコネクタを一系統持つものとして説明している。外部記録装置120を取り付けるI/F及びコネクタは、単数或いは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わない。また、異なる規格のI/Fおよびコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。
また本実施形態では、撮像処理部101用のフレームメモリ111と信号処理回路部102用のワークメモリ114を別個に備える構成としている。撮像処理部101と信号処理回路部102が1つのメモリを共有する構成としても構わない。
次に、撮像装置100の記録処理について説明する。撮像装置100は、通常の撮影モードと、スロー動画撮影モードを持つ。まず、通常の撮影モードを説明する。
操作部115が操作され、電源がオンになると、CPU111は各部を制御して撮像装置100を記録待機状態にする。記録待機状態において、画素部103からは所定のフレームレートの動画データが出力され、A/D変換回路104によりデジタル信号に変換されてメモリ制御部106に出力される。本実施形態では、記録待機状態では、30fpsの動画データが出力される。また、動画データの1フレームの画素数は、水平1920画素×垂直1080画素とするが、これ以上の画素数としてもよい。
メモリ制御部106は、出力された動画データを出力I/F部108を介して信号処理回路102の入力I/F部112に出力する。入力I/F部112は入力された動画データを画像信号処理部113に送る。動画信号処理部113は入力された動画データに対して前記の様な所定の画像処理を施した後、ライブビュー画像として表示部116に表示する。
このような記録待機状態において操作部115が操作され、ユーザにより動画の記録指示があると動画の記録が開始される。CPU111は、動画の記録開始の指示に応じて各部を制御し、動画の記録を開始する。記録開始の指示があると、画素部103からは60fpsの動画データが出力され、A/D変換回路104によりデジタル信号に変換されてメモリ制御部106に出力される。通常の記録モードでは、フレームレートの変換処理を行わないので、メモリ制御部106は、入力された動画データをそのまま出力I/F部108に出力する。
出力I/F部108は動画データを信号処理回路102の入力I/F部112に出力する。入力I/F部112は入力された動画データを画像信号処理部113に送る。動画信号処理部113は入力された動画データに対して前記の様な所定の画像処理を施し、I/F部117を介して記録装置120に出力して記録部123に記録する。本実施形態では、動画データをFATファイルシステムのような所定のファイルシステムに従い、ファイルとして記録する。動画データは、MP4やMOVなどの公知のコンテナ形式の動画ファイルとして記録される。
このように記録が開始された後、ユーザにより操作部115が操作され、記録停止の指示があると、CPU111は各部を制御して動画の記録を停止する。
次に、スロー動画撮影モードについて説明する。スロー動画撮影モードでは、動画の再生フレームレートよりも高いフレームレートの動画を撮影、記録する。例えば、本実施形態では、960fpsの動画を撮影して記録する。この960fpsの動画を、再生時に60fpsで表示すると、1/16倍速のスロー動画として表示される。
また、撮像装置100は、960fpsの動画データをリアルタイムに処理して記録するための能力を持たない。そのため、撮像装置100では、スロー動画撮影モードにおいては、画素部103により得られた960fpsの動画データを一旦フレームメモリ110に記憶する。そして、フレームメモリ110に所定時間分の960fpsの動画データが記憶されると動画の撮影及びフレームメモリ110への記憶を停止する。その後、フレームメモリ110に記憶された所定時間分の動画データを読み出して処理を行い、記録装置120に記録する。フレームメモリ110は、2秒間の960fpsの動画データを記憶可能な容量を持つ。従って、2秒分の動画データがフレームメモリ110に記憶され、スロー動画データとして記録される。
次に、上記構成を有する撮像装置100を用いてスロー動画撮影を行う場合の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。図2のフローチャートに示す処理は、撮像装置100のCPU111が、撮像装置100の各部を制御することにより実現される。図2のフローチャートは、撮像装置100の図示しない電源スイッチがONかつ、撮像装置100がスロー動画撮影モードに設定されている状態であるときに実行される。
記録待機状態において、CPU111は、操作部115からのスロー動画撮影指示を検出する(S201)。スロー動画撮影指示を検出した場合、スロー動画撮影指示が検出されていない場合は、検出するまでS201を繰り返す。スロー動画撮影指示を検出すると、画素部103から取り込んだ信号に対してA/D変換回路104がA/D変換処理を行い、フレームメモリ110への画像信号の格納を開始する(S202)。このとき、前述のように、画素部103は960fpsの動画データを出力する。
次に、CPU111は、動画データの記憶を開始してから所定時間αが経過したかどうかを判定する(S203)。所定時間αは、フレームメモリ110に格納可能なフレーム枚数と、スロー動画記録時のフレームレートによって最大値が決定し、最大値を超えない範囲でユーザにより予め設定されることとする。本実施形態では、前述のように、フレームメモリ110が2秒分の960fpsの動画を記憶可能な容量を持つ。そのため、所定時間αを2秒とする。
所定時間α経過していないと判定した場合、所定時間α経過するまでフレームメモリ110への画像信号の格納を続ける。所定時間α経過したと判定した場合、フレームメモリ110への動画データの格納を停止する(S204)。次に、フレームメモリ110に格納された動画データのうち、最初に格納したフレームから順に、単位時間分の動画データをフレームメモリ110から読み出す(S205)。
動画信号処理部113は読み出された単位時間分の動画データに対して現像処理を行い、ワークメモリ114に格納する(S206)。CPU111は、フレームメモリ110に現像処理がまだ行われていないフレームが無いかどうかを判定する(S207)。未処理のフレームがフレームメモリ110に残っている場合、フレームメモリ110に格納されている未処理の画像信号のうち、次の単位時間分の動画データに対し、フレームレート変更処理部109が所定の間隔での間引き処理を指示する。間引き処理の詳細については後述する。間引き処理完了後、S205に戻る。
フレームメモリ110に未処理のフレームが記憶されていない場合、動画信号処理部113が、ワークメモリ114に格納されている動画データを読み出し、動画ファイルとして記録するための処理を行う(S209)。次に、動画信号処理部113が生成した動画データを記録部123に記録し、スロー動画撮影処理は終了する(S210)。
S208で行われる間引き処理について、図3を用いて説明する。図3(a)に示すグラフは、スロー動画の撮影指示の時点を基準点として、基準点からの時間によって、動画内のフレームレートが変化する様子を表している。図3(a)に示す例では、960fps(第1のフレームレート)で2秒間撮影した動画に対し、単位時間t0ごとに、スロー動画の撮影指示の時点から順にフレームレートをf0ずつ、60fps(第2のフレームレート)まで低下させている。ここでは例として、t0は1/8秒、f0は60フレームとしている。
フレームメモリ110に格納されている動画データの模式図を図3(b)(c)に示す。図中の301は、1フレームを表している。図3(b)のF1〜F120は、スロー動画撮像指示時点、すなわちスロー動画記録開始時点よりt0(1/8秒)分の動画データであり、120フレームとなる。F1〜F120は、スロー動画記録開始時点より最初のt0時間分のフレームなので、間引き処理されずに格納されている。1回目のS206では、F1〜F120が現像処理される。
図3(c)のF121〜F240は、スロー動画記録開始時点よりt0(1/8秒)後からさらに後のt0(1/8秒)分の動画データであり、120フレーム分である。S208において、F121〜F240は、960fpsよりもf0(60fps)低下させた900fpsになるように15/16に間引きされて読み出される。図3(c)の例では、F136、F152、・・・、F240を読み出さずに削除することによって、15/16の間引き処理を実現している。その後、2回目のS206において、F121〜F240のうちF136、F152、・・・、F240を間引いたフレームが現像処理される。
このように、撮影された時間が、スロー動画撮影指示時点すなわちスロー動画記録開始時点より離れるほど、フレームレートが低くなるように段階的にフレームレートを低下させることでスロー動画内にフレームレートの高低差ができる。そのため、フレームレートが高いフレーム付近が強調された動画となり、視聴者にとって着目点が分かりやすいスロー動画となる。
このように本実施形態によれば、スロー動画記録開始時点が最高速フレームレートとなるようにフレームレートを段階的に変化させたスロー動画を生成することができるため、ユーザに対して着目点が分かりやすいスロー動画を提供することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、スロー動画撮影指示時点をスロー動画記録開始時点とし、スロー動画撮影指示時点から所定時間分の動画データをフレームメモリ110に格納し、スロー動画を生成する構成について説明した。本実施形態では、スロー動画撮影指示時点をスロー動画記録終了時点とし、スロー動画撮影指示を検出した時点までの所定時間分の画像信号をフレームメモリ110に格納し、スロー動画を生成する構成について説明する。
第1の実施形態では、スロー動画撮影指示時点をスロー動画記録開始時点とし、スロー動画撮影指示時点から所定時間分の動画データをフレームメモリ110に格納し、スロー動画を生成する構成について説明した。本実施形態では、スロー動画撮影指示時点をスロー動画記録終了時点とし、スロー動画撮影指示を検出した時点までの所定時間分の画像信号をフレームメモリ110に格納し、スロー動画を生成する構成について説明する。
なお、本実施形態は第1の実施形態と共通する部分が多いため、本実施形態特有の部分を中心に説明し、図1と同様の内容を示す箇所は同一の参照番号を用い、説明を省略する。本実施形態における撮像装置100を用いてスロー動画撮影を行う場合の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
図4のフローチャートは、図2と同様、撮像装置100の図示しない電源スイッチがONかつ、撮像装置100がスロー動画撮影モードに設定されている状態であるときに実行される。
まず、画素部103から取り込んだ信号に対してA/D変換回路104がA/D変換処理を行い、生成された動画データをフレームメモリ110に連続的に格納する(S401)。この時、フレームメモリ110に空き領域が無くなった場合は、一番古い画像信号が書き込まれている領域に新しい画像信号を書き込む、リングバッファ形式で格納する。次に、CPU111は、操作部115からのスロー動画撮影の指示を検出する(S402)。スロー動画撮影指示を検出した場合、フレームメモリ110への動画データの格納を停止する(S403)。
次に、フレームメモリ110に格納された動画データのうち、最後に格納した画像信号から順に、単位時間分の画像信号をフレームメモリ110から読み出す(S404)。S405〜S409は、S206〜S210と同様のため説明を省略する。ただしステップS407で行われる間引き処理は、スロー動画内のフレームレートの遷移がステップS208と異なるため、図5を用いて説明する。
図5に示すグラフは、スロー動画撮影指示時点からの時間によって、スロー動画内のフレームレートが変化する様子を表している。本実施形態では、スロー動画撮影指示時点がスロー動画記録終了時点となる点が第1の実施形態と異なる。図5に示す例では、960fpsで2秒間撮影した動画に対し、単位時間t0ごとに、スロー動画撮影指示時点から遡ってフレームレートをf0ずつ、60fpsまで低下させている。
間引き処理時のフレームメモリ110内は、図3(b)、(c)で示した模式図と同様のため、説明を省略する。
このように、撮影された時間が、スロー動画撮影指示時点すなわちスロー動画記録終了時点に近いほど、フレームレートが高くなるように段階的にフレームレートを上昇させることでスロー動画内にフレームレートの高低差ができる。そのため、フレームレートが高いフレーム付近が強調された動画となり、視聴者にとって着目点が分かりやすいスロー動画となる。
このように本実施形態によれば、スロー動画記録終了時点が最高速フレームレートとなるようにフレームレートを段階的に変化させたスロー動画を生成することができる。そのため、スロー動画記録終了時点が最もユーザが着目したい時点の場合においても、ユーザに対して着目点が分かりやすいスロー動画を提供することができる。
<第3の実施形態>
第1および第2の実施形態では、スロー動画撮影指示時点を基準にフレームレートを変化させる構成について説明した。第3の実施形態では、フレームメモリ110に格納した画像信号から高速遷移シーンを検出し、高速遷移シーンを基準としてフレームレートを変化させる構成について説明する。なお、本実施形態は第1の実施形態と共通する部分が多いため、本実施形態特有の部分を中心に説明し、図1と同様の内容を示す箇所は同一の参照番号を用い、説明を省略する。
第1および第2の実施形態では、スロー動画撮影指示時点を基準にフレームレートを変化させる構成について説明した。第3の実施形態では、フレームメモリ110に格納した画像信号から高速遷移シーンを検出し、高速遷移シーンを基準としてフレームレートを変化させる構成について説明する。なお、本実施形態は第1の実施形態と共通する部分が多いため、本実施形態特有の部分を中心に説明し、図1と同様の内容を示す箇所は同一の参照番号を用い、説明を省略する。
図6は、本発明の第3の実施形態における撮像装置100の構成を示すブロック図である。高速遷移検出部601は、フレームメモリ110に格納された画像信号から高速遷移シーンを検出する。高速遷移検出部601は、動画信号処理部113が行う現像処理よりも簡易的な現像処理を行い、画像内の被写体が高速で遷移しているシーンすなわち高速遷移シーンを検出する。
高速遷移検出部601は、フレームメモリ110に格納されている簡易的に現像処理を施した動画データに対して、前後フレームを比較することで、画像内の被写体が高速で遷移したかどうかを検出する。本実施例においては、前後フレームの画像信号を画素ごとに比較し、差分の絶対値の総和が一番大きいシーンを高速遷移シーンとする方法とする。ここでは画素ごとに差分を算出する方法としたが、高速遷移シーンの検出方法としてはこれに限らない。
本実施形態ではスロー動画撮影指示時点をスロー動画記録開始時点とする第1の実施形態を基にした構成しているが、スロー動画撮影指示時点をスロー動画記録終了時点とする第2の実施形態を基にした構成としてもよい。
図7のフローチャートは、図2および図4と同様、撮像装置100の図示しない電源スイッチがONかつ、撮像装置100がスロー動画撮影モードに設定されている状態であるときに実行される。S701〜S704は、S201〜S204と同様のため説明を省略する。
S705では、高速遷移検出部601が、フレームメモリ110に格納されている動画データに高速遷移シーンが含まれているか否かを判定する。高速遷移シーンが含まれていない場合は、S701に進む。
高速遷移シーンが含まれている場合、高速遷移検出部601がフレームメモリ110に格納されている動画データのうち高速遷移シーンを検出する(S706)。次に、最初に格納した画像信号から順に、単位時間分の画像信号をフレームメモリ110から読み出す(S707)。
S708〜S712は、S206〜S210と同様のため説明を省略する。ただしS710で行われる間引き処理は、スロー動画内のフレームレートの遷移がS208と異なるため、図8を用いて説明する。
図8に示すグラフは、高速遷移シーンからの時間によって、スロー動画内のフレームレートが変化する様子を表している。本実施形態では、最高速フレームレートとなるフレームが、スロー動画撮影指示時点ではなく高速遷移シーンとなる点が第1の実施形態と異なる。図8に示す例では、960fpsで2秒間記録した動画に対し、単位時間t0ごとに、高速遷移シーンからスロー動画記録開始時点まで遡ってフレームレートをf0ずつ、780fpsまで低下させている。さらに、高速遷移シーンからスロー動画記録終了時点までもフレームレートをf0ずつ、300fpsになるまで低下させている。ここでは例として、t0は1/8秒、f0は60フレームとしている。こうすることで、高速遷移シーンが最高速フレームレートで記録されることとなる。
間引き処理時のフレームメモリ110内は、図3(b)、(c)で示した模式図と同様のため、説明を省略する。
このように、撮影された時間が、高速遷移シーンに近い画像信号ほど、フレームレートが高くなるように段階的にフレームレートを上昇させることでスロー動画内にフレームレートの高低差ができる。そのため、フレームレートが高いフレーム付近が強調された動画となり、視聴者にとって着目点が分かりやすいスロー動画となる。
このように本実施形態によれば、高速遷移シーンが最高速フレームレートとなるようにフレームレートを段階的に変化させたスロー動画を生成することができる。そのため、高速遷移シーンが最もユーザが着目したい時点の場合においても、ユーザに対して着目点が分かりやすいスロー動画を提供することができる。
前述の実施形態ではいずれも、単位時間ごとにフレームレートを変化させたスロー動画を生成する構成としたが、単位時間は一定間隔でなくてもよい。例えば図9に示すように、最高速フレームレートあるいは最低速フレームレートで再生する期間は、他の各フレームレートで再生する間隔とは異なる期間としてもよい。
前述の実施形態ではいずれも、最高速フレームレートで再生するフレームをスロー動画撮影指示時点あるいは高速遷移シーンから自動で設定したが、ユーザによる指示により設定してもよい。例えば、動画信号処理部113による現像後、記録部123に記録したスロー動画を表示部116にて再生中に、ユーザが所望の時点で操作部115を操作することによって、最高速フレームレートで再生するフレームを指定してもよい。この場合、ユーザにより指定されたフレームを最高速フレームレートとする。他のフレームは、撮影された時間が指定されたフレームから遠いほどフレームレートが低くなるように、段階的にフレームレートを低下させたスロー動画を新規に生成し記録する。このようにすることで、最高速フレームレートで記録したスロー動画に加え、スロー動画内にフレームレートの高低差をつけたスロー動画を新規に作成してもよい。
前述の実施形態ではいずれも、フレームレートを段階的に変化させたスロー動画を記録できる構成としているが、スロー動画の全フレームを最高速フレームレートで記録するモードと切り替えられるようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
Claims (6)
- 撮像手段と、
前記撮像手段から出力された動画データを記憶するメモリと、
前記メモリから読み出された動画データを記録する記録手段と、
前記撮像手段が動画データの再生フレームレートよりも高いフレームレートの動画データを出力し、所定時間の前記高い第1のフレームレートの動画データを前記メモリに記憶した後、前記メモリに記憶された前記所定時間の動画データをスロー動画データとして記録するスロー動画撮影モードにおいて、前記メモリに記憶された動画データのフレームレートを、所定の基準点から所定の単位時間ごとに、前記第1のフレームレートよりも低い第2のフレームレートまで段階的に変化させた前記スロー動画データを生成するように制御を行う制御手段とを備える撮像装置。 - 前記スロー動画撮影モードにおいて、前記制御手段は、前記撮影指示があった時点から前記所定時間の前記第1のフレームレートの動画データを前記メモリに記憶した後、前記メモリへの記憶を停止し、前記撮影指示があった時点を前記基準点とすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記スロー動画撮影モードにおいて、前記制御手段は、前記撮影指示の前に前記所定時間の前記第1のフレームレートの動画データを繰り返し前記メモリに記憶し、前記撮影指示に応じて前記メモリへの記憶を停止し、前記撮影指示があった時点を前記基準点とすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記メモリに記録された動画データのうち、高速遷移シーンを検出する手段を備え、
前記制御手段は、前記検出された高速遷移シーンを前記基準点とすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、前記基準点から所定の期間はフレームレートを変更せず、前記第1のフレームレートであるスロー動画を生成することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記スロー動画を表示する表示部を備え、
前記制御手段は、前記表示されたスロー動画のうち、ユーザにより指示されたフレームを前記基準点とすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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