JPH06303617A - 撮像装置 - Google Patents
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- JPH06303617A JPH06303617A JP5088663A JP8866393A JPH06303617A JP H06303617 A JPH06303617 A JP H06303617A JP 5088663 A JP5088663 A JP 5088663A JP 8866393 A JP8866393 A JP 8866393A JP H06303617 A JPH06303617 A JP H06303617A
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Abstract
となく、かつ偽色の発生を極力抑えて生成するととも
に、コンピュータやプリンタ等の機器に適した画像信号
を生成することを目的とする。 【構成】 欠落した画素の補色値を推定する回路を複数
設け、いずれかの回路の出力を選択的に出力するように
構成した。
Description
ある。
枚の撮像素子の画像から色の情報を得るため、その受光
面上に色フィルタをモザイク状に配置している。現在最
もよく用いられている、Mg,Ye,Cy,Gの補色モ
ザイクフィルタは、図6(a)に示すように配置されて
おり、各補色フィルタの分光感度特性に応じた値が、撮
像素子の出力として得られるようになっている。但し、
動画を撮影するムービーとして用いる場合、NTSC等
のインタレース走査の規格に合わせるため、図6(a)
のnラインとn+1ライン、n+2ラインとn+3ライ
ン、・・・の各画素信号を加算した信号を偶数フィール
ドに用い、n−1ラインとnライン、n+1ラインとn
+2ライン、・・・の各画素信号を加算した信号を奇数
フィールドに用いている。従って、撮像素子の出力信号
としては、図6(b)に示すものとなる。ここで、Wr
=Mg+Ye,Wb=Mg+Cy,Gr=G+Ye,G
b=G+Cyである。そして、Wr,Wb,Gr,Gb
の各補色信号の空間的位相を合わせて補間し、各1フレ
ーム分のWr,Wb,Gr,Gb各補色信号が生成され
る。その手順は、例えばWrに着目すれば、撮像素子出
力がWrの場合はそのままWrを用い、Wr以外の場合
には、空間的に隣接するWr(1画素前後のWr、また
は同一フィールド内の1ライン前後のWr、または斜め
4方向のWr)の平均を計算してWrを生成している。
そして、各補色信号のサンプリング周波数に関しては、
撮像素子の画素サンプリング周波数fsの1/2となっ
てしまうため、fs/2により発生する折り返し成分を
できるだけ抑圧するように帯域制限される。こうした生
成した補色信号に、マトリクス演算を行うことにより、
RGB3原色信号を生成している。
原理的に、撮像素子出力から各補色信号を分離・生成す
る時点で、垂直、水平、斜め方向に、撮像素子がとりう
る画素サンプリング周波数fsの1/2の周波数毎に、
キャリアと折り返し成分が発生し、偽色信号となって現
れ、画質を損なうという問題点がある。また、上記折り
返し成分を除去するためには、理論的には各補色信号を
分離・生成する前の撮像素子出力信号の帯域を、垂直、
水平、斜め方向に対して、画素サンプリング周波数の1
/4に制限したうえで分離・生成すべきである。しか
し、撮像素子出力信号には色変調成分が重畳されてお
り、これはできないという問題がある。
記RGB3原色信号とは別に、撮像素子出力に含まれる
色変調成分をLPFで除去した信号(補色フィルタの分
光感度特性が理想的であればR+1.5G+Bであり、
帯域は画素サンプリング周波数の1/2までとることが
できる)を生成し、上記RGB3原色信号とのマトリク
ス演算により、広帯域のRGB3原色信号を生成してい
る。しかしながら、上記RGB3原色信号と上記広帯域
RGB3原色信号を比較すると、広帯域RGB3原色信
号は高精細となる反面、色の精度が低下し、白っぽい画
像となるという問題点を有していた。
技術の問題点に鑑み、本発明は、RGB3原色信号を、
彩度と帯域を落とすことなく、かつ偽色の発生を極力抑
えて生成し、特に近年注目されているマルチメディア・
コンピュータへの入力画像およびプリンタ等での印刷に
関し、より適した画像を提供することを目的とする。
補色値を推定する際に、前記画素の近傍の輝度信号の変
化に着目するものである。ここでいう輝度信号とは、撮
像素子信号に含まれる色変調成分をLPF等により除去
した信号であり、即ち撮像素子信号に対して線形演算を
施して得られた信号である。従って、前記輝度信号は、
Wr,Wb,Gr,Gbの各補色値との相関は高いもの
と考えられる。そこで、図6(a)に示すような手順で
推定する。例えば実存するWrをWr1,Wr2とし、
推定したいWrをWrcとする。これに対し、同じ画素
の輝度値をY1,Y2,Ycとする。WrはYと相関が
高いものと考えられるので、WrcのWr1,Wr2に
対する比率は、YcのY1,Y2に対する比率と同じも
のと考えられる。即ち、Wr1:Wrc:Wr2=Y
1:Yc:Y2。これより、 Wrc={(Yc−Y1)/(Y2−Y1)}*(Wr2−Wr1)+W r1 (1)
示すように、Y2−Y1がゼロまたはゼロに近い値とな
る場合に式(1)が計算できないか、あるいは誤差が大
きくなる点である。これは、輝度、色共に変化がほとん
どない平坦な画像である場合が考えられるが、こうした
画像では、従来行われてきたように、隣接するWrの平
均により推定しても問題はない。よって、 Wrc=(Wr1+Wr2)/2 (2)
も問題となる場合として、図6(c)に示すように、Y
2−Y1がゼロまたはゼロに近い値であって、かつYc
−Y1は十分大きな値であるような場合である。この場
合式(1)、式(2)いずれも誤差が大きいものと考え
られる。そこで本発明では、こうした場合Yc−Y1に
任意の係数Kを乗じた値をWr1に加算することによ
り、Wrcの推定値として用いるものとする。
成する低域通過フィルタの特性は、輝度信号と各補色信
号との相関をできるだけ高く保つため、通過域ではでき
る限りフラットな特性のものを用いる方が好ましい。
した補色値を用いれば、RGB3原色信号を、彩度と帯
域を落とすことなく、かつ偽色の発生を極力抑えて生成
することが可能となる。
おいて、1はCCD撮像素子、2はA/Dコンバータ、
3は2Hディレイライン、4は5の低域通過フィルタの
ディレイ量との位相合わせのための遅れ素子、5は低域
通過フィルタ、6は第1の遅れ素子、7は第2の遅れ素
子、8は第1の補色値推定手段、9は第2の補色値推定
手段、10は第3の補色値推定手段、11はCCDを駆
動する回路、12は条件判定手段、13は制御線、14
は第1の切り換え手段、15は第2の切り換え手段、1
6は論理反転素子、17は出力端子である。図3は、図
2の8の第1の補色値推定手段の実施例であり、1は加
算回路、2はゲイン調節手段である。図4は、図2の9
の第2の補色値推定手段の実施例であり、1は減算回
路、2はゲイン調節手段、3は加算回路である。図5は
図2の10の第3の補色値推定手段である。
実施例の動作について説明する。1のCCD撮像素子の
受光面に結像された像は、光電変換され、2のA/Dコ
ンバータによりディジタル画像信号に変換される。前記
ディジタル画像信号は3の2Hディレイラインに加わ
り、ここで1H遅れ、並びに2H遅れの3H分のCCD
出力信号が生成される。前記3H分のCCD出力信号
は、分岐され、一方は5の低域通過フィルタにより、C
CD出力信号に含まれる色変調成分を除去され、いわゆ
る輝度信号に変換され、7の第2の遅れ素子に加わる。
また、前記分岐された残る一方の3H分のCCD出力信
号は、4の遅れ素子により、前記5の低域通過フィルタ
出力との位相を合わせた後、6の第1の遅れ素子に加わ
る。6および7の遅れ素子により、前記3H分のCCD
出力信号並びに3H分の輝度信号から、1画素遅れおよ
び2画素遅れのCCD出力信号と輝度信号がホールドさ
れる。ここでCCD出力信号に関して、現在の画素値を
c0、1画素遅れの値をc1、2画素遅れの値をc2、
1H遅れの値をc3、1H+1画素遅れの値をc4、1
H+2画素遅れの値をc5、2H遅れの値をc6、2H
+1画素遅れの値をc7、2H+2画素遅れの値をc8
とし、中央の画素値としてはc4を用いる。同様に輝度
信号に関して、y0,y1,y3,y4,y5,y6,
y7,y8とし、中央画素値はy4を用いる。ただし輝
度信号については2画素遅れの値y2は生成しない。8
の第1の補色値推定手段には、9個のCCD出力信号値
が入力される。9の第2の補色推定手段には、c0,c
1,c3,c4,y0,y1,y3,y4の8個の画素
値が入力される。10の第3の補色推定手段には、c
0,c1,c3,c4,c5,c7,c8,y0,y
1,y3,y4,y5,y7,y8の14個の画素値が
入力される。ここで、8の第1の補色値推定手段の推定
方法は前記式(2)による推定方法であり、9の第2の
補色値推定手段の推定方法は前記式(3)により推定す
る方法であり、10の第3の補色値推定手段の推定方法
は前記式(1)により推定する方法である。各推定手段
の動作については後述する。8〜10の各推定手段は、
いずれも中央画素値Cent、中央画素の1画素前後の
画素値から推定した値Horz、中央画素の1H前後の
画素値から推定した値Vert、中央画素の斜め方向の
画素値から推定した値Diagの4値を出力し、14の
第1の切り換え手段に加える。12の条件判定手段は、
8〜10の各推定手段により推定された補色値のうちの
いずれを用いるか、適応的に決定する手段であり、y
0,y1,y3,y4,y5,y7,y8が入力され
る。もし、入力される画像が平坦なものであれば、中央
画素値y4に対する周辺画素値y0,y1,y3,y
5,y7,y8との差分は0または0に近いものとな
る。こうした場合、前記式(1)により補色値を推定す
ると、分母が0に近いため誤差が大きくなる。そこで1
2の条件判定手段は13の制御線を通じて8の第1の補
色値推定手段により推定した補色値を用いるように14
の第1の切り換え手段を制御する。逆に、中央画素値y
4と周辺画素値y0,y1,y3,y5,y7,y8と
の差分が十分大きく、かつ、周辺画素値どうしの差分も
十分大きい場合は前記式(1)を用いるものとし、10
の第3の補色値推定手段により推定した補色値を用いる
ように14の第1の切り換え手段を制御する。ただし、
中央画素値y4と周辺画素値y0,y1,y3,y5,
y7,y8との差分は十分に大きいが、周辺画素値どう
しの差分が0に近い場合、やはり前記式(1)では誤差
が大きくなり、従来の推定手法によっても誤差が大きく
なる。そこでこうした場合には、前記式(2)を用いた
9の第2の補色値推定手段により推定した補色値を用い
るように14の第1の切り換え手段を制御する。14の
第1の切り換え手段により適応的に選択されたCen
t,Horz,Vert,Diag各値は、15の第2
の切り換え手段に加えられる。さて、11のCCD駆動
回路は、1のCCD撮像素子を駆動する一方で、偶数ラ
インでLow、奇数ラインでHighとなるLine−
ID信号と、偶数画素でLow、奇数画素でHighと
なるPixel−ID信号を出力する。ここで、1のC
CD撮像素子出力信号が、偶数ラインではWr,Gb,
Wr,Gb,・・・、奇数ラインではGr,Wb,G
r,Wb,・・・であるものとすれば、例えばWrに関
しては、偶数ラインでは、Cent,Horz,Cen
t,Horz,・・・、奇数ラインVert,Dia
g,Vert,Diag,・・・の順で各推定値を用い
れば良い。同様に、GbではHorz,Cent,Ho
rz,Cent,・・・、Diag,Vert,Dia
g,Vert,・・・、GrではVert,Diag,
Vert,Diag,・・・、Cent,Horz,C
ent,Horz,・・・、WbではDiag,Ver
t,Diag,Vert,・・・、Horz,Cen
t,Horz,Cent,・・・の順に用いれば良い。
従ってWrを選別する15−1の切り換え手段ではLi
ne−IDとPixel−IDで制御し、Gbを選別す
る15−2の切り換え手段はLine−IDとNOT
(Pixel−ID)で制御し、Grを選別する15−
3の切り換え手段はNOT(Line−ID)とPix
el−IDで制御し、Wbを選別する15−4の切り換
え手段はNOT(Line−ID)とNOT(Pixe
l−ID)で制御する。以上の動作の結果、17の出力
端子には推定された各補色信号が出力される。
動作について図3によりさらに詳しく説明する。Cen
tは、入力された中央画素値c4そのものとなる。Ho
rzは、c4の1画素前後の画素値c3とc5を加算
し、1/2にゲイン調節したものとなる。Vertは、
c4の1H前後の画素値c1とc7を加算し、1/2に
ゲイン調節したものとなる。Diagは、c4の斜め4
方向の画素値c0,c2,c6,c8を加算し、1/4
にゲイン調節したものとなる。以上、従来良く用いられ
ている補色推定手段が実現される。
ついて、図4により説明する。Centは、入力された
CCD信号の中央画素値c4そのものとなる。Horz
は、入力された輝度信号の中央画素値y4と1画素前の
輝度値y3とCCD信号値c3を用いて前記式(3)に
より演算した結果となる。Vertは、y4とy4の1
H前の輝度値y1とCCD信号値c1を用いて前記式
(3)により演算した結果となる。Diagは、y4と
y4の1H+1画素前の輝度値y0とCCD信号値c0
を用いて前記式(3)により演算した結果となる。以上
の動作により、前記式(3)に基づく補色値推定手段が
実現される。
段の動作を、図5により説明する。CentはCCD信
号の中央画素値c4である。Horzは、輝度信号の中
央画素値y4とその1画素前後の輝度値y3,y5およ
びCCD信号値c3,c5を用いて前記式(1)の演算
を行ったものとなる。Vertは、輝度信号の中央画素
値y4とその1H前後の輝度値y1,y7およびCCD
信号値c1,c7を用いて前記式(1)により演算した
結果となる。Diagは、輝度信号の中央画素値y4と
y0,y8,c0,c8を用いて、前記式(1)により
演算した結果となる。以上の動作により、前記式(1)
に基づく補色値推定手段が実現される。
た。本実施例では前記式(2)に基づく補色推定手法、
前記式(3)に基づく補色推定手法、前記式(1)に基
づく推定手法の3つを適応的に使い分ける構成とした
が、例えば前記式(1)に基づく推定手法のみの構成と
しても良いし、前記式(3)に基づく推定手法のみの構
成としても構わない。
GB3原色信号を、彩度と帯域を落とすことなく、かつ
偽色の発生を極力抑えて生成することができる。
等に用いれば、従来より高画質なものが実現できる。
ンタ等に適した入力画像をより良い画質で提供すること
ができる。さらに、前記式(3)に基づく推定手法のみ
の構成とした場合、従来ディレイラインが2本必要であ
ったが、これが1本で構成できるため、回路規模や消費
電力が大幅に削減されたうえで、偽色の発生と彩度の低
下を防ぐことができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 当該画素に隣接する、推定しようとする
当該補色と同一補色の画素値の平均を、当該画素の当該
補色の推定値とする第1の手段と、 当該画素の輝度値と隣接する当該補色と同一の補色画素
の輝度値との差分値に対して任意の係数を乗じた値を、
上記隣接する当該補色と同一の補色画素の補色値に加算
した値を当該画素の当該補色の推定値とする第2の手段
と、 当該画素の輝度値と隣接する第1の当該補色と同一の補
色画素の輝度値との第1の差分値と、上記隣接する第1
の当該補色と同一の補色画素の輝度値と上記第1の同一
の補色画素以外の第2の当該補色と同一の補色画素の輝
度値との第2の差分値の比に対し、上記隣接する第1の
当該補色と同一の補色画素の補色値と上記第2の当該補
色と同一の補色画素の補色値との差分値を乗じた値を上
記隣接する第1の当該補色と同一の補色値に加算した値
を、当該画素の当該補色の推定値とする第3の手段を有
し、上記第1の手段と第2の手段、または上記第1の手
段と第3の手段、または上記第1の手段と第2の手段と
第3の手段とを合わせもつことを第1の特徴とする撮像
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の第1の手段と第2の手
段と第3の手段を切り換え可能とすることを第2の特徴
とする撮像装置。 - 【請求項3】 当該画素を含めた当該画素周辺の輝度変
化が所定の値より小さいと判断される場合には、請求項
1に記載の、第1の手段を用いることを第3の特徴とす
る撮像装置。 - 【請求項4】 当該画素を含まない当該画素周辺の輝度
変化が所定の値より小さく、かつ当該画素と当該画素周
辺の間の輝度変化が所定の値以上の場合、請求項1に記
載の第2の手段を用いることを第4の特徴とする撮像装
置。 - 【請求項5】 当該画素を含めた当該画素周辺の輝度変
化が所定の値以上であると判断される場合には、請求項
1に記載の第3の手段を用いることを第5の特徴とする
撮像装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5に記載の輝度値を求める手
段として、通過域がフラットな特性のフィルタを用いる
ことを第6の特徴とする撮像装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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