JPH06302914A - 半導体発光装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体発光装置およびその製造方法Info
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- JPH06302914A JPH06302914A JP8721593A JP8721593A JPH06302914A JP H06302914 A JPH06302914 A JP H06302914A JP 8721593 A JP8721593 A JP 8721593A JP 8721593 A JP8721593 A JP 8721593A JP H06302914 A JPH06302914 A JP H06302914A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高抵抗層埋め込み構造半導体レーザの作製を
容易にすると共に長期安定動作を可能にする。 【構成】 基板11上にメサストライプ14(活性層
1,クラッド層2,バッファ層3で形成されている)を
形成し、メサストライプ14の両側面に電流阻止層7が
配置されている。基板11と電流阻止層7の間に半導体
多層膜29(バッファ層4,5,6で形成されている)
を形成し、活性層1と半導体多層膜29の間に、オーバ
ークラッド層9が備えられ、オーバークラッド層9の幅
は活性層1の幅より広い。
容易にすると共に長期安定動作を可能にする。 【構成】 基板11上にメサストライプ14(活性層
1,クラッド層2,バッファ層3で形成されている)を
形成し、メサストライプ14の両側面に電流阻止層7が
配置されている。基板11と電流阻止層7の間に半導体
多層膜29(バッファ層4,5,6で形成されている)
を形成し、活性層1と半導体多層膜29の間に、オーバ
ークラッド層9が備えられ、オーバークラッド層9の幅
は活性層1の幅より広い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光伝送用光源として重
要である高抵抗層埋め込み構造半導体レーザでなる半導
体発光装置およびその製造方法に関するものである。
要である高抵抗層埋め込み構造半導体レーザでなる半導
体発光装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半絶縁性高抵抗InP結晶を埋め込み層
とする高抵抗層埋め込み構造半導体レーザは、素子容量
が小さく、高速変調が可能となることから、大容量光伝
送用光源として重要視されている。
とする高抵抗層埋め込み構造半導体レーザは、素子容量
が小さく、高速変調が可能となることから、大容量光伝
送用光源として重要視されている。
【0003】図3,図4は従来の高抵抗層埋め込み構造
半導体レーザの製造途中でのメサストライプを示してい
る。両図において01は活性層、02はバッファ層、0
3はクラッド層、04は電極層、05は基板、06は埋
め込み層、09はマスク、010は庇である。また07
は異常成長部分、08は溝であり、これらの部分07,
08は次に述べるように、不良部分である。
半導体レーザの製造途中でのメサストライプを示してい
る。両図において01は活性層、02はバッファ層、0
3はクラッド層、04は電極層、05は基板、06は埋
め込み層、09はマスク、010は庇である。また07
は異常成長部分、08は溝であり、これらの部分07,
08は次に述べるように、不良部分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この高抵抗層埋め込み
構造半導体レーザには、素子構造上、また素子作製上、
以下に述べるようないくつかの問題点がある。
構造半導体レーザには、素子構造上、また素子作製上、
以下に述べるようないくつかの問題点がある。
【0005】第1に、素子容量低減のため、3μm程度
の厚い埋め込み層06を必要とする。このため、埋め込
み層形成時におけるメサストライプの高さもまた3μm
程度と高くなり、このような高いメサストライプの両わ
きを、半絶縁性高抵抗InP結晶の成長が容易である有
機金属気相成長法によって埋め込む場合、図3に示すよ
うな異常成長部分07や溝08が発生し、素子の平坦化
を実現することが困難である。このため、従来、メサス
トライプの形成工程において、図4に示すようなマスク
09に庇010を設け、異常成長の発生を抑えていた。
(参考文献:真田達行ほかアプライドフィジックスレタ
ーズVol.51(1987)1054−1056)。
しかし、庇010の形成は、プロセスが複雑となるばか
りではなく、プロセス工程の途中において庇010が破
損すると、平坦化埋め込みができなくなり、素子作製歩
留まりを著しく損なうことになっていた。
の厚い埋め込み層06を必要とする。このため、埋め込
み層形成時におけるメサストライプの高さもまた3μm
程度と高くなり、このような高いメサストライプの両わ
きを、半絶縁性高抵抗InP結晶の成長が容易である有
機金属気相成長法によって埋め込む場合、図3に示すよ
うな異常成長部分07や溝08が発生し、素子の平坦化
を実現することが困難である。このため、従来、メサス
トライプの形成工程において、図4に示すようなマスク
09に庇010を設け、異常成長の発生を抑えていた。
(参考文献:真田達行ほかアプライドフィジックスレタ
ーズVol.51(1987)1054−1056)。
しかし、庇010の形成は、プロセスが複雑となるばか
りではなく、プロセス工程の途中において庇010が破
損すると、平坦化埋め込みができなくなり、素子作製歩
留まりを著しく損なうことになっていた。
【0006】第2に、電流阻止層として用いられる半絶
縁性高抵抗InP結晶は、InPにFeをドーピングす
ることで得られるが、FeはInP系半導体結晶中に比
較的拡散しやすく、また深い準位を形成し非発光再結合
中心となる。このため、FeをドーピングしたInP結
晶が活性層01に直接接するような構造の半導体レーザ
では、Feが活性層中に拡散したり、あるいは、電流阻
止層形成時の再成長界面の一部となる活性層側面にFe
がパイルアップする。この結果、高効率動作ならびに長
期安定動作が可能な素子が得られなかった。
縁性高抵抗InP結晶は、InPにFeをドーピングす
ることで得られるが、FeはInP系半導体結晶中に比
較的拡散しやすく、また深い準位を形成し非発光再結合
中心となる。このため、FeをドーピングしたInP結
晶が活性層01に直接接するような構造の半導体レーザ
では、Feが活性層中に拡散したり、あるいは、電流阻
止層形成時の再成長界面の一部となる活性層側面にFe
がパイルアップする。この結果、高効率動作ならびに長
期安定動作が可能な素子が得られなかった。
【0007】結局、従来の高抵抗層埋め込み構造半導体
レーザでは、活性層を含むメサストライプを先ず形成
し、その後、メサストライプの両わきに電流阻止層を平
坦化形成していた。この場合、素子容量低減のため埋め
込み層を厚くしようとすると、埋め込み層形成時におけ
るメサストライプの高さが高くなる。このような高いメ
サストライプの両わきを、半絶縁性結晶であるFeドー
プInP結晶の成長が容易な有機金属気相成長法によっ
て平坦に埋め込もうとすると、選択成長用マスクに庇を
設ける必要が生じ、プロセス等が複雑となる。さらに、
埋め込み成長時における活性層側面へのFeのパイルア
ップや活性層内へのFeの拡散などにより、素子特性や
素子の長期安定動作が損なわれるといった問題があっ
た。
レーザでは、活性層を含むメサストライプを先ず形成
し、その後、メサストライプの両わきに電流阻止層を平
坦化形成していた。この場合、素子容量低減のため埋め
込み層を厚くしようとすると、埋め込み層形成時におけ
るメサストライプの高さが高くなる。このような高いメ
サストライプの両わきを、半絶縁性結晶であるFeドー
プInP結晶の成長が容易な有機金属気相成長法によっ
て平坦に埋め込もうとすると、選択成長用マスクに庇を
設ける必要が生じ、プロセス等が複雑となる。さらに、
埋め込み成長時における活性層側面へのFeのパイルア
ップや活性層内へのFeの拡散などにより、素子特性や
素子の長期安定動作が損なわれるといった問題があっ
た。
【0008】このため、高抵抗層埋め込み構造半導体レ
ーザの素子特性の向上や長期安定動作が可能な素子構
造、ならびに素子作製プロセスの開発が求められてい
た。
ーザの素子特性の向上や長期安定動作が可能な素子構
造、ならびに素子作製プロセスの開発が求められてい
た。
【0009】本発明の目的は、素子の高効率動作、長期
安定動作が可能な半絶縁性高抵抗層埋め込み構造半導体
レーザ、ならびに素子の簡便な製造方法を提供すること
にある。
安定動作が可能な半絶縁性高抵抗層埋め込み構造半導体
レーザ、ならびに素子の簡便な製造方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による素子は、電
流阻止層部分において、半絶縁性高抵抗InP結晶と基
板の間に、InPよりもバンドギャップが狭い半導体結
晶からなる半導体層を少なくとも2層含む半導体多層膜
を備え、該半導体多層膜と活性層の間が、基板と反対導
電型のオーバークラッド層によって隔てられ、かつ、基
板と反対導電型のオーバークラッド層の幅が、活性層幅
よりも広い構造であることを主要な特徴とする。
流阻止層部分において、半絶縁性高抵抗InP結晶と基
板の間に、InPよりもバンドギャップが狭い半導体結
晶からなる半導体層を少なくとも2層含む半導体多層膜
を備え、該半導体多層膜と活性層の間が、基板と反対導
電型のオーバークラッド層によって隔てられ、かつ、基
板と反対導電型のオーバークラッド層の幅が、活性層幅
よりも広い構造であることを主要な特徴とする。
【0011】
【作用】本発明では、活性領域のメサストライプを形成
する前に、活性層が形成された素子基板全面に半絶縁性
高抵抗層を形成する。そして電流注入領域に相当する場
所に溝を形成し、導電性クラッド層、ならびに電極層に
よって埋め込み、素子全体を平坦化するように電流注入
領域を成長する。
する前に、活性層が形成された素子基板全面に半絶縁性
高抵抗層を形成する。そして電流注入領域に相当する場
所に溝を形成し、導電性クラッド層、ならびに電極層に
よって埋め込み、素子全体を平坦化するように電流注入
領域を成長する。
【0012】この素子製造方法およびこれによる素子構
造では、従来素子と異なり、メサストライプ側面への半
絶縁性高抵抗InP結晶の埋め込み成長が不要となり、
庇を備えたマスクの形成といった複雑なプロセスを必要
としない。また、この素子構造では、活性層は半絶縁性
高抵抗InP結晶と直接接することがないため、活性層
側面へのFeのパイルアップや活性層内へのFeの拡散
といった問題が回避される。
造では、従来素子と異なり、メサストライプ側面への半
絶縁性高抵抗InP結晶の埋め込み成長が不要となり、
庇を備えたマスクの形成といった複雑なプロセスを必要
としない。また、この素子構造では、活性層は半絶縁性
高抵抗InP結晶と直接接することがないため、活性層
側面へのFeのパイルアップや活性層内へのFeの拡散
といった問題が回避される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【0014】図1は、本発明の一実施例である、n基板
を用いたFeドープInP埋め込み構造半導体レーザの
構造図である。同図に示すように活性層1は、発光波長
1.55μmに相当するInGaAsP半導体結晶であ
る。活性層1は、n−InP基板11上の第1のメサス
トライプ14内において、p−InPクラッド層2とn
−InPバッファ層3に上下から挟まれている。
を用いたFeドープInP埋め込み構造半導体レーザの
構造図である。同図に示すように活性層1は、発光波長
1.55μmに相当するInGaAsP半導体結晶であ
る。活性層1は、n−InP基板11上の第1のメサス
トライプ14内において、p−InPクラッド層2とn
−InPバッファ層3に上下から挟まれている。
【0015】電流阻止層領域には、半絶縁性高抵抗In
P電流阻止層7が配置されており、該高抵抗InP電流
阻止層7とn−InPバッファ層3の間には、活性層と
同一組成の結晶層からなるバッファ層4、p−InPバ
ッファ層5、およびInGaAsバッファ層6からなる
半導体多層膜29が配置されている。
P電流阻止層7が配置されており、該高抵抗InP電流
阻止層7とn−InPバッファ層3の間には、活性層と
同一組成の結晶層からなるバッファ層4、p−InPバ
ッファ層5、およびInGaAsバッファ層6からなる
半導体多層膜29が配置されている。
【0016】電流注入領域となるp−InPオーバーク
ラッド層9とp−InGaAsからなる電極層10は、
第1の溝15を埋め込む形で形成されており、活性層1
と半導体多層膜29の間は、p−InPオーバークラッ
ド層9によって分離されている。また、半絶縁性高抵抗
InP電流阻止層7とp−InPオーバークラッド層9
の間には、n−InPブロック層8が配置されている。
ラッド層9とp−InGaAsからなる電極層10は、
第1の溝15を埋め込む形で形成されており、活性層1
と半導体多層膜29の間は、p−InPオーバークラッ
ド層9によって分離されている。また、半絶縁性高抵抗
InP電流阻止層7とp−InPオーバークラッド層9
の間には、n−InPブロック層8が配置されている。
【0017】n型電極12は、基板裏面の全面に形成さ
れており、p型電極13は、素子上面に形成されてい
る。
れており、p型電極13は、素子上面に形成されてい
る。
【0018】図2に、本実施例の製造工程の各段階にお
いて形成される本素子の断面図を示す。各図の工程を次
に説明する。
いて形成される本素子の断面図を示す。各図の工程を次
に説明する。
【0019】図2(a)に示す工程では、先ず、(10
0)面n型InP基板11(キャリア濃度2×1018c
m-3)上に、Seをドーパントとするn−InPバッフ
ァ層3(キャリア濃度1×1018cm-3、厚さ0.2μ
m)、発光波長1.55μmに相当するノンドープIn
GaAsP活性層1(厚さ0.15μm)、Znをドー
パントとするp−InPクラッド層2(キャリア濃度1
×1018cm-3、厚さ0.2μm)、ノンドープInG
aAsバッファ層6(厚さ約0.1μm)、半絶縁性高
抵抗InP電流阻止層7(厚さ約3.0μm)、および
Seをドーパントとするn−InPブロック層8(キャ
リア濃度3×1018cm-3、厚さ約0.3μm)を、減
圧有機金属気相成長法により、順次積層したのち、レジ
ストマスク16を形成することで、n−InPブロック
層8の表面が露出した幅約1.5μmの窓部17を約
1.5μm間隔で2箇所、<110>方向に沿って形成
する。
0)面n型InP基板11(キャリア濃度2×1018c
m-3)上に、Seをドーパントとするn−InPバッフ
ァ層3(キャリア濃度1×1018cm-3、厚さ0.2μ
m)、発光波長1.55μmに相当するノンドープIn
GaAsP活性層1(厚さ0.15μm)、Znをドー
パントとするp−InPクラッド層2(キャリア濃度1
×1018cm-3、厚さ0.2μm)、ノンドープInG
aAsバッファ層6(厚さ約0.1μm)、半絶縁性高
抵抗InP電流阻止層7(厚さ約3.0μm)、および
Seをドーパントとするn−InPブロック層8(キャ
リア濃度3×1018cm-3、厚さ約0.3μm)を、減
圧有機金属気相成長法により、順次積層したのち、レジ
ストマスク16を形成することで、n−InPブロック
層8の表面が露出した幅約1.5μmの窓部17を約
1.5μm間隔で2箇所、<110>方向に沿って形成
する。
【0020】図2(b)に示す工程では、レジストマス
ク16をエッチング用マスクとして用い、塩酸系のエッ
チング液を用いてn−InPブロック層8、およびFe
ドープInP電流阻止層7をエッチングし、引き続き、
硫酸系エッチング液により、InGaAsバッファ層6
をエッチングする。これらにより、n−InPブロック
層19、FeドープInP高抵抗層20、およびInG
aAsバッファ層21から構成される第2のメサストラ
イプ18および該第2のメサストライプ18の両側に配
置される第2の溝24を形成する。
ク16をエッチング用マスクとして用い、塩酸系のエッ
チング液を用いてn−InPブロック層8、およびFe
ドープInP電流阻止層7をエッチングし、引き続き、
硫酸系エッチング液により、InGaAsバッファ層6
をエッチングする。これらにより、n−InPブロック
層19、FeドープInP高抵抗層20、およびInG
aAsバッファ層21から構成される第2のメサストラ
イプ18および該第2のメサストライプ18の両側に配
置される第2の溝24を形成する。
【0021】図2(c)に示す工程では、該第2のメサ
ストライプ18の頂上にあるレジストマスク23を除去
する。
ストライプ18の頂上にあるレジストマスク23を除去
する。
【0022】図2(d)に示すように、この後、塩酸系
エッチング液によって、第2のメサストライプ内のn−
InPブロック層19、およびFeドープInP高抵抗
層20を除去するとともに、溝24の底面に露出してい
たp−InPクラッド層の一部22をエッチングする。
これにより、InGaAsバッファ層21とp−InP
クラッド層25からなる第3のメサストライプ27、お
よび第3の溝30を形成する。
エッチング液によって、第2のメサストライプ内のn−
InPブロック層19、およびFeドープInP高抵抗
層20を除去するとともに、溝24の底面に露出してい
たp−InPクラッド層の一部22をエッチングする。
これにより、InGaAsバッファ層21とp−InP
クラッド層25からなる第3のメサストライプ27、お
よび第3の溝30を形成する。
【0023】図2(e)に示すように、次に、電流阻止
層領域上のレジストマスク31を除去する。そして、第
3のメサストライプ27内のInGaAsバッファ層2
1と第3の溝30の底面に露出した活性層の一部26を
硫酸系のエッチング液でエッチングすることで、p−I
nPクラッド層2と活性層1から構成される第1のメサ
ストライプ14、活性層組成の結晶からなるバッファ層
4、p−InPバッファ層5、およびInGaAsバッ
ファ層6で構成される半導体多層膜29(図2
(d))、および、第1の溝15を形成する。
層領域上のレジストマスク31を除去する。そして、第
3のメサストライプ27内のInGaAsバッファ層2
1と第3の溝30の底面に露出した活性層の一部26を
硫酸系のエッチング液でエッチングすることで、p−I
nPクラッド層2と活性層1から構成される第1のメサ
ストライプ14、活性層組成の結晶からなるバッファ層
4、p−InPバッファ層5、およびInGaAsバッ
ファ層6で構成される半導体多層膜29(図2
(d))、および、第1の溝15を形成する。
【0024】図2(f)に示す工程では、第1の溝15
を埋め込む形で、p−InPオーバークラッド層9(キ
ャリア濃度5×1017cm-3)、p−InGaAs電極
層10(キャリア濃度5×1018cm-3)を液相成長に
より形成し、素子全体を平坦化する。このとき、p−I
nPオーバークラッド層9の成長時には、活性層側面が
メルトバックされ、活性層側面のダメージ層が取り除か
れる。
を埋め込む形で、p−InPオーバークラッド層9(キ
ャリア濃度5×1017cm-3)、p−InGaAs電極
層10(キャリア濃度5×1018cm-3)を液相成長に
より形成し、素子全体を平坦化する。このとき、p−I
nPオーバークラッド層9の成長時には、活性層側面が
メルトバックされ、活性層側面のダメージ層が取り除か
れる。
【0025】続いて、電極12,13を形成し、劈開に
より、共振器長が300μmになるように個々のレーザ
に切り出すことで、図1に示すような構造のレーザを得
た。
より、共振器長が300μmになるように個々のレーザ
に切り出すことで、図1に示すような構造のレーザを得
た。
【0026】このようにして製作された半導体レーザの
室温における特性は、発振しきい値電流15mA、最高
出力は、10mWであり、変調強度が3dB低下する遮
断周波数は、13GHzであった。
室温における特性は、発振しきい値電流15mA、最高
出力は、10mWであり、変調強度が3dB低下する遮
断周波数は、13GHzであった。
【0027】なお本実施例では、活性層としてInGa
AsP半導体層のみからなるものについて述べた。これ
に対して多重量子井戸構造や歪層超格子など複数の半導
体層から構成される活性層を備えた半導体レーザの場
合、さらには、回折格子を備えた半導体レーザの場合に
おいても、本実施例と同様な構造の高抵抗層埋め込み構
造半導体レーザを得ることができる。
AsP半導体層のみからなるものについて述べた。これ
に対して多重量子井戸構造や歪層超格子など複数の半導
体層から構成される活性層を備えた半導体レーザの場
合、さらには、回折格子を備えた半導体レーザの場合に
おいても、本実施例と同様な構造の高抵抗層埋め込み構
造半導体レーザを得ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明では、高
抵抗層埋め込み構造半導体レーザを作製する際、半絶縁
性高抵抗層を素子基板全面に形成した後に、電流注入領
域に相当する領域に溝を形成し、しかるのちに液相成長
によって導電性クラッド層、ならびに電極層を埋め込み
形成した。この方法によって、従来厚い埋め込み層の形
成に必要であった、庇を備えたマスクの作製といったプ
ロセスが省略され、素子作製が容易になるとともに、素
子作製中における庇の破損といった問題がなくなり、素
子作製歩留まりも著しく向上した。
抵抗層埋め込み構造半導体レーザを作製する際、半絶縁
性高抵抗層を素子基板全面に形成した後に、電流注入領
域に相当する領域に溝を形成し、しかるのちに液相成長
によって導電性クラッド層、ならびに電極層を埋め込み
形成した。この方法によって、従来厚い埋め込み層の形
成に必要であった、庇を備えたマスクの作製といったプ
ロセスが省略され、素子作製が容易になるとともに、素
子作製中における庇の破損といった問題がなくなり、素
子作製歩留まりも著しく向上した。
【0029】また、本発明では、活性層側面を液相成長
によって埋め込む際、活性層側面をメルトバックするこ
とで、高品質な埋め込み界面を形成し、素子の長期安定
動作を可能とした。
によって埋め込む際、活性層側面をメルトバックするこ
とで、高品質な埋め込み界面を形成し、素子の長期安定
動作を可能とした。
【図1】本発明の一実施例である半絶縁性高抵抗層埋め
込み構造半導体レーザを示す構成図。
込み構造半導体レーザを示す構成図。
【図2】実施例の製造工程の各段階において形成される
製品の断面を示す構成図。
製品の断面を示す構成図。
【図3】庇のないマスクでメサストライプの両側を埋め
込んだ場合の断面を示す構成図。
込んだ場合の断面を示す構成図。
【図4】平坦化埋め込み成長のために必要な庇を備えた
マスクを有するメサストライプを示す構成図。
マスクを有するメサストライプを示す構成図。
1 活性層 2 p−InPクラッド層 3 n−InPバッファ層 4 活性層組成の結晶からなるバッファ層 5 p−InPバッファ層 6 InGaAsバッファ層 7 半絶縁性高抵抗InP電流阻止層 8 n−InPブロック層 9 p−InPオーバークラッド層 10 p−InGaAs電極層 11 n−InP基板 12 n型電極 13 p型電極 14 第1のメサストライプ 15 第1の溝 16 レジストマスク 17 窓部 18 第2のメサストライプ 19 第2のメサストライプ内のn−InPブロック層 20 第2のメサストライプ内のFeドープInP高抵
抗層 21 第2のメサストライプ内のInGaAsバッファ
層 22 第2の溝24の底面に露出したp−InPクラッ
ド層 23 第2のメサストライプ上のレジストマスク 24 第2の溝 25 第3のメサストライプ内のp−InPクラッド層 26 第3の溝30の底面に露出した活性層 27 第3のメサストライプ 28 第1の溝15の底面に露出したn−InPバッフ
ァ層 29 半導体多層膜 30 第3の溝 31 電流阻止層領域上面に形成されたレジストマスク
抗層 21 第2のメサストライプ内のInGaAsバッファ
層 22 第2の溝24の底面に露出したp−InPクラッ
ド層 23 第2のメサストライプ上のレジストマスク 24 第2の溝 25 第3のメサストライプ内のp−InPクラッド層 26 第3の溝30の底面に露出した活性層 27 第3のメサストライプ 28 第1の溝15の底面に露出したn−InPバッフ
ァ層 29 半導体多層膜 30 第3の溝 31 電流阻止層領域上面に形成されたレジストマスク
Claims (2)
- 【請求項1】 第1の導電型を有する半導体基板と、 前記半導体基板上に配置され、第1の導電型を有するバ
ッファ層,活性層および第2の導電型を有するクラッド
層を少なくとも含み、ストライプ状に形成された活性領
域のメサストライプと、 半絶縁性高抵抗層を少なくとも有し、前記メサストライ
プの両側面に配置される電流阻止層を備えた半導体発光
装置において、 前記電流阻止層内の半絶縁性高抵抗層と前記半導体基板
の間に、前記クラッド層と異なる半導体結晶からなる半
導体層を少なくとも2つ含む半導体多層膜を備え、 前記半導体多層膜と前記活性層の間が、第2の導電型を
有するオーバークラッド層により隔てられており、この
オーバークラッド層の幅が活性層の幅よりも広いことを
特徴とする半導体発光装置。 - 【請求項2】 (1)第1の導電型を有する半導体基板
上に、少なくとも第1の導電型を有するバッファ層,活
性層,第2の導電型を有するクラッド層,クラッド層と
異なる半導体結晶からなるバッファ層,および半絶縁性
高抵抗半導体層を、この順序に積層して積層体を形成す
る工程と、 (2)前記積層体上に、所定の形状のマスクを形成する
工程と、 (3)前記マスクを介して、前記クラッド層と異なる半
導体結晶からなるバッファ層までエッチングし、メサス
トライプおよびメサストライプの両側に配置される二つ
溝を形成する工程と、 (4)前記メサストライプ上に配置されるマスクを除去
する工程と、 (5)前記メサストライプ内の半絶縁性高抵抗層、およ
び前記溝の底面に露出している第2の導電型を有するバ
ッファ層を除去し、クラッド層と異なる半導体結晶から
なるバッファ層をその頂上に備えたメサストライプ、お
よびメサストライプの両側に配置される二つの溝を形成
する工程と、 (6)前記メサストライプの頂上に配置されたクラッド
層と異なる半導体結晶からなるバッファ層、および前記
溝の底面に露出した活性層の一部を除去し、活性層領域
を形成する工程と、 (7)前記電流阻止層領域上のマスクを除去する工程
と、 (8)前記溝内に、第2の導電型を有するオーバークラ
ッド層と第2の導電型を有する電極層を形成し、素子全
体を平坦化する工程 を備えたことを特徴とする半導体発光装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8721593A JPH06302914A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 半導体発光装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8721593A JPH06302914A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 半導体発光装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06302914A true JPH06302914A (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=13908706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8721593A Withdrawn JPH06302914A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 半導体発光装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06302914A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002134820A (ja) * | 2000-10-27 | 2002-05-10 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体レーザ |
-
1993
- 1993-04-14 JP JP8721593A patent/JPH06302914A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002134820A (ja) * | 2000-10-27 | 2002-05-10 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体レーザ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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