JPH06302897A - レーザ装置、その運転方法およびその応用 - Google Patents

レーザ装置、その運転方法およびその応用

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JPH06302897A
JPH06302897A JP5115427A JP11542793A JPH06302897A JP H06302897 A JPH06302897 A JP H06302897A JP 5115427 A JP5115427 A JP 5115427A JP 11542793 A JP11542793 A JP 11542793A JP H06302897 A JPH06302897 A JP H06302897A
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laser
laser light
attenuator
intensity
thin film
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JP5115427A
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Ryuki Nagaishi
竜起 永石
Hideo Itozaki
秀夫 糸▲崎▼
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/24Vacuum evaporation
    • C23C14/28Vacuum evaporation by wave energy or particle radiation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/70Auxiliary operations or equipment
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 エキシマレーザ1、エキシマレーザ1の光路
上に配置されたアッテネータ2、アッテネータ2を通過
したレーザ光の一部が透過し、残部が反射するハーフミ
ラー7、ハーフミラー7を透過したレーザ光の強度を測
定するセンサ3、およびセンサ3の測定したレーザ光の
強度を基にアッテネータ2を制御するマイクロコンピュ
ータ4とを具備する。エキシマレーザ1で発生されたレ
ーザ光は、アッテネータ2で減衰されてハーフミラー7
で反射されるとともに一部が透過してセンサ3に入射す
る。ハーフミラー7で反射されたレーザ光は、被照射物
に照射される。センサ3は、ハーフミラー7を透過した
レーザ光の強度を検出する。センサ3の検出したレーザ
光の強度が変化すると、マイクロコンピュータ4は、そ
の変化を打ち消す方向にアッテネータの減衰率を制御す
る制御信号を出力する。 【効果】 長時間連続運転してもレーザ光の強度、ビー
ム形状が変化しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ装置、その運転
方法およびその応用に関する。より詳細には、本発明
は、長時間連続的または断続的発振させた場合にもレー
ザ光出力およびレーザのビーム形状を一定に保持可能な
レーザ装置、その運転方法およびこのレーザ装置を使用
した薄膜の成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜の作製には、各種の方法が使用され
るが、レーザアブレーション法は、組成の制御がやり易
く、成膜速度が高い等の利点がある。また、一切の電磁
場を必要としないので、高品質の薄膜を作製するのに適
した方法と考えられている。一方、酸化物超電導体は多
元系の複合酸化物であり、組成比が僅かでも適正値から
外れると超電導特性が大幅に低下する。レーザアブレー
ション法では、成膜する薄膜の組成の制御が容易である
ので、レーザアブレーション法を使用して特性の優れた
酸化物超電導薄膜を作製することが研究されている。
【0003】レーザアブレーション法で薄膜を作製する
場合は、内部を高真空に排気可能で、任意の雰囲気ガス
を導入できるチャンバ内に基板およびターゲットを配置
し、チャンバ外部に配置したレーザ装置の発するレーザ
光を光学手段により誘導し、必要に応じて集光してター
ゲットに照射していた。レーザ光がターゲットに照射さ
れると、プルームと呼ばれる火炎状のプラズマが発生
し、その先端部分近傍に配置された基板上に薄膜が成長
する。レーザ装置としては、一般にエキシマレーザ等の
高出力、高エネルギのものが使用されることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のレーザアブレー
ション法に使用するレーザ光は、各ロット間において強
度のばらつきがなく、さらに成膜の最初から最後まで一
定の強度を有することが好ましい。レーザ光強度が成膜
中に変化すると、均一な薄膜が作製できないおそれがあ
る。また、同様な理由から、レーザビームに対する空間
強度分布も成膜中は変化しないことが好ましい。できれ
ば、レーザビームに対する空間強度分布は均一であるこ
とが好ましい。
【0005】しかしながら、エキシマレーザ等のガスレ
ーザは、発振を開始すると徐々にレーザ光強度が低下す
る。この原因としては、レーザガスの状態が変化するこ
と、レーザ管内のミラーがレーザを発振させることによ
り汚れること、あるいは、ミラーのアライメントが微妙
にずれること等が考えられる。この場合、レーザ管に印
加する電圧を高めることによりレーザ光強度を向上させ
ることが可能であるが、レーザ管に印加する電圧を変化
させるとレーザビームの形状、即ちレーザビームに対す
る空間強度分布も同時に変化する。従って、従来のレー
ザ装置を使用したレーザアブレーション法では、各ロッ
ト間において均一な条件で薄膜を成膜することが困難で
あり、また、それぞれの薄膜の成膜においても最初から
最後まで一定の強度のレーザ光で成膜することが難しか
った。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記従来技術の
問題点を解決した長時間連続的または断続的発振させた
場合にもレーザ光出力およびレーザのビーム形状が一定
に保持可能なレーザ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従うと、レーザ
光発振装置と、該レーザ光発振装置で発振されたレーザ
光の光路上に配置され、レーザ光の強度を任意に減衰可
能なアッテネータとを具備し、前記アッテネータから出
力されるレーザ光の強度が所定の値になるよう構成され
ていることを特徴とするレーザ装置が提供される。
【0008】本発明のレーザ装置おいては、レーザ光発
振装置と、該レーザ光発振装置で発振されたレーザ光の
光路上に配置され、レーザ光の強度を任意に減衰可能な
アッテネータと、レーザ光の強度を測定するセンサと、
該センサの測定したレーザ光の強度を基に前記アッテネ
ータから出力されるレーザ光の強度が所定の値になるよ
う前記アッテネータを制御する制御手段とを具備するこ
とが好ましい。
【0009】上記本発明のレーザ装置のレーザ光発振装
置は、エキシマレーザまたはCO2レーザであることが
好ましい。
【0010】また、本発明においては、上記レーザ装置
の運転方法も提供される。本発明のレーザ装置の運転方
法は、アッテネータの減衰率を0でない適当な初期値に
設定し、運転中にレーザ発振装置が出力するレーザ光の
強度が低下したらそれに対応してアッテネータの減衰率
を小さくし、アッテネータから出力されるレーザ光の強
度を運転中一定に保持することを特徴とする。
【0011】さらに本発明では、上記本発明のレーザ装
置を本発明の方法で運転するレーザアブレーション法に
より薄膜を成膜する成膜方法が提供される。本発明の成
膜方法は、特に酸化物超電導薄膜の成膜に有利に適用で
きる。
【0012】
【作用】本発明のレーザ装置は、レーザ光発振装置で発
振されたレーザ光の光路上に配置され、レーザ光の強度
を任意に減衰可能なアッテネータを備え、このアッテネ
ータから出力されるレーザ光の強度が所定の値になるよ
う構成されているところにその主要な特徴がある。より
具体的には、本発明のレーザ装置は、レーザ光の光路上
に配置され、レーザ光の強度を任意に減衰可能なアッテ
ネータと、レーザ光の強度を測定するセンサと、該セン
サの測定したレーザ光の強度を基に前記アッテネータか
ら出力されるレーザ光の強度が所定の値になるよう前記
アッテネータを制御する制御手段とを備えることが好ま
しい。本発明のレーザ装置は、レーザ光の強度によりア
ッテネータをフィードバック制御して、アッテネータか
ら出力されるレーザ光強度を一定に保つ。
【0013】本発明のレーザ装置は、以下のように動作
する。最初にアッテネータを所定の減衰率にセットす
る。この減衰率は、レーザ装置の運転開始時にレーザ発
振装置から発振されるレーザ光強度と、レーザ装置の運
転終了時にレーザ発振装置から発振されると予想される
レーザ光強度と、の比に近い値にすることが好ましい。
アッテネータの減衰率をセットしたら、レーザを発振さ
せる。レーザ発振装置から出力されるレーザ光強度が低
下すると、センサでそれを検知し、制御手段によりアッ
テネータの減衰率をレーザ光強度の低下に見合う分だけ
小さくしてアッテネータから出力されるレーザ光強度を
回復させる。レーザ発振装置から出力されるレーザ光強
度が低下するたびに上記の動作を繰り返し、レーザ装置
の運転終了までアッテネータから出力されるレーザ光強
度を一定に保つ。この間、レーザは連続的または断続的
に発振される。
【0014】本発明のレーザ装置では、レーザ発振装置
の出力可能な最高出力のレーザ光を使用することはでき
ないが、長時間連続的または断続的運転した場合でもレ
ーザ光強度は一定に保持される。また、レーザ管に印加
する電圧は、運転中一定であるのでレーザビームの形状
が変化することがない。即ち、本発明のレーザ装置で
は、長時間連続的または断続的運転した場合にも、均一
の強度および形状のレーザ光を出力する。
【0015】本発明のレーザ装置は、任意のレーザに適
用することができるが、特に、上述のレーザアブレーシ
ョン法による薄膜の作製に使用するエキシマレーザある
いはCO2 レーザ等に使用することが効果的である。レ
ーザアブレーション法では、レーザの照射によりターゲ
ットからプラズマを発生させ、基板上に薄膜を堆積させ
るが、レーザ光のエネルギ、ビーム形状が成膜中に変化
すると一様な薄膜が作製できないからである。
【0016】上記本発明のレーザ装置のアッテネータと
して使用可能なものには、例えば、互いに対向し、水平
面からの傾斜角が常に互いに補角をなすよう(垂線に対
する傾斜角がθおよび−θとなるよう)配置された2枚
の合成石英、MgF2またはCaF2の両面鏡面研磨板で主に
構成されたものがある。この2枚の両面鏡面研磨板の一
方は両面に無反射コートが施されており、他方はもう一
方の両面鏡面研磨板に対向する面のみに無反射コートが
施されている。レーザ光はこの2枚の両面鏡面研磨板の
両面に無反射コートされているものに水平に入射し、透
過してもう一方の片面のみに無反射コートされている両
面鏡面研磨板に入射する。この両面鏡面研磨板に入射し
たレーザ光の一部は、両面鏡面研磨板の無反射コートさ
れていない面で反射され、一部のみが透過する。透過す
るレーザ光の割合は、両面鏡面研磨板の傾斜により変更
することが可能である。
【0017】また、本発明のレーザ装置において、レー
ザ光の強度を測定するセンサは、アッテネータの前後ど
ちらに配置してもよく、また、アッテネータの前後両方
に配置することも好ましい。本発明のレーザ装置に使用
可能なセンサとしては、例えば、レーザ光を熱に変換し
てレーザ光の強度を測定するエネルギメータ、バイプラ
ナー型光電管またはフォトダイオードを利用したものが
好ましい。
【0018】一方、本発明のレーザ装置の制御手段は、
上述の運転動作におけるアッテネータの制御が可能なも
のであれば、手動または任意の自動制御機構が使用でき
るが、マイクロコンピュータを使用することが好まし
い。制御手段にマイクロコンピュータを使用すると、ソ
フトウェアを改変するだけで、アッテネータの制御を変
更することができるからで、レーザ発振装置の仕様の変
更、レーザ光の照射対象、照射時間等の変更にも容易に
対応可能であるからである。
【0019】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく
説明するが、以下の開示は本発明の単なる実施例に過ぎ
ず、本発明の技術的範囲をなんら制限するものではな
い。
【0020】
【実施例】図1に、本発明のレーザ装置の一例を使用し
たレーザアブレーション法による成膜装置の概略図を示
す。図1に示した装置の内、本発明のレーザ装置は、Ar
Fエキシマレーザ1、エキシマレーザ1の光路上に配置
されたアッテネータ2、アッテネータ2を通過したレー
ザ光の一部が透過し、残部が反射するハーフミラー7、
ハーフミラー7を透過したレーザ光をセンサ3に集光す
るレンズ8、レンズ8で集光されたレーザ光の強度を測
定するセンサ3、およびセンサ3の測定したレーザ光の
強度を基にアッテネータ2を制御するマイクロコンピュ
ータ4とを具備する。ハーフミラー7は、入射したレー
ザ光の10%が透過するよう構成されている。
【0021】図1の装置は、さらにハーフミラー7で反
射されたレーザ光を集光するレンズ9、レンズ9で集光
されたレーザ光が入射する入射窓12を備えたチャンバ10
を備える。チャンバ10は、排気口11およびガス導入口13
を備え、内部の圧力および雰囲気を任意に変更すること
ができる。また、チャンバ10内には、基板ホルダ15およ
びターゲットホルダ17が備えられ、それぞれ基板14およ
びターゲット16を互いに対向させて保持する。基板ホル
ダ15は、図示されていないが、内部にヒータを備えてお
り、基板14を加熱することが可能である。一方、ターゲ
ットホルダ17は、モータ18により、ターゲット16を回転
可能に構成されている。ターゲット16を回転させること
により、レーザ光がターゲット16の一部のみに照射され
ることが避けられる。
【0022】上記の装置において、エキシマレーザ1で
発生されたレーザ光は、アッテネータ2で減衰されてハ
ーフミラー7で反射されるとともに一部が透過してセン
サ3に入射する。ハーフミラー7で反射されたレーザ光
は、集光レンズ9で集光され、チャンバ10内のターゲッ
ト16に照射される。ターゲット16に集光されたレーザ光
が照射されると基板14に向かってプラズマが発生し、ヒ
ータにより加熱された基板14上に薄膜が成膜される。セ
ンサ3は、ハーフミラー7を透過したレーザ光の強度を
検出する。センサ3の検出したレーザ光の強度が変化す
ると、マイクロコンピュータ4は、その変化を打ち消す
方向にアッテネータの減衰率を制御する制御信号を出力
する。
【0023】図2に、上記本実施例のレーザ装置で使用
したアッテネータ2の構成を示す。図2に示したアッテ
ネータ2は、垂線に対してそれぞれθおよび−θ傾斜し
て対向している合成石英の両面鏡面研磨板21および22で
主に構成されている。両面鏡面研磨板21には両面に無反
射コートが施されており、両面鏡面研磨板22は、両面鏡
面研磨板21に対向している面のみに無反射コートが施さ
れている。図示されていないが、マイクロコンピュータ
4の制御信号により、両面鏡面研磨板21および22は、常
に垂線に対する傾斜角がθおよび−θである状態を保持
しながら、傾斜角が変更されるよう構成されている。レ
ーザ光は、図面の左側から両面鏡面研磨板21に入射し、
透過して両面鏡面研磨板22に入射する。両面研磨板22に
入射したレーザ光の一部は、両面鏡面研磨板22の無反射
コートが施されていない面で反射され、残りが透過す
る。透過するレーザ光の割合は、両面鏡面研磨板22の傾
斜角により変更することができる。両面鏡面研磨板21
は、レーザ光の光路が変化しないよう補正する機能を有
する。
【0024】一方、本実施例においては、センサ3に紫
外域用のフォトダイオードを使用した。ハーフミラー7
でレーザ光の10%を透過させて、レンズ8でセンサ3に
集光して入射させ、レーザ光の強度を計測した。
【0025】通常、エキシマレーザは、運転開始直後の
レーザ光出力が最大で、運転中に徐々にレーザ光出力が
低下する。従って、本実施例のレーザ装置では、始めに
アッテネータの減衰率を適当な初期値に設定し、エキシ
マレーザのレーザ光出力が低下するに従いアッテネータ
の減衰率を小さくするような運転制御が行われる。アッ
テネータの減衰率の初期値としては、エキシマレーザが
運転開始直後に発振すると予想されるレーザ光出力と、
運転終了直前に発振すると予想されるレーザ光出力との
比が好ましい。換言すれば、運転終了直前には、アッテ
ネータによる減衰が全く行われなくなるようにアッテネ
ータの減衰率の初期値を選択することが好ましい。
【0026】上記本発明のレーザ装置の運転を行った。
運転時間は、1時間であり、運転開始直後のエキシマレ
ーザの出力を1パルス当たり0.6 Jとし、パルス周波数
を100Hzとした。アッテネータの減衰率の初期値(アッ
テネータ自体による減衰は含まない)は0.67にしたが、
これは、本実施例の装置に使用したエキシマレーザ装置
を1時間連続して発振させると、出力が1パルス当たり
約0.4Jに低下することから決定した。
【0027】エキシマレーザを発振させると、1パルス
当たりのエネルギは徐々に低下し、1時間後には1パル
ス当たり0.4Jとなったが、アッテネータから出力され
るレーザ光のエネルギは、1パルス当たり0.36±0.01J
(アッテネータ自体による減衰10%を含む)であり、ほ
ぼ均一であった。また、エキシマレーザの高電圧の値は
一定であったのでビーム形状は、運転中ほぼ一定に保た
れた。
【0028】次に、上記本発明のレーザ装置を使用した
成膜装置を使用して、10個のY1Ba2Cu37-X酸化物超電
導薄膜の成膜を行った。運転開始直後のエキシマレーザ
の出力を1パルス当たり0.6Jとし、パルス周波数を10H
zとした。また、アッテネータの減衰率の初期値は0.6に
した。これは、上記の成膜装置でY1Ba2Cu37-X酸化物
超電導薄膜を成膜する場合、1パルス当たりのエネルギ
が0.3〜0.4Jのエキシマレーザをパルス周波数を10Hzで
10分間照射すること、Y1Ba2Cu37-X酸化物超電導薄膜
を連続して作製する場合に、チャンバ内の雰囲気の調整
に1時間を要すること、および本実施例の装置に使用し
たエキシマレーザ装置を1時間おきに10分間発振させる
と、1時間ごとの出力が1パルス当たり5%低下するこ
とから決定した。即ち、0.9510≒0.6 から決定した。
【0029】アッテネータの調整により、アッテネータ
から出力されるレーザ光のエネルギは、1パルス当たり
0.36±0.03J(アッテネータ自体による減衰10%を含
む)であり、ほぼ均一であった。また、エキシマレーザ
の高電圧の値は一定であったのでビーム形状は、運転中
ほぼ一定に保たれた。他の成膜条件を以下に示す。
【表1】 ターゲット Y1Ba2Cu37-X焼結体 基 板 LaAlO3単結晶基板 基板温度 700℃ 圧 力 400mTorr (O2 雰囲気)
【0030】上記により作製された10個のY1Ba2Cu3
7-X酸化物超電導薄膜は、膜厚のばらつきが5%以下で
あり、臨界温度も全て90K以上であった。一方、本発明
のレーザ装置を使用せず、従来の装置を使用してエキシ
マレーザ発振装置のレーザ管に印加する高電圧でレーザ
光強度を制御して、等しい成膜条件により同じく10個の
1Ba2Cu37-X酸化物超電導薄膜の成膜を行った場合に
は、膜厚のばらつきが±10%となり、臨界温度も87〜90
Kとばらつきを生じた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従えば、
長時間連続的または断続的に運転を行ってもレーザ光の
強度およびビーム形状が変化しないレーザ装置およびそ
の運転方法が提供される。本発明のレーザ装置およびそ
の運転方法は、レーザアブレーション法による薄膜の製
造に応用すると、従来よりも均一な薄膜を製造すること
ができる。また、レーザを使用した精密加工、表面処
理、リソグラフィ等に応用した場合には、従来よりも高
品質な処理が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ装置を用いたレーザアブレーシ
ョン法で成膜を行う装置の概略図である。
【図2】図1に示した本発明のレーザ装置に使用されて
いるアッテネータの動作原理を説明する図である。
【符号の説明】
1 エキシマレーザ 2 アッテネータ 3 センサ 4 マイクロコンピュータ 7 ハーフミラー 8、9 レンズ 10 チャンバ 11 排気口 12 入射窓 13 ガス導入口 14 基板 15 基板ホルダ 16 ターゲット 17 ターゲットホルダ 18 モータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光発振装置と、該レーザ光発振装
    置で発振されたレーザ光の光路上に配置され、レーザ光
    の強度を任意に減衰可能なアッテネータと、を具備し、
    前記アッテネータから出力されるレーザ光の強度が所定
    の値になるよう構成されていることを特徴とするレーザ
    装置。
  2. 【請求項2】 レーザ光発振装置と、該レーザ光発振装
    置で発振されたレーザ光の光路上に配置され、レーザ光
    の強度を任意に減衰可能なアッテネータと、レーザ光の
    強度を測定するセンサと、該センサの測定したレーザ光
    の強度を基に前記アッテネータから出力されるレーザ光
    の強度が所定の値になるよう前記アッテネータを制御す
    る制御手段とを具備することを特徴とするレーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光発振装置が、エキシマレー
    ザまたはCO2 レーザであることを特徴とする請求項1
    または2に記載のレーザ装置。
  4. 【請求項4】 レーザ光発振装置と、該レーザ光発振装
    置で発振されたレーザ光の光路上に配置され、レーザ光
    の強度を任意に減衰可能なアッテネータと、レーザ光の
    強度を測定するセンサと、前記アッテネータを制御する
    制御手段とを具備するレーザ装置を運転する方法におい
    て、アッテネータの減衰率を0でない適当な初期値に設
    定し、運転中にレーザ発振装置が出力するレーザ光の強
    度が低下したらそれに対応してアッテネータの減衰率を
    小さくし、アッテネータから出力されるレーザ光の強度
    を運転中一定に保持することを特徴とするレーザ装置の
    運転方法。
  5. 【請求項5】 内部の圧力および雰囲気を任意の状態に
    制御可能なチャンバ内に、原料ターゲットおよび基板を
    互いに対向させて配置し、前記チャンバ内の圧力および
    雰囲気を所定の状態に調整し、前記原料ターゲットにレ
    ーザ光を照射して前記基板上に薄膜を成膜するレーザア
    ブレーション法による薄膜の成膜方法において、請求項
    1〜3のいずれか1項に記載されたレーザ装置を請求項
    4に記載された運転方法で運転することを特徴とする薄
    膜の成膜方法。
  6. 【請求項6】 前記薄膜が、酸化物超電導薄膜であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の薄膜の成膜方法。
JP5115427A 1993-04-19 1993-04-19 レーザ装置、その運転方法およびその応用 Pending JPH06302897A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5115427A JPH06302897A (ja) 1993-04-19 1993-04-19 レーザ装置、その運転方法およびその応用
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