JPH06301289A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH06301289A
JPH06301289A JP5111604A JP11160493A JPH06301289A JP H06301289 A JPH06301289 A JP H06301289A JP 5111604 A JP5111604 A JP 5111604A JP 11160493 A JP11160493 A JP 11160493A JP H06301289 A JPH06301289 A JP H06301289A
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康博 ▲高▼井
Yasuhiro Takai
Hideaki Hagiwara
英章 萩原
Hirokazu Tanaka
宏和 田中
Atsushi Ueda
篤 上田
Hideo Yamasa
英雄 山佐
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 現像槽内のトナーおよびキャリアから成る劣
化現像剤を逐次置換するため、キャリアを含有するキャ
リア現像剤を現像剤補給部から補給する一方、補給量に
見合う量の現像剤を、排出用ソレノイド28により駆動
される開閉蓋26の開閉により、現像槽に形成された現
像剤排出開口24から排出させる。 【効果】 現像槽内の現像剤の量が変動して表面高さが
変化する場合でも、開閉蓋26の駆動に応じて所定量の
現像剤を確実に排出することができるので、現像槽内の
劣化現像剤と新たに補給する新鮮現像剤との置換比率を
意図通りに制御していくことが可能であり、この結果、
帯電性能をほぼ一定に保持して、良好な画質を維持する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等の電子写真装
置における感光体表面の静電潜像を可視化するため、ト
ナーおよびキャリアから成る二成分現像剤を収納してト
ナーを上記感光体表面に供給する現像装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば乾式複写機等においては、キャリ
アとトナーとからなる二成分現像剤で感光体表面の静電
潜像の可視化(現像)を行う現像装置が多用されてい
る。このような現像装置において、トナーは現像動作に
よって消費されていく一方、キャリアは消費されずに現
像装置内に残る。したがって、現像装置内でトナーと共
に攪拌されるキャリアは攪拌頻度が多くなるにつれて、
表面の樹脂コート層の剥がれや、表面へのトナーの粘着
といった事態が生じて劣化し、このために、現像剤の帯
電性能が徐々に低下する。
【0003】そこで、現像動作によって消費されるトナ
ーの補給とは別に、現像装置内にキャリアも少量ずつ補
給して、帯電性能の低下を抑制できるようにした装置
が、例えば特公平2−21591号公報および実公昭6
0−2596号公報に開示されている。その装置におい
ては、キャリアの補給によって過剰となった現像槽内の
現像剤は、現像槽壁面に設けられている現像剤溢出口か
らオーバーフローして排出され、現像剤回収容器に回収
される。このような補給・排出が逐次繰返されることに
よって、現像槽内の劣化現像剤は、新たに供給されるト
ナーおよびキャリアに置換されていき、これによって、
帯電性能を維持し、複写画質の低下を抑えるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記装置で
は、現像槽内の劣化現像剤の排出は現像槽壁面の現像剤
溢出口からのオーバーフローによって行われるものであ
るために、新たに供給される新鮮な現像剤との置換比率
が意図通りに維持されず、このため、帯電性能が変動し
て、複写画質の低下が生じるという問題を有している。
例えば、原稿濃度の高い原稿に対する複写が繰返された
場合等にはトナーの消費量が多くなり、このとき、現像
槽内の現像剤の全体量は少なくなる。この状態でキャリ
アが供給されたとしても、現像剤の量は現像剤溢出口ま
で達しなくなり、したがって、オーバーフローによる排
出は生じない。このように、オーバーフローによる自然
排出構造では、意図通りの排出が生じ難いために、帯電
性能の低下による複写画質の劣化を充分には補償できな
いものとなっている。
【0005】一方、現像装置内の現像剤の量が多い状態
でキャリアの補給がなされた場合には、このキャリアが
すぐにオーバーフローにより排出される状態ともなり易
く、このため、新たに供給したものとの置換が意図通り
に行われずに置換効率が低下し、これを補うべく過剰な
キャリアの供給が必要になって、現像剤全体の消費量が
多くなるという問題もある。
【0006】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みな
されたものであって、その目的は、キャリアを含有する
キャリア現像剤の補給と、この補給に見合った現像槽内
の現像剤の排出とをより確実に行うことが可能であり、
これによって、帯電性能の低下を抑えて画質を良好に維
持することができ、また、補給・排出の繰返しによる置
換効率を向上して現像剤の消費量を低減し得る現像装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明の現像装置は、トナーおよび
キャリアから成る現像剤を収納する現像槽に、現像剤を
攪拌する攪拌器および現像剤を感光体に供給する現像ロ
ーラが各々回転自在に設けられ、キャリアを含有するキ
ャリア現像剤が現像剤補給部から現像槽に逐次補給され
る一方、現像槽に形成された排出部から現像槽内の現像
剤が排出される現像装置において、上記の排出部には排
出開口が形成されるとともに、この排出開口を開閉すべ
く駆動手段により駆動される開閉蓋が設けられているこ
とを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明の現像装置は、
トナーおよびキャリアから成る現像剤を収納する現像槽
に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤を感光体に供
給する現像ローラが各々回転自在に設けられる一方、キ
ャリアを含有するキャリア現像剤を上記現像槽に上方か
ら逐次補給する現像剤補給部が設けられた現像装置にお
いて、上記現像槽内に収納されている現像剤に接する底
部側の壁面に、現像剤排出用の排出開口が形成されると
共に、この排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動さ
れる開閉蓋が設けられていることを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の発明の現像装置は、
トナーおよびキャリアから成る現像剤を収納する現像槽
に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤を感光体に供
給する現像ローラが各々回転自在に設けられ、キャリア
を含有するキャリア現像剤が現像剤補給部から現像槽に
逐次補給される一方、現像槽に形成された排出部から現
像槽内の現像剤が排出される現像装置において、上記の
排出部には排出開口が形成されるとともに、この排出開
口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋が設け
られる一方、上記現像剤補給部からの補給と排出開口を
通しての現像剤の排出とによる所定繰返し回数毎の合計
の現像剤の置換量が逐次多くなるように上記の現像剤補
給部および駆動手段を制御する補給・排出制御手段を備
えていることを特徴としている。
【0010】また、請求項4記載の発明の現像装置は、
トナーおよびキャリアから成る現像剤を収納する現像槽
に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤を感光体に供
給する現像ローラが各々回転自在に設けられ、キャリア
を含有するキャリア現像剤が現像剤補給部から現像槽に
逐次補給される一方、現像槽に形成された排出部から現
像槽内の現像剤が排出される現像装置において、上記の
排出部には排出開口が形成されるとともに、この排出開
口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋が設け
られる一方、上記現像剤補給部からの補給と排出開口を
通しての現像剤の排出との各処理が同時に行われること
を禁止するとともに、各処理の開始要求がほぼ同時に発
生されたときに、補給処理を排出処理が完了するまで待
機させる同時処理禁止制御手段を備えていることを特徴
としている。
【0011】また、請求項5記載の発明の現像装置は、
トナーおよびキャリアから成る現像剤を収納する現像槽
に、現像剤を攪拌する攪拌器と現像剤を感光体に供給す
る現像ローラとの回転駆動体が各々回転自在に設けら
れ、キャリアを含有するキャリア現像剤が現像剤補給部
から現像槽に逐次補給される一方、現像槽に形成された
排出部から現像槽内の現像剤が排出される現像装置にお
いて、上記の排出部には排出開口が形成されるととも
に、この排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動され
る開閉蓋が設けられる一方、上記現像剤補給部からの補
給と排出開口を通しての現像剤の排出とによって現像槽
内の現像剤を徐々に置換させるための繰返し操作が、上
記回転駆動体の累積駆動時間に基づいて行われるように
上記の現像剤補給部および駆動手段を制御する累積駆動
時間基準制御手段を備えていることを特徴としている。
【0012】また、請求項6記載の発明の現像装置は、
トナーおよびキャリアから成る現像剤を収納する現像槽
に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤を感光体に供
給する現像ローラが各々回転自在に設けられ、キャリア
を含有するキャリア現像剤が現像剤補給部から現像槽に
逐次補給される一方、現像槽に形成された排出部から現
像槽内の現像剤が排出される現像装置において、上記の
排出部には排出開口が形成されるとともに、この排出開
口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋が設け
られる一方、この開閉蓋の開閉動作による現像槽からの
現像剤の排出が行われた後、上記現像剤補給部からのキ
ャリア現像剤の補給が行われるように上記の現像剤補給
部および駆動手段を制御する補給・排出制御手段を備え
ていることを特徴としている。
【0013】また、請求項7記載の発明の現像装置は、
トナーおよびキャリアから成る現像剤を収納する現像槽
に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤を感光体に供
給する現像ローラが各々回転自在に設けられ、キャリア
を含有するキャリア現像剤が現像剤補給部から現像槽に
逐次補給される一方、現像槽に形成された排出部から現
像槽内の現像剤が排出される現像装置において、上記の
排出部には排出開口が形成されるとともに、この排出開
口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋が設け
られる一方、上記の攪拌器の回転を伴う、画像形成動作
前の感光体に対する前処理時または画像形成動作後の感
光体に対する後処理時に上記の開閉蓋の開閉動作による
現像槽からの現像剤の排出が行われるように上記の駆動
手段を制御する排出制御手段を備えていることを特徴と
している。
【0014】また、請求項8記載の発明の現像装置は、
トナーおよびキャリアから成る現像剤を収納する現像槽
に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤を感光体に供
給する現像ローラが各々回転自在に設けられ、キャリア
を含有するキャリア現像剤が現像剤補給部から現像槽に
逐次補給される一方、現像槽に形成された排出部から現
像槽内の現像剤が排出される現像装置において、上記の
排出部には排出開口が形成されるとともに、この排出開
口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋が設け
られる一方、現像槽へのキャリア現像剤の各補給動作お
よび現像槽からの現像剤の各排出動作の際、画像形成動
作の回数で示される現像剤の予め設定された使用限度を
現像剤使用寿命とし、画像形成動作の回数で示される現
像剤の補給および排出処理の次回の処理までの間隔を現
像剤置換間隔としたときに、現像槽内現像剤量/(現像
剤使用寿命/現像剤置換間隔)以上の現像剤量が現像槽
に補給され、かつ現像槽から排出されるように上記の現
像剤補給部および駆動手段を制御する補給・排出制御手
段を備えていることを特徴としている。
【0015】また、請求項9記載の発明の現像装置は、
トナーおよびキャリアから成る現像剤を収納する現像槽
に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤を感光体に供
給する現像ローラが各々回転自在に設けられ、キャリア
を含有するキャリア現像剤が現像剤補給部から現像槽に
逐次補給される一方、現像槽に形成された排出部から現
像槽内の現像剤が排出される現像装置において、上記の
排出部には排出開口が形成されるとともに、この排出開
口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋が設け
られる一方、上記の現像剤補給部は、現像槽に収納され
ている現像剤よりも平均寿命が短いキャリア現像剤を補
給するものであり、現像槽へのキャリア現像剤の補給動
作および現像槽からの現像剤の排出動作が、現像剤補給
部から補給されるキャリア現像剤の平均寿命に基づいて
行われるように、上記の現像剤補給部および駆動手段を
制御する補給・排出制御手段を備えていることを特徴と
している。
【0016】また、請求項10記載の発明の現像装置
は、トナーおよびキャリアから成る現像剤を収納する現
像槽に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤を感光体
に供給する現像ローラが各々回転自在に設けられ、キャ
リアを含有するキャリア現像剤が現像剤補給部から現像
槽に逐次補給される一方、現像槽に形成された排出部か
ら現像槽内の現像剤が排出される現像装置において、上
記の排出部には排出開口が形成されるとともに、この排
出開口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋が
設けられる一方、少なくとも画質向上モードと現像剤節
約モードとを選択するためのモード選択手段と、排出お
よび補給動作回数当たりの現像槽へのキャリア現像剤の
補給量および現像槽からの現像剤の排出量が、画質向上
モードが選択されたときには相対的に多くなる一方、現
像剤節約モードが選択されたときには相対的に少なくな
るように上記の現像剤補給部および駆動手段を制御する
補給・排出制御手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0017】また、請求項11記載の発明の現像装置
は、請求項1、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
6、請求項7、請求項8、請求項9または請求項10に
記載の発明の現像装置において、排出開口が、現像槽内
で現像剤が滞留する部位における現像槽の壁部に形成さ
れていることを特徴としている。
【0018】
【作用】上記請求項1記載の構成においては、現像槽か
らの現像剤の排出時に、開閉蓋を開放して排出開口を開
くことで、この排出開口付近に存在する現像剤が、開口
度合と開時間とに応じた量、排出開口を通して排出され
る。したがって、現像槽内の現像剤の量が変動して表面
高さが変化する場合でも、駆動手段による開閉蓋の駆動
に応じた量の現像剤を確実に排出することができるの
で、現像槽内の劣化現像剤を新たに補給する新鮮な現像
剤に置き換える置換比率を意図通りに制御していくこと
が可能となる。この結果、帯電性能をほぼ一定に保持す
ることが可能となって、良好な画質を維持することがで
きる。
【0019】また、請求項2記載の構成においては、排
出開口が現像槽の底部側の壁面に形成されているので、
駆動手段による開閉蓋の駆動に応じた量の現像剤をさら
に確実に排出することができ、現像槽内の劣化現像剤を
新たに補給する新鮮な現像剤に置き換える置換比率を意
図通りさらに正確に制御していくことが可能となる。こ
の結果、良好な画質をさらに確実に維持することができ
る。
【0020】また、請求項3記載の構成においては、初
めに現像槽内に収納されていた現像剤の劣化がそれほど
進んでない初期の間は、補給・排出量が各々少なく、こ
れにより、現像に充分に供し得る現像剤が無駄に排出さ
れることが抑制される一方、劣化が進んでくると補給・
排出量を漸次多くして、現像槽内の帯電性能の低下が抑
制される。従って、良好な画質をさらに確実に維持する
ことができる。また、上記のように、劣化の進行度合に
応じて置換量が変更されることにより置換効率が向上
し、これによって、現像剤全体の消費量を低減すること
ができる。
【0021】また、請求項4記載の構成においては、補
給と排出との各処理が同時に行われる場合、或いは補給
に続いて排出が行われる場合に、新たに補給されたばか
りの新鮮な現像剤がすぐに排出されるという事態が回避
される。これによって、劣化現像剤との置換がさらに効
率良く行われるので、現像剤全体の消費量を低減するこ
とができ、また、画質の低下を確実に抑制することがで
きる。
【0022】また、請求項5記載の構成においては、収
納現像剤の劣化に、より直接的に関係する現像槽内の攪
拌器等の回転駆動体の累積駆動時間に基づいて、キャリ
ア現像剤の補給と排出とが行われるので、例えば電源O
N時のウォームアップ中における上記の回転駆動体の予
備回転が現像剤の劣化により大きな影響を与える場合で
も、現像剤の劣化の進行に適合した置換処理を行わせる
ことができる。このため、帯電性能をより確実に保持し
て良好な画質を確実に維持することが可能となる。
【0023】また、請求項6記載の構成においては、現
像槽の排出開口からの現像剤の排出が行われた後、現像
剤補給部からのキャリア現像剤の補給が行われるので、
新たに補給されたばかりの新鮮な現像剤がすぐに排出さ
れるという事態が回避される。これによって、劣化現像
剤との置換が効率良く行われるので、現像剤全体の消費
量を低減することができ、また、画質の低下をさらに確
実に抑制することができる。また、上記のようなキャリ
ア現像剤の補給および現像剤の排出動作が行われること
により、現像槽へのキャリア現像剤の補給位置と現像槽
における排出開口の形成位置とを、例えば、現像槽の一
端部に補給位置を設定して他端部に排出開口を形成する
といったように限定する必要がなくなる。これに伴い、
現像剤補給部および排出された現像剤を回収する排出現
像剤回収部との位置等を比較的自由に設定することが可
能となり、現像装置の小型化および簡素化を図ることが
できる。
【0024】また、請求項7記載の構成においては、攪
拌器の回転を伴う、画像形成動作前の感光体に対する前
処理時または画像形成動作後の感光体に対する後処理時
に上記の開閉蓋の開放および閉成動作による現像槽から
の現像剤の排出が行われる。攪拌器の回転を伴う、画像
形成動作前の感光体に対する前処理と画像形成動作後の
感光体に対する後処理としては、例えば、用紙への画像
形成動作を伴うことなく感光体を帯電させた後除電して
表面電位を均一にしておくもので、画像形成動作前に行
われる、いわゆる前回転と、設定された枚数の用紙に対
する画像形成動作後に行われる、いわゆる後回転とがあ
る。そして、上記のような制御により、現像槽内の現像
剤の排出時には現像剤が攪拌器によって攪拌されるの
で、現像槽内での劣化した現像剤の偏りを防止し、この
現像剤を必要量効率良く排出することができる。従っ
て、補給された現像剤と劣化した現像剤との置換がさら
に効率良く行われ、現像剤全体の消費量を低減すること
ができ、また、画質の低下をさらに確実に抑制すること
ができる。また、少なくとも現像槽からの現像剤の排出
が画像形成動作中でない上記のタイミングで行われるこ
とにより、画像形成動作中における現像剤量の変化が抑
制され、この現像剤量の変化に起因する濃度むら等の画
質の変化が抑制される。
【0025】また、請求項8記載の構成においては、現
像剤の補給量および排出量、即ち補給量および排出量が
同量の場合の現像槽内現像剤の置換量をどれだけの量に
設定すれば、帯電性能の低下を抑制できるかということ
を検討した結果、画像形成動作の回数で示される現像剤
の予め設定された使用限度を現像剤使用寿命とし、画像
形成動作の回数で示される現像剤の補給および排出処理
の次回の処理までの間隔を現像剤置換間隔としたとき
に、現像槽内現像剤量/(現像剤使用寿命/現像剤置換
間隔)以上の現像剤量を現像槽に補給し、かつ現像槽か
ら排出すればよいことが判明した。従って、現像剤の各
補給および排出動作において、上記の量の補給および排
出が行われるように現像剤補給部および駆動手段を制御
することにより、現像剤の帯電性能の低下が抑制され、
良好な画質を確実に維持することができる。
【0026】また、請求項9記載の構成においては、現
像剤補給部から現像槽に、現像槽に収納されている現像
剤よりも平均寿命の短いキャリア現像剤が補給され、現
像槽へのキャリア現像剤の補給動作および現像槽からの
現像剤の排出動作が、現像剤補給部から補給されるキャ
リア現像剤の平均寿命に基づいて行われるので、現像槽
内の現像剤がその平均寿命に近づいている状態、即ち現
像剤としての機能が使用初期よりもかなり低下して状態
で使用し続けられる事態を回避することができる。これ
により、初期の画質に対する劣化を防止することがで
き、良好な画質を確実に維持することができる。
【0027】また、請求項10記載の構成においては、
モード選択手段により画質向上モードが選択されたと
き、排出および補給動作回数当たりの現像槽へのキャリ
ア現像剤の補給量および現像槽からの現像剤の排出量が
相対的に多くなり、これによって現像槽内現像剤の劣化
度が低く抑えられるので、相対的に良質の画像を得るこ
とができる。一方、モード選択手段により現像剤節約モ
ードが選択されたとき、排出および補給動作回数当たり
の現像槽へのキャリア現像剤の補給量および現像槽から
の現像剤の排出量が相対的に少なくなり、これによって
画質向上モードが選択された場合よりも現像槽内現像剤
の劣化度が上昇し、相対的に画像が低下するものの、キ
ャリア現像剤の消費量を抑制することができる。このよ
うに本現像装置では、請求項1記載の構成による作用に
加えて、使用者の希望に応じて、経済性よりも画質優先
の動作と画質よりも経済性優先の動作とを選択すること
ができる。
【0028】また、請求項11記載の構成においては、
請求項1、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、
請求項7、請求項8、請求項9または請求項10に記載
の構成による作用に加え、開閉蓋の開動作によって排出
開口が開放されたときに、現像槽内の現像動作に寄与せ
ずに滞留している劣化した現像剤を確実に排出して、新
規の現像剤と劣化した現像剤とを効率良く置換していく
ことができる。従って、現像槽内現像剤の帯電性能は良
好な状態に維持され、これによって良好な画質を維持す
ることができる。
【0029】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図6に基づ
いて説明すれば以下の通りである。図2に示すように、
本発明を適用して構成された複写機には、上面部に原稿
載置台1が設けられ、この原稿載置台1の下に露光光学
系2が配設されている。この露光光学系2は、原稿載置
台1上に載置された原稿(図示せず)に光を照射しなが
ら走査する光源ランプ3、原稿からの反射光を感光体4
に導く複数の反射鏡5…、および反射光の光路中に配さ
れたレンズユニット6から成っている。
【0030】感光体4の外周には、その表面を所定電位
に帯電させる帯電チャージャ7、像間イレーサ(図示せ
ず)、感光体4の表面に形成された静電潜像を現像する
現像装置8、感光体4の表面のトナー像を用紙に転写さ
せる転写チャージャ9、感光体4表面の残留トナーを回
収するクリーニング装置10および除電装置(図示せ
ず)等が設けられている。また、感光体4に対する入紙
側には、用紙を所定のタイミングで供給するタイミング
ローラ11、搬送ローラ12、給紙カセット13および
給紙ローラ14が設けられる一方、感光体4に対する出
紙側には、用紙上に転写されたトナー像を用紙に定着さ
せる定着装置15が設けられている。
【0031】図3に示すように、上記現像装置8は容器
状の現像槽16を有し、この現像槽16の内部には、マ
グネットローラより成る現像ローラ17と、攪拌器18
とが回転自在に配設されている。この現像槽16内に収
容されている現像剤はキャリアとトナーとからなり、磁
性体からなるキャリアは、表面にトナーの粘着を抑制す
る樹脂コート層を有している。このキャリアとトナーと
が攪拌器18によって攪拌されると、トナーは摩擦帯電
する。現像ローラ17は、キャリアを磁力によって吸着
し、磁気ブラシを形成させて搬送することにより、キャ
リアにクーロン力によって付着したトナーが感光体4に
供給され、感光体4の静電潜像に吸着されて、現像が行
われる。なお、上記の磁気ブラシの穂立ちの高さはドク
タ19にて規制されるようになっている。
【0032】現像槽16の上壁部16aには現像剤の補
給用開口が形成され、この補給用開口に、現像剤供給ユ
ニット(現像剤補給部)20が上方から嵌着されてい
る。この現像剤供給ユニット20は、内部がトナー収納
室20aとキャリア現像剤収納室20bとの二室に仕切
られている。一方のトナー収納室20aにはトナーが収
納されており、他方のキャリア現像剤収納室20bに
は、キャリアのみからなる現像剤、若しくはキャリアに
トナーが所定比率で混合された現像剤(以下、キャリア
現像剤という)が収納されている。
【0033】各収納室20a・20bの底部には、トナ
ー補給ローラ21とキャリア現像剤補給ローラ22とが
それぞれ設けられており、トナー補給ローラ21が回転
駆動されることによって、トナー収納室20a内のトナ
ーが、また、キャリア現像剤補給ローラ22が回転駆動
されることによって、キャリア現像剤収納室20b内の
キャリア現像剤が、各ローラ21・22の駆動時間に応
じた量だけ、それぞれ流下して現像槽16内へと供給さ
れる。
【0034】一方、現像槽16の底壁部16bには、上
面が開口した容器状の回収容器23が、下側から着脱自
在に取付けられている。そして、上記底壁部16bに、
現像槽16内を回収容器23内に上下に連通させる排出
開口24が形成されると共に、この排出開口24を開閉
する開閉機構部25が、底壁部16bの下面に沿って設
けられている。
【0035】上記開閉機構部25は、図1(a)(b)に
示すように、底壁部16bの下面に沿ってスライド自在
に配設された平板状の開閉蓋26と、この開閉蓋26の
スライド動作を案内するように開閉蓋26の両側の位置
に設けられたガイドプレート27・27と、プランジャ
28aの先端が上記開閉蓋26に連結された排出用ソレ
ノイド(駆動手段)28とから成っている。排出用ソレ
ノイド28が非通電の状態(OFF)ではプランジャ2
8aが前進した位置で保持され、これにより、開閉蓋2
6は、排出開口24を下側から覆う閉状態で保持され
る。一方、排出用ソレノイド28に通電(ON)すると
プランジャ28aが後退し、これによって、開閉蓋26
は排出開口24を覆う位置から退避して、排出開口24
が開状態に切換わる。この開状態では、現像槽16内の
現像剤が、排出開口24を通して回収容器23内へと自
重により流下し、現像槽16内から排出される。
【0036】次に、上記構成の複写機におけるコピー動
作について説明する。電源スイッチ(図示せず)がON
されると、まずウォーミングアップ処理が行われる。こ
れが完了した後に後述するコピースタートスイッチ31
がONされると、露光光学系2の光源ランプ3によって
原稿載置台1上に載置された原稿が走査される。このと
きの原稿からの反射光が反射鏡5…およびレンズユニッ
ト6を介して感光体4に照射され、帯電チャージャ7に
て所定電位に帯電されている感光体4の表面に静電潜像
が形成される。次いで、この静電潜像は現像装置8から
供給されるトナーによって現像される。感光体4表面の
トナー像は、転写チャージャ9により給紙カセット13
から供給される用紙に転写され、定着装置15にて用紙
上に熱定着される。これにより、用紙上に原稿画像に対
応した複写画像が形成される。
【0037】このような一連の複写動作を制御するため
に、図4に示すように、マイクロコンピュータから成る
制御装置32が本複写機に設けられており、この制御装
置32に、上記コピースタートスイッチ31のON操作
信号が入力されるようになっている。また、複写動作の
累積回数をカウントする複写カウンタ33がさらに設け
られ、このカウント値(以下、コピーカウント値とい
う)nも上記制御装置32に入力されるようになってい
る。
【0038】上記のような複写動作が繰返されると、現
像装置8の現像槽16内に収納されている現像剤中のト
ナーは徐々に消費され、キャリアに対するトナーの比
率、すなわちトナー濃度が低下していく。このトナー濃
度の変化を検出するトナー濃度センサ34が現像槽16
内に配設されており、このトナー濃度センサ34に基づ
くトナー補給ローラ21の駆動制御が、上記制御装置3
2によってさらに行われる。すなわち、トナー濃度セン
サ34での検出信号が、現像に必要な適正範囲の下限値
まで下がったことが検知されると、トナー補給ローラ2
1の駆動を開始する。これにより、トナー収納室20a
内のトナーが現像槽16内に補給され、現像槽16内の
トナー濃度が上昇する。そして、このトナー濃度が上記
の適正範囲の上限値に達したことが検知されると、トナ
ー補給ローラ21の駆動を停止する。このような制御に
よって、現像槽16内のトナー濃度は、上記適正範囲内
で維持される。
【0039】上記のように補給されるトナーは、現像槽
16内の現像剤と攪拌され、一定の帯電量に制御され
て、感光体4へと供給され、現像に使用される。一方、
現像剤中のキャリアは減少することはなく、繰返し使用
されるために、現像ローラ17や攪拌器18での攪拌、
および感光体4との接触で徐々に劣化していく。このよ
うにキャリアが劣化していくと、トナーに所定の帯電量
を付与し得なくなり、画質の低下を生じることとなる。
そこで、現像槽16内にキャリアをも新たに補給し、現
像槽16内の劣化したキャリアと置換していくことで、
上記のような帯電性能の低下が抑えられる。このため
に、前記のキャリア現像剤収納室20bからキャリア現
像剤を補給し、かつ、現像槽16内の現像剤を排出する
補給・排出制御も、上記制御装置32で行うようになっ
ており、したがって、制御装置32は補給・排出制御手
段としての機能も有している。以下、この補給・排出制
御手段として機能するときの制御手順について、図5の
フローチャートを参照して説明する。
【0040】まず、複写が実行される毎に複写カウンタ
33でのコピーカウント値nを、設定値切換カウント値
n(i) と比較する(S1)。このn(i) は、後述の排出
サイクルXC 、排出時間tXC、補給サイクルYC 、補給
時間tYC等の設定値を変更すべき累積コピー回数を予め
求めて設定しているもので、制御装置32内の記憶部に
n(1) ・n(2) ……の複数の値が記憶され、パラメータ
iに応じてS1の処理で順次読出される。また、上記記
憶部には、各設定値切換カウント値n(i) (i=1、
2、…)に対応させて、排出サイクル値XC (i) 、排出
時間tXC(i) 、補給サイクル値YC (i) 、補給時間tYC
(i) がデータテーブルとして記憶されている。
【0041】S1において、コピーカウント値nが設定
値切換カウント値n(i) に達していることが判別される
と、この時のn(i) に対応する各XC (i) 、tXC(i) 、
C(i) 、tYC(i) を、排出サイクルXC 、排出時間t
XC、補給サイクルYC 、補給時間tYCとして、それまで
の値に替えて新たに設定する処理が行われ(S2)、次
いで、パラメータiに1が加算される(S3)。
【0042】上記のような設定値切換のための処理S1
〜S3を行った後、上記のコピーカウント値nを、排出
タイミング値MX と比較し(S4)、nがMX に達して
いることが判別されると、排出用ソレノイド28をON
にする(S5)。これによって、開閉蓋26が排出開口
24を覆う閉位置から開位置へと移動されて、現像槽1
6内の現像剤の排出が開始される。同時に、排出時間監
視タイマの計時が開始され、このタイマでの計時時間t
X が、前記の排出時間tXCに達するまで現像剤の排出が
行われる(S6)。tX がtXCに達すると排出用ソレノ
イド28をOFFにする(S7)。これにより、開閉蓋
26が排出開口24を覆う閉位置に戻り、現像剤の排出
が停止される。そして、上記の排出タイミング値M
X に、排出サイクルXC を加算する処理を行い(S
8)、これによって、排出タイミング値MX は、次に現
像剤の排出を行うべき累積コピー回数値に更新される。
【0043】上記のような排出処理が完了した後、或い
はS4でコピーカウント値nが排出タイミング値MX
達していないときには、次いで、nを補給タイミング値
Yと比較する(S9)。nがMY に達していない時に
は前記S1に戻る処理を行う一方、nがMY に達してい
る時には、続いて、キャリア現像剤補給ローラ22をO
Nにする(S10)。これによって、現像槽16へのキ
ャリア現像剤収納室20b内のキャリア現像剤の補給が
開始される。同時に、補給時間監視タイマの計時が開始
され、このタイマでの計時時間tY が、前記補給時間t
YCに達するまでキャリア現像剤の補給が継続される(S
11)。tY がtYCに達すると、キャリア現像剤補給ロ
ーラ22をOFFにすることによって(S12)、キャ
リア現像剤の補給が停止される。そして、上記の補給タ
イミング値MY に、前記補給サイクルYC を加算し(S
13)、S1に戻る処理を行う。これによって、補給タ
イミング値MY は次に補給を行うべき累積コピー回数値
に更新される。
【0044】このような制御が繰返されることによっ
て、コピーがXC 回行われる毎に、排出用ソレノイド2
8が時間tXCだけ駆動され、この駆動時間に応じた量の
現像剤が現像槽16内から回収容器23へと排出され
る。また、コピーがYC 回行われる毎に、キャリア現像
剤補給ローラ22が時間tYCだけ駆動され、この駆動時
間に応じた量のキャリア現像剤が現像槽16へと補給さ
れる。このように、キャリア現像剤の補給および現像槽
16内の現像剤の排出が繰返されることにより、現像槽
16内の劣化した現像剤は、逐次新鮮な現像剤と置換さ
れていく。
【0045】このように、上記実施例においては、現像
槽16の底部側の壁面に形成されている排出開口24を
開くことで、この底部側の部位に存在する現像剤が、開
口形状と開時間とに応じた量だけ排出開口24を通して
排出する構造となっている。したがって、現像槽16内
の現像剤の全体量が変動して表面高さが変化する場合で
も、排出用ソレノイド28による開閉蓋26の駆動に応
じた量の現像剤を底部側から確実に排出することができ
る。このため、現像槽16内の劣化現像剤を、新たに補
給する新鮮な現像剤に逐次置き換えていくときの置換比
率が意図通りに制御される。この結果、帯電性能をほぼ
一定に保持することができ、良好な複写画質を維持する
ことが可能となる。
【0046】さらに、上記では、排出サイクルXC 、排
出時間tXC、補給サイクルYC 、補給時間tYCは、コピ
ーカウント値nが設定値n(i) に達する毎に、随時、変
更される。これらの設定値が一律に設定されている場
合、例えば図6(b)に示すように、排出サイクルおよ
び補給サイクルが400回程度に一律に設定され、ま
た、400回の複写が繰返される毎に50gの現像剤の
排出と、同量のキャリア現像剤の補給とが行われるよう
な制御では、現像槽内の現像剤の劣化がそれほど進んで
いない間(図中、Aの期間)に、まだ充分に現像工程に
寄与し得る現像剤も多く排出されてしまう。また、累積
コピー回数が多くなって、現像剤の劣化の度合が大とな
ったとき(図中、Bの期間)には、劣化現像剤と新鮮現
像剤との置換比率が充分でなくなり、このため、帯電性
能が低下して複写画質が徐々に悪化するという不具合を
生じる。
【0047】そこで、上記のように、排出サイクルXC
・排出時間tXC、また、補給サイクルYC ・補給時間t
YCを、累積コピー回数の増加に応じて逐次変更するよう
にすることで、上記のような不具合が解消される。例え
ば、図6(a)には、排出サイクル、補給サイクルの各
初期値XC (0) 、YC (0) として例えば700回程度を
それぞれ設定し、また、排出時間、補給時間の各初期値
XC(0) 、tYC(0) として、排出量・補給量が各10g
となる時間を設定し、そして、最初の設定値切換カウン
ト値n(1) を例えば8000回に、また、この設定値切
換カウント値n(1) に対応する排出サイクル、補給サイ
クルXC (1) 、YC (1) として、それぞれ400回程
度、排出時間、補給時間tXC(1) 、tYC(1) として、排
出量・補給量が各20gとなる時間を設定したときのタ
イミングチャートを示している。
【0048】この場合、累積複写回数が8000回に達
するまでは、700回毎に各10gのキャリア現像剤の
補給と排出とが行われ、そして、8000回を超え、例
えば20000回に達するまでは、複写が400回行わ
れる毎に、20gずつのキャリア現像剤の補給と排出と
が行われる。また、20000回を超えると、例えば3
00回毎に30gずつの補給・排出が行われるように切
換わる。
【0049】このように、累積コピー回数が増加してい
くにつれて、適宜、補給・排出の頻度、或いは補給・排
出量を増加させていくことによって、劣化現像剤と新鮮
現像剤との混在比率をほぼ一定に保持することが可能と
なる。この結果、現像槽16内の現像剤の帯電性能の低
下を抑制することができ、良好な画質を長期にわたって
維持することができる。さらに、このための現像剤の全
体的な消費量を極力少なくすることができる。
【0050】〔実施例2〕本発明の他の実施例を、図7
および図8に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、
前記の実施例(以下、第1実施例という)で説明した部
材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付して
その説明を省略する。
【0051】前記の第1実施例においては、開閉機構部
25を現像槽16の底壁部16cに設けて構成したが、
例えば図7に示すように、開閉機構部25を現像槽16
の側壁部16cに設けることも可能である。攪拌器18
は、同図に示すように、中心軸の周囲に螺旋状の攪拌羽
根18aを備えている。トナーとキャリアとを攪拌する
ために、上記攪拌器18を回転すると、図8(a)にお
いて破線矢印で示すように、攪拌された現像剤は、攪拌
器18の軸方向(同図中、矢印Cで示す方向)への搬送
移動を伴いながら、現像ローラ17側へと送られる。こ
の結果、図8(b)に示すように、現像剤は、攪拌器1
8による軸方向への搬送により、その先端部に位置する
側壁面16cに沿って盛り上がった状態となる。つま
り、現像槽16内における現像剤の全体量が幾分低下し
た場合でも、上記側壁面16cに沿う底部側は、現像剤
が常時存在する部位となっている。したがって、この部
位に、図7に示すように、排出開口24を形成しても、
開閉蓋26の開動作に応じた現像剤の排出を確実に行わ
せることが可能であり、特に、攪拌器18の駆動と連動
させることで、より確実に現像剤の排出を行うことがで
きる。
【0052】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例
を、図1、図7および図9ないし図11に基づいて説明
する。尚、説明の便宜上、前記の実施例で説明した部材
と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記して
その説明を省略する。
【0053】前記の第1実施例においては、キャリア現
像剤の補給処理と現像槽16内の現像剤の排出処理と
は、コピーカウント値nが予め定められたカウント値に
達した時に、各々行われるように構成されている。これ
に対し、例えば、現像剤の排出処理を、上記同様にコピ
ーカウント値nに基づいて行う一方、キャリア現像剤の
補給処理は、前記トナー濃度センサ34での検出信号に
基づくトナーの補給に同期させて行うような制御構成等
とすることも可能である。そして、このために、排出処
理と補給処理とが互いに独立に制御される構成とした場
合には、補給と排出とを同時に行うタイミングが不可避
的に生じることとなり、このときには、新たに補給され
た新鮮な現像剤がすぐに排出されてしまうおそれを生じ
る。
【0054】そこで、本実施例では、キャリア現像剤の
補給処理と、現像槽16内の現像剤の排出処理とが互い
に独立に制御されることを前提に、さらに、この場合で
も、両処理が同時には行われないような制御構成となっ
ている。すなわち、図9に示すように、前記制御装置3
2内には、例えば前記複写カウンタ33でのカウント値
nに基づいて図1または図7に示す前記排出用ソレノイ
ド28の駆動を制御する排出処理制御部41と、例えば
前記トナー濃度センサ34での検出信号に基づいて図3
に示すキャリア現像剤補給ローラ22の駆動を制御する
補給処理制御部42とが互いに独立に設けられると共
に、両制御部41・42と信号の交信を行う監視制御部
(同時処理禁止制御手段)43が設けられている。
【0055】排出処理制御部41では、図10(a)に
示すように、例えば前記同様にコピーカウント値nが設
定値に達したことによって、排出処理を行うべきタイミ
ングであることが判別されると(S21)、次には、監
視制御部43に、排出処理開始要求信号を送信する(S
22)。その後、監視制御部43から排出処理許可信号
が送信されてくるまで待機し(S23)、この信号を受
信した後に、図5におけるS5〜S8と同様の手順に
て、排出処理を実行する(S24)。
【0056】一方、補給処理制御部42では、図10
(b)に示すように、例えばトナー濃度センサ34での
検出値が適正範囲の下限値まで低下し、前述したトナー
の補給が行われるときには、この時点がキャリア現像剤
補給のタイミングとして判別される(S31)。このと
き、上記とほぼ同様に、監視制御部43に、補給処理開
始要求信号を送信し(S32)、その後、監視制御部4
3から補給処理許可信号が送信されてくるまで待機する
(S33)。この信号を受信した後、図5におけるS1
0〜S12と同様の手順にて、補給処理を実行する(S
34)。
【0057】監視制御部43では、図11に示すよう
に、まず、補給処理制御部42で補給信号開始要求信号
が発生されたか否かを判別し(S41)、この信号が発
生されている場合には補給処理タイミングフラッグFに
1を設定し(S42)、上記信号がない場合にはFに0
を設定する(S43)。次いで、排出処理制御部41で
排出開始要求信号が発生されたか否かを判別する(S4
4)。この信号が発生されている場合には排出処理許可
信号を排出処理制御部41に送信する(S45)。この
結果、排出処理制御部41によって排出処理が実行され
ることとなり、この処理が完了するまで待機する(S4
6)。
【0058】排出処理が完了すると、次いで、上記Fが
1か0かを判別し(S47)、0である場合には、S4
1に戻る一方、1である場合には、補給処理許可信号を
補給処理制御部42に送信する(S48)。これによ
り、補給処理制御部42によって補給処理が実行される
こととなり、この処理が完了するのを待って(S4
9)、S41に戻る処理を行う。なお、S44において
排出処理開始要求信号がないことが判別された場合に
は、S47に移行する処理を行い、これによって、補給
処理開始要求信号がある場合(F=1の時)には、補給
処理のみが実行される。
【0059】このように上記制御においては、補給と排
出とのいずれか一方が実行中である場合には、他方から
の要求信号は監視制御部43には受付られず、実行中の
処理が完了するのを待って、他方への許可信号が発生さ
れる。したがって、排出処理と補給処理とが同時に行わ
れることはなく、これにより、補給された新鮮な現像剤
がすぐに排出されてしまうということがないので、より
効率的な置換状態が維持され、これによって、良好な複
写画質を維持することができる。
【0060】また、本実施例においては、補給処理のタ
イミングとなった場合でも、この処理をすぐには実行さ
せずに、さらに排出処理のタイミングになっていないか
否かを判別し、両処理のタイミングがほぼ合致するとき
には、排出処理を優先して行うように制御する。つま
り、補給処理を行うべきタイミングと排出処理を行うべ
きタイミングとがほぼ同時であるときに、補給処理を先
に行い、続けて排出処理を行う場合には、新たに補給さ
れた現像剤が殆ど未使用状態のまま排出されることとな
ってしまう。このような不具合が上記の制御によって解
消される。
【0061】〔実施例4〕本発明のさらに他の実施例
を、図1、図4、図7、図12および図13に基づいて
説明する。尚、説明の便宜上、前記の実施例で説明した
部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記
してその説明を省略する。
【0062】前記の第1実施例においては、複写カウン
タ33でカウントされる累積コピー回数nを監視し、こ
れが予め設定される排出・補給タイミング値MX ・MY
に達した時に排出・補給処理を行うようになっている。
【0063】ところで、複写頻度が比較的少なく、少量
の複写を行う毎に電源のON/OFF操作が行われるパ
ーソナル複写機等においては、電源を一旦ONした後の
複写枚数の多い高速複写機に比べ、現像剤の劣化の度合
が速くなる。これは、電源がONされた毎に行われるウ
ォームアップ時に現像ローラ17・攪拌器18の予備回
転が行われ、この間の現像槽16内のトナーとキャリア
との攪拌による現像剤の劣化への影響が大きくなるため
である。したがって、このような複写機において、単に
累積コピー回数を監視して所定のカウント値に達した時
に、キャリア現像剤の補給・排出を行う場合には、劣化
の度合に応じた適正な置換状態を保持し得なくなって、
複写画像が劣化する。
【0064】そこで、本実施例においては、キャリア現
像剤の補給・排出のタイミングを、現像装置8の回転駆
動体である現像ローラ17或いは攪拌器18の累積駆動
時間に基づいて定める構成となっている。その具体的な
制御例について、現像剤の排出処理を例に挙げて図12
に示しており、この場合、電源ON時や複写動作実行時
に現像ローラ17の駆動が行われると、その累積駆動時
間Trot が読出され、このTrot が排出サイクル設定時
間XT に達したか否かが判別される(S51)。XT
達したことが判別されると、排出用ソレノイド28をO
Nにし(S52)、これによって、現像槽16内の現像
剤の排出を開始すると同時に、排出時間監視タイマの計
時を開始し、このタイマでの計時時間tX が、設定時間
XCに達するまで現像剤を排出する(S53)。tX
設定時間tXCに達すると、図1または図7に示す排出用
ソレノイド28をOFFにすることによって(S5
4)、現像剤の排出を停止し、そして、上記の累積駆動
時間Trot を0にリセットし(S55)、S51に戻る
処理を行う。
【0065】上記のような処理が図4に示す前記制御装
置32によって行われるように構成され、したがって、
この場合の制御装置32は、累積駆動時間基準制御手段
としての機能を兼用するように構成される。このような
制御によって、図13に示すように、例えば現像ローラ
17の累積駆動時間がXT に達する毎に、排出用ソレノ
イド28が作動されて排出開口24が時間tXCの間開か
れ、この開時間に応じた量の現像剤が現像槽16内から
回収容器23へと排出される。
【0066】このように、現像ローラ17の累積駆動時
間を監視してキャリア現像剤の補給と現像剤の排出とを
行うことによって、特に、複写頻度が比較的少ないパー
ソナル複写機等においても、現像剤の劣化の度合に、よ
り適合した置換が行われ、これにより、複写画質を長期
にわたって良好に維持することが可能となる。
【0067】〔実施例5〕本発明のさらに他の実施例を
図1、図3、図4、図5、図7および図14に基づいて
以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の実施例で説
明した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号
を付記してその説明を省略する。
【0068】本実施例の現像装置においては、前記の第
1実施例の現像装置と同様にコピーカウント値nに基づ
いて現像槽16からの現像剤の排出を行う一方、この排
出動作の後に現像槽16からの現像剤の補給を行うもの
となっている。このために、図4に示す前記の制御装置
32は、図14に示す制御を行っている。
【0069】即ち、図14に示すように、例えば前記同
様にコピーカウント値nが設定値に達したことによっ
て、排出処理を行うべきタイミングであることが判別さ
れると(S61)、図5におけるS5〜S8と同様の手
順にて、図1または図7に示す排出用ソレノイド28の
作動による排出処理を実行する(S62)。次に、この
排出処理を完了すると(S63)、図5におけるS10
〜S12と同様の手順にて、図3に示すキャリア現像剤
補給ローラ22の作動による補給処理を実行する(S6
4)。その後、この補給処理が完了すると(S65)、
S61に戻る。
【0070】上記のような制御においては、補給された
新鮮な現像剤がすぐに排出されてしまうということがな
いので、より効率的な置換状態が維持され、現像剤の消
費量が低減されるとともに、良好な複写画質を維持する
ことができる。
【0071】また、上記のような現像剤の排出およびキ
ャリア現像剤の補給制御が行われない場合には、補給さ
れた新鮮な現像剤がすぐに排出されてしまうのを防止す
るため、例えば、現像槽16の一端部に現像剤供給ユニ
ット20からのキャリア現像剤の補給位置を設定し、他
端部に排出開口24を形成するといったように、キャリ
ア現像剤の補給位置と排出開口24の形成位置とを限定
する必要が生じる。これに対し、上記のような現像剤の
排出およびキャリア現像剤の補給制御が行われると、キ
ャリア現像剤の補給位置と排出開口24の形成位置とを
限定することなく、新鮮な現像剤の排出を防止すること
ができる。従って、現像剤供給ユニット20および回収
容器23との位置等を比較的自由に設定することが可能
となり、現像装置の小型化および簡素化を図ることがで
きる。
【0072】〔実施例6〕本発明のさらに他の実施例を
図1ないし図4、図7、図15および図16に基づいて
以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の実施例の図
面に示した手段と同一の機能を有する手段には同一の符
号を付記し、その説明を省略する。
【0073】本実施例の現像装置においては、現像槽1
6のキャリア現像剤の補給を、前記の実施例1の現像装
置と同様、コピーカウント値nに基づいて行う一方、現
像槽16からの現像剤の排出を、所定のコピーカウント
値nに達したときの前回転時または後回転時に行うもの
となっている。
【0074】上記の前回転および後回転は、図2に示す
感光体4に対する帯電と除電との動作を行うことにより
表面電位をその各部で均一にしておき、各部での表面電
位のばらつきにより画質が不均一になることを防止する
ための処理である。前回転は、コピースタートスイッチ
31が操作されたとき、感光体4による画像形成動作に
入る前に行われ、後回転は、感光体4による画像形成動
作の終了後に行われる。尚、ここでいう後回転は、複数
枚の連続コピーが設定されたときの個々のコピー動作後
の後処理のための感光体4の回転を対象とせず、設定さ
れた連続コピー終了後の後処理のための感光体4の後回
転のみを対象としている。そして、これら前回転時およ
び後回転時には、現像槽16における現像ローラ17お
よび攪拌器18の回転を伴うものとなっている。
【0075】上記の動作を行うため、図4に示す前記の
制御装置32は、図15に示す制御を行っている。即
ち、図15に示すように、例えば前記同様にコピーカウ
ント値nが設定値に達したことによって、排出処理を行
うべきタイミングであることが判別されると(S7
4)、前回転または後回転が行われるまで待機し、前回
転時または後回転時に(S75)、図1または図7に示
す排出用ソレノイド28の作動による排出処理を実行す
る(S76〜S79)。その後、コピーカウント値nが
設定値に達したことによって、補給処理を行うべきタイ
ミングであることが判別されると(S80)、図3に示
すキャリア現像剤補給ローラ22の作動による排出処理
を実行し(S81〜S84)、S71に戻る。尚、図1
5におけるS71〜S74およびS76〜S84の動作
は、図5におけるS1〜S4およびS5〜S13の動作
と同一である。
【0076】また、上記の制御においては、コピーカウ
ント値nが設定値MX にできるだけ近いタイミングで排
出処理を行うため、前回転時と後回転時とを適宜選択し
て行うようにしてもよい。この場合には、例えば図16
に示すように、コピーカウント値nが設定値MX に達し
たことによって、排出処理を行うべきタイミングである
ことが判別されると(S74)、前回転が行われるまで
待機し、前回転時に(S91)、排出処理を実行する。
一方、S74においてコピーカウント値nが設定値MX
に達していない場合であっても、次回のコピー設定枚数
が複数枚であってそのコピー終了後のコピーカウント値
P が設定値MX を越える場合(S92)、設定値MX
とコピーカウント値nとの差が、次回のコピー終了後の
コピーカウント値nP と設定値MX との差以下となると
き、即ちMX −n≦nP −MX のとき(S93)、現在
のコピーカウント値nで前回転時に(S94)、排出処
理を実行する。また、S93において、設定値MX とコ
ピーカウント値nとの差が、次回のコピー終了後のコピ
ーカウント値nP と設定値MX との差よりも大きくなる
とき、即ちMX −n>nP −MX のとき、そのコピーが
終了後の後回転時に(S95)、排出処理を実行する。
従ってこの制御では、例えば、設定値MX が1000枚
であり、現在のコピーカウント値nが999枚であり、
次回のコピー設定枚数が100枚であるような場合、こ
のコピー動作終了後の後回転時では、コピーカウント値
nが1099枚となって設定値MX を大幅に超えたタイ
ミングで排出処理を行うことになる一方、上記のコピー
動作前の前回転時では、ほぼ設定値MX のタイミングで
排出処理を行うことができる。
【0077】上記のように現像剤の排出処理を前回転時
または後回転時に行う制御によれば、現像槽16内の現
像剤の排出時には現像剤が攪拌器18によって攪拌され
るので、現像槽16内での劣化した現像剤の偏りが防止
され、この現像剤が必要量効率良く排出される。従っ
て、補給されたキャリア現像剤と劣化した現像剤との置
換が効率良く行われ、現像剤全体の消費量を低減するこ
とができる。また、少なくとも現像槽16からの現像剤
の排出がコピー動作中でない前回転時または後回転時に
行われることにより、コピー動作中における現像槽16
での現像剤量の変化が抑制され、この現像剤量の変化に
起因する濃度むら等の画質の変化が抑制される。これに
より、画質の低下を抑制することができる。
【0078】〔実施例7〕本発明のさらに他の実施例を
図1、図3ないし図5、図7および図17ないし図22
に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の
実施例の図面に示した手段と同一の機能を有する手段に
は同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0079】本実施例の現像装置においては、図3に示
す現像槽16への現像剤供給ユニット20からのキャリ
ア現像剤の各補給動作、および現像槽16からの劣化現
像剤の各排出動作の際に、現像槽16内の現像剤をその
寿命を超えて劣化している状態で使用することなく順次
置換するため、コピーカウント値で示される現像剤の予
め設定された使用限度を現像剤使用寿命とし、コピーカ
ウント値で示される現像剤の補給および排出処理の次回
の処理までの間隔を現像剤置換間隔としたときに、現像
槽内現像剤量/(現像剤使用寿命/現像剤置換間隔)以
上の現像剤量が現像槽16に補給され、かつ現像槽16
から排出されるように、キャリア現像剤補給ローラ22
および開閉機構部25の作動が図4に示す制御装置32
により制御されるものとなっている。そして、上記のよ
うな置換量は以下のようにして決定されている。
【0080】現像槽16内の劣化した現像剤と置換する
ために現像剤供給ユニット20からキャリア現像剤を補
給したとき、この新鮮な現像剤が非常に短時間で現像槽
16内に均一に分布すると仮定すると、現像槽16内の
現像剤寿命は、次式で表される。
【0081】 A=P{(1−α)−(1−α)n/P+1 }/α ……(1) 但し、上式中の各記号は下記のように定義される。ま
た、各記号はコピーカウント値1000を1kとして定
義された単位を使用している。
【0082】A:現像槽16内現像剤の平均寿命(以
下、現像剤寿命と称する) α:現像槽16内の劣化した現像剤が新鮮な現像剤と置
換される量の現像槽16内現像剤量に対する割合(以
下、現像剤置換率と称する) P:現像槽16内の劣化した現像剤が新鮮な現像剤と置
換されるコピーカウント値(以下、置換間隔と称する) n:コピーカウント値 ここで、上記式(1)の導出方法について説明する。
尚、現像槽16内の現像剤のトナー濃度は一定とする。
【0083】先ず、現像槽16内の任意の現像剤の寿命
をLi、寿命Liの現像剤の割合をβiとすると、現像
剤寿命Aは、以下のようになる。
【0084】
【数1】
【0085】また、現像槽16内の全量がMgの現像剤
をPk毎に100α%の割合で置換していくと、現像槽
16内の現像剤寿命の変化は図17のように表される。
例えば、現像剤量Mgを500g、現像剤置換率αを1
%、即ち5gとした場合、上記の現像剤寿命の変化は後
記の表1のようになる。尚、図17における0P(k)
は、現像槽16内現像剤が全く劣化していない初期状態
を示し、1P(k)、2P(k)、……は、1回目、2
回目、……の置換が行われた状態を示している。また、
表1における左端縦列および上端横列の1、2、……
は、上記の1P(k)、2P(k)、……に対応し、横
列は、各置換回数目における現像槽16内の各現像剤の
存在割合を示している。
【0086】そして、上記の図17および表1を基に、
現像剤寿命を計算すると、下記のようになる。
【0087】 0P(k):A=(1/M)(0P×M) 1P(k):A=(1/M){0P×Mα+1P×M(1−α)} 2P(k):A=(1/M){0P×Mα+1P×Mα(1−α) +2P×M(1−α)2 } ………… ………………………………………………………… nP(k):A=(1/M){0P×Mα+1P×Mα(1−α) +2P×Mα(1−α)2 +… +(n−1)P×Mα(1−α)n/P-1 +mP×M(1−α)n/P } (mP=n)……(3) 従って、nP(k)での現像剤寿命Aの式(3)を一般
式で表すと、0<α≦1のとき、 A=P{(1−α)−(1−α)n/P+1 }/α ……(1) α=0のとき、 A=n となり、式(1)が得られる。
【0088】さらに、この式(1)の導出過程を詳細に
示すと、式(3)より、 A=1P・α(1−α)+2P・α(1−α)2 +… +(m−1)P・α(1−α)n/P-1 +mP(1−α)n/P …… また、 (1−α)A=1P・α(1−α)2 +… +(m−2)P・α(1−α)n/P-1 +(m−1)P・α(1−α)n/P +mP(1−α)n/p+1 …… −より、 αA=Pα(1−α)+Pα(1−α)2 +…+Pα
(1−α)n/P-1+Pα(1−α)n/P (a)α≠0のとき、 A=P(1−α)+P(1−α)2 +…+P(1−α)n/P-1 +P(1−α)n/P …… (1−α)A=P(1−α)2 +…+P(1−α)n/p-1 +P(1−α)n/P +P(1−α)n/P+1 …… −より、 αA=P{(1−α)−(1−α)n/P+1 } A=P{(1−α)−(1−α)n/P+1 }/α ……(1) (b)α=0のとき 式(3)より、 A=n 尚、式(1)より、α→0のとき、 A=n となる。
【0089】以上のようにして得られた式(1)は、現
像剤置換率および置換間隔(コピーカウント値n)と現
像剤寿命との関係を示すものとなっている。
【0090】一方、現像槽16内の現像剤に対する補給
量と排出量とが等しい条件のもとで、例えば、現像剤使
用寿命を40k、置換間隔を1k毎、現像槽16内現像
剤量を500gとし、現像剤置換量12.5gを100と
したときの、コピーカウント値nと現像槽16内現像剤
の劣化度との関係を調べたところ、図18に示す結果が
得られた。この結果では、各現像剤置換量(50、10
0、200)において、コピーカウント値nが非常に大
きくなると現像槽16内現像剤の劣化度が所定の一定値
に収束している。これにより、現像槽16内現像剤の劣
化度、即ち現像剤寿命Aが現像剤使用寿命を越えないよ
うに現像剤の置換量を決定することで、複写機自体の使
用寿命と同等かそれ以上の寿命を現像剤に持たせること
ができ、この場合には下記の条件が必要となる。
【0091】AL ≧A ………(4) AL :現像剤使用寿命 そして、上記の式(1)と式(4)とから下記の式
(5)を導くことができる。
【0092】Mα≧M/(AL /P) ………(5) この式(5)より、現像槽内現像剤量/(現像剤使用寿
命/現像剤置換間隔)以上の現像剤量を補給しかつ排出
することで、電子写真装置の使用寿命と同等かそれ以上
の寿命を現像剤に持たせることができる。このような構
成により、本実施例の現像装置では、現像剤の帯電性能
の低下が阻止され、良好な画質を維持することができる
ようになっている。
【0093】尚、上記の動作を行う現像装置の構成とし
ては、例えば、第1実施例に示した現像装置において、
図4に示した制御装置32が、図1または図7に示した
排出用ソレノイド28および図3に示したキャリア現像
剤補給ローラ22に対し、各置換動作において、上記の
現像剤量の置換が行われるように制御するものとするこ
とができる。
【0094】また、現像槽16現像剤の置換間隔と各置
換量とについて検討したところ、下記の結果が得られ
た。
【0095】所定量のキャリア現像剤を現像槽16に補
給し、かつ現像剤を現像槽16から排出する場合、この
現像剤置換間隔を長くすると、多量の現像剤が置換され
ることになり、現像剤置換前後において現像槽16内現
像剤の現像特性が大幅に変化し、複写画像の画質が大幅
に変化してしまう。また、補給されたばかりの現像剤が
排出時に排出されてしまう確率が高くなり、現像槽16
内現像剤の劣化度が高くなり易い。このような不都合を
防止するためには、現像剤置換間隔を短くし、かつ現像
剤量を分割して補給および排出すればよい。以下、この
理由について説明する。
【0096】現像剤置換後の現像槽16内現像剤の平均
寿命は、前記の式(1)の通り下式で表される。
【0097】 A=P{(1−α)−(1−α)n/P+1 }/α ……(1) 一方、現像剤置換前の現像槽16内現像剤の平均寿命B
は、式(1)より、下記の式(6)で表される。
【0098】 B=P{(1−α)−(1−α)n/P+1 }/α+P ……(6) これら式(1)および式(6)より、現像剤を置換する
前後での現像槽16内現像剤の平均寿命の変化量Dは、
下記の式(7)で表される。
【0099】 D=B−A =P×{1−(1−α)n/P } ……(7) 上記の式(7)は、現像剤置換率α、置換間隔Pおよび
コピーカウント値nと現像槽16内現像剤の平均寿命の
変化量Dとの関係を表すものとなっている。この式
(7)より、コピーカウント値nが増加すると現像剤平
均寿命の変化量Dが大きくなり、置換間隔Pで飽和する
ことが分る。つまり、現像剤平均寿命の変化量Dの最大
値は置換間隔である。
【0100】一方、コピーカウント値nと現像剤の帯電
量との一般的な関係は、図19に示すものとなり、この
帯電量の変化が複写画像における濃度変化の要因の一つ
であることは既知である。また、コピーカウント値に1
k、即ち1000の差があると現像剤の帯電量に差が生
じることは実験で分かっている。故に、 P≦1k とすれば、現像剤の置換前後で複写画像に濃度差がな
く、複写機の使用者に違和感を抱かせることがない。
【0101】例えば、コピーカウント値に対する現像剤
置換量を等しくして、コピーカウント値が240kまで
の現像剤置換前と現像剤置換後との現像槽16内現像剤
の劣化度を調べたところ、1k毎に現像剤を2.5%置換
した場合には図20のようになり、0.01k毎に現像剤
を0.025%置換した場合には図21のようになった。
そして、現像剤置換前と現像剤置換後との現像剤の劣化
度において、図20に示す場合には差が生じる一方、図
21に示す場合には差が生じなかった。
【0102】以上のように、複写機自体の寿命の間にお
いて、現像槽16内現像剤の置換量の総量が同量であっ
ても現像剤の置換回数を多くすれば、図22に示す基本
劣化曲線sに対して、現像槽16内現像剤の置換前後に
おける現像剤の劣化度の変化を示す劣化度変化曲線tの
変化を抑制することができる。これにより、現像剤置換
前後における現像剤の現像特性の変化を抑制することが
でき、複写画像の画質の変化を抑制することができる。
【0103】〔実施例8〕本発明のさらに他の実施例を
図1、図3ないし図5、図9ないし図13、図23およ
び図24に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の実施例の図面に示した手段と同一の機能を有
する手段には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0104】本実施例の現像装置では、図3に示す現像
剤供給ユニット20のキャリア現像剤収納室20bに、
現像槽16に当初より収納されている現像剤よりも平均
寿命の短いキャリア現像剤が収納されている。従って、
キャリア現像剤収納室20bから現像槽16へは、現像
槽16の現像剤よりも平均寿命の短いキャリア現像剤が
補給されることになる。キャリア現像剤収納室20bか
ら現像槽16へのキャリア現像剤の補給、および現像槽
16からの現像剤の排出は、図4に示す制御装置32に
より、上記のキャリア現像剤の寿命に基づいて制御され
る。即ち、上記のキャリア現像剤の寿命が存続している
間に、現像槽16内の現像剤が全量置換されるように制
御される。あるいは、現像槽16内に当初より収納され
ている現像剤の寿命を上記のキャリア現像剤の寿命と同
一とみなし、これに基づいて算出される現像槽16内現
像剤の劣化度がキャリア現像剤の平均寿命を越えないよ
うに現像剤の補給および排出が制御される。
【0105】この場合のキャリア現像剤収納室20bか
らのキャリア現像剤の補給動作、および現像槽16から
の現像剤の排出動作は、第1実施例に示した図5および
図6の制御により、あるいは第3実施例に示した図9な
いし図11の制御により、あるいは第4実施例に示した
図12および図13の制御により行うことができる。
【0106】本現像装置では、上記のような動作によ
り、現像槽16内の現像剤がその平均寿命に近づいてい
る状態、即ち現像剤としての機能が使用初期よりもかな
り低下した状態で使用し続けられる事態を回避すること
ができる。従って、初期の画質に対する劣化を防止する
ことができ、良好な画質を維持することができる。
【0107】次に、上記の機能が生じる理由について説
明する。現像槽16内現像剤の平均寿命によって算出さ
れる現像槽16内現像剤の劣化度とコピーカウント値と
の関係は、補給用のキャリア現像剤の平均寿命に応じて
現像槽16へのキャリア現像剤の補給および現像槽16
からの現像剤の排出を制御した場合、補給用のキャリア
現像剤の平均寿命毎に異なり、図23に示すものとな
る。同図において、曲線a1 は、現像槽16内現像剤の
平均寿命40kに対し、補給用のキャリア現像剤の平均
寿命が同一の40kとなっている場合、曲線b1 は、現
像槽16内現像剤の平均寿命40kに対し、補給用のキ
ャリア現像剤の平均寿命がそれよりも長い80kとなっ
ている場合、曲線c1 は、現像槽16内現像剤の平均寿
命40kに対し、補給用のキャリア現像剤の平均寿命が
それよりも短い20kとなっている場合、曲線d1 は現
像槽16に平均寿命40kの現像剤が収納され、この現
像剤に対する徐々の補給および排出が行われず、所定の
コピーカウント値n毎に現像槽16内現像剤の全量が一
度に交換される場合をそれぞれ示している。そして、図
23より以下のことが明らかとなる。
【0108】平均寿命が現像槽16内現像剤と同一のキ
ャリア現像剤を補給した場合(曲線a1 )には、コピー
カウント値の増加に伴って、現像槽16内現像剤の劣化
度が40kのレベル付近に達した状態で現像槽16を長
期間使用することになる。平均寿命が現像槽16内現像
剤よりも長いキャリア現像剤を補給した場合(曲線
1 )には、コピーカウント値の増加に伴って、現像槽
16内現像剤の劣化度が、現像槽16内に当初から収納
されている現像剤の平均寿命40kのレベルを越えてし
まい、平均寿命40kの現像剤の寿命を越えた状態で使
用し続けることになる。平均寿命が現像槽16内現像剤
よりも短いキャリア現像剤を補給した場合(曲線c1
には、コピーカウント値の増加に伴って現像槽16内現
像剤の劣化度が上昇するものの、この劣化度は、現像槽
16内に当初から収納されている現像剤の平均寿命40
kのレベルよりもかなり低いレベルで安定する。現像槽
16内現像剤の全量が所定のコピーカウント値n毎に一
度に交換される場合(曲線d1)には、劣化度が現像剤
交換時の0レベルの状態から40kのレベルまでほぼ直
線的に上昇し、現像剤交換後に0レベルに復帰するとい
う変化が繰り返される。従って、上記の各場合における
複写画質とコピーカウント値との関係は、図24のよう
になる。同図において、曲線a2 、曲線b2 、曲線c2
は、それぞれ、上記の曲線a1 、曲線b1 、曲線c1
対応するものであり、曲線d2 は、平均寿命40kの現
像槽16内現像剤が交換されていない場合のコピー画質
の変化を示している。同図から、補給用のキャリア現像
剤として現像槽16内現像剤よりも平均寿命が短いキャ
リア現像剤を選択した場合に、良好な画質を維持し得る
ことが分る。
【0109】尚、寿命の短い現像剤は寿命の長い現像剤
よりも低コストである。従って、補給用のキャリア現像
剤として寿命の短い現像剤を使用し、現像剤の置換頻度
を高くした場合であっても、単純にコストアップを招来
することはない。
【0110】〔実施例9〕本発明のさらに他の実施例を
図1、図3ないし図5、図7、図25および図26に基
づいて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の実施
例の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0111】本実施例の現像装置では、図3に示す現像
剤供給ユニット20のキャリア現像剤収納室20bから
現像槽16へのキャリア現像剤の補給量および現像槽1
6からの現像剤の排出量、即ち現像槽16内現像剤の1
回の置換動作における置換量を選択し得るようになって
いる。即ち、本実施例の現像装置においては、1回の現
像剤の補給動作および排出動作による置換量を相対的に
多くして経済性よりも画質を優先する画質向上モード
と、1回の置換量を相対的に少なくして画質よりも経済
性を優先する現像剤節約モードと、1回の置換量が画質
向上モードと現像剤節約モードとのほぼ中間量となる標
準モードとを選択可能となっている。
【0112】上記の動作を行うため、複写機の図示しな
い操作パネルには、上記の各モードを選択するための図
25に示すモード選択手段であるモード選択スイッチ5
1が設けられ、図4に示す制御装置32は、モード選択
スイッチ51の操作によって選択されたモードでの現像
槽16内現像剤の置換が行われるように、キャリア現像
剤補給ローラ22および図1または図7に示す排出用ソ
レノイド28の作動を制御するようになっている。
【0113】上記の構成において、本現像装置における
現像槽16へのキャリア現像剤の補給および現像槽16
からの現像剤の排出は、例えば、第1実施例に示した図
5の動作によって行われる。このとき、画質向上モード
が選択されている場合には、排出時間tXCおよび補給時
間tYCが他のモードの場合と比較して長い時間に設定さ
れ、現像槽16へのキャリア現像剤の補給および現像槽
16からの現像剤の排出、即ち現像槽16内現像剤の置
換が相対的に多量に行われる。また、現像剤節約モード
が選択されている場合には、排出時間tXCおよび補給時
間tYCが他のモードの場合と比較して短い時間に設定さ
れ、現像槽16内現像剤の置換が相対的に少量行われ
る。また、標準モードが選択されている場合には、排出
時間tXCおよび補給時間tYCが画質向上モードと現像剤
節約モードの場合の中間の時間に設定され、現像槽16
内現像剤の置換が中間量行われる。
【0114】上記の動作により、現像槽16内の現像剤
の劣化度とコピーカウント値との関係は、図26に示す
ように、画質向上モードの場合に曲線e、現像剤節約モ
ードの場合に曲線f、標準モードの場合に曲線gとな
る。また、上記の各モードを適当に切り換えていった場
合、上記の関係は、例えば曲線hとなる。尚、モード切
換え操作後における各モードへの移行は、現像剤置換の
サイクル、あるいは置換率等にもよるが、コピー枚数で
概ね数百枚程度により可能である。そして図26から、
複写によって得られる画質は、画質向上モードの場合に
現像槽16内現像剤劣化度が最も低く安定するので最も
良好であり、以下、標準モード、現像剤節約モードの順
であることが分る。一方、現像剤の消費量は、現像剤節
約モードが最も少なく、画質向上モードが最も多くな
る。従って、経済性は、現像剤節約モードが最も良好で
あり、以下、標準モード、画質向上モードの順となる。
【0115】上記のように、本実施例の構成では、画質
向上モード、現像剤節約モードあるいは標準モードを選
択することにより、経済性よりも画質優先の動作、画質
よりも経済性優先の動作、あるいはそれらの中間の動作
を使用者の希望に応じて選択可能である。
【0116】尚、本実施例においては、選択されたモー
ドに応じて、排出時間tXCおよび補給時間tYCを変更す
るものとしているが、排出サイクルXC および補給サイ
クルYC 、あるいは排出時間tXCおよび補給時間tYC
排出サイクルXC および補給サイクルYC との両方を変
更するものであってもよい。即ち、コピーカウント値当
たりにおける現像槽16内現像剤の置換量を変更するも
のであればよい。
【0117】また、以上の実施例において、排出開口2
4の位置は、現像槽16から現像剤を強制的に排出させ
る点で現像槽16の底壁部に形成するのが最もよいもの
の、特にこれに限定されるとこなく、開閉蓋26の開放
によって現像槽16内現像剤を排出し得る適当な位置で
あればよい。
【0118】〔実施例10〕本発明のさらに他の実施例
を図27に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の実施例の図面に示した手段と同一の機能を有
する手段には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0119】本実施例の現像装置では、現像槽16内に
おいて劣化した現像剤が滞留し易い部位、即ち現像槽1
6内において現像剤の一連の流れが生じない部位に排出
開口24が形成されている。上記の条件に適合する排出
開口24の位置は、現像ローラ17の磁力が及び難く、
撹拌器18の回転によっても現像剤が流動しない位置で
ある。図27に示す現像槽16での上記の位置は、現像
槽16における撹拌器18の下方に位置する下壁部16
b、もしくは撹拌器18の径方向に位置する側壁部16
d、もしくは撹拌器18の軸方向に位置する両側壁部で
ある。
【0120】本実施例において、上記の排出開口24
は、攪拌器18の径方向に位置する側壁部16dであっ
て、現像剤の上層部が接する部位に形成されている。従
って、この排出開口24に対応させて、前記の開閉機構
部25が上記の側壁部16dに設けられている。さら
に、上記の排出開口24を覆うように、側面が開口した
回収容器23が、上記の側壁部16dに側方から着脱自
在に取り付けられている。尚、開閉機構部25における
開閉蓋26の制御については、前記の各実施例に示した
構成を適用することができる。
【0121】本実施例の現像装置では、上記の構成によ
り、開閉蓋26の開動作によって排出開口24が開放さ
れたときに、現像動作に寄与せずに滞留している劣化し
た現像剤を確実に排出して、現像剤供給ユニット20か
ら補給される新規の現像剤と劣化した現像剤とを効率良
く置換していくことができる。従って、現像槽16内の
現像剤を有効に使用し、現像槽16内現像剤の帯電性能
を良好な状態に維持することができ、これによって良好
な画質を維持することができる。
【0122】尚、以上の各実施例においては、現像剤供
給ユニット20にトナー収納室20aとキャリア現像剤
収納室20bとを設けて、トナーの補給とは別にキャリ
ア現像剤の補給を制御する例を挙げて説明したが、現像
剤供給ユニット20にトナーが所定の高濃度で混合され
たキャリア現像剤を収納するキャリア現像剤収納室のみ
を設けて、トナー濃度検出センサ34での濃度検出信号
に応じてトナーと共にキャリアの補給を行う構成とする
ことも可能である。この場合、上記濃度検出信号に応じ
て逐次補給されるキャリア現像剤の累積量が所定量に達
したときに、その累積量中のキャリア量に見合った量の
排出が逐次行われるように、開閉蓋26の開閉動作が制
御される。
【0123】
【表1】
【0124】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明の現
像装置は、現像槽の排出部に現像剤排出用の排出開口が
形成されるとともに、この排出開口を開閉すべく駆動手
段により駆動される開閉蓋が設けられている構成であ
る。
【0125】これにより、現像槽内の現像剤の量が変動
して表面高さが変化する場合でも、駆動手段による開閉
蓋の駆動に応じた量の現像剤を確実に排出することがで
きるので、現像槽内の劣化現像剤を新たに補給する新鮮
な現像剤に置き換えていく際の置換比率を意図通りに制
御していくことが可能であり、この結果、帯電性能をほ
ぼ一定に保持して、良好な画質を維持することができる
という効果を奏する。
【0126】また、請求項2記載の発明の現像装置は、
現像槽内に収納されている現像剤に接する底部側の壁面
に、現像剤排出用の排出開口が形成されるとともに、こ
の排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉
蓋が設けられている構成である。
【0127】これにより、駆動手段による開閉蓋の駆動
に応じた量の現像剤をさらに確実に排出することがで
き、現像槽内の劣化現像剤を新たに補給する新鮮な現像
剤に置き換える置換比率を意図通りさらに正確に制御し
ていくことが可能となる。この結果、良好な画質をさら
に確実に維持することができるという効果を奏する。
【0128】また、請求項3記載の発明の現像装置は、
現像槽の排出部に現像剤排出用の排出開口が形成される
とともに、この排出開口を開閉すべく駆動手段により駆
動される開閉蓋が設けられる一方、現像剤補給部からの
補給と排出開口を通しての現像剤の排出とによる所定繰
返し回数毎の合計の現像剤の置換量が逐次多くなるよう
に現像剤補給部および駆動手段を制御する補給・排出制
御手段を備えている構成である。
【0129】これにより、現像剤の劣化がそれほど進ん
でない初期の間は、現像に充分に供し得る現像剤が無駄
に排出されることが抑制される一方、劣化が進んできた
ときの現像槽内の帯電性能の低下が抑制される。従っ
て、良好な画質をさらに確実に維持することができる。
また、上記のように、劣化の進行の度合に適合させて置
換量を変化させることで置換効率が向上し、これによっ
て、現像剤全体の消費量を低減することができるという
効果を奏する。
【0130】また、請求項4記載の発明の現像装置は、
現像槽の排出部に現像剤排出用の排出開口が形成される
とともに、この排出開口を開閉すべく駆動手段により駆
動される開閉蓋が設けられる一方、現像剤補給部からの
補給と排出開口を通しての現像剤の排出との各処理が同
時に行われることを禁止するとともに、各処理の開始要
求がほぼ同時に発生されたときに、補給処理を排出処理
が完了するまで待機させる同時処理禁止制御手段を備え
ている構成である。
【0131】これにより、新たに補給されたばかりの新
鮮な現像剤がすぐに排出されるという事態が回避され、
劣化現像剤との置換が効率良く行われるので、現像剤全
体の消費量を低減することができる。また、画質の低下
を確実に抑制することができる。
【0132】また、請求項5記載の発明の現像装置は、
現像槽の排出部に現像剤排出用の排出開口が形成される
とともに、この排出開口を開閉すべく駆動手段により駆
動される開閉蓋が設けられる一方、現像剤補給部からの
補給と排出開口を通しての現像剤の排出とによって現像
槽内の現像剤を徐々に置換させるための繰返し操作が、
攪拌器と現像ローラとの回転駆動体の累積駆動時間に基
づいて行われるように現像剤補給部および駆動手段を制
御する累積駆動時間基準制御手段を備えている構成であ
る。
【0133】このように、収納現像剤の劣化に、より直
接的に関係する現像槽内の攪拌器等の回転駆動体の累積
駆動時間に基づいて、キャリア現像剤の補給と排出とを
行うことにより、例えば電源ON時のウォームアップ中
における上記の回転駆動体の予備回転が現像剤の劣化に
影響を与える場合でも、現像剤の劣化の進行により適合
した置換処理を行わせることが可能である。この結果、
帯電性能をより確実に保持して良好な画質を確実に維持
することができるという効果を奏する。
【0134】また、請求項6記載の発明の現像装置は、
現像槽の排出部に現像剤排出用の排出開口が形成される
とともに、この排出開口を開閉すべく駆動手段により駆
動される開閉蓋が設けられる一方、この開閉蓋の開閉動
作による現像槽からの現像剤の排出が行われた後、現像
剤補給部からのキャリア現像剤の補給が行われるように
現像剤補給部および駆動手段を制御する補給・排出制御
手段を備えている構成である。
【0135】これにより、新たに補給されたばかりの新
鮮な現像剤がすぐに排出されるという事態が回避され、
劣化現像剤との置換が効率良く行われるので、現像剤全
体の消費量を低減することができる。また、画質の低下
を確実に抑制することができる。さらに、現像槽への現
像剤の補給位置と現像槽における排出開口の形成位置と
が特に限定されることなく、現像剤補給部および排出さ
れた現像剤を回収する排出現像剤回収部との位置等を比
較的自由に設定することが可能となり、現像装置の小型
化および簡素化を図ることができる等の効果を奏する。
【0136】また、請求項7記載の発明の現像装置は、
現像槽の排出部に現像剤排出用の排出開口が形成される
とともに、この排出開口を開閉すべく駆動手段により駆
動される開閉蓋が設けられる一方、攪拌器の回転を伴
う、画像形成動作前の感光体に対する前処理時または画
像形成動作後の感光体に対する後処理時に上記の開閉蓋
の開閉動作による現像槽からの現像剤の排出が行われる
ように上記の駆動手段を制御する排出制御手段を備えて
いる構成である。
【0137】これにより、現像槽内での劣化した現像剤
の偏りを防止し、この現像剤を必要量さらに効率良く排
出することができる。従って、補給された現像剤と劣化
した現像剤との置換が効率良く行われ、現像剤全体の消
費量を低減することができる。また、画質の低下をさら
に確実に抑制することができる。また、少なくとも現像
槽からの現像剤の排出が画像形成動作中でないタイミン
グで行われることにより、画像形成動作中における現像
剤量の変化が抑制され、この現像剤量の変化に起因する
画質の変化を抑制することができる等の効果を奏する。
【0138】また、請求項8記載の発明の現像装置は、
現像槽の排出部に現像剤排出用の排出開口が形成される
とともに、この排出開口を開閉すべく駆動手段により駆
動される開閉蓋が設けられる一方、現像槽へのキャリア
現像剤の各補給動作および現像槽からの現像剤の各排出
動作の際、画像形成動作の回数で示される現像剤の予め
設定された使用限度を現像剤使用寿命とし、画像形成動
作の回数で示される現像剤の補給および排出処理の次回
の処理までの間隔を現像剤置換間隔としたときに、現像
槽内現像剤量/(現像剤使用寿命/現像剤置換間隔)以
上の現像剤量が現像槽に補給され、かつ現像槽から排出
されるように現像剤補給部および駆動手段を制御する補
給・排出制御手段を備えている構成である。
【0139】これにより、現像剤の帯電性能の低下が確
実に抑制され、良好な画質をさらに確実に維持すること
ができるという効果を奏する。
【0140】また、請求項9記載の発明の現像装置は、
現像槽の排出部に現像剤排出用の排出開口が形成される
とともに、この排出開口を開閉すべく駆動手段により駆
動される開閉蓋が設けられる一方、現像剤補給部は、現
像槽に収納されている現像剤よりも平均寿命が短いキャ
リア現像剤を補給するものであり、現像槽へのキャリア
現像剤の補給動作および現像槽からの現像剤の排出動作
が、現像剤補給部から補給されるキャリア現像剤の平均
寿命に基づいて行われるように、現像剤補給部および駆
動手段を制御する補給・排出制御手段を備えている構成
である。
【0141】これにより、現像槽内の現像剤がその平均
寿命に近づいている状態、即ち現像剤としての機能が使
用初期よりもかなり低下した状態で使用し続けられる事
態を回避することができる。これにより、初期の画質に
対する劣化を防止することができ、良好な画質をさらに
確実に維持することができるという効果を奏する。
【0142】また、請求項10記載の発明の現像装置
は、現像槽の排出部に現像剤排出用の排出開口が形成さ
れるとともに、この排出開口を開閉すべく駆動手段によ
り駆動される開閉蓋が設けられる一方、少なくとも画質
向上モードと現像剤節約モードとを選択するためのモー
ド選択手段と、排出および補給動作回数当たりの現像槽
へのキャリア現像剤の補給量および現像槽からの現像剤
の排出量が、画質向上モードが選択されたときには相対
的に多くなる一方、現像剤節約モードが選択されたとき
には相対的に少なくなるように現像剤補給部および駆動
手段を制御する補給・排出制御手段とを備えている構成
である。
【0143】これにより、請求項1記載の発明の効果に
加え、使用者の希望に応じて、経済性よりも画質優先の
動作と画質よりも経済性優先の動作とを選択することが
できるという効果を奏する。
【0144】また、請求項11記載の発明の現像装置
は、請求項1、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
6、請求項7、請求項8、請求項9または請求項10に
記載の現像装置において、排出開口が、現像槽内で現像
剤が滞留する部位における現像槽の壁部に形成されてい
る構成である。
【0145】これにより、請求項1、請求項3、請求項
4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項
9または請求項10に記載の発明の効果に加え、開閉蓋
の開動作によって排出開口が開放されたときには、現像
槽内の現像動作に寄与せずに滞留している劣化した現像
剤を確実に排出して、新規の現像剤と劣化した現像剤と
を効率良く置換していくことができる。従って、現像槽
内現像剤の帯電性能をさらに良好な状態に維持すること
ができ、これによって良好な画質をさらに確実に維持す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における現像装置の要部を示
すものであって、同図(a)は縦断面図、同図(b)は
同図(a)におけるI−I線矢視図である。
【図2】上記現像装置が内蔵された複写機の全体構成を
示す模式図である。
【図3】上記複写機内における現像装置を拡大して示す
断面図である。
【図4】上記複写機の制御ブロック図である。
【図5】上記複写機における制御装置で行われる補給・
排出制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】補給・排出制御サイクルの一例を示すものであ
って、同図(a)は上記複写機におけるタイミングチャ
ート、同図(b)は従来の複写機におけるタイミングチ
ャートである。
【図7】本発明の他の実施例における現像装置の要部を
示す縦断面図である。
【図8】上記現像装置における攪拌器の回転に伴う現像
槽内の現像剤の流動状態を説明するためのものであっ
て、同図(a)は上方から見た平面模式図、同図(b)
は縦断面模式図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例における現像装置の
制御ブロック図である。
【図10】図9の実施例における制御装置での制御手順
を示すものであって、同図(a)は、排出処理手順を示
すフローチャート、同図(b)は、補給処理手順を示す
フローチャートである。
【図11】図9の実施例における制御装置での監視制御
の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明のさらに他の実施例における現像装置
での排出処理手順を示すフローチャートである。
【図13】図13の実施例における排出制御サイクルの
一例を示すタイミングチャートである。
【図14】本発明のさらに他の実施例における現像装置
での排出処理および補給処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図15】本発明のさらに他の実施例における現像装置
での排出処理手順および補給処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図16】図15に示した排出処理手順の他の例を示す
フローチャートである。
【図17】本発明のさらに他の実施例を示すものであっ
て、現像槽内の全量がMgの現像剤をPk(k=100
0枚)毎に100α%の割合で置換していった場合の現
像槽内の現像剤寿命の変化の説明図である。
【図18】現像槽内現像剤に対する補給量と排出量とが
等しい条件のもとで、現像剤使用寿命を40k、置換間
隔を1k毎、現像槽内現像剤量を500gとし、現像剤
置換量12.5gを100としたときの、コピーカウント
値と現像槽内現像剤の劣化度との関係を示すグラフであ
る。
【図19】コピーカウント値と現像剤の帯電量との一般
的な関係を示すグラフである。
【図20】現像槽内の現像剤をコピーカウント値の1k
毎に2.5%置換した場合のコピーカウント値と現像槽内
現像剤の劣化度との関係を示すグラフである。
【図21】現像槽内の現像剤をコピーカウント値の0.0
1k毎に0.025%置換した場合のコピーカウント値と
現像槽内現像剤の劣化度との関係を示すグラフである。
【図22】現像槽内現像剤の置換前後における劣化度変
化曲線tと基本劣化曲線sとを示すグラフである。
【図23】本発明のさらに他の実施例を示すものであっ
て、寿命が異なる各現像剤を補給した場合のコピーカウ
ント値と現像槽内現像剤の劣化度との関係を示すグラフ
である。
【図24】図23に示した補給用の現像剤を使用した場
合のコピーカウント値と複写画質との関係を示すグラフ
である。
【図25】本発明のさらに他の実施例を示す複写機の制
御ブロック図である。
【図26】上記の複写機における画質向上モード(曲線
e)、現像剤節約モード(曲線f)および標準モード
(曲線g)における現像槽内現像剤の劣化度とコピーカ
ウント値との関係を示すグラフである。
【図27】本発明のさらに他の実施例を示す現像装置の
断面図である。
【符号の説明】
4 感光体 8 現像装置 16 現像槽 16b 底壁部 17 現像ローラ 18 攪拌器 20 現像剤供給ユニット(現像剤補給部) 24 排出開口 26 開閉蓋 28 排出用ソレノイド(駆動手段) 32 制御装置(補給・排出制御手段、累積動作時間
基準制御手段) 43 監視制御部(同時処理禁止制御手段) 51 モード選択スイッチ(モード選択手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 篤 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山佐 英雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーおよびキャリアから成る現像剤を収
    納する現像槽に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤
    を感光体に供給する現像ローラが各々回転自在に設けら
    れ、キャリアを含有するキャリア現像剤が現像剤補給部
    から現像槽に逐次補給される一方、現像槽に形成された
    排出部から現像槽内の現像剤が排出される現像装置にお
    いて、 上記の排出部には排出開口が形成されるとともに、この
    排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋
    が設けられていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】トナーおよびキャリアから成る現像剤を収
    納する現像槽に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤
    を感光体に供給する現像ローラが各々回転自在に設けら
    れる一方、キャリアを含有するキャリア現像剤を上記現
    像槽に上方から逐次補給する現像剤補給部が設けられた
    現像装置において、 上記現像槽内に収納されている現像剤に接する底部側の
    壁面に、現像剤排出用の排出開口が形成されると共に、
    この排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動される開
    閉蓋が設けられていることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】トナーおよびキャリアから成る現像剤を収
    納する現像槽に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤
    を感光体に供給する現像ローラが各々回転自在に設けら
    れ、キャリアを含有するキャリア現像剤が現像剤補給部
    から現像槽に逐次補給される一方、現像槽に形成された
    排出部から現像槽内の現像剤が排出される現像装置にお
    いて、 上記の排出部には排出開口が形成されるとともに、この
    排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋
    が設けられる一方、上記現像剤補給部からの補給と排出
    開口を通しての現像剤の排出とによる所定繰返し回数毎
    の合計の現像剤の置換量が逐次多くなるように上記の現
    像剤補給部および駆動手段を制御する補給・排出制御手
    段を備えていることを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】トナーおよびキャリアから成る現像剤を収
    納する現像槽に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤
    を感光体に供給する現像ローラが各々回転自在に設けら
    れ、キャリアを含有するキャリア現像剤が現像剤補給部
    から現像槽に逐次補給される一方、現像槽に形成された
    排出部から現像槽内の現像剤が排出される現像装置にお
    いて、 上記の排出部には排出開口が形成されるとともに、この
    排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋
    が設けられる一方、上記現像剤補給部からの補給と排出
    開口を通しての現像剤の排出との各処理が同時に行われ
    ることを禁止するとともに、各処理の開始要求がほぼ同
    時に発生されたときに、補給処理を排出処理が完了する
    まで待機させる同時処理禁止制御手段を備えていること
    を特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】トナーおよびキャリアから成る現像剤を収
    納する現像槽に、現像剤を攪拌する攪拌器と現像剤を感
    光体に供給する現像ローラとの回転駆動体が各々回転自
    在に設けられ、キャリアを含有するキャリア現像剤が現
    像剤補給部から現像槽に逐次補給される一方、現像槽に
    形成された排出部から現像槽内の現像剤が排出される現
    像装置において、 上記の排出部には排出開口が形成されるとともに、この
    排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋
    が設けられる一方、上記現像剤補給部からの補給と排出
    開口を通しての現像剤の排出とによって現像槽内の現像
    剤を徐々に置換させるための繰返し操作が、上記回転駆
    動体の累積駆動時間に基づいて行われるように上記の現
    像剤補給部および駆動手段を制御する累積駆動時間基準
    制御手段を備えていることを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】トナーおよびキャリアから成る現像剤を収
    納する現像槽に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤
    を感光体に供給する現像ローラが各々回転自在に設けら
    れ、キャリアを含有するキャリア現像剤が現像剤補給部
    から現像槽に逐次補給される一方、現像槽に形成された
    排出部から現像槽内の現像剤が排出される現像装置にお
    いて、 上記の排出部には排出開口が形成されるとともに、この
    排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋
    が設けられる一方、この開閉蓋の開閉動作による現像槽
    からの現像剤の排出が行われた後、上記現像剤補給部か
    らのキャリア現像剤の補給が行われるように上記の現像
    剤補給部および駆動手段を制御する補給・排出制御手段
    を備えていることを特徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】トナーおよびキャリアから成る現像剤を収
    納する現像槽に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤
    を感光体に供給する現像ローラが各々回転自在に設けら
    れ、キャリアを含有するキャリア現像剤が現像剤補給部
    から現像槽に逐次補給される一方、現像槽に形成された
    排出部から現像槽内の現像剤が排出される現像装置にお
    いて、 上記の排出部には排出開口が形成されるとともに、この
    排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋
    が設けられる一方、上記の攪拌器の回転を伴う、画像形
    成動作前の感光体に対する前処理時または画像形成動作
    後の感光体に対する後処理時に上記の開閉蓋の開閉動作
    による現像槽からの現像剤の排出が行われるように上記
    の駆動手段を制御する排出制御手段を備えていることを
    特徴とする現像装置。
  8. 【請求項8】トナーおよびキャリアから成る現像剤を収
    納する現像槽に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤
    を感光体に供給する現像ローラが各々回転自在に設けら
    れ、キャリアを含有するキャリア現像剤が現像剤補給部
    から現像槽に逐次補給される一方、現像槽に形成された
    排出部から現像槽内の現像剤が排出される現像装置にお
    いて、 上記の排出部には排出開口が形成されるとともに、この
    排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋
    が設けられる一方、現像槽へのキャリア現像剤の各補給
    動作および現像槽からの現像剤の各排出動作の際、画像
    形成動作の回数で示される現像剤の予め設定された使用
    限度を現像剤使用寿命とし、画像形成動作の回数で示さ
    れる現像剤の補給および排出処理の次回の処理までの間
    隔を現像剤置換間隔としたときに、現像槽内現像剤量/
    (現像剤使用寿命/現像剤置換間隔)以上の現像剤量が
    現像槽に補給され、かつ現像槽から排出されるように上
    記の現像剤補給部および駆動手段を制御する補給・排出
    制御手段を備えていることを特徴とする現像装置。
  9. 【請求項9】トナーおよびキャリアから成る現像剤を収
    納する現像槽に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像剤
    を感光体に供給する現像ローラが各々回転自在に設けら
    れ、キャリアを含有するキャリア現像剤が現像剤補給部
    から現像槽に逐次補給される一方、現像槽に形成された
    排出部から現像槽内の現像剤が排出される現像装置にお
    いて、 上記の排出部には排出開口が形成されるとともに、この
    排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋
    が設けられる一方、上記の現像剤補給部は、現像槽に収
    納されている現像剤よりも平均寿命が短いキャリア現像
    剤を補給するものであり、現像槽へのキャリア現像剤の
    補給動作および現像槽からの現像剤の排出動作が、現像
    剤補給部から補給されるキャリア現像剤の平均寿命に基
    づいて行われるように、上記の現像剤補給部および駆動
    手段を制御する補給・排出制御手段を備えていることを
    特徴とする現像装置。
  10. 【請求項10】トナーおよびキャリアから成る現像剤を
    収納する現像槽に、現像剤を攪拌する攪拌器および現像
    剤を感光体に供給する現像ローラが各々回転自在に設け
    られ、キャリアを含有するキャリア現像剤が現像剤補給
    部から現像槽に逐次補給される一方、現像槽に形成され
    た排出部から現像槽内の現像剤が排出される現像装置に
    おいて、 上記の排出部には排出開口が形成されるとともに、この
    排出開口を開閉すべく駆動手段により駆動される開閉蓋
    が設けられる一方、少なくとも画質向上モードと現像剤
    節約モードとを選択するためのモード選択手段と、排出
    および補給動作回数当たりの現像槽へのキャリア現像剤
    の補給量および現像槽からの現像剤の排出量が、画質向
    上モードが選択されたときには相対的に多くなる一方、
    現像剤節約モードが選択されたときには相対的に少なく
    なるように上記の現像剤補給部および駆動手段を制御す
    る補給・排出制御手段とを備えていることを特徴とする
    現像装置。
  11. 【請求項11】上記の排出開口は、現像槽内で現像剤が
    滞留する部位における現像槽の壁部に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1、請求項3、請求項4、請求項
    5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9または請
    求項10に記載の現像装置。
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