JPH06300997A - 液晶パネルの製造法 - Google Patents

液晶パネルの製造法

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JPH06300997A
JPH06300997A JP8902693A JP8902693A JPH06300997A JP H06300997 A JPH06300997 A JP H06300997A JP 8902693 A JP8902693 A JP 8902693A JP 8902693 A JP8902693 A JP 8902693A JP H06300997 A JPH06300997 A JP H06300997A
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ions
panel
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Tsuyoshi Kamimura
強 上村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶パネルのショート検査の高電界印加しても
表示品位の低下を生じさせないことを目的とする。 【構成】液晶パネル11に低周波電界または高電界を印
加した後、加温アニールする液晶パネルの製造法とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶パネルの製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶パネルは透明電極を有する上
下ガラス基板間に液晶を狭持した構成となっている。こ
のため、たとえば導電性の異物がセル厚以上の大きさで
ある場合には、上下基板間でショートを起こす可能性が
ある。
【0003】これらの導電性異物が上下基板間で完全に
くっついていれば実使用時の電界印加でショートは簡単
に検査できる。しかしながら異物の導電度、または上下
基板間での接触状態などによって絶縁破壊(上下ショー
ト)を起こす電界強度は異なってくる。このため通常、
上下ショート検査においては、上記の潜在的な上下ショ
ートをも顕在化させるために、実使用駆動波形よりも高
い電界、且つ低い周波で行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うに高電界、低周波を液晶パネルに印加するとラビング
傷、ピンホール等の表示品位の低下が強調されるという
課題が生じる。また強誘電性液晶においては双安定性が
損なわれ、片メモリー性になってしまうという課題があ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、液晶パネルに高電界、あるいは低周波電界
を印加した後、温度アニールを施す液晶パネルの製造法
とする。
【0006】
【作用】本発明の作用について図面用いて以下説明す
る。高電界または低周波の波形を液晶パネルに印加した
場合を図1に示す。
【0007】図1(a) は液晶パネル11に電界を印加す
る前である。液晶パネル中にはイオン12が存在してお
り、絶縁膜として配向膜13またはオーバーコート14
が備えられている。高電界または低周波電界を印加した
場合、図1(b) のようにイオンが電界の方向に偏在す
る。このとき配向膜厚が異なる部分16(たとえばラビ
ング傷、あるいは配向膜13のピンホール)と膜厚の薄
い部分は、厚い部分と比較して液晶層15には高い電圧
が印加される。そのため、偏在するイオンは薄い膜厚の
方が量が多い。
【0008】すなわち、実駆動を行った場合、これらの
イオンの偏在はバイアス電圧となってしまい、電気光学
特性の差が大きくなり、表示ムラとなってしまう。この
ような液晶パネルを温度アニールすることによって図1
c)のように偏在したイオンは拡散し、良好な表示品位を
得ることができる。また、高周波電界によってもイオン
の拡散は行える。
【0009】強誘電性液晶においては図2のように基板
21上に偏在したイオン22による電界23の方向に液
晶分子の自発分極24が安定となってしまう。そのため
Cダイレクター25が片方に安定化され、双安定性が得
られなくなってしまい、片メモリー性となってしまう。
【0010】
【実施例】以下、実施例1について説明する。実際に用
いた液晶素子の構成としてガラス基板に透明導電性膜
(インジウム−スズ酸化物:ITO膜)が製膜されてい
るものを用いた。
【0011】ITO膜上に日産化学(株)製ポリイミド
SE4110を印刷方式で塗布した。硬化温度は220
℃1時間クリーンオーブンで行った。ポリイミド膜の膜
厚は約1000Åとなるように印刷した。
【0012】上下基板をTN(左回り90度ねじれ)と
なるようにラビング処理を施した。片方の基板に積水フ
ァインケミカル(株)製ミクロパール(平均粒子径6μ
m)を均一に散布した。
【0013】もう片方の基板にはエポキシ系接着剤をス
クリーン印刷することによってシール部を作製した。そ
の後、それぞれの基板を貼合わせて約1Kg/cm2の圧力で
均一に加圧したまま、160℃で1時間加熱硬化した。
【0014】硬化した後、メルク(株)製液晶材料ZL
I2293にメルク(株)製カイラル剤S811をピッ
チが100μmとなるように添加し、加熱混合した。上
記の液晶材料を通常の真空注入法で注入し、エポキシ系
接着剤にて封孔した。封孔した後に注入ムラ等の影響を
和らげるために120℃で12時間アニールを行った。
【0015】このように作製した液晶パネルに50V、
10Hzの電圧を、5秒間印加した。この後、通常の実
駆動条件に近い60Hzの電圧を徐々に印加しながら電
気光学変化を観察すると、低周波高電圧を印加する前に
は見られなかったラビング傷や配向膜ムラが強調されて
観察された。
【0016】このパネルをもう一度、120℃1時間ア
ニールするともとの均一な表示が得られた。またアニー
ルの温度が100℃、90℃、80℃、70℃、60℃
でも効果は得られたが、低温になるほど長いアニール時
間が必要になる傾向が得られた。
【0017】また前述の低周波高電圧を印加したパネル
に60V、5KHzの高周波電界を60秒印加しても同
様に均一な表示が得られた。高周波電界については50
V,40V,30V,20Vでも同様な結果が得られた
が、印刷時間が長くなる傾向が見られた。 (実施例2)以下、本発明の実施例2について説明す
る。
【0018】実施例1と同様のパネル構成で240度ね
じれのスーパーツイステッドネマティック液晶セル(S
TNセル)を作製した。用いた配向膜は日産化学(株)
製SE4110を用いた。硬化温度は200℃で1時
間、膜厚は約1000Åとなるようにした。液晶材料は
メルク(株)製ZLI2293を用いた。セル厚はミク
ロパール平均粒子径6μmを散布して約6.3μmとし
た。
【0019】添加したカイラル剤はメルク(株)製R8
11であり、ピッチは11μmとなるように添加し、ラ
ビング構成は右回りとなるようにした。液晶を注入し、
封孔した後に注入ムラ等の影響を和らげるために120
℃で12時間アニールを行った。
【0020】このように作製した液晶パネルに50V、
10Hzの電圧を、5秒間印加した。この後、通常の実
駆動条件に近い60Hzの電圧を徐々に印加しながら電
気光学変化を観察すると低周波高電圧を印加する前には
見られなかったラビング傷や配向膜ムラが強調されて観
察された。
【0021】このパネルをもう一度、120℃1時間ア
ニールすると、もとの均一な表示が得られた。またアニ
ール温度が100℃、90℃、80℃、70℃、60℃
でも効果は得られたが、低温になるほど長いアニール時
間が必要になる傾向が得られた。
【0022】また前述の低周波高電圧を印加したパネル
に60V、5KHzの高周波電界を60秒印加しても同
様に均一な表示が得られた。 (実施例3)以下、実施例3について説明する。
【0023】透明電極付きガラス基板をアルカリ系洗剤
によって通常の方法で洗浄、乾燥し、次にこの基板上に
配向膜としてエーテル系シランカプラーX641−12
(信越シリコーン(株))の0.1wt%エタノール溶
液を用いスピンナー方式によって2000rpm15秒
の条件で塗布し、150℃1時間乾燥した。
【0024】この後、通常の回転式ラビング装置(飯沼
ゲージ(株)製液晶セルラビング装置)で2枚のラビン
グすることで配向能をもたせた。このとき配向は2枚の
基板間で反平行の方向になるように基板をラビングし
た。
【0025】この後、2枚の基板を貼合わせることで液
晶パネルを作製した。このときシール樹脂として三井東
圧(株)製ストラクトボンドをスクリーン印刷し、セル
ギャップ調整材としてセルに応じて積水ファインケミカ
ル(株)製ミクローパールを均一に散布することにより
所望のセル厚を得た。
【0026】セル厚は2μmとした。液晶材料はチッソ
(株)製強誘電性液晶CS1013を用いて真空注入法
によって封入した。液晶を注入し、封孔した後に注入ム
ラ等の影響を和らげるために100℃で8時間アニール
を行った。
【0027】このように作成した強誘電性液晶パネルは
良好な配向を示し、メモリー特性も良好であった。この
ように作製した強誘電性液晶パネルにショート検査用と
して40V、10Hzの電圧を、5秒間印加した。この
後、通常のパルス電界によってメモリー性を観察したと
ころメモリー性は発現せず、双安定ではなく片安定性と
なっていた。
【0028】このパネルを100℃でアニールしたとこ
ろまたメモリー性は発現した。また、この片安定パネル
に高周波電界である30V、1KHzの電界を印加して
もメモリー性は発現するようになった。
【0029】
【発明の効果】前記説明より明らかなように、本発明は
液晶パネルに上下ショート等の検査に高電界または低周
波電界を印加した後に温度アニール、あるいは高周波電
界を印加することで高電界、低周波電界で損なわれた表
示品位を均一にするという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶パネル製造法の工程における作用
を示す模式図
【図2】本発明の強誘電性液晶における作用を示す模式
【符号の説明】
11 液晶パネル 12 イオン 13 配向膜 14 オーバーコート 15 配向膜厚の異なる部分

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶パネルに低周波電界または高電界を
    印加した後、前記液晶パネルを加温アニールすることを
    特徴とする液晶パネルの製造法。
  2. 【請求項2】 液晶パネルに低周波電界または高電界を
    印加した後、前記液晶パネルに高周波かつ高電界を印加
    することを特徴とする液晶パネルの製造法。
  3. 【請求項3】 低周波電界または高電界が液晶パネルの
    使用時の駆動電圧波形よりも高く、かつ低い周波数であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶パネ
    ルの製造法。
  4. 【請求項4】 液晶パネルのアニール温度が実使用温度
    よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の液晶パネ
    ルの製造法。
  5. 【請求項5】 液晶パネルのアニール温度が等方性液体
    になる温度であることを特徴とする請求項1または4に
    記載の液晶パネルの製造法。
  6. 【請求項6】 液晶パネルに用いる液晶がネマチック液
    晶であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5の
    いずれかに記載の液晶パネルの製造法。
  7. 【請求項7】 液晶パネルに用いる液晶が強誘電性液晶
    であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5のい
    ずれかに記載の液晶パネルの製造法。
  8. 【請求項8】 液晶パネルのアニール温度がネマチック
    相であることを特徴とする請求項7記載の液晶パネルの
    製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006078489A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Korea Electronics Telecommun ディスプレイパネルの画像及び寿命測定装置

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