JPH06299952A - 電磁ポンプ - Google Patents

電磁ポンプ

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Publication number
JPH06299952A
JPH06299952A JP10725093A JP10725093A JPH06299952A JP H06299952 A JPH06299952 A JP H06299952A JP 10725093 A JP10725093 A JP 10725093A JP 10725093 A JP10725093 A JP 10725093A JP H06299952 A JPH06299952 A JP H06299952A
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JP
Japan
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printed circuit
circuit board
flange
coil bobbin
bobbin
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Pending
Application number
JP10725093A
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English (en)
Inventor
Hideo Iwabuchi
秀夫 岩渕
Toshitsugu Miura
俊嗣 三浦
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルボビンの一端側に所定間隔をおいて積
層されるプリント回路基板の半田付け時の安定した組付
状態を得るとともに、組付性を向上させる。 【構成】 樹脂製コイルボビン31と、各種電子部品が
組付けられるプリント回路基板34とは、所定間隔をお
いて積層して一体的に組立てられる。コイルボビンの一
方のフランジ31aの内周縁部分から円筒状部50を軸
線方向に向って一体に延設する。そして、この円筒状部
の先端部50aでプリント回路基板を前記フランジに所
定間隔をおいて積層可能に係止する。この円筒状部先端
部に、プリント回路基板の中央孔34aを介して他端側
の孔縁を係止する係止突起52aをもつ複数の弾性係止
片52を突設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたとえば自動車の燃料給
送用に用いられるタイプの電磁ポンプに関し、特にポン
プハウジング内での内部電気回路を構成するプリント基
板の組込み保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用燃料給送用ポンプ等として使用
される電磁ポンプには、構造が簡単で、各部品の加工、
組立精度があまり要求されず、しかも安定したポンプ動
作を行なえること等が望まれている。しかし、従来この
種電磁ポンプはそれぞれ一長一短があり、上述した全て
の特性を満足し得るものは未だ実現されていない。
【0003】すなわち、従来この種の電磁ポンプとして
一般には、筒状ハウジング内にプランジャを収容したス
リーブ部材を配設し、その両端に吸込室と吐出室を形成
するとともにその中央部に励磁コイルやトランジスタ、
さらに各種電子部品を搭載したプリント回路基板等を配
設する電気室を形成してなる筒形タイプと、断面略U字
状を呈するハウジング部材を組合せてなる角形ハウジン
グに対しプランジャを収容したスリーブ部材を貫通配置
させるとともに、ハウジング内に励磁コイル等を収容し
た角形タイプが周知である。
【0004】しかし、これら従来構造による電磁ポンプ
はいずれも、構造が複雑で、構成部品点数が多く、加工
性や組立性等の面から問題で、さらに全体の小型、軽量
かつ低コスト化を図るうえでも問題が大きく、何らかの
対策を講じることが必要とされていた。
【0005】このため、本発明者らは、上述した従来の
ポンプ構造を全般にわたって見直しを行ない、実開昭61
-70581号公報、実開昭61-76172号公報、さらに実開平1
−99981号公報等により、各部の構成を簡素化し、構成
部品点数を削減し、各部の加工、組立性さらには動作上
の信頼性を向上させるとともに、ポンプ全体の小型、軽
量かつ低コスト化を達成し得る簡易型の電磁ポンプを先
に提案している。
【0006】すなわち、この簡易型の電磁ポンプは、略
カップ状を呈するハウジング本体とその開口端を閉塞す
る蓋体とでポンプハウジングを構成するとともに、この
ポンプハウジング内に、プランジャを収容するスリーブ
部材の周囲に配設される励磁コイル巻回用の樹脂製コイ
ルボビンと、その一方のフランジ外側に所定間隔をおい
て積層されトランジスタを含む各種電子部品組込み用の
プリント回路基板と、その外側に所定間隔をおいて積層
されるホルダ等を、順次積層状態で組込んで収容配置さ
せるようにし、かつこれらをハウジング本体底部側など
に介装した付勢手段により蓋体側に付勢することで、こ
れら収容物等での寸法のばらつきを吸収し、安定した組
立状態が得られるように構成したものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た簡易型のポンプ構造によっても、ハウジング内に積層
して組み込まれるコイルボビン、プリント回路基板等の
組立構造や組立性の面等で問題を生じている。
【0008】すなわち、上述したプリント回路基板に
は、ポンプ内に組込まれる回路を構成する各種の電子部
品等が、自動組付け等によって適宜の位置に組み付けら
れるようになっており、この組付け後において、各電子
部品のリード等を、基板の反組付け面側で噴流半田によ
って同時に半田付けすることが、従来から一般に行われ
ている。
【0009】ところで、このような半田付け作業として
従来一般には、各種電子部品を組み付けたプリント回路
基板を、励磁コイルのコイルボビンにおける一方のフラ
ンジ外側面に突設した複数本のスタッドの先端小径部と
基板上の孔部との係合によって、その半田付けされる面
が外側を向くようにして一体的に組立てし、この半田付
けされる面を下向きにして、噴流半田の上方を略水平方
向に搬送移動させること等で行なっている。すなわち、
上述した噴流半田が、プリント回路基板の半田必要個所
に付着して半田付けが行なえるものであった。
【0010】しかしながら、このような半田付け時にお
いて、プリント回路基板でのコイルボビン側に実際に固
定されているのは、コイル先端を基板の一部または電子
部品の一部にからげている部分だけであり、他の部分
は、スタッド先端の小径部と基板に穿設された孔部との
嵌合度合いによっては外れ易い状態であり、上述したよ
うな半田付け時に基板の半田付け面を下向きにし、ボビ
ンを適宜の吊り下げ搬送手段によって保持して搬送移動
させると、基板の一部の係合状態が基板自重によって外
れ、そのままの状態で搬送されて、基板がボビンに対し
斜めに傾いた状態で半田付けされることがある。
【0011】このような半田付け時において基板片側の
浮きが大きいと、半田の噴流が基板の半田面とは反対側
で各種電子部品が搭載されている側にもかぶり、ショー
ト等の半田かぶりによるトラブルを生じ、また半田必要
個所での半田付け不良が生じる等といった問題もあり、
このような問題を生じないような対策を講じることが必
要とされている。
【0012】また、上述したように基板の片側が浮いた
傾き状態で半田付けされると、このようなコイルボビン
とプリント回路基板との組立体を、ハウジング内に組込
む際に、ホルダをプリント回路基板の外側に所定間隔を
おいて積層するにあたって、このホルダ側の間隔保持用
突部等でプリント回路基板が強制的に元の状態に押し付
けられて組込まれることになる。そして、このような場
合には、プリント回路基板上に実装されるトランジスタ
等の電子部品のリードやコイルをからげ付けている部分
の半田付け部には、この組込み時に修正される分の応力
が加わり、半田付け部の信頼性上で好ましくない。
【0013】したがって、上述したようなプリント回路
基板での半田付け時における作業工程の安定性、信頼
性、さらに手直し等による工数の増大等の不具合を一掃
できるような何らかの対策を講じることが必要とされて
いる。
【0014】さらに、上述したような簡易型の電磁ポン
プにあっては、上述したようにプリント回路基板を、コ
イルボビンの一方のフランジ外側に所定間隔をおいて積
層しかつ所定の組立位置に位置決めして一体的に組立て
るために、ボビン側から複数本のスタッドを突設し、こ
のスタッドの先端小径部を、基板側に穿設した孔部内に
係合させることにより行なっているが、このような構造
では、このスタッドにより支持される分だけ、プリント
回路基板上での基板面への、発信器を構成するトランジ
スタや各種電子部品などの回路部品の実装可能な面積が
少なくなるという問題を生じている。
【0015】特に、近年は、プリント回路基板に実装さ
れる回路部品の部品点数が増大し、各部品の小型化を図
っても基板上でのレイアウトが難しくなっており、この
ような問題点を解決し得る何らかの対策を講じることが
必要となっている。たとえばプリント回路基板に実装さ
れて燃料ポンプ内に組込まれる回路部品としては、燃料
ポンプを駆動制御するために励磁コイルに断続電流を送
出するブロッキング発信器を構成するトランジスタ、さ
らには各種抵抗、ダイオード等の電子部品等といった回
路部品が、従来から一般的であるが、近年はこのような
燃料ポンプ回路に加えて、ダイオード、各種抵抗および
コンデンサ等によるタイマ回路をも合わせて組込まれる
ようになっており、上述した点についての配慮が必要と
されている。
【0016】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ハウジング内にコイルボビンの一端側に所
定間隔をおいて積層され各種電気部品が実装されるプリ
ント回路基板の半田付け時の安定性を確保し得るように
し、さらに基板上での回路部品の実装効率を高め、基板
上への部品実装にあたってのレイアウトの自由度を大き
くしたりすることも可能となる電磁ポンプを得ることを
目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した要請に応えるた
めに本発明に係る電磁ポンプは、励磁コイル巻回用の樹
脂製コイルボビンと、各種電子部品が組付けられるプリ
ント回路基板とを所定間隔をおいて積層して一体的に組
立てるにあたって、コイルボビンの一方のフランジの内
周縁部分から円筒状部を軸線方向に向って一体に延設
し、この円筒状部の先端部でプリント回路基板を前記フ
ランジに所定間隔をおいて積層可能に係止するととも
に、この円筒状部先端部に、プリント回路基板の中央孔
を介して他端側の孔縁を係止する係止突起をもつ複数の
弾性係止片を突設したものである。
【0018】また、本発明に係る電磁ポンプは、励磁コ
イル巻回用の樹脂製コイルボビンと、各種電子部品が組
付けられるプリント回路基板とを所定間隔をおいて積層
して一体的に組立てるにあたって、コイルボビンの一方
のフランジの外側面に、先端小径部をプリント回路基板
側の孔部に係合させることでプリント回路基板を所定間
隔をおいて支持する複数本のスタッドを一体的に突設す
るとともに、このプリント回路基板の側縁部の一部を他
端側から係止する係止突起を有する弾性係止片を、コイ
ルボビンの一方のフランジ外側面に一体的に突設したも
のである。
【0019】
【作用】本発明によれば、電子部品等を実装してなるプ
リント回路基板を、コイルボビンの一方のフランジの内
周縁部分から延設した円筒状部の先端に、弾性係止片が
中央孔内に嵌挿されるようにして組付けて当接させると
ともに、この円筒状部先端部に基板を係止させたとき
に、弾性係止片の係止突起を、基板中央孔の他端側孔縁
を係止させることにより、電子部品等を実装してなるプ
リント回路基板を、コイルボビンの一方のフランジに所
定間隔をおいて積層した状態で一体的に組立てることが
可能となる。
【0020】本発明によれば、電子部品等を実装してな
るプリント回路基板を、コイルボビンの一方のフランジ
から突設した複数本のスタッド先端部に係合させて保持
するとともに、前記フランジの外側面の一部から突設し
た弾性係止片の係止突起を、プリント回路基板の側縁部
の一部に、他端側から係止させることにより、電子部品
等を実装してなるプリント回路基板を、コイルボビンの
一方のフランジに所定間隔をおいて積層した状態で一体
的に組立てることが可能となる。
【0021】
【実施例】図1および図2は本発明に係る電磁ポンプの
一実施例を示し、これらの図において、まず、全体を符
号10で示す電磁ポンプの概略構成を図2を用いて簡単
に説明すると、11はポンプハウジングを構成するカッ
プ状ハウジング本体、12はその開口端を閉塞する円板
状蓋体で、これら本体11底部中央および蓋体12中央
には、それぞれ外方に膨出する円筒部11a,12aが
一体に形成され、かつこれら各円筒部11a,12aの
中央には流体出口、流体入口を構成するパイプ体13,
14がろう付け等で固着されている。
【0022】なお、これら本体11および蓋体12は金
属板材からプレス加工等で簡単に形成され、またこれら
本体11と蓋体12とは本体側の開口端縁11bをかし
め付けることで一体的に組付け固定されている。そし
て、ポンプハウジングを構成する本体11および蓋体1
2は、後述する励磁コイルからの磁束通路を形成するヨ
ークとしても機能し、その内部に形成される空間はポン
プの機械的および電気的な基礎部品等を配設する収容空
間とされている。また、11cはポンプ10を車体等の
被取付側に固定するための取付ブラケットである。
【0023】15はポンプハウジングとなる本体11、
蓋体12の円筒部11a,12a間に保持された状態で
介装される非磁性スリーブ部材で、その内部には貫通孔
16aを有する磁性プランジャ16が摺動自在に収容さ
れかつ常時は流体入口側に配設したリターンスプリング
17にて流体出口側への付勢力が付与されている。
【0024】なお、18はスリーブ部材15入口側の端
部に付設された吸込弁、19はプランジャ16出口側の
端部に設けられた吐出弁で、この吐出弁19を構成する
弁体は、このプランジャ16端部に一体的に固設された
流体漏出防止用制御弁を構成するリング状部材20の中
央筒状部内に摺動自在に支持されている。
【0025】このリング状部材20は吐出弁19の弁体
をガイドする機能を兼ね備え、またその筒状部の流体出
口側先端には、スリーブ部材15の流体出口側の端部内
に所定長さにて延設されて臨む流体出口用のパイプ体1
3の内方端を開閉するゴム材または合成樹脂材によるバ
ルブシート21が設けられる。そして、この流体漏出防
止用制御弁は、プランジャ16の動きに応じてスリーブ
部材15内を一体的に移動し、非動作時にはリターンス
プリング17の働きでパイプ体13内方端を閉塞し、流
体の出口側への漏出を防止する。さらに、本実施例で
は、制御弁を構成するように出口側パイプ体13の内方
端を、スリーブ部材15内に所定長さだけ延設してお
り、かつその周囲を吐出側流体の脈動吸収室となる環状
空間22としている。
【0026】一方、上述したプランジャ16を収容する
スリーブ部材15の周囲には、励磁コイル30を巻回し
てなる樹脂製コイルボビン31が配設され、さらにこの
コイルボビン31の一方(図2中下方)のフランジ31
a外側面には、励磁コイル30に対し断続電流を流すた
めの発振器を構成するトランジスタ32やダイオード3
3、さらに抵抗等といった各種電子部品(一部のみを図
示している)が取付けられたプリント回路基板34と、
このプリント回路基板34を所定間隔おいて離間させた
状態で保持するホルダ35が、図1の(a)および図2
から明らかなように、この基板34面と鉛直な方向に順
次積層して配設されている。そして、これらのポンプ構
成部品の積層体は、ポンプハウジングを構成する本体1
1内にホルダ35側を先端として収納され、かつ本体1
1に対し組付けられる蓋体12との間に収容配置され
る。
【0027】なお、上述したコイルボビン31に合せて
プリント回路基板34およびホルダ35は、略リング状
を呈するように形成されている。また、図中40,41
はプランジャ16を収容したスリーブ部材15外周部と
前記コイルボビン31内壁部との間にその両端側から嵌
入された磁性筒体で、励磁コイル30の励磁力にてプラ
ンジャ16を往復動作させるためのものである。ここ
で、蓋体12側の磁性筒体41は、その外方端側が蓋体
12の円筒部12a内側に組付けられた状態で流体入口
を構成するパイプ体14と同時に全周にわたってろう付
けされ、気密性が保てるようになっている。
【0028】さらに、図中42,43は上述したスリー
ブ部材15内とポンプハウジング内部空間との間をシー
ルするためのシール材で、また45は前記ハウジング本
体11と蓋体12との間の接合部分の一部からグロメッ
ト46を介して引出されてなる励磁コイル30等からの
リード線、47は上述したハウジング本体11と蓋体1
2間をシールするためのガスケットであり、一方48は
コイルボビン31の他方のフランジ31bの外周縁の複
数個所に設けられポンプハウジング内に収容される積層
組立体を弾性的に保持するための付勢手段となる係合片
であるが、それ以外の構成およびこの電磁ポンプ10の
動作等については周知の通りで、その説明は省略する。
【0029】さて、本発明によれば、上述した構成によ
る電磁ポンプ10において、励磁コイル30巻回用の樹
脂製コイルボビン31と、各種電子部品が組付けられる
プリント回路基板34とを所定間隔をおいて積層して一
体的に組立てるにあたって、図1の(a),(b)およ
び図2から明らかなように、コイルボビン31の一方の
フランジ31aの内周縁部分から円筒状部50を軸線方
向に向って一体に延設し、この円筒状部50の先端部
(鍔部)50aでプリント回路基板34を前記フランジ
31aに所定間隔をおいて積層可能に係止するととも
に、この円筒状部50の先端部50aに、プリント回路
基板34の中央孔34a(図5等参照)を介して他端側
の孔縁を係止する係止突起52aをもつ複数(本実施例
では4個所に等配して設けている)の弾性係止片52を
突設したところを特徴としている。
【0030】なお、図中53はプリント回路基板34を
挾み込んで保持固定するための円筒状部50の鍔状先端
部50aと弾性係止片52の係止突起52aとによる保
持溝である。さらに、35aは前記ホルダ35の中央に
立設された円筒部である。また、図5は現在用いられて
いるプリント回路基板34を例示したものであって、そ
の詳細な説明は省略する。
【0031】そして、上述した構成では、電子部品等を
実装してなるプリント回路基板34を、コイルボビン3
1の一方のフランジ31aの内周縁部分から延設した円
筒状部50の先端部50aに、弾性係止片52が中央孔
34a内に嵌挿されるようにして組付けて当接させると
ともに、この円筒状部先端部50aに基板34を係止さ
せたときに、弾性係止片52の係止突起52aを、基板
中央孔34aの他端側孔縁を係止させることにより、電
子部品等を実装してなるプリント回路基板34を、コイ
ルボビン31の一方のフランジ31aに所定間隔をおい
て積層した状態で一体的に組立てることが可能となる。
【0032】このような構成によれば、プリント回路基
板34を、ボビン31のフランジ31aに対し所定間隔
をおいて積層して一体的に組立てるために、フランジ3
1aの内周縁部分から突設した円筒状部50の先端部5
0aと、この先端部50aから周方向の複数個所で突設
した係止突起52aを有する弾性係止片52とを利用し
て、ワンタッチで組立て保持することができ、しかも基
板34は、周方向において複数個所で係止されるため、
従来のような浮き上がり等の問題を生じない組立状態を
得られるものである。
【0033】したがって、基板34に実装した電子部品
等のリードを、噴流半田にて半田付けするにあたって、
ボビン31を保持し基板34を下向きにして搬送したと
しても、従来のように基板34の片側が浮いて傾斜し、
半田付けにかぶりや半田不良等のトラブルを発生し、手
直しが必要となり、組立時において無理な力が働いて各
部品の信頼性が害されるといった不具合を一掃し、半田
付けの品質向上を達成することができる。
【0034】さらに、本実施例では、ボビン31のフラ
ンジ31aから複数本のスタッドを突設して所定間隙を
おいた支持を行っていたのを止め、ボビン31の中央部
分で延設した円筒状部50の先端部で係止突起52aに
よるワンタッチ係止による支持構造を採用したので、図
5において符号60,61,62で示されている部分に
穿設していた孔部を省略し、この部分を電子部品等の実
装可能な面積として利用することが可能となり、実装面
積を増大させ、効率のよい実装を可能とするばかりでな
く、基板34上でのレイアウトの自由度を増大させ得る
ものである。また、複数本のスタッドを省略したので、
基板34のボビン31への組付作業時間の短縮化も図
れ、しかも基板34の固定にあたって余分な部品追加は
不要で、コスト的に有利であるという利点もある。
【0035】さらに、このような構成では、基板34を
ボビン31の内周側での円筒状部50にて支持している
ために、従来構造に比べて両部材の芯出しがより簡単か
つ確実に行なえるもので、ハウジング11内への組込み
時における基板34の外周縁とハウジング11の内壁部
との接触防止を、より確実に行なえるという利点もあ
る。
【0036】なお、図1の(a)から明らかなように、
係止突起52aを有する弾性係止片52の内側でスリー
ブ部材15、磁性筒体40が貫通する部分との間に、ホ
ルダ35の円筒部35aが嵌め込まれる円筒状空間部を
形成するようになっており、これによりプリント回路基
板34とホルダ35とも、所定間隙をおいて積層された
状態で組立てられるようになっている。
【0037】図3の(a),(b),(c)は本発明に
係る電磁ポンプの別の実施例を示すものであり、これら
の図において、前述した図2等と同一または相当する部
分には同一番号を付して説明は省略する。
【0038】さて、この実施例では、コイルボビン31
とプリント回路基板34とを所定間隔をおいて積層して
一体的に組立てるにあたって、コイルボビン31の一方
のフランジ31aの外側面に、先端小径部70aをプリ
ント回路基板34側の孔部60,61,62に係合させ
ることでプリント回路基板34を所定間隔をおいて支持
する複数本のスタッド70を一体的に突設するととも
に、このプリント回路基板34の側縁部の一部(この実
施例では外周縁)を他端側から係止する係止突起71a
を有する弾性係止片71を、コイルボビン31の一方の
フランジ31a外側面に一体的に突設している。なお、
このような弾性係止片71は、一個であっても、複数個
であってもよいことは言うまでもない。
【0039】このような構成では、電子部品等を実装し
てなるプリント回路基板34を、コイルボビン31の一
方のフランジ31aから突設した複数本のスタッド70
先端部に係合させて保持するとともに、前記フランジ3
1aの外側面の一部から突設した弾性係止片71の係止
突起71aを、プリント回路基板の外側縁部分等に、他
端側から係止させることにより、電子部品等を実装して
なるプリント回路基板34を、コイルボビン31の一方
のフランジ31aに所定間隔をおいて積層した状態で一
体的に組立てることが可能となる。
【0040】そして、このような構成によっても、前述
した実施例と略同様に、従来スタッド70のみで支持し
ていたために問題であったボビン31への基板34の組
付け時における片側のみの浮き上がりを、弾性係止片7
1による係止保持によって防止でき、基板34を常に安
定してボビン31のフランジ31a側に所定間隔をおい
て安定して組付保持させることができ、これにより噴流
半田によって基板34への実装部品の半田付けを行なう
際の半田付け不良等の不具合を一掃でき、半田付けの品
質を向上させることができる。
【0041】また、このような構成では、従来必要であ
った半田付け後の手直しを不要とし、コスト低減化を図
れ、また半田付け部への無理な作用力をなくし、信頼性
を向上させ得る。さらに、基板34の固定のためにフラ
ンジ31aから一体に突設した弾性係止片71を利用す
るために、構成部品点数の増加はなく、作業性も悪くな
ることはなく、コスト的に有利である。
【0042】ここで、上述した実施例では、基板34の
外周縁を係止する係止突起71aを有する弾性係止片7
1を設けた場合を示したが、本発明はこれに限定され
ず、たとえば図4の(a),(b)に示すように、少な
くとも一本のスタッド70における筒状部の一部をスリ
ットで分割することにより、基板34側の孔部60等の
孔縁部分を係止する弾性係止片71を設けてもよい。こ
のように構成しても、上述した実施例と同様の作用効果
が得られるものである。
【0043】さらに、その変形例としては、基板34の
中央孔34aの内周縁を係止し得る係止突起を有する弾
性係止片を、フランジ31aの所定個所に設けてもよ
く、このように構成しても、上述した実施例と同等の作
用効果が得られることは言うまでもない。
【0044】なお、本発明は上述した実施例構造に限定
されず、電磁ポンプ10各部の形状、構造等を、適宜変
形、変更することは自由で、種々の変形例が考えられる
ことは容易に理解されよう。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電磁ポ
ンプによれば、励磁コイル巻回用の樹脂製コイルボビン
と、各種電子部品が組付けられるプリント回路基板とを
所定間隔をおいて積層して一体的に組立てるにあたっ
て、コイルボビンの一方のフランジの内周縁部分から円
筒状部を軸線方向に向って一体に延設し、この円筒状部
の先端部でプリント回路基板を前記フランジに所定間隔
をおいて積層可能に係止するとともに、この円筒状部先
端部に、プリント回路基板の中央孔を介して他端側の孔
縁を係止する係止突起をもつ複数の弾性係止片を突設し
たので、簡単な構造にもかかわらず、以下に列挙する種
々優れた効果を奏する。
【0046】従来問題であったボビンへの基板の組付
け時において片側が浮き上がったりする虞れがなくな
り、基板を常に安定してボビンのフランジ側に所定間隔
をおいて組付保持させることができ、これにより噴流半
田によって基板への実装部品の半田付けを行なう際の半
田付け不良等の不具合を一掃でき、半田付けの品質を向
上させることができる。 基板をボビン中央部分での円筒状部による位置決め、
芯出し機能と弾性係止片による軸線方向での固定機能と
で、所要の状態で一体的に組立てることが、きわめて簡
単にしかも確実に行なえる。
【0047】従来のスタッドを省略することにより、
プリント回路基板上での電子部品等の実装面積を最大限
に広げることが可能で、これにより基板面への効率のよ
い実装を可能とし、基板上でのレイアウトの自由度が増
大する。 ボビン側への基板の組付作業性が向上し、短時間での
組付けが可能となる。
【0048】また、本発明に係る電磁ポンプによれば、
コイルボビンと、電子部品を実装するプリント回路基板
とを所定間隔をおいて積層して一体的に組立てるため
に、コイルボビンの一方のフランジの外側面に、先端小
径部をプリント回路基板側の孔部に係合させることでプ
リント回路基板を所定間隔をおいて支持する複数本のス
タッドを一体的に突設するとともに、このプリント回路
基板の側縁部の一部を他端側から係止する係止突起を有
する弾性係止片を、コイルボビンの一方のフランジ外側
面に一体的に突設したので、以下に列挙する種々優れた
効果を奏する。
【0049】従来スタッドのみで支持していたために
問題であったボビンへの基板の組付け時における片側の
みの浮き上がりを、弾性係止片による係止保持によって
防止でき、基板を常に安定してボビンのフランジ側に所
定間隔をおいて組付保持させることができ、これにより
噴流半田によって基板への実装部品の半田付けを行なう
際の半田付け不良等の不具合を一掃でき、半田付けの品
質を向上させることができる。 従来必要であった半田付け後の手直しを不要とし、コ
スト低減化を図れ、また半田付け部への無理な作用力を
なくし、信頼性を向上させ得る。 基板固定のためにフランジから一体に突設した弾性係
止片を利用するために、構成部品点数の増加はなく、コ
スト的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁ポンプの一実施例を示し、
(a)は要部とするボビンおよびプリント回路基板の関
係を示す概略断面図、(b)は(a)の平面図である。
【図2】本発明に係る電磁ポンプ全体の概略構成を説明
するための縦断面図である。
【図3】本発明の別の実施例を示し、(a)は要部断面
図{(b)のIII−III線断面図}、(b)はその平面
図、(c)は概略側面図である。
【図4】図3の変形例を示し、(a)は要部断面図
{(b)のIV−IV線断面図}、(b)は概略平面図であ
る。
【図5】従来から知られているプリント回路基板での実
装状態を示す概略図である。
【符号の説明】
10 電磁ポンプ 11 ハウジング本体 12 蓋体 15 非磁性スリーブ部材 16 プランジャ 17 リターンスプリング 18 吸込弁 19 吐出弁 30 励磁コイル 31 コイルボビン 31a フランジ 32 トランジスタ 34 プリント回路基板 34a 中央孔 35 ホルダ 35a 筒状部 50 円筒状部 50a 鍔状先端部 52 弾性係止片 52a 係止突起 53 保持溝 60 孔部 61 孔部 62 孔部 70 スタッド 70a 先端小径部 71 弾性係止片 71a 係止突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャ収容用のスリーブ部材の周囲
    に配設される励磁コイル巻回用の樹脂製コイルボビン
    と、その一方のフランジ外側に所定間隔をおいて積層さ
    れ前記スリーブ部材貫通用の中央孔が穿設されるととも
    に各種電子部品が組付けられているプリント回路基板と
    を、前記ボビンの一方のフランジ外側面側に順次積層
    し、この組立て状態でポンプハウジング内に収容配置さ
    せてなる電磁ポンプにおいて、 前記コイルボビンの一方のフランジの内周縁部分から、
    円筒状部を軸線方向に向って一体に延設し、この円筒状
    部の先端部で前記プリント回路基板を前記フランジに所
    定間隔をおいて積層可能に係止するとともに、この円筒
    状部の先端部に、前記プリント回路基板の中央孔を介し
    て他端側の孔縁を係止する係止突起を有する複数の弾性
    係止片を突設したことを特徴とする電磁ポンプ。
  2. 【請求項2】 プランジャ収容用のスリーブ部材の周囲
    に配設される励磁コイル巻回用の樹脂製コイルボビン
    と、その一方のフランジ外側に所定間隔をおいて積層さ
    れ各種電子部品が組付けられるプリント回路基板とを、
    前記ボビンの一方のフランジ外側面側に順次積層し、こ
    の組立て状態でポンプハウジング内に収容配置させてな
    る電磁ポンプにおいて、 前記コイルボビンの一方のフランジの外側面に、先端小
    径部を前記プリント回路基板側の孔部に係合させること
    により前記プリント回路基板を所定間隔をおいて支持す
    る複数本のスタッドを一体的に突設するとともに、この
    プリント回路基板の側縁部の一部を他端側から係止する
    係止突起を有する弾性係止片を、前記コイルボビンの一
    方のフランジ外側面に一体的に突設したことを特徴とす
    る電磁ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017046841A1 (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 ルネサスエレクトロニクス株式会社 電子装置

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WO2017046841A1 (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 ルネサスエレクトロニクス株式会社 電子装置
JPWO2017046841A1 (ja) * 2015-09-14 2017-11-16 ルネサスエレクトロニクス株式会社 電子装置
US10566879B2 (en) 2015-09-14 2020-02-18 Renesas Electronics Corporation Electronic device

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