JPH0444860Y2 - - Google Patents

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JPH0444860Y2
JPH0444860Y2 JP1984168009U JP16800984U JPH0444860Y2 JP H0444860 Y2 JPH0444860 Y2 JP H0444860Y2 JP 1984168009 U JP1984168009 U JP 1984168009U JP 16800984 U JP16800984 U JP 16800984U JP H0444860 Y2 JPH0444860 Y2 JP H0444860Y2
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pump
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coil bobbin
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B17/00Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors
    • F04B17/03Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors driven by electric motors
    • F04B17/04Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors driven by electric motors using solenoids
    • F04B17/046Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors driven by electric motors using solenoids the fluid flowing through the moving part of the motor

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  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electromagnetic Pumps, Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、たとえば自動車の燃料給送用に用い
られるタイプの電磁ポンプの改良に関する。
〔従来の技術〕
自動車用燃料給送用ポンプ等として使用される
電磁ポンプには、構造が簡単で、各部品の加工お
よび組立精度があまり要求されず、しかも安定し
たポンプ動作を行なえること等が望まれている。
しかし、従来のこの種電磁ポンプはそれぞれ一長
一短があり、上述したすべての特性を満足し得る
ものは未だ実現されていない。
すなわち、従来この種の電磁ポンプとしては、
たとえば実公昭57−20832号公報等に示されるよ
うに、断面略U字状を呈する一組の磁性ハウジン
グ部材を組合せてなるポンプハウジングに対し、
プランジヤを収容したスリーブ部材を貫通して配
設するとともに、その両端部を略筒状をなす入口
取付具および出口取付具にて保持させるようにし
た、いわゆる角形タイプのものが一般によく知ら
れている。
そして、この種従来のポンプでは、上述したハ
ウジング内部にスリーブ部材を遊嵌状態で取囲む
ようにして励磁コイルを巻回してなるコイルボビ
ンを配設するとともに、上述した入口、出口取付
具の内方端に形成された小径筒状部をコイルボビ
ンとスリーブ部材との間に嵌込むことにより、こ
れらポンプハウジングおよび両取付具にて上述し
たスリーブ部材内でプランジヤを往復動作させる
ための励磁コイルからの磁束通路が形成され、特
に上述した小径筒状部が磁束通路を適切に構成す
るため、全体の磁気効率を向上させてポンプ動作
の適正化を確保するうえで効果を発揮し得るもの
であつた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来の角形タイプによ
る電磁ポンプによれば、その構成部品点数が多
く、構造が複雑であるばかりでなく、各部の成形
加工性や組立性等の面から問題で、また全体の小
型、軽量かつ低コスト化を図るうえで問題の大き
いものであつた。
すなわち、上述した従来構造では、励磁コイル
による励磁力にてプランジヤの適切かつ円滑な往
復運動を得るための磁束通路を形成する部材とし
てのポンプハウジングが、比較的板厚の厚い磁性
板材を略U字状を呈するように折曲げ加工するこ
とにより形成され、またスリーブ部材両端を保持
する両取付具の内方端を小径筒状部として切削加
工等で形成していたため、これらの各構成部材の
成形加工が面倒かつ煩雑で、コスト高を招くとと
もに、加工精度等も確保することが難しく、しか
も場合によつてはスリーブ部材の変形などを招
き、プランジヤの適正な動作を確保し得ない等と
いつた欠点を生じるものであつた。
また、上述した取付具の小径筒状部を用いない
ものとして、実公昭52−36964号公報などにより、
プランジヤを収容したスリーブ部材をコイルボビ
ンに貫通して保持させるとともに、このコイルボ
ビンの両端側に板厚の厚い磁性プレート(ヨー
ク)を積層して配設したものも知られている。し
かしながら、このような構造では、磁束通路構成
部材として磁性プレートを必要とし、全体の構成
部品点数の増加を招くとともに、構造が複雑化
し、組立作業が面倒となるものであつた。さら
に、上述したようにコイルボビンとプリント回路
基板との間には磁性プレートが介装されているた
め、この種のポンプ内に組込まれる電子部品等と
の収納上の兼ね合いから、コイルボビンからプリ
ント回路基板側にコイルを引出す場合に、磁性プ
レートとの間を絶縁するための突起部をコイルボ
ビンに突設するとともに、コイルにポリエステ
ル、エナメル等の薄い絶縁被膜を被覆することが
必要とされるが、このような被膜は薄いこともあ
り、磁性プレートや各種電子部品等との間のシヨ
ートを考慮しなければならず、しかもこの磁性プ
レートと電子部品とのシヨートという問題もあ
り、このためこの部分に充分なスペースを確保す
ることが必要となる等といつた問題を生じるもの
であつた。
また、上述したように磁性プレートの板厚が厚
いことから、ポンプの小型、軽量化等を図るうえ
で問題となるもので、しかもプランジヤを駆動さ
せるための磁気効率の面でも問題で、適正かつ確
実なポンプ動作を得ることが難しい等の欠点もあ
つた。
特に、近年この種の電磁ポンプは、軽車輌等に
おいても装着されるようになつており、このため
ポンプの小型、軽量かつ低コスト化に対する要求
が大きく、上述した現行タイプではこのような要
請を満足することは困難なもので、ポンプの全体
構成を見直したうえで、各部の構成を簡素化し、
その構成部品点数を削減するとともに各部の加工
性や組立性、さらには動作上の信頼性を向上させ
得るようにし、ポンプ全体の小型、軽量かつ低コ
スト化を達成することが可能となる何らかの対策
を講じることが必要とされている。
たとえば上述した従来の電磁ポンプにおいて、
ポンプハウジング構造と共に、構成部品点数や加
工性等の面で問題とされるところに、ポンプ可動
部品の一つである吸込弁がある。すなわち、この
種の吸込弁は、流体通路を開閉するための弁体と
これを保持する弁体保持具と、前記弁体の弁座部
となるバルブシートによつて構成されており、構
成部品点数が多く、またその組込み作業も面倒で
あるという問題がある。特に、バルブシートは、
一般には、弁体保持具を支持するようにして流体
通路の一部に組込むといつた構造にて設けられる
が、このような吸込弁構成部品を組込む作業はか
なり面倒なものであり、このような問題点をも解
決することが望まれている。
〔課題を解決するための手段〕
上述した要請に応えるために本考案に係る電磁
ポンプは、プランジヤを収容したスリーブ部材の
周囲に配設され励磁コイルが巻回されたコイルボ
ビンと、このコイルボビン内周部と前記スリーブ
部材外周部との間で軸線方向両端から嵌装され励
磁コイルからの磁束通路を形成する一対の磁性筒
体と、これら磁性筒体間に介在してスリーブ部材
外周部に嵌装された筒状シール材と、前記コイル
ボビンの一端側に配設されるトランジスタおよび
各種電子部品が組込まれたプリント回路基板と、
これらポンプ構成部品を収容する収容空間を形成
するとともに前記スリーブ部材の両端部やその両
端側に配置される磁性筒体の外方端などを保持す
る保持部を有するように磁性板材からプレス加工
等で形成されるカツプ状ハウジングおよびその開
口端を閉塞するようにガスケツトを介在させた状
態でかしめ付け固定される蓋体からなりかつこの
蓋体の前記保持部内側にポンプ可動部品である吸
込弁の弁座部も一体に形成されているポンプハウ
ジングを備え、前記コイルボビンの両端側に磁束
通路形成用の磁性プレートを特別もたずに、ポン
プハウジングを磁性板材で形成することにより励
磁コイルからの磁束通路としたものである。
〔作用〕
本考案によれば、カツプ状ハウジングおよび蓋
体からなるポンプハウジングを磁性板材で形成
し、かしめ付けによつて一体化して、これを励磁
コイルからの磁束通路とすることにより、従来の
ような余分な磁束通路形成用の磁性プレートを特
別に用いることなく、励磁コイルへの作動周波数
を高めるだけで、プランジヤの適正かつ確実な往
復運動にて必要とされるポンプ動作を得ることが
可能で、またポンプハウジングを構成する蓋体
が、磁束通路形成用としての機能、吸込弁のバル
ブシート(弁座部)としての機能および吸込弁の
弁体保持具を保持する機能という三つの機能を有
することで、構成部品点数を削減するとともに組
立性を向上させ得るものである。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示した実施例を用いて詳
細に説明する。
第1図および第2図は本考案に係る電磁ポンプ
の一実施例を示すものであり、これらの図におい
て、まず、全体を符号10で示す電磁ポンプの概
略構成を第1図を用いて簡単に説明すると、11
はポンプハウジングを構成するカツプ状ハウジン
グ本体、12はその開口端を閉塞する略円板状を
なす蓋体で、これらハウジング本体11の底部中
央および蓋体12の中央には、それぞれ外方に膨
出し内側が後述するスリーブ部材や磁性筒体の外
方端部を保持する保持部となる円筒部11a,1
2aが一体に形成され、かつこれら円筒部11
a,12a中央には流体出口、流体入口を構成す
るパイプ体13,14がろう付け等でそれぞれ固
着されている。
なお、これらハウジング本体11および蓋体1
2は、磁性板材(金属板材)からプレス加工、絞
り加工等で簡単かつ適切に形成されるもので、ま
たこれらハウジング本体11と蓋体12とは本体
11側の開口端縁11bが後述するガスケツト4
7を介在させた状態で蓋体12の周縁部にかしめ
付けられることにより一体的に組立てられて固定
されている。そして、これらポンプハウジングを
構成するハウジング本体11および蓋体12は、
後述する励磁コイルからの磁束通路を形成するヨ
ークとしても機能するものであり、さらにこれに
よつて形成される内部空間はポンプの機械的およ
び電気的な基礎部品を配設する収容空間とされる
ところである。また、図中11cは電磁ポンプ1
0を車体等の被取付側に固定するための取付けブ
ラケツトである。
15は前記ポンプハウジングを構成するハウジ
ング本体11,蓋体12の円筒部11a,12a
間に介在して配設された非磁性スリーブ部材で、
その内部には貫通孔16aを有する磁性プランジ
ヤ16が摺動自在に収容されかつ常時は流体入口
側に配設したリターンスプリング17にて流体出
口側への付勢力が付与されている。
ここで、図中18はスリーブ部材15の入口側
の端部に付設された吸込弁で、前記蓋体12の円
筒部12a内側は、その弁体の弁座部として機能
するとともに、この弁体の保持具を受ける受部と
しても機能するように構成されている。
また、19はプランジヤ16の出口側端部に設
けられた吐出弁で、この吐出弁19を構成する弁
体19aは、このプランジヤ16の端部に一体的
に固設された流体漏出防止用の制御弁を構成する
リング状部材20の中央筒状部20a内に摺動自
在に支持されている。すなわち、このリング状部
材20は、上述した吐出弁19の弁体19aをガ
イドする機能を兼ね備えており、またその筒状部
20aの流体出口側の先端には、スリーブ部材1
5の流体出口側の端部内に所定長さにて延設され
て臨む流体出口用のパイプ体13の内方端を開閉
するゴム材または合成樹脂材によるバルブシート
21が設けられている。なお、図中22はこのリ
ング状部材20をプランジヤ16端部に固設する
ためのストツパリングで、またこのリング状部材
20には流体を通過させるための孔部20bが適
宜穿設されている。そして、上述した流体漏出防
止用制御弁は、プランジヤ16の動きに応じてス
リーブ部材15内を一体的に移動し、その非動作
時にはリターンスプリング17の働きによりパイ
プ体13の内方端13aを閉塞し、流体の出口側
への漏出を確実に防止し得るものである。さら
に、本実施例によれば、上述した制御弁を構成す
るために、出口側のパイプ体13の内方端13a
を、スリーブ部材15内に所定長さだけ延設し、
その周囲に吐出側流体の脈動吸収機能をもつ環状
空間23を形成するようにしている。
一方、上述したプランジヤ16を収容するスリ
ーブ部材15の周囲には、励磁コイル30および
検出コイル30aを巻回してなる樹脂製コイルボ
ビン31が配設され、さらにこのコイルボビン3
1の一方(図中上方)のフランジ31a外側面に
は、励磁コイル30に対し断続電流を流すための
発振器を構成するトランジスタ32およびその放
熱板33が所定間隔をおいて積層して配設される
とともに、これらトランジスタ32および放熱板
33の面と鉛直な方向には、上述したトランジス
タ32と共に発振器を構成する抵抗、ダイオード
等の各種電子部品34aが取付けられたプリント
回路基板34と、このプリント回路基板34所定
間隔おいて離間させた状態で保持するホルダ35
がこの基板34面と鉛直な方向に順次積層して配
設されている。そして、これらのポンプ構成部品
による積層体は、ポンプハウジングを構成するハ
ウジング本体11内にホルダ35側を先端として
収納され、かつこの本体11の底部側に介在させ
た板ばね36により弾性支持された状態で、本体
11に対しかしめ付けによつて一体的に組付け固
定される蓋体12との間に挾持保持される。
したがつて、このような構成によれば、トラン
ジシタ32やプリント回路基板34等の組付け性
を向上させ得るとともに、プリント回路基板34
上の電子部品34a等でのシヨート等を防止し得
るもので、その利点は大きい。
ここで、前記コイルボビン31の一方のフラン
ジ31a外側面には、前記トランジスタ32およ
び放熱板33を所定間隔おいて係合支持するとと
もにプリント回路基板34をも同様に支持する複
数のスタツド37が一体に立設され、さらにこれ
に対向して前記ホルダ35の内側面にも複数のス
タツド38が立設されている。なお、図中37a
はスタツド37の先端の小径部で、この小径部3
7aがトランジスタ32および放熱板33、さら
にプリント回路基板34に穿設された孔部32
a,33a;34bに嵌入されることによつて、
その両方向への移動を規制した状態で固定するこ
とが可能となるもので、またこの小径部37aは
前記ホルダ35側のスタツド38内に形成された
孔部38a内に嵌入されることによりこれら積層
体を一体化するものである。さらに、図中35a
はホルダ35の中央部に穿設されスリーブ部材1
5を保持する筒状部である。また、本実施例で
は、コイルボビン31に合せてプリント回路基板
34およびホルダ35は、略リング状を呈するよ
うに形成され、かつ放熱板33はプリント回路基
板34に対しトランジスタ32に取付けできる程
度の大きさと形状をもつように扇状にて形成した
場合を示している。
なお、上述したようにポンプハウジング内に収
容されるコイルボビン31等の積層体の回転止め
としては、各部材間の摩擦力を利用したり、コイ
ルボビン31と蓋体12間に回止め用の係合部を
設けたりすることによつて行なうとよい。さら
に、上述した構成において、トランジスタ32か
らの放熱性をより適切に行なうために、放熱板3
3をハウジング本体11の内壁部に当接させるよ
うにしてもよい。
また、40,41は前記プランジヤ16が収容
されたスリーブ部材15の外周面とその周囲で励
磁コイル30等が巻回されたコイルボビン31の
内周面との間に、軸線方向両端から嵌装されて配
設され前記励磁コイル30からの磁束通路を形成
する一対の磁性筒体で、このような磁性筒体4
0,41としては、たとえば第4図a,bに示す
ように、磁性板材を湾曲させることによつて形成
した巻きブツシユまたは割りスリーブを用いると
よい。
すなわち、上述した磁性筒体40,41は、ス
リーブ部材15の外周部と前記コイルボビン31
の内壁部との間にその両端側から嵌入され前記励
磁コイル30の励磁力にてプランジヤ16を往復
動作させるために必要とされるが、これら磁性筒
体を従来一般に用いられているような切削加工に
よる筒状体であると、その加工が面倒かつ煩雑で
しかもその加工精度を適切に得ることが難しく、
コスト高を招くといつた問題を招く虞れがある。
これに対し、上述した磁性筒体40,41として
磁性板材を湾曲させることで簡単に加工し得る巻
きブツシユや割りブツシユ等を用いると、その加
工性が大幅に向上するとともに、加工精度等も要
求されず、組立作業も簡単に行なえ、コスト低減
化を達成し得るもので、その利点は大きい。特
に、上述した巻きブツシユや割りブツシユ等から
なる磁性筒体40,41は、単に、磁性板材を湾
曲形成するだけでよく、その加工がきわめて容易
に行なえ、しかも若干の隙間が生じても動作上は
何ら支障ないため、精度を緩くすることが可能
で、これにより組立性を大幅に向上させ、また大
幅なコスト低減化を図れるものである。
なお、図中42;43,44は前記スリーブ部
材15の内部通路とポンプハウジング内部空間と
を遮断するように介装された筒状または環状を呈
するシール材で、上述したような巻きブツシユや
割りブツシユ等による磁性筒体40,41を用い
た場合に周方向等で生じる隙間からの流体の漏出
を防ぎ、流体通路部分と電気室部分との安全かつ
確実な気密状態を確保するためのものである。
ここで、上述した構成において、磁性筒体4
0,41の少なくとも一方を、スリーブ部材15
の両端を保持するハウジング本体11および蓋体
12の円筒部11a,12aとの間にすきまが生
じるように嵌合させると、ハウジング本体11と
蓋体12との間の同心性や平行度のずれを吸収で
き、これによりスリーブ部材15の変形によるプ
ランジヤ16のステイツクを防止し得るものであ
る。
また、図中45はハウジング本体11、蓋体1
2間の接合部分の一部からグロメツト46を介し
て引出されてなる励磁コイル30等からのリード
線、47は上述したハウジング本体11と蓋体1
2とのかしめ付け部分に介在されてこの部分をシ
ールするためのガスケツトで、それ以外の構成お
よびこの電磁ポンプ10の動作等については周知
の通りで、その説明は省略する。
さて、本考案によれば、上述した構成による電
磁ポンプ10において、前記励磁コイル30,3
0aが巻回されたコイルボビン31、このコイル
ボビン31内周部と前記スリーブ部材15外周部
との間で軸線方向両端から嵌装されて配設され励
磁コイル30からの磁束通路を形成する一対の磁
性筒体40,41、コイルボビン31の一端側に
配設されるトランジスタ32および各種電子部品
34aが組込まれたプリント回路基板34等のポ
ンプ構成部品を収容するポンプハウジングとして
ガスケツト47を介在させた状態でかしめ付けに
より一体化されるカツプ状ハウジング本体11お
よび蓋体12を、磁性板材で形成するとともに、
これらハウジング本体11の底部中央および蓋体
12の中央に膨出させて形成した円筒部11a,
12aの内側にスリーブ部材15の端部と共に磁
性筒体40,41の外方端を保持させることによ
り、前記コイルボビン31両端側に磁束通路形成
用の磁性プレートを特別もたずに、前記励磁コイ
ル30からの磁束通路を形成するようにしたとこ
ろに特徴を有している。
すなわち、上述した電磁ポンプ10を構成する
うえで問題となることに、ポンプハウジング内
に、励磁コイル30を巻回したコイルボビン31
やトランジスタ32、プリント回路基板34等か
らなる電子部品等を効率よく配設し、ポンプ全体
の構成の簡素化や小型、軽量かつ低コスト化を図
ることで、この場合に励磁コイル30からの磁束
通路構成部材がある。本考案によれば、従来一般
に用いられていたコイルボビン31の両端への磁
性プレートの配設を止め、その代りにポンプハウ
ジングとしてのカツプ状ハウジング本体11およ
び蓋体12を、かしめ付けにより一体的に組付け
固定し、これらを前記一対の磁性筒体40,4
1、プランジヤ16と組合せて磁束通路を形成す
るようにし、その結果としてプランジヤ16を励
磁力とリターンスプリング17の付勢力にて適切
な往復運動を得て、必要なポンプ動作を確保し得
るように構成している。
そして、このような構成によれば、従来に比べ
構成部品点数を大幅に削減するとともに、構成を
簡素化し、各部の成形加工性や組立性等を向上さ
せ得るもので、その利点は大きい。特に、本考案
によれば、上述した磁束通路を形成するポンプハ
ウジングのうち、蓋体12の中央に膨出して形成
される円筒部12a内側を、スリーブ部材15の
端部、磁性筒体41の外方端、吸込弁18の弁体
保持具の保持部として利用するとともに、該弁体
の弁座部をも一体に形成するようにしており、構
成部品点数を従来に比べて大幅に削減し、ポンプ
構造を簡素化するとともに、ポンプの小型、軽量
かつ低コスト化を図るうえで効果を発揮させ得る
ものである。
ここで、上述した構成による電磁ポンプ10に
用いる断続電流の発振回路を、第3図を用いて簡
単に説明すると、図中50は電源逆接続時にもト
ランジスタ32に過大電流が流れないようにする
ための抵抗、51はバイアス用の抵抗、52,5
3はダイオード、54はサージ電圧吸収用のサー
ジアブソーバである。なお、この例では、トラン
ジスタ32として安価に得られるNPN型のもの
を使用した場合を示している。
そして、このような回路構成において、従来の
電磁ポンプでは、図中Rで示す部分に抵抗を付設
することが、ポンプの動作特性上から必要であつ
たが、本考案によれば、この部分の抵抗Rを省略
することが可能となる。すなわち、本考案に係る
電磁ポンプ10によれば、全体のコンパクト化を
図るため、従来のポンプに比べプランジヤ16の
径を小さくし、かつ励磁コイル30、検出コイル
30aの線径が細く、巻数も少なくすることが考
えられ、またコイルボビン31の両端側に厚い磁
性プレートを有していないことにより、コイル3
0周囲の磁性体が少なく、磁束通路面積が狭くな
り、磁束の流れが悪くなることとなり、これによ
りコイル30のインダクタンスLが小さくなり、
ブロツキング発振回路の作動周波数nが従来のポ
ンプに比較して高くなる。したがつて、従来は、
発振回路中に抵抗Rを付加し、これによりその回
路での作動周波数を高くしているが、本考案によ
れば、その抵抗Rを削除できるものである。
これは、この種の電磁ポンプ10において、吐
出量Qを得るために、プランジヤ16の断面積を
A、プランジヤ16のストローク量をS、ポンプ
内部での洩れ量をqとした場合における下記の式
から明らかであろう。
Q=60nAS−q すなわち、上述した式において、断面積Aを小
さくし、またストローク量Sが小さくなると、そ
の分だけ、作動周波数nを高くすることが吐出量
Qを確保するうえで必要となるものである。
そして、このように作動周波数nを高くすれ
ば、実質上問題のないポンプ性能を維持し得るも
のである。
なお、本考案は上述した実施例構造に限定され
ず、ポンプ各部の形状、構造等を、適宜変形、変
更することは自由である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係る電磁ポンプに
よれば、プランジヤを収容したスリーブ部材、励
磁コイルが巻回されたコイルボビン、その一端側
に配設されるトランジスタおよび各種電子部品が
組込まれたプリント回路基板等といつたポンプ構
成部品を収容するポンプハウジングを、それぞれ
磁性板材にて形成されたカツプ状ハウジングおよ
びその開口端を閉塞するようにガスケツトを介在
させた状態でかしめ付け固定される蓋体によつて
構成するとともに、これらハウジングの底部中央
および蓋体の中央に膨出させて形成した保持部内
側にスリーブ部材の端部と共に磁性筒体の外方端
を保持させることにより、従来必要とされるコイ
ルボビンの両端側への特別な磁束通路形成用の磁
性プレートをもたずに、このポンプハウジングに
て励磁コイルからの磁束通路を形成するようにし
たので、簡単な構成にもかかわらず、従来に比べ
その構成部品点数を削減し、構成の簡素化を図る
とともに各部の加工性や組立性さらには動作上の
信頼性を向上させることができ、これによりポン
プ全体の小型、軽量かつ低コスト化を達成し得る
という実用上種々優れた効果がある。
特に、本考案によれば、磁束通路形成部材とし
て機能するポンプハウジングを構成する蓋体が、
スリーブ部材の端部、磁性筒体の外方端を保持す
るとともに、吸込弁の弁体保持具の保持部として
機能し、さらに該弁体の弁座部としての機能をも
備えており、これら三つの機能を兼ね備えている
ことから、構成部品点数を削減し、ポンプ構造を
簡素化するとともに、組立性をも向上させ得ると
いう利点を奏する。
そして、本考案によれば、上述した効果を発揮
し得るにもかかわらず、単に、励磁コイルへの作
動周波数を高めるだけで、プランジヤの適正かつ
確実な往復運動にて必要とされるポンプ動作を得
ることができるもので、しかも上述した作動周波
数を高めるうえで従来の発振回路から抵抗を省く
ことができ、この点でも部品点数の削減と低コス
ト化を図れるといつた利点をもつものである。
また、本考案によれば、かしめ付け固定により
一体化されるカツプ状ハウジングおよび蓋体によ
つて磁束通路の形成を確実に行なえ、従来のよう
な磁性プレートが不要であることから、従来の電
磁ポンプに比べ、磁性プレートとコイル、および
電子部品とのシヨート防止のための複雑な構造や
余分なスペースが不用となり、低コスト化、さら
には全体の小型化等を図れるといつた利点をも奏
することが可能となる。さらに、本考案によれ
ば、カツプ状ハウジングおよび蓋体を、ガスケツ
トを介在させた状態でかしめ付け固定しているこ
とから、ポンプハウジング内、外でのシールを簡
単にしかも確実に行なえるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
図は本考案に係る電磁ポンプの一実施例を示す
ものであり、第1図は電磁ポンプ全体の概略構成
を示す縦断側面図、第2図はその外観を示す概略
斜視図、第3図は断続電流発振回路の一例を示す
回路図、第4図a,bは磁性筒体の変形例を示す
斜視図である。 10……電磁ポンプ、11……カツプ状ハウジ
ング本体、12……蓋体、15……非磁性スリー
ブ部材、16……プランジヤ、17……リターン
スプリング、18……吸込弁、19……吐出弁、
30……励磁コイル、30a……検出コイル、3
1……コイルボビン、32……トランジスタ、3
4……プリント回路基板、34a……電子部品、
40,41……磁性筒体、47……ガスケツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プランジヤを収容しかつ吸込弁および吐出弁を
    両端側に組込んでなるスリーブ部材の周囲に配設
    され励磁コイルが巻回されたコイルボビンと、こ
    のコイルボビン内周部と前記スリーブ部材外周部
    との間で軸線方向両端から嵌装されて配設され前
    記励磁コイルからの磁束通路を形成する一対の磁
    性筒体と、これらの磁性筒体間に介在されるよう
    に前記スリーブ部材の外周部に嵌装された筒状シ
    ール材と、前記コイルボビンの一端側に配設され
    るトランジスタおよび各種電子部品が組込まれた
    プリント回路基板と、これらポンプ構成部品を収
    容するとともに前記スリーブ部材の両端部および
    その両端側に嵌装された磁性筒体の外方端を保持
    する保持部を有するように磁性板材によつて形成
    されたカツプ状ハウジングおよびその開口端を閉
    塞するようにガスケツトを介在させた状態でかし
    め付け固定される蓋体からなるポンプハウジング
    を備えてなり、前記コイルボビンの両端側に磁束
    通路形成用の磁性プレートを特別もたずに、前記
    ポンプハウジンクを構成するカツプ状ハウジング
    および蓋体を磁性板材で形成することにより前記
    励磁コイルからの磁束通路を形成するとともに、
    前記蓋体側の保持部内側に、前記吸込弁の弁体保
    持具を保持させかつ該弁体の弁座部を一体に形成
    したことを特徴とする電磁ポンプ。
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