JPH06299608A - 吹抜けのあるユニット建物 - Google Patents

吹抜けのあるユニット建物

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JPH06299608A
JPH06299608A JP11402693A JP11402693A JPH06299608A JP H06299608 A JPH06299608 A JP H06299608A JP 11402693 A JP11402693 A JP 11402693A JP 11402693 A JP11402693 A JP 11402693A JP H06299608 A JPH06299608 A JP H06299608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
unit
opening
blow
room unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP11402693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Naka
安男 中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP11402693A priority Critical patent/JPH06299608A/ja
Publication of JPH06299608A publication Critical patent/JPH06299608A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造強度を損なわずに広い吹抜け空間を得
る。 【構成】 下階部屋ユニット1の上に吹抜け開口付き部
屋ユニット3を設置して構成される。吹抜け開口付き部
屋ユニット3は、2または3側面に壁パネル5,6を有
し、床面に吹抜け開口10を有するものとする。また、
このユニット3は、壁パネルを設けない開放側面の上端
に頭つなぎ材9を有するものとする。吹抜け開口10
は、開放側面に沿う縁部を床つなぎ材8または床パネル
で閉じて非開放とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吹抜けのある住宅や
その他のユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】吹抜けは、多層建物において、2層以上
の高さに形成した部屋または空間を言い、天井の高い部
屋空間となって、内装デザインとしても優れたものとな
る。そのため、最近では一般住宅においても、玄関や居
間等に広く普及されている。このような吹き抜けのある
建物をユニット工法で構築するにつき、図6に示すよう
な吹抜け開口付き部屋ユニット61が提案されている。
すなわち、3側面に壁パネル62を有する部屋ユニット
61の床面64に、壁パネル62のない側面に開放して
吹抜け開口63を設けたものである。このような吹抜け
開口付き部屋ユニット61を下階部屋ユニット(図示せ
ず)の上に配置することにより、上階の部屋空間を吹抜
けに続く広い空間とすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように壁
パネル62のない側面に床面64の吹抜け開口63を開
放させると、建物の構造強度が低下するという問題点が
ある。また、建物の完成状態では隣のユニットと結合さ
れることによって構造強度が得られるものであっても、
運搬時や現場施工時にユニット61が強度不足によって
変形する恐れがある。また、図6の部屋ユニット61
は、ユニット上部においても、壁パネル62を有しない
側面部の構造強度を確保することが難しい。
【0004】この発明の目的は、構造強度を損なわずに
広い吹抜け空間が得られる吹抜けのあるユニット建物を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の吹抜けのある
ユニット建物は、下階部屋ユニットの上に吹抜け開口付
き部屋ユニットを設置して構成される。吹抜け開口付き
部屋ユニットは、2または3側面に壁パネルを有し、床
面に吹抜け開口を有するものとし、かつ壁パネルの設け
られない開放側面には壁パネルの上端間をつなぐ頭つな
ぎ材を設ける。前記吹抜け開口は、前記開放側面に沿う
縁部を床つなぎ材または床パネルで閉じて非開放とす
る。
【0006】
【作用】この構成によると、吹抜け開口付き部屋ユニッ
トの少なくとも一つの側面が開放されたものとなるた
め、上階の部屋空間を吹抜けに続く広い空間とすること
ができる。床面の吹抜け開口は、壁パネルの設けられな
い開放側面に沿う縁部が床つなぎ材または床パネルで閉
じられ、開口の全周が床つなぎ材または床パネルと壁パ
ネルとで囲まれるため、吹抜け開口の形成によって構造
強度が損なわれない。また、ユニット上部においても開
放側面には頭つなぎ材を設けるため、必要な構造強度が
確保される。これらのため、運搬や現場組立時における
変形の問題もなく、運搬用の補強治具も不要となる。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図4に基づ
いて説明する。図1(A)のユニット建物は、1階部屋
ユニット1の上に、2階部屋ユニット2,3と、屋根ユ
ニット4とを順次建て込んで構成し、一部の2階部屋ユ
ニットに吹抜け開口付き部屋ユニット3を使用したもの
である。各ユニット1〜4は木質のものである。
【0008】吹抜け開口付き部屋ユニット3は、同図
(B)に示すように、3側面の壁パネル5,6と、床パ
ネル7と、床つなぎ材8と、頭つなぎ材9とで構成され
る。床パネル7は、略半幅のものとして壁パネル6側に
寄せてあり、床面の残り部分で吹抜け開口10が構成さ
れる。また、このユニット3は、壁パネル5,6を設け
ない開放側面において、対面する壁パネル5,5間の上
端間をつなぐ頭つなぎ材9を設け、吹抜け開口10の前
記開放側面に沿う縁部は、床つなぎ材8で閉じて非開放
とする。
【0009】吹抜け開口付き部屋ユニット3の下方に設
置する1階部屋ユニット1は、図2に示す三面壁部屋ユ
ニットが使用してある。この部屋ユニット1は、床パネ
ル11の3辺に壁パネル12,13を立設し、対面する
壁パネル12,12の上端間に頭つなぎ材14を設けた
構成とされる。吹抜け開口ユニット3の開放側面に並ぶ
部屋ユニット2には2面壁部屋ユニットが使用してあ
る。この部屋ユニット2は、床パネル11の2辺に壁パ
ネル12を立設し、残り2辺において前記壁パネル1
2,12の上端間に頭つなぎ材14,14を設けた構成
とされる。各部屋ユニット1〜3は、隣合うものが、壁
パネル5,6や床パネル7,11等において適宜の金具
やボルト・ナット(図示せず)を使用して互いに緊結状
態に接合される。なお、図2の部屋ユニット1,2は、
一例であり、この他に種々の構成の部屋ユニットが使用
できる。
【0010】図3は、吹抜け開口付き部屋ユニット3の
拡大分解斜視図である。床パネル7は、根太となる外周
床枠材15および中床枠材16を枠組した木製の床パネ
ル枠17に床板18を張付けて構成される。外周床枠材
15の一部が床つなぎ材8となる。床つなぎ材8は床パ
ネル7と別に独立して設けても良い。各壁パネル5,6
は、縦枠材19および上下の横枠材20を枠組みした木
製の壁パネル枠21に壁面材22を張付けて構成され
る。頭つなぎ材9には、木製の角棒、またはH形,溝
形,角形鋼管等の軽量形鋼等が用いられる。床つなぎ材
8も、前記のような軽量形鋼としても良い。
【0011】図4は、組み立てられたユニット建物の部
分垂直断面を示す。1階の部屋ユニット1は、布基礎2
3上に配置され、床パネル11のパネル枠24が、アン
カーボルト25にナット止めされている。2階の吹抜け
開口付き部屋ユニット1は、床パネル7の床パネル枠1
7を構成する枠材15aが1階の部屋ユニット1の壁パ
ネルにおける上側横枠材20上に載せられて、ボルト・
ナット27で接合されている。
【0012】この構成によると、吹抜け開口付き部屋ユ
ニット3の一つの側面が隣の部屋ユニット2に開放され
たものとなるため、広い吹抜け空間が形成される。吹抜
け開口付き部屋ユニット1の吹抜け開口10は、壁パネ
ルの設けられない側面に隣接しているが、床つなぎ材8
が設けられて、床パネル7と両側の壁パネル5,5とで
開口全周が囲まれるため、吹抜け開口10の形成よって
構造強度が損なわれない。また、吹抜け開口付き部屋ユ
ニット1は、上部においても開放側面には頭つなぎ材9
が設けらるため、この部分で強度不足となることがな
く、全体の構造強度が確保される。また、これらのた
め、吹抜け開口付き部屋ユニット1は単独でもある程度
の強度が得られ、運搬や現場組立時における変形の問題
も生じない。
【0013】なお、各部屋ユニット1〜3は、一般の柱
・梁を箱形に組み立てた部屋ユニット等と異なり、部屋
ユニット1〜3の単独では建物としての構造強度を持た
ず、部屋ユニット1〜3が相互に組み立てられて建物と
して完成した状態で必要な構造強度が得られる程度の強
度に設計しておくことが望ましい。これにより、各壁パ
ネルの枠材等に細い断面のものが使用できて、材料の節
減が図れる。例えば、水平断面において、4個の部屋ユ
ニットが集まる角部では、従来の柱・梁のユニットでは
各ユニットの4本の柱が集まって必要以上の強度とな
り、材料の無駄が生じるが、このような無駄が前記のよ
うに強度設計することで回避できる。
【0014】図5は、吹抜け開口付き部屋ユニット3の
各種の変形例を示す。同図(A)のユニット3は、床面
の全体を吹抜け開口10とし、その4側を各壁パネル
5,6の下縁と床つなぎ材8とと囲んである。同図
(B)のユニット3は、床パネル7を、壁パネル5,6
の設けられない側面側に寄せて配置し、吹抜け開口10
の全周を壁パネル5,6と床パネル7とで囲んである。
同図(C)のユニット3は、床パネル7を壁パネル5,
6の設けられない側面におけるユニット幅の半分に設
け、残り部分に床つなぎ材8を設けてある。同図(D)
のユニット3は、壁パネル5,5を対面する2側面だけ
に設けた構造において、床面の全体を吹抜け開口10と
し、両側の開放側面に床つなぎ材8,8および頭つなぎ
材9,9を設けてある。同図(E)のユニット3は、壁
パネル5,5を対面する2側面だけに設けた構造におい
て、床パネル7,7を2枚に分割して各々両側の開放側
面に寄せて配置し、その間に吹抜け開口10を形成して
ある。同図(F)のユニット3は、壁パネル5,6を隣
合う2側面だけに設けた構造において、床パネル7に切
欠状の吹抜け開口10を壁パネル5,6間の入隅部に寄
せて設けてある。床パネル7には柱30を立設し、上端
の2辺に頭つなぎ材9,9′を設けてある。これら図5
(A)〜(F)の各例の吹抜け開口付き部屋ユニット3
を使用しても、前記実施例と同様に構造強度を確保しな
がら、広い吹き抜け空間を得ることができる。
【0015】なお、前記各実施例において、頭つなぎ材
9,9′の代わりに、矩形に枠組した頭つなぎ枠(図示
せず)を設けて壁パネル5,6上に配置し、その一部を
頭つなぎ材9,9′として利用しても良い。
【0016】
【発明の効果】この発明のユニット建物は、吹抜け開口
付き部屋ユニットを壁パネルが2〜3面のみに設けられ
たものとして残りの側面を開放したため、広い吹抜け空
間を得ることができる。しかも、床面の吹抜け開口は、
ユニットの開放側面に沿う縁部を床つなぎ材または床パ
ネルで閉じ、かつユニット上部においても開放側面には
頭つなぎ材を設けたため、必要な構造強度が確保され
る。さらに、吹抜け開口付き部屋ユニットは、柱・梁を
組み立てて箱状に枠組みするものと異なり、壁パネルを
使用して面材として強度を持たせる構造であるため、よ
り一層高い構造強度が得られる。これらのため、運搬や
現場組立時における変形の問題もなく、運搬用の補強治
具も不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例にかかるユニット
建物の垂直断面図、(B)はその吹抜け開口ユニットの
斜視図である。
【図2】その吹抜け開口付き部屋ユニットと隣接する部
屋ユニットとの関係を示す分割斜視図である。
【図3】吹抜け開口付き部屋ユニットの拡大分解斜視図
である。
【図4】ユニット建物の部分拡大垂直断面図である。
【図5】(A)〜(F)は、各々吹抜け開口付き部屋ユ
ニットの変形例を示す斜視図である。
【図6】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1,2…部屋ユニット、3…吹抜け開口付き部屋ユニッ
ト、4…屋根ユニット、5,6…壁パネル、7…床パネ
ル、8…床つなぎ材、9,9′頭つなぎ材、10…吹抜
け開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下階部屋ユニットの上に吹抜け開口付き
    部屋ユニットを設置し、この吹抜け開口付き部屋ユニッ
    トは、2または3側面に壁パネルを有し、床面に吹抜け
    開口を有するものとし、かつ壁パネルの設けられない開
    放側面には壁パネル間の上端間をつなぐ頭つなぎ材を設
    け、前記吹抜け開口は、前記開放側面に沿う縁部を、床
    つなぎ材または床パネルで閉じて非開放とした吹抜けの
    あるユニット建物。
JP11402693A 1993-04-16 1993-04-16 吹抜けのあるユニット建物 Pending JPH06299608A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11402693A JPH06299608A (ja) 1993-04-16 1993-04-16 吹抜けのあるユニット建物

Applications Claiming Priority (1)

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JP11402693A JPH06299608A (ja) 1993-04-16 1993-04-16 吹抜けのあるユニット建物

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JPH06299608A true JPH06299608A (ja) 1994-10-25

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ID=14627187

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JP11402693A Pending JPH06299608A (ja) 1993-04-16 1993-04-16 吹抜けのあるユニット建物

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