JPH0629916B2 - 眼鏡フレ−ム用複合素材 - Google Patents
眼鏡フレ−ム用複合素材Info
- Publication number
- JPH0629916B2 JPH0629916B2 JP60165098A JP16509885A JPH0629916B2 JP H0629916 B2 JPH0629916 B2 JP H0629916B2 JP 60165098 A JP60165098 A JP 60165098A JP 16509885 A JP16509885 A JP 16509885A JP H0629916 B2 JPH0629916 B2 JP H0629916B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brazing
- alloy
- composite material
- clad
- core material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Eyeglasses (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、眼鏡フレーム用複合素材の改良に係り、詳し
くは材料のクラッド複合強度が強く且つろう付特性に優
れた眼鏡フレーム用複合素材に関する。
くは材料のクラッド複合強度が強く且つろう付特性に優
れた眼鏡フレーム用複合素材に関する。
(従来技術とその問題点) 近時、眼鏡着用者の活動範囲を広げる意味やかけ心地な
どの点からレンズ、フレーム共軽量の眼鏡が要望されて
いる。
どの点からレンズ、フレーム共軽量の眼鏡が要望されて
いる。
このような要望に応えようとする眼鏡フレーム用素材と
して、最近Ti又はTi合金が使用されている。
して、最近Ti又はTi合金が使用されている。
しかしTi又はTi合金は、ろう付性が悪く、強い強度
を持たせるためには、高真空中或いは特殊な雰囲気の下
でろう付を行う必要があり、この点での改善が望まれて
いた。
を持たせるためには、高真空中或いは特殊な雰囲気の下
でろう付を行う必要があり、この点での改善が望まれて
いた。
その1つの手段として、第3図に示す如くTi又はTi
合金を芯材とし、これの外側に耐食性が良く且つろう付
性に優れた材料2、例えばNi−Cr合金、金合金、銀
合金などのいずれかをクラドする方法が採られている。
合金を芯材とし、これの外側に耐食性が良く且つろう付
性に優れた材料2、例えばNi−Cr合金、金合金、銀
合金などのいずれかをクラドする方法が採られている。
しかしこの方法に依ると、Ti又はTi合金の芯材1の
酸化或いは窒化が妨げ、大気中で簡単にろう付が行える
という長所があるものの、この眼鏡フレーム用複合素材
3を圧延して、板材4を作り、この板材4を第4図に示
す如くAgろう、Auろう等のろう材5を用いて600〜9
00℃大気中でろう付すると、芯材1と外側の材料2との
界面に非常に脆い金属間化合物6が生成されるので、ろ
う付後この金属間化合物6の層から剥離するという致命
的な欠点があった。
酸化或いは窒化が妨げ、大気中で簡単にろう付が行える
という長所があるものの、この眼鏡フレーム用複合素材
3を圧延して、板材4を作り、この板材4を第4図に示
す如くAgろう、Auろう等のろう材5を用いて600〜9
00℃大気中でろう付すると、芯材1と外側の材料2との
界面に非常に脆い金属間化合物6が生成されるので、ろ
う付後この金属間化合物6の層から剥離するという致命
的な欠点があった。
(発明の目的) 本発明は斯かる欠点を解消すべくなされたもので、大気
中でろう付が可能で、しかもろう付強度が著しく高くそ
の上芯材と外側の材料とか剥離することのない眼鏡フレ
ーム用複合素材を提供せんとするものである。
中でろう付が可能で、しかもろう付強度が著しく高くそ
の上芯材と外側の材料とか剥離することのない眼鏡フレ
ーム用複合素材を提供せんとするものである。
(発明の構成) 本発明の眼鏡フレーム用複合素材は、第1図に示す如く
Ti又はTi合金を芯材1とし、これの外側にZr、N
b、Vの単体もしくは合金が中間層7として設けられ、
この中間層7の外側に耐食性が良く且つろう付性に優れ
た材料2、例えばNi−Cr合金、金合金、銀合金など
のいずれかがクラッドされて成るもので ある。
Ti又はTi合金を芯材1とし、これの外側にZr、N
b、Vの単体もしくは合金が中間層7として設けられ、
この中間層7の外側に耐食性が良く且つろう付性に優れ
た材料2、例えばNi−Cr合金、金合金、銀合金など
のいずれかがクラッドされて成るもので ある。
斯る構成の眼鏡フレーム用複合素材3′を圧して板材
4′を作り、この4′を第2図に示す如くAgろう、A
uろう等のろう材5を用いても600〜900℃大気中でろう
付すると、芯材1のTiの拡散を中間層7のZr、N
b、Vの単体もしくは合金が抑制して金属間化合物の生
成が防止される。従って、ろう付後の剥離が無く、ろう
付強度の高い良好なろう付が得られる。尚、Zr、N
b、Vの単体もしくは合金はTiあるいはTi合金の表
面に物理蒸着してもよいし、またこれらの単体もしくは
合金の板又は筒を芯材と外被材の間に挿入してクラッド
してもよい。
4′を作り、この4′を第2図に示す如くAgろう、A
uろう等のろう材5を用いても600〜900℃大気中でろう
付すると、芯材1のTiの拡散を中間層7のZr、N
b、Vの単体もしくは合金が抑制して金属間化合物の生
成が防止される。従って、ろう付後の剥離が無く、ろう
付強度の高い良好なろう付が得られる。尚、Zr、N
b、Vの単体もしくは合金はTiあるいはTi合金の表
面に物理蒸着してもよいし、またこれらの単体もしくは
合金の板又は筒を芯材と外被材の間に挿入してクラッド
してもよい。
次に本発明の眼鏡フレーム用複合素材の効果を明瞭にす
る為に具体的な実施例と従来例について説明する。
る為に具体的な実施例と従来例について説明する。
(実施例1) 第1図に示す如くTiを直径3mmの芯材1とし、これの
外側に厚さ0.017mmのNbが中間層7としてクラッドさ
れ、この中間層7の外側に厚さ0.25mmのNi−Cr10
%合金2がクラッドされて成る眼鏡フレーム用複合素材
3′を、圧延して0.75mm厚の板材4′を作り、この板材
4′を第2図に示す如くAg−Cu28%のろう材5を
用いて830℃大気中でろう付してテストピースを得た。
外側に厚さ0.017mmのNbが中間層7としてクラッドさ
れ、この中間層7の外側に厚さ0.25mmのNi−Cr10
%合金2がクラッドされて成る眼鏡フレーム用複合素材
3′を、圧延して0.75mm厚の板材4′を作り、この板材
4′を第2図に示す如くAg−Cu28%のろう材5を
用いて830℃大気中でろう付してテストピースを得た。
(実施例2) 第1図に示す如くTi95wt%、Al3wt%、V2wt%
から成るTi合金を直径3mmの芯材1とし、これらの外
側に厚さ0.017mmのVが中間層7としてクラッドされ、
この中間層7の外側に厚さ0.25mmの18K金合金2がク
ラッドされて成る眼鏡フレーム用複合素材3′を、圧延
して0.75mm厚の板材4′を作り、この板材4′を第2図
に示す如くAg−Cu28%のろう材5を用いて830℃
大気中でろう付してテストピースを得た。
から成るTi合金を直径3mmの芯材1とし、これらの外
側に厚さ0.017mmのVが中間層7としてクラッドされ、
この中間層7の外側に厚さ0.25mmの18K金合金2がク
ラッドされて成る眼鏡フレーム用複合素材3′を、圧延
して0.75mm厚の板材4′を作り、この板材4′を第2図
に示す如くAg−Cu28%のろう材5を用いて830℃
大気中でろう付してテストピースを得た。
(従来例) 第3図に示す如くTiを直径3mmの芯材1とし、これの
外側に厚さ0.25mのNi−Cr10%合金2がクラッド
されて成る眼鏡フレーム用複合素材3を、圧延して0.75
mm厚の板材4を作り、この板材4を第4図に示す如くA
g−Cu28%のろう材5を用いて830℃大気中でろう
付してテストピースを得た。
外側に厚さ0.25mのNi−Cr10%合金2がクラッド
されて成る眼鏡フレーム用複合素材3を、圧延して0.75
mm厚の板材4を作り、この板材4を第4図に示す如くA
g−Cu28%のろう材5を用いて830℃大気中でろう
付してテストピースを得た。
然して実施例1、2及び従来例のテストピースを引っ張
り試験した処、下表に示すような結果を得た。
り試験した処、下表に示すような結果を得た。
上表で明らかなように実施例1、2のテストピースは従
来のテストピースに比し、破断強度が著しく高く、接合
強度が高いことが判る。また従来例のテストピースは芯
材1と外側の材料2とのクラッドした面が破断面であっ
たのに対し実施例のテストピースは母材が破断面で、芯
材1と外側の材料2との接合強度が高いことが判る。
来のテストピースに比し、破断強度が著しく高く、接合
強度が高いことが判る。また従来例のテストピースは芯
材1と外側の材料2とのクラッドした面が破断面であっ
たのに対し実施例のテストピースは母材が破断面で、芯
材1と外側の材料2との接合強度が高いことが判る。
(発明の効果) 以上詳記した通り本発明の眼鏡フレーム用複合素材は、
大気中でろう付が可能でろう付作業性に優れ、しかもろ
う付け強度が著しく高く、その上芯材とし外側の材料と
が剥離することが無いので、耐久性、機能性に優れ、軽
量眼鏡フレーム用複合素材としては画期的なものと云え
る。
大気中でろう付が可能でろう付作業性に優れ、しかもろ
う付け強度が著しく高く、その上芯材とし外側の材料と
が剥離することが無いので、耐久性、機能性に優れ、軽
量眼鏡フレーム用複合素材としては画期的なものと云え
る。
第1図は本発明の眼鏡フレーム用複合素材の断面図、第
2図はその複合素材を圧延して得た板材をろう付して得
たテストピースの断面図、第3図は従来の眼鏡フレーム
用複合素材の断面図、第4図はその複合素材を圧延して
得た板材をろう付して得たテストピースの断面図であ
る。
2図はその複合素材を圧延して得た板材をろう付して得
たテストピースの断面図、第3図は従来の眼鏡フレーム
用複合素材の断面図、第4図はその複合素材を圧延して
得た板材をろう付して得たテストピースの断面図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】Ti又はTi合金を芯材としZr、Nb、
Vの単体もしくは合金を中間層とし、外側に耐食性材料
がクラッドされていることを特徴とする眼鏡フレーム用
複合素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60165098A JPH0629916B2 (ja) | 1985-07-26 | 1985-07-26 | 眼鏡フレ−ム用複合素材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60165098A JPH0629916B2 (ja) | 1985-07-26 | 1985-07-26 | 眼鏡フレ−ム用複合素材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6225725A JPS6225725A (ja) | 1987-02-03 |
JPH0629916B2 true JPH0629916B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=15805850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60165098A Expired - Lifetime JPH0629916B2 (ja) | 1985-07-26 | 1985-07-26 | 眼鏡フレ−ム用複合素材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629916B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6378741A (ja) * | 1986-09-24 | 1988-04-08 | 株式会社神戸製鋼所 | 眼鏡フレ−ム用複合材 |
JPH0649889B2 (ja) * | 1988-06-06 | 1994-06-29 | 日本鋼管株式会社 | 溶銑脱燐方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5836445Y2 (ja) * | 1979-10-01 | 1983-08-16 | ヤマハ株式会社 | Ti基線材 |
JPS5836445U (ja) * | 1981-09-04 | 1983-03-09 | 株式会社日立製作所 | デ−タ選択回路 |
JPH0233458B2 (ja) * | 1982-02-25 | 1990-07-27 | Tanaka Precious Metal Ind | Soshokuyofukugosen |
JPS609847A (ja) * | 1983-06-28 | 1985-01-18 | Asahi Glass Co Ltd | 眼鏡フレ−ム用部材 |
JPS60234934A (ja) * | 1984-05-04 | 1985-11-21 | Furukawa Tokushu Kinzoku Kogyo Kk | メガネフレ−ム用ニオブ−チタン合金 |
-
1985
- 1985-07-26 JP JP60165098A patent/JPH0629916B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6225725A (ja) | 1987-02-03 |
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