JPH06299064A - ポリウレタンエラストマーブレンド - Google Patents

ポリウレタンエラストマーブレンド

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JPH06299064A
JPH06299064A JP6035357A JP3535794A JPH06299064A JP H06299064 A JPH06299064 A JP H06299064A JP 6035357 A JP6035357 A JP 6035357A JP 3535794 A JP3535794 A JP 3535794A JP H06299064 A JPH06299064 A JP H06299064A
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JP
Japan
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tppue
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copolymer
acid
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JP6035357A
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English (en)
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Fleur Edward E La
エドワード・エワート・ラ・フルール
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Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S525/00Synthetic resins or natural rubbers -- part of the class 520 series
    • Y10S525/937Utility as body contact e.g. implant, contact lens or I.U.D.

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、TPPUE及びN−ビニルラクタ
ムを含有する1以上の共重合体を含む明澄なブレンドで
ある相溶性または混和性のブレンドを多く提供すること
によって、公知の材料で1以上の問題を解決する新規な
組成物及びそれらの製法並びに使用法を提供する。 【構成】 本発明のポリウレタンエラストマーブレンド
は、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPPUE)
ブレンドであって、 a)約0.5〜約99.5重量%の少なくとも1つのT
PPUE;並びに、 b)約5〜約95重量%のN−ビニルラクタム;及び約
95〜約5%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノ
マー単位;を含むモノマー単位[モノマー単位の重量%
は共重合体の重量を基準とする]から誘導される約9
9.5〜約0.5重量%の共重合体;を含んでなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、TPPUEブレンドと命名された化合物であ
る、1以上の熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TP
PUE)とN−ビニルラクタムの重合単位を含有する1
以上の共重合体とのブレンドに関する。より詳しくは、
本発明は、N−ビニルラクタム共重合体が、酸含有モノ
マー、又はアミド含有モノマー、又は広範囲のエチレン
性不飽和モノマーの1以上の単位、の共重合単位を含ん
でいるTPPUEブレンドに関する。さらには、イミド
化N−ビニルラクタム含有共重合体を有するブレンドに
関する。また、ブレンドのTPPUEと極性ポリマーを
相溶化又は混和させる共重合体をブレンドした、極性ポ
リマーを含むTPPUEブレンドに関する。本発明の新
規TPPUEブレンドは、当該技術におけるTPPUE
単独及び他のTPPUEブレンドによって示される特性
と比較すれば、熱的、機械的及び光学的特性において改
善されている。
【0002】発明の背景 熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPPUE)は、
一般構造、 (A−B)n[式中、A及びBはそれぞれ硬質
及び軟質セグメントであり、nは>1、典型的には>1
0であり、>100の場合もある]によって示される多
ブロック共重合体として説明することができる。TPP
UEは、ジイソシアネート、ジオール、及びしばしば低
分子量ポリオール又はポリアミン連鎖延長剤から製造さ
れ、反応後、多ブロック共重合体を生成する。TPPU
Eはまた、ジイソシアネート、ポリエステルジオール若
しくはポリエーテルジオール又はジアミン、及び低分子
量ポリオール、ポリアミン、又はポリオールとポリアミ
ンの混合物から製造することもできる。軟質セグメント
(B)は典型的にはポリエーテルジオール又はポリエス
テルジオール成分から生じるが、硬質セグメント(A)
は典型的にはジイソシアネート成分から生じる。C. Hep
burnの文献、「Polyurethane Elastomers 」(Applied
Science ,ロンドン,1982)、特にその第9章には、本
発明に関係するTPPUEのタイプについて広く記述さ
れている。
【0003】公知のTPPUE及びTPPUEを含有す
るブレンドは全て、機械的特性、熱及び光りに対する色
の安定度、明澄性及び有効熱変形特性を含む1以上の特
性においていくつかの欠点を有している。例えば、TP
PUEにおいて、硬質セグメンは、軟質セグメントのエ
ラストマーマトリックス中で凝集し易く、ガラス状及び
半結晶の相を形成し、ときには、例えば、ポリエーテル
若しくはポリエステル軟質(B)セグメントと硬質ウレ
タン若しくは尿素(A)ブロックとの間の不溶性のた
め、微相分離(「真珠光(nacreous effect) 」と命名さ
れる場合もある)させることもある。相分離は、エラス
トマーが染色されるか着色されると視覚的に明らかにな
る。相分離の発生は、例えば、米国特許第4,179,
479号に開示されており、その中で、ポリマーブレン
ドは、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(”A
BS”)−グラフト共重合体、高分子量(500,00
0から1,500,000)アクリレートポリマー及び
熱可塑性ポリウレタンから製造されている。第4,17
9,479号特許の全ての組成物は、真珠光の形跡と、
低温及び室温における好ましくない機械的特性を示し
た。相分離材料はまた、一般的に好ましくない引裂抵抗
を示し、そのため、スキーブーツ締め具のように肉厚を
薄くした成形品では厳しい応力条件に耐え得る十分な靱
性を有していない。他の問題は、TPPUEまたは公知
のTPPUEブレンドにおいて約40Mパスカル以上の
靱性を達成することであり、一つの特性、例えば靱性を
改良する試みは、しばしば他の特性の低下をもたらすと
いうことである。例えば、TPPUEの機械的特性を改
良する試み(ドイツ公開特許2,854,409)で
は、ポリエステルジオールとジイソシアネートとの化合
物から1,4−ブタンジオールで連鎖延長されたTPP
UEを生じさせた。その結果、該TPPUEは硬度及び
弾性率が大きくなったが、好ましくない低温衝撃特性及
び広範囲にわたる相分離の形跡を有していた。
【0004】高弾性エラストマーを製造する他の試み
(ドイツ公開特許2,854,407)[その中で説明
されたエラストマーは、ポリエーテル若しくはポリエス
テル、ウレタン及び95〜65重量%のゴム状コアと3
5〜5重量%の硬質シェルとからなるグラフト共重合体
をベースとしたTPPUEの溶融加工ブレンドである]
では、ひどい相分離によってこれらのブレンドの機械的
特性が低下された。
【0005】また、好ましい色の安定度を達成すること
も、TPPUEブレンドにおける問題となっている。例
えば、EP12,343において説明されたエラストマ
ーは、高分子量ポリエチレンオキシド、ポリプロピレン
オキシドエーテルジオール及びジイソシアネートから製
造された。最終生成組成物が熱可塑性グラフト共重合体
の混和によって安定化されたという事実にも拘らず、そ
の結果生じたエラストマーは熱不安定性の特質である黄
の色合いを示し、また好ましくない低温衝撃及び引張弾
性を示した。TPPUEブレンドにおける好ましい明澄
性を達成することは、上記した真珠光及び他の要因に関
連して、当該技術における他の問題となっている。例え
ば、ドイツ特許出願、DE3925635−Aには、
1,1−ビス−4−ヒドロキシフェニル−シクロアルカ
ンをベースとしたポリカーボネート、熱可塑性ポリウレ
タン及びビニルモノマー−ゴムグラフト共重合体を含む
三成分ブレンドが開示されている。該ブレンド組成物
は、加工特性と、物理的及び機械的特性との好ましいバ
ランスを持っていることが報告されているが、ブレンド
の多相性により光学的な明澄性を生じなかった。ヨーロ
ッパ特許出願、EP−443432−Aは、アルファメ
チルスチレン、(メタ)アクリロニトリル及び/または
メチルメタクリレートに架橋またはグラフト結合された
ブタジエンまたはC110アルキルアクリレートコアか
らなるグラフトエラストマーを有する熱可塑性ポリウレ
タンエラストマーのポリマーブレンドを開示している。
TPPUEブレンドの多くが当該技術において存在する
が、ほとんどは明澄性を示さない。
【0006】また、有効熱変形温度特性を有するTPP
UEブレンドを達成することが問題となっている。例え
ば、米国特許第4,141,879号に開示されている
ポリマーブレンドは、比較的少ない量のグラスファイバ
ーで強化されたポリアミド単独または共重合体及びポリ
ウレタンを含み、高い熱変形温度と、屋根下の(under-
the-hood) 自動車またはトラックの構成部品としての実
用性とを持っていることが開示されているが、これらの
多構成部品システムは、好ましくない相溶性のため相分
離し易い傾向がある。
【0007】このように、TPPUE及びTPPUEを
含有するブレンドは、靱性を達成すること、並びに、関
連する機械的特性、色の安定度、明澄性及び高い熱変形
温度において問題が存在する。本発明は、TPPUE及
びN−ビニルラクタムを含有する1以上の共重合体を含
む明澄なブレンドである相溶性または混和性のブレンド
を多く提供することによって、公知の材料で1以上の問
題を解決する新規な組成物及びそれらの製法並びに使用
法を提供する。
【0008】発明の概要 本発明のブレンドは熱可塑性ポリウレタンエラストマー
技術の分野における1以上の公知の問題を解決する。本
発明のTPPUEブレンドにおいて有効な全ての共重合
体は、該共重合体の重量基準で少なくとも約5重量%N
−ビニルラクタムモノマーから誘導される。そして、約
0.5〜約99.5重量%の少なくとも1つのTPPU
E;並びに、及び約5〜約95重量%のN−ビニルラク
タム及び約95〜約5%の少なくとも1つのエチレン性
不飽和モノマー単位を含むモノマー単位[共重合体の重
量を基準としたモノマー単位の重量%]から誘導される
約99.5〜約0.5重量%の共重合体;を含んでなる
熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPPUE)ブレ
ンドを提供する。
【0009】ここで述べられる本発明のブレンドはTP
PUE及びTPPUEブレンドに対して1以上の次のよ
うな改良:該TPPUEの低温衝撃性、熱的安定性及び
光学的明澄性を大きく減少させることなく、熱可塑性ポ
リウレタンエラストマーの熱変形性、靱性、溶融粘度、
明澄性、耐候性及び加水分解安定度を向上させること;
ポリエーテルジオールベース、ポリエステルジオールベ
ース及びアルキルジオールベースのTPPUEのブレン
ドの相溶性、加水分解安定度及び光学的明澄性を改良す
ること;TPPUEのブレンド、一般的には、極性ポリ
マーとの相溶性を改良すること;を与えることができる
ものであるが、これらに制限されるものではない。
【0010】広義には、本発明は、相溶性または混和性
を有するTPPUEのブレンドを提供し、多くのブレン
ドが高い明澄性(ブレンド中のTPPUEほどに明澄)
を示し、さらにそのブレンドが、TPPUE単独の延性
から硬質熱可塑性樹脂の剛性まで変化するバランスのと
れた有効な機械的性質を有する。該ブレンドは、ブレン
ドのTPPUE成分と同様、特質として加水分解抵抗を
有する。例えば、TPPUEへのN−ビニルラクタム/
アクリル共重合体の混和は、実質量の黄変を少しも生じ
させない。本発明のブレンドの多くはTPPUEの低温
柔軟性を保ち、驚くべき衝撃強さを示すが、室温及び高
温機械的特性における改良も示している。該ブレンドの
多くはまた、−20度以下の温度で延性であり、この温
度で有効な機械的強さを示し、さらに、1.10〜1.
20の範囲の比重と55〜80のショアD硬度を有して
いる。本発明のブレンドの多くは、明澄性と低い黄色度
に加えて、軟質セグメントから硬質セグメントの相分離
が減少するために真珠光沢を示さず、かつ染色されたと
きの色が均一である。本発明のいくつかのブレンドは、
ブレンドのTPPUEに、硬質セグメントと軟質セグメ
ントとの割合において実質的な変化を生じさせることな
く、有効な引張弾性率及び高い耐熱変形性を付与してい
る。本発明はさらに、優れた低温衝撃特性及び室温以上
での高い引張弾性率を有する有用なTPPUEブレンド
を提供する。
【0011】本発明はまた、3成分以上(例えば、4成
分及びそれ以上)の成分を有するブレンドを提供する。
例えば、該ブレンドは、1以上のTPPUE及びN−ビ
ニルラクタムのアクリル若しくはスチレン共重合体、;
または1以上のTPPUE、N−ビニルラクタム含有共
重合体、及び1以上の極性ポリマー、例えば、ポリ(塩
化ビニル)(PVC)、エチレン/ビニルアルコール共
重合体(EVOH)、ポリエステル、ポリアミドなど、
を含んでなる。本発明の共重合体の生成においてN−ビ
ニルラクタムと共重合されるエチレン性不飽和モノマー
単位は、広範囲のモノマー、例えば、無極性または極性
モノマー、アミド官能価を有するモノマー、酸含有モノ
マー及び以下に述べられる他のモノマーから選ばれる。
共重合体はまた、N−ビニルラクタム/メタクリル酸エ
ステル共重合体のイミド化から生じるグルタルイミド基
を含んでいる。共重合体はまた、多段ポリマーの1以上
の外部段で重合される必須N−ビニルラクタムを有する
多段ポリマーでもある。
【0012】本発明のTPPUEブレンドは、有用な製
品、例えば、自動車部品、ケーブル、パイプ、ホース、
チューブ材料、シート及びブローフィルムへ射出または
押出成形可能であり、該製品は、上記した及び以下にお
いて十分説明される改良された1以上の特性を有してい
る。
【0013】発明の詳細な説明 本発明のブレンドは1以上のTPPUE、並びにN−ビ
ニルラクタム及び少なくとも一つのエチレン性不飽和モ
ノマーから誘導される1以上の共重合体を含んでなる。
【0014】本発明のブレンドの成分である熱可塑性ポ
リウレタンエラストマー(TPPUE)は、一般に公知
のいずれのTPPUEでもよく、また次の成分:「硬質
セグメント」を生成する成分である芳香族または脂肪族
ジイソシアネート;「連鎖延長剤」である低分子量(一
般に<400ダルトン)ジオール、ポリオールまたはジ
アミン;「軟質セグメント」を生成する高分子量(一般
に約500から5,000ダルトンの間)ポリエーテル
ベースのジオール若しくはポリエステルベースのジオー
ル、またはC2 〜C8 アルキルベースのジオール、また
はそれらの混合物;の混合物から製造することができ
る。
【0015】TPPUEの硬質セグメントを生成するジ
イソシアネート化合物は、例えば、1,4’−ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート、3−イソシアネート
メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシ
アネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネー
ト、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トル
エンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネ
ートと2,6−トルエンジイソシアネートとの混合物、
4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)、
2,2−ジフェニルプロパン−4,4’−ジイソシアネ
ート、−フェニレンジイソシアネート、−フェニレ
ンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、1,
4−ナフタレンジイソシアネート、1,5−ナフタレン
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジイソシアネ
ート、アゾベンゼン−4,4’−ジイソシアネート、
−または−テトラメチルキシレンジイソシアネート及
び1−クロロベンゼン−2,4−ジイソシアネート、
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、4,6’−
キシレンジイソシアネート、2,2,4−(2,4,4
−)トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、3,
3’−ジメチルジフェニル4,4’−ジイソシアネー
ト、3,3’−ジメチル−ジフェニルメタン4,4’−
ジイソシアネートなどを含む。
【0016】連鎖延長剤としては、低分子量(典型的に
は約60〜約400ダルトン)直鎖脂肪族ポリオール、
例えば、ジオール若しくはハイヤーオール(higher-ol)
、またはジアミン、芳香族ジオール若しくはジアミン
を挙げることができ、場合によっては少量のトリオール
を含むことができる。ポリオールの例としては、1,2
−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3
−プロパンジオール、1,2−若しくは1,4−ブタン
ジオール、1,4−ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、グリセ
リン、ヒドロキノンジエチロールエーテル、レゾルシノ
ールエチロールエーテル及び誘導体などを含む。低分子
量芳香族ジアミンの例としては、3,3’−ジクロロ−
4,4’−ジアミノジフェニル−メタン、4,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、1,4−ジアミノベンゼン、
3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジクロ
ロ−4,4’−ジアミノビフェニルなどを含む。
【0017】場合によっては連鎖延長剤と共に、ポリエ
ステルジオール、またはポリエーテルジオール、または
上記したアルキルジオール、またはそれらの混合物は、
TPPUEの軟質セグメントを生成する。ポリエステル
ジオールは、1以上の二価アルコール及び1以上のジカ
ルボン酸との結合から製造される。次のジカルボン酸:
アジピン酸、琥珀酸、セバシン酸、スベリン酸、メチル
アジピン酸、グルタル酸、ピメリン酸、アゼライン酸、
チオジプロピオン酸、シトラコン酸及び芳香族ジカルボ
ン酸は、ポリエステルジオールを構成することができ
る。ポリエステルの二価アルコール(ジオール)成分は
次のいずれでもよい:1,2−プロピレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、2−メチルペンタンジオ
ール、1,5−ジエチレングリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ペンタンジオール、1,12−ド
デカンジオールなど。アルキルベースのジオール、C2
〜C8 アルキルジオールすなわち2〜8の炭素原子を有
するアルキル基を有するジオールとしては、上記で例示
したいくつかのアルキルジオールが好ましい。ポリエス
テルジオールはまた、ヒドロカルボキシ酸、ラクトン及
びカーボネートを含むことができる。ポリエーテルジオ
ールは、エチレングリコール、1,2−プロピレングリ
コール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール及び1,5−ペンタンジオールの中から選ば
れる1以上のアルキレングリコールの縮合物から製造す
ることができる。ポリエーテルジオールの他の原料とし
て、ポリアルキレンエーテルグリコールの製造の際にテ
トラヒドロフランを使用してもよい。ポリエーテルジオ
ールとしてはまた、エチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイドまたはテトラヒドロフランから製造されるエー
テルグリコールでもい。TPPUEの分子量は典型的に
は約5,000〜約200,000ダルトンの範囲であ
り、好ましくは10,000から約50,000の範囲
である。
【0018】本発明の好ましいブレンドは、少なくとも
一つのTPPUEが、C2 〜C8 のアルキルベースのジ
オール、ポリエーテルベースのジオール、ポリエステル
ベースのジオール又はそれらの混合物から選ばれたジオ
ールから誘導されるものである。他の好ましいブレンド
は、少なくとも一つのTPPUEが、ポリエーテルジオ
ールベースのTPPUEとポリエステルジオールベース
のTPPUEとの混合物を含んでいるものである。最適
のブレンド比は、これらの2つのTPPUEのそれぞれ
が重量で約1/3ずつで、共重合体が約1/3であると
予想される。そして、非常に好ましい三成分ブレンド
は、2つのTPPUEのそれぞれが、ブレンドの約25
〜約40重量%を構成しているものである。
【0019】本発明のブレンドは、相溶性または混和性
であり、及び透過光に対して全て何らかの明澄性を示
し、すなわち該ブレンドが、該ブレンドのTPPUE成
分の明澄性と少なくとも同じ明澄性を有している。「相
溶性ブレンド」とは、目で見て本質的に均質であると共
に、ブレンドの構成成分の特性以上に(あるいは組み合
わせの結果として)高められたいくつかの物理的特性を
有するブレンドを意味する。「混和性ブレンド」とは、
分子レベルで均質なブレンド、すなわち、約100オン
グストロームの距離以下で本質的に均質になることを器
械的手段によって示すことのできるブレンドを意味す
る。混和性ブレンドは、典型的には、負の混合自由エネ
ルギーを示し、それらの成分の特性以上に向上した特性
を示す。明澄性が向上したことはしばしば、ブレンドの
「混和性」を示すちょうどよい指標となる。
【0020】本発明の利用に必須である本発明のブレン
ドの第2成分は、約95〜約5部のエチレン性不飽和モ
ノマー及び約5〜95部のN−ビニルラクタムとの共重
合性単位から誘導される共重合体である。好ましいブレ
ンドは、N−ビニルラクタムモノマーが、次の構造式:
【化2】 [式中、nは2〜4の整数である]を有するものであ
る。例えば、N−ビニルプロピオラクタム、N−ビニル
ピロリドン(すなわち、N−ビニルブチロラクタム)及
びN−ビニルカプロラクタムが含まれる。N−ビニルピ
ロリドン(”NVP”,n=3)は、商業的な入手容易
性、及び広範囲のエチレン性不飽和モノマー単位との容
易な共重合性から、好ましいラクタムである。
【0021】共重合体が誘導されるN−ビニルラクタム
モノマー単位の一部分は、他のアミド含有モノマー単位
によって置換でき、すなわち、部分的に除去及び交換で
きる。そして、TPPUEブレンドは、共重合体のN−
ビニルラクタムモノマー単位の重量の約5〜約75重量
%、好ましくは約10〜約50重量%が、ビニルアミ
ド、アミド−エチルアクリル酸若しくはメタクリル酸
(「(メタ)アクリル酸」と略す)エステル、ウレイド
−エチル(メタ)アクリル酸エステル、N−ビニルアミ
ド、又はそれらの混合物から選ばれる共重合性アミノ含
有モノマー単位によって置換(交換)される共重合体を
含むことができる。さらに以下にも例示されるが、これ
らのアミド含有モノマーのそれぞれは、N−ビニルラク
タム単位の一部分と置換することができる。したがっ
て、N−ビニルラクタムの一部を置換するため期待され
るビニルアミドモノマー単位は、次の構造:
【化3】 [式中、R1 はHまたはCH3 であり、R2 及びR3
同じものか異なっているもので、H、C1 〜C4 アルキ
ルまたはアミノ官能基を有する前記アルキルである]を
有し、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、N
−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]メタクリルアミ
ド、N−[3−(ジエチルアミノ)プロピル]アクリル
アミドなどである。N−ビニルラクタムの一部を置換す
るため期待されるアミドまたはウレイド含有エチル(メ
タ)アクリル酸モノマーは、次の構造:
【化4】 又は
【化5】 [式中、R1 及びR2 は上記したとおりであり、R4
次式:
【化6】 又は
【化7】 で示される尿素又は環状ウレイド構造である]を有して
いる。メタクリロイルエチルエチレン尿素は、その入手
容易性、容易な共重合性及びTPPUEと相互作用を有
する極性性質から、ウレイド−エチルメタクリル酸エス
テルが好ましい。N−ビニルラクタムの一部を置換する
ことにおいて有効なN−ビニルアミドモノマーは、次の
構造:
【化8】 [式中、R5 は、H又はC1 〜C4 アルキルである]を
有し、例えばN−ビニルラクタムアミドなどである。
【0022】そして、一つの好ましいTPPUEブレン
ドは、共重合性アミド含有モノマーが、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、メタクリロイルエチルエチレン
尿素、またはN−ビニルアセタミドから選ばれるもので
ある共重合体を有している。
【0023】共重合体の生成においてN−ビニルラクタ
ムと共重合することのできる1以上の、他のエチレン性
不飽和モノマーとしては、C1 〜C8 アルキルアクリレ
ート、C1 〜C4 アルキルメタクリレート、ビニルアセ
テートのようなビニルエステル、ビニルブチレートな
ど;スチレン、アルファ−(C1 〜C4 アルキル)スチ
レンなどのようなビニル芳香族;(メタ)アクリル酸の
官能性エステル、例えば、グリシジルメタクリレート、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、一般的にはC2
〜C4 ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートなど;
オレフィン、例えば、C2 〜C8 第一級オレフィン;ビ
ニルハロゲン化物;ビニリデンハロゲン化物;及び(メ
タ)アクリロニトリルなどのようなニトリルモノマー;
を挙げることができる。1以上のこれらのモノマーはN
−ビニルラクタムと共重合して使用されるが、使用され
る量については、1以上のコモノマーが少なくとも共重
合体の約5重量%存在するということが要求される。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、C1 〜C4 アル
キルエステルが好ましく;特に、エチルアクリレート、
メチルメタクリレート、ブチルメタアクリレートまたは
それらの混合物が好ましく、これらの中でも最も好まし
いのはメチルメタクリレート(”MMA”)である。こ
れらの(メタ)アクリル酸モノマーは、それらの商業的
入手性、低コスト、並びに優れた耐候性及び他の物理的
特性の点から好ましいが;MMAは、コスト及び耐候性
において特に顕著な特性を有している。前記したアミド
官能価を含むモノマー、例えば、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、(アミド−(すなわち、ユリア−)エチ
ルエステル(メタ)アクリレート、ウレイド−エチル
(メタ)アクリレートなどは、これらのエチレン性不飽
和モノマー単位と共に使用することができる。本発明の
共重合体の製造に有用な他のモノマー単位は当業者なら
ば知り得るであろう。該モノマー単位の使用が、本発明
の共重合体またはブレンドの製造または使用にとって有
害でない限り、本発明のTPPUEブレンドのN−ビニ
ルラクタム共重合体を誘導する際に使用することができ
る。TPPUEブレンドに好ましく使用される共重合体
の例としては、C1 〜C8 アルキルアクリレート、C1
〜C4 アルキルメタクリレート、ビニルアセテート、C
2 〜C4 ヒドロキシアルキルアクリレート、C2 〜C4
ヒドロキシアルキルメタクリレート、C2 〜C8 第一級
オレフィン、ビニルハロゲン化物、ビニリデンハロゲン
化物、スチレン、アルファ−(C1 〜C4 アルキル)ス
チレン、(メタ)アクリロニトリル又はそれらの混合物
から選ばれる共重合体のエチレン性不飽和モノマーが含
まれる。
【0024】本発明の好ましいブレンドは、共重合体の
重量を基準として、約5〜約60重量%のNVP及び約
40〜約95重量%のC1 〜C8 アルキルアクリレート
又はC1 〜C4 アルキルメタクリレート、を含むモノマ
ー単位から誘導される共重合体を有する。他の好ましい
共重合体は、約10〜約50重量%のNVP及び約50
〜約90重量%のMMAを含むものである。
【0025】本発明の共重合体はまた、約1〜約10部
の1以上の共重合酸モノマー単位を含んでいてもよい。
期待される酸モノマー単位は、例えば、カルボキシ酸、
スルホン酸、ホスホン酸などを含むものであり、(メ
タ)アクリル酸、p−ビニルベンゼン−スルホン酸、ベ
ータ−メタクリロキシエチルホスホン酸などの、モノマ
ー単位中に酸を含むものである。好ましくは、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸、アクリロキシプロピオン酸、アルファ−
メチレン−デルタ−メチルグルタル酸またはそれらの混
合物から選ばれるカルボン酸である。メタクリル酸(”
MAA”)及びアクリル酸(”AA”)が、商業的入手
容易性、比較的低コスト、及び優れた耐候性という点か
ら非常に好ましい。そして、本発明の好ましいブレンド
の一つは、約5〜95重量%の少なくとも一つのTPP
UE、約95〜約5重量%の共重合体を含むものであっ
て、該共重合体が、共重合体の重量を基準として、約5
〜約49重量%のNVP;MMA又はスチレンから選ば
れる約50〜約94重量%のモノマー単位;及びAA又
はMAAから選ばれる約1〜約10重量%の酸モノマー
単位を含むものである。他の好ましいTPPUEは、約
5〜約39重量%のNVP;約60〜94重量%のMM
A;及び約1〜約5重量%のMAAを含む共重合体を有
するものである。
【0026】本発明の他の有用なTPPUEブレンド
は、外部段(outer stage)の少なくとも一つにN−ビニ
ルラクタムを含む多段(multi-stage)共重合体である共
重合体を有するものである。多段(「コア/シェル(co
re/shell) 」または「逐次グラフト(sequentially gra
fted)」とも呼ばれる)ポリマー及び共重合体は、公知
である。そして、TPPUEブレンドは、約0.5〜約
99.5重量%の少なくとも1つのTPPUE;並びに
ブタジエン、スチレン、C2 〜C8 アルキルアクリレー
ト、C1 〜C4 アルキルメタクリレート又はそれらの混
合物から選ばれるモノマー単位から誘導される第1段ポ
リマー(first stage polymer) を(多段ポリマー(multi
-stage polymer)の重量を基準として)約30〜約90
重量%、及び約5〜約35重量%のN−ビニルラクタム
及びC1 〜C2 アルキルアクリレート、C1 〜C4 アル
キルメタクリレート、スチレン、アルファ−メチルスチ
レン、ビニルトルエン又はそれらの混合物から選ばれる
約95〜約65重量%のモノマー単位、及び(メタ)ア
クリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、3−フェニル−2−プロペン酸又はそれらの混合
物から選ばれる酸モノマー単位を約0〜約10重量%
[少なくとも1つの外部段ポリマー中のモノマー単位の
重量%は少なくとも1つの外部段ポリマーの重量を基
準]から誘導される少なくとも1つの外部段グラフトポ
リマー(outer stage grafted polymer) を(多段ポリマ
ーの重量を基準として)約10〜約70重量%、を含む
約99.5〜約0.5重量%の多段ポリマー;を含んで
なる。
【0027】上記した多段共重合体は、ブレンドの単独
共重合体として、または前述の共重合体と共に第2の共
重合体として使用することができる。第2の共重合体と
して使用される際、上記の多段ポリマーにとって期待さ
れる有効使用レベルは、ブレンドの重量の、約0.5〜
約60重量%、好ましくは約10〜40重量%である。
そして、好ましいブレンドの一つは、上記多段ポリマー
がブレンドの約0.5〜約60重量%を構成し、さら
に、前記したN−ビニルラクタム及びエチレン性不飽和
モノマー単位のモノマー単位から誘導される共重合体が
ブレンドの約39.5〜約99重量%を構成している。
【0028】本発明によって期待される他の有用な共重
合体は、メタクリルイミド化ポリマー(”MIP”)、
すなわち、必須N−ビニルラクタムを含む共重合体の主
鎖上にイミド基、特にジメチルグルタルイミドを含むメ
タクリルエステル含有ポリマーである。本発明のブレン
ドにおいて有用なイミド化ポリマー(imidizing polyme
rs) の製法は公知であるが、さらに以下で言及する。好
ましくは、MMA含有主鎖上のジメチルグルタルイミド
基が、アンモニア、メチルアミン、ブチルアミン、シク
ロヘキシルアミンなどから選ばれたアミンとの反応から
生じるMMAのポリマー及び共重合体から製造されるM
IPであり、最も好ましいMIPはメチルアミンから製
造されるものである。このようにして製造されたTPP
UEブレンドは、少なくとも一つの共重合体が、約1〜
約25重量%のMMA;約5〜約60重量%のNVP;
メタクリル酸として測定された約0.05〜約8%の
酸;及び約7〜約80重量%のN−メチルジメチルグル
タルイミドを含むメタクリルイミド化ポリマー(MI
P)であり、該共重合体は約5〜約10%の窒素分を有
している。なお、重量%は全て該メタクリルイミド化ポ
リマーを基準とする。
【0029】MMA含有ポリマーからのMIPの製造で
は、当該技術分野においては知られているが、p(MM
A)は、アンモニアまたはアミンとの縮合反応によって
p(ジメチルグルタルイミド)基に変換され、共重合体
の”MMA”含有量を減少させる。一般的には、グルタ
ルイミド含有量が高くなるほど、得られるMIPのMM
A含有量が低くなる。残留酸の量は、MIPの製造条件
及び後イミド化(post-imidization)(「キャッピン
グ」(capping))エステル化反応の程度によって変化す
るが、以下の実施例で十分詳細に説明する。
【0030】本発明は、3成分、4成分以上の成分を有
するTPPUEブレンドを提供するが、そのうちいくつ
かの高級(higher)ブレンドは前記に例示した。他のTP
PUEブレンドは、例えば、1以上のTPPUE、共重
合体及び1以上の極性ポリマーを含むものである。極性
ポリマーとしては、前記のPVCを含むもの、及び、P
VC、塩素化PVCなどの単独重合体及び共重合体;E
VOH;ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレートなど)、ポリアミ
ド(例えば、ナイロン)を含むもの、さらにまた、例え
ば、ポリ(エチレンオキシド)(”PEO”);アクリ
ルニトリル/ブタジエン/スチレン(”ABS”)ポリ
マー;ポリカーボネート(”PC”);ポリ(ビニルブ
チラール)(”PVB”)などのようなポリアセテー
ト;メタクリレート/ブタジエン/スチレン(”MB
S”)共重合体;スチレン/無水マレイン酸(”SM
A”);SMA/MMA共重合体;スチレン/マレイン
イミド共重合体;ポリ(フェニレンエーテル)(”PP
O”);ポリスルホン;2,6−ジメチルフェノール及
び2,6−ジフェニルフェノールの共重合体などを含む
ものである。好ましいTPPUEブレンドは、ブレンド
の重量を基準として、約5〜約60重量%の、PVC、
ポリエステル、ポリアミド、PEO、ポリアセタール、
またはスチレン/マレインイミド共重合体から選ばれる
1以上の極性ポリマーを含むものである。
【0031】本発明のTPPUEブレンドの共重合体
は、乳化重合、または溶液重合、懸濁液重合若しくは塊
状重合のような適当な他の重合法によって製造すること
ができる。例えば、MMA/NVP/MAA、スチレン
/NVP/AAまたはMMA/スチレン/NVP/MA
Aの共重合体は、好ましくは乳化重合によって製造され
る。AAまたはMAAの存在が、重合反応上、顕著な影
響を示すことはほとんどない。本発明の共重合体の重量
平均分子量(Mw)は約10,000〜約300,00
0まで変化する。好ましいMwは約10,000〜約1
50,000、より好ましくは約20,000〜約10
0,000の範囲であり、加工の容易性、並びにブレン
ド組成物の熱安定性及び流動学的安定性をさらに助長す
る。本発明の共重合体、例えば、上記したポリ(MMA
/NVP/MAA)三元共重合体とTPPUEのブレン
ドは、微粒状共重合体粒子をドライブレンドした後、一
軸または二軸スクリュー押出機中で溶融混合することに
よって行うことができる。溶融混合、または溶融ブレン
ドは、混合物の融点以上で行われる。さらには、ブレン
ドまたは混合工程において、少量(すなわち、典型的に
はブレンドの重量の10重量%以下)の添加剤をTPP
UE及び共重合体の混合物に添加することができる。こ
の添加剤はブレンドの物理的特性にとってさらに他の有
利な点を改良または付加することができる。ブレンドの
添加剤の例としては、1以上の次のような類の化合物:
酸化防止剤、紫外線光吸収剤、可塑剤、帯電防止剤、ス
リップ剤、着色剤、充填剤及び難燃剤、が挙げられる。
溶融ブレンド混合物(melt-blended mixture) はTPP
UEブレンドを生成するため押出される。
【0032】新規TPPUEブレンドの製造方法は、 a)約0.5〜約99.5重量%の少なくとも1つのT
PPUE、並びに、約5〜約95重量%のN−ビニルラ
クタム;及び約95〜約5%の少なくとも1つのエチレ
ン性不飽和モノマー単位[モノマー単位の重量%は共重
合体の重量を基準とする]を含むモノマー単位から誘導
される約99.5〜約0.5重量%の共重合体を含んで
なる混合物をブレンドし; b)該混合物の融点以上の温度で該混合物を溶融ブレン
ドし;並びに、 c)溶融ブレンドされた混合物を押出してTPPUEブ
レンドを製造することを含むものである。
【0033】本発明のTPPUEブレンドから製造され
る製品には、好ましくは、射出成形または押出成形され
たものが挙げられるが、公知の他の成形方法も使用でき
る。本発明のTPPUEブレンドの有用ないくつかの製
品としては、例えば、自動車部品として、化粧パネルや
内装品、ベアリングケージ、ガス溜め、タンクキャッ
プ、ケーブルの外装及びチューブ、ケーブル、パイプ、
ホース及びチューブ材料、燃料系部品、装備用締結具、
窓用ハンドル、ワイパーブレードなど;医療品として、
IVコネクター、チューブ材料、バイアル及び他の実験
用品、及び人工心臓弁;電気器具部品として、タンクラ
イナー、キャスター及び車輪、スナップオンコネクタ、
ベアリング、ハウジング、送風機の羽根など;消費材と
して、バックル及びファスナー、雪上及び水上スキーの
ブーツ用ビンディング;衛生用品として、パイプコネク
タ、ポンプ及びフィルターのハウジング、バルブ、便所
用部品など;事務機用部品として、ギア及び伝導機構、
電話用部品など、が挙げられる。また、本発明のブレン
ドは押出し成形により、フィルム、発砲体、棒材、シー
トまたはスラブ、モノフィラメント、及び繊維に成形さ
れる。
【0034】次に、実施例により本発明のTPPUEブ
レンドの特性、製造方法、使用方法及び有利点を説明す
るが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではな
い。
【0035】実施例 一般的事項 実施例において言及される全ての組成物は、特に説明が
ない限り重量%である。機械的及び光学的特性は、次の
ようなASTMの試験法によって測定し及び評価した。
【0036】 特 性 ASTMの試験法 引張降伏強さ、破断点伸び及び引張弾性率 D633−84 落錘衝撃(Dynatup) D2444 DTUFL(1.8 mPa 荷重;℃;試料厚み6.4mm ) D648−72 アイゾッド衝撃試験 D−256−84 視感透過率及び曇り度 D−1003 黄色度指数(Yi−1) D−1925−70
【0037】以下の試験が、さらに、本発明のTPPU
E、共重合体及びブレンド上及び対照サンプルについて
行われた。これらの試験、方法及び装置には、Tg及び
融解熱(ΔHf )を測定する慣用される示差走査熱量計
(DSC);粘度及び溶融挙動を示す動的機械的熱分析
(DMTA);及び分子量データを得るゲル透過クロマ
トグラフィー(GPC,ポリ(MMA)標準を使用)を
含む。以下の表において、測定されなかった特性は、”
NM”によって示すか、別途注記する。
【0038】実施例1−MMA/NVP共重合体 A.75MMA/25NVP 本実施例は、MMA/NVPの重量比3/1のメチルメ
タクリレート(MMA)及びN−ビニルピロリドン(N
VP)の共重合体の製造を説明する。モノマー混合物
(Mix M)を、4237.5gのMMA、141
2.5gのNVP、16.95gのN−ドデシルメルカ
プタン、3334gの脱イオン水及びドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウムの10重量%水溶液105.9g
を入れて製造した。モノマー混合物を次のように共重合
した。スターラー、ヒータ、還流冷却器、及び窒素パー
ジ用チューブを装着した適当なガラス容器に、脱イオン
水7467.57g及び炭酸ナトリウム2.52gを添
加した。70℃まで加熱しながら、混合物を窒素で1時
間パージした。次に、パージ流量を減らし、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウムの10%水溶液317.8
1gを混合物に添加した。次に、反応容器の温度を85
℃に上げた。この温度で、125mlの開始剤混合物
(Mix I(過硫酸ナトリウム5.65g及び脱イオ
ン水1618.86gからなる))を反応容器に添加し
た。次に、モノマー混合物(Mix M)を反応容器に
3時間、一定速度で加えた。
【0039】重合化工程中、開始剤混合物を15分ごと
125mlの割合で反応容器に添加した。開始剤混合物
及びモノマー混合物の添加完了後、混合物を85℃で1
時間保持した。次に、混合物を冷却し、ろ過し、及び凍
結乾燥によってポリマーを単離した。得られた乾燥MM
A/NVPポリマーのいくつかの物理的特性データを表
1及び2に示す。実施例1Aの全ての試験では、典型的
には<1%の非常に低い曇り度を示す成形板を与えた。
視感透過率(Luminous Transmittance (LT)))及びY
i−1色は、NVPモノマーの純度及び色により、及び
共重合体のその後の熱暴露により変化した。なお、測定
値は、LTは約85から約91%及びYi−1は約1か
ら約30までの範囲で変動した。熱安定剤または他の安
定剤は、純試料(neat sample )の製造またはTPPU
Eブレンドに使用される共重合体には全く添加しなかっ
た。
【0040】B.90MMA/10NVP MMA対NVPの重量比が9:1であるこの共重合体
は、実施例1Aで述べた3:1の重量比の代わりに9:
1のモノマー重量比を用いて、実施例1Aで説明した方
法と同一の方法を使用して製造した。
【0041】実施例2〜4 熱可塑性ポリウレタンエラ
ストマー(TPPUE) 本発明の例示となるブレンドの製造中及び試験中使用さ
れるTPPUEは、次表に掲げられており、実施例2〜
4として記載されている。実施例2、3A及び4のTP
PUEの物理的特性は、表1及び2に示されている。
【0042】 実施例番号及びTPPUEの説明 商業的に入手可能な TPPUE (ブレンド中での使用例) 実施例2.アルキルジオールベースのTPPUE: PELLETHANETM-2363-55D 4,4−メチレンジフェニルジイソシアネート、1 (DOW Chemical Co) ,4−ブタンジオール及びポリ(テトラメチレング リコール)から製造されるポリウレタン、比重1. 16、Tg 41℃及び融点(Tm) 163℃ 実施例3A及び3B.ポリエステルジオールベース の基TPPUE:ポリエステルジオール、4,4’ −メチレンジフェニルジイソシアネート及び1,4 −ブタンジオールから製造されるポリウレタン 実施例3A−明澄性、易流動性(融点以上で)ポ 実施例3A: リウレタン、比重1.20、Tg −39℃、Tm ESTANETM-58134 192℃ (B.F.Goodrich Co.) 実施例3B−実施例3Aよりも低いMw/高いメ 実施例3B: ルトフローの明澄性、易流動性(融点以上で)ポリ ESTANETM 58277 ウレタン、 (B.F.Goodrich Co.) 実施例4.ポリエーテルジオールベースのTPPU ESTANETM 58309-021 E:ポリエーテルジオール、4,4’−メチレンジ (B.F.Goodrich Co.) フェニルジイソシアネート及び1,4−ブタンジオ ールから製造されるポリウレタン、比重1.12、 Tg −40℃、Tm 192℃
【0043】上記表で説明されたTPPUEを、試験片
の成形のため、加熱されたASTMファミリーモールド
を装着したアルバーグ(Arburg)射出成形機で射出成形す
る前に、強制空気炉中75℃で一晩乾燥した。成形条件
は次のようであった:ノズル温度223℃;ゾーン温度
1,2及び3がそれぞれ236,247及び226
℃;射出成形圧3.1MPa;背圧2.1MPa;型温
度49℃。TPPUEの付加された熱的及び物理的特性
を表1及び2に示す。
【0044】実施例5〜8 実施例1A及び実施例2〜
4から製造されたブレンド 実施例1Aの共重合体を、実施例2,3A及び4の各T
PPUEと、表1に示すようにTPPUE:実施例1A
の重量比4:1または1:1で、ドライブレンドした。
各混合物を、最初に、ポリエチレンバッグの中で混合
し、L/D=24:1及び圧縮比3:1の一軸スクシュ
ー押出機に投入した。加工条件は次のとおりであった:
押出機バレル温度:ゾーン1,2及び3はそれぞれ19
7,207及び207℃で;ダイ温度は199及び20
1℃であった。スクリュー速度は100RPMであっ
た。
【0045】押出品を水槽及びペレタイザーに入れた。
乾燥ペレットを、加熱されたASTMファミリーモール
ドを装着したアルバーグ射出成形機で射出成形し、試験
片を成形した。成形条件は次のようであった:ノズル2
23℃;ゾーン1,2及び3がそれぞれ236,247
及び226℃;射出成形圧3.1MPa;背圧2.1M
Pa;成形温度49℃。実施例5〜8のブレンドの熱的
及び物理的特性のデータを表1及び3に示す。
【0046】
【表1】 ポリマー(実施例1A、2〜4)及びブレンド(実施例5〜8)の熱的特性実施例 ポリマー又はブレンド 組成 Tg Tm ΔHf (w/w) (℃) ( ℃) (J/g) 1.A. P(MMA-NVP=75/25) 100 123.60 NM NM 2. PELLETHANE 2363-55D 100 41.10 162.67 19.87 3.A. ESTANE 58134 100 -39.26 191.58 9.28 4. ESTANE 58309-021 100 -39.52 192.13 9.72 5. 実施例2/実施例1A 4/1 56.98 77.38 7.30 6. 実施例2/実施例1A 1/1 83.21 NM NM 7. 実施例3A/実施例1A 4/1 -37.22 168.00 2.62 8. 実施例4/実施例1A 4/1 -35.13 69.02 2.76
【0047】表1に示されたポリマー及びブレンドの熱
的特性は、実施例1Aのアクリル共重合体(P(MMA
−NVP=75/25)とTPPUEとのブレンドが混
和していることを示している。混和性は、各成分のTg
間に見いだされる単一のTgの発生によって、及びブレ
ンド中のTPPUEの融点が低下しないことによって証
明される。
【0048】
【表2】 実施例1Aの共重合体と実施例2〜4のTPPUEの物理的特性実施例 1A 3A 物理的特性 比重 1.20 1.16 1.20 1.12 引張降伏,MPa 76.82 3.9 1.9 1.8 破断点伸び,% 4.15 >231.0 >260.0 >260.0 引張弾性率,GPa 3.29 0.10 0.03 0.04 DYNATUP 衝撃強さ(J ) 2.28 46.46 64.77 27.56 ノッチ付アイゾッド-20 ℃(J/m ) 1395.34 484.23 209.76 ノッチ付アイゾッド23℃(J/m ) 19.22 NM NM NM DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (未アニール) ℃ 85.20 〃 〃 〃 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (アニール済) 90.80 〃 〃 〃 視感透過率 * 90.8 68.8 75.7 曇り度,% * 1.0 31.8 89.4 Yi−1 * 5.1 39.2 19.3 *モノマー量で変化する値;実施例1Aの製法参照
【0049】
【表3】 アクリル共重合体,P(MMA−NVP=75/25;実施例1A)を有する 実施例2〜4のTPPUEをベースとした実施例5〜8のブレンドの物理的特性 実施例 2. PELLETHANE 2363-55D%(w/w) 80 50 - - 3A. ESTANE 58134%(w/w) - - 80 - 4. ESTANE 58309-021%(w/w) - - - 80 1A. P(MMA-NVP=75/25)%(w/w) 20 50 20 20 物理的特性 比重 1.20 1.20 引張降伏,MPa 20.35 53.71 4.13 4.12 破断点伸び,% >248.00 134.00 >196.00 >181.00 引張弾性率,GPa 0.63 1.89 0.14 0.14 DYNATUP 衝撃強さ(J ) 57.33 2.28 56.10 55.21 ノッチ付アイゾッド-20 ℃(J/m ) (ヒンジ付(HINGED)) NM NM 1379.86 1405.49 ノッチ付アイゾッド23℃(J/m ) (無破断(NO BREAK)) 1181.21 18.69 641.33 778.68 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (未アニール)℃ 39.20 57.65 <38.00 <38.00 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (アニール済)℃ 44.20 60.05 36.00 37.75 視感透過率,% * NM 72.9 73.6 曇り度,% * 〃 31.1 30.9 Yi−1 * 〃 38.3 32.5 *モノマー量で変化する値;実施例1Aの製法参照
【0050】表3の全てのブレンドは明澄である。表2
及び表3に掲げられた他の特性データの比較することに
よって、さらに、N−ビニルラクタム含有共重合体のT
PPUEへの混和が、機械的特性をあらゆる点で改良し
たことがわかる。また、実施例7及び8のブレンドは、
TPPUE単独の場合よりも数倍優れた低温衝撃結果を
示している。
【0051】また、ブレンド中のTPPUEベース樹脂
の熱的−機械的特性の改良は、TPPUE及びアクリル
共重合体を有するTPPUEブレンドそれぞれの動的機
械的熱分析(DMTA)スペクトルの比較から判別され
る。DMTAスペクトルから得られたデータは、貯蔵弾
性率(E’)及び損失弾性率(E’’)並びに損失正接
(tanδ)についての情報をもたらす。DMTAスペ
クトルは、−40℃付近において大きなロス過程を生じ
ることを示す。このロス過程は、TPPUEのガラス転
移温度(表1)と関係があると考えられるが、ポリウレ
タンがゴム性状を有する温度を明らかにしている。ま
た、ブレンド中の強い相互作用の証拠は、ポリウレタン
鎖の動きに対する妨害から生じる比較的広いtanδ曲
線によって示すことができる。DMTAスペクトルの比
較は、各ポリウレタンのガラス転移温度により、ブレン
ド中では、その転移がより高い温度に移行することを示
している。この観測は、表1中に示されたDSCデータ
によって裏づけられる。ポリウレタンと共重合体との強
い相互作用の更なる証拠は、さらに以下の表で説明され
るように、表示された範囲内で調べた多くのブレンド組
成物の相対的な光学的明澄性によっても明らかになって
いる。
【0052】実施例9 単独重合MMAと実施例2のT
PPUEのブレンド MMAの単独重合体を、実施例1で説明した手段を使用
して比較目的のため製造した。ここでのMix Mには
5,650gのMMAを含むがNVPは全く含まない。
重合及び単離も既に説明したように行った。Mw約15
0,000の乾燥p(MMA)を実施例2のTPPUE
とドライブレンドし、実施例5で説明した手段によって
押出し、実施例9として示される20/80(w/w)
のブレンドを得た。その特性は表4中に示されている。
【0053】実施例10〜16 アクリル共重合体(実
施例1A)及びTPPUE(実施例2)のブレンド 表4に説明されているブレンドを、2成分組成物の重量
比範囲90/10〜10/90にわたる重量比の範囲
の、実施例1Aのアクリル共重合体、p(MMA−NV
P=75/25)と実施例2のTPPUEとの混合物を
溶融ブレンドしかつ押出すことによって製造した。ブレ
ンドを押出し、ペレット化し、実施例5で説明した条件
を用いてASTM部分へ入れて射出成形した。N−ビニ
ルラクタム共重合体を含有する実施例10〜16の全て
のブレンドは明澄であったが、N−ビニルラクタムを含
まない共重合体を有するブレンド(実施例9)は不透明
であった。機械的特性のデータを表4及び5に示す。
【0054】
【表4】 実施例1Aの共重合体、または実施例9の単独重合体を有するTPPUEのブ レンドの物理的特性実施例 10 11 12 2. PELLETHANE 2363-55D%(w/w) 20 10 20 30 9. P(MMA) %(w/w) 80 - - - 1A. P(MMA-NVP=75/25) %(w/w) - 90 80 70物理的特性 引張降伏,MPa 54.51 68.39 63.86 59.31 破断点伸び,% >57.40 9.33 22.70 >39.30 引張弾性率,GPa 2.31 3.11 2.84 2.49 DYNATUP 衝撃強さ(J ) 2.18 2.53 1.88 2.10 ノッチ付アイゾッド23℃(J/m ) 17.62 12.82 9.08 13.35 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (未アニール)℃ 89.80 84.50 73.90 NM DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (アニール済)℃ 96.90 94.90 85.50 78.95
【0055】
【表5】 実施例1Aの共重合体を有するTPPUEの変動範囲のブレンドの物理的特性 実施例 13 14 15 16 2. PELLETHANE 2363-55D%(w/w) 40 60 70 90 1A. P(MMA-NVP=75/25) %(w/w) 60 40 30 10物理的特性 引張降伏,MPa 53.54 35.82 24.58 7.31 破断点伸び,% >71.20 196.00 >218.00 >184.00 引張弾性率,GPa 2.04 1.25 0.91 0.23 DYNATUP 衝撃強さ(J ) 3.21 80.37 72.00 44.86 ノッチ付アイゾッド23℃(J/m ) 20.29 34.71 43.25 NM DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (未アニール)℃ 58.80 49.25 43.85 NM DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (アニール済)℃ 62.85 51.35 46.00 41.35 視感透過率,% NM NM NM 88.1 曇り度,% 〃 〃 〃 2.5 Yi−1 〃 〃 〃 10.0
【0056】N−ビニルラクタムを含有する共重合体を
有する表4及び5の全てのブレンドは明澄である。実施
例9は、アクリル単独重合体(pMMA)すなわちN−
ビニルラクタムを一切含まない共重合体と、前記TPP
UEとのブレンドを説明している。表4の実施例9のブ
レンドの機械的特性が実施例11で説明されたブレンド
組成物の機械的特性に匹敵する事実にも拘らず、これら
の2つのブレンドは、明澄性において顕著に異なってい
る。そして、実施例1AのN−ビニルラクタムを含有す
る共重合体のTPPUEブレンドの全てが、外観上明澄
であるのに対し、実施例2のTPPUEとpMMA(ラ
クタムを含まない)のブレンドは不透明で、かなりの真
珠光沢を示している。また、ブレンドデータは、実施例
9のラクタムを含有しない共重合体ブレンドと比較し
て、実施例1Aを約60重量%以上有するこれらの試料
がより高い降伏引張及び引張弾性率を示している。
【0057】実施例17 MMA/NVP/MAA共重
合体 本実施例は、酸含有NVP共重合体である、74.5重
量%のメチルメタクリレート(MMA)、25重量%の
N−ビニルピロリドン(NVP)及び0.5%メタクリ
ル酸(MAA)の三元共重合体の製法を説明する。モノ
マー混合物を、既に説明したMMA:NVP:MAAの
比で、4181gのMMA、1412.5gのNVP及
び56.5gのMAA、並びに67.8gのN−ドデシ
ルメルカプタン(MW調整用)、3363.4gの脱イ
オン水及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの1
0%水溶液105.9gを使用して製造した。
【0058】スターラー、ヒータ、還流冷却器、及び窒
素パージ用チューブを装着した適当なガラス容器に、脱
イオン水7534g及び炭酸ナトリウム2.52gを添
加した。70℃まで加熱しながら、混合物を窒素で1時
間パージした。次に、パージ流量を減らし、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウムの10%水溶液317.8
1gを混合物に添加した。次に、反応容器の温度を85
℃に上げた。この温度で、126mlの開始剤混合物
(過硫酸ナトリウム5.65g及び脱イオン水163
3.27g)を反応容器に添加した。次に、モノマー混
合物を反応容器に3時間、一定速度で連続的に与えた。
重合化工程中、開始剤混合物を15分ごと126mlの
割合で反応容器に添加した。開始剤混合物及びモノマー
混合物の添加後、混合物を85℃で1時間保持した。次
に、混合物を冷却し、ろ過し、及びマグネシウムアセテ
ートの2%溶液での凝固によってポリマーを単離した。
該ポリマーを水洗浄し、ろ過し、真空炉中で乾燥して、
押出し及びブレンドした。このポリマーのMwは約5
0,000であった。
【0059】実施例18〜20 実施例17及び実施例
2〜4から製造されたブレンド 実施例17の三元共重合体を、3つのTPPUE(実施
例2,3A及び4)のそれぞれと、TPPUE:共重合
体の重量比4:1で、ドライブレンドした。各ドライブ
レンドを、最初に、ポリエチレンバッグの中で混合し、
L/D=24:1及び圧縮比3:1の一軸スクシュー押
出機に投入した。加工条件は次のとおりであった:押出
機バレル温度:ゾーン1,2及び3はそれぞれ197,
207及び207℃で;ダイ温度は199及び201℃
で、及びスクリュー速度は100RPMであった。
【0060】押出品を水槽及びペレタイザーに入れた。
得られたペレットを乾燥し、加熱されたASTMファミ
リーモールドを装着したアルバーグ射出成形機で射出成
形し、試験片を成形した。成形条件は次のとおりであっ
た:ノズル223℃;ゾーン1,2及び3がそれぞれ2
36,247及び226℃;射出成形圧3.1MPa;
背圧2.1MPa;型温度49℃。実施例18〜20の
各成形物の機械的特性を表6にまとめて示す。
【0061】
【表6】 実施例2〜4のTPPUEと実施例17の共重合体、p(MMA−NVP−M AA)とのブレンドの物理的特性実施例 18 19 20 2. PELLETHANE 2363-55D%(w/w) 80 - - 3A. ESTANE 58134 %(w/w) - 80 - 4. ESTANE 58309-021 %(w/w) - - 80 17. p(MMA-NVP-MAA) %(w/w) 20 20 20 物理的特性 比重 1.17 1.20 1.20 引張降伏,MPa 19.66 4.88 3.78 破断点伸び,% >250.00 >260.00 >188.00 引張弾性率,GPa 0.67 0.18 0.10 DYNATUP 衝撃強さ(J ) 56.13 56.24 49.36 ノッチ付アイゾッド-20 ℃(J/m ) (ヒンジ付/バックル (HINGED/BUCKLE) ) 59.27 1452.48 692.70 ノッチ付アイゾッド23℃(J/m ) (無破断) NM NM 7.17 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (未アニール)℃ 〃 〃 <38.0 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (アニール済)℃ 45.75 〃 <38.0 視感透過率,% 68.7 77.1 60.2 曇り度,% 61.1 30.7 68.8 Yi−1 27.8 33.0 54.1
【0062】表6のデータは、NVP/アクリル/酸含
有三元共重合体のTPPUEへの混和の効果を示してい
る。これらのデータと表3のデータとを比較すると、ア
クリル共重合体上のカルボン酸の存在が、ポリエステル
ジオールベースのTPPUEの明澄性をさらに改良する
が、ポリエーテルジオールベースのTPPUE上では反
対の効果を有していることがわかる。表3及び6に示さ
れたブレンドの機械的特性は、一般的に、表2に示され
たTPPUEベースポリマーの特性よりも優れている。
【0063】実施例21〜25 イミド化NVP共重合
表7には、TPPUEとのブレンドを製造する際に使用
される、イミド化(メチルメタクリレート−コ−N−ビ
ニルピロリドン)共重合体が記載されている。”MI
P”ポリマーのこれらの実施例は、例えば、米国特許第
4,246,374号に開示されているような、公知の
イミド化方法によって製造される。例示されたイミド化
共重合体を合成するための先駆物質、メチルアミン及び
実施例1Aまたは1Bのアクリル共重合体(p(MMA
−NVP))を、脱蔵押出機(devolatizing extruder)
中、高温で反応させた。このようにして製造されて得ら
れたイミド化試料は、”MMIP(MMA−NVP)H
C,若しくはHU,若しくはLU”と命名される。ここ
で、”MMI”はイミド化メタクリル/メチルアミンを
意味し、”HC,HU,若しくはLU”は、全窒素含有
量と関連したイミド化の程度("high or low" (高いま
たは低い))を意味する。イミド化ポリマーがキャップ
される("capped " (”C”))とは、残留酸と反応す
るキャッピング(エステル化)剤、例えば、ジメチルカ
ーボネートの使用により残留酸の含有量を減少させたこ
とを意味し、キャップされない("uncapped " (”
U”))とは、残留酸または無水物の含有量を減少させ
るキャッピング剤で処理されなかったことを意味する。
例えば、”HU”は、表7に示されているように、ポリ
マー主鎖上で存在する残留遊離酸及び無水物の相対量か
ら、高いイミド化はなされたがキャップされなかったこ
とを意味する。
【0064】
【表7】 イミド化p(MMA−NVP)共重合体の化学組成実施例 ポリマー 酸 酸総量1) イミド化度 窒素総量2) (%w/w) (%w/w) (%w/w) 21. MMIP(MMA-NVP=75/25)HC <0.1 0.4 高,CAP 7.68-7.98 22. MMIP(MMP-NVP=75/25)HU 5.9 6.7 高,UNCAP 7.95-8.10 23. MMIP(MMA-NVP=75/25)LU 3.3 4.8 低,UNCAP 7.46-7.56 24. MMIP(MMA-NVP=90/10)LU 1.2 3.7 低,UNCAP 5.7-5.78 25. MMIP(MMA-NVP=90/10)HC 0.0 0.1-0.2 高,CAP 6.84-7.0 注:1.酸総量は遊離酸と無水物とを含み、MAAとし
ての重量%で示した。 2.得られたMIP共重合体中の窒素総量
【0065】実施例26〜39 MIP及びTPPUE
ブレンド 一般事項 実施例21〜25(表7)で説明したイミド化アクリル
共重合体(MMIP(イミド化MMA−NVP))を、
以下に説明するように、3つのTPPUE(実施例2,
3A及び4)と、TPPUE:イミド化アクリル共重合
体の重量比4:1及び1:1で、ドライブレンドした。
各混合物を、最初に、ポリエチレンバッグの中で混合
し、L/D=24:1及び圧縮比3:1の一軸スクリュ
ー押出機に投入した。加工条件は次のとおりであった:
押出機バレル温度:ゾーン1,2及び3はそれぞれ19
7,207及び207℃で;ダイ温度は199及び20
1℃で、及びスクリュー速度は100RPMであった。
【0066】押出品を水槽及びペレタイザーに入れた。
得られたペレットを乾燥し、試験片を成形するため、加
熱されたASTMファミリーモールドを装着したアルバ
ーグ射出成形機で射出成形した。成形条件は次のとおり
であった:ノズル223℃;ゾーン1,2及び3がそれ
ぞれ236,247及び226℃;射出成形圧3.1M
Pa;背圧2.1MPa;型温度49℃。ブレンド組成
物とブレンド比に関するデータ及び該ブレンドの熱的及
び機械的特性を表8〜12に示す。単一の明確なTgが
測定されたブレンドについては、Tm及び融解熱のデー
タは測定しなかった。
【0067】
【表8】 TPPUE、イミド化共重合体及びイミド化共重合体とのTPPUEブレンド の熱的特性実施例 ポリマー又はブレンド 組成 Tg Tm ΔHf (w/w) ( ℃) ( ℃) (J/g) TPPUE 又は共重合体 2. PELLETHANE 2363-55D 100 41.10 162.67 19.87 3.A. ESTANE 58134 100 -39.26 191.58 9.28 4. ESTANE 58309-021 100 -39.52 192.13 9.72 21. MMIP(MMA-NVP=75/25)HC 100 145.33 22. MMIP(MMA-NVP=75/25)HU 100 158.86 23. MMIP(MMA-NVP=75/25)LU 100 157.02 24. MMIP(MMA-NVP=90/10)LU 100 144.81 25. MMIP(MMA-NVP=90/10)HC 100 148.60 TPPUE/MIP ブレンド 26. 実施例2/実施例21 1/1 100.25 27. 実施例2/実施例25 1/1 60.88;107.19 NM NM 28. 実施例3A/実施例22 1/1 134.46 29. 実施例4/実施例22 1/1 133.95 30. 実施例3A/実施例23 1/1 115.36 31. 実施例4/実施例23 1/1 -40.71 32. 実施例3A/実施例24 1/1 -36.91;75.19 169.30 1.36 33. 実施例4/実施例24 1/1 -37.29;74.72 168.78 0.62 注1:上記したように、単一の明確なTgが測定された
ブレンドについては、Tm及びΔHfデータは測定しな
かった。
【0068】表8の全てのTPPUEブレンドは明澄で
ある。表8に掲げられたポリマー及びブレンドの熱的特
性から、実施例1A,p(MMA−NVP=75/2
5)のイミド化共重合体のTPPUEマトリックスへの
混入が、ガラス転移温度を上げたことが明らかになって
いる。しかしながら、TPPUEを含むブレンド及び実
施例1B,p(MMA−NVP=90/10)のイミド
化アクリル共重合体が、多相で存在することを示してい
る(それらが2つのTgを示している)。これらのブレ
ンドにおける多相の発生は、イミド化p(MMA−NV
P=90/10)共重合体がTPPUEマトリックスポ
リマーと少なくとも相溶性を有しているが、おそらく十
分な混和性を有していないことを示唆している。実施例
27,32及び33では、ブレンドの共重合体における
NVPの相対的に低いレベルから、明澄ではあるが、M
IP中に高いレベルのNVPの存在を有する実施例26
及び28〜31(これらの実施例ではMMA/NVPを
基準として25重量%のNVPを有する)ほどには、十
分な相溶性(混和性)は有していないブレンドを提供し
ている。
【0069】
【表9】 実施例21,22及び25のイミド化アクリル共重合体とTPPUEのブレン ドの物理的特性実施例 ( 重量%) 26 27 28 29 2. PELLETHANE 2363-55D 50 50 - - 3A. ESTANE 58134 - - 50 - 4. ESTANE 58309-021 - - - 50 21. MMIP(MMA-NVP=75/25)HC 50 - - - 22. MMIP(MMP-NVP=75/25)HU - - 50 50 25. MMIP(MMA-NVP=90/10)HC - 50 - - 物理的特性 引張降伏,MPa 52.85 45.58 32.71 32.96 破断点伸び,% 134.00 158.00 99.20 90.70 引張弾性率,GPa 2.05 1.82 0.97 1.08 DYNATUP 衝撃強さ(J ) 3.09 39.32 34.61 35.72 ノッチ付アイゾッド23℃(J/m ) 12.829 27.23 97.72 107.87 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (未アニール)℃ 64.70 68.9 72.55 76.3 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (アニール済)℃ 72.25 79.70 85.40 88.95
【0070】表9の全てのTPPUEブレンドは明澄で
ある。物理的特性、例えば、引張伸び、引張弾性率及び
引張降伏点、衝撃強度、並びに熱変形の数値は、エラス
トマー及びガラス状ポリマーを含む二元ブレンドとして
は特有で、驚異的なものである。
【0071】
【表10】 実施例23及び24のイミド化アクリル共重合体とTPPUEのブレンドの物 理的特性実施例 (重量%) 30 31 32 33 3A. ESTANE 58134 50 - 50 - 4. ESTANE 58309-021 - 50 - 50 23. MMIP(MMA-NVP=75/25)LU 50 50 - - 24. MMIP(MMA-NVP=90/10)LU - - 50 50物理的特性 引張降伏,MPa 37.38 37.08 45.54 46.10 破断点伸び,% 159.75 166.00 198.00 209.00 引張弾性率,GPa 1.36 1.37 1.69 1.36 DYNATUP 衝撃強さ(J ) 48.39 32.68 66.24 69.02 ノッチ付アイゾッド23℃(J/m ) 152.72 131.90 24.56 38.45 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (未アニール)℃ 63.35 67.05 48.40 52.05 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (アニール済)℃ 73.65 77.60 54.85 54.00
【0072】表10の全てのTPPUEブレンドは明澄
である。また、表10のデータから明らかなように、イ
ミド化アクリル共重合体とエーテルジオールベースまた
はエステルジオールベースのいずれのTPPUEの二元
ブレンドも、真珠光の形跡を全く示すことなく、高い引
張弾性率及び加熱撓み温度及び耐衝撃性を示していた。
【0073】
【表11】 実施例22及び23のイミド化アクリル共重合体とTPPUEのブレンドの物 理的特性実施例 (重量%) 34 35 36 37 3A. ESTANE 58134 80 - 80 - 4. ESTANE 58309-021 - 80 - 80 22. MMIP(MMP-NVP=75/25)HU 20 20 - - 23. MMIP(MMA-NVP=75/25)LU - - 20 20物理的特性 引張降伏,MPa 58.70 49.35 51.27 47.51 破断点伸び,% >253.00 >252.00 253.00 251.00 引張弾性率,GPa 0.10 0.11 0.16 0.16 DYNATUP 衝撃強さ(J ) 49.27 50.02 47.35 49.32 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (未アニール)℃ 43.10 45.15 42.65 44.10 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (アニール済)℃ 55.70 42.80 45.75 44.00
【0074】
【表12】 実施例24のイミド化アクリル共重合体とTPPUEのブレンドの物理的特性実施例 (重量%) 38 39 3A. ESTANE 58134 80 - 4. ESTANE 58309-021 - 80 24. MMIP(MMA-NVP=90/10)LU 20 20物理的特性 引張降伏,MPa 56.15 56.78 破断点伸び,% >252.00 >319.00 引張弾性率,GPa 0.11 0.11 DYNATUP 衝撃強さ(J ) 64.78 59.98 DTUFL(1.82MPa.2 ℃/min.) (未アニール)℃ <38.00 <38.00
【0075】表11と12に示されたデータを比較する
と、NVPレベル25%のイミド化アクリル共重合体
は、低いNVP含有量(10%)のものを除いて、一般
的に、同様のイミド化アクリル共重合体を有するブレン
ド以上に改良された弾性率及びDTUFLを生じてい
る。概していえば、表9〜12のイミド化アクリル共重
合体を含むブレンドの機械的特性から、二元ブレンド中
のTPPUEとイミド化アクリル共重合体との組み合わ
せがTPPUE単独以上に引張降伏を実質的に改良した
といいえる。また、ポリエーテル−ジオールベースのT
PPUE(実施例4)の衝撃特性は、MIP共重合体を
含むブレンド(例えば、実施例35,37及び39)に
おいては、実質的に改良されている。
【0076】
【表13】 実施例2のTPPUE、並びに実施例2及び実施例17(p(MMA/NVP /MAA=74.5/25/0.5))のブレンド(実施例18のブレンド)の 205℃での剪断速度に対する溶融粘度実施例 剪断速度(1/s) 粘度(Pa.s) 2. 9.6 424.7 20.0 488.5 52.8 447.5 109.7 371.0 225.4 299.7 567.7 229.4 1214.0 166.9 2736.0 107.4 18. 9.4 603.4 20.6 710.6 53.7 590.7 109.8 489.1 237.2 377.4 596.9 261.8 1288.0 178.7 2577.0 122.8
【0077】表13の溶融粘度のデータは、TPPUE
(実施例2)と実施例17の酸含有共重合体,p(MM
A/NVP/MAA=74.5/25/0.5)とのブ
レンド(実施例18)がTPPUE単独よりも高い溶融
粘度を有していることを示している。
【0078】実施例40〜45 二元及び三元TPPU
Eブレンド及び比較例 次の表14は、2つのTPPUE、共重合体、並びに二
元及び三元TPPUEブレンドの熱的特性の比較を示
す。前記した方法によって製造された実施例40及び4
1で示される二元ブレンドの単一のTgは、実施例1A
のN−ビニルラクタム含有共重合体がポリエーテルジオ
ールベースのTPPUE及びポリエステルジオールベー
スのTPPUEのいずれとも混和性を有していることを
示す。また、p−エーテルジオール及びp−エステルジ
オールベースのTPPUEだけを含んでいる二元ブレン
ド(ここでは実施例42)は外観上不透明であるが、実
施例40及び41の、p−エーテルジオールまたはp−
エステルジオールベースのTPPUEと、p(MMA−
NVP=75/25)の共重合体との二元ブレンドは外
観上、光学的に透明であるということが注目される。p
−エーテルジオールベース、p−エステルジオールベー
スのTPPUEと実施例1AのN−ビニルラクタム含有
共重合体との三元ブレンドは外観上透明である。構成成
分約1/3ずつの三元ブレンドに関する実施例45は、
単一のTgを示すと共に、高い明澄性を有している。
【0079】
【表14】 ポリマー、並びに二元及び三元TPPUEブレンドの熱的特性実施例 ポリマー又はブレンド 組成 Tg Tm ΔHf %(w/w) ( ℃) (℃) (J/g) 1A. p(MMA-NVP=75/25) 100 124.91 NM NM 3B. ESTANE 58277 100 -07.24 133.36 13.75 4. ESTANE 58309-021 100 -40.66 160.56 14.84 40. 実施例1A/ 実施例3B 50/50 55.61 NM NM 41. 実施例1A/ 実施例4 50/50 70.09 〃 〃 42. 実施例3B/ 実施例4 50/50 -43;-9.0 140.3 14.0 43. 実施例1A/ 実施例3B/ 実施例4 10/45/45 -44.8;14.25 144.75 9.16 44. 実施例1A/ 実施例3B/ 実施例4 20/40/40 -17.7 152.0 2.59 45. 実施例1A/ 実施例3B/ 実施例4 30/35/35 16.78 NM NM
【0080】実施例46〜50 実施例1AのTPPU
EとPVC(実施例46)との三元ブレンド(実施例5
0)、及び比較例 表15に掲げられた単独重合体とブレンドとの熱的特性
は、実施例1A,p(MMA−NVP=75/25)の
N−ビニルラクタム含有共重合体が、実施例47のブレ
ンドとして示される、K値:57を有するPVC(実施
例46に示される)、及び実施例48のブレンドとして
示される、実施例4のポリエーテルジオールベースのT
PPUEと混和性であることを示している。さらに、表
15中、実施例50として示された三元ブレンド:実施
例1A/PVC,実施例46/TPPUE,実施例4、
の単一のTgは、共重合体p(MMA−NVP=75/
25)が、TPPUEとPVCとの間で相溶化剤として
機能することを示している(比較例の、共重合体を含ま
ないTPPUE及びPVCの二元ブレンド(実施例4
9)は、Tg、融点、融解熱によってその本質的な不溶
性を示している)。
【0081】
【表15】 ポリマー、並びに二元及び三元TPPUEブレンド(実施例50:共重合体/P VC/TPPUE)の熱的特性実施例 ポリマー/ブレンド 組成 Tg Tm ΔHf %(w/w) ( ℃) ( ℃) (J/g) 1A. P(MMA-NVP=75/25) 100 126.03 NM NM 46. PVC(OXY-185)1 100 93.47 〃 〃 4. ESTANE 58309-021 100 -40.66 160.56 14.84 47. 実施例1A/ 実施例46 50/50 106.08 NM NM 48. 実施例1A/ 実施例4 50/50 62.90 〃 〃 49. 実施例46/ 実施例4 50/50 81.37 156.83 6.74 50. 実施例1A/ 実施例46/ 実施例4 30/35/35 97.17 NM NM 注:1. Oxy−185は、Occidental Chemical Co
rp. から取得される、K値:57を有するPVCの単独
重合体である。
【0082】次の実施例、実施例51〜59は本発明の
更なる例示であり、説明されているように実施したなら
ば、説明されている一般的な成果を得られるだろう。こ
れらのブレンドは光を透過させるほど明澄であると信じ
られており、ブレンドのTPPUE成分以上に改良され
た引っ張り弾性率を示す。
【0083】実施例51 アミド−メタクリレート含有
共重合体を有するTPPUEブレンド 本実施例では、三元共重合体,p(MMA/メタクリロ
イルエチルエチレン尿素)/NVP=75/10/1
5)、及び実施例2のTPPUEを含んでなるブレンド
組成物を説明する。アクリル三元共重合体を、該三元共
重合体が誘導される正しいモノマー重量に変えて、実施
例1Aで説明した方法によって製造した。該TPPUE
ブレンドを製造するため、三元共重合体3部と実施例2
のTPPUE1部との乾燥混合物を、まず最初に、ポリ
エチレンバッグの中で混合し、次にL/D=24:1及
び圧縮比3:1の一軸スクリュー押出機に投入する。加
工条件は概ね次のとおりである:押出機バレル温度:ゾ
ーン1,2及び3はそれぞれ197,207及び207
℃で;ダイ温度は199及び201℃で、及びスクリュ
ー速度は80RPMである。
【0084】押出品を水槽及びペレタイザーに入れる。
得られたペレットを乾燥し、試験片を成形するため、加
熱されたASTMファミリーモールドを装着したアルバ
ーグ射出成形機で射出成形する。成形条件は概ね次のと
おりある:ノズル223℃;ゾーン1,2及び3がそれ
ぞれ236,247及び226℃;射出成形圧3.1M
Pa;背圧2.1MPa;型温度49℃。前記したAS
TMの方法によって、物理的特性値を測定する。
【0085】実施例52 BMA/スチレン/NVP共
重合体を有するTPPUEブレンド組成物 実施例1Aで説明した重合化手段及び手順を使用して、
重量比20:55:25のブチルメタクリレート(BM
A)、スチレン及びN−ビニルピロリドンからなる三元
共重合体を製造し、乾燥粉末として単離する。三元共重
合体を、実施例2のTPPUEの試料と、重量比1:9
で混合する。混合物を、まず最初に、ポリエチレンバッ
グの中で均質化し、次にL/D=24:1及び圧縮比
3:1の一軸スクリュー押出機に投入する。加工及び成
形条件は実施例51で説明したとおりである。
【0086】実施例53 EA/HEMA/NVP共重
合体を有するTPPUEブレンド 実施例1Aで説明した重合化手段及び手順を使用して、
重量比20:55:25のエチルアクリレート(E
A)、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)及
びN−ビニルピロリドンからなる三元共重合体を製造
し、乾燥粉末として単離する。三元共重合体を、実施例
2のTPPUEの試料と、重量比1:9で混合し、実施
例51で説明した加工及び成形条件で、加工し試験片を
成形する。
【0087】実施例54 スチレン/無水マレイン酸/
NVP共重合体を有するTPPUEブレンド 実施例1Aで説明した重合化手段を使用して、重量比7
4:1:25のスチレン、無水マレイン酸及びN−ビニ
ルピロリドンから誘導される三元共重合体を製造する。
該三元共重合体を乾燥粉末として単離する。三元共重合
体を、実施例2のTPPUEの試料と、重量比1:9で
混合し、実施例51で説明した加工及び成形条件で、加
工し試験片を成形する。
【0088】実施例55 MMA/スチレン/アクリル
酸/NVP共重合体を有するTPPUEブレンド 実施例1Aで説明した重合化手段を使用して、重量比3
0:44:1:25のメチルメタクリレート、スチレ
ン、アクリル酸及びN−ビニルピロリドンから誘導され
る四元共重合体を製造する。該四元共重合体を乾燥粉末
として単離し、実施例2のTPPUEの試料と重量比
1:3で混合して、さらに実施例51で説明した加工及
び成形条件で、加工し試験片を成形する。
【0089】実施例56 BA/スチレン/アミノプロ
ピルアクリルアミド/NVP共重合体を有するTPPU
Eブレンド 本実施例では、重量比30:45:5:20のn−ブチ
ルアクリレート(BA)、スチレン、3−(ジエチルア
ミノ)プロピルアクリルアミド及びN−ビニルピロリド
ンを含む四元共重合体、及び実施例2のTPPUEを含
んでなるブレンド組成物の製法を説明する。該四元共重
合体を実施例1Aで説明した製法によって製造する。該
四元共重合体を、実施例2のTPPUEの試料と重量比
1:9で混合して、さらに実施例51で説明した加工及
び成形条件で、加工し試験片を成形する。
【0090】実施例57 MMA/BA/NVP共重合
体及び極性ポリマー(ポリカーボネート)を有するTP
PUEブレンド 35重量%のTPPUE(実施例3A);35重量%の
ポリカーボネート(Mobay CD 2000 );及び30重量%
のアクリル三元共重合体(p(MMA−BA−NVP=
55/20/25),実施例1Aで説明した加工手段で
製造及び単離)を、ウエルナー−フレイデラー配合2軸
スクリュー押出機(Werner-Pfleiderer compouding twin
-screw extruder)で溶融配合する。TPPUE及びポリ
カーボネート及びアクリル三元共重合体を、100℃で
2時間乾燥し、ドライブレンドし、引き続いて該押出機
中で溶融配合する。該ブレンド組成物を、実施例51で
説明した加工条件で押出す。押出品を水槽中で冷却して
細断し、ペレットにした。該ペレットを105℃で2時
間乾燥し、アルバーグ射出成形機で射出成形する。成形
条件及び物理的特の測定で使用されるASTM試験方法
は、実施例56で説明したとおりである。
【0091】実施例58 MMA/BA/NVP共重合
体及び極性ポリマー(ポリビニルブチラール)を有する
TPPUEブレンド 本実施例では、実施例3のTPPUE、極性ポリマー,
ポリビニルブチラール(PVB)及びアクリル三元共重
合体(p(BA−MMA−NVP=30/45/25)
を含むブレンドを説明する(PVBは、みかけ上18%
の残留ビニルアルコールを含み、Monsanto Company製
ButvarTM樹脂の粉末成形品として得られる)。
【0092】PVB、TPPUE及びアクリル三元共重
合体(該三元共重合体は、実施例1Aのモノマー原料に
代えて、それぞれの比率が30/45/25のBA、M
MA及びNVPモノマーを用いて実施例1Aで説明した
ように製造される)を、ポリエチレンバック中でタンブ
ルブレンドし、一軸スクリュー押出機中で溶融配合す
る。次に、ドライブレンドをホッパから押出機中へ入れ
る。該混合物を、実施例51で説明した加工条件で溶融
配合し、押出品を水槽中で冷却しペレット化する。該ペ
レットを強制空気炉中で乾燥して、キャスティングし薄
いフィルムにする。
【0093】実施例59 Bd/スチレンコア及びMM
A/NVP/MAAシェルとのコア/シェル共重合体を
有するTPPUEブレンド ブタジエン/スチレン(98/2重量%)ゴムコア、及
びp(MMA−NVP−MAA=74/25/1)を含
む熱可塑性シェルを含んでなるコア/シェル形態を示す
ポリマーを、まず、ブタジエン/スチレンラテックスを
種(seed) またはプレフォーム(preform)乳濁液として
使用し、その上にシェルポリマーを重合化する乳化重合
法により製造した。密閉反応器(closed reactor) 中で
減圧下で典型的にはブタジエン乳化重合で製造されたコ
ア段(core stage) に、実施例1Aで説明した乳化重合
法により、熱可塑性シェルを製造する。シェル段へのモ
ノマーの反応終了後、(コア)ブタジエン−スチレン=
98/2:(シェル)p(MMA−NVP−MAA)=
74/25/1がそれぞれ4:1の組成を有するコア/
シェルポリマーを得る。該コア/シェルポリマーを、実
施例51で説明した方法と同じ方法で、実施例2のTP
PUEと混合し、溶融配合する。
【0094】本発明の他の態様は、ここで開示された本
発明の説明または実施例の考察から、当業者には明らか
になるであろう。説明及び実施例は単なる例示と考える
べきで、本発明の真の範囲及び精神は特許請求の範囲に
示されている。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリウレタンエラストマー(T
    PPUE)ブレンドであって、 a)約0.5〜約99.5重量%の少なくとも1つのT
    PPUE;並びに、 b)約5〜約95重量%のN−ビニルラクタム;及び約
    95〜約5%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノ
    マー単位;を含むモノマー単位[モノマー単位の重量%
    は共重合体の重量を基準とする]から誘導される約9
    9.5〜約0.5重量%の共重合体;を含んでなる前記
    ブレンド。
  2. 【請求項2】 TPPUEが、C2 〜C8 のアルキルベ
    ースのジオール、ポリエーテルベースのジオール、ポリ
    エステルベースのジオール又はそれらの混合物から誘導
    される請求項1記載のTPPUEブレンド。
  3. 【請求項3】 TPPUEが、ポリエーテルジオールベ
    ースのTPPUEとポリエステルジオールベースのTP
    PUEとを含む請求項2記載のTPPUEブレンド。
  4. 【請求項4】 各TPPUEが、ブレンドの約25〜約
    40重量%を構成する請求項3記載のTPPUEブレン
    ド。
  5. 【請求項5】 N−ビニルラクタムが、次の構造式: 【化1】 [式中、nは2〜4の整数である]を有する請求項1記
    載のTPPUEブレンド。
  6. 【請求項6】 共重合体のN−ビニルラクタムモノマー
    の重量の約5〜約75重量%が、ビニルアミド、アミド
    −エチル(メタ)アクリル酸エステル、ウレイド−エチ
    ル(メタ)アクリル酸エステル、N−ビニルアミド、又
    はそれらの混合物から選ばれる共重合可能なアミド含有
    モノマー単位によって置換されている請求項5記載のT
    PPUEブレンド。
  7. 【請求項7】 共重合可能なアミド含有モノマー単位
    が、アクリルアミド、メタクリルアミド、メタクリロイ
    ルエチルエチレン尿素、又はN−ビニルアセタミドから
    選ばれる請求項6記載のTPPUEブレンド。
  8. 【請求項8】 エチレン性不飽和モノマーが、C1 〜C
    8 アルキルアクリレート、C1 〜C4 アルキルメタクリ
    レート、ビニルアセテート、C2 〜C4 ヒドロキシアル
    キルアクリレート、C2 〜C4 ヒドロキシアルキルメタ
    クリレート、C2 〜C8 第一級オレフィン、ビニルハロ
    ゲン化物、ビニリデンハロゲン化物、スチレン、アルフ
    ァ−(C1 〜C4 アルキル)スチレン、(メタ)アクリ
    ロニトリル又はそれらの混合物から選ばれる請求項1記
    載のTPPUEブレンド。
  9. 【請求項9】 エチレン性不飽和モノマーが、エチルア
    クリレート、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレ
    ート又はそれらの混合物から選ばれる請求項8記載のT
    PPUEブレンド。
  10. 【請求項10】 共重合体が、該共重合体の重量を基準
    として、約5〜約60重量%のN−ビニルピロリドン;
    及び約40〜約95重量%のC1 〜C8 アルキルアクリ
    レート又はC1 〜C4 アルキルメタクリレート、を含む
    モノマー単位から誘導される請求項8記載のTPPUE
    ブレンド。
  11. 【請求項11】 共重合体が、約10〜約50重量%の
    N−ビニルピロリドン;及び約50〜約90重量%のメ
    チルメタクリレート、を含むモノマー単位から誘導され
    る請求項10記載のTPPUEブレンド。
  12. 【請求項12】 共重合体がさらに、アクリル酸、メタ
    クリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマ
    ル酸、アクリロキシプロピオン酸、アルファ−メチレン
    −デルタ−メチル−グルタル酸またはそれらの混合物か
    ら選ばれる酸モノマー単位を、該共重合体を基準として
    約1〜約10重量%含む請求項1記載のTPPUEブレ
    ンド。
  13. 【請求項13】 共重合体がさらに、該共重合体の重量
    を基準として、約5〜約49重量%のN−ビニルピロリ
    ドン;メチルメタクリレート又はスチレンから選ばれる
    約50〜約94重量%のモノマー単位;及びアクリル酸
    又はメタクリル酸から選ばれる約1〜約10重量%の酸
    モノマー単位、を含む請求項12記載のTPPUEブレ
    ンド。
  14. 【請求項14】 共重合体が、約5〜約39重量%のN
    −ビニルピロリドン;約60〜94重量%のメチルメタ
    クリレート;及び約1〜約5重量%のメタクリル酸、を
    含む請求項13記載のTPPUEブレンド。
  15. 【請求項15】 さらに、ポリ(塩化ビニル)、ポリエ
    ステル、ポリアミド、ポリ(酸化エチレン)、ポリアセ
    タール又はスチレン/マレインイミド共重合体から選ば
    れる1以上の極性ポリマーを、ブレンドを基準として約
    5〜約60重量%含んでなる請求項1記載のTPPUE
    ブレンド。
  16. 【請求項16】 熱可塑性ポリウレタンエラストマー
    (TPPUE)ブレンドであって、 a)約0.5〜約99.5重量%の少なくとも1つのT
    PPUE;並びに、 b)ブタジエン、スチレン、C2 〜C8 アルキルアクリ
    レート、C1 〜C4 アルキルメタクリレート又はそれら
    の混合物から選ばれるモノマー単位から誘導される第1
    段ポリマー(first stage polymer) を、多段ポリマー(m
    ulti-stage polymer)の重量を基準として約30〜約9
    0重量%;及び約5〜約35重量%のN−ビニルラクタ
    ム及びC1 〜C2 アルキルアクリレート、C1 〜C4
    ルキルメタクリレート、スチレン、アルファ−メチルス
    チレン、ビニルトルエン又はそれらの混合物から選ばれ
    る約95〜約65重量%のモノマー単位、及び約0〜約
    10重量%の(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイ
    ン酸、フマル酸、イタコン酸、3−フェニル−2−プロ
    ペン酸又はそれらの混合物から選ばれる酸モノマー単位
    [少なくとも1つの外部段ポリマー中のモノマー単位の
    重量%は少なくとも1つの外部段ポリマーの重量を基
    準]から誘導される少なくとも1つの外部段ポリマー(o
    uter stage polymer) を、多段ポリマーの重量を基準と
    して約10〜約70重量%、を含む約99.5〜約0.
    5重量%の多段ポリマー;を含んでなる前記ブレンド。
  17. 【請求項17】 ブレンドの約0.5〜約60重量%の
    多段ポリマーを含み、並びに、約5〜約95重量%のN
    −ビニルラクタム;及び約95〜約5%の少なくとも1
    つのエチレン性不飽和モノマー単位を含むモノマー単位
    [モノマー単位の重量%は共重合体の重量を基準とす
    る]から誘導されるブレンドの約39.5〜約99重量
    %の共重合体をさらに含んでなる請求項16記載のTP
    PUEブレンド。
  18. 【請求項18】 少なくとも1つの共重合体が、約1〜
    約25重量%のメチルメタクリレート;約5〜約60重
    量%のN−ビニルピロリドン;約0.05〜約8%のメ
    タクリル酸として測定される酸;及び約7〜約80重量
    %のN−メチルジメチルグルタルイミドを含むメタクリ
    ルイミド化ポリマー(MIP)であり、かつ該共重合体
    が約5〜約10%の窒素分を有する[重量%は全て該メ
    タクリルイミド化ポリマーを基準とする]請求項1記載
    のTPPUEブレンド。
  19. 【請求項19】 a)約0.5〜約99.5重量%の少
    なくとも1つのTPPUE、並びに、約5〜約95重量
    %のN−ビニルラクタム;及び約95〜約5重量%の少
    なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー単位、を含む
    モノマー単位[モノマー単位の重量%は共重合体の重量
    を基準とする];から誘導される約99.5〜約0.5
    重量%の共重合体、を含んでなる混合物をブレンドし; b)該混合物の融点以上の温度で該混合物を溶融ブレン
    ドし;並びに、 c)溶融ブレンドされた混合物を押出してTPPUEブ
    レンドを製造することを含む新規TPPUEブレンドの
    製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項1記載の組成を有する射出成形
    品又は押出品。
  21. 【請求項21】 該製品が、フィルム、発砲体、棒材、
    シート、スラブ、モノフィラメント又は繊維の形態であ
    る請求項20記載の製品。
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