JPH06299036A - アクリル系ゴム配合物 - Google Patents

アクリル系ゴム配合物

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JPH06299036A
JPH06299036A JP5086498A JP8649893A JPH06299036A JP H06299036 A JPH06299036 A JP H06299036A JP 5086498 A JP5086498 A JP 5086498A JP 8649893 A JP8649893 A JP 8649893A JP H06299036 A JPH06299036 A JP H06299036A
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JP
Japan
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rubber
compound
acrylic rubber
vulcanizing agent
epoxy group
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JP5086498A
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English (en)
Inventor
Atsushi Suzuki
淳 鈴木
Masayoshi Ichikawa
昌好 市川
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二次加硫をしなくても、所定の初期物性およ
び耐圧縮永久歪性を得ることのできるアクリル系ゴム配
合物を提供すること、 【構成】 エチレンおよびアクリル酸エステルが共重合
体組成の主成分として結合されてなるアクリル系ゴムの
ゴム配合物において、共重合体組成中に、エポキシ基含
有架橋性化合物が1.2〜3.0wt% 結合されてなる
とともに、ゴム配合物中の加硫系薬剤が、イソシアヌル
酸と第四級アンモニウム塩との併用系である、ことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレンおよびアクリ
ル酸エステルが共重合体組成の主成分として結合されて
なるアクリル系ゴム(以下「AR」と略す。)のゴム配
合物に関する。さらに詳しくは、一次加硫のみで、初期
物性(特に強度)、耐圧縮永久歪性等において、バラン
スのとれた物性を示し、二次加硫不要なAR配合物に関
し、耐熱性および耐オイル性を要求されるオイルホース
やエアホース、また、ヘツドカバー・オイルパンガスケ
ツト等のゴム材料として好適なものである。
【0002】下記に、本明細書中で説明を省略した略号
の一覧を示す。 ポリマー略号: AR…アクリル系ゴム、 単量体略号: n−BA…アクリル酸n−ブチル、 EA・・・ アクリル酸エチル、 GMA・・・ メタクリル酸グリシジル、 カーボンブラック: MAF…ミディアム・アブレイション・ファーネス、 HAF…ハイ・アブレイション・ファーネス、 物性略号と単位: HS(JIS A)…かたさ表示(JIS A スプリング式かたさ試
験) TB …引張強さ(kgf/cm2 )、 以下の説明で配合単位は、特にことわらない限り、重量
単位である。また、「PHR」は、ポリマ成分(ゴム成
分)100部に対する副資材の配合量である。
【0003】
【従来の技術】ここでは、主として、エンジンオイルホ
ースの一部をAR配合物で形成する場合を例に採り説明
するがこれに限られるものではない。
【0004】昨今、自動車エンジンルーム内における高
温化傾向に伴い、従来にもまして、オイルホースに、耐
熱性とともに耐劣化オイル性が要求されるようなつてき
た。この要求に対応するために、特開昭63−3123
38、312339号公報等において、下記構成を上位
概念とするアクリル系ゴム(AR)が、提案されてい
る。
【0005】「エチレンおよびアクリル酸エステルが共
重合体組成の主成分として結合されてなるアクリル系ゴ
ム」他方、昨今、生産性向上の見地から、二次加硫不要
タイプのAR配合物の開発が要望されている。
【0006】しかし、一次加硫のみで、上記AR系ゴム
は、本発明者らが、バランスのとれた初期物性および耐
圧縮永久歪性が得がたく、当該材料で、オイルホースを
製造しようとした場合、生産性が良好でないことが分か
つた。
【0007】本発明は、上記にかんがみて、二次加硫を
しなくても、バランスのとれた初期物性および耐圧縮永
久歪性を得ることのできるAR配合物を提供することを
目的とする。
【0008】本発明の他の目的は、二次加硫をしなくて
も、バランスのとれた初期物性および耐圧縮永久歪性を
得ることのでき、生産性良好に製造可能なゴムホースを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を下
記構成により解決するものである。
【0010】本発明のアクリル系ゴム配合物は、エチレ
ン、アクリル酸n−ブチル、及び酢酸ビニルが共重合体
組成の主成分として結合されてなるARのゴム配合物に
おいて、共重合体組成中に、エポキシ基含有架橋性化合
物が1.2〜3.0wt% 結合されてなるとともに、ゴム
配合物中の加硫系薬剤が、イソシアヌル酸と第四級アン
モニウム塩との併用系である、ことを特徴とする。
【0011】また、本発明のゴムホースは、上記本発明
のアクリル系ゴム配合物の加硫物でで少なくとも一層が
形成されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の作用・効果】本発明に係るAR配合物は、上記
のような構成により、一次加硫のみで、所定値以上の初
期物性および、耐圧縮永久歪性を得ることができる。
【0013】従つて、ダイアフラム、燃料ゴムホースの
ようなAR加硫層を具備するゴム製品を生産性良好に製
造可能になる。
【0014】
【手段の詳細な説明】以下、本発明の各手段について詳
説する。組成・配合割合は、特に断らない限り、重量単
位とする。
【0015】(1) 本発明のAR配合物は、エチレン、ア
クリル酸n−ブチル、及び酢酸ビニが共重合体組成の主
成分として結合されてなるARをゴム成分とすることを
前提的要件とする。
【0016】ここで、各化合物(単量体)の共重合体組
成における結合量は、エチレン:3〜10%、酢酸ビニ
ルを、3〜20%結合、アクリル酸n−ブチル:70〜
90%とする。
【0017】(2) 本発明の第一の特徴は、共重合体組成
中に、エポキシ基含有架橋性化合物が1.2〜3.0%
結合されてなることにある。
【0018】エポキシ基含有架橋性化合物の結合量が
1.2%未満では、架橋点が少なすぎて、加硫ゴムに所
定の強度を得がたく、3.0%を超えるものは、通常の
共重合により得がたいとともに、架橋点が多くなりすぎ
て、加硫ゴムが硬くなる。
【0019】上記エポキシ基含有架橋性化合物として
は、アクリル酸グリシジル(GA)、メタクリル酸グリ
シジル(GMA)、ビニルグリシジルエーテル、アリル
グリシジルエーテル(AGE)等を挙げることができ
る。これらのうちで、GA、GMAが望ましい。
【0020】(3) 本発明の次の特徴は、ゴム配合物中の
加硫系薬剤が、イソシアヌル酸と第四級アンモニウム塩
との併用系である、ことにある。
【0021】ここで、加硫系薬剤であるイソシアヌル酸
と第四級アンモニウム塩との配合比は、前者/後者=1
/0.8 〜1/2(望ましくは、1/1〜1/1.5 であ
る)とする。当該範囲を外れると、本発明の効果を得が
たい。
【0022】また、この加硫系薬剤は、通常、ジフェニ
ル尿素等のスコーチ防止剤を配合する。
【0023】上記四級アンモニウム塩としては、慣用の
ものを使用でき、例えば、テトラエチルアンモニウムブ
ロマイド、テトラブチルアンモニウムクロライド、n−
ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、オクタド
デシルトリメチルアンモニウムブロマイド、セチルジメ
チルアンモニウムクロライド、1,6-ジアザ−ビシクロ
(5、4、0) ウンデセン−7−メチルアンモニウムサルフェ
ート、セチルピリジウムサルフェート、トリメチルベン
ジルアンモニウムベンゾエート等を挙げることができ
る。
【0024】(4) 本発明のARの製造は、慣用の方法に
より行う。即ち、上記単量体組成物を、乳化剤、重合開
始剤等ともに、水中に乳化させ重合させて得れれる乳化
重合体を、塩析、乾燥させて行う。このとき重合率は、
通常、80〜90%とする。
【0025】こうして得たARは、通常のゴム配合物に
添加される副資材、即ち、カーボンブラック、ステアリ
ン酸、可塑剤、加硫系薬剤等を配合して混練しゴム材料
とする。
【0026】ここで、カーボンブラックは、ロウストラ
クチャHAF(以下「HAF−LS」と略す。)とハイ
ストラクチャMAF(以下「MAF−HS」)との併用
系とすることが、押出加工性等の見地から望ましい。こ
のHAF−LSとMAF−HSとの配合比は、前者/後
者=60/40〜40/60(望ましくは両者略等量)
とする。HAF−LSが過少であると、加硫ゴムの強度
が得がたく、MAF−HSが過少であると、押出加工性
および耐圧縮永久歪性等において、問題を生じやすくな
る。
【0027】ここで、HAF−LSとは、粒径26〜3
0nm、I2吸着量 80mg/g未満、ジブチルフタレート
(DBP)吸着量70〜80cc/100g のものを意味し、
ASTMのN−326・327に相当するものである。
また、MAF−HSとは、粒径35〜40nm、I2吸着量
58mg/g、DBP吸着量180〜190cc/100g のもの
を意味するものである。
【0028】(5) こうして、調製したゴム材料は、押出
機やカレンダーを使用して、ゴムホースやガスケツト用
ゴムシートとして、または、圧縮・トランスフア・射出
成形によりガスケツトとして成形する。
【0029】(6) 例えば、図1に示すような三層構造の
エンジンオイルホースを製造する場合、内面ゴム層1及
び外面ゴム層5を、上記特定のAR材料で形成し、補強
層3をポリエステル繊維で形成する。また、外面ゴム層
5をクロロプレンゴムで形成してもよい。なお、ゴムホ
ースの構成は、上記のものに限られず、単層タイプ、四
層タイプ、補強層なしタイプ等任意である。
【0030】
【試験例】以下、本発明の効果を確認するために、行な
つた試験例について説明をする。
【0031】(1) 表−1の上段に示す共重合体組成の各
共重合体をゴム成分として、下記配合処方に基づいて副
資材を配合し、混練後のゴム材料を、押出機を使用し
て、2mmtのシート状に押出した。そして、実施例・比
較例の場合は、一次加硫(150℃×60分;熱風)の
みを、参照例は二次加硫(160℃×20h;熱風)ま
で行なつた。そして、各シート体について、初期物性試
験および圧縮永久歪試験(150℃×22h・70h)
を、それぞれ、JIS K6301に準じて測定した。
【0032】 実施例・比較例AR配合処方 ゴム成分 100部 流動パラフィン 2部 ステアリン酸 1部 老化防止剤(ジフェニルアミン誘導体) 1部 カーボンブラック 変 量 イソシアヌル酸(加硫剤) 1.5 部 四級アンモニウム塩(加硫剤) 2.5 部 ジフェニル尿素(スコーチ防止剤) 0.75 部 参照例AR配合処方 ゴム成分 100部 流動パラフィン 2部 ステアリン酸 1部 老化防止剤(ジフェニルアミン誘導体) 1部 カーボンブラック 55部 アンモニウムイベンゾエート 0.3 部 1−シアノエチル−2−エチルイミダゾール 1.4 部 ラウリル硫酸ナトリウム 1部 (2) 表−1に示す試験結果から、本発明のAR配合物
は、初期物性とともに耐圧縮永久歪性が良好であること
が分る。また、カーボンブラックを併用系とした実施例
1は、上記各物性のバランスが良好であるとともに、押
出加工性も良好であることが分る。
【0033】押出加工性の判定は、押出肌(表面平滑
さ)を目視観察した。判定基準は、下記の通りである。
【0034】○…波打ち・ささくれなし。
【0035】×…波打ち・ささくれあり。
【0036】なお、各実施例1・2及び比較例2の各配
合物について、「オッシレーティング・ディスク・レオ
メータ」(東洋精機社製)を用いて、加硫特性(170
℃)を測定した。その結果を図2に示す。実施例1・2
は比較例2に比して良好な加硫特性を示すことが分か
る。
【0037】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴムホースの構成例の一つを示す斜視
図である。
【図2】本発明のAR配合物の加硫特性曲線を示すグラ
フ図
【符号の説明】
1 内面ゴム層 3 補強層 5 外面ゴム層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン、アクリル酸n−ブチル、及び
    酢酸ビニルが共重合体組成の主成分として結合されてな
    るアクリル系ゴムのゴム配合物において、 前記共重合体組成中に、エポキシ基含有架橋性化合物が
    1.2〜3.0wt% 結合されてなるとともに、 前記ゴム配合物中の加硫系薬剤が、イソシアヌル酸と第
    四級アンモニウム塩との併用系である、 ことを特徴とするアクリル系ゴム配合物。
  2. 【請求項2】 請求項1において、エポキシ基含有架橋
    性化合物が、メタクリル酸グリシジル又はアクリル酸グ
    リシジルであることを特徴とするアクリル系ゴム配合
    物。
  3. 【請求項3】 エチレン、アクリル酸n−ブチル、及び
    酢酸ビニルが共重合体組成の主成分として結合されてな
    るアクリル系ゴムのゴム加硫物で少なくとも一層が形成
    されているゴムホースにおいて、 前記共重合体組成中に、エポキシ基含有架橋性化合物が
    1.2〜3.0wt% 結合されてなるとともに、 前記ゴム配合物中の加硫系薬剤が、イソシアヌル酸と第
    四級アンモニウム塩との併用系である、 ことを特徴とするゴムホース。
  4. 【請求項4】 請求項3において、エポキシ基含有架橋
    性化合物が、メタクリル酸グリシジル又はアクリル酸グ
    リシジルであることを特徴とするゴムホース。
JP5086498A 1993-04-13 1993-04-13 アクリル系ゴム配合物 Pending JPH06299036A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014512429A (ja) * 2011-03-25 2014-05-22 エボニック オイル アディティヴス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 燃料油の酸化安定性を向上させるための組成物

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JP2014512429A (ja) * 2011-03-25 2014-05-22 エボニック オイル アディティヴス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 燃料油の酸化安定性を向上させるための組成物

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Effective date: 20050517

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