JPH062989A - 吸収式冷温水機 - Google Patents

吸収式冷温水機

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JPH062989A
JPH062989A JP16318792A JP16318792A JPH062989A JP H062989 A JPH062989 A JP H062989A JP 16318792 A JP16318792 A JP 16318792A JP 16318792 A JP16318792 A JP 16318792A JP H062989 A JPH062989 A JP H062989A
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heat transfer
transfer tube
duct
spray
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JP16318792A
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Inventor
Tomihisa Ouchi
富久 大内
Akira Nishiguchi
章 西口
Toshihiko Fukushima
敏彦 福島
Hiroshi Kushima
大資 久島
Tatsuro Fujii
達郎 藤居
Takeshi Nakao
剛 中尾
Takao Naruse
孝夫 成瀬
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない液量から多い液量まで均一に水平伝熱
管上に液膜を形成でき、流下液膜が均一に形成でき、高
い熱伝達を達成しうる液体散布装置を備えた吸収式冷温
水機を提供する。 【構成】 水平の伝熱管32上部に該伝熱管32と平行
に配置され、複数の液分配オリフィス22を有する散布
ダクト21と、この散布ダクト21の外側を包むように
した複数枚の金網23とを設け、この金網23の端部を
下方に垂れ下げてヒレ部25を形成し、このヒレ部25
先端が前記伝熱管32上部に接するように配置し、液分
配オリフィス22上部に液分散板27を設けたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水を冷媒とし、例えば
臭化リチウムなどの塩類溶液を吸収剤とする吸収式冷温
水機に係り、特に、蒸発器、吸収器、低温再生器などの
水平伝熱管群上に冷媒液や溶液を散布させて熱交換させ
る液膜流下タイプ熱交換器に好適な液体散布装置を備え
た吸収式冷温水機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷温水機の蒸発器、吸収器などの
液体散布装置としては、下記のようなスプレ−方式、サ
イフォン方式、オ−バ−フロ−方式、液案内板方式、エ
プロン方式、ノズルガイド方式、透し孔方式などが使用
されていた。すなわち、 (1)スプレ−方式…実開昭51−126415号公報
に記載されているように、蒸発器,吸収器にスプレ−ノ
ズルが使用されていた。蒸発器の冷媒液は冷媒ポンプを
介して、スプレ−ノズルが具備されたスプレ−トリ−に
より散布される。また、吸収器では溶液が溶液ポンプを
介して、スプレ−ノズルが具備されたスプレ−トリ−に
より散布される。この種のものには特公昭43−104
72号公報が挙げられる。
【0003】(2)サイフォン方式…実公昭53−52
682号公報に記載されているように、散布樋側壁にサ
イフォンが挟持され、サイフォンが吸い込み孔から吸い
込んだ吸収液あるいは冷媒を一滴づつ散布していた。液
導入管から分配オリフィスを経て散布樋に導かれた液は
サイフォンによって散布樋の縁を乗り越えて散布覆い板
の内側に沿って流下し、伝熱管群上に滴下する。この種
のものには、他に、特開昭63−176967号、実公
昭46−17399号、実公昭46−17400号、実
公昭46−7956号、特公昭43−18501号等の
各公報が挙げられる。
【0004】(3)オ−バ−フロ−方式…実公昭46−
4368号公報に記載されているように、分布器の上面
に設けたスリットから溢れた濃溶液は針金に沿って流れ
て行く方式である。液が溜らないように分布器の下部に
小孔を設けている。前記サイフォン方式よりもさらに伝
熱管群に対する液分配の均一性は分配器の水平設置の厳
密さが要求される。なお、上面からではなく、散布樋の
側面から行うものとしては、実公平1−17013号、
特開昭63−176967号の各公報が挙げられる。
【0005】(4)液案内板方式…特公昭42−258
71号公報に記載されているように、散布樋の側面ある
いは底面の小孔から流出した液を案内溝を介して下方の
案内板上に導き伝熱管群に散布する方式である。下方の
案内板にさらに孔を備えたものもある。この種のものと
しては、実公昭46−17399号、特開昭60−29
564号等の各公報が挙げられる。
【0006】(5)エプロン方式…特公昭53−305
35号公報に記載されているように、液分配管の上部小
孔から液を噴出させ、分配溝で分散させ、さらに案内板
(エプロン)の上を液を流下させて伝熱管群に散布する
方式である。この種のものとしては、特開昭51−51
040号、特開昭52−9154号公報等が挙げられ
る。また、散布ノズルと組み合わせた方式としては特開
昭61−16907号公報が挙げられる。
【0007】(6)ノズルガイド方式…実開平3−42
974号公報に記載されているように、液分配管の下部
に開口したスプレ−孔に棒状のガイドを差し込み、該ガ
イドに沿って液を伝熱管上に滴下させる。この種のもの
としては、特公昭43−28499号公報等があげられ
る。 (7)透し孔方式…特公昭42−25871号公報に記
載されているように、液分配トレ−の下部に伝熱管上に
対応した位置に孔を開けて散布する方式である。
【0008】これら7種類の液体散布装置は吸収式冷温
水機に用いられている。図4は、一般的な吸収式冷温水
機のサイクル系統図である。図4に示す吸収式冷温水機
は、灯油や都市ガス燃料の燃焼熱などの外部熱源で加熱
される高温再生器1、低温再生器2、凝縮器3、蒸発器
4、吸収器5、高温溶液熱交換器6、低温溶液熱交換器
7、溶液ポンプ8、冷媒ポンプ9を動作的に配管で接続
し、冷却塔CT(図示せず)で冷却した冷却水CWを冷
却水ポンプ(図示せず)で吸収器5および凝縮器3に通
水し、蒸発器4に冷水4aを冷温水ポンプ(図示せず)
により通水させ、室内のエアハンドリングユニット(図
示せず)に冷温水配管を介して循環させて冷房を行う。
【0009】高温再生器1で加熱された溶液は冷媒蒸気
を発生して濃縮される。低温再生器2の溶液は、高温再
生器1で発生した冷媒蒸気で加熱され冷媒蒸気を発生し
て濃縮される。凝縮器3は、低温再生器2の冷媒蒸気お
よび高温再生器1から低温再生器2を経由した冷媒を冷
却水CWで冷却し、凝縮液化された液冷媒は液冷媒導管
17を経て蒸発器4に送られる。蒸発器4の液冷媒は、
冷媒ポンプ9によって熱交換器上に液体散布装置20を
介して散布され、冷水4aから熱を奪って蒸発気化し、
エリミネ−タ11を通って吸収器5に導かれる。
【0010】一方、高温再生器1で生成した濃溶液は、
高温溶液熱交換器6を経て低温再生器2で生成した濃溶
液と混合し、低温溶液熱交換器7を経由し、圧力差とヘ
ッド差により吸収器5に導かれ、溶液スプレポンプ18
によって液導入管19を経由して散布装置20から熱交
換器上に散布される。吸収器5の熱交換器上に散布され
た濃溶液は、冷却水CWで冷却され、蒸発器4からの冷
媒蒸気を吸収して希溶液を生成し、溶液ポンプ8により
高温再生器1、低温再生器2にそれぞれ送られる。以上
のように冷凍サイクルが構成されている。
【0011】暖房時は、冷媒ポンプ9が停止され、冷暖
切り換え弁12が開放される。高温再生器1で発生した
冷媒蒸気は、低温再生器2ヘッダより分岐した分岐管1
6および冷暖切り換え弁12を経由して2分され、1部
は気泡ポンプ13に導かれ、残りはバイパス管14を経
由して蒸発器4に導かれ、蒸発器4の伝熱管内を流れ温
水4bと熱交換して凝縮液化する。この液冷媒は暖房液
冷媒導管15を経由して気泡ポンプ13により吸収器5
に送られる。なお、作動媒体には、冷媒に水、吸収剤に
臭化リチウム水溶液が用いられ、界面活性剤として2エ
チルヘキシルアルコ−ルなどが添加されている。
【0012】また、冷媒ポンプ9のないサイクルでは、
凝縮器3で生成した液冷媒は、液冷媒導管17を経由し
て蒸発器4の散布装置20に液ヘッド差と圧力差を利用
して導かれ熱交換器上に滴下される。同様に、溶液スプ
レポンプ18が配設されていないサイクルでは、液のヘ
ッド差と圧力差により、濃溶液が液導入管19を経由し
て吸収器5の散布装置20に送られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の吸収式
冷温水機の7種類の液体散布装置は、液滴を形成してそ
れを伝熱管上に散布する構成であり、液膜の厚さを均一
に形成できないという欠点があり、そのために伝熱性能
が低下するという問題があった。
【0014】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、少ない液量から多い液量まで
均一に水平伝熱管上に液膜を形成でき、流下液膜が均一
に形成でき、高い熱伝達を達成しうる液体散布装置を備
えた吸収式冷温水機を提供することを、その目的とする
ものである。
【0015】本発明の他の目的(第二の目的)は、液分
配の精度を高くし、散布液の管軸方向への広がりを大き
くでき、より均一な液膜を伝熱管上に形成できる液体散
布装置を備えた吸収式冷温水機を提供することにある。
本発明のさらに他の目的(第三の目的)は、液量が大き
い場合も液の飛び出しが無く、より均一な液膜を伝熱管
上に形成できる液体散布装置を備えた吸収式冷温水機を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の吸収式冷温水機に係る第一の発明の構成
は、水平伝熱管上部に該伝熱管と平行に配置され、複数
の液分配オリフィスを有する散布ダクトと、この散布ダ
クトの外側を包むようにした複数枚の網部材とを設け、
この網部材の端部を下方に垂れ下げてヒレ部を形成し、
このヒレ部先端が前記水平伝熱管上部に接するように配
置したものである。
【0017】また、上記第二の目的を達成するために、
本発明の吸収式冷温水機に係る第二の発明の構成は、水
平伝熱管上部に該伝熱管と平行に配置され、複数の液分
配オリフィスを有する散布ダクトと、この散布ダクトの
外側を包むようにした複数枚の網部材とを設け、この網
部材の端部を下方に垂れ下げてヒレ部を形成し、このヒ
レ部先端が前記水平伝熱管上部に接するように配置し、
前記液分配オリフィスの周囲を凹ませたものである。
【0018】さらに、上記第三の目的を達成するため
に、本発明の吸収式冷温水機に係る第三の発明の構成
は、水平伝熱管上部に該伝熱管と平行に配置され、複数
の液分配オリフィスを有する散布ダクトと、この散布ダ
クトの外側を包むようにした複数枚の網部材とを設け、
この網部材の端部を下方に垂れ下げてヒレ部を形成し、
このヒレ部先端が前記水平伝熱管上部に接するように配
置し、前記液分配オリフィス上部に液分散板を設けたも
のである。
【0019】
【作用】第一の発明の技術的手段によれば、冷媒ポンプ
または溶液スプレポンプにより昇圧された液冷媒または
溶液は、液導入管から散布ヘッダを経由して分岐して、
伝熱管と平行に配置した散布ダクトに導入され、該散布
ダクトに設けた複数個の液分配オリフィスから噴出す
る。この液分配オリフィスの圧損により散布ダクトの軸
方向の液分配の均一性を高く維持できるとともに、圧力
をかけて液を送ることができるためにコンパクトにでき
る。液分配オリフィスから噴出した液は金網に衝突して
金網の毛細管作用により管軸方向に広げられ金網の下部
に形成された金網ヒレ部を伝わって伝熱管の上に均一に
薄い液膜が形成される。
【0020】また、第二の発明の技術的手段によれば、
液分配オリフィスの周囲に凹み部を設けたので、金網と
液分配オリフィスとの距離を大きくして液分配の精度を
高くするとともに、散布液の管軸方向への広がりを大き
くでき、より均一な液膜を伝熱管上に形成する。さら
に、第三の発明の技術的手段によれば、液分配オリフィ
ス22の液噴出部に液分散板27を配置したので、液量
が大きい場合も金網からの液の飛び出しが無くなり、よ
り均一な液膜を伝熱管上に形成する。
【0021】
【実施例】以下本発明の各実施例を図1ないし図7を参
照して説明する。 〔実施例 1〕まず、第一,第二の発明の実施例を図1
ないし図3を参照して説明する。図1は、本発明の一実
施例に係る吸収式冷温水機用液体散布装置の散布ダクト
部の横断面図、図2は、図1の散布ダクト部の縦断面
図、図3は、図1の液体散布装置の設置状況を示す斜視
図である。
【0022】図3に示す吸収式冷温水機用の液体散布装
置20においては、管板31に配置された散布ヘッダ1
9aに接続した複数本の散布ダクト21が、伝熱管32
の上部に当該伝熱管32と平行に配置されて管板31に
固定されている。散布ダクト21の他端は閉塞され、こ
こには図示しないが固定治具により伝熱管32との位置
が固定されている。
【0023】散布ダクト21には、図1,2に示す液分
配オリフィス22がそれぞれ複数個配置されている。散
布ダクト21の周りは、網部材に係る金網23で包まれ
て針金24で縫うようにして固定され、金網23の下端
部がヒレ状のヒレ部25に形成されて最上段の伝熱管3
2の上端まで垂れ下がっている。また、液導入管19
(図4参照)は散布ヘッダ19aに接続されている。
【0024】図1,2に散布ダクト21の断面図で示す
ように、液分配オリフィス22は、散布ダクト21の上
部に錐により刺し抜かれて穴が開けられているもので、
そのために当該液分配オリフィス22の周囲に凹み26
が形成されている。金網23は3つ折りにされて切断部
23aおよび23bは中に折り込まれている。したがっ
て、下端部のヒレ部25は金網23の左右からの折り曲
げ部に相当しており、また、液分配オリフィス22部は
3重に金網23が当たることになり、液が金網23を突
き抜けて噴出することが起こりにくくなっている。金網
23としては、線径0.0508mmでピッチ0.07
6mmの200メッシュ相当の細かいステンレスメッシ
ュが適当である。固定用の針金24は銅線を用いたステ
−プラ−(例えば商品名:ホッチキス)により適宜に止
められている。
【0025】液冷媒または溶液は液導入管19から、ま
ず散布ヘッダ19aに導かれ、ここで各散布ダクト21
に分配導入される。散布ダクト21に導かれた液は、液
分配オリフィス22から噴出して金網23の内側に衝突
して広がるとともに減速される。金網23および金網2
3と散布ダクト21との隙間を流下した液は、ヒレ部2
5に沿って流下しその先端から伝熱管32の上に伝わっ
て流れる。このように、金網23に沿って液が流下する
ので、細かなミスト発生が全くなく、液をうまく伝熱管
32の上に展開させ、第1段目の伝熱管から均一な薄い
液膜を形成させ、高い熱伝達を達成する効果がある。本
発明者の研究によれば、吸収も蒸発も極めて薄い液膜を
伝熱管32上に形成できれば高い熱伝達を達成すること
が確認されている。
【0026】蒸発器4に本実施例の液体散布装置20を
適用した場合は、散布液冷媒が器内飽和温度よりも高温
のため金網23の表面から冷媒が蒸発して液冷媒を冷却
するため、低温の液冷媒を液膜として伝熱管32上に形
成でき、より効果的に熱交換できる効果がある。また、
吸収器5に液体散布装置20を適用した場合は、散布溶
液が過冷却されている場合は散布ダクト21の表面の金
網23上でただちに冷媒の吸収が行われ、また、過熱し
ている場合は金網23の表面から冷媒が蒸発して散布溶
液を冷却するため、伝熱管32表面だけでなく該液体散
布装置20自体が物質移動を促進する効果がある。
【0027】一般に、液量は適当に選定する必要があ
る。液量が多すぎると、液分配オリフィス22からの液
の噴出速度が増大し、金網23の内側に衝突してさらに
その外側に噴出する場合があり、均一な液膜形成が保証
できない。液分配オリフィス22の数を増大させて噴出
速度をゆっくりとすることが望ましい。
【0028】本実施例では、液分配オリフィス22は散
布ダクト21の上部に形成し、液分配オリフィス22の
周囲に凹み部26を設けたので、この凹み部26に液が
溜るために噴出流速が緩和されるとともに、凹み部26
は液の広がりを助ける効果がある。また、液分配オリフ
ィス22の位置は、散布ダクト21の上部の正確な位置
にする必要がなく、横向きでも下向きでも凹み部26に
より金網23との距離が増大するために液を広げる効果
が得られる。
【0029】また、液分配オリフィス22を上向きに配
置すると大きなごみ等が散布ダクト21の下部に滞留
し、液分配オリフィス22に詰る不具合が起こりにくい
という利点がある。さらに、液分配オリフィス22より
も金網23の目は細かいが、針金24を用いて編み込む
目は粗いので、液分配オリフィス22を通過したごみ等
の異物は金網23に堆積することなく流下する。このた
め、長期間安定した性能を維持できるという効果があ
る。さらに、本実施例では散布ダクト21を管板31に
直接的に拡管固定したため、寸法精度が出しやすく作業
性が高いという効果がある。
【0030】このように、第一,二の発明の実施例によ
れば、水平の伝熱管32上部に伝熱管32と平行に配置
された複数の液分配オリフィス22を配置した散布ダク
ト21と該散布ダクト21の外側を複数枚の金網23で
包み針金24で縫い、該金網端部を下方に垂れ下げてヒ
レ部25とし、このヒレ部25先端が前記伝熱管32上
部に接するように配置したので以下の効果を奏する。 (1)金網23の毛管作用により溶液および冷媒等の散
布液を液滴を生じること無く、均一に伝熱管32上に液
膜を形成でき、高い熱伝達を達成するという効果が得ら
れる。
【0031】(2)液分配オリフィス22の周囲に凹み
部25を設けたので、金網23と液分配オリフィス22
との距離を大きくして液分配の精度を高くするととも
に、散布液の管軸方向への広がりを大きくでき、より均
一な液膜を伝熱管上に形成できるという効果がある。
【0032】次に、第三の発明の各実施例を図5ないし
図7を参照して説明する。 〔実施例 2〕図5は、本発明の他の実施例に係る吸収
式冷温水機用液体散布装置の散布ダクト部の図で、
(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。図中、図
1,2と同一符号のものは先の実施例と同等部分である
から、その説明を省略する。
【0033】図4に示す実施例が図1,2に示した実施
例と相違するところは、まず、液分配オリフィス22か
ら液が噴出する箇所に液分散板27を配置した点であ
る。このように、液分散板27を配置することにより、
噴出液流速が高くても金網23の外に液が噴出せず、金
網23と散布ダクト21とを伝わって、さらにヒレ部2
5を伝わって下方の伝熱管32に液が静かに流下する。
このために、均一な液膜を伝熱管32上に形成できると
いう効果がある。また、金網23の形成を針金で縫いあ
わせる代りに、スポット溶接部28に示すように溶接で
行なっており、作業性がよいという効果がある。
【0034】第三の発明に係る図5の実施例によれば、
液分配オリフィス22の液噴出部に液分散板27を配置
したので、液量が大きい場合も金網からの液の飛び出し
が無くなり、より均一な液膜を伝熱管32上に形成でき
る効果がある。
【0035】〔実施例 3〕図6は、本発明のさらに他
の実施例に係る吸収式冷温水機用液体散布装置の散布ダ
クト部の図で、(a)は横断面図、(b)は縦断面図で
ある。図中、図1,2と同一符号のものは先の実施例と
同等部分であるから、その説明を省略する。図6に示す
実施例が先の各実施例と相違するところは、金網23A
は2枚を縫いあわせて構成され、合わせ部を下部および
上部に位置させ、下部の縫いあわせ部をヒレ部25にし
た点である。2枚で袋状にした金網23Aの間に散布ダ
クト21と液分散板27が配置されている。
【0036】このようにすることにより、高価な金網メ
ッシュ23の使用を節約できる効果がある。また、液分
散板27の液分配オリフィス22に対応する箇所を凹ま
せることにより、金網の縫い目部との固定が容易にでき
る効果がある。なお、金網23Aの材質としてはステン
レスあるいは銅および銅合金が腐食劣化の観点から望ま
しい。
【0037】〔実施例 4〕図7は、本発明のさらに他
の実施例に係る吸収式冷温水機用液体散布装置の散布ダ
クト部の図で、(a)は横断面図、(b)は縦断面図で
ある。図中、図1,2と同一符号のものは先の実施例と
同等部分であるから、その説明を省略する。図7に示す
実施例が先の各実施例と相違するところは、金網23A
と液分散板27が溶接固定されている点である。また、
液分配オリフィス22の周囲に凹み部26を設けていな
い点である。液分散板27を金網23Aに溶接固定する
ことにより組立性がよくなるという効果がある。
【0038】なお、本実施例では液分散板27を金網2
3Aの内側に配置して、液分散板27の脱落を防止した
が外側に配置してもよい。また、液分散板27と金網2
3Aとを縫いあわせても同様の効果がある。さらに、液
分散板27や金網23Aの一部を散布ダクト21に溶接
固定してもよい。これらの工夫は金網23Aによる伝熱
管32上に均一な液膜形成にわずかな影響を与えるだあ
けである。以上述べた各実施例では金網を使用していた
が、耐久性のあるプラスチック材料など他の網部材でも
代用できることはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、少ない液量から多い液量まで均一に水平伝熱管上
に液膜を形成でき、流下液膜が均一に形成でき、高い熱
伝達を達成しうる液体散布装置を備えた吸収式冷温水機
を提供することができる。また、液分配の精度を高く
し、散布液の管軸方向への広がりを大きくでき、より均
一な液膜を伝熱管上に形成できる液体散布装置を備えた
吸収式冷温水機を提供することができる。さらに、液量
が大きい場合も液の飛び出しが無く、より均一な液膜を
伝熱管上に形成できる液体散布装置を備えた吸収式冷温
水機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る吸収式冷温水機用液体
散布装置の散布ダクト部の横断面図である。
【図2】図1の散布ダクト部の縦断面図である。
【図3】図1の液体散布装置の設置状況を示す斜視図で
ある。
【図4】一般的な吸収式冷温水機のサイクル系統図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例に係る吸収式冷温水機用液
体散布装置の散布ダクト部の図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例に係る吸収式冷温水
機用液体散布装置の散布ダクト部の図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例に係る吸収式冷温水
機用液体散布装置の散布ダクト部の図である。
【符号の説明】 20 液体散布装置 21 散布ダクト 22 液分配オリフィス 23,23A 金網 24 針金 25 ヒレ部 26 凹み部 27 液分散板 28 スポット溶接部 32 伝熱管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久島 大資 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 藤居 達郎 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 中尾 剛 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 (72)発明者 成瀬 孝夫 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平伝熱管上部に該伝熱管と平行に配置
    され、複数の液分配オリフィスを有する散布ダクトと、
    この散布ダクトの外側を包むようにした複数枚の網部材
    とを設け、この網部材の端部を下方に垂れ下げてヒレ部
    を形成し、このヒレ部先端が前記水平伝熱管上部に接す
    るように配置したことを特徴とする吸収式冷温水機。
  2. 【請求項2】 水平伝熱管上部に該伝熱管と平行に配置
    され、複数の液分配オリフィスを有する散布ダクトと、
    この散布ダクトの外側を包むようにした複数枚の網部材
    とを設け、この網部材の端部を下方に垂れ下げてヒレ部
    を形成し、このヒレ部先端が前記水平伝熱管上部に接す
    るように配置し、前記液分配オリフィスの周囲を凹ませ
    たことを特徴とする吸収式冷温水機。
  3. 【請求項3】 水平伝熱管上部に該伝熱管と平行に配置
    され、複数の液分配オリフィスを有する散布ダクトと、
    この散布ダクトの外側を包むようにした複数枚の網部材
    とを設け、この網部材の端部を下方に垂れ下げてヒレ部
    を形成し、このヒレ部先端が前記水平伝熱管上部に接す
    るように配置し、前記液分配オリフィス上部に液分散板
    を設けたことを特徴とする吸収式冷温水機。
  4. 【請求項4】 複数の液分配オリフィス上部に液分散板
    を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のいず
    れかの吸収式冷温水機。
  5. 【請求項5】 網部材を金網とし、この複数枚の金網を
    針金で縫って固定したことを特徴とする請求項1ないし
    3記載のいずれかの吸収式冷温水機。
  6. 【請求項6】 2枚の金網を縫いあわせて袋状にし、そ
    の袋の中に散布ダクトと液分散板とを配置したことを特
    徴とする請求項1ないし5記載のいずれかの吸収式冷温
    水機。
  7. 【請求項7】 金網と液分散板とを溶接にて固定したこ
    とを特徴とする請求項4ないし6記載のいずれかの吸収
    式冷温水機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107576097A (zh) * 2017-09-14 2018-01-12 中国科学院理化技术研究所 可预混的变温冷却吸收器以及吸收式循环系统

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CN107576097A (zh) * 2017-09-14 2018-01-12 中国科学院理化技术研究所 可预混的变温冷却吸收器以及吸收式循环系统

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