JP2002372338A - 吸収冷温水機 - Google Patents

吸収冷温水機

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JP2002372338A
JP2002372338A JP2001178008A JP2001178008A JP2002372338A JP 2002372338 A JP2002372338 A JP 2002372338A JP 2001178008 A JP2001178008 A JP 2001178008A JP 2001178008 A JP2001178008 A JP 2001178008A JP 2002372338 A JP2002372338 A JP 2002372338A
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heat transfer
heater
absorption chiller
absorber
transfer tube
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JP2001178008A
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Toshihiro Komatsu
智弘 小松
Tatsuro Fujii
達郎 藤居
Satoshi Miyake
聡 三宅
Kazunori Matsumae
和則 松前
Kenji Yamada
研治 山田
Yuji Ozawa
裕治 小沢
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Hitachi Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Hitachi Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】伝熱管と交差するプレートフィンの水平方向へ
の冷媒蒸気の流動抵抗を小さくし、熱交換性能を改善す
ることによって小形化できる吸収冷温水機を提供する。 【解決手段】蒸発器10、吸収器4、低温再生器2、凝
縮器13のいずれかに内蔵され、垂直方向に配置された
プレートフィン6に交差して貫通する伝熱管5を備える
吸収冷温水機において、前記プレートフィン6に水平方
向に溝状凹凸部を形成し、このプレートフィンを凹部と
凹部、凸部と凸部とが向き合うように配置し、各プレー
トフィン間に垂直方向に間隔の広い蒸気通路102と狭
い蒸気通路101とを順次形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調などに使用さ
れて温水もしくは冷水を供給する吸収冷温水機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、吸収冷温水機の吸収器としては、
例えば特開2000-35259号公報に記載のものが挙げられ
る。この技術は、吸収器に伝熱管が貫通した複数枚のプ
レートフィンを内蔵し、プレートフィンは伝熱管と交差
して所定の間隔で配置された構造となっている。また、
プレートフィンはプレートフィンにあけられた取付孔を
介して固定用棒部材により固定されており、プレートフ
ィンと伝熱管とは接合されていない構造となっている。
さらにプレートフィンには、伝熱管の周囲に蒸気通路孔
が開設されており、伝熱管の管軸方向にプレートフィン
を横切っての冷媒蒸気の移動を可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、伝熱
管の貫通するプレートフィンを内蔵した吸収器、蒸発器
などを備える吸収冷温水機おいて、伝熱管と交差するプ
レートフィンの水平方向への冷媒蒸気の流動抵抗を小さ
くし、熱交換性能を改善することで小形化できる吸収冷
温水機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の吸収冷温水機に係る第1の発明は、蒸発
器、吸収器、低温再生器、凝縮器のいずれかに内蔵さ
れ、垂直方向に配置されたプレートフィンに交差して貫
通する伝熱管を備える吸収冷温水機において、前記プレ
ートフィンに水平方向に溝状凹凸部を形成し、このプレ
ートフィンを凹部と凹部、凸部と凸部とが向き合うよう
に配置し、各プレートフィン間に水平方向の間隔の広い
蒸気通路と狭い蒸気通路とを順次形成するものである。
【0005】また上記目的を達成するために、本発明の
吸収冷温水機に係る第2の発明は、幅の異なるプレート
フィンを、蒸気通路の上流側が下流側より粗になるよう
に間隔をあけて順次配置するものである。
【0006】さらに上記目的を達成するために、本発明
の吸収冷温水機に係る第3の発明は、前記プレートフィ
ンを、伝熱管の管軸方向に間隔を変化させて配置し、間
隔の広い部分と狭い部分とで構成するものである。詳し
くは、前記間隔の広い部分の側に位置するプレートフィ
ンに、蒸気通路となる孔を形成するものである。
【0007】さらに上記目的を達成するために、本発明
の吸収冷温水機に係る第4の発明は、前記伝熱管を、蒸
気通路の上流側を下流側より粗になるように配置するも
のである。
【0008】さらに上記目的を達成するために、本発明
の吸収冷温水機に係る第5の発明は、前記伝熱管を、蒸
気通路の上流側を下流側より粗になるように配置するも
のである。詳しくは、前記液散布装置の液滴下トレーを
伝熱管の管軸方向に複数に分割し、液滴下トレーに液面
が形成されるように液を供給するものである。また、前
記蒸発器から遠い側に位置し鉛直方向に配置された伝熱
管を、吸収器に供給される冷却水の上流側に接続するも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の吸収冷温水機に
係る第1の実施例の系統図、図2は、吸収ブロックの斜
視図、図3は、液散布装置の斜視図である。
【0010】二重効用吸収冷温水機の冷房サイクル時を
例にとって説明する。図1において、加熱部1aを備え
た高温再生器1および低温再生器2において濃縮された
濃溶液は、濃溶液配管3によって吸収器4に流れる。吸
収器4は、伝熱管5と、この伝熱管5と交差し垂直方向
に配置されたプレートフィン6とにより構成され冷却水
と熱交換をする複数個の吸収ブロック7と、吸収器4の
上部に配置された液散布装置8と、吸収器4内に滞留
し、吸収性能を低下させる不凝縮ガスを外部へ排出する
ための抽気管9とによって構成されている。液散布装置
8によって吸収ブロック7に散布された濃溶液は、冷却
水により冷却され、吸収器4に併設された蒸発器10に
おいて発生する冷媒蒸気を吸収する。蒸発器10では、
伝熱管5内を流れる冷水(負荷から戻ってくる冷水で冷
媒より高温)によって冷媒は加熱され、冷媒は蒸発して
冷媒蒸気となる。一方、冷水は冷媒の蒸発潜熱によって
冷却され、負荷へ戻って再び空調などの冷房に用いられ
る。
【0011】吸収器4において冷媒蒸気を吸収し濃度の
低下した稀溶液は、稀溶液配管11を通ってポンプ12
により吸収器4から高温再生器1および低温再生器2に
送られる。高温再生器1に送られた稀溶液は加熱部1a
によって加熱される。高温再生器1において蒸発した冷
媒蒸気は、低温再生器2へ流れ、吸収器4より送られて
くる稀溶液を加熱し、稀溶液中の冷媒を蒸発させる。高
温再生器1および低温再生器2で発生した冷媒蒸気は、
凝縮器13において吸収器4を通過した冷却水と熱交換
して冷媒液となり、蒸発器10へ戻る。
【0012】吸収器4では、溶液と冷媒蒸気との接触面
において、冷媒蒸気が溶液に吸収される。冷媒蒸気の吸
収は、吸収器4内の溶液の飽和蒸気圧と蒸発器10より
流入する冷媒蒸気との圧力差による拡散によって行われ
る。したがって、良好な吸収性能を確保するためには、
吸収器4における溶液の飽和蒸気圧を低く、冷媒蒸気の
圧力をより高く維持することが必要である。吸収器4内
の溶液の飽和蒸気圧は、溶液の温度および濃度に依存
し、高濃度で低温度の溶液ほど低い。吸収器4内におい
て、溶液の濃度は蒸気を吸収することで低下し、温度は
蒸気の潜熱により上昇する。また、蒸発器10内の冷媒
蒸気の圧力は、吸収器4内の吸収ブロック7による流動
抵抗によって、ブロック内部へ進入するに従って低下す
る。特に、蒸発器10および吸収器4の内部は高真空で
あるため、流動抵抗による圧力の低下は無視できない。
したがって、吸収器4における吸収熱伝達を促進させる
ためには、溶液と冷媒蒸気との接触面積を増加させるこ
と、溶液を効率良く冷却すること、冷媒蒸気の伝熱面で
の流動抵抗の低減を図ること、などが効果的である。
【0013】図2によって吸収ブロックの詳細を説明す
る。吸収ブロック7は、例えば銅板をプレス加工によっ
て断面が台形となるように形成されたプレートフィン1
と伝熱管2とにより構成されている。すなわち吸収冷温
水機を設置した時に、断面に概ね水平方向に溝状の凹凸
部が形成されるように、プレートフィン6の凸部同士お
よび凹部同士とが向き合うように配置し、水平方向のフ
ィン間隔の広い通路101と狭い通路102とが順次形
成されるようになっている。
【0014】このように構成された吸収ブロック7で
は、フィン間隔の広い部分101が冷媒蒸気の通路とな
り、冷媒蒸気の流動抵抗が低減される。このため、蒸気
流れ方向の下流側においても溶液による冷媒蒸気の吸収
作用が大きくなる。冷媒蒸気を吸収して温度が上昇した
溶液は、フィン間隔の狭い部分102に流下し、冷却水
との熱交換によって冷却される。蒸気を吸収する能力を
回復した溶液は、再びフィン間隔の広い部分101へ流
下し、冷媒蒸気の吸収を行う。したがって、水平方向に
凹凸面を有するプレートフィン6では、平面フィンを用
いた場合や伝熱管のみで形成された管群に比べて、プレ
ートフィン6の面に沿って流下する液膜の流下速度が低
下し、冷媒蒸気との接触時間をより長く確保できる。す
なわち、溶液と冷媒蒸気との接触面積の増加および溶液
の効率的な冷却を可能にする伝熱面の拡大と、冷媒蒸気
の伝熱面での流動抵抗の低減とを同時に図ることができ
る。
【0015】また、吸収器4を複数の吸収ブロック7で
構成しているため、各ブロックの間に冷媒蒸気の通路が
形成され、吸収器内部への冷媒蒸気の流動が促進され
る。さらに、液膜流が狭い部分102にて絞られるため
水平方向への移動が図られ、液膜流の偏流を防止するこ
とができる。なお、フィン断面形状として、図2に示す
形状以外にも例えば波形もしくは方形の凹凸形状にして
も台形形状フィンと同様の効果が得られる。
【0016】図3は、液散布装置の斜視図である。液散
布装置8は、複数の液滴下孔8cを有し伝熱管5(図2
参照)の管軸方向に沿って複数個に分割された滴下トレ
ー8bと液分配ダクト8aとから構成されている。滴下
トレー8bへの溶液の供給は、滴下トレー8bの上部に
配置された液分配ダクト8aによって行われる。液分配
ダクト8aを用いることで、溶液とともに系内を循環す
る異物による液滴下孔8cの目詰まりを防ぐことができ
る。滴下トレー8bにおいて、液滴下孔8cを各プレー
トフィン6間であって伝熱管2の管軸上に配置すること
によって、各プレートフィン6に均等に溶液の散布を行
うことができる。
【0017】上記液散布装置8を複数個の滴下トレー8
bによって構成することにより、各滴下トレー8bから
の液の散布量を均一化し、均等に吸収ブロック7に散布
することができる。すなわち、液散布装置8内に形成さ
れる液面の高さが液滴下孔8cからの散布量を決定する
ので、吸収器4が管軸方向に傾いて設置されたような場
合でも、液散布装置8すなわち滴下トレー8bを分割す
ることで散布密度に差異を生じることがなくなる。吸収
冷温水機の能力を増減する場合、一般には伝熱管長さを
変化させるが、これに対しても滴下トレー8bの個数を
増減することによって容易に適応できる。
【0018】以上説明したように本実施例によれば、ク
ロスフィンチューブ吸収器のプレートフィンを水平面に
凹凸を設けた形状とし、これらのフィンの凸部同士およ
び凹部同士を向かい合わせて配置することにより、冷媒
蒸気の伝熱面への流動抵抗が低減されて吸収熱伝達を促
進し、単位容積あたりの伝熱性能が改善(向上)されて
吸収器を小形化できるという効果がある。したがって、
この吸収器を用いることによって、吸収冷温水機の小形
化を図ることができる。
【0019】図4は、本発明の第2の実施例に係る吸収
ブロックの斜視図である。本実施例は、幅(図示左右方
向)の異なるプレートフィン6a、6b、6cを組み合
わせ、プレートフィン後端部を揃えて配置したものであ
る。すなわち、幅の異なるプレートフィン6a、6b、
6cを、蒸気通路の上流側が下流側より粗になるように
間隔をあけて順次配置しているため、冷媒蒸気は蒸発器
10から下流側の伝熱面まで進入することが容易にな
り、伝熱面全体での吸収熱伝達が促進される。
【0020】本実施例では、プレートフィン6a、6
b、6cに平板フィンを用いているので、吸収ブロック
7全体が冷媒蒸気の吸収面および溶液の冷却面の作用を
するが、台形状のものであってもよい。この場合、吸収
ブロック7への蒸気流動抵抗をさらに低減できる効果が
ある。また、本実施例では3種類の幅のプレートフィン
について説明したが、これ以外の枚数の組み合わせでも
よい。
【0021】図5は、本発明の第3の実施例に係る吸収
ブロックの斜視図である。本実施例は、プレートフィン
6の配置に特徴がある。等間隔に3枚(枚数は任意)の
プレートフィンを配置し、これら配置間隔よりも広い間
隔をあけて、さらに他の等間隔に3枚のプレートフィン
を配置して構成(配置個数は任意)するものである。す
なわち、プレートフィン6の配置間隔が伝熱管5の管軸
方向に対して広い部分101と狭い部分102とで構成
するものである。このように構成することで、フィン間
隔の広い部分101においては冷媒蒸気の流動抵抗が小
さくなり、冷媒蒸気の伝熱面への進入が促進される。こ
の場合、フィン間隔の狭い部分102における冷媒蒸気
の進入を促進するために、フィン間隔の広い側に面して
配置されたプレートフィン6dのそれぞれに冷媒蒸気の
通路となる冷媒蒸気通路孔103を形成する。これによ
り、フィン間隔の広い部分101を通って伝熱面に進入
する冷媒蒸気を、少ない流動抵抗により各プレートフィ
ン6の間に導くことができる。冷媒蒸気通路孔103
は、任意箇所に伝熱管2を挿入しない孔を設けることに
よって代用することもできる。
【0022】図6は、本発明の第4の実施例に係る吸収
器の側面の断面図である。本実施例の特徴は、冷媒蒸気
の流入する蒸発器10に近い側に伝熱管を粗に配置し
(図中、符号5aで示す)、蒸発器10から遠い側に伝
熱管5を近い側より密に配置するものである(図中、符
号5bで示す)。すなわち、前記伝熱管5を、蒸気通路
の上流側を下流側より粗になるように配置するものであ
る。
【0023】本実施例のように、伝熱管5の配置密度を
変化させることによって、蒸発器10に近い側すなわち
冷媒蒸気の流速の速い部分で伝熱管5aのピッチが伝熱
管5bのピッチより広いため、伝熱管5およびプレート
フィン6による抵抗の低減に効果がある。また、吸収ブ
ロック7の複数部分において、鉛直方向に管ピッチを広
げて冷媒蒸気の通路14を大きく確保することで、冷媒
蒸気の流動抵抗をさらに低減することができる。
【0024】さらに、蒸発器10から遠い側の伝熱管5
aと近い側の伝熱管5bとにおいて、冷却水の流れに対
して、伝熱管5aを上流側に、伝熱管5bを下流側に接
続することによって、伝熱管5aに伝熱管5bよりも低
温の冷却水が流れ、溶液と冷却水間の交換熱量を大きく
でき、伝熱管5a上を流下する溶液の冷媒吸収量を大き
くすることができる。このため、蒸発器10からの冷媒
蒸気の流れを吸収ブロック7の全域に広げることがで
き、吸収熱伝達性能を改善できる効果がある。
【0025】図7は、本発明の第5の実施例に係る吸収
器の側面の断面図である。本実施例は、複数の吸収ブロ
ック7を備え、各ブロック間に図8に示すように、伝熱
管5の管軸方向に分割された液滴下トレー8bを複数個
配置して冷媒吸収面を確保するようにしたものである。
すなわち、底面に複数の液滴下孔8cを備える液滴下ト
レー8bを吸収ブロック7の各下部に配置して液滴下ト
レー8bのそれぞれにおいて液面が形成されるように溶
液を供給する。もしくは液滴下孔8cの孔径を調節す
る。これによって、溶液と冷媒蒸気の接触面として、吸
収ブロック7を流下する液膜表面に加えて、液滴下トレ
ー8bに形成される液面が確保され、吸収器4における
吸収熱伝達を促進する効果がある。
【0026】また、吸収ブロック7を複数に分割した構
造であるため、ブロック間の隙間が冷媒蒸気の通路とし
て作用し、流動抵抗の低減が図れる。さらに、吸収ブロ
ック7間の液滴下トレー8bに形成される液面において
は、吸収ブロック7と液面との間の流動抵抗が吸収ブロ
ック7内部に比べて小さいため、吸収熱伝達を促進する
効果もある。
【0027】各吸収ブロック7での蒸気流動抵抗や伝熱
管5内を流れる冷却水温度の分布によって、伝熱管5の
伝熱面に溶液の冷媒吸収量に偏りを生じて、各ブロック
離脱時の溶液に濃度差を生じ易いが、本実施例によれ
ば、液滴下トレー8bにおいて溶液が混合され、この混
合により溶液濃度分布の偏りが低減されて熱交換性能を
平均化する作用をする。
【0028】上記第1ないし第5の実施例のように、吸
収器4内に冷媒蒸気通路を形成した場合、冷媒蒸気通路
の近傍に抽気装置を配置することで不凝縮ガスを効率良
く除去できる。第4の実施例で蒸発器10側から見て下
流側の伝熱管5aを冷却水流れの上流側とした場合、不
凝縮ガスが伝熱管5aの周囲に滞留し易い。このため、
滞留する近傍に抽気管9を配置することで不凝縮ガスを
効率良く抽気することができ、伝熱性能の低下を抑制で
きる。
【0029】なお、上記実施例において溶液散布手段と
して図3に示す装置を用いる場合について示したが、吸
収ブロック7の上部に複数のスプレーノズルを備えるも
のであってもよい。この場合には、液滴下孔8cに比
べ、伝熱面に散布される溶液の粒径を小さくすることが
でき、かつ、1つのスプレーノズルで溶液の散布を広く
できるため伝熱面の濡れ性が改善されること、溶液散布
装置に関わる部品点数が削減されること、などの利点が
ある。また、フィン表面に水平溝を形成、あるいは親水
性の皮膜を形成してフィン表面の濡れ性を改善すること
によっても伝熱表面の拡大が図られ、吸収伝熱性能の改
善が図れる。
【0030】以上、上記実施例では吸収器のみについて
示したが、管外媒体が相変化を伴う蒸発器、凝縮器、低
温再生器などに適用することによっても熱交換性能が改
善され、これらを用いることで吸収冷温水機の小形化を
図ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、蒸
発器、吸収器、低温再生器、凝縮器のいずれかに内蔵さ
れ、垂直方向に配置されたプレートフィンに交差して貫
通する伝熱管を備える吸収冷温水機において、伝熱管と
交差するプレートフィンの水平方向への冷媒蒸気の流動
抵抗を小さくし、熱交換性能を改善することで小形化で
きる吸収冷温水機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る吸収冷温水機の系
統図である。
【図2】図1の実施例の吸収ブロックの斜視図である。
【図3】図1の実施例の液散布装置の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る吸収ブロックの斜
視図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係る吸収ブロックの斜
視図である。
【図6】本発明の第4の実施例に係る吸収器の側面の断
面図である。
【図7】本発明の第5の実施例に係る吸収器の側面の断
面図である。
【図8】図7の実施例の液滴下トレーの斜視図である。
【符号の説明】
1 高温再生器 1a 加熱部 2 低温再生器 3 濃溶液配管 4 吸収器 5、5a、5b 伝熱管 6、6a、6b、6c、6d プレートフィン 7 吸収ブロック 8 液散布装置 8a 液分配ダクト 8b 液滴下トレー 8c 液滴下孔 9 抽気管 10 蒸発器 11 稀溶液配管 12 ポンプ 13 凝縮器 14 冷媒蒸気の通路 101 フィン間隔の狭い部分 102 フィン間隔の広い部分 103 冷媒蒸気通路孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000221834 東邦瓦斯株式会社 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 (72)発明者 小松 智弘 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 藤居 達郎 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 三宅 聡 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所産業機械システム事業部内 (72)発明者 松前 和則 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 山田 研治 大阪府大阪市此花区北港白津1丁目1番3 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 小沢 裕治 愛知県東海市新宝町507番地の2 東邦瓦 斯株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸発器、吸収器、低温再生器、凝縮器のい
    ずれかに内蔵され、垂直方向に配置されたプレートフィ
    ンに交差して貫通する伝熱管を備える吸収冷温水機にお
    いて、 前記プレートフィンに水平方向に溝状凹凸部を形成し、
    このプレートフィンを凹部と凹部、凸部と凸部とが向き
    合うように配置し、各プレートフィン間に水平方向の間
    隔の広い蒸気通路と狭い蒸気通路とを順次形成すること
    を特徴とする吸収冷温水機。
  2. 【請求項2】蒸発器、吸収器、低温再生器、凝縮器のい
    ずれかに内蔵され、垂直方向に配置されたプレートフィ
    ンに交差して貫通する伝熱管を備える吸収冷温水機にお
    いて、 幅の異なるプレートフィンを、蒸気通路の上流側が下流
    側より粗になるように間隔をあけて順次配置することを
    特徴とする吸収冷温水機。
  3. 【請求項3】蒸発器、吸収器、低温再生器、凝縮器のい
    ずれかに内蔵され、垂直方向に配置されたプレートフィ
    ンに交差して貫通する伝熱管を備える吸収冷温水機にお
    いて、 前記プレートフィンを、伝熱管の管軸方向に間隔を変化
    させて配置し、間隔の広い部分と狭い部分とで構成する
    ことを特徴とする吸収冷温水機。
  4. 【請求項4】前記間隔の広い部分の側に位置するプレー
    トフィンに、蒸気通路となる孔を形成することを特徴と
    する請求項3記載の吸収冷温水機。
  5. 【請求項5】蒸発器、吸収器、低温再生器、凝縮器のい
    ずれかに内蔵され、垂直方向に配置されたプレートフィ
    ンに交差して貫通する伝熱管を備える吸収冷温水機にお
    いて、 前記伝熱管を、蒸気通路の上流側を下流側より粗になる
    ように配置することを特徴とする吸収冷温水機。
  6. 【請求項6】蒸発器、吸収器、低温再生器、凝縮器のい
    ずれかに内蔵され、垂直方向に配置されたプレートフィ
    ンに交差して貫通する伝熱管を備える吸収冷温水機にお
    いて、 前記垂直方向に配置されたプレートフィンに交差して貫
    通する伝熱管によって構成された複数個のブロックを、
    垂直方向に間隔をあけて配置し、各ブロック下部に、液
    散布装置を配置することを特徴とする吸収冷温水機。
  7. 【請求項7】前記液散布装置の液滴下トレーを伝熱管の
    管軸方向に複数に分割し、液滴下トレーに液面が形成さ
    れるように液を供給することを特徴とする請求項6記載
    の吸収冷温水機。
  8. 【請求項8】前記蒸発器から遠い側に位置し鉛直方向に
    配置された伝熱管を、吸収器に供給される冷却水の上流
    側に接続することを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れかに記載の吸収冷温水機。
JP2001178008A 2001-06-13 2001-06-13 吸収冷温水機 Pending JP2002372338A (ja)

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