JPH06298755A - 新規ヒドラジン誘導体およびそれを有効成分とする殺虫組成物 - Google Patents

新規ヒドラジン誘導体およびそれを有効成分とする殺虫組成物

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JPH06298755A
JPH06298755A JP5092996A JP9299693A JPH06298755A JP H06298755 A JPH06298755 A JP H06298755A JP 5092996 A JP5092996 A JP 5092996A JP 9299693 A JP9299693 A JP 9299693A JP H06298755 A JPH06298755 A JP H06298755A
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compound
general formula
alkyl group
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Application number
JP5092996A
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English (en)
Inventor
Yasuhito Kato
康仁 加藤
Tetsuya Totani
哲也 戸谷
Mikio Yanagi
幹夫 柳
Akio Masui
昭夫 桝井
Tetsuo Watabe
哲夫 渡部
Toshiaki Yanai
利明 矢内
Yoshihisa Tsukamoto
芳久 塚本
Yoshihiro Sawada
善宏 沢田
Shinji Yokoi
進二 横井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 次式のヒドラジン誘導体,その製造方法およ
び当該ヒドラジン誘導体を有効成分とする殺虫剤組成
物。 [式中,Aは−OCHCHO−,−OCHO−,
−CHCHCHO−または−CH=CHO−を;
は水素原子,ハロゲン原子またはC1−4アルキル
基を;R,R,Rは水素原子,ハロゲン原子,C
1−4(ハロ)アルキル基,C1−4(ハロ)アルコキ
シ基またはNOを;R,Rは水素原子またはC
1−4アルキル基を;RはC1−4フルオロアルキル
基,CN,Si(CH,C2−4アルケニル基等
を;Rは水素原子,CN,S−CCl,S−N(C
)−COOR(Rはアルキル基)等を;それぞ
れ示す] 【効果】 公知の殺虫剤に対して抵抗性を示す害虫にも
すぐれた殺虫効力を示し、水田、畑地、果樹園、森林ま
たは環境衛生場面における有害生物防除場面で有効であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なヒドラジン誘導体
に関するものであり、該誘導体は水田、畑地、果樹園、
森林または環境衛生場面における殺虫剤として利用する
ことができる。
【0002】また、該誘導体は人又は動物を寄生虫の障
害から保護するために寄生虫防除剤として利用すること
ができる。
【0003】
【従来の技術】特開昭62−167747号、特開昭6
2−263150号、特開昭63−267752号、特
開平2−108659号、特開平2−295963及び
特開平3−141245号にはN−置換−N′−置換−
N,N′−ジアシルヒドラジン誘導体が殺虫活性を有す
ることが記載されている。しかし、これらの特許には後
記する本発明の誘導体については記載されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水田、畑地、果樹園、
森林または環境衛生場面における有害生物防除場面で、
より大きい殺虫活性及び有益昆虫、環境等には害を及ぼ
さない性質を有し、かつ低毒性な化合物が要求されてい
る。また、最近では公知の殺虫剤たとえば有機リン剤、
カーバメート剤、ピレスロイド剤等に対し抵抗性を示す
害虫が増大し、防除が困難となってきており、新しいタ
イプの薬剤が要求されている。
【0005】本発明は、有益昆虫、環境等には実質的に
害を及ぼさず、低毒性で薬剤抵抗性害虫にも卓効を示す
新しいタイプの殺虫性化合物及びそれを有効成分とする
殺虫組成物を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の目的を
達成するため鋭意研究した結果、一般式
【0007】
【化7】
【0008】[式中、Aは−OCH2 CH2 O−、−O
CH2 O−、−CH2 CH2 CH2 O−または−CH=
CHO−を示し、R1 は水素原子、(C1 −C4 )アル
キル基またはハロゲン原子を示し、R2 、R3 およびR
4 はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、(C1
4 )アルキル基、ニトロ基、(C1 −C4 )ハロアル
キル基、(C1 −C4 )アルコキシ基または(C1 −C
4 )ハロアルコキシ基を示し、R5 およびR6 は共に同
一または異なって水素原子または(C1 −C4 )アルキ
ル基を示し、R7 は1個もしくは3個のフルオロ基で置
換された(C1 −C4 )アルキル基、(C2 −C4 )ア
ルケニル基、カルボキシル基、(C1 −C3 )アルコキ
シカルボニル基、シアノ基、シアノ基で置換された(C
1 −C4 )アルキル基、それぞれ独立に各アルキル基中
に1もしくは2個の炭素原子を有するトリ(C1
2 )アルキルシリル基またはそれぞれ独立に各アルキ
ル基中に1もしくは2個の炭素原子を有するトリ(C1
−C2 )アルキルシリルメチル基を示す。R8 は水素原
子、シアノ基、(C1 −C4 )ハロアルキルチオ基、−
S(O)n N(R9 )R10、−S(O)n N(R9 )C
OR10、−S(O)n N(R9 )COOR10、−S
(O)n N(R9 )COSR10、−S(O)n
(R9)SO2 10または−S(O)n N(R9 )SO
2 N(R102 を示し、R9 およびR10はそれぞれ独立
に(C1 −C6 )アルキル基、(C1 −C6 )ハロアル
キル基、(C3 −C6 )アルケニル基、(C3 −C6
ハロアルケニル基、(C3 −C6 )アルキニル基、(C
3 −C7 )シクロアルキル基またはハロゲン原子、(C
1 −C4 )アルキル基、(C1 −C4 )アルコキシ基、
(C1 −C4 )ハロアルキル基、ニトロ基もしくはシア
ノ基で置換されてもよいフェニル基もしくはベンジル基
を示す。nは0、1または2を示す。ただし、Aが−O
CH2 O−であり、R1 が水素である場合を除く。]で
示されるヒドラジン誘導体がすぐれた殺虫活性を有する
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0009】一般式(1)において、ハロゲン原子とし
ては、例えばフッ素、塩素、臭素または沃素原子が挙げ
られ、(C1 −C4 )アルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチ
ルが挙げられ、(C1 −C4 )ハロアルキル基として
は、例えば1−もしくは2−クロロエチル、クロロメチ
ル、ジクロロメチル、ブロモメチル、1−もしくは2−
ブロモエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、ト
リフルオロメチル、クロロ−t−ブチルまたはフルオロ
−t−ブチルなどが挙げられ、(C1 −C4 )アルコキ
シ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポ
キシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、
sec−ブトキシまたはtert−ブトキシ基が挙げら
れ、(C1 −C4 )ハロアルコキシ基としては、例えば
1−もしくは2−ブロモエトキシ、3−ブロモ−n−プ
ロポキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、トリフ
ルオロメトキシ、クロロ−t−ブトキシまたはフルオロ
−t−ブトキシが挙げられ、1個または3個のフルオロ
基で置換された(C1 −C4 )アルキル基としては、例
えばトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエ
チル、モノフルオロメチルが挙げられ、(C2 −C4
アルケニル基としては、例えばビニル、アリル、1−プ
ロペニル、2−ブテニルまたは2−メチル−1−プロペ
ニル基が挙げられ、(C1 −C3 )アルコキシカルボニ
ル基としては、例えばメトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル、プロピルオキシカルボニルが挙げられ、シア
ノ置換された(C1 −C4 )アルキル基としては、例え
ばシアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノエチル
基が挙げられ、それぞれ独立に各アルキル基中に1もし
くは2個の炭素原子を有する(C1 −C2 )トリアルキ
ルシリル基としては、例えばトリメチルシリル、トリエ
チルシリルが挙げられ、それぞれ独立に各アルキル基中
に1もしくは2個の炭素原子を有する(C1 −C2 )ト
リアルキルシリルメチル基としては、例えばトリメチル
シリルメチル、トリエチルシリルメチルが挙げられる。
【0010】(C1 −C4 )ハロアルキルチオ基として
は、トリフルオロメチルチオ、クロロジフルオロメチル
チオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基などが挙
げられ、(C1 −C6 )アルキル基としては、例えばメ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、ネオペンチル、ヘキシルが挙げられ、
(C1 −C6 )ハロアルキル基としては、例えば1−も
しくは2−クロロエチル、クロロメチル、ジクロロメチ
ル、ブロモメチル、1−もしくは2−ブロモエチル、フ
ルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル
基、クロロ−t−ブチル、フルオロ−t−ブチル、2−
クロロヘキシルまたは4−クロロヘキシル基などが挙げ
られ、(C3 −C6 )アルケニル基としては、例えば、
アリル、1−プロペニル、2−ブテニル、ペンテニル、
ヘキセニル、2−メチル−1−プロペニルまたは2−メ
チル−1−ブテニル基が挙げられ、(C3 −C6 )ハロ
アルケニル基としては、例えば3,3−ジクロロアリル
などが挙げられ、(C3 −C6 )アルキニル基として
は、例えば、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキ
シニルが挙げられ、(C3 −C7 )シクロアルキル基と
しては、例えばシクロヘキシル、シクロペンチルまたは
シクロプロピル基が挙げられる。
【0011】本発明のヒドラジン誘導体において好まし
いものは、一般式(1)において、Aは−OCH2 CH
2 O−、−OCH2 O−、−CH2 CH2 CH2 O−ま
たは−CH=CHO−を示し、R1 は(C1 −C4 )ア
ルキル基を示し、R2 、R3およびR4 はそれぞれ独立
に水素原子、ハロゲン原子、(C1 −C4 )アルキル基
またはニトロ基を示し、R5 およびR6 は共に同一また
は異なって水素原子または(C1 −C4 )アルキル基を
示し、R7 は1個もしくは3個のフルオロ基で置換され
た(C1 −C4 )アルキル基、(C2 −C4 )アルケニ
ル基、カルボキシル基、(C1 −C3 )アルコキシカル
ボニル基、シアノ基またはそれぞれ独立に各アルキル基
中に1もしくは2個の炭素原子を有する(C1 −C2
トリアルキルシリル基を示し、R8 は水素原子、−S
(O)n N(R9 )R10または−S(O)n N(R9
COOR10を示し、R9 およびR10はそれぞれ独立に
(C1−C6 )アルキル基、(C1 −C6 )ハロアルキ
ル基を示し、nは0を示すヒドラジン誘導体である。
【0012】本発明の一般式(1)で示される化合物
(R8 が水素原子の場合)は以下の方法で製造すること
ができる。すなわち、式、
【0013】
【化8】
【0014】[式中、A、R1 、R5 、R6 およびR7
は前記と同意義を示す。]で示されるヒドラジドを不活
性溶媒中、塩基の存在下、式、
【0015】
【化9】
【0016】[式中、R2 、R3 およびR4 は前記と同
意義を示し、Xはハロゲン原子を示す。]で示されるベ
ンゾイルハライドを反応させることからなる方法により
製造することが出来る。
【0017】反応には一般式(2)と一般式(3)の化
合物とを任意の割合で使用することができるが、好まし
くは等モル比かほぼ等モル比で使用する。溶媒としては
反応物に対して不活性な溶媒を用いることができる。た
とえば、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素類、
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素
類、クロロホルム、ジクロロメタン、クロロベンゼンな
どのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフランなどのエーテル類、アセトニトリル、プロ
ピオニトリルなどのニトリル類などが挙げられる。また
必要に応じ、これらの混合溶媒及びこれらと水との混合
溶媒を用いることもできる。塩基としては例えば、水酸
化カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機塩基、トリエ
チルアミン、ピリジンなどの有機塩基またはn−ブチル
リチウムなどの有機金属塩基を使用することができる。
トリエチルアミン、ピリジンなどの有機塩基を用いた場
合は大過剰に用いて溶媒として使用することもできる。
塩基の量は化学量論量もしくは過剰に用いることができ
るが、好ましくは化学量論量かそれより1.0〜5.0
倍過剰な量を用いる。反応は、−20℃から溶媒の沸点
までの温度範囲で行なうことができるが好ましくは−1
0℃〜50℃の範囲である。N,N′−ジメチルアミノ
ピリジンなどの触媒を反応系中に添加することもでき
る。
【0018】一般式(1)で示される化合物(R8 が水
素原子の場合)を製造するのに用いられる一般式(2)
で示されるヒドラジドは、一般式(8)で示されるベン
ゾイルハライドを不活性溶媒中、塩基の存在下で、一般
式(9)で示されるヒドラジンと反応させることにより
製造することが出来る。該反応を下記に示す。
【0019】
【化10】
【0020】[式中、A、X、R1 、R5 、R6 および
7 は前記と同意義を示す。] 反応の条件、例えば溶媒、反応温度などは一般式(2)
と一般式(3)の化合物との反応に用いられる条件と同
じである。
【0021】また、R5 が水素原子の場合、一般式
(1)で示される化合物(R8 が水素原子の場合)を製
造するのに用いられる一般式(2)で示されるヒドラジ
ドは、一般式(10)で示されるヒドラジドを一般式
(11)で示されるアルデヒドまたはケトンと反応さ
せ、得られた中間生成物(一般式(12))を不活性溶
媒中、還元剤と反応させることによっても得ることがで
きる。該反応を下記に示す。
【0022】
【化11】
【0023】[式中、A、R1 、R6 およびR7 は前記
と同意義を示す。] この反応には一般式(10)と一般式(11)の化合物
とを任意の割合で使用することができるが、好ましくは
等モル比かほぼ等モル比で使用する。溶媒としては無溶
媒、もしくは反応物に対して不活性な溶媒を用いること
ができる。たとえば、メタノール、エタノールなどのア
ルコール類、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素
類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素類、クロロホルム、ジクロロメタン、クロロベンゼン
などのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフランなどのエーテル類、アセトニトリル、プ
ロピオニトリルなどのニトリル類、N、N−ジメチルホ
ルムアミドなどのアミド類などの溶媒中で当反応を行う
ことができるが、場合により酢酸、トリフルオロ酢酸な
どの有機酸の存在下で反応を行うことができる。反応温
度は−20℃から溶媒の沸点までの範囲であり、好まし
くは−5℃から50℃である。また、中間生成物(1
2)の還元は、メタノール、エタノール、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、アセトン、N、N−ジメチ
ルホルムアミドなどの不活性溶媒中で、シアノ水素化ホ
ウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチ
ウムアルミニウム、ジボランなどの還元剤を用いて行わ
れるが、場合により、酢酸、トリフルオロ酢酸などの触
媒を用いることができる。還元剤は基質に対して1当量
もしくは過剰に用いることができるが、好ましくは1当
量から5当量用いる。反応温度は−20℃から溶媒の沸
点までの範囲であり、好ましくは−5℃から50℃であ
る。
【0024】また、R7 がシアノ基の場合、一般式
(1)で示される化合物(R8 が水素原子の場合)を製
造するのに用いられる一般式(2)で示されるヒドラジ
ドは、一般式(10)で示されるヒドラジドを一般式
(13)で示されるシアノ金属化合物と一般式(14)
で示されるアルデヒドまたはケトンと反応させることに
よっても得ることができる。該反応を下記に示す。
【0025】
【化12】
【0026】[式中、A、R1 、R5 およびR6 は前期
と同意義を示し、Mは金属を示す。] 反応には、一般式(10)、一般式(13)および一般
式(14)で示される化合物を任意の割合で使用するこ
とができるが、好ましくは化合物(10)に対して化合
物(13)、(14)を1〜5当量使用する。溶媒とし
ては反応物に対して不活性な溶媒を用いることができ
る。たとえば、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水
素類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、クロロベンゼ
ンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフランなどのエーテル類、アセトニトリル、
プロピオニトリルなどのニトリル類、水などが挙げられ
る。また必要に応じ、これらの混合溶媒を用いることも
できる。また、酸としては塩酸などが用いられる。反応
は、−20℃から溶媒の沸点までの温度範囲で行なうこ
とができるが好ましくは−10℃〜100℃の範囲であ
る。
【0027】また、一般式(1)で示される化合物(R
8 が水素原子の場合)を製造するのに用いられる一般式
(2)で示されるヒドラジドは、一般式(10)で示さ
れるヒドラジドを一般式(15)で示されるハロゲン化
合物と反応させることによっても製造することができ
る。該反応を下記に示す。
【0028】
【化13】
【0029】[式中、A、X、R1 、R5 、R6 および
7 は前記と同意義を示す。] 反応には一般式(10)と一般式(15)の化合物とを
任意の割合で使用することができるが、好ましくは化合
物(10)に対して化合物(15)を1〜5当量で使用
する。溶媒としては反応物に対して不活性な溶媒を用い
ることができる。たとえば、ヘキサン、ヘプタンなどの
脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、
クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、アセ
トニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセチル
アミドなどのアミド類、ジメチルスルフォキシドなどの
スルフォキシド類などが挙げられる。また必要に応じ、
これらの混合溶媒及びこれらと水との混合溶媒を用いる
こともできる。反応は通常は塩基の存在下で行われ、塩
基としては例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水素化ナトリ
ウムなどの無機塩基、トリエチルアミン、ピリジンなど
の有機塩基またはn−ブチルリチウムなどの有機金属塩
基を使用することができる。トリエチルアミン、ピリジ
ンなどの有機塩基を用いた場合は大過剰に用いて溶媒と
して使用することもできる。塩基の量は化学量論量もし
くは過剰に用いることができるが、好ましくは化学量論
量かそれより1.0〜5.0倍過剰な量を用いる。反応
は、−20℃から溶媒の沸点までの温度範囲で行なうこ
とができるが好ましくは−5℃〜100℃の範囲であ
る。
【0030】また、一般式(1)で示される化合物(R
8 が水素原子の時)は一般式(4)で示されるベンゾイ
ルハライドを不活性溶媒中、塩基の存在下で、一般式
(5)で示されるヒドラジドと反応させることによって
も製造できる。該反応を下記に示す。
【0031】
【化14】
【0032】[式中、A、R1 、R2 、R3 、R4 、R
5 、R6 、R7 およびXは前記と同意義を示す。] 反応条件、例えば、溶媒、反応温度などは、一般式
(2)と一般式(3)との反応に用いられた条件と同じ
である。
【0033】またR8 が水素原子以外の一般式(1)で
示される化合物は一般式(6)で示される化合物を不活
性溶媒中、塩基の存在下で、一般式(7)で示されるハ
ロゲン化合物と反応させることにより製造することがで
きる。該反応を下記に示す。
【0034】
【化15】
【0035】[式中、A、R1 、R2 、R3 、R4 、R
5 、R6 、R7 、R8 およびXは前記と同意義を示
す。] 反応には一般式(6)の化合物と一般式(7)の化合物
とを任意の割合で使用することができるが、好ましくは
等モル比かほぼ等モル比で使用する。溶媒としては反応
物に対して不活性な溶媒を用いることができる。たとえ
ば、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素類、ベン
ゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、クロロベンゼンなどのハ
ロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フランなどのエーテル類、アセトニトリル、プロピオニ
トリルなどのニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセチアミドなどのアミド類、ジ
メチルスルフォキシドなどのスルフォキシド類などが挙
げられる。塩基は水素化ナトリウムなどのアルカリ金属
水素化物などが用いられ、基質に対し化学量論量もしく
は過剰に用いることができるが、好ましくは化学量論量
かそれより1.0〜5.0倍過剰な量を用いる。反応
は、−20℃から溶媒の沸点までの温度範囲で行なうこ
とができるが好ましくは−10℃〜50℃の範囲であ
る。
【0036】一般式(1)の化合物の製造時における反
応混合物は充分な時間攪拌され通常の後処理たとえば抽
出、水洗、乾燥、溶媒留去等の過程により目的物が回収
される。簡単な溶媒洗いをするだけで充分な場合が多い
が、必要があれば再結晶あるいはカラムクロマトグラフ
ィーにより精製を行うことができる。
【0037】本発明の一般式(1)の化合物を使用する
場合、使用目的に応じてそのままかまたは効果を助長あ
るいは安定にするために農薬補助剤を混用して、農薬製
造分野において一般に行なわれている方法により、粉
剤、細粒剤、粒剤、水和剤、フロアブル剤、乳剤、マイ
クロカプセル剤、油剤、エアゾール、加熱燻蒸剤(蚊取
線香、電気蚊取など)、フォッギングなどの煙霧剤、非
加熱燻蒸剤、毒餌などの任意の製剤形態の組成物にして
使用できる。
【0038】これらの種々の製剤は実際の使用に際して
は、直接そのまま使用するか、または水で所望の濃度に
希釈して使用することができる。
【0039】ここに言う農薬補助剤としては担体(希釈
剤)およびその他の補助剤たとえば展着剤、乳化剤、湿
展剤、分散剤、固着剤、崩壊剤等をあげることができ
る。液体担体としては、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素、ブタノール、オクタノール、グリコールな
どのアルコール類、アセトン等のケトン類、ジメチルホ
ルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のス
ルホキシド類、メチルナフタレン、シクロヘキサノン、
動植物油、脂肪酸、脂肪酸エステルなどまたは灯油、軽
等の石油分留物や水などがあげられる。
【0040】固体担体としてはクレー、カオリン、タル
ク、珪藻土、シリカ、炭酸カルシウム、モンモリロナイ
ト、ベントナイト、長石、石英、アルミナ、鋸屑などが
あげられる。
【0041】また乳化剤または分散剤としては通常界面
活性剤が使用され、たとえば高級アルコール硫酸ナトリ
ウム、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ラウリ
ルベタインなどの陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界
面活性剤、非イオン系界面活性剤、両性イオン系界面活
性剤があげられる。
【0042】また、展着剤としてはポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリル
エーテルなどがあげられ、湿展剤としてはポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテルジアルキルスルホサクシ
ネートなどがあげられ、固着剤としてカルボキシメチル
セルロース、ポリビニルアルコールなどがあげられ、崩
壊剤としてはリグニンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
硫酸ナトリウムなどがあげられる。
【0043】さらにこれら本発明化合物は2種以上の配
合使用によって、より優れた殺虫力を発現させることも
可能であり、また他の生理活性物質、たとえばアレスリ
ン、フタルスリン、パーメスリン、デルタメスリン、フ
ェンバレレート、シクロプロトリンなどのピレスロイド
および各種異性体、除虫菊エキス、DDVP(ジクロル
ボス)、フェニトロチオン、ダイアジノン、テメホスな
どの有機リン系殺虫剤、NAC(カルバリル)、PHC
(プロポキスル)、BPMC(フェンブカルブ)、ピリ
ミカルブ、カルボスルファンなどのカーバメート系殺虫
剤、その他の殺虫剤、殺ダニ剤あるいは殺菌剤、殺線虫
剤、除草剤、植物生長調整剤、肥料、BT剤、昆虫ホル
モン剤その他の農薬などと混合することによりさらに効
力のすぐれた多目的組成物をつくることもでき、また相
剰効果も期待できる。
【0044】さらに、たとえばピペロニルブトキサイ
ド、サルホキサイド、サフロキサン、NIA−1682
4(O−sec−ブチル−O−プロパルギルフェニルホ
スホネート)、DEF(S,S,S−トリブチルホスホ
トリチオエート)などのピレスロイド用共力剤として知
られているものを加えることにより、この効力を高める
こともできる。
【0045】また、本発明化合物は光、熱、酸化等に安
定性が高いが、必要に応じ酸化防止剤あるいは、紫外線
吸収剤、たとえばBHT、BHAのようなフェノール
類、α−ナフチルアミンなどのアリールアミン類あるい
はベンゾフェノン系化合物を安定剤として適宜加えるこ
とによって、より効果の安定した組成物を得ることがで
きる。
【0046】本発明組成物中における有効成分含有量は
製剤形態、施用方法その他の条件により異なり場合によ
っては有効成分化合物のみでよいが通常は0.02〜9
5%(重量)好ましくは0.05〜80%(重量)の範
囲である。
【0047】本発明の組成物の使用量は剤形、施用する
方法、時期、その他の条件によって変るが、農園芸用
剤、森林防害虫用剤及び牧野害虫用剤は通常10アール
当り有効成分量で0.5〜300g、好ましくは2〜2
00gが使用され、衛生防害虫用剤は通常1m2 当り有
効成分量で1〜200mg、好ましくは1〜100mg
が使用される。たとえば粉剤は10アールあたり有効成
分で1〜120g、粒剤は有効成分で5〜300g、ま
た乳剤、水和剤、フロアブル剤、顆粒水和剤、EW(e
mulsion in water)剤は有効成分で
0.5〜100gの範囲である。しかしながら特別の場
合には、これらの範囲を越えることが、または下まわる
ことが可能であり、また時には必要でさえある。
【0048】また、寄生虫の防除のために、本発明の一
般式(1)の化合物を使用する場合、体重につき、0.
1〜200mg/kgに相当する投与量で用いることが
できる。与えられた状態に対する正確な投与量は、日常
的に決定することができ、種々の因子、たとえば、用い
られる物質、寄生虫の種類、用いられる配合及び寄生虫
にかかったヒトあるいは動物の状態に依存する。
【0049】本発明の殺虫組成物の適用できる具体的な
害虫名を挙げる。
【0050】半翅目(Hemiptera)からたとえ
ばツマグロヨコバイ(Nephotettix cin
cticeps)、セジロウンカ(Sogatella
furcifera)、トビイロウンカ(Nilap
arvata lugens)、ヒメトビウンカ(La
odelphax striatellus)、ホソヘ
リカメムシ(Riptortus clavatu
s)、ミナミアオカメムシ(Nezara virid
ula)、ナシグンバイ(Stephanitisna
shi)、オンシツコナジラミ(Trialeurod
es vaporariorum)、ワタアブラムシ
(Aphis gossypii)、モモアカアブラム
シ(Myzus persicae)、ヤノカネカイガ
ラムシ(Unasqis yanonensis)、鱗
翅目(Lepidoptera)からたとえばキンモン
ホソガ(Phyllonorycter ringon
eella)、コナガ(Plutella xylos
tella)、ワタミガ(Promalactis i
nonisema)、コカクモンハマキ(Adoxop
hyes orana)、マメシンクイガ(Legum
inivora glycinivorella)、コ
ブノメイガ(Cnaphalocrocis medi
nalis)、ニカメイガ(Chilo supper
essalis)、アワノメイガ(Ostrinia
furnacalis)、ヨトウガ(Mamestra
brassicae)、アワヨトウ(Pseudal
etia separata)、ハスモンヨトウ(Sp
odoptera litura)、イネツトムシ(P
arnara guttata)、モンシロチョウ(P
ieris rapae−crucivora)、ヘリ
オチス(Heliothis spp.)、ヤガ(Ag
rotisspp.)、Helicoverpa sp
p.、鞘翅目[Coleoptera]からたとえばド
ウガネブイブイ(Anomala cuprea)、マ
メコガネ(Popillia japonica)、イ
ネゾウムシ(Echinocnemus soqame
us)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptru
s oryzophilus)、イネドロオイムシ(O
ulema oryzae)、ヒメマルカツオブシムシ
(Anthrenus verbasic)、コクヌス
ト(Tenebroides mauritanicu
s)、コクゾウムシ(Sitophilus zeam
is)、ニジュウヤホシテントウ(Henosepil
achna vigintioctopunctat
a)、アズキゾウムシ(Callosobruchus
chinensis)、マツノマダラカミキリ(Mo
nochamus alternatus)、ウリハム
シ(Aulacophora femoralis)、
レプチノタルサ・テセムリネアタ(Leptionta
rsa decemlineta)、フェドン・コクレ
アリアエ(Phaedon cochlearia
s)、ジアブロチカ(Diabrotica sp
p.)、膜翅目[Hymenoptera]として、た
とえばカブラハバチ(Athalia rosae j
aponensis)、ルリチュウレンジハバチ(Ar
gesimilis)、双翅目[Diptera]とし
てはたとえばネッタイイエカ(Culex pipie
ns fatigans)、ネッタイシマカ(Aede
s aegypti)、ダイズサヤタマバエ(Asph
ondylls sp.)、タネバエ(Hylemya
platura)、イエバエ(Muscadomes
tica viclna)、ウリミバエ(Dacus
cucurcitae)、イネハモグリバエ(Agro
myza oryzae)、キンバエ(Lucllia
spp.)、隠翅目[Aphaniptera]とし
てヒトノミ(Pulex irritans)、ケオブ
スネズミノミ(Xenopsylla cheopi
s)、イヌノミ(Ctenocephalides c
anis)、総翅目[Thysanoptera]とし
てチャノキイロアザミウマ(Scirtothrips
dorsalls)、ネギアザミウマ(Thrips
tabaci)、ミナミキイロアザミウマ(Thri
ps palmi)、イネアザミウマ(Balioth
rips biformis)、シラミ目[Anopl
ura]として、たとえばコロモジラミ(Pedicu
ls humanus corporis、ケジラミ
(Pthirus pubis)、チャタテムシ目[P
socoptera]として、たとえばコチャタテ(T
rogium pulsatorium)、ヒラタチャ
タテ(Liposcelisbostrychophi
lus)、直翅目[Orthoptera]としてケラ
(Gryllotalpa africana)、トノ
サマバッタ(Locusta migratori
a)、コバネイナゴ(Oxya yezoensi
s)、チャバネゴキブリ(Blattella ger
manica)、クロゴキブリ(Periplanet
a fuliginosa)。
【0051】また、本発明の殺虫組成物が適用できる、
ヒトを苦しめる最も重要な寄生虫及びそれによる病気を
次に要約するが、これらに限定されるものではない。
【0052】
【表1】 病 名 生 物 Bilharziosis又は Schistosoma mansoni Schistosomiasis S.Japonicum S.Haematobium (住血吸虫、吸虫) Ancyclostomiasis Necator americanus, Ancyclostoma duode− nale (鉤虫、線虫) Ascariasis Ascaris lumbricold− es (回虫、線虫) Filariasis又は Wuchereria bancrof− elephantiasis ti Brugia malayi (線虫) Onchoceriasis又は Onchocerrca volvul− river blinduess us (線虫) Loiasis Loa loa (眼糸状虫、線虫)
【0053】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を説明するが、
本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0054】製造例1 N−(5−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−6−カ
ルボ)−N’−(1−シアノ−1−メチルエチル)ヒド
ラジンの製造:N−(5−メチル−1,4−ベンゾジオ
キサン−6−カルボ)ヒドラジン202mgの水懸濁液
5mlに、氷冷下で濃塩酸0.10ml、シアン化カリ
ウム63.9mgさらにアセトン80μlを加えた。室
温で4時間攪拌後、濃塩酸0.1ml、シアン化カリウ
ム74.4mg、さらにアセトン80μlを追加し、室
温で終夜攪拌した。反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。得られた有機層を無水MgSO4 で乾燥
し、溶媒を留去した。残留物を薄層クロマトグラフィ−
により精製し、目的のN−(5−メチル−1,4−ベン
ゾジオキサン−6−カルボ)−N’−(1−シアノ−1
−メチルエチル)ヒドラジンを208mg得た。(収率
77.7%)。
【0055】1H-NMR (CDCl3 , δ(ppm) ) 1.57(6H,s), 2.32(3H,s), 4.23-4.33(4H,m), 5.23(1H,b
rs),6.74(1H,d,J=8.4Hz), 6.96(1H,d,J=8.4Hz), 7.23(1
H,s)。
【0056】製造例2 N−(5−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−6−カ
ルボ)−N’−(1−シアノ−1−メチルエチル)−
N′−(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジン(化
合物No.1−1)の製造:N−(5−メチル−1,4
−ベンゾジオキサン−6−カルボ)−N’−(1−シア
ノ−1−メチルエチル)ヒドラジン500mgのピリジ
ン溶液(7ml)に触媒量の4−ジメチルアミノピリジ
ンおよび3,5−ジメチルベンゾイルクロリド600m
gを加え、室温で3日間攪拌した。反応液を氷水中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和
食塩水で洗浄し、無水Na2 SO4 で乾燥した。溶媒を
留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
により精製した。得られた固体をエーテルで洗浄し、目
的のN−(5−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−6
−カルボ)−N’−(1−シアノ−1−メチルエチル)
−N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジンを
530mg得た。(収率71.6%)。
【0057】1H-NMR (CDCl3 , δ(ppm) ) 1.88(3H,s), 1.98(3H,s), 2.02(3H,s), 2.28(6H,s), 4.
18-4.28(4H,m),6.31(1H,d,J=8.4Hz), 6.59(1H,d,J=8.4H
z), 7.05(1H,s), 7.15(2H,s),7.76(1H,s)。
【0058】製造例3 N−(5−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−6−カ
ルボ)−N’−(1,1−ジメチル−3−ブテニル)ヒ
ドラジン)の製造:1,1−ジメチル−3−ブテニルヒ
ドラジンオキサレート(800mg)にトルエン(10
ml),33%水酸化ナトリウム水溶液(1.5g)を
加えた。この溶液に5−メチル−1,4−ベンゾジオキ
サン−6−カルボニルクロリド(800mg)のトルエ
ン溶液(5ml)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液
を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、無水Na2 SO4 で乾燥した。溶媒
を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
−により精製し、目的のN−(5−メチル−1,4−ベ
ンゾジオキサン−6−カルボ)−N’−(1,1−ジメ
チル−3−ブテニル)ヒドラジンを1.01g得た。
(収率88.8%)。
【0059】1H-NMR (CDCl3 , δ(ppm) ) 1.13(6H,s), 2.22(2H,d,J=7.3Hz), 2.29(3H,s), 4.23-
4.32(4H,m),4.96(1H,brs), 5.06-5.10(1H,m), 5.14(1H,
s), 5.82-6.08(1H,m),6.73(1H,d,J=8.4Hz), 6.89(1H,d,
J=8.4Hz), 6.90(1H,brs)。
【0060】製造例4 N−(5−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−6−カ
ルボ)−N’−(1,1−ジメチル−3−ブテニル)−
N’−(2,4−ジクロロベンゾイル)ヒドラジン(化
合物No.1−24)の製造:N−(5−メチル−1,
4−ベンゾジオキサン−6−カルボ)−N’−(1,1
−ジメチル−3−ブテニル)ヒドラジン200mgの塩
化メチレン溶液(3ml)に、トリエチルアミン151
μl及び2,4−ジクロロベンゾイルクロリド121μ
lを加え、室温で3.5時間攪拌した。2,4−ジクロ
ロベンゾイルクロリド30μlを追加し、さらに0.5
時間撹拌した。反応液にNaHCO3 を加えた後、塩化
メチレンを留去し、残留物に酢酸エチルを加えた。この
溶液を飽和食塩水で洗浄し、無水Na2 SO4 で乾燥し
た。溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィ−により精製した。得られた固体を酢酸エチル
に溶解し、10%NaOH水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、無水Na2 SO4 で乾燥した。溶媒を留去し、目的
のN−(5−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−6−
カルボ)−N’−(1,1−ジメチル−3−ブテニル)
−N’−(2,4−ジクロロベンゾイル)ヒドラジンを
183mg得た。(収率54.7%)。
【0061】1H-NMR (CDCl3 , δ(ppm) ) 1.45(3H,s), 1.71(3H,s), 1.93(3H,s), 2.50-2.61(1H,
m),3.05-3.16(1H,m), 4.20-4.28(4H,m), 5.12(1H,s),
5.17-5.20(1H,m),5.86-6.08(1H,m), 6.19(1H,d,J=8.4H
z), 6.61(1H,d,J=8.4Hz),7.25(1H,dd,J=8.0 and 1.0H
z), 7.35(1H,d,J=1.0Hz),7.46(1H,d,J=8.0Hz), 7.58(1
H,s)。
【0062】製造例5 N−(4−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−5−
カルボ)−N’−(1−メチル−2,2,2−トリフル
オロエチル)ヒドラジンの製造:N−(4−メチル−
1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボ)ヒドラジン
1.50gにメタノ−ル36ml、1,1,1−トリフ
ルオロアセトン40gおよび触媒量の酢酸を加え、室温
で3日間撹拌した。反応液を氷冷10%NaOH水溶液
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水MgSO4 で乾燥した。溶媒を留去し、残
留物をエタノールで洗浄し、白色結晶1.81gを得
た。この白色結晶1.80gにメタノール30ml、酢
酸3mlを加えた後、氷冷下でシアノ水素化ホウ素ナト
リウム3.92gを加えた。さらにメタノール10m
l、酢酸1mlを追加し、室温で4日間撹拌した。その
後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム3.92gとメタノ
ール4mlを追加し、室温で7日間撹拌した。反応液を
氷冷10%水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水MgS
4 で乾燥した。溶媒を留去し、残留物をシルカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製し、目的のN−(4
−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボ)
−N’−(1−メチル−2,2,2−トリフルオロエチ
ル)ヒドラジンを1.24g得た。(収率68.6
%)。
【0063】1H-NMR (CDCl3 , δ(ppm) ) 1.38(3H,d,J=7.0Hz), 2.33(3H,s), 3.47-3.61(1H,m),
4.69(1H,d,J=6.0Hz),6.01(2H,s), 6.67(1H,d,J=8.1Hz),
6.94(1H,d,J=8.1Hz),7.32(1H,d,J=6.0Hz)。
【0064】製造例6 N−(4−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−5−
カルボ)−N’−(1−メチル−2,2,2−トリフル
オロエチル)−N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)
ヒドラジン(化合物No.2−7)の製造:N−(4−
メチル−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボ)−
N’−(1−メチル−2,2,2−トリフルオロエチ
ル)ヒドラジン700mgの塩化メチレン溶液10ml
にトリエチルアミン0.50ml加えた後氷冷下で3,
5−ジメチルベンゾイルクロリド488mgを加えた。
反応溶液を室温で3時間撹拌後、3,5−ジメチルベン
ゾイルクロリド488mgを追加した。室温で1.5時
間撹拌し、さらに3,5−ジメチルベンゾイルクロリド
244mgを追加して、1時間撹拌した。反応液を氷水
中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を5%NaO
H水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO4
乾燥した。溶媒を留去し残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー、エーテルによる洗浄、再結晶などによ
り精製し、目的のN−(4−メチル−1,3−ベンゾジ
オキソール−5−カルボ)−N’−(1−メチル−2,
2,2−トリフルオロエチル)−N’−(3,5−ジメ
チルベンゾイル)ヒドラジンを918mg得た。(収率
90.2%)。
【0065】1H-NMR (CDCl3 , δ(ppm) ) 1.50(3H,d,J=7.0Hz), 1.91(3H,s), 2.13(6H,s), 5.61(1
H,brs),5.97(2H,s), 6.40-6.60(2H,m), 7.06(1H,s), 7.
12(2H,s), 7.40(1H,s) 。
【0066】製造例7 N−(4−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−5−
カルボ)−N−(N”−メチル−N”−n−ブトキシカ
ルボニルアミノスルフェニル)−N’−(1−メチル−
2,2,2−トリフルオロエチル)−N’−(3,5−
ジメチルベンゾイル)ヒドラジン(化合物No.2−
9)の製造:N−(4−メチル−1,3−ベンゾジオキ
ソール−5−カルボ)−N’−(1−メチル−2,2,
2−トリフルオロエチル)−N’−(3,5−ジメチル
ベンゾイル)ヒドラジン0.40gを無水THF10m
lに溶解し、60%NaHを水素が発生しなくなるまで
加えた。ドライヤーで暖めた後、0℃に冷却し、そこへ
N−メチル−N−n−ブトキシカルボニルアミノスルフ
ェニルクロリド0.22gを滴下した。0℃で30分撹
拌した後、室温に戻し2時間撹拌した。酢酸エチルー水
系に注ぎ、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO
4 で乾燥し、その後濃縮して無色のオイルを得た。この
オイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、目的のN−(4−メチル−1,3−ベンゾジオキソ
ール−5−カルボ)−N−(N”−メチル−N”−n−
ブトキシカルボニルアミノスルフェニル)−N’−(1
−メチル−2,2,2−トリフルオロエチル)−N’−
(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジンを0.21
g得た。(収率38%)。
【0067】1H-NMR (CDCl3 , δ(ppm) ) 0.73-1.00(3H), 1.20-1.90(7H), 2.35(9H,s), 3.01(3H,
brs),4.10(2H,t,J=6.4Hz), 4.60(1H,brs), 6.03(2H,s),
6.70(1H,d,J=8.3Hz), 7.05-7.20(4H) 。
【0068】製造例8 N−(5−エチル−1,4−ベンゾジオキサン−6−カ
ルボ)−N’−(1−シアノ−1−メチルエチル)−
N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジン(化
合物No.1−3)の製造:N−(5−エチル−1,4
−ベンゾジオキサン−6−カルボ)−N’−(1−シア
ノ−1−メチルエチル)ヒドラジン400mgおよびピ
リジン0.24mlを無水塩化メチレン10mlに溶解
し、触媒量のDMAP存在下、0℃にて無水塩化メチレ
ン1mlに溶解した3,5−ジメチルベンゾイルクロリ
ド270mgを滴下した。室温にて、2時間撹拌後、反
応混合物を水中にあけ、塩化メチレンにて抽出した。有
機層を10%HCl水、および飽和食塩水にて洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒留去後、残留物を
エーテルにて洗浄し、目的のN−(5−エチル−1,4
−ベンゾジオキサン−6−カルボ)−N’−(1−シア
ノ−1−メチルエチル)−N’−(3,5−ジメチルベ
ンゾイル)ヒドラジン500mgを白色結晶として得
た。(収率84.6%)。
【0069】1H-NMR (CDCl3 , δ(ppm) ) 0.98(3H,t,J=7.3Hz), 1.87(3H,s), 2.02(3H,s), 2.28(6
H,s),2.38(2H,q,J=3.6Hz), 4.23(4H,s), 6.27(1H,d,J=
8.3Hz),6.58(1H,d,J=8.3Hz), 7.05(1H,brs), 7.16(2H,b
rs), 7.86(1H,s)。
【0070】製造例9 N−(5−メチルクロマン−6−カルボ−)−N’−
(1−シアノ−1−メチルエチル)−N’−(3,5−
ジメチルベンゾイル)ヒドラジン(化合物No.3−
5)の製造:N−(5−メチルクロマン−6−カルボ)
−N′−(1−シアノ−1−メチルエチル)−ヒドラジ
ン400mgをジクロロメタン10mlに溶解し、氷冷
下、N、N−ジメチルアミノピリジン200mg、次い
で3、5−ジメチルベンゾイルクロリド271mgを加
えた。さらに、トリエチルアミン0.23mlをゆっく
り滴下していき、その後、室温に戻し終夜撹拌した。反
応液にジクロロメタンを加え、希塩酸、飽和重曹水、飽
和食塩水にて洗浄した。無水Na2 SO4 で乾燥した
後、溶媒の留去を経て得られた残渣を酢酸エチル/エー
テルにて結晶化し、目的のN−(5−メチルクロマン−
6−カルボ)−N’−(1−シアノ−1−メチルエチ
ル)−N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジ
ン350mgを白色結晶として得た。(収率59%)。
【0071】1H-NMR (CDCl3 , δ(ppm) ) 1.86(3H,s), 1.90-2.30(2H,m), 1.99(6H,s), 2.26(6H,
s), 2.57(2H,t),4.10(2H,t), 6.51(2H,s), 7.00-7.15(3
H,m), 7.99(1H,s) 。
【0072】次に本発明に係る化合物の代表例をその一
般式と共に表2〜表5に示す。
【0073】
【表2】
【0074】
【表3】
【0075】
【表4】
【0076】
【表5】
【0077】
【表6】
【0078】次に殺虫組成物を製剤例を用いて具体的に
説明する。
【0079】製剤例1.乳剤 化合物番号1−1の化合物5部にキシレン−ジメチルス
ルフォキシドの混合液80部を加え溶解し、次いでこれ
にアルキルフェノール酸化エチレン縮合物とアルキルベ
ンゼンスルホン酸カルシウムの混合物(8:2)15部
を混合して乳剤とした。本剤は水で希釈し散布液として
使用する。
【0080】製剤例2.水和剤 化合物番号1−2の化合物20部にカオリン35部、ク
レー30部、珪藻土7.5部を混合し、さらにラウリン
酸ソーダとジナフチルメタンスルホン酸ナトリウムの混
合物(1:1)7.5部を混合して微粉砕して粉剤を得
た。本剤は水で希釈し散布液として使用する。
【0081】製剤例3.粉剤 化合物番号1−3の化合物1部にタルクと炭酸カルシウ
ムの混合物(1:1)97部を加え混合磨砕して充分均
等に分散配合した後、さらに無水珪酸2部を添加し、混
合粉砕し粉剤とした。本剤はこのまま散布して使用す
る。
【0082】製剤例4.粒剤 化合物番号1−1の化合物2部をベントナイト微粉末4
8部、タルク48部、リグニンスルホン酸ナトリウム2
部と混合した後、水を加え均等になるまで混練する。次
に射出成型機を通して造粒し、整粒機、乾燥機篩を通す
ことにより粒径0.6〜1mmの粒剤とした。本剤は直
接水田面および土壌面に散布して使用する。
【0083】製剤例5.油剤 化合物番号1−1の化合物0.1部にピペロニルブトキ
サイド0.5部を加え白灯油に溶解し、全体を100部
とし、油剤を得た。本剤はこのまま使用する。
【0084】製剤例6.フロアブル剤 化合物番号1−1の化合物5部に、Newkalgen
(竹本油脂(株)製分散剤)5部、Antifoam
422(ローヌ−プーラン製消泡剤)0.2部および蒸
留水74.6部を混合し、1,000rpmで45分間
粉砕した後、プロピレングリコール8部、キサンタンガ
ム2部および1%Proxcel GXL溶液7部を加
えて混合した。本剤(5%フロアブル剤)は水で希釈し
て散布液として使用する。
【0085】次に本発明に係る一般式(1)で示される
化合物の生物効果を試験例により具体的に説明する。
【0086】試験例.1 コナガに対する効果(茎葉浸
漬法) 本発明化合物の5%乳剤あるいは20%水和剤を製剤例
1または2に従って製造し、供試薬剤とした。
【0087】試験方法:キャベツ本葉10枚程度に生育
したキャベツの中位葉を切りとり、各供試薬剤の有効成
分が200ppmになるように水で希釈した処理液に2
0秒間浸漬した。風乾後、径9cmのプラスチック容器
に入れ、コナガ3令幼虫10頭を放虫した。容器には小
穴を5〜6ケ所あけたふたをして、25℃の定温室内に
静置した。処理、放虫してから5日後に生死虫数を調査
し、死虫率を算出した。結果は2連の平均値で表6に示
した。
【0088】
【表7】
【0089】試験例2. ハスモンヨトウに対する効果 本発明化合物の5%乳剤あるいは20%水和剤を製剤例
1または2に従って製造し、供試薬剤とした。
【0090】試験方法:キャベツ本葉10枚程度に生育
したキャベツの中位葉を切りとり、各供試薬剤の有効成
分が200ppmになるように水で希釈した処理液に2
0秒間浸漬した。風乾後、径9cmのプラスチック容器
に処理葉を2枚入れ、ハスモンヨトウ3令幼虫5頭を容
器中に放虫した。容器には小穴を5〜6ケ所あけたふた
をして25℃の定温室内に静置した。処理、放虫してか
ら5日後に生死虫数を調査し、死虫率を算出した。結果
は2連の平均値で表7に示した。
【0091】
【表8】
【0092】試験例3. コブノメイガに対する効果 本発明化合物の5%乳剤あるいは20%水和剤を製剤例
1または2に従って製造し、供試薬剤とした。
【0093】試験方法:3葉期のイネ13本を各供試薬
剤の有効成分が12.5ppmになるように水で希釈し
た処理液に20秒間浸漬した。風乾後、イネをウレタン
で巻きガラス円筒(内径44mm、高さ140mm)内
に固定し、コブノメイガ3齢虫を5頭放虫したのち、ガ
ラス円筒の上部を薬包紙でふたをした。ガラス円筒は2
5℃、16時間明期の恒温室内に静置した。処理、放虫
してから5日後に生死虫数を調査し、死虫率を算出し
た。なお、試験は2連制で行ない、コブノメイガは感受
性系統を供試した。結果を表8に示した。
【0094】
【表9】
【0095】
【発明の効果】本発明は、以上実施例をあげて説明した
ように構成されているので、以下に記載されるような効
果を奏する。
【0096】本発明のヒドラジン誘導体は、公知の殺虫
剤たとえば有機リン剤、ピレスロイド剤等に対し抵抗性
を示す害虫にもすぐれた殺虫効力を示し、水田、畑地、
果樹園、森林または環境衛生場面における有害生物防除
場面で有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 47/04 9159−4H 47/24 A 9159−4H 47/40 Z 9159−4H 55/00 C 9159−4H C07D 307/79 311/58 9360−4C 317/68 C07F 7/10 R 8018−4H (72)発明者 桝井 昭夫 埼玉県大宮市南中野1−14 (72)発明者 渡部 哲夫 埼玉県上尾市小敷谷大久保880−33 (72)発明者 矢内 利明 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内 (72)発明者 塚本 芳久 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内 (72)発明者 沢田 善宏 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内 (72)発明者 横井 進二 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、Aは−OCH2 CH2 O−、−OCH2 O−、
    −CH2 CH2 CH2 O−または−CH=CHO−を示
    し、R1 は水素原子、(C1 −C4 )アルキル基または
    ハロゲン原子を示し、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ
    独立に水素原子、ハロゲン原子、(C1 −C4 )アルキ
    ル基、ニトロ基、(C1 −C4 )ハロアルキル基、(C
    1 −C4 )アルコキシ基または(C1 −C4 )ハロアル
    コキシ基を示し、R5 およびR6 は共に同一または異な
    って水素原子または(C1 −C4 )アルキル基を示し、
    7 は1個もしくは3個のフルオロ基で置換された(C
    1 −C4 )アルキル基、(C2 −C4 )アルケニル基、
    カルボキシル基、(C1 −C3 )アルコキシカルボニル
    基、シアノ基、シアノ基で置換された(C1 −C4 )ア
    ルキル基、それぞれ独立に各アルキル基中に1もしくは
    2個の炭素原子を有するトリ(C1 −C2 )アルキルシ
    リル基またはそれぞれ独立に各アルキル基中に1もしく
    は2個の炭素原子を有するトリ(C1 −C2 )アルキル
    シリルメチル基を示す。R8 は水素原子、シアノ基、
    (C1 −C4 )ハロアルキルチオ基、−S(O)n
    (R9 )R10、−S(O)n N(R9 )COR10、−S
    (O)n N(R9 )COOR10、−S(O)n
    (R9 )COSR10、−S(O)n N(R9)SO2
    10または−S(O)n N(R9 )SO2 N(R102
    示し、R9 およびR10はそれぞれ独立に(C1 −C6
    アルキル基、(C1 −C6 )ハロアルキル基、(C3
    6 )アルケニル基、(C3 −C6 )ハロアルケニル
    基、(C3 −C6 )アルキニル基、(C3 −C7 )シク
    ロアルキル基またはハロゲン原子、(C1 −C4 )アル
    キル基、(C1 −C4 )アルコキシ基、(C1 −C4
    ハロアルキル基、ニトロ基もしくはシアノ基で置換され
    てもよいフェニル基もしくはベンジル基を示す。nは
    0、1または2を示す。ただし、Aが−OCH2 O−で
    あり、R1 が水素である場合を除く。]で示されるヒド
    ラジン誘導体。
  2. 【請求項2】請求項1記載のヒドラジン誘導体を有効成
    分として含有する殺虫剤。
  3. 【請求項3】請求項1記載のヒドラジン誘導体を害虫に
    施用することを特徴とする殺虫方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の一般式(1)で示されるヒ
    ドラジン誘導体(R8 が水素原子の場合)の製造方法で
    あって、式、 【化2】 [式中、A、R1 、R5 、R6 およびR7 は請求項1と
    同意義を示す。]で示される化合物を、不活性溶媒中、
    塩基の存在下で、式、 【化3】 [式中、Xはハロゲン原子であり、R2 、R3 およびR
    4 は請求項1と同意義を示す。]で示されるベンゾイル
    ハライドと反応させることからなる方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の一般式(1)で示されるヒ
    ドラジン誘導体(R8 が水素原子の場合)の製造法であ
    って、式、 【化4】 [式中、Xはハロゲン原子であり、AおよびR1 は請求
    項1と同意義を示す。]で示されるベンゾイルハライド
    を、不活性溶媒中、塩基の存在下で、式、 【化5】 [式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 およびR7 は請
    求項1と同意義を示す。]で示されるアシルヒドラジド
    と反応させることからなる方法。
  6. 【請求項6】請求項1記載の一般式(1)で示されるヒ
    ドラジン誘導体(R8 が水素原子以外の場合)の製造法
    であって、式、 【化6】 [式中、A、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 およ
    びR7 は請求項1と同意義を示す]で示されるジベンゾ
    イルヒドラジンを不活性溶媒中、塩基の存在下で R8 −X (7) [式中、Xはハロゲン原子であり、R8 は請求項1と同
    意義を示す。]で示されるハロゲン化合物を反応させる
    ことからなる方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014111634A (ja) * 2003-02-28 2014-06-19 Intrexon Corp エクジソン受容体複合体を通して外因性遺伝子の発現を調節するための生物学的利用能のあるジアシルヒドラジン・リガンド

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