JP3600298B2 - 新規ヒドラジン誘導体およびそれを有効成分とする殺虫組成物 - Google Patents

新規ヒドラジン誘導体およびそれを有効成分とする殺虫組成物 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は新規なヒドラジン誘導体に関するものであり、該誘導体は水田、畑地、果樹園、森林または環境衛生場面における殺虫剤として利用することができる。また、該誘導体は人または動物を寄生虫の障害から保護するために寄生虫防除剤として利用することができる。
【0002】
【従来の技術】
特開昭62−167747号、特開平4−235117号にはN’−置換−N,N’−ジアシルヒドラジン誘導体が殺虫活性を有することが記載され、また特開昭62−263150号にはN,N’−ジ置換−N,N’−ジアシルヒドラジン誘導体が殺虫活性を有することが記載されている。しかし、これら特許には後記する本発明の誘導体についての具体的な記載はされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
水田、畑地、果樹園、森林、または環境衛生場面における有害生物防除場面で、より大きい殺虫活性および有益昆虫、環境等には害を及ぼさない性質を有し、かつ低毒性な化合物が要求されている。また、最近では公知の殺虫剤例えば有機リン剤、カーバメート剤、ピレスロイド剤等に対し抵抗性を示す害虫が増大し、防除が困難となってきており、新しいタイプの薬剤が要求されている。
【0004】
本発明は、有益昆虫、環境等には実質的に害を及ぼさず、低毒性で薬剤抵抗性害虫にも卓効を示す新しいタイプの殺虫性化合物およびそれを有効成分とする殺虫組成物を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために鋭意研究した結果、一般式、
【0006】
【化7】
Figure 0003600298
【0007】
[式中Aは水素原子または(C−C)アルキル基を示し、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルケニル基、(C−C)アルキニル基、(C−C)アルコキシ基、(C−C)ハロアルキル基、(C−C)ハロアルコキシ基、シアノ基またはニトロ基を示す。Rは水素原子を除きR〜Rと同じものを示す。Rは水素原子、シアノ基、(C〜C)アシル基、ハロゲン原子もしくはOR(ただしRは水素原子、(C−C)アルキル基または(C−C)アシル基を示す)で置換されてもよい(C−C)アルキル基、(C−C)アルキニル基、(C−C)アルケニル基またはSR(ただしRは(C−C)アルキル基または(C−C)ハロアルキル基を示す)を示す。Rは非置換の(C−C10)分枝アルキル基、または同じかもしくは異なった1もしくは2個の(C−C)シクロアルキ基で置換された(C−C)直鎖状アルキル基を示す。]で表わされる新規ヒドラジン誘導体が優れた殺虫活性を有することを見い出し本発明を完成するに至った。
【0008】
一般式(1)において、ハロゲン原子としては、例えばフッ素、塩素、臭素、沃素原子などが挙げられ、(C−C)アルキル基としては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどが挙げられ、(C−C)アルケニル基としては、例えばアリル、1−プロペニル、エテニル、2−ブテニル基などが挙げられ、(C−C)アルキニル基としては、例えばエチニル、2−プロピニル、2−ブチニル基などが挙げられ、(C−C)アルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ基などが挙げられ、(C−C)ハロアルキル基としては、例えば1−もしくは2−クロロエチル、クロロメチル、ジクロロメチル、ブロモメチル、1−もしくは2−ブロモエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル基などが挙げられ、(C−C)ハロアルコキシ基としては、例えば1−もしくは2−ブロモエトキシ、3−ブロモ−n−プロポキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ基などが挙げられ、(C−C)アシル基としては、例えばアセチル、プロピオニル基などが挙げられ、(C−C10)分枝アルキル基としては、例えばtert−ブチル、1,2,2−トリメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、1,2,2−トリメチルブチル基などが挙げられ、(C−C)シクロアルキル基としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル基などが挙げられ、(C−C)直鎖状アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル基などが挙げられる。
【0009】
本発明のヒドラジン誘導体において好ましいものは、一般式(1)においてAは水素原子またはメチル基を示し、Rは(C−C)アルキル基を示し、R、RおよびRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、(C−C )アルキル基、(C−C)アルコキシ基、(C−C)ハロアルキル基、(C−C)ハロアルコキシ基、シアノ基またはニトロ基を示し、Rは水素原子またはシアノ基を示し、Rは非置換の(C−C)分枝アルキル基を示すヒドラジン誘導体である。
【0010】
本発明のヒドラジン誘導体においてより好ましいものは、一般式(1)においてAは水素原子を示し、Rはメチル基またはエチル基を示し、R、RおよびRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルキル基、 (C−C)アルコキシ基、(C−C)ハロアルキル基、(C−C)ハロアルコキシ基、シアノ基またはニトロ基を示し、Rは水素原子を示し、Rは非置換の(C−C)分枝アルキル基を示すヒドラジン誘導体である。
【0011】
本発明のヒドラジン誘導体においてより好ましい特定のものは、N−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−tert−ブチル−N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジンおよびN−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−(1,2,2−トリメチルプロピル)−N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジンから選ばれるヒドラジン誘導体である。
【0012】
本発明の一般式(1)の化合物は以下の方法で製造することができる。すなわち、一般式
【0013】
【化8】
Figure 0003600298
【0014】
(式中A、R、R、Rは前記と同じ意味を有する)で示されるヒドラジド化合物と、一般式
【0015】
【化9】
Figure 0003600298
【0016】
(式中、Xはハロゲン原子であり、R〜Rは前記と同じ意味を有する)で表わされるベンゾイルハライドとを、溶媒および塩基の存在下で反応させることにより、一般式(1)の化合物を得ることができる。
【0017】
反応には一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物とを任意の割合で使用することが出来るが、好ましくは等モル比かほぼ等モル比で使用する。溶媒としては反応に対して不活性な溶媒を用いることができる。たとえば、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系化合物、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系化合物、ジクロロメタン、クロロホルム、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系化合物、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル系化合物、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル系化合物などが挙げられる。また、これらの混合溶媒およびこれらと水との混合溶媒も用いることが出来る。塩基としては例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基、トリエチルアミン、ピリジンなどの有機塩基を使用することができる。トリエチルアミン、ピリジンなどの有機塩基を用いた場合は大過剰に用いて溶媒として使用することもできる。塩基の量は化学量論量もしくは過剰に用いることができるが、好ましくは化学量論量かそれより1.0〜5.0倍過剰な量を用いる。反応は、−20℃から溶媒の沸点までの温度範囲で行うことができるが好ましくは−5℃〜50℃の範囲である。4−ジメチルアミノピリジンなどの触媒を反応系中に添加することもできる。
【0018】
一般式(1)の化合物においてRが前記定義のうち水素原子以外のものである化合物は、Rが水素である場合の一般式(1)の化合物を、アルカリ金属水素化物(水素化ナトリウム等)のような塩基の存在下、不活性溶媒たとえばテトラヒドロフラン、ジオキサン、エーテル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等中で、式X−R(Xはハロゲン原子を示し、Rは前記のものを示す)で表わされる相応するハロゲン化物、例えばシアノゲンブロマイド、ハロゲノメチルチオハライド、アリルブロマイド等と、好ましくは−10〜50℃で反応させることにより得ることもできる。
【0019】
一般式(1)の化合物を製造するために用いられる一般式(2)の化合物は、一般式(6)で表わされるヒドラジンと、対応する一般式(4)で表わされるベンゾイルハライドとを反応させることにより得ることができる。該反応を下記に図示する。
【0020】
【化10】
Figure 0003600298
【0021】
(式中、Xはハロゲン原子であり、A、R、R、Rは前記と同じ意味を表わす。)
該反応の条件、例えば溶媒、反応温度などは一般式(2)と一般式(3)の化合物との反応に用いられる条件と同じである。
【0022】
また、一般式(2)の化合物は、下記反応式に従って、一般式(7)の化合物を一般式(8)のケトンまたはアルデヒドと反応させ、得られた中間生成物(9)を不活性溶媒中還元剤と反応させることによっても得ることができる。一般式(7)と(8)の化合物の反応は、アルコール系化合物(メタノール、エタノール等)、炭化水素系化合物(トルエン、ベンゼン等)、エーテル系化合物(テトラヒドロフラン等)などの溶媒中で場合により酢酸やトリフルオロ酢酸のような有機酸の存在下で行う。また、化合物(9)の還元は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム等の還元剤を用いて、場合により酢酸、トリフルオロ酢酸等の触媒を存在させて、アルコール、エーテル等の不活性溶媒中で実施する。
【0023】
【化11】
Figure 0003600298
【0024】
(式中、A、R、Rは前記と同じ意味を表わし、Rは水素原子またはアルキル基を表わし、R10はアルキル基を表わす。ただしRとR10の炭素原子の総数は2〜9である)
また、一般式(1)で表わされる化合物は、一般式(4)で表わされるベンゾイルハライドと、下記一般式(5)で表わされるヒドラジドとを反応させることによっても得ることができる。該反応を下記に図示する。
【0025】
【化12】
Figure 0003600298
【0026】
(式中、A、R〜RおよびXは前記と同じ意味を表わす。)
該反応の条件、例えば溶媒、反応温度等は一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物との反応に用いられる条件と同じである。
【0027】
一般式(1)の化合物あるいは一般式(2)の化合物の製造時における反応混合物は充分な時間撹拌され、通常の後処理例えば抽出、水洗、乾燥、溶媒留去等の過程により目的物が回収される。簡単な溶媒洗いをするだけで充分な場合が多いが必要があれば再結晶あるいはカラムクロマトグラフィーにより精製を行うことができる。
【0028】
なお、一般式(1)で表わされる化合物の原料である一般式(4)で表わされる化合物は、JMC(1989)32 1006の方法に準じて製造した式(4)においてXが水素原子である化合物(アルデヒド)を例えば酸素ガスを用いて酸化し式(4)においてXが水酸基である化合物(カルボン酸)とし、次いで常法により酸ハロゲン化することにより製造することができる。
【0029】
本発明の一般式(1)の化合物を使用する場合、使用目的に応じてそのままかまたは効果を助長あるいは安定にするために農薬補助剤を混用して、農薬製造分野において一般に行われている方法により、粉剤、細粒剤、粒剤、水和剤、顆粒水和剤、水田用投げ込み剤(水中或は水面拡散型の塊状剤またはパック剤)、フロアブル剤、乳剤、マイクロカプセル剤、油剤、エアゾール、加熱くん蒸剤(蚊取線香、電気蚊取など)、フォッギングなどの煙霧剤、非加熱くん蒸剤または毒餌等の任意の製剤形態の組成物にして使用できる。
【0030】
これらの種々の製剤は実際の使用に際しては、直接そのまま使用するか、または水で所望の濃度に希釈して使用することができる。
【0031】
ここに言う農薬補助剤としては担体(希釈剤)及びその他の補助剤例えば展着剤、乳化剤、湿展剤、分散剤、固着剤または崩壊剤等を挙げることができる。液体担体としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系化合物、ブタノール、オクタノールまたはグリコールなどのアルコール系化合物、アセトン等のケトン系化合物、ジメチルホルムアミドなどのアミド系化合物、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系化合物、燐酸トリキシレニル等の燐酸エステル系化合物、フタル酸ジイソプロピル等のフタル酸エステル系化合物、アジピン酸ジオクチル等のアジピン酸エステル系化合物、メチルナフタレン、シクロヘキサノン、動植物油、脂肪酸、脂肪酸エステルなどまたは灯油もしくは軽油等の石油分留物や水などが挙げられる。
【0032】
固体担体としてはクレー、カオリン、タルク、珪藻土、シリカ、炭酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト、長石、石英、アルミナまたは鋸屑等が挙げられる。
【0033】
また乳化剤または分散剤としては通常界面活性剤が使用され、例えば高級アルコール硫酸ナトリウム、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルまたはラウリルベタインなどの陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両イオン系界面活性剤または非イオン系界面活性剤が挙げられる。
【0034】
また、展着剤としてはポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルまたはポリオキシエチレンラウリルエーテルなどが挙げられ、湿展剤としてはポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルジアルキルスルホサクシネート等が挙げられ、崩壊剤としてはリグニンスルホン酸ナトリウムまたはラウリル硫酸ナトリウム等が挙げられる。
【0035】
さらにこれら本発明化合物は2種類以上の配合使用によって、より優れた殺虫力を発現させることも可能であり、また他の生理活性物質、例えばアレスリン、フタルスリン、パーメスリン、デルタメスリン、フェンバレレートまたはシクロプロトリンなどのピレスロイドまたはその各種異性体、除虫菊エキス、DDVP(ジクロルボス)、フェニトロチオン、ダイアジノン、テメホス等の有機リン系殺虫剤、NAC(カルバリル)、PHC(プロポキスル)、BPMC(フェノブカルブ)、ピリミカルブまたはカルボスルファンなどのカーバメート系殺虫剤、その他の殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、殺線虫剤、除草剤、植物成長調節剤、肥料、BT剤、昆虫ホルモン剤またはその他の農薬などと混合することによりさらに効力の優れた多目的組成物を作ることもでき、また相乗効果も期待できる。
【0036】
さらに、例えばピペロニルブトキサイド、サルホキサイド、サフロキサン、NIA−16824(O−sec−ブチル−O−プロパルギルフェニルホスフェート)またはDEF(S,S,S−トリブチルホスホトリチオエート)などのピレスリン用共力剤として知られているものを加えることにより、この効果を高めることもできる。
【0037】
また、本発明化合物は光、熱、酸化等に安定性が高いが、必要に応じ酸化防止剤または紫外線吸収剤、例えばBHTまたはBHAのようなフェノール系化合物、α−ナフチルアミンなどのアリールアミン系化合物またはベンゾフェノン系化合物を安定剤として適宜加えることによって、より効果の安定した組成物を得ることができる。
【0038】
本発明組成物中における有効成分含有量は製剤形態、施用方法その他の条件により異なり、場合によっては有効成分化合物のみでよいが通常は0.02〜95%(重量)好ましくは0.05〜80%(重量)の範囲である。
【0039】
本発明の組成物の使用量は剤形、施用する方法、時期、その他の条件によって変わるが、農園芸用剤、森林妨害虫用剤及び牧野害虫用剤は通常10アール当り有効成分量で0.5〜300g、好ましくは2〜200gが使用され、衛生妨害虫用剤は通常1m当り有効成分量で1〜200mg、好ましくは1〜100mgが使用される。たとえば粉剤は10アール当り有効成分量で1〜120g、粒剤は有効成分で5〜300g、また乳剤、水和剤、フロアブル剤、顆粒水和剤、EW(emulsion in water)剤は有効成分量で0.5〜100gの範囲である。しかしながら特別の場合には、これらの範囲を越えることが、また下回ることが可能であり、また時には必要ですらある。
【0040】
また、寄生虫の防除のために本発明の一般式(1)の化合物を使用する場合、体重につき0.1〜200mg/kgに相当する投与量で用いることができる。与えられた状態に対する正確な投与量は、日常的に決定することができ、種々の因子、例えば用いられる物質、寄生虫の種類、用いられる配合及び寄生虫にかかったヒトあるいは動物の状態に依存する。
【0041】
本発明の殺虫組成物の適用できる具体的な害虫名を挙げる。
【0042】
半翅目(Hemiptera)から例えばツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavatus)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)、ナシグンバイ(Stephanitis nashi)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)またはヤノカネカイガラムシ(Unasqis yanonensis)、鱗翅目(Lepidoptera)から例えばキンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)、コナガ(Plutella xylostella)、ワタミガ(Promalactis inonisema)、コカクモンハマキ(Adoxophyes orana)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、イネツトムシ(Parnara guttata)、モンシロチョウ(Pieris rapae crucivora)、ヘリオチスガ(Heliothisspp.)、ヤガ(Agrotis spp.)またはHelicoverpa spp.、鞘翅目(Coleoptera)から例えばドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)、イネゾウムシ(Echinocnemus soquameus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasic)、コクヌスト(Tenebroides mauritanicus)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamis)、ニジュウヤホシテントウ(Henosepilachna vigintioctopunctata)、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、レプチノタルサ・テセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)、フェドン・コクレアリアエ(Phaedon cochlearias)またはジアブロチカ(Diabrotica spp.)、膜翅目(Hymenoptera)として例えばカブラハバチ(Athalia rosae japonensis)またはルリチュウレンジハバチ(Arge simillis)、双翅目(Diptera)として例えばネッタイイエカ(Culex pipiens faigans)、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ダイズサヤタマバエ(Asphondylia spp.)、タネバエ(Hylemya platura)、イエバエ(Musca domestica vicina)、ウリミバエ(Dacus cucurcitae)、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)またはキンバエ(Lucllia spp.)、隠翅目(Aphaniptera)として例えばヒトノミ(Pulex irritans)、ケオブスネズノミ(Xenopsylla cheopis)またはイヌノミ(Ctenocephalides canis)、総翅目(Thysanoptera)として例えばチャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalls)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、イネアザミウマ(Baliothrips biformis)、シラミ目(Anoplura)として例えばコロモジラミ(Pediculs humanus corporis)、ケジラミ(Pthirus pubis)、チャタテムシ目 (Psocoptera)として例えばコチャタテ(Trogium pulsatorium)またはヒラタチャタテ(Liposcelis bostrychophilus)、直翅目(Orthoptera)として例えばケラ(Gryllotalpa africana)、トノサマバッタ(Locusta migratoria)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)またはクロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)。
【0043】
また、本発明の殺虫組成物が適用できるヒトを苦しめる最も重要な寄生虫およびそれによる病気を次に要約するが、これらに限定されるものではない。
【0044】
Figure 0003600298
【0045】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0046】
製造例1
4−メチルベンゾフラン−5−カルボヒドラジンの製造:4−メチルベンゾフラン−5−カルボキシリックアシッド 600mg、塩化チオニル 0.5mlをクロロホルム 10mlに加え2時間加熱還流した。過剰の塩化チオニルおよび溶媒を留去し、塩化メチレン2mlに溶解した。ヒドラジン水和物 1.65mlを塩化メチレン 7mlと水 3mlの混合溶媒に加え、氷冷下先の4−メチルベンゾフラン−5−カルボニルクロライドの塩化メチレン溶液を滴下した。2時間撹拌した後、水中に注ぎ塩化メチレンにて抽出を行った。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し目的とする4−メチルベンゾフラン−5−カルボヒドラジン 460mg(収率71%)を得た。
【0047】
H−NMR(CDCl) δ(ppm):2.62(3H,s)、6.84(1H,d,J=2.0Hz)、7.04(1H,br)、7.31(1H,d,J=8.4Hz),7.35(1H,d,J=8.4Hz)、7.66(1H,d,J=2.0Hz)
製造例2
N−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−(1,2,2−トリメチルプロピル)ヒドラジンの製造:4−メチルベンゾフラン−5−カルボヒドラジン 460mgをメタノール 10mlに溶解しピナコロン 290mgおよび触媒量の酢酸を加え室温にて2時間撹拌を行った。シアノ水素化ホウ素ナトリウム304mgを加え同温にて2時間撹拌を行った後、反応溶液に10%水酸化ナトリウム溶液を加え減圧下にて溶媒を留去した。水を加え塩化メチレンにて抽出を行い、有機層を飽和食塩水にて洗浄を行った後無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた結晶をジエチルエーテルにて洗浄し目的とするN−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−(1,2,2−トリメチルプロピル)ヒドラジン 550mg(収率83%)を得た。
【0048】
H−NMR(CDCl) δ(ppm):1.00(9H,s)、1.12(3H,d,J=6.2Hz)、2.63(1H,s)、2.82(1H,q,J=6.2Hz)、4.98(1H,br)、6.84(1H,d,J=2.1Hz)、7.09(1H,br)、7.31(1H,d,J=8.6Hz)、7.35(1H,d,J=8.6Hz)、7.66(1H,d,J=2.1Hz)
製造例3
N−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−(1,2,2−トリメチルプロピル)−N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジンの製造:N−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−(1,2,2−トリメチルプロピル)ヒドラジン 550mgをピリジン 5mlに溶解し触媒量の4−ジメチルアミノピリジン存在下0℃にて3,5−ジメチルベンゾイルクロライド 441mgを滴下した。室温にて一昼夜撹拌した後水中に注ぎ酢酸エチルにて抽出を行い、有機層を5%HCl水および飽和食塩水にて洗浄を行った。無水硫酸マグネシウムにて乾燥を行った後減圧下溶媒を留去し、得られた結晶をジエチルエーテルにて洗浄し目的とするN−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−(1,2,2−トリメチルプロピル)−N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジン 720mg(収率88%)を得た。
【0049】
H−NMR(CDCl) δ(ppm):1.07(9H,s)、1.33(3H,d,J=7.9Hz)、2.16(3H,s)、2.30(6H,s)、4.85−5.1(1H,m)、6.7−7.3(6H,m)、7.55−7.65(1H,m)
製造例4
N−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−tert−ブチルヒドラジンの製造:4−メチルベンゾフラン−5−カルボキシリックアシッド 180mgを塩化メチレン 2mlに溶解し塩化チオニル 0.5mlを加えて2時間加熱還流を行った。溶媒を留去し得られる残留物を塩化メチレン 1mlに溶解した。tert−ブチルヒドラジン塩酸塩 456mgを塩化メチレン 5mlと10%水酸化ナトリウム水溶液 2mlの混合溶媒に加え、氷冷下先の4−メチルベンゾフラン−5−カルボニルクロライドの塩化メチレン溶液を滴下した。2時間撹拌した後、水中に注ぎ塩化メチレンにて抽出を行った。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し目的とするN−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−tert−ブチルヒドラジン 180mg(収率79%)を得た。
【0050】
H−NMR(CDCl) δ(ppm):1.19(9H,s)、2.64(3H,s)、6.85(1H,d,J=2.0Hz)、7.03(1H,br)、7.34(1H,d,J=8.9Hz)、7.37(1H,d,J=8.9Hz)、7.67(1H,d,J=2.0Hz)
製造例5
N−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−tert−ブチル−N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジンの製造:N−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−tert−ブチルヒドラジン 180mgを塩化メチレン 5mlに溶解しピリジン 0.1mlおよび触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加え、氷冷下3,5−ジメチルベンゾイルクロライド 108mgを滴下した。室温にて2時間撹拌した後水中に注ぎ、塩化メチレンにて抽出を行った。有機層を5%塩酸水および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた結晶をジエチルエーテルにて洗浄し目的とするN−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−tert−ブチル−N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジン 200mg(78%)を得た。
【0051】
H−NMR(CDCl) δ(ppm):1.62(9H,s)、2.26(9H,s)、6.56(1H,d,J=8.6Hz)、6.75(1H,d,J=1.7Hz)、7.0(1H,br s)、7.08(2H,br s)、7.15(1H,d,J=8.6Hz)、7.5−7.7(1H,br)、7.61(1H,d,J=2.3Hz)
製造例6
4−メチルベンゾフラン−5−カルボキシリックアシッドの製造:4−メチルベンゾフラン−5−カルボキシアルデヒド 1.8gを1%水酸化ナトリウム水溶液 90mlおよびテトラヒドロフラン 20mlの混合溶液に加え、10%Pd/C 1gの存在下80℃にて24時間酸素を吹き込んだ。反応混合物の濾過を行い、濾液をジエチルエーテルにて洗浄した後10%塩酸水にて酸性とした。酢酸エチルにて抽出を行い、飽和食塩水にて洗浄を行い、さらに無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し目的とする4−メチルベンゾフラン−5−カルボキシリックアシッド 1.15g(58%)を得た。
【0052】
H−NMR(CDCl) δ(ppm):2.84(3H,s)、6.92(1H,d,J=2.3Hz)、7.39(1H,d,J=8.9Hz)、7.67(1H,d,J=2.3Hz)、8.08(1H,d,J=8.9Hz)、9.1−10.5(1H,br)
次に本発明に係る化合物の代表例をその一般式と共に第1表に示す。
【0053】
【表1】
Figure 0003600298
【0054】
次に本発明の殺虫組成物の実施例を示すが本発明はこれらに限定されるものではない。実施例中、部とあるのは重量部を表す。
【0055】
製剤例1. 乳剤
化合物1の5部をジメチルスルホキシド、キシレンの混合液85部に溶解し、アルキルフェノール酸化エチレン縮合物とアルキルベンゼンスルホン酸カルシウムおよびポリオキシエチレン化ヒマシ油を混合して乳剤とした。本剤は水で希釈し散布剤として使用する。
【0056】
製剤例2. 水和剤
化合物5の5部にホワイトカーボン15部、カオリン25部、クレー27.5部、珪藻土20部を混合し、さらにラウリル酸ナトリウムとリグニンスルホン酸ナトリウムの混合物7.5部を混合して微粉砕して水和剤を得た。本剤は水で希釈し散布液として使用する。
【0057】
製剤例3. 粉剤
化合物7の0.5部にホワイトカーボン2部とタルク及び炭酸カルシウムの混合物を加え混合粉砕して粉剤とした。本剤はこのまま散布して使用する。
【0058】
製造例4. 粒剤
化合物10の1部をベントナイト微粉末の33部、タルク64部、リグニンスルホン酸ナトリウム2部と混合した後、水を加え均等になるまで混練する。次に射出成型機を通して造粒し、整粒機、乾燥機篩を通すことにより、粒径0.8mmの粒剤とした。本剤は直接水田面及び土壌面に散布して使用する。
【0059】
製剤例5. 油剤
化合物2の0.1部をジメチルスルホキシド5部に溶解し、ピペロニルブトキシド0.5部と白灯油に混合して油剤を得た。本剤はこのまま使用する。
【0060】
次に本発明の殺虫組成物が優れた作用性を示すことを具体的に試験例を挙げて説明する。
【0061】
試験方法:キャベツ本葉10枚程度に生育したキャベツの中位葉を切り取り、各供試薬剤の有効成分が3ppmになるように水で希釈した処理液に20秒間浸漬した。風乾後、径9cmのプラスチック容器に処理葉を2枚入れ、ハスモンヨトウ3齢幼虫5頭を放虫した。容器には小穴を6ケ所あけたふたをして、25℃の定温室内に静置した。処理、放虫してから5日後に生死虫数を調査し、死虫率を算出した。結果は2連の平均値で第2表に示した。
【0062】
【表2】
Figure 0003600298
【0063】
試験方法:3葉期のイネ13本を各供試薬剤の有効成分が1.5ppmになるように水で希釈した処理液に20秒間浸漬した。風乾後、イネをウレタンで巻きガラス円筒(内径44mm、高さ140mm )内に固定し、コブノメイガ3齢幼虫を5頭放虫したのち、ガラス円筒の上部を薬包紙でふたをした。ガラス円筒は25℃、16時間明期の恒温室内に静置した。処理、放虫してから5日後に生死虫数を調査し、死虫率を算出した。なお、試験は3連制で行い、コブノメイガは感受性系統を供試した。結果を第3表に示した。
【0064】
【表3】
Figure 0003600298
【0065】
試験方法:長さ5cm前後の茶の葉10枚を供試薬剤の有効成分が12.5ppm になるように水で希釈した処理液に20秒間浸漬した。風乾後、径9cmのプラスチック容器に入れ、チャノコカクモンハマキ3齢幼虫を10頭放虫した。容器にふたをして、25℃、16 時間明期の恒温室内に静置した。処理、放虫してから5日後に生死虫数を調査し、死虫率を算出した。なお、試験は2連制で行い、チャノコカクモンハマキは感受性系統を供試した。結果を第4表に示した。
【0066】
【表4】
Figure 0003600298

Claims (8)

  1. 一般式
    Figure 0003600298
    [式中Aは水素原子または(C−C)アルキル基を示し、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルケニル基、(C−C)アルキニル基、(C−C)アルコキシ基、(C−C)ハロアルキル基、(C−C)ハロアルコキシ基、シアノ基またはニトロ基を示す。Rは水素原子を除きR〜Rと同じものを示す。Rは水素原子、シアノ基、(C−C)アシル基、ハロゲン原子もしくはOR(ただしRは水素原子、(C−C)アルキル基または(C−C)アシル基を示す)で置換されてもよい(C−C)アルキル基、(C−C)アルキニル基、(C−C)アルケニル基またはSR(ただしRは(C−C)アルキル基または(C−C)ハロアルキル基を示す)を示す。Rは非置換の(C−C10)分枝アルキル基、または同じかもしくは異なった1もしくは2個の(C−C)シクロアルキル基で置換された(C−C)直鎖状アルキル基を示す。]で表わされるヒドラジン誘導体。
  2. Aが水素原子またはメチル基を示し、Rが(C−C)アルキル基を示し、R、RおよびRが、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、(C−C)ハロアルキル基、(C−C)ハロアルコキシ基、シアノ基またはニトロ基を示し、Rが水素原子またはシアノ基を示し、Rが非置換の(C−C)分枝アルキル基を示す請求項1記載のヒドラジン誘導体。
  3. Aが水素原子を示し、Rがメチル基またはエチル基を示し、R、RおよびRが、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、(C−C)ハロアルキル基、(C−C)ハロアルコキシ基、シアノ基またはニトロ基を示し、Rが水素原子を示し、Rが非置換の(C−C)分枝アルキル基を示す請求項2記載のヒドラジン誘導体。
  4. N−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−tert−ブチル−N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジンおよびN−(4−メチルベンゾフラン−5−カルボ)−N’−(1,2,2−トリメチルプロピル)−N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)ヒドラジンから選ばれる請求項3記載のヒドラジン誘導体。
  5. 請求項1〜4記載のヒドラジン誘導体を有効成分として含有することを特徴とする殺虫組成物。
  6. 請求項1〜4記載のヒドラジン誘導体を害虫に施用することを特徴とする殺虫方法。
  7. 一般式
    Figure 0003600298
    (式中AおよびR〜Rは請求項1で定義した通りである)で示されるヒドラジン誘導体の製造法であって、不活性溶媒中塩基の存在下で式
    Figure 0003600298
    (式中A、R、R、Rは上記で定義した通りである)のヒドラジド化合物を、式
    Figure 0003600298
    (式中、Xはハロゲン原子であり、R〜Rは上記で定義した通りである)のハロゲン化ベンゾイル化合物と反応させることからなる方法。
  8. 請求項1記載の一般式(1)でRが水素原子であるヒドラジン誘導体の製造法であって、式
    Figure 0003600298
    (式中AおよびRは上記で定義した通りであり、Xはハロゲン原子である)のハロゲン化ベンゾイル化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下で式
    Figure 0003600298
    (式中、R〜R、Rは上記で定義した通りである)のヒドラジド化合物と反応させることからなる方法。
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