JPH08231528A - 新規ヒドラジン誘導体およびそれを有効成分とする殺虫組成物 - Google Patents
新規ヒドラジン誘導体およびそれを有効成分とする殺虫組成物Info
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- JPH08231528A JPH08231528A JP3855895A JP3855895A JPH08231528A JP H08231528 A JPH08231528 A JP H08231528A JP 3855895 A JP3855895 A JP 3855895A JP 3855895 A JP3855895 A JP 3855895A JP H08231528 A JPH08231528 A JP H08231528A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ベンゾフラン環を有する下記式(1)で示さ
れるヒドラジン誘導体および該誘導体を有効成分として
含有する殺虫組成物を提供する。 【化1】 [式中Aは水素原子または(C1 −C4 )アルキル基を
示し、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、(C1 −C4 )アルキル基、(C2
−C5 )アルケニル基またはニトロ基等を示す。R1 は
水素原子を除きR2 〜R4 と同じものを示す。R5 は水
素原子またはシアノ基等を示す。R6 は非置換の(C3
−C10)分枝アルキル基、または同じかもしくは異なっ
た1もしくは2個の(C3 −C6 )シクロアルキルで置
換された(C1 −C4 )直鎖状アルキル基を示す。] 【効果】 この誘導体は、近年殺虫剤に抵抗性をつけて
問題となっている害虫、特に鱗翅目害虫(コナガ、ハス
モンヨトウ、コブノメイガ、チャノコカクモンハマキな
ど)に対し高い殺虫効果を有する。
れるヒドラジン誘導体および該誘導体を有効成分として
含有する殺虫組成物を提供する。 【化1】 [式中Aは水素原子または(C1 −C4 )アルキル基を
示し、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、(C1 −C4 )アルキル基、(C2
−C5 )アルケニル基またはニトロ基等を示す。R1 は
水素原子を除きR2 〜R4 と同じものを示す。R5 は水
素原子またはシアノ基等を示す。R6 は非置換の(C3
−C10)分枝アルキル基、または同じかもしくは異なっ
た1もしくは2個の(C3 −C6 )シクロアルキルで置
換された(C1 −C4 )直鎖状アルキル基を示す。] 【効果】 この誘導体は、近年殺虫剤に抵抗性をつけて
問題となっている害虫、特に鱗翅目害虫(コナガ、ハス
モンヨトウ、コブノメイガ、チャノコカクモンハマキな
ど)に対し高い殺虫効果を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なヒドラジン誘導体
に関するものであり、該誘導体は水田、畑地、果樹園、
森林または環境衛生場面における殺虫剤として利用する
ことができる。また、該誘導体は人または動物を寄生虫
の障害から保護するために寄生虫防除剤として利用する
ことができる。
に関するものであり、該誘導体は水田、畑地、果樹園、
森林または環境衛生場面における殺虫剤として利用する
ことができる。また、該誘導体は人または動物を寄生虫
の障害から保護するために寄生虫防除剤として利用する
ことができる。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−167747号、特開平4
−235117号にはN’−置換−N,N’−ジアシル
ヒドラジン誘導体が殺虫活性を有することが記載され、
また特開昭62−263150号にはN,N’−ジ置換
−N,N’−ジアシルヒドラジン誘導体が殺虫活性を有
することが記載されている。しかし、これら特許には後
記する本発明の誘導体についての具体的な記載はされて
いない。
−235117号にはN’−置換−N,N’−ジアシル
ヒドラジン誘導体が殺虫活性を有することが記載され、
また特開昭62−263150号にはN,N’−ジ置換
−N,N’−ジアシルヒドラジン誘導体が殺虫活性を有
することが記載されている。しかし、これら特許には後
記する本発明の誘導体についての具体的な記載はされて
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水田、畑地、果樹園、
森林、または環境衛生場面における有害生物防除場面
で、より大きい殺虫活性および有益昆虫、環境等には害
を及ぼさない性質を有し、かつ低毒性な化合物が要求さ
れている。また、最近では公知の殺虫剤例えば有機リン
剤、カーバメート剤、ピレスロイド剤等に対し抵抗性を
示す害虫が増大し、防除が困難となってきており、新し
いタイプの薬剤が要求されている。
森林、または環境衛生場面における有害生物防除場面
で、より大きい殺虫活性および有益昆虫、環境等には害
を及ぼさない性質を有し、かつ低毒性な化合物が要求さ
れている。また、最近では公知の殺虫剤例えば有機リン
剤、カーバメート剤、ピレスロイド剤等に対し抵抗性を
示す害虫が増大し、防除が困難となってきており、新し
いタイプの薬剤が要求されている。
【0004】本発明は、有益昆虫、環境等には実質的に
害を及ぼさず、低毒性で薬剤抵抗性害虫にも卓効を示す
新しいタイプの殺虫性化合物およびそれを有効成分とす
る殺虫組成物を提供することを目的としている。
害を及ぼさず、低毒性で薬剤抵抗性害虫にも卓効を示す
新しいタイプの殺虫性化合物およびそれを有効成分とす
る殺虫組成物を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に鋭意研究した結果、一般式、
に鋭意研究した結果、一般式、
【0006】
【化7】
【0007】[式中Aは水素原子または(C1 −C4 )
アルキル基を示し、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独
立に水素原子、ハロゲン原子、(C1 −C4 )アルキル
基、(C2 −C5 )アルケニル基、(C2 −C5 )アル
キニル基、(C1 −C4 )アルコキシ基、(C1 −
C4 )ハロアルキル基、(C1 −C4 )ハロアルコキシ
基、シアノ基またはニトロ基を示す。R1 は水素原子を
除きR2 〜R4 と同じものを示す。R5 は水素原子、シ
アノ基、(C1 〜C4 )アシル基、ハロゲン原子もしく
はOR7 (ただしR7 は水素原子、(C1 −C4 )アル
キル基または(C1−C4 )アシル基を示す)で置換さ
れてもよい(C1 −C4 )アルキル基、(C2 −C5 )
アルキニル基、(C2 −C5 )アルケニル基またはSR
8 (ただしR8 は(C1 −C4 )アルキル基または(C
1 −C4 )ハロアルキル基を示す)を示す。R6 は非置
換の(C3 −C10)分枝アルキル基、または同じかもし
くは異なった1もしくは2個の(C3 −C6 )シクロア
ルキ基で置換された(C1 −C4 )直鎖状アルキル基を
示す。]で表わされる新規ヒドラジン誘導体が優れた殺
虫活性を有することを見い出し本発明を完成するに至っ
た。
アルキル基を示し、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独
立に水素原子、ハロゲン原子、(C1 −C4 )アルキル
基、(C2 −C5 )アルケニル基、(C2 −C5 )アル
キニル基、(C1 −C4 )アルコキシ基、(C1 −
C4 )ハロアルキル基、(C1 −C4 )ハロアルコキシ
基、シアノ基またはニトロ基を示す。R1 は水素原子を
除きR2 〜R4 と同じものを示す。R5 は水素原子、シ
アノ基、(C1 〜C4 )アシル基、ハロゲン原子もしく
はOR7 (ただしR7 は水素原子、(C1 −C4 )アル
キル基または(C1−C4 )アシル基を示す)で置換さ
れてもよい(C1 −C4 )アルキル基、(C2 −C5 )
アルキニル基、(C2 −C5 )アルケニル基またはSR
8 (ただしR8 は(C1 −C4 )アルキル基または(C
1 −C4 )ハロアルキル基を示す)を示す。R6 は非置
換の(C3 −C10)分枝アルキル基、または同じかもし
くは異なった1もしくは2個の(C3 −C6 )シクロア
ルキ基で置換された(C1 −C4 )直鎖状アルキル基を
示す。]で表わされる新規ヒドラジン誘導体が優れた殺
虫活性を有することを見い出し本発明を完成するに至っ
た。
【0008】一般式(1)において、ハロゲン原子とし
ては、例えばフッ素、塩素、臭素、沃素原子などが挙げ
られ、(C1 −C4 )アルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチルなどが挙げられ、(C2 −C5 )
アルケニル基としては、例えばアリル、1−プロペニ
ル、エテニル、2−ブテニル基などが挙げられ、(C2
−C5 )アルキニル基としては、例えばエチニル、2−
プロピニル、2−ブチニル基などが挙げられ、(C1 −
C4 )アルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキ
シ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、
イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ
基などが挙げられ、(C1 −C4 )ハロアルキル基とし
ては、例えば1−もしくは2−クロロエチル、クロロメ
チル、ジクロロメチル、ブロモメチル、1−もしくは2
−ブロモエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、
トリフルオロメチル基などが挙げられ、(C1 −C4 )
ハロアルコキシ基としては、例えば1−もしくは2−ブ
ロモエトキシ、3−ブロモ−n−プロポキシ、2,2,
2−もしくは1,1,1−トリフルオロエトキシ、トリ
フルオロメトキシ基などが挙げられ、(C1 −C4 )ア
シル基としては、例えばアセチル、プロピオニル基など
が挙げられ、(C3 −C10)分枝アルキル基としては、
例えばtert−ブチル、1,2,2−トリメチルプロ
ピル、2,2−ジメチルプロピル、1,2,2−トリメ
チルブチル基などが挙げられ、(C3 −C6 )シクロア
ルキル基としては、例えばシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル基などが挙げら
れ、(C1 〜C4 )直鎖状アルキル基としては、例えば
メチル、エチル、プロピル、ブチル基などが挙げられ
る。
ては、例えばフッ素、塩素、臭素、沃素原子などが挙げ
られ、(C1 −C4 )アルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチルなどが挙げられ、(C2 −C5 )
アルケニル基としては、例えばアリル、1−プロペニ
ル、エテニル、2−ブテニル基などが挙げられ、(C2
−C5 )アルキニル基としては、例えばエチニル、2−
プロピニル、2−ブチニル基などが挙げられ、(C1 −
C4 )アルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキ
シ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、
イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ
基などが挙げられ、(C1 −C4 )ハロアルキル基とし
ては、例えば1−もしくは2−クロロエチル、クロロメ
チル、ジクロロメチル、ブロモメチル、1−もしくは2
−ブロモエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、
トリフルオロメチル基などが挙げられ、(C1 −C4 )
ハロアルコキシ基としては、例えば1−もしくは2−ブ
ロモエトキシ、3−ブロモ−n−プロポキシ、2,2,
2−もしくは1,1,1−トリフルオロエトキシ、トリ
フルオロメトキシ基などが挙げられ、(C1 −C4 )ア
シル基としては、例えばアセチル、プロピオニル基など
が挙げられ、(C3 −C10)分枝アルキル基としては、
例えばtert−ブチル、1,2,2−トリメチルプロ
ピル、2,2−ジメチルプロピル、1,2,2−トリメ
チルブチル基などが挙げられ、(C3 −C6 )シクロア
ルキル基としては、例えばシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル基などが挙げら
れ、(C1 〜C4 )直鎖状アルキル基としては、例えば
メチル、エチル、プロピル、ブチル基などが挙げられ
る。
【0009】本発明のヒドラジン誘導体において好まし
いものは、一般式(1)においてAは水素原子またはメ
チル基を示し、R1 は(C1 −C4 )アルキル基を示
し、R2 、R3 およびR4 は、それぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、(C1 −C4 )アルキル基、(C1
−C4 )アルコキシ基、(C1 −C4 )ハロアルキル
基、(C1 −C4 )ハロアルコキシ基、シアノ基または
ニトロ基を示し、R5 は水素原子またはシアノ基を示
し、R6 は非置換の(C4 −C6 )分枝アルキル基を示
すヒドラジン誘導体である。
いものは、一般式(1)においてAは水素原子またはメ
チル基を示し、R1 は(C1 −C4 )アルキル基を示
し、R2 、R3 およびR4 は、それぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、(C1 −C4 )アルキル基、(C1
−C4 )アルコキシ基、(C1 −C4 )ハロアルキル
基、(C1 −C4 )ハロアルコキシ基、シアノ基または
ニトロ基を示し、R5 は水素原子またはシアノ基を示
し、R6 は非置換の(C4 −C6 )分枝アルキル基を示
すヒドラジン誘導体である。
【0010】本発明のヒドラジン誘導体においてより好
ましいものは、一般式(1)においてAは水素原子を示
し、R1 はメチル基またはエチル基を示し、R2 、R3
およびR4 は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原
子、(C1 −C2 )アルキル基、 (C1 −C2 )アル
コキシ基、(C1 −C2 )ハロアルキル基、(C1 −C
2 )ハロアルコキシ基、シアノ基またはニトロ基を示
し、R5 は水素原子を示し、R6 は非置換の(C4 −C
6 )分枝アルキル基を示すヒドラジン誘導体である。
ましいものは、一般式(1)においてAは水素原子を示
し、R1 はメチル基またはエチル基を示し、R2 、R3
およびR4 は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原
子、(C1 −C2 )アルキル基、 (C1 −C2 )アル
コキシ基、(C1 −C2 )ハロアルキル基、(C1 −C
2 )ハロアルコキシ基、シアノ基またはニトロ基を示
し、R5 は水素原子を示し、R6 は非置換の(C4 −C
6 )分枝アルキル基を示すヒドラジン誘導体である。
【0011】本発明のヒドラジン誘導体においてより好
ましい特定のものは、N−4−メチルベンゾフラン−5
−カルボ−N’−tert−ブチル−N’−3,5−ジ
メチルベンゾイルヒドラジンおよびN−4−メチルベン
ゾフラン−5−カルボ−N’−1,2,2−トリメチル
プロピル−N’−3,5−ジメチルベンゾイルヒドラジ
ンから選ばれるヒドラジン誘導体である。
ましい特定のものは、N−4−メチルベンゾフラン−5
−カルボ−N’−tert−ブチル−N’−3,5−ジ
メチルベンゾイルヒドラジンおよびN−4−メチルベン
ゾフラン−5−カルボ−N’−1,2,2−トリメチル
プロピル−N’−3,5−ジメチルベンゾイルヒドラジ
ンから選ばれるヒドラジン誘導体である。
【0012】本発明の一般式(1)の化合物は以下の方
法で製造することができる。すなわち、一般式
法で製造することができる。すなわち、一般式
【0013】
【化8】
【0014】(式中A、R1 、R5 、R6 は前記と同じ
意味を有する)で示されるヒドラジド化合物と、一般式
意味を有する)で示されるヒドラジド化合物と、一般式
【0015】
【化9】
【0016】(式中、Xはハロゲン原子であり、R2 〜
R4 は前記と同じ意味を有する)で表わされるベンゾイ
ルハライドとを、溶媒および塩基の存在下で反応させる
ことにより、一般式(1)の化合物を得ることができ
る。
R4 は前記と同じ意味を有する)で表わされるベンゾイ
ルハライドとを、溶媒および塩基の存在下で反応させる
ことにより、一般式(1)の化合物を得ることができ
る。
【0017】反応には一般式(2)の化合物と一般式
(3)の化合物とを任意の割合で使用することが出来る
が、好ましくは等モル比かほぼ等モル比で使用する。溶
媒としては反応に対して不活性な溶媒を用いることがで
きる。たとえば、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化
水素系化合物、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素系化合物、ジクロロメタン、クロロホル
ム、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系化合
物、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエー
テル系化合物、アセトニトリル、プロピオニトリルなど
のニトリル系化合物などが挙げられる。また、これらの
混合溶媒およびこれらと水との混合溶媒も用いることが
出来る。塩基としては例えば、水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基、トリエチル
アミン、ピリジンなどの有機塩基を使用することができ
る。トリエチルアミン、ピリジンなどの有機塩基を用い
た場合は大過剰に用いて溶媒として使用することもでき
る。塩基の量は化学量論量もしくは過剰に用いることが
できるが、好ましくは化学量論量かそれより1.0〜
5.0倍過剰な量を用いる。反応は、−20℃から溶媒
の沸点までの温度範囲で行うことができるが好ましくは
−5℃〜50℃の範囲である。4−ジメチルアミノピリ
ジンなどの触媒を反応系中に添加することもできる。
(3)の化合物とを任意の割合で使用することが出来る
が、好ましくは等モル比かほぼ等モル比で使用する。溶
媒としては反応に対して不活性な溶媒を用いることがで
きる。たとえば、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化
水素系化合物、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素系化合物、ジクロロメタン、クロロホル
ム、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系化合
物、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエー
テル系化合物、アセトニトリル、プロピオニトリルなど
のニトリル系化合物などが挙げられる。また、これらの
混合溶媒およびこれらと水との混合溶媒も用いることが
出来る。塩基としては例えば、水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基、トリエチル
アミン、ピリジンなどの有機塩基を使用することができ
る。トリエチルアミン、ピリジンなどの有機塩基を用い
た場合は大過剰に用いて溶媒として使用することもでき
る。塩基の量は化学量論量もしくは過剰に用いることが
できるが、好ましくは化学量論量かそれより1.0〜
5.0倍過剰な量を用いる。反応は、−20℃から溶媒
の沸点までの温度範囲で行うことができるが好ましくは
−5℃〜50℃の範囲である。4−ジメチルアミノピリ
ジンなどの触媒を反応系中に添加することもできる。
【0018】一般式(1)の化合物においてR5 が前記
定義のうち水素原子以外のものである化合物は、R5 が
水素である場合の一般式(1)の化合物を、アルカリ金
属水素化物(水素化ナトリウム等)のような塩基の存在
下、不活性溶媒たとえばテトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、エーテル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド等中で、式X−R5 (Xはハロゲン原子
を示し、R5 は前記のものを示す)で表わされる相応す
るハロゲン化物、例えばシアノゲンブロマイド、ハロゲ
ノメチルチオハライド、アリルブロマイド等と、好まし
くは−10〜50℃で反応させることにより得ることも
できる。
定義のうち水素原子以外のものである化合物は、R5 が
水素である場合の一般式(1)の化合物を、アルカリ金
属水素化物(水素化ナトリウム等)のような塩基の存在
下、不活性溶媒たとえばテトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、エーテル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド等中で、式X−R5 (Xはハロゲン原子
を示し、R5 は前記のものを示す)で表わされる相応す
るハロゲン化物、例えばシアノゲンブロマイド、ハロゲ
ノメチルチオハライド、アリルブロマイド等と、好まし
くは−10〜50℃で反応させることにより得ることも
できる。
【0019】一般式(1)の化合物を製造するために用
いられる一般式(2)の化合物は、一般式(6)で表わ
されるヒドラジンと、対応する一般式(4)で表わされ
るベンゾイルハライドとを反応させることにより得るこ
とができる。該反応を下記に図示する。
いられる一般式(2)の化合物は、一般式(6)で表わ
されるヒドラジンと、対応する一般式(4)で表わされ
るベンゾイルハライドとを反応させることにより得るこ
とができる。該反応を下記に図示する。
【0020】
【化10】
【0021】(式中、Xはハロゲン原子であり、A、R
1 、R5 、R6 は前記と同じ意味を表わす。)該反応の
条件、例えば溶媒、反応温度などは一般式(2)と一般
式(3)の化合物との反応に用いられる条件と同じであ
る。
1 、R5 、R6 は前記と同じ意味を表わす。)該反応の
条件、例えば溶媒、反応温度などは一般式(2)と一般
式(3)の化合物との反応に用いられる条件と同じであ
る。
【0022】また、一般式(2)の化合物は、下記反応
式に従って、一般式(7)の化合物を一般式(8)のケ
トンまたはアルデヒドと反応させ、得られた中間生成物
(9)を不活性溶媒中還元剤と反応させることによって
も得ることができる。一般式(7)と(8)の化合物の
反応は、アルコール系化合物(メタノール、エタノール
等)、炭化水素系化合物(トルエン、ベンゼン等)、エ
ーテル系化合物(テトラヒドロフラン等)などの溶媒中
で場合により酢酸やトリフルオロ酢酸のような有機酸の
存在下で行う。また、化合物(9)の還元は、シアノ水
素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素
化リチウムアルミニウム等の還元剤を用いて、場合によ
り酢酸、トリフルオロ酢酸等の触媒を存在させて、アル
コール、エーテル等の不活性溶媒中で実施する。
式に従って、一般式(7)の化合物を一般式(8)のケ
トンまたはアルデヒドと反応させ、得られた中間生成物
(9)を不活性溶媒中還元剤と反応させることによって
も得ることができる。一般式(7)と(8)の化合物の
反応は、アルコール系化合物(メタノール、エタノール
等)、炭化水素系化合物(トルエン、ベンゼン等)、エ
ーテル系化合物(テトラヒドロフラン等)などの溶媒中
で場合により酢酸やトリフルオロ酢酸のような有機酸の
存在下で行う。また、化合物(9)の還元は、シアノ水
素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素
化リチウムアルミニウム等の還元剤を用いて、場合によ
り酢酸、トリフルオロ酢酸等の触媒を存在させて、アル
コール、エーテル等の不活性溶媒中で実施する。
【0023】
【化11】
【0024】(式中、A、R1 、R5 は前記と同じ意味
を表わし、R9 は水素原子またはアルキル基を表わし、
R10はアルキル基を表わす。ただしR9 とR10の炭素原
子の総数は2〜9である)また、一般式(1)で表わさ
れる化合物は、一般式(4)で表わされるベンゾイルハ
ライドと、下記一般式(5)で表わされるヒドラジドと
を反応させることによっても得ることができる。該反応
を下記に図示する。
を表わし、R9 は水素原子またはアルキル基を表わし、
R10はアルキル基を表わす。ただしR9 とR10の炭素原
子の総数は2〜9である)また、一般式(1)で表わさ
れる化合物は、一般式(4)で表わされるベンゾイルハ
ライドと、下記一般式(5)で表わされるヒドラジドと
を反応させることによっても得ることができる。該反応
を下記に図示する。
【0025】
【化12】
【0026】(式中、A、R1 〜R6 およびXは前記と
同じ意味を表わす。)該反応の条件、例えば溶媒、反応
温度等は一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物
との反応に用いられる条件と同じである。
同じ意味を表わす。)該反応の条件、例えば溶媒、反応
温度等は一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物
との反応に用いられる条件と同じである。
【0027】一般式(1)の化合物あるいは一般式
(2)の化合物の製造時における反応混合物は充分な時
間撹拌され、通常の後処理例えば抽出、水洗、乾燥、溶
媒留去等の過程により目的物が回収される。簡単な溶媒
洗いをするだけで充分な場合が多いが必要があれば再結
晶あるいはカラムクロマトグラフィーにより精製を行う
ことができる。
(2)の化合物の製造時における反応混合物は充分な時
間撹拌され、通常の後処理例えば抽出、水洗、乾燥、溶
媒留去等の過程により目的物が回収される。簡単な溶媒
洗いをするだけで充分な場合が多いが必要があれば再結
晶あるいはカラムクロマトグラフィーにより精製を行う
ことができる。
【0028】なお、一般式(1)で表わされる化合物の
原料である一般式(4)で表わされる化合物は、JMC
(1989)32 1006の方法に準じて製造した式
(4)においてXが水素原子である化合物(アルデヒ
ド)を例えば酸素ガスを用いて酸化し式(4)において
Xが水酸基である化合物(カルボン酸)とし、次いで常
法により酸ハロゲン化することにより製造することがで
きる。
原料である一般式(4)で表わされる化合物は、JMC
(1989)32 1006の方法に準じて製造した式
(4)においてXが水素原子である化合物(アルデヒ
ド)を例えば酸素ガスを用いて酸化し式(4)において
Xが水酸基である化合物(カルボン酸)とし、次いで常
法により酸ハロゲン化することにより製造することがで
きる。
【0029】本発明の一般式(1)の化合物を使用する
場合、使用目的に応じてそのままかまたは効果を助長あ
るいは安定にするために農薬補助剤を混用して、農薬製
造分野において一般に行われている方法により、粉剤、
細粒剤、粒剤、水和剤、顆粒水和剤、水田用投げ込み剤
(水中或は水面拡散型の塊状剤またはパック剤)、フロ
アブル剤、乳剤、マイクロカプセル剤、油剤、エアゾー
ル、加熱くん蒸剤(蚊取線香、電気蚊取など)、フォッ
ギングなどの煙霧剤、非加熱くん蒸剤または毒餌等の任
意の製剤形態の組成物にして使用できる。
場合、使用目的に応じてそのままかまたは効果を助長あ
るいは安定にするために農薬補助剤を混用して、農薬製
造分野において一般に行われている方法により、粉剤、
細粒剤、粒剤、水和剤、顆粒水和剤、水田用投げ込み剤
(水中或は水面拡散型の塊状剤またはパック剤)、フロ
アブル剤、乳剤、マイクロカプセル剤、油剤、エアゾー
ル、加熱くん蒸剤(蚊取線香、電気蚊取など)、フォッ
ギングなどの煙霧剤、非加熱くん蒸剤または毒餌等の任
意の製剤形態の組成物にして使用できる。
【0030】これらの種々の製剤は実際の使用に際して
は、直接そのまま使用するか、または水で所望の濃度に
希釈して使用することができる。
は、直接そのまま使用するか、または水で所望の濃度に
希釈して使用することができる。
【0031】ここに言う農薬補助剤としては担体(希釈
剤)及びその他の補助剤例えば展着剤、乳化剤、湿展
剤、分散剤、固着剤または崩壊剤等を挙げることができ
る。液体担体としては、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素系化合物、ブタノール、オクタノールまたはグ
リコールなどのアルコール系化合物、アセトン等のケト
ン系化合物、ジメチルホルムアミドなどのアミド系化合
物、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系化合物、
燐酸トリキシレニル等の燐酸エステル系化合物、フタル
酸ジイソプロピル等のフタル酸エステル系化合物、アジ
ピン酸ジオクチル等のアジピン酸エステル系化合物、メ
チルナフタレン、シクロヘキサノン、動植物油、脂肪
酸、脂肪酸エステルなどまたは灯油もしくは軽油等の石
油分留物や水などが挙げられる。
剤)及びその他の補助剤例えば展着剤、乳化剤、湿展
剤、分散剤、固着剤または崩壊剤等を挙げることができ
る。液体担体としては、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素系化合物、ブタノール、オクタノールまたはグ
リコールなどのアルコール系化合物、アセトン等のケト
ン系化合物、ジメチルホルムアミドなどのアミド系化合
物、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系化合物、
燐酸トリキシレニル等の燐酸エステル系化合物、フタル
酸ジイソプロピル等のフタル酸エステル系化合物、アジ
ピン酸ジオクチル等のアジピン酸エステル系化合物、メ
チルナフタレン、シクロヘキサノン、動植物油、脂肪
酸、脂肪酸エステルなどまたは灯油もしくは軽油等の石
油分留物や水などが挙げられる。
【0032】固体担体としてはクレー、カオリン、タル
ク、珪藻土、シリカ、炭酸カルシウム、モンモリロナイ
ト、ベントナイト、長石、石英、アルミナまたは鋸屑等
が挙げられる。
ク、珪藻土、シリカ、炭酸カルシウム、モンモリロナイ
ト、ベントナイト、長石、石英、アルミナまたは鋸屑等
が挙げられる。
【0033】また乳化剤または分散剤としては通常界面
活性剤が使用され、例えば高級アルコール硫酸ナトリウ
ム、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテルまたはラウ
リルベタインなどの陰イオン系界面活性剤、陽イオン系
界面活性剤、両イオン系界面活性剤または非イオン系界
面活性剤が挙げられる。
活性剤が使用され、例えば高級アルコール硫酸ナトリウ
ム、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテルまたはラウ
リルベタインなどの陰イオン系界面活性剤、陽イオン系
界面活性剤、両イオン系界面活性剤または非イオン系界
面活性剤が挙げられる。
【0034】また、展着剤としてはポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテルまたはポリオキシエチレンラウ
リルエーテルなどが挙げられ、湿展剤としてはポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテルジアルキルスルホサ
クシネート等が挙げられ、崩壊剤としてはリグニンスル
ホン酸ナトリウムまたはラウリル硫酸ナトリウム等が挙
げられる。
ノニルフェニルエーテルまたはポリオキシエチレンラウ
リルエーテルなどが挙げられ、湿展剤としてはポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテルジアルキルスルホサ
クシネート等が挙げられ、崩壊剤としてはリグニンスル
ホン酸ナトリウムまたはラウリル硫酸ナトリウム等が挙
げられる。
【0035】さらにこれら本発明化合物は2種類以上の
配合使用によって、より優れた殺虫力を発現させること
も可能であり、また他の生理活性物質、例えばアレスリ
ン、フタルスリン、パーメスリン、デルタメスリン、フ
ェンバレレートまたはシクロプロトリンなどのピレスロ
イドまたはその各種異性体、除虫菊エキス、DDVP
(ジクロルボス)、フェニトロチオン、ダイアジノン、
テメホス等の有機リン系殺虫剤、NAC(カルバリ
ル)、PHC(プロポキスル)、BPMC(フェノブカ
ルブ)、ピリミカルブまたはカルボスルファンなどのカ
ーバメート系殺虫剤、その他の殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌
剤、殺線虫剤、除草剤、植物成長調節剤、肥料、BT
剤、昆虫ホルモン剤またはその他の農薬などと混合する
ことによりさらに効力の優れた多目的組成物を作ること
もでき、また相乗効果も期待できる。
配合使用によって、より優れた殺虫力を発現させること
も可能であり、また他の生理活性物質、例えばアレスリ
ン、フタルスリン、パーメスリン、デルタメスリン、フ
ェンバレレートまたはシクロプロトリンなどのピレスロ
イドまたはその各種異性体、除虫菊エキス、DDVP
(ジクロルボス)、フェニトロチオン、ダイアジノン、
テメホス等の有機リン系殺虫剤、NAC(カルバリ
ル)、PHC(プロポキスル)、BPMC(フェノブカ
ルブ)、ピリミカルブまたはカルボスルファンなどのカ
ーバメート系殺虫剤、その他の殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌
剤、殺線虫剤、除草剤、植物成長調節剤、肥料、BT
剤、昆虫ホルモン剤またはその他の農薬などと混合する
ことによりさらに効力の優れた多目的組成物を作ること
もでき、また相乗効果も期待できる。
【0036】さらに、例えばピペロニルブトキサイド、
サルホキサイド、サフロキサン、NIA−16824
(O−sec−ブチル−O−プロパルギルフェニルホス
フェート)またはDEF(S,S,S−トリブチルホス
ホトリチオエート)などのピレスリン用共力剤として知
られているものを加えることにより、この効果を高める
こともできる。
サルホキサイド、サフロキサン、NIA−16824
(O−sec−ブチル−O−プロパルギルフェニルホス
フェート)またはDEF(S,S,S−トリブチルホス
ホトリチオエート)などのピレスリン用共力剤として知
られているものを加えることにより、この効果を高める
こともできる。
【0037】また、本発明化合物は光、熱、酸化等に安
定性が高いが、必要に応じ酸化防止剤または紫外線吸収
剤、例えばBHTまたはBHAのようなフェノール系化
合物、α−ナフチルアミンなどのアリールアミン系化合
物またはベンゾフェノン系化合物を安定剤として適宜加
えることによって、より効果の安定した組成物を得るこ
とができる。
定性が高いが、必要に応じ酸化防止剤または紫外線吸収
剤、例えばBHTまたはBHAのようなフェノール系化
合物、α−ナフチルアミンなどのアリールアミン系化合
物またはベンゾフェノン系化合物を安定剤として適宜加
えることによって、より効果の安定した組成物を得るこ
とができる。
【0038】本発明組成物中における有効成分含有量は
製剤形態、施用方法その他の条件により異なり、場合に
よっては有効成分化合物のみでよいが通常は0.02〜
95%(重量)好ましくは0.05〜80%(重量)の
範囲である。
製剤形態、施用方法その他の条件により異なり、場合に
よっては有効成分化合物のみでよいが通常は0.02〜
95%(重量)好ましくは0.05〜80%(重量)の
範囲である。
【0039】本発明の組成物の使用量は剤形、施用する
方法、時期、その他の条件によって変わるが、農園芸用
剤、森林妨害虫用剤及び牧野害虫用剤は通常10アール
当り有効成分量で0.5〜300g、好ましくは2〜2
00gが使用され、衛生妨害虫用剤は通常1m2 当り有
効成分量で1〜200mg、好ましくは1〜100mg
が使用される。たとえば粉剤は10アール当り有効成分
量で1〜120g、粒剤は有効成分で5〜300g、ま
た乳剤、水和剤、フロアブル剤、顆粒水和剤、EW(e
mulsion in water)剤は有効成分量で
0.5〜100gの範囲である。しかしながら特別の場
合には、これらの範囲を越えることが、また下回ること
が可能であり、また時には必要ですらある。
方法、時期、その他の条件によって変わるが、農園芸用
剤、森林妨害虫用剤及び牧野害虫用剤は通常10アール
当り有効成分量で0.5〜300g、好ましくは2〜2
00gが使用され、衛生妨害虫用剤は通常1m2 当り有
効成分量で1〜200mg、好ましくは1〜100mg
が使用される。たとえば粉剤は10アール当り有効成分
量で1〜120g、粒剤は有効成分で5〜300g、ま
た乳剤、水和剤、フロアブル剤、顆粒水和剤、EW(e
mulsion in water)剤は有効成分量で
0.5〜100gの範囲である。しかしながら特別の場
合には、これらの範囲を越えることが、また下回ること
が可能であり、また時には必要ですらある。
【0040】また、寄生虫の防除のために本発明の一般
式(1)の化合物を使用する場合、体重につき0.1〜
200mg/kgに相当する投与量で用いることができ
る。与えられた状態に対する正確な投与量は、日常的に
決定することができ、種々の因子、例えば用いられる物
質、寄生虫の種類、用いられる配合及び寄生虫にかかっ
たヒトあるいは動物の状態に依存する。
式(1)の化合物を使用する場合、体重につき0.1〜
200mg/kgに相当する投与量で用いることができ
る。与えられた状態に対する正確な投与量は、日常的に
決定することができ、種々の因子、例えば用いられる物
質、寄生虫の種類、用いられる配合及び寄生虫にかかっ
たヒトあるいは動物の状態に依存する。
【0041】本発明の殺虫組成物の適用できる具体的な
害虫名を挙げる。
害虫名を挙げる。
【0042】半翅目(Hemiptera)から例えば
ツマグロヨコバイ(Nephotettix cinc
ticeps)、セジロウンカ(Sogatella
furcifera)、トビイロウンカ(Nilapa
rvata lugens)、ヒメトビウンカ(Lao
delphax striatellus)、ホソヘリ
カメムシ(Riptortus clavatus)、
ミナミアオカメムシ(Nezara viridul
a)、ナシグンバイ(Stephanitisnash
i)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes
vaporariorum)、ワタアブラムシ(Ap
his gossypii)、モモアカアブラムシ(M
yzus persicae)またはヤノカネカイガラ
ムシ(Unasqis yanonensis)、鱗翅
目(Lepidoptera)から例えばキンモンホソ
ガ(Phyllonorycter ringonee
lla)、コナガ(Plutella xyloste
lla)、ワタミガ(Promalactis ino
nisema)、コカクモンハマキ(Adoxophy
es orana)、マメシンクイガ(Legumin
ivora glycinivorella)、コブノ
メイガ(Cnaphalocrocis medina
lis)、ニカメイガ(Chilo suppress
alis)、アワノメイガ(Ostrinia fur
nacalis)、ヨトウガ(Mamestra br
assicae)、アワヨトウ(Pseudaleti
a separata)、ハスモンヨトウ(Spodo
ptera litura)、イネツトムシ(Parn
ara guttata)、モンシロチョウ(Pier
is rapae crucivora)、ヘリオチス
ガ(Heliothisspp.)、ヤガ(Agrot
is spp.)またはHelicoverpa sp
p.、鞘翅目(Coleoptera)から例えばドウ
ガネブイブイ(Anomala cuprea)、マメ
コガネ(Popillia japonica)、イネ
ゾウムシ(Echinocnemus soquame
us)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptru
s oryzophilus)、イネドロオイムシ(O
ulema oryzae)、ヒメマルカツオブシムシ
(Anthrenus verbasic)、コクヌス
ト(Tenebroides mauritanicu
s)、コクゾウムシ(Sitophilus zeam
is)、ニジュウヤホシテントウ(Henosepil
achna vigintioctopunctat
a)、アズキゾウムシ(Callosobruchus
chinensis)、マツノマダラカミキリ(Mo
nochamus alternatus)、ウリハム
シ(Aulacophora femoralis)、
レプチノタルサ・テセムリネアタ(Leptinota
rsadecemlineata)、フェドン・コクレ
アリアエ(Phaedon cochlearias)
またはジアブロチカ(Diabrotica sp
p.)、膜翅目(Hymenoptera)として例え
ばカブラハバチ(Athalia rosae jap
onensis)またはルリチュウレンジハバチ(Ar
ge simillis)、双翅目(Diptera)
として例えばネッタイイエカ(Culex pipie
ns faigans)、ネッタイシマカ(Aedes
aegypti)、ダイズサヤタマバエ(Aspho
ndyliaspp.)、タネバエ(Hylemya
platura)、イエバエ(Musca domes
tica vicina)、ウリミバエ(Dacus
cucurcitae)、イネハモグリバエ(Agro
myza oryzae)またはキンバエ(Lucll
ia spp.)、隠翅目(Aphaniptera)
として例えばヒトノミ(Pulex irritan
s)、ケオブスネズノミ(Xenopsylla ch
eopis)またはイヌノミ(Ctenocephal
ides canis)、総翅目(Thysanopt
era)として例えばチャノキイロアザミウマ(Sci
rtothrips dorsalls)、ネギアザミ
ウマ(Thrips tabaci)、ミナミキイロア
ザミウマ(Thrips palmi)、イネアザミウ
マ(Baliothrips biformis)、シ
ラミ目(Anoplura)として例えばコロモジラミ
(Pediculs humanus corpori
s)、ケジラミ(Pthirus pubis)、チャ
タテムシ目 (Psocoptera)として例えばコ
チャタテ(Trogium pulsatorium)
またはヒラタチャタテ(Liposcelis bos
trychophilus)、直翅目(Orthopt
era)として例えばケラ(Gryllotalpa
africana)、トノサマバッタ(Locusta
migratoria)、コバネイナゴ(Oxya
yezoensis)、チャバネゴキブリ(Blatt
ellagermanica)またはクロゴキブリ(P
eriplaneta fuliginosa)。
ツマグロヨコバイ(Nephotettix cinc
ticeps)、セジロウンカ(Sogatella
furcifera)、トビイロウンカ(Nilapa
rvata lugens)、ヒメトビウンカ(Lao
delphax striatellus)、ホソヘリ
カメムシ(Riptortus clavatus)、
ミナミアオカメムシ(Nezara viridul
a)、ナシグンバイ(Stephanitisnash
i)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes
vaporariorum)、ワタアブラムシ(Ap
his gossypii)、モモアカアブラムシ(M
yzus persicae)またはヤノカネカイガラ
ムシ(Unasqis yanonensis)、鱗翅
目(Lepidoptera)から例えばキンモンホソ
ガ(Phyllonorycter ringonee
lla)、コナガ(Plutella xyloste
lla)、ワタミガ(Promalactis ino
nisema)、コカクモンハマキ(Adoxophy
es orana)、マメシンクイガ(Legumin
ivora glycinivorella)、コブノ
メイガ(Cnaphalocrocis medina
lis)、ニカメイガ(Chilo suppress
alis)、アワノメイガ(Ostrinia fur
nacalis)、ヨトウガ(Mamestra br
assicae)、アワヨトウ(Pseudaleti
a separata)、ハスモンヨトウ(Spodo
ptera litura)、イネツトムシ(Parn
ara guttata)、モンシロチョウ(Pier
is rapae crucivora)、ヘリオチス
ガ(Heliothisspp.)、ヤガ(Agrot
is spp.)またはHelicoverpa sp
p.、鞘翅目(Coleoptera)から例えばドウ
ガネブイブイ(Anomala cuprea)、マメ
コガネ(Popillia japonica)、イネ
ゾウムシ(Echinocnemus soquame
us)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptru
s oryzophilus)、イネドロオイムシ(O
ulema oryzae)、ヒメマルカツオブシムシ
(Anthrenus verbasic)、コクヌス
ト(Tenebroides mauritanicu
s)、コクゾウムシ(Sitophilus zeam
is)、ニジュウヤホシテントウ(Henosepil
achna vigintioctopunctat
a)、アズキゾウムシ(Callosobruchus
chinensis)、マツノマダラカミキリ(Mo
nochamus alternatus)、ウリハム
シ(Aulacophora femoralis)、
レプチノタルサ・テセムリネアタ(Leptinota
rsadecemlineata)、フェドン・コクレ
アリアエ(Phaedon cochlearias)
またはジアブロチカ(Diabrotica sp
p.)、膜翅目(Hymenoptera)として例え
ばカブラハバチ(Athalia rosae jap
onensis)またはルリチュウレンジハバチ(Ar
ge simillis)、双翅目(Diptera)
として例えばネッタイイエカ(Culex pipie
ns faigans)、ネッタイシマカ(Aedes
aegypti)、ダイズサヤタマバエ(Aspho
ndyliaspp.)、タネバエ(Hylemya
platura)、イエバエ(Musca domes
tica vicina)、ウリミバエ(Dacus
cucurcitae)、イネハモグリバエ(Agro
myza oryzae)またはキンバエ(Lucll
ia spp.)、隠翅目(Aphaniptera)
として例えばヒトノミ(Pulex irritan
s)、ケオブスネズノミ(Xenopsylla ch
eopis)またはイヌノミ(Ctenocephal
ides canis)、総翅目(Thysanopt
era)として例えばチャノキイロアザミウマ(Sci
rtothrips dorsalls)、ネギアザミ
ウマ(Thrips tabaci)、ミナミキイロア
ザミウマ(Thrips palmi)、イネアザミウ
マ(Baliothrips biformis)、シ
ラミ目(Anoplura)として例えばコロモジラミ
(Pediculs humanus corpori
s)、ケジラミ(Pthirus pubis)、チャ
タテムシ目 (Psocoptera)として例えばコ
チャタテ(Trogium pulsatorium)
またはヒラタチャタテ(Liposcelis bos
trychophilus)、直翅目(Orthopt
era)として例えばケラ(Gryllotalpa
africana)、トノサマバッタ(Locusta
migratoria)、コバネイナゴ(Oxya
yezoensis)、チャバネゴキブリ(Blatt
ellagermanica)またはクロゴキブリ(P
eriplaneta fuliginosa)。
【0043】また、本発明の殺虫組成物が適用できるヒ
トを苦しめる最も重要な寄生虫およびそれによる病気を
次に要約するが、これらに限定されるものではない。
トを苦しめる最も重要な寄生虫およびそれによる病気を
次に要約するが、これらに限定されるものではない。
【0044】 病 名 生 物 Bilharziosisまたは Schistosoma mansoni Schistosomiasis S.Japonicum S.Haematobium (住血吸虫、吸虫) Ancyclostomiasis Necator americanus、 Ancyclostoma duode− nale (鉤虫、線虫) Ascariasis Ascaris lumbricold− es (回虫、線虫) Filariasisまたは Wuchereria bancrof− elephantiasis ti Brugia malayi (線虫) Onchoceriasisまたは Onchocerrca volvul− river blinduess us (線虫) Loiasis Loa loa (眼糸状虫、線虫)
【0045】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらのみに限定されるものではない。
本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0046】製造例1 4−メチルベンゾフラン−5−カルボヒドラジンの製
造:4−メチルベンゾフラン−5−カルボキシリックア
シッド 600mg、塩化チオニル 0.5mlをクロ
ロホルム 10mlに加え2時間加熱還流した。過剰の
塩化チオニルおよび溶媒を留去し、塩化メチレン2ml
に溶解した。ヒドラジン水和物 1.65mlを塩化メ
チレン 7mlと水 3mlの混合溶媒に加え、氷冷下
先の4−メチルベンゾフラン−5−カルボニルクロライ
ドの塩化メチレン溶液を滴下した。2時間撹拌した後、
水中に注ぎ塩化メチレンにて抽出を行った。有機層を飽
和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。減圧下溶媒を留去し目的とする4−メチルベンゾフ
ラン−5−カルボヒドラジン 460mg(収率71
%)を得た。
造:4−メチルベンゾフラン−5−カルボキシリックア
シッド 600mg、塩化チオニル 0.5mlをクロ
ロホルム 10mlに加え2時間加熱還流した。過剰の
塩化チオニルおよび溶媒を留去し、塩化メチレン2ml
に溶解した。ヒドラジン水和物 1.65mlを塩化メ
チレン 7mlと水 3mlの混合溶媒に加え、氷冷下
先の4−メチルベンゾフラン−5−カルボニルクロライ
ドの塩化メチレン溶液を滴下した。2時間撹拌した後、
水中に注ぎ塩化メチレンにて抽出を行った。有機層を飽
和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。減圧下溶媒を留去し目的とする4−メチルベンゾフ
ラン−5−カルボヒドラジン 460mg(収率71
%)を得た。
【0047】1 H−NMR(CDCl3 ) δ(pp
m):2.62(3H,s)、6.84(1H,d,J
=2.0Hz)、7.04(1H,br)、7.31
(1H,d,J=8.4Hz),7.35(1H,d,
J=8.4Hz)、7.66(1H,d,J=2.0H
z) 製造例2 N−4−メチルベンゾフラン−5−カルボ−N’−1,
2,2−トリメチルプロピルヒドラジンの製造:4−メ
チルベンゾフラン−5−カルボヒドラジン 460mgをメタノール 10mlに溶解しピナコロン
290mgおよび触媒量の酢酸を加え室温にて2時間
撹拌を行った。シアノ水素化ホウ素ナトリウム304m
gを加え同温にて2時間撹拌を行った後、反応溶液に1
0%水酸化ナトリウム溶液を加え減圧下にて溶媒を留去
した。水を加え塩化メチレンにて抽出を行い、有機層を
飽和食塩水にて洗浄を行った後無水硫酸マグネシウムに
て乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた結晶を
ジエチルエーテルにて洗浄し目的とするN−4−メチル
ベンゾフラン−5−カルボ−N’−1,2,2−トリメ
チルプロピルヒドラジン 550mg(収率83%)を
得た。
m):2.62(3H,s)、6.84(1H,d,J
=2.0Hz)、7.04(1H,br)、7.31
(1H,d,J=8.4Hz),7.35(1H,d,
J=8.4Hz)、7.66(1H,d,J=2.0H
z) 製造例2 N−4−メチルベンゾフラン−5−カルボ−N’−1,
2,2−トリメチルプロピルヒドラジンの製造:4−メ
チルベンゾフラン−5−カルボヒドラジン 460mgをメタノール 10mlに溶解しピナコロン
290mgおよび触媒量の酢酸を加え室温にて2時間
撹拌を行った。シアノ水素化ホウ素ナトリウム304m
gを加え同温にて2時間撹拌を行った後、反応溶液に1
0%水酸化ナトリウム溶液を加え減圧下にて溶媒を留去
した。水を加え塩化メチレンにて抽出を行い、有機層を
飽和食塩水にて洗浄を行った後無水硫酸マグネシウムに
て乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた結晶を
ジエチルエーテルにて洗浄し目的とするN−4−メチル
ベンゾフラン−5−カルボ−N’−1,2,2−トリメ
チルプロピルヒドラジン 550mg(収率83%)を
得た。
【0048】1 H−NMR(CDCl3 ) δ(pp
m):1.00(9H,s)、1.12(3H,d,J
=6.2Hz)、2.63(1H,s)、2.82(1
H,q,J=6.2Hz)、4.98(1H,br)、
6.84(1H,d,J=2.1Hz)、7.09(1
H,br)、7.31(1H,d,J=8.6Hz)、
7.35(1H,d,J=8.6Hz)、7.66(1
H,d,J=2.1Hz) 製造例3 N−4−メチルベンゾフラン−5−カルボ−N’−1,
2,2−トリメチルプロピル−N’−3,5−ジメチル
ベンゾイルヒドラジンの製造:N−4−メチルベンゾフ
ラン−5−カルボ−N’−1,2,2−トリメチルプロ
ピルヒドラジン 550mgをピリジン 5mlに溶解
し触媒量の4−ジメチルアミノピリジン存在下0℃にて
3,5−ジメチルベンゾイルクロライド 441mgを
滴下した。室温にて一昼夜撹拌した後水中に注ぎ酢酸エ
チルにて抽出を行い、有機層を5%HCl水および飽和
食塩水にて洗浄を行った。無水硫酸マグネシウムにて乾
燥を行った後減圧下溶媒を留去し、得られた結晶をジエ
チルエーテルにて洗浄し目的とするN−4−メチルベン
ゾフラン−5−カルボ−N’−1,2,2−トリメチル
プロピル−N’−3,5−ジメチルベンゾイルヒドラジ
ン 720mg(収率88%)を得た。
m):1.00(9H,s)、1.12(3H,d,J
=6.2Hz)、2.63(1H,s)、2.82(1
H,q,J=6.2Hz)、4.98(1H,br)、
6.84(1H,d,J=2.1Hz)、7.09(1
H,br)、7.31(1H,d,J=8.6Hz)、
7.35(1H,d,J=8.6Hz)、7.66(1
H,d,J=2.1Hz) 製造例3 N−4−メチルベンゾフラン−5−カルボ−N’−1,
2,2−トリメチルプロピル−N’−3,5−ジメチル
ベンゾイルヒドラジンの製造:N−4−メチルベンゾフ
ラン−5−カルボ−N’−1,2,2−トリメチルプロ
ピルヒドラジン 550mgをピリジン 5mlに溶解
し触媒量の4−ジメチルアミノピリジン存在下0℃にて
3,5−ジメチルベンゾイルクロライド 441mgを
滴下した。室温にて一昼夜撹拌した後水中に注ぎ酢酸エ
チルにて抽出を行い、有機層を5%HCl水および飽和
食塩水にて洗浄を行った。無水硫酸マグネシウムにて乾
燥を行った後減圧下溶媒を留去し、得られた結晶をジエ
チルエーテルにて洗浄し目的とするN−4−メチルベン
ゾフラン−5−カルボ−N’−1,2,2−トリメチル
プロピル−N’−3,5−ジメチルベンゾイルヒドラジ
ン 720mg(収率88%)を得た。
【0049】1 H−NMR(CDCl3 ) δ(pp
m):1.07(9H,s)、1.33(3H,d,J
=7.9Hz)、2.16(3H,s)、2.30(6
H,s)、4.85−5.1(1H,m)、6.7−
7.3(6H,m)、7.55−7.65(1H,m) 製造例4 N−4−メチルベンゾフラン−5−カルボ−N’−te
rt−ブチルヒドラジンの製造:4−メチルベンゾフラ
ン−5−カルボキシリックアシッド 180mgを塩化
メチレン 2mlに溶解し塩化チオニル 0.5mlを
加えて2時間加熱還流を行った。溶媒を留去し得られる
残留物を塩化メチレン 1mlに溶解した。tert−
ブチルヒドラジン塩酸塩 456mgを塩化メチレン
5mlと10%水酸化ナトリウム水溶液 2mlの混合
溶媒に加え、氷冷下先の4−メチルベンゾフラン−5−
カルボニルクロライドの塩化メチレン溶液を滴下した。
2時間撹拌した後、水中に注ぎ塩化メチレンにて抽出を
行った。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し目的とする
4−メチルベンゾフラン−5−カルボ−N’−tert
−ブチルヒドラジン 180mg(収率79%)を得
た。
m):1.07(9H,s)、1.33(3H,d,J
=7.9Hz)、2.16(3H,s)、2.30(6
H,s)、4.85−5.1(1H,m)、6.7−
7.3(6H,m)、7.55−7.65(1H,m) 製造例4 N−4−メチルベンゾフラン−5−カルボ−N’−te
rt−ブチルヒドラジンの製造:4−メチルベンゾフラ
ン−5−カルボキシリックアシッド 180mgを塩化
メチレン 2mlに溶解し塩化チオニル 0.5mlを
加えて2時間加熱還流を行った。溶媒を留去し得られる
残留物を塩化メチレン 1mlに溶解した。tert−
ブチルヒドラジン塩酸塩 456mgを塩化メチレン
5mlと10%水酸化ナトリウム水溶液 2mlの混合
溶媒に加え、氷冷下先の4−メチルベンゾフラン−5−
カルボニルクロライドの塩化メチレン溶液を滴下した。
2時間撹拌した後、水中に注ぎ塩化メチレンにて抽出を
行った。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し目的とする
4−メチルベンゾフラン−5−カルボ−N’−tert
−ブチルヒドラジン 180mg(収率79%)を得
た。
【0050】1 H−NMR(CDCl3 ) δ(pp
m):1.19(9H,s)、2.64(3H,s)、
6.85(1H,d,J=2.0Hz)、7.03(1
H,br)、7.34(1H,d,J=8.9Hz)、
7.37(1H,d,J=8.9Hz)、7.67(1
H,d,J=2.0Hz) 製造例5 N−4−メチルベンゾフラン−5−カルボ−N’−te
rt−ブチル−N’−3,5−ジメチルベンゾイルヒド
ラジンの製造:4−メチルベンゾフラン−5−カルボ−
N’−tert−ブチルヒドラジン 180mgを塩化
メチレン5mlに溶解しピリジン 0.1mlおよび触
媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加え、氷冷下3,
5−ジメチルベンゾイルクロライド 108mgを滴下
した。室温にて2時間撹拌した後水中に注ぎ、塩化メチ
レンにて抽出を行った。有機層を5%塩酸水および飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下溶媒を留去した後、得られた結晶をジエチルエー
テルにて洗浄し目的とするN−4−メチルベンゾフラン
−5−カルボ−N’−tert−ブチル−N’−3,5
−ジメチルベンゾイルヒドラジン 200mg(78
%)を得た。
m):1.19(9H,s)、2.64(3H,s)、
6.85(1H,d,J=2.0Hz)、7.03(1
H,br)、7.34(1H,d,J=8.9Hz)、
7.37(1H,d,J=8.9Hz)、7.67(1
H,d,J=2.0Hz) 製造例5 N−4−メチルベンゾフラン−5−カルボ−N’−te
rt−ブチル−N’−3,5−ジメチルベンゾイルヒド
ラジンの製造:4−メチルベンゾフラン−5−カルボ−
N’−tert−ブチルヒドラジン 180mgを塩化
メチレン5mlに溶解しピリジン 0.1mlおよび触
媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加え、氷冷下3,
5−ジメチルベンゾイルクロライド 108mgを滴下
した。室温にて2時間撹拌した後水中に注ぎ、塩化メチ
レンにて抽出を行った。有機層を5%塩酸水および飽和
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下溶媒を留去した後、得られた結晶をジエチルエー
テルにて洗浄し目的とするN−4−メチルベンゾフラン
−5−カルボ−N’−tert−ブチル−N’−3,5
−ジメチルベンゾイルヒドラジン 200mg(78
%)を得た。
【0051】1 H−NMR(CDCl3 ) δ(pp
m):1.62(9H,s)、2.26(9H,s)、
6.56(1H,d,J=8.6Hz)、6.75(1
H,d,J=1.7Hz)、7.0(1H,br
s)、7.08(2H,br s)、7.15(1H,
d,J=8.6Hz)、7.5−7.7(1H,b
r)、7.61(1H,d,J=2.3Hz) 製造例6 4−メチルベンゾフラン−5−カルボキシリックアシッ
ドの製造:4−メチルベンゾフラン−5−カルボキシア
ルデヒド 1.8gを1%水酸化ナトリウム水溶液 9
0mlおよびテトラヒドロフラン 20mlの混合溶液
に加え、10%Pd/C 1gの存在下80℃にて24
時間酸素を吹き込んだ。反応混合物の濾過を行い、濾液
をジエチルエーテルにて洗浄した後10%塩酸水にて酸
性とした。酢酸エチルにて抽出を行い、飽和食塩水にて
洗浄を行い、さらに無水硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。減圧下溶媒を留去し目的とする4−メチルベンゾフ
ラン−5−カルボキシリックアシッド 1.15g(5
8%)を得た。
m):1.62(9H,s)、2.26(9H,s)、
6.56(1H,d,J=8.6Hz)、6.75(1
H,d,J=1.7Hz)、7.0(1H,br
s)、7.08(2H,br s)、7.15(1H,
d,J=8.6Hz)、7.5−7.7(1H,b
r)、7.61(1H,d,J=2.3Hz) 製造例6 4−メチルベンゾフラン−5−カルボキシリックアシッ
ドの製造:4−メチルベンゾフラン−5−カルボキシア
ルデヒド 1.8gを1%水酸化ナトリウム水溶液 9
0mlおよびテトラヒドロフラン 20mlの混合溶液
に加え、10%Pd/C 1gの存在下80℃にて24
時間酸素を吹き込んだ。反応混合物の濾過を行い、濾液
をジエチルエーテルにて洗浄した後10%塩酸水にて酸
性とした。酢酸エチルにて抽出を行い、飽和食塩水にて
洗浄を行い、さらに無水硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。減圧下溶媒を留去し目的とする4−メチルベンゾフ
ラン−5−カルボキシリックアシッド 1.15g(5
8%)を得た。
【0052】1 H−NMR(CDCl3 ) δ(pp
m):2.84(3H,s)、6.92(1H,d,J
=2.3Hz)、7.39(1H,d,J=8.9H
z)、7.67(1H,d,J=2.3Hz)、8.0
8(1H,d,J=8.9Hz)、9.1−10.5
(1H,br) 次に本発明に係る化合物の代表例をその一般式と共に第
1表に示す。
m):2.84(3H,s)、6.92(1H,d,J
=2.3Hz)、7.39(1H,d,J=8.9H
z)、7.67(1H,d,J=2.3Hz)、8.0
8(1H,d,J=8.9Hz)、9.1−10.5
(1H,br) 次に本発明に係る化合物の代表例をその一般式と共に第
1表に示す。
【0053】
【表1】
【0054】次に本発明の殺虫組成物の実施例を示すが
本発明はこれらに限定されるものではない。実施例中、
部とあるのは重量部を表す。
本発明はこれらに限定されるものではない。実施例中、
部とあるのは重量部を表す。
【0055】製剤例1. 乳剤 化合物1の5部をジメチルスルホキシド、キシレンの混
合液85部に溶解し、アルキルフェノール酸化エチレン
縮合物とアルキルベンゼンスルホン酸カルシウムおよび
ポリオキシエチレン化ヒマシ油を混合して乳剤とした。
本剤は水で希釈し散布剤として使用する。
合液85部に溶解し、アルキルフェノール酸化エチレン
縮合物とアルキルベンゼンスルホン酸カルシウムおよび
ポリオキシエチレン化ヒマシ油を混合して乳剤とした。
本剤は水で希釈し散布剤として使用する。
【0056】製剤例2. 水和剤 化合物5の5部にホワイトカーボン15部、カオリン2
5部、クレー27.5部、珪藻土20部を混合し、さら
にラウリル酸ナトリウムとリグニンスルホン酸ナトリウ
ムの混合物7.5部を混合して微粉砕して水和剤を得
た。本剤は水で希釈し散布液として使用する。
5部、クレー27.5部、珪藻土20部を混合し、さら
にラウリル酸ナトリウムとリグニンスルホン酸ナトリウ
ムの混合物7.5部を混合して微粉砕して水和剤を得
た。本剤は水で希釈し散布液として使用する。
【0057】製剤例3. 粉剤 化合物7の0.5部にホワイトカーボン2部とタルク及
び炭酸カルシウムの混合物を加え混合粉砕して粉剤とし
た。本剤はこのまま散布して使用する。
び炭酸カルシウムの混合物を加え混合粉砕して粉剤とし
た。本剤はこのまま散布して使用する。
【0058】製造例4. 粒剤 化合物10の1部をベントナイト微粉末の33部、タル
ク64部、リグニンスルホン酸ナトリウム2部と混合し
た後、水を加え均等になるまで混練する。次に射出成型
機を通して造粒し、整粒機、乾燥機篩を通すことによ
り、粒径0.8mmの粒剤とした。本剤は直接水田面及
び土壌面に散布して使用する。
ク64部、リグニンスルホン酸ナトリウム2部と混合し
た後、水を加え均等になるまで混練する。次に射出成型
機を通して造粒し、整粒機、乾燥機篩を通すことによ
り、粒径0.8mmの粒剤とした。本剤は直接水田面及
び土壌面に散布して使用する。
【0059】製剤例5. 油剤 化合物2の0.1部をジメチルスルホキシド5部に溶解
し、ピペロニルブトキシド0.5部と白灯油に混合して
油剤を得た。本剤はこのまま使用する。
し、ピペロニルブトキシド0.5部と白灯油に混合して
油剤を得た。本剤はこのまま使用する。
【0060】次に本発明の殺虫組成物が優れた作用性を
示すことを具体的に試験例を挙げて説明する。
示すことを具体的に試験例を挙げて説明する。
【0061】試験方法:キャベツ本葉10枚程度に生育し
たキャベツの中位葉を切り取り、各供試薬剤の有効成分
が3ppmになるように水で希釈した処理液に20秒間浸漬し
た。風乾後、径9cmのプラスチック容器に処理葉を2枚
入れ、ハスモンヨトウ3齢幼虫5頭を放虫した。容器に
は小穴を6ケ所あけたふたをして、25℃の定温室内に静
置した。処理、放虫してから5日後に生死虫数を調査
し、死虫率を算出した。結果は2連の平均値で第2表に
示した。
たキャベツの中位葉を切り取り、各供試薬剤の有効成分
が3ppmになるように水で希釈した処理液に20秒間浸漬し
た。風乾後、径9cmのプラスチック容器に処理葉を2枚
入れ、ハスモンヨトウ3齢幼虫5頭を放虫した。容器に
は小穴を6ケ所あけたふたをして、25℃の定温室内に静
置した。処理、放虫してから5日後に生死虫数を調査
し、死虫率を算出した。結果は2連の平均値で第2表に
示した。
【0062】
【表2】
【0063】試験方法:3葉期のイネ13本を各供試薬剤
の有効成分が1.5ppmになるように水で希釈した処理液に
20秒間浸漬した。風乾後、イネをウレタンで巻きガラス
円筒(内径44mm、高さ140mm )内に固定し、コブノメイ
ガ3齢幼虫を5頭放虫したのち、ガラス円筒の上部を薬
包紙でふたをした。ガラス円筒は25℃、16時間明期の恒
温室内に静置した。処理、放虫してから5日後に生死虫
数を調査し、死虫率を算出した。なお、試験は3連制で
行い、コブノメイガは感受性系統を供試した。結果を第
3表に示した。
の有効成分が1.5ppmになるように水で希釈した処理液に
20秒間浸漬した。風乾後、イネをウレタンで巻きガラス
円筒(内径44mm、高さ140mm )内に固定し、コブノメイ
ガ3齢幼虫を5頭放虫したのち、ガラス円筒の上部を薬
包紙でふたをした。ガラス円筒は25℃、16時間明期の恒
温室内に静置した。処理、放虫してから5日後に生死虫
数を調査し、死虫率を算出した。なお、試験は3連制で
行い、コブノメイガは感受性系統を供試した。結果を第
3表に示した。
【0064】
【表3】
【0065】試験方法:長さ5cm前後の茶の葉10枚を供
試薬剤の有効成分が12.5ppm になるように水で希釈した
処理液に20秒間浸漬した。風乾後、径9cmのプラスチッ
ク容器に入れ、チャノコカクモンハマキ3齢幼虫を10頭
放虫した。容器にふたをして、25℃、16 時間明期の恒温
室内に静置した。処理、放虫してから5日後に生死虫数
を調査し、死虫率を算出した。なお、試験は2連制で行
い、チャノコカクモンハマキは感受性系統を供試した。
結果を第4表に示した。
試薬剤の有効成分が12.5ppm になるように水で希釈した
処理液に20秒間浸漬した。風乾後、径9cmのプラスチッ
ク容器に入れ、チャノコカクモンハマキ3齢幼虫を10頭
放虫した。容器にふたをして、25℃、16 時間明期の恒温
室内に静置した。処理、放虫してから5日後に生死虫数
を調査し、死虫率を算出した。なお、試験は2連制で行
い、チャノコカクモンハマキは感受性系統を供試した。
結果を第4表に示した。
【0066】
【表4】
フロントページの続き (72)発明者 山本 由美子 埼玉県上尾市仲町2−13−4 ファースト ハイム303 (72)発明者 渡部 哲夫 埼玉県上尾市小敷谷880−33 (72)発明者 柳 幹夫 埼玉県桶川市川田谷4265−3 (72)発明者 塚本 芳久 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中Aは水素原子または(C1 −C4 )アルキル基を
示し、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、(C1 −C4 )アルキル基、(C2
−C5 )アルケニル基、(C2 −C5 )アルキニル基、
(C1 −C4 )アルコキシ基、(C1 −C4 )ハロアル
キル基、(C1 −C4 )ハロアルコキシ基、シアノ基ま
たはニトロ基を示す。R1 は水素原子を除きR2 〜R4
と同じものを示す。R5 は水素原子、シアノ基、(C1
−C4 )アシル基、ハロゲン原子もしくはOR7 (ただ
しR7 は水素原子、(C1 −C4 )アルキル基または
(C1 −C4 )アシル基を示す)で置換されてもよい
(C1 −C4 )アルキル基、(C2 −C5 )アルキニル
基、(C2 −C5 )アルケニル基またはSR8 (ただし
R8 は(C1 −C4 )アルキル基または(C1 −C4 )
ハロアルキル基を示す)を示す。R6 は非置換の(C3
−C10)分枝アルキル基、または同じかもしくは異なっ
た1もしくは2個の(C3 −C6 )シクロアルキル基で
置換された(C1 −C4 )直鎖状アルキル基を示す。]
で表わされるヒドラジン誘導体。 - 【請求項2】 Aが水素原子またはメチル基を示し、R
1 が(C1 −C4 )アルキル基を示し、R2 、R3 およ
びR4 が、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、
(C1 −C4 )アルキル基、(C1 −C4 )アルコキシ
基、(C1 −C4 )ハロアルキル基、(C1 −C4 )ハ
ロアルコキシ基、シアノ基またはニトロ基を示し、R5
が水素原子またはシアノ基を示し、R6 が非置換の(C
4 −C6 )分枝アルキル基を示す請求項1記載のヒドラ
ジン誘導体。 - 【請求項3】 Aが水素原子を示し、R1 がメチル基ま
たはエチル基を示し、R2 、R3 およびR4 が、それぞ
れ独立に水素原子、ハロゲン原子、(C1 −C2 )アル
キル基、(C1 −C2 )アルコキシ基、(C1 −C2 )
ハロアルキル基、(C1 −C2 )ハロアルコキシ基、シ
アノ基またはニトロ基を示し、R5 が水素原子を示し、
R6 が非置換の(C4 −C6 )分枝アルキル基を示す請
求項2記載のヒドラジン誘導体。 - 【請求項4】 N−4−メチルベンゾフラン−5−カル
ボ−N’−tert−ブチル−N’−3,5−ジメチル
ベンゾイルヒドラジンおよびN−4−メチルベンゾフラ
ン−5−カルボ−N’−1,2,2−トリメチルプロピ
ル−N’−3,5−ジメチルベンゾイルヒドラジンから
選ばれる請求項3記載のヒドラジン誘導体。 - 【請求項5】 請求項1〜4記載のヒドラジン誘導体を
有効成分として含有することを特徴とする殺虫組成物。 - 【請求項6】 請求項1〜4記載のヒドラジン誘導体を
害虫に施用することを特徴とする殺虫方法。 - 【請求項7】 一般式 【化2】 (式中AおよびR1 〜R6 は請求項1で定義した通りで
ある)で示されるヒドラジン誘導体の製造法であって、
不活性溶媒中塩基の存在下で式 【化3】 (式中A、R1 、R5 、R6 は上記で定義した通りであ
る)のヒドラジド化合物を、式 【化4】 (式中、Xはハロゲン原子であり、R2 〜R4 は上記で
定義した通りである)のハロゲン化ベンゾイル化合物と
反応させることからなる方法。 - 【請求項8】 請求項1記載の一般式(1)でR5 が水
素原子であるヒドラジン誘導体の製造法であって、式 【化5】 (式中AおよびR1 は上記で定義した通りであり、Xは
ハロゲン原子である)のハロゲン化ベンゾイル化合物
を、不活性溶媒中、塩基の存在下で式 【化6】 (式中、R2 〜R4 、R6 は上記で定義した通りであ
る)のヒドラジド化合物と反応させることからなる方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03855895A JP3600298B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 新規ヒドラジン誘導体およびそれを有効成分とする殺虫組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03855895A JP3600298B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 新規ヒドラジン誘導体およびそれを有効成分とする殺虫組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08231528A true JPH08231528A (ja) | 1996-09-10 |
JP3600298B2 JP3600298B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=12528632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03855895A Expired - Fee Related JP3600298B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 新規ヒドラジン誘導体およびそれを有効成分とする殺虫組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3600298B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1011015A1 (en) * | 1998-12-16 | 2000-06-21 | Konica Corporation | Silver halide photographic light sensitive material and hydrazine compound employed in it |
US7304161B2 (en) | 2003-02-10 | 2007-12-04 | Intrexon Corporation | Diaclhydrazine ligands for modulating the expression of exogenous genes in mammalian systems via an ecdysone receptor complex |
US9102648B1 (en) | 2003-02-28 | 2015-08-11 | Intrexon Corporation | Bioavailable diacylhydrazine ligands for modulating the expression of exogenous genes via an ecdysone receptor complex |
US9127024B2 (en) | 2013-03-15 | 2015-09-08 | Intrexon Corporation | Boron-containing diacylhydrazines |
US9944659B2 (en) | 2014-09-17 | 2018-04-17 | Intrexon Corporation | Boron-containing diacylhydrazine compounds |
-
1995
- 1995-02-27 JP JP03855895A patent/JP3600298B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9102648B1 (en) | 2003-02-28 | 2015-08-11 | Intrexon Corporation | Bioavailable diacylhydrazine ligands for modulating the expression of exogenous genes via an ecdysone receptor complex |
US9359289B2 (en) | 2003-02-28 | 2016-06-07 | Intrexon Corporation | Bioavailable diacylhydrazine ligands for modulating the expression of exogenous genes via an ecdysone receptor complex |
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