JPH06298729A - ピロールカルボン酸誘導体の製造法 - Google Patents

ピロールカルボン酸誘導体の製造法

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JPH06298729A
JPH06298729A JP11647393A JP11647393A JPH06298729A JP H06298729 A JPH06298729 A JP H06298729A JP 11647393 A JP11647393 A JP 11647393A JP 11647393 A JP11647393 A JP 11647393A JP H06298729 A JPH06298729 A JP H06298729A
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JP
Japan
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compound
compound represented
methylpyrrole
substituted
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JP11647393A
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English (en)
Inventor
Isami Hamamoto
伊佐美 浜本
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式〔II〕で表される化合物をヨウ素と反応さ
せて式〔III〕の2,5−ジョードピロール化合物と
し,ついで該化合物と酸を反応させて式〔I〕の化合物
とする,ピロールカルボン酸誘導体の製造方法。 〔式中、R1 ,R2 は置換基を有してもよいアルキル
基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有し
てもよいアルキニル基を表す。〕 【効果】 簡便に収率よく製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、収率と簡便さにおいて
改善されたピロールカルボン酸誘導体の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】2,5−ジヨード−4−メチルピロール
−3−カルボン酸エステル及びこれを用いた、4−メチ
ルピロール−3−カルボン酸エステルの製造法に関し
て、A.H.CorwinらがJ.Am.Chem.S
oc.,75,5295(1953)に下記から
製造法を報告している。
【化10】 この方法を使えば、アセト酢酸エチル()を出発原料
として、途中、2,5−ジヨード−4−メチルピロール
−3−カルボン酸エチル()を経由し、5段階で4−
メチルピロール−3−カルボン酸エチル()を合成で
きる。(文献による総合収率約34%)
【0003】しかしながら、この合成法には以下の問題
点がある。 1)工程数が多く、の総合収率が低い 2)途中生成するジヨードピロール()の還元反応に
おいて高圧下で水素添加法を用いており簡便さに欠け
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、簡便に収率
よくピロールカルボン酸誘導体を製造することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】 発明の構成 本発明の製造法は、次の反応よりなる。
【0006】反応A:式〔II〕
【化11】 〔式中、R1 及びR2 は置換基を有してもよいアルキル
基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有し
てもよいアルキニル基を表す。〕で表される化合物とヨ
ウ素とを反応させて、式〔III 〕
【化12】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を表す。〕で表
される化合物を製造する。
【0007】反応B:式〔III 〕
【化13】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を表す。〕で表
される化合物を酸と反応させて、式〔I〕
【化14】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を表す。〕で表
される化合物を製造する。
【0008】詳細な説明 次に、本発明を詳細に説明する。
【0009】R1 及びR2 のアルキル基、アルケニル基
及びアルキニル基の置換基としては、ハロゲン、アルコ
キシ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、ア
ルキルスルホニル基、シアノ基、ジアルキルアミノ基、
アミド基などが挙げられる。 反応Aの説明 式〔II〕で表わされる化合物は例えば、本出願人による
「ピロール誘導体の製造法」平成5年4月20日付出願
に記載されている次に示す反応で製造される。
【化15】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を表し、Zはア
ルカリ金属、アルカリ土類金属を表す。〕即ち、〔V〕
と〔VI〕とを反応させることにより〔II〕を容易に得る
ことができる。
【0010】反応Aは、式〔II〕で表わされる化合物を
溶媒に加え、これに1〜5当量の塩基を単独あるいは
水、アルコールなどの溶媒にとかして加える。溶媒とし
ては、エタノール等のアルコール類、THF、ジオキサ
ン等のエーテル類、DMSO、DMF、水またはこれら
の混合物などが挙げられる。塩基としては、炭酸水素ナ
トリウムや炭酸ナトリウムのような無機塩基、あるい
は、トリエチルアミンやジイソプロピルアミンのような
有機塩基が例示できる。これに、室温〜60℃の温度下
で、ヨウ素を1〜3当量、好ましくは1.2〜1.5当
量加える。この時、ヨウ素の溶解性を上げるために、添
加物として、ヨウ化ナトリウムやヨウ化カリウムなどの
ヨウ化物を加えてもよい。室温〜100℃、好ましくは
50±5℃で加熱攪拌し、生じた結晶をろ過し、水で洗
浄して乾燥すれば、式〔III 〕で表わされる化合物を得
ることができる。このまま、次の脱ヨウ素化に使用して
もよいし、又、通常の精製法、例えば再結晶法やカラム
クロマトグラフィーにより精製を行ってもよい。
【0011】反応Bの説明 式〔III 〕で表わされる化合物を溶媒に加える。溶媒と
しては、エタノール等のアルコール類、THF、ジオキ
サン等のエーテル類、DMSO、DMP、水またはこれ
らの混合物などが挙げられる。これを塩酸や臭化水素等
の無機酸あるいはトリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸な
どの有機酸で処理する。好ましくは、塩酸がよく、この
時、式〔III 〕で表わされる化合物の溶解性を上げるた
めに、ヨウ化ナトリウムやヨウ化カリウムなどのヨウ化
物を加えると効果的と脱ヨウ素化が行える。室温〜10
0℃の温度下、好ましくは50±5℃に加熱し、生じた
ヨウ素は回収することもできる。又亜硫酸水素ナトリウ
ム等の還元剤で容易に取り除いてもよい。反応は通常3
0分以内には完了して、通常の抽出操作と後処理によ
り、粗製の式〔I〕で表わされる化合物を得ることがで
きる。精製は、例えば、蒸留又はカラムクロマトグラフ
ィー等で行なうことができる。本発明において化合物の
構造確認は、IR、NMR、MASS、融点等で行っ
た。
【0012】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に具体的に説
明する。
【0013】実施例1 2,5−ジヨード−4−メチルピロール−3−カルボン
酸エチルの合成
【化16】 2−カルボキシ−4−メチルピロール−3−カルボン酸
エチル9.9gをエタノール30mlに加え、これに、
炭酸水素ナトリウム16.8gの水溶液(120ml)
を加えた。50〜60℃に加熱し10分間攪拌し、次い
で、ヨウ素19gのエタノール溶液(200ml)をそ
の温度下でゆっくり加えた。1時間程そのまま攪拌し、
放冷後、生じた結晶をろ過し、水で洗浄し、乾燥するこ
とにより、1次晶として16gの目的物を得た。さらに
ろ液からの析出により、2次晶として0.1gの目的物
を得た。(収率80%)mp.151〜153℃
【0014】実施例2 4−メチルピロール−3−カルボン酸エチルの合成
【化17】 2,5−ジヨード−4−メチルピロール−3−カルボン
酸エチル9.73gのエタノール懸濁液35mlを50
〜60℃に加熱し、ヨウ化ナトリウム6.45gの水溶
液(6ml)を加えた。次いで、濃塩酸3mlをゆっく
りと滴下し、さらに、亜硫酸水素ナトリウム5gの水溶
液(7ml)を加えた。数分後、放冷し、反応混合物は
冷水にあけた。酢酸エチルで抽出し、有機層は、飽和炭
酸水素ナトリウム及び水により洗浄し、乾燥後溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒:ヘキサン−酢酸エチル 7/3)により精
製し、3.4gの目的物を得た。(収率95%)mp.
75〜77℃
【0015】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかな様に、式
〔III 〕で表わされる化合物及びこれを用いて式〔I〕
で表わされる化合物を簡便に収率よく製造することが初
めて可能となった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記工程a,bを経ることを特徴とす
    る、式〔I〕 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は置換基を有してもよいアルキル
    基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有し
    てもよいアルキニル基を表す。〕で表される化合物の製
    造法。 工程a:式〔II〕 【化2】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を表す。〕で表
    される化合物とヨウ素とを反応させて、式〔III 〕 【化3】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を表す。〕で表
    される化合物を製造する工程 工程b:式〔III 〕 【化4】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を表す。〕で表
    される化合物を酸と反応させて、式〔I〕 【化5】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を表す。〕で表
    される化合物を製造する工程
  2. 【請求項2】 式〔II〕 【化6】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を表す。〕で表
    される化合物とヨウ素とを反応させることを特徴とす
    る、式〔III 〕 【化7】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を表す。〕で表
    される化合物の製造法。
  3. 【請求項3】 式〔III 〕 【化8】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を表す。〕で表
    される化合物を酸と反応させることを特徴とする、式
    〔I〕 【化9】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を表す。〕で表
    される化合物の製造法。
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