JPH06298519A - 撥水性シリカゾルの製造方法 - Google Patents

撥水性シリカゾルの製造方法

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JPH06298519A
JPH06298519A JP8612993A JP8612993A JPH06298519A JP H06298519 A JPH06298519 A JP H06298519A JP 8612993 A JP8612993 A JP 8612993A JP 8612993 A JP8612993 A JP 8612993A JP H06298519 A JPH06298519 A JP H06298519A
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water
silica
silica sol
colloid
silylating agent
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JP8612993A
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Akira Umigami
暁 海上
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撥水性を付与するためのシリル化剤のロスを
抑えつつ簡易な操作で効率良く撥水性に優れたシリカゾ
ルを製造し得る方法を提供する。 【構成】 水分散シリカロイドに、非極性有機溶媒と、
水溶性アルコール、カチオン系界面活性剤およびシリル
化剤とを加え撹拌抽出して有機層と水層とに分離する第
1の工程、および第1の工程で得られた有機層を還流脱
水する第2の工程を必須の工程として含むことを特徴と
する撥水性シリカゾルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撥水性シリカゾルの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年コンクリート構造物の劣化が大きな
社会問題となっている。これは近年コンクリートが多孔
化し、外部から水が浸透しやすくなったためであり、こ
の水を遮断するため、コンクリートの表面に塗布するだ
けで防水可能な撥水材の開発が活発に行われている。現
在、このような撥水材には大きく分けて有機系撥水材と
無機系撥水材が有るが、有機系撥水材は撥水性や耐候性
の面で無機系撥水材に劣り、無機系撥水材が主流になっ
てきている。
【0003】無機系撥水材として、シリカコロイドを撥
水化処理して得た撥水性シリカゾルがあり、このような
撥水性シリカゾルの製造方法として以下の方法が知られ
ている。 (1) シリル化剤であるアルキルトリアルコキシシランを
水及び必要に応じて酸と混合し、予備加水分解させた
後、水分散シリカコロイドと反応させる方法(米国特許
第4,027,073号明細書)。 (2) 水分散シリカコロイドに、非極性有機溶媒と、カチ
オン系界面活性剤およびシリル化剤とを加えてエマルジ
ョン化した後、共沸脱水により水を除去し、さらに加熱
還流する方法(特開平4−170313号公報)。
【0004】
【発明が解決しようする課題】撥水性シリカゾルを製造
するための上記(1) の方法は、多量の水の存在下に反応
を行なうため、シリル化剤であるアルキルトリアルコキ
シシラン同志の縮合も進行するためシリル化剤のロスが
大きい上、シリカコロイド表面に反応するシリル化剤の
量も少なく、十分な撥水性を得ることができないという
欠点がある。
【0005】また上記(2) の方法は、上記(1) の方法に
比べシリル化剤のロスが少なく、得られたシリカゾルの
撥水性も優れているが、エマルジョン化、共沸脱水によ
る水の除去および加熱還流の三工程を少なくとも行なわ
なければならず、操作が煩雑であるという欠点がある。
【0006】従って本発明の目的は、シリル化剤のロス
を抑えつつ簡易な操作で効率良く撥水性に優れたシリカ
ゾルを製造し得る方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
検討を加えた結果、水分散シリカコロイドに、非極性有
機溶媒と、水溶性アルコール、カチオン系界面活性剤お
よびシリル化剤とを加えて撹拌抽出処理することにより
シリカコロイドが効率良く水相から有機相に抽出され、
次いで静置分離して水層から分離した有機層を還流脱水
処理することによりシリル化剤がシリカコロイドの表面
と効率良く反応するので、シリル化剤のロスを抑えつ
つ、わずか二工程で効率良く撥水性に優れたシリカゾル
が得られることを見い出した。
【0008】またこのようにして得られた撥水性シリカ
ゾルはコロイド粒径が小さく、分散安定性に優れ、長期
間経過しても分散性が保持されることを見い出した。
【0009】本発明はこのような知見に基づいて完成さ
れたものであり、水分散シリカコロイドに、非極性有機
溶媒と、水溶性アルコール、カチオン系界面活性剤およ
びシリル化剤とを加え撹拌抽出して有機層と水層とを分
離する第1の工程、および第1の工程で得られた有機層
を還流脱水する第2の工程を必須の工程として含むこと
を特徴とする撥水性シリカゾルの製造方法を要旨とす
る。
【0010】以下、本発明を詳説する。本発明の方法に
おいては、第1の工程として撹拌抽出処理を行なう。こ
の第1の工程の撹拌抽出処理は、水分散シリカコロイド
に、非極性有機溶媒と、水溶性アルコール、カチオン系
界面活性剤およびシリル化剤とを加えて撹拌抽出して有
機層と水層を分離することからなるものである。
【0011】撹拌抽出は、上記の必須成分を含む混合物
を撹拌することにより行なわれる。撹拌時の温度は10
〜60℃であるのが好ましい。その理由は10℃未満で
あると、溶液粘度が高くなり撹拌抽出効率が悪くなり、
また60℃を超えると、コロイドの凝集が起こり、コロ
イド粒径が大きくなるからである。撹拌時の温度は15
〜55℃がさらに好ましく、20〜50℃が特に好まし
い。撹拌時間は0.1〜2時間が好ましい。その理由
は、0.1時間未満であると、シリカコロイドの水相か
ら有機相への抽出が不十分となり、2時間を超えてもそ
れ以上の抽出は望めないからである。撹拌時間は0.2
〜1.5時間がさらに好ましく、0.3〜1時間が特に
好ましい。
【0012】この撹拌抽出により、水分散シリカコロイ
ド中のシリカコロイドが、非極性有機溶媒を主体とし、
シリル化剤等を含む有機相中に効果的に抽出されるの
で、後続の第2の工程(還流脱水工程)においてシリカ
コロイドとシリル化剤との反応が促進される。還流脱水
のための第2の工程については後に詳述する。
【0013】第1の工程で用いられる水分散シリカコロ
イドとしては、アニオン性のものであれば特に制限はな
く、例えば水ガラスを用いた酸分解電解透析法、解膠
法、イオン交換法、ケイ酸エチルを用いた加水分解法な
どの方法により得られたものをいずれも好適に用いるこ
とができる。水分散シリカコロイドは、シリカ濃度が4
0重量%以下のものを用いるのが好ましい。その理由は
シリカ濃度が40重量%を超えるとシリカコロイドの安
定性が低下するからである。
【0014】シリカコロイドの添加量はシリカ換算で溶
媒に対し0.1〜20重量%であるのが好ましい。その
理由は、シリカコロイドの添加量が0.1重量%未満で
あると最終的に得られる撥水性シリカゾル中のシリル化
処理シリカ濃度が低く、十分な撥水性が得られないし、
20重量%を超えるとシリル化処理シリカ濃度が高くな
り、コストアップにつながるからである。シリカコロイ
ドの添加量(シリカ換算)は0.3〜10重量%がさら
に好ましく、0.5〜5重量%が特に好ましい。
【0015】この水分散シリカコロイドに加えられる非
極性有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、クメン、シクロヘキサン、エチル
シクロヘキサン、デカリン、ペンタン、ヘプタン、オク
タン等の炭化水素、ミネラルスピリット等の工業ガソリ
ン、灯油等の石油系溶剤、石油化学系溶剤あるいは上記
溶剤の混合物などが挙げられる。非極性有機溶媒は、シ
リカコロイド中のシリカ重量に対して5〜1000倍量
添加するのが好ましい。その理由は、非極性有機溶媒の
添加量が1000倍量を超えると、得られる撥水性シリ
カゾル中のシリル化処理シリカ濃度が低くなり、十分な
撥水性が得られず、5倍量未満だとシリル化処理シリカ
の濃度が高くなり、コストアップにつながるからであ
る。非極性有機溶媒の添加量は、シリカコロイド中のシ
リカ重量に対して10〜333倍量であるのがさらに好
ましく、20〜200倍量であるのが特に好ましい。
【0016】本発明によれば、第1の工程において、水
の表面張力を低下させて水相と有機相とを均一にし、シ
リカコロイドの水相から有機相への抽出効率を高めるた
めに、水分散シリカコロイドに水溶性アルコールが加え
られる。
【0017】水溶性アルコールとしてはメタノール、エ
タノール、イソプロパノールの脂肪族低級アルコール等
が挙げられ、これらの溶媒をブレンドしたものでもよ
い。水溶性アルコールの添加量はシリカコロイド中の水
に対して1〜100重量%であるのが好ましい。その理
由は、水溶性アルコールの添加量が1重量%未満である
と水の表面張力を下げて有機相と水相を均一にする効果
が小さく、100重量%を超えると経済的でないからで
ある。水溶性アルコールの添加量は5〜50重量%であ
るのがさらに好ましく、10〜50重量%であるのが特
に好ましい。
【0018】また水分散コロイドに加えられるカチオン
系界面活性剤は、前記水溶性アルコールと共働して第1
の工程における抽出効率を高めるだけでなく、最終的に
得られる撥水性シリカゾルの分散安定性を保つためのも
のであるが、このようなカチオン系界面活性剤として
は、例えばアルキルアミン塩、ポリアミンおよびアミノ
アルコール脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩
(アルキルトリメチルアンモニウム塩等)、環式四級ア
ンモニウム塩(アルキルピリジニウム塩等)、水酸基を
有する四級アンモニウム塩、エーテル結合を有する四級
アンモニウム塩、アミド結合を有する四級アンモニウム
塩等のカチオン系界面活性剤が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。カチオン系界面活性剤の添加
量は、シリカコロイド中のシリカ重量に対して0.01
〜20%であるのが好ましい。その理由は、カチオン系
界面活性剤の添加量が0.01重量%未満であるとコロ
イドが良好に有機相に抽出されず、一方20重量%を超
えると最終的に得られるシリカゾルの撥水性が低下する
からである。カチオン系界面活性剤の添加量は0.05
〜10重量%がさらに好ましく、0.1〜5重量%が特
に好ましい。
【0019】水分散シリカコロイドに加えられるシリル
化剤としては、これらに限定されるものではないが、ア
ルキル置換ハロシラン類(オクタデシルトリクロロシラ
ン、オクタデシルメチルジクロロシラン、オクタデシル
ジメチルクロロシラン等)、アルキル置換アルコキシシ
ラン類(オクタデシルトリメトキシシラン、オクタデシ
ルメチルジメトキシシラン、オクタデシルジメチルメト
キシシラン等)、アルキル置換シラザン類やこれらを加
水分解して得られるヒドロキシシラン類等が挙げられ
る。
【0020】シリル化剤としては、上で例示したオクタ
デシル基などの炭素数8〜25個の長鎖アルキル基を有
するものを用いるのが好ましい。その理由は撥水性の持
続性に優れるからである。
【0021】シリル化剤の添加量は水分散シリカコロイ
ド中のシリカ重量に対して0.1〜10倍量であるのが
好ましい、その理由は0.1倍量未満では十分な撥水性
が得られず、10倍量を超えるとシリル化剤が高価であ
るため、コストアップにつながるからである。シリル化
剤の添加量は0.2〜5倍量が好ましく、0.3〜3倍
量が特に好ましい。
【0022】本発明の第1の工程における撹拌抽出後の
有機層と水層との分離は、これに限定されるものではな
いが、混合液を静置することにより行なわれる。
【0023】静置の温度は10〜60℃であるのが好ま
しい。静置温度が10℃未満だと溶液粘度が高くなり、
水層と有機層の分離性が悪くなり、60℃を超えるとコ
ロイドの凝集が起こり、コロイド粒径が大きくなるから
である。静置時の温度は15〜55℃がさらに好まし
く、20〜50℃が特に好ましい。
【0024】静置時間は0.1〜20時間であるのが好
ましい。静置時間が0.1時間未満では十分に水層と有
機層の分離が行われず、20時間を超えると製造時間が
長くなり経済的でないからである。静置時間は0.5〜
15時間がさらに好ましく、1〜12時間が特に好まし
い。
【0025】本発明においては、前記の第1の工程で得
られた、非極性有機溶媒を主体とし、シリル化剤、シリ
カコロイドを含む有機層について、第2の工程におい
て、還流脱水処理を行なう。そして、この処理により、
有機層中の微量の水を除去しつつシリル化剤がシリカコ
ロイド表面の水酸基(−OH)と効率良く反応し、シリ
カコロイド表面に撥水性の基を形成することにより目的
とする撥水性シリカゾルが得られる。
【0026】撥水性シリカゾルの撥水性の尺度は、式 (NRSi /NOH)×100 (式中、NOHはコロイドシリカ粒子表面の全水酸基数
を、NRSi はコロイドシリカ粒子表面の水酸基に結合し
たアルキルシリル基数を示す)で示される疎水化率によ
って評価されるが、本発明で得られる撥水性シリカゾル
の疎水化率は、好ましくは0.1%以上、より好ましく
は1%以上、特に好ましくは20%以上である。また撥
水性シリカゾル中のシリカ濃度は0.1〜10重量%、
好ましくは1〜10重量%である。
【0027】この第2の工程における還流脱水処理は常
圧あるいは減圧下に行なわれる。還流脱水温度は50〜
150℃が好ましい。その理由は50℃未満ではシリル
化剤とシリカコロイド表面との反応速度が遅く、150
℃を超えると微量の水分によりシリカコロイド同志の凝
集が起こりやすくなるからである。還流脱水温度は60
〜140℃がさらに好ましく、70〜130℃が特に好
ましい。還流脱水時間は0.1〜10時間であるのが好
ましい。還流脱水時間が0.1時間未満ではシリル化剤
とシリカコロイド表面の水酸基との反応が十分進行せ
ず、10時間を超えると製造に要する時間が長くなり経
済的でないからである。還流脱水時間は0.2〜5時間
がさらに好ましく、0.5〜5時間が特に好ましい。
【0028】なお、用いられた水溶性アルコールが、シ
リカコロイド抽出後、有機層に移るものである場合は還
流脱水前にこの水溶性アルコールを蒸留により除去する
必要がある。蒸留は、常圧あるいは減圧で常法により行
なわれる。
【0029】
【作用】本発明によれば、第1の工程において水分散シ
リカコロイドに、非極性有機溶媒と、水溶性アルコー
ル、カチオン系界面活性剤およびシリル化剤とを加えて
撹拌抽出処理を行なうが、この撹拌抽出処理において
は、カチオン系界面活性剤とともに添加した水溶性アル
コールの存在により水の表面張力が低下して水相と有機
相とが均一になるので、シリカコロイドが効率良く水相
から有機相に抽出される。そして第1の工程で水層と分
離することにより得られた有機層を第2の工程において
還流脱水処理することにより、微量の水を除去しつつ有
機層中のシリル化剤が有機層中に採り込まれたシリカコ
ロイド表面の水酸基と効率良く反応し、撥水性に優れた
シリカゾルが得られる。
【0030】また本発明によれば、実質的に水を含まな
い有機層を、第2工程において還流処理するため、コロ
イド粒子の凝集による粒径の増大が殆んどなく、長期間
安定に分散し得る撥水性シリカゾルが得られる。
【0031】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。 実施例1 シリカ粒子径が20nmであり、シリカ濃度が20重量%
である水分散アニオン性シリカコロイド(触媒化成工業
(株)製S−20L)50gに、非極性有機溶媒として
トルエン400g、カチオン系界面活性剤としてアルキ
ル第4級アンモニウム塩(花王(株)製コータミンD8
6P)2g、水溶性アルコールとしてエタノール20
g、シリル化剤としてオクタデシルトリメトキシシラン
8gを添加し、室温で30分撹拌混合した。この溶液を
1リットルの分液ロートに移し、20℃で12時間静置
後、上層の有機層と下層の水層とを分離した(第1の工
程)。
【0032】次に上で得られた有機層をトルエンの沸点
111℃で1時間還流脱水して420gの撥水性シリカ
ゾル溶液(シリカ濃度2.4wt%)を得た(第2の工
程)。得られた撥水性シリカゾル溶液を分析した結果、
SiO2 濃度は2.4重量%(重量分析)、疎水化率は
90%(液体クロマトグラフィー法による)、pHは
7.0、コロイド粒径は28nm(光散乱法)であった。
【0033】この撥水性シリカゾルの溶液の1gをJI
S 1−3モルタル板(100×100×10mm)塗布
し、室温で24時間乾燥後、スポイトで1滴(0.03
cc)の水を垂らし、その水滴の直径を測定したところ、
1.3mmであり、優れた撥水性が確認された。なお、比
較のため、撥水性シリカゾルを塗布しないJIS 1−
3モルタル板にスポイトで1滴(0.03cc)の水を垂
らし、その水滴の直径を測定したところ、12.2mmで
あった。さらに、この撥水性シリカゾル溶液を100cc
のサンプル瓶に入れ室温で30日間静置しても沈澱は認
められず、撥水性シリカゾルの経時安定性が確認され
た。
【0034】実施例2 エタノール20gの代りにイソプロパノール20gを用
いたこと、撹拌抽出後に得られた有機層からイソプロパ
ノールを除去するため常圧蒸留を行なった後、蒸気温度
がトルエンの沸点111℃になった時点で還流経路に切
り換えて還流脱水したことを除くと実施例1と同様にし
て行ない、420gの撥水性シリカゾル溶液(シリカ濃
度4.2wt%)を得た。
【0035】得られた撥水性シリカゾル溶液を分析した
結果、SiO2 濃度は4.2重量%(重量分析)、疎水
化率は95%(液体クロマトグラフィー法による)、p
Hは6.9、コロイド粒径は28nm(光散乱法)であっ
た。
【0036】この撥水性シリカゾルの溶液の1gをJI
S 1−3モルタル板(100×100×10mm)塗布
し、室温で24時間乾燥後、スポイトで1滴(0.03
cc)の水を垂らし、その水滴の直径を測定したところ、
1.2mmであり、優れた撥水性が確認された。
【0037】さらに、この撥水性シリカゾル溶液を10
0ccのサンプル瓶に入れ室温で30日間静置しても沈澱
は認められず、撥水性シリカゾルの経時安定性が確認さ
れた。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、撥水性を
付与するためのシリル化剤のロスを抑えつつ簡易な操作
で効率良く撥水性に優れたシリカゾルを得ることができ
る方法が提供された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分散シリカコロイドに、非極性有機溶
    媒と、水溶性アルコール、カチオン系界面活性剤および
    シリル化剤とを加え撹拌抽出して有機層と水層とに分離
    する第1の工程、および第1の工程で得られた有機層を
    還流脱水する第2の工程を必須の工程として含むことを
    特徴とする撥水性シリカゾルの製造方法。
JP8612993A 1993-04-13 1993-04-13 撥水性シリカゾルの製造方法 Withdrawn JPH06298519A (ja)

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