JPH0629830U - 防炎シート - Google Patents

防炎シート

Info

Publication number
JPH0629830U
JPH0629830U JP7353292U JP7353292U JPH0629830U JP H0629830 U JPH0629830 U JP H0629830U JP 7353292 U JP7353292 U JP 7353292U JP 7353292 U JP7353292 U JP 7353292U JP H0629830 U JPH0629830 U JP H0629830U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame
retardant
halogen
flameproof sheet
rubber layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7353292U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2587171Y2 (ja
Inventor
文男 赤石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Rubber Ltd filed Critical Fujikura Rubber Ltd
Priority to JP1992073532U priority Critical patent/JP2587171Y2/ja
Publication of JPH0629830U publication Critical patent/JPH0629830U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2587171Y2 publication Critical patent/JP2587171Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防炎性に優れ、しかも燃焼時に有毒ガスを発
生しない防炎シートを提供する。 【構成】 ハロゲンを含まない難燃性繊維より成る布体
1の少なくとも一方の面にハロゲンを含まない難燃性ゴ
ム層2を設けたことを特徴とする。 【効果】 本考案による防炎シートは柔軟性があり、か
つハロゲンを含まない布体および難燃性ゴム層より成っ
ているため、消火時などに有毒ガスを生じることがない
と言う利点がある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】
本考案は防炎シート、さらに詳細には家庭内、工場内などにおいて不用意な発 火ないし着火がなされた場合、火炎の上から上記シートを被せることにより火災 の延焼を防止し、かつ有毒ガスを発生させない防炎シートに関する。
【0002】
【従来技術および問題点】
従来このような延焼防止用の防炎シートとしては、ガラスクロスを使用したも のが使用されている。しかしながら、たとえばガス状の物質が燃焼している場合 、ガラスクロスの織り目を通過してガス状物質が透過してしまい、シート表面で 再着火する恐れがあるという欠点があった。またガラスクロスでは溶融温度が8 50℃程度のため、熔接火花等高温にさらされる用途では穴などが開いてしまう 恐れがあった。
【0003】 上述の欠点を除去するために、ガラスクロスの表面にポリビニルクロライド、 クロロプレンゴム、CPE等のハロゲンポリマーより成る難燃層を設け、ガスの 透過を防止した防炎シートも開発されている。しかしながら、このような防炎シ ートによれば、前述の難燃層が塩素を含んでいるため、燃焼時に有毒なハロゲン ガス、黒煙を発生するという欠点があった。
【0004】 本考案は上述の欠点に鑑みなされたものであり、防炎性に優れ、しかも燃焼時 に有毒ガスを発生しない防炎シートを提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本考案の防炎シートはハロゲンを含まない難燃性 繊維より成る布体の少なくとも一方の面にハロゲンを含まない難燃性ゴム層を設 けたことを特徴とする。
【0006】 本考案によれば、基材となる布体および難燃性ゴム層にハロゲンを含まない材 料を使用しているため、防炎性が優れ、かつ有毒ガスを発生しない防炎シートと することができる。
【0007】
【考案の具体的説明】
図1は本考案の断面図であるが、この図より明らかなように本考案による防炎 シートはハロゲンを含まない難燃性繊維より成る布体1の両面にハロゲンを含ま ない難燃性ゴム層2を設けた構造になっている。この実施例においては難燃性ゴ ム層2は表面に設けられているが、本考案においては少なくとも片面あればよく 、これらを複数層積層してもよい。
【0008】 上述のような布体を構成するハロゲンを含まない難燃性繊維としては、ガラス 繊維、ロックウールなどの無機繊維、フェノール系、アクリル系、アラミド系の 有機繊維などを用いることができる。
【0009】 さらに、ハロゲンを含まない難燃性ゴム層2としては、たとえばエチレンプロ ピレン系、ブチル系、シリコン系、SBR、NR系ゴムなどを難燃化したものを 使用することができる。さらにEVA、EEA等のポリオレフィン系、ウレタン 系などのハロゲンを含まないエラストマーを難燃化したものを使用することがで きる。
【0010】 上記エラストマーを難燃化するために添加される難燃剤としては、たとえば結 晶水を放出し燃焼温度を下げ難燃化する金属水和物を使用することができる。こ のような金属水和物としては、たとえば水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウ ムなどの一種以上を使用することができる。このような金属水和物はゴム分10 0重量部に対し100〜500重量部添加するのがよい。100重量部未満であ ると難燃効果が小さく、一方500重量部を越えると加工性が低下する。
【0011】 上述のような難燃剤とともに、さらに難燃性を向上させるため、りん、たとえ ば赤りん、黄りんなどの一種以上を添加することができる。りんは固相、液相で 添加するのが好ましく、特に固相において機能が良好である。分解段階の化学反 応を炭素ができやすい方向に向け、一酸化炭素、二酸化炭素などができにくいす るので、この炭素が表面膜を形成し、物理的に酸素を遮蔽し、可燃ガスの拡散を 防止し、炭素の気化を防せぐ。上述のようなりんは、好ましくは10〜50重量 部添加する。10重量部未満であると難燃化にほとんど寄与しない恐れがあり、 一方50重量部を越えるとゴムの物性を損なう恐れを生じる。
【0012】 上述金属水和物とともにあるいは金属水和物およびりんとともに、さらに難燃 性を向上させるためりん酸化合物およびその塩の一種以上を添加することもでき る。上述のようなりん酸化合物、りん酸塩としてはたとえば、メタりん酸塩、ポ リりん酸塩、ウルトラりん酸塩、オルトりん酸水素塩などの一種以上を挙げるこ とができる。このような化合物及び塩はガラス状になって表面を被い、物理的に 酸素を遮断する。上述のようなりん酸化合物、りん酸塩の一種以上は、好ましく は10〜100重量部添加する。10重量部未満であると、難燃性を向上させる 効果が小さく、一方100重量部を越えて添加しても効果は向上しないからであ る。
【0013】 このような難燃性ゴム層2の厚さは、好ましくは0.1〜1.0mmであるの がよい。0.1mm未満であると充分な防炎性が得られない恐れがあり、一方1 .0mmを越えると、柔軟性が失われ、かつ重量増になり運搬性、施工性を損な う恐れがある。
【0014】
【実施例】
ガラスクロスの両面に、ゴム分100重量部に対し水酸化マグネシウム100 重量部、りん酸アンモニウム50重量部を添加して難燃化したエチレンプロピレ ン(EPDM)ゴム層を厚さ0.3mm積層し防炎シートを製造した。
【0015】 比較のため、ガラスクロスを3層積層した防炎シートおよびガラスクロスの両 面にクロロプレンゴム難燃配合ゴムを0.3mm積層したものを使用し、ガソリ ン燃焼部上部におおい被せた。
【0016】 この結果、本考案の防炎シートは端部から初期火がでたが、押さえることによ り容易に消火した。さらに有毒ガス、黒煙の発生はなかった。一方、ガラスクロ スを単に積層したものは、初期は消えたように見えたが、時間がたつと、クロス 表面より発火した。また、多数層積層しているので、重量が大きく取り扱いに不 便をきたした。さらにクロロプレンゴム層を有する防炎シートは黒煙を発生する と共にゴム表面にひびわれが生じ、さらに時間が経過すると表面が発火した。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による防炎シートは柔軟性があり、かつハロゲン を含まない布体および難燃性ゴム層より成っているため、消火時などに有毒ガス を生じることがないと言う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による防炎シートの断面図。
【符号の説明】
1 難燃性布体 2 難燃性ゴム層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲンを含まない難燃性繊維より成る布
    体の少なくとも一方の面にハロゲンを含まない難燃性ゴ
    ム層を設けたことを特徴とする防炎シート。
JP1992073532U 1992-09-30 1992-09-30 防炎シート Expired - Lifetime JP2587171Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992073532U JP2587171Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 防炎シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992073532U JP2587171Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 防炎シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0629830U true JPH0629830U (ja) 1994-04-19
JP2587171Y2 JP2587171Y2 (ja) 1998-12-14

Family

ID=13520942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992073532U Expired - Lifetime JP2587171Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 防炎シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2587171Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200482011Y1 (ko) * 2015-06-01 2016-12-08 권준구 소방포 포장체
JP2019181821A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 株式会社古河テクノマテリアル 延焼防止シート及びその製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4850074A (ja) * 1971-10-30 1973-07-14
JPS59202848A (ja) * 1983-05-02 1984-11-16 日東紡績株式会社 吸音特性を有する防火・撥水シ−ト
JPS63182629U (ja) * 1987-02-12 1988-11-24
JPS63183629U (ja) * 1987-05-18 1988-11-25

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4850074A (ja) * 1971-10-30 1973-07-14
JPS59202848A (ja) * 1983-05-02 1984-11-16 日東紡績株式会社 吸音特性を有する防火・撥水シ−ト
JPS63182629U (ja) * 1987-02-12 1988-11-24
JPS63183629U (ja) * 1987-05-18 1988-11-25

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200482011Y1 (ko) * 2015-06-01 2016-12-08 권준구 소방포 포장체
JP2019181821A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 株式会社古河テクノマテリアル 延焼防止シート及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2587171Y2 (ja) 1998-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2646068C2 (ru) Эластомерное тело для амортизации колебаний
JPH0825240B2 (ja) 多層フレキシブル導管
JP2009215721A (ja) 耐火断熱シート
Lomakin et al. Ecological aspects of polymer flame retardancy
EP1059330A4 (en) HALOGEN-FREE FLAME RETARDANT COMPOSITION
KR101618654B1 (ko) 친환경 및 무독성 발포방염제가 코팅된 방염망
JPH0629830U (ja) 防炎シート
KR101946537B1 (ko) 용접포용 방염 코팅 조성물 및 이를 이용한 용접포
Zaripov et al. Additives to reduce the flammability of polymers
JP3718639B2 (ja) 防火性を有するシート防水構造
JPH0244612A (ja) ケーブル用難燃テープ
JPS5953781A (ja) 難撚性パイル織編物
KR20080003279U (ko) 열발포성 깔개와 전선격벽 구조물이 부착된 케이블방염트레이
US4966800A (en) Convertible textile fire block material
TWI839811B (zh) 防延燒熱塑性複合材料
JP2001200470A (ja) 電磁波シールド用布帛
CN210200380U (zh) 一种低烟无卤电缆
JPS5928574Y2 (ja) 難燃ケ−ブル
JP2892340B1 (ja) 防火シート
JP2792138B2 (ja) 難燃電気ケーブル
JP3140407B2 (ja) 防火シートおよびその取付方法
CN114031948B (zh) 一种生物基阻火隔爆材料及其制备方法
JP2569338Y2 (ja) 免震アイソレータ
WO2024014638A1 (ko) 리튬이온 배터리 화재 억제제 및 이를 포함하는 리튬이온 배터리 화재 억제 시트
JPS5928573Y2 (ja) 難燃ケ−ブル

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980929