JPH0629807A - パワーオンリセット回路 - Google Patents

パワーオンリセット回路

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JPH0629807A
JPH0629807A JP18219592A JP18219592A JPH0629807A JP H0629807 A JPH0629807 A JP H0629807A JP 18219592 A JP18219592 A JP 18219592A JP 18219592 A JP18219592 A JP 18219592A JP H0629807 A JPH0629807 A JP H0629807A
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Kenichi Sato
憲一 佐藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源が遮断されていたり不安定であってもリ
セット動作を明確に規定できるパワーオンリセット回路
を提供する。 【構成】 電源電圧を監視し、電源投入時及び瞬断時に
リセット指令を発するパワーオンリセット回路におい
て、電源電圧を監視してリセット指令を発するタイミン
グ信号を形成する電源電圧検出部10と、そのタイミン
グ信号に基づいてリセット指令を出力するフォトモスリ
レー部20とを備える。さらに、電源電圧検出部の動作
を確定できる最低電圧より低い電源電圧のときに電源電
圧検出部から出力されたタイミング信号によっては動作
しないリレードライバ部30を、電源電圧検出部及びフ
ォトモスリレー部間に介在させることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子回路のパワーオン
リセット回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器や電気機器においては、電源投
入時に機器内部の電子回路を初期状態とするために電子
回路をリセットするパワーオンリセット回路が設けられ
ている。このようなパワーオンリセット回路は、電源投
入時だけでなく、電源の瞬断時においても電子回路状態
を一義的に規定できるように電子回路をリセットするも
のである。従来、多くのパワーオンリセット回路が提案
されているが、いずれのパワーオンリセット回路も、基
本的には電源電圧を監視してその電源電圧が所定のスレ
ッシュホールド電圧を越えた以降所定時間(リセット時
間)の間対象とする電子回路をリセットさせるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来提案されているパ
ワーオンリセット回路は、電源電圧が所定のスレッシュ
ホールド電圧を越えた以降所定時間(リセット時間)の
間対象とする電子回路をリセットするので、電源電圧が
投入される前や電源電圧の監視構成の動作が確定できな
いような電源電圧でリセット指令の状態を規定しなくと
も問題となることが少ないとしてこのような場合のリセ
ット指令の出力状態を規定することは行なわれていなか
った。
【0004】しかしながら、最近の電子、電気機器の中
には、その機器を構成する部分毎に電源を有するものが
ある。例えば、通信装置においては通信装置本体と入出
力インタフェース部とで別個に電源を有し、入出力イン
タフェース部だけの電源をオンオフすることも多い。こ
のような電子、電気機器において、ある構成部分(例え
ば入出力インタフェース部)だけの電源を遮断しておく
こともなされるが、このような遮断状態にある構成部分
も信号線を介して電源が供給されている他の構成部分と
接続しているため、パワーオンリセット回路が明確に動
作を規定していない状態で両構成部分が悪影響を及ぼし
合う恐れがある。
【0005】従って、電源電圧がどのような状況にあろ
うとそのリセット指令の状態を明確に指定できるパワー
オンリセット回路が望まれている。
【0006】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、電源が遮断されていたり不安定であってもリ
セット動作を明確に規定することができるパワーオンリ
セット回路を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、電源電圧を監視し、電源投入時
及び瞬断時にリセット指令を発するパワーオンリセット
回路において、電源電圧を監視してリセット指令を発す
るタイミング信号を形成する電源電圧検出部と、そのタ
イミング信号に基づいてリセット指令を出力するフォト
モスリレー部とを備えた。
【0008】ここで、電源電圧検出部の動作を確定でき
る最低電圧より低い電源電圧のときに電源電圧検出部か
ら出力されたタイミング信号によっては動作しないリレ
ードライバ部を、電源電圧検出部及びフォトモスリレー
部間に介在させたことが好ましい。
【0009】このようなリレードライバ部が、ダーリン
トン接続されたトランジスタでなることはさらに好まし
い。
【0010】上述の電源電圧検出部として、充電時間に
よってリセット時間を規定するコンデンサを有するもの
を適用すると共に、この上記電源電圧検出部に放電用の
ショットキーダイオードを設けたことが好ましい。
【0011】
【作用】フォトモスリレー部は、電源電圧が0Vでもそ
の出力インピーダンスが低い特性を持っており、通常の
メカニカルリレーと同様な特性を示し、しかもチャタリ
ング等の不安定領域をもっていないという特徴を有する
ので、電源電圧の遮断状態や電源電圧の不安定状態での
出力インピーダンス(リセット指令)を明確に規定する
ことができる。そこで、本発明においては、電源電圧検
出部の出力をそのままリセット指令とするのではなく、
電源電圧検出部の出力側にフォトモスリレー部を設ける
こととした。
【0012】ここで、電源電圧検出部の動作を確定でき
る最低電圧より低い電源電圧のときには電源電圧検出部
からの出力は規定できない。しかし、電源電圧検出部の
動作を確定できる最低電圧より低い電源電圧のときには
電源電圧検出部から出力されたタイミング信号によって
は動作しないリレードライバ部によって、フォトモスリ
レー部をドライブするようにすれば、このようなときに
リレードライバ部が感応しないので、フォトモスリレー
部はノーマリ状態(例えばノーマリオン状態)を維持
し、リセット指令の内容を明確に規定できて好ましい。
【0013】このようなリレードライバ部を、ダーリン
トン接続されたトランジスタで構成することは構成が簡
単になるのでさらに好ましい。
【0014】また、上述の電源電圧検出部として、充電
時間によってリセット時間を規定するコンデンサを有す
るものを適用すると共に、この電源電圧検出部に放電用
のショットキーダイオードを設けることは、電源電圧が
瞬断した場合にコンデンサを迅速に放電でき、瞬断の復
帰時のリセット時間も電源投入時のリセット時間とほぼ
同じにできて好ましい。
【0015】
【実施例】以下、本発明によるパワーオンリセット回路
の一実施例を図面を参照しながら詳述する。
【0016】この実施例は、従来のパワーオンリセット
回路の(1) 電源の不安定状態や遮断状態での動作を規定
できない、という欠点を考慮してなされたものである
が、従来のパワーオンリセット回路には、下記の欠点
(2) 及び(3) を有するものもあり、これらの欠点(2) 及
び(3) を解決することも意図したものである。
【0017】(2) 電源投入時と瞬断時のリセット時間を
同一にすることができない。電源投入時であろうと瞬断
時であろうとリセット対象の電子回路を確実にリセット
させるには同様な時間を要するが、電源投入時と瞬断時
のリセット時間を同一できない従来回路が存在してい
た。例えば、リセット時間をコンデンサの充放電に伴う
両端電圧の変化で規定するような従来回路には、このよ
うな欠点を有するものが多い。
【0018】(3) 瞬断と見なす電源電圧レベルを明確に
規定できない。勿論、これでは安定したリセット動作を
実行させることができない。例えば、ダイオードやトラ
ンジスタの動作電圧を、瞬断と見なす電源電圧レベルに
利用する従来回路にこのような欠点を有するものが多
い。
【0019】図2は、上述した従来技術の欠点(1) 〜
(3) を解決しようとした場合にパワーオンリセット回路
に求められる条件例を示すものであり、この実施例の回
路もかかる要求条件を満足するように構成されている。
【0020】(a) 電源投入前(t0 以前)においても、
パワーオンリセット回路の出力インピーダンスを十分に
低いものとする。この要求は、特に、構成部分毎に電源
を有する電子、電気機器における各構成部分の電源に対
応したパワーオンリセット回路を考慮したものである。
【0021】(b) 電源投入後、電源電圧が所定のスレッ
シュホールド電圧(Vth )に達するまでは(t0 〜t1
)、電源投入前と同様に、パワーオンリセット回路の
出力インピーダンスを十分に低いものとする。
【0022】(c) 電源電圧が定常状態になったと判断で
きるスレッシュホールド電圧に達した後も、一定のリセ
ット時間(Td)が経過する前までは(t1 〜t2 )は
それ以前と同様にパワーオンリセット回路の出力インピ
ーダンスを十分に低いものとし、一定のリセット時間が
経過した以降パワーオンリセット回路の出力を高インピ
ーダンスに遷移させる。
【0023】(d) ここで、リセット時間Tdを任意に設
定できるものとする。なお、このような機能を従来の多
くのパワーオンリセット回路は有しており、この実施例
でも採用することとしている。
【0024】(e) パワーオンリセット回路が動作し定常
状態(t2 〜t3 )になってからの出力は、高インピー
ダンスに維持し、この値はリセット対象となる通常の電
子回路(例えばICでなる)から見て十分に高いものと
する。
【0025】(f) 電源瞬断時(t3 〜t4 )、直ちに出
力インピーダンスを低レベルにし、瞬断の回復後には、
電源投入時に電源電圧がスレッシュホールド電圧に達し
たときと同じ動作を実行させる。
【0026】(g) 電源電圧の監視機能を有し、瞬断と判
定するためのスレッシュホールド電圧(Vths =Vth)
をほぼ一定にする。
【0027】以上の条件のうち、条件(a) 、(b) 、(c)
及び(e) は、従来の欠点(1) を解決するための条件とな
っており、条件(c) 、(d) 及び(f) は、従来の欠点(2)
を解決するための条件となっており、条件(f) 及び(g)
従来の欠点(3) を解決するための条件となっている。
【0028】図1は、このような要求条件を満足するよ
うに構成された実施例の詳細構成を示すものである。
【0029】図1において、この実施例のパワーオンリ
セット回路は、大きくは、電源電圧検出部10と、フォ
トモスリレー部20と、電源電圧検出部10の検出出力
に応じてフォトモスリレー部20を駆動制御するリレー
ドライバ部30とから構成されている。
【0030】電源電圧検出部10は、パワーオンリセッ
ト回路向きの例えば市販されている電源電圧検出IC
(例えば三菱電機株式会社製M51953AL)11
と、この電源電圧検出IC11に外付けされたショット
キーダイオードD0及びコンデンサCxとから構成され
ている。なお、電源電圧検出IC11は、例えば、電源
電圧Vccがその定常状態の設定値5Vよりかなり小さい
0.7V以上あれば確定した動作を実行するものであ
る。
【0031】電源電圧検出IC11は、電源電圧ライン
Vcc(符号Vccは電源電圧ラインを意味すると共に電源
電圧をも意味するものとする)及びアースラインGND
間に直列に接続された抵抗R1及びR2を備え、これら
抵抗R1及びR2によって電源電圧Vccの分圧電圧を得
てオペアンプ構成の第1の比較器OP1に入力する。比
較器OP1の非反転入力端子には、第1の基準直流電源
REF1から基準電圧(例えば1.25V)も与えられ
ており、分圧電圧及び基準電圧を大小比較し、比較出力
を、スイッチング素子として用いているNPN型のトラ
ンジスタQ1のベースに与える。電源電圧ラインVcc及
びこのトランジスタQ1のコレクタ間には、第1の定電
流源(例えば5μA)I1が接続されており、トランジ
スタQ1のコレクタ及びアースラインGND間には上述
した外付けのコンデンサCxが接続されている。また、
電源電圧ラインVcc及びこのトランジスタQ1のコレク
タ間には、上述した外付けのショットキーダイオードD
0がそのカソード端子が電源電圧ラインVccに接続する
向きに接続されている。従って、トランジスタQ1がオ
フ動作しているときには定電流I1によってコンデンサ
Cxが充電され、トランジスタQ1がオン動作している
ときにはショットキーダイオードD0又はトランジスタ
Q1を通る経路によってコンデンサCxが放電されるよ
うになされている。
【0032】なお、上述した分圧抵抗R1及びR2の値
は、例えば、電源電圧Vccが安定投入状態の5Vより多
少小さい4.3Vのときに分圧電圧が1.25Vになる
ように選定されている。また、コンデンサCxの容量
は、例えば、完全に充電されている状態で両端電圧が
1.25V又はそれ以上になるように選定されている。
【0033】このように充放電動作を行なうコンデンサ
Cxの充電電圧は、オペアンプ構成の第2の比較器OP
2の反転入力端子に印加される。比較器OP2には、第
2の基準直流電源REF2から基準電圧(例えば1.2
5V)も与えられており、充電電圧及び基準電圧を大小
比較し、比較出力を、スイッチング素子として用いてい
るNPN型のトランジスタQ2のベースに与える。電源
電圧ラインVcc及びこのトランジスタQ2のコレクタ間
には、第2の定電流源(例えば25μA)I2が接続さ
れており、トランジスタQ1のコレクタは上述したリレ
ードライバ部30の入力端子に接続されている。従っ
て、トランジスタQ2がオフ動作しているときには定電
流I2をリレードライバ部30に供給し、トランジスタ
Q2がオン動作しているときには定電流I2のリレード
ライバ部30への供給は実行されない。
【0034】リレードライバ部30は、2個のNPN型
トランジスタQ31及びQ32のダーリントン接続によ
って構成されており、スイッチング動作するようになさ
れている。ダーリントン接続された初段のトランジスタ
Q31のベースには、上述した第2の定電流源I2の出
力端子が接続され、共通のコレクタには後述する発光ダ
イオードD1のカソードが接続され、ダーリントン接続
された後段のトランジスタQ32のエミッタがアースラ
インGNDに接続されている。
【0035】フォトモスリレー部20は、ノーマリオン
のフォトモスリレーIC(例えば、松下電工株式会社製
AQV414)21と、外付けの抵抗R3から構成され
ている。
【0036】電源電圧ラインVccとリレードライバ部3
0の共通コレクタ間には、抵抗R3及びフォトモスリレ
ーIC21内の発光ダイオードD1とが直列に接続され
ており、リレードライバ部30がオン動作したときに発
光ダイオードD1が発光するようになされている。この
ような発光光を受光する素子としては、並列接続された
MOS型の電界効果トランジスタQ4及びQ5が設けら
れており、これらトランジスタQ4及びQ5の相互に接
続されたゲートが発光光を受光するようになされてい
る。これらトランジスタQ4及びQ5のソースはアース
ラインGNDに接続されており、ドレインは出力ライン
OUTに接続されている。従って、トランジスタQ4及
びQ5がオン動作しているときは出力インピーダンスが
非常に小さくなり、オフ動作しているときは出力インピ
ーダンスは非常に大きくなる。
【0037】ここで、フォトモスリレーIC21を用い
るようにしたのは、このフォトモスリレーIC21が、
電源電圧Vccが0Vでもその出力インピーダンスが低い
特性を持っており、通常のメカニカルリレーと同様な特
性を示し、しかもチャタリング等の不安定領域をもって
いないという特徴を有するためである。因に、受光素子
にMOS型電界効果トランジスタ以外の半導体素子を利
用したリレーは、電源電圧Vccが0Vでの出力インピー
ダンスを規定できないものである。
【0038】以上の構成を有する実施例のパワーオンリ
セット回路の動作を、電源電圧Vccの値をパラメータに
場合分けして説明する。なお、図3は、電源が遮断され
ていた状態から投入されて所定電圧に達して安定するま
での各部の動作内容を示すタイミングチャートである。
また、図4は、瞬断時の各部の動作内容を示すタイミン
グチャートである。図3及び図4において、I2は定電
流源I2が定電流を出力している様子を示すものであ
り、Iout はリレードライバ部30に定電流が供給され
ている様子を示すものである。
【0039】(A)Vcc=0Vの場合 この状態は、図3における時点t11以前の電源投入前
の状態であり、最低動作電圧が0.7Vである電源電圧
検出IC11は動作しない。従って、発光ダイオードD
1には電流が流れず、受光トランジスタQ4及びQ5の
ソース、ドレイン間はノーマリオンのまま低インピーダ
ンスを保つ。
【0040】このように、電源投入前の状態においても
出力インピーダンスの状態を規定している点にこの実施
例の特徴がある。
【0041】(B)Vcc<0.7Vの場合 この状態は、図3における期間t11〜t12の電源投
入直後の状態であり、最低動作電圧が0.7Vである電
源電圧検出IC11は動作を規定することができない。
しかしながら、リレードライバ部30を、2個のNPN
型トランジスタQ31及びQ32のダーリントン接続に
よって構成しているため、この程度の電源電圧Vccでは
リレードライバ部30をオンさせるだけの定電流I2
(=Iout)が得られない(I2、Iout はほぼ0)。
その結果、発光ダイオードD1には電流が流れず、トラ
ンジスタQ4及びQ5のソース、ドレイン間はノーマリ
オンのまま低インピーダンスを保つ。
【0042】このように、電源電圧検出IC11の動作
が不確定な状態においては、リレー部20の駆動用トラ
ンジスタQ31及びQ32の働きによってパワーオンリ
セット回路全体の出力を低インピーダンスとする。すな
わち、この実施例は、電源や電源電圧検出IC11の不
安定な状態を回路の他の部分に伝えないという特徴を有
するものである。
【0043】(C)0.7V<Vcc<4.3Vの場合 この状態は、図3における期間t12〜t13の電源投
入後の状態であり、最低動作電圧が0.7Vである電源
電圧検出IC11は動作は確定し、電源電圧検出IC1
1は電源電圧Vccの監視を行なう。電源電圧Vccがスレ
ッシュホールド電圧Vthである4.3Vより小さいので
トランジスタQ1は比較器OP1の出力によってオン動
作する。そのため、定電流源I1からの定電流は外付け
コンデンサCxには流れ込まず、コンデンサCxの両端
電圧Vcxは小さいままである(ほぼ0V)。そのため、
比較器OP2の出力によってオンオフ制御されるトラン
ジスタQ2はオン動作し、定電流源I2からの定電流は
リレードライバ部30には供給されない。従って、この
場合にも発光ダイオードD1には電流が流れず、トラン
ジスタQ4及びQ5のソース、ドレイン間はノーマリオ
ンのまま低インピーダンスを保ち、出力インピーダンス
は低いままである。
【0044】(D)4.3V<Vccの場合 この状態は、図3における時点t13以降の電源電圧が
立ち上がって安定状態に移行する状態であり、最低動作
電圧が0.7Vである電源電圧検出IC11は確定した
電源電圧Vccの監視動作を行なう。電源電圧Vccがスレ
ッシュホールド電圧Vthである4.3Vより大きいので
トランジスタQ1は比較器OP1の出力によってオフ動
作する。そのため、定電流源I1からの定電流は外付け
コンデンサCxに流れ、コンデンサCxは充電動作して
その両端電圧Vcxを徐々に高めていく。このような充電
動作によってコンデンサCxの両端電圧Vcxが1.25
Vを越えると、その時点t14で比較器OP2の出力に
よってオンオフ制御されるトランジスタQ2はオン動作
からオフ動作に切替わる。この切替わりによって、定電
流源I2からの定電流がその切替わり時点t14からリ
レードライバ部30に駆動用電流Iout として流れるよ
うになる。従って、発光ダイオードD1にも時点t14
から電流が流れ、トランジスタQ4及びQ5がオフ動作
して出力インピーダンスは高い状態に遷移する。
【0045】なお、コンデンサCxの両端電圧Vcxは、
充電開始時点からの経過時点t、定電流I1、コンデン
サCxの容量を用いて、Vcx=I1×t/Cxで表すこ
とができる。
【0046】ここで、電源電圧Vccが初めてスレッシュ
ホールド電圧Vth(4.3V)を越えた時点t13 から出
力インピーダンスが高インピーダンスに変化するまでに
要する時間(リセット時間)Td は、コンデンサCxが
0Vから1.25Vに充電される充電時間にほぼ等し
く、この外付けコンデンサCxの容量を変えることで自
由に選定することができる。なお、コンデンサCxの容
量とリセット時間Tdとの間には、この実施例の場合に
は、Cx=3.33×Tdという関係がある。
【0047】(E)瞬断の場合 電源電圧Vccが所定の電圧5Vに安定している状態から
短時間だけスレッシュホールド電圧Vth(4.3V)以
下になった場合には、図4に示すような動作をパワーオ
ンリセット回路は行なう。
【0048】時点t20で電源電圧Vccがスレッシュホー
ルド電圧Vthを割り込むと、この時点t20でトランジス
タQ1は比較器OP1の出力によってオフ動作からオン
動作に変化する。そのため、定電流源I1からの定電流
は外付けコンデンサCxには流れ込まず充電動作は停止
され、逆に、ショットキーダイオードD0又はトランジ
スタQ1によってごく短時間に放電される。このような
放電によって、コンデンサCxの両端電圧Vcxは1.2
5Vから0Vに変化し、そのため、比較器OP2の出力
によってオンオフ制御されるトランジスタQ2はオフ動
作からオン動作に変化し、定電流源I2からの定電流は
リレードライバ部30には供給されない。従って、発光
ダイオードD1には電流が流れなくなり、出力インピー
ダンスは高インピーダンスから低インピーダンスに変化
する。
【0049】やがて、時点t21で電源電圧Vccがスレッ
シュホールド電圧Vthを越えるように復帰すると、上述
した「(D)4.3V<Vccの場合」の動作が実行さ
れ、この時点t21からほぼリセット時間Tdが経過した
時点t22で出力インピーダンスは再び高インピーダンス
に復帰する。
【0050】図4は、電源電圧Vccがスレッシュホール
ド電圧Vthを僅かに下回った瞬断の場合を示したが、瞬
断時の動作は、瞬断時間、瞬断のレベルや瞬断の変化速
度等によって異なっており、上述した(A)〜(D)の
場合の動作が組合わさって実行される。
【0051】次に、図5を用いて、コンデンサCxの放
電用にショットキーダイオードD0を設けている理由を
説明する。図5は、図1の構成からショットキーダイオ
ードD0を除外した仮想的なパワーオンリセット回路の
各部タイミングチャートである。
【0052】電源電圧Vccが電源電圧検出IC11が確
定した動作を行なう最低電圧0.7Vより小さいときに
は、動作を確定することは難しいがトランジスタQ1を
オンすることができず、しかもショットキーダイオード
D0がないので、明確な放電経路が存在せず、そのた
め、コンデンサCxの両端電圧は変化しない(非常に高
抵抗による放電)。
【0053】また、電源電圧Vccが電源電圧検出IC1
1が確定した動作を行なう最低電圧0.7Vより大きく
かつスレッシュホールド電圧Vth(4.3V)より小さ
いときには、トランジスタQ1はオン動作しており、こ
のトランジスタQ1を介した放電が行なわれる(抵抗値
約200Ω)。
【0054】さらに、電源電圧Vccがスレッシュホール
ド電圧Vthより大きいときには、トランジスタQ1が確
実にオフ動作するので、充電動作する。
【0055】従って、ショットキーダイオードD0が存
在しないパワーオンリセット回路においては、電源電圧
Vccが0.7V〜4.3Vの範囲でコンデンサCxが放
電される。そのため、電源電圧Vccが0.7Vをも割り
込むような瞬断の場合には、所定電圧5Vからの立下り
で電源電圧Vccが0.7V〜4.3Vの範囲にある期間
と、復帰時の立上りで電源電圧Vccが0.7V〜4.3
Vの範囲にある期間とでコンデンサCxに対する放電動
作が実行される。コンデンサCxが完全に放電されるに
要する時間は、その容量Cxに比例し、約600Cx
(単位はms)の期間は電源電圧Vccが0.7V〜4.
3Vの範囲にあることを要する。従って、立下りや立上
りが急峻な瞬断の場合には、完全に放電されず、復帰後
のリセット時間として所定時間Tdを確保できないこと
も生じる。
【0056】そこで、動作電圧が0.3V程度のショッ
トキーダイオードD0を設けて電源電圧Vccが0.7V
以下でも放電させるようにし、短時間での完全放電をで
きるようにした。これにより、瞬断復帰後のリセット時
間Tdとして電源投入時のリセット時間とほぼ同様な時
間を確保することができる。例えば、電源電圧Vccが
0.7V〜4.3Vの範囲にある時間が0であっても電
源電圧Vccが0.7V以下の時間が約1200Cx程度
あれば完全に放電させることができる。
【0057】従って、上記実施例によれば、電源電圧検
出部10の出力をそのままリセット指令とするのではな
く電源電圧検出部10の出力側にフォトモスリレー部2
0を設け、このフォトモスリレー部20からリセット指
令を出力させるようにしたので、電源投入前における出
力状態をも明確に規定することができる。各構成部毎に
電源を有する電子、電気機器のある構成部用のパワーオ
ンリセット回路にこの実施例を適用すると、対象とする
構成部が信号線を介して他の構成部に接続されていても
確実にリセットさせることができる。
【0058】また、上記実施例によれば、電源電圧検出
部10とフォトモスリレー部20との間に、電源電圧検
出部10の動作を確定できる最低電圧より低い電源電圧
のときに電源電圧検出部10から出力された指令によっ
ては動作しないリレードライバ部30を設け、電源電圧
検出部10が直接フォトモスリレー部20を駆動するの
ではなく、このリレードライバ部30がフォトモスリレ
ー部20を駆動するようにしたので、電源電圧検出部1
0の動作を確定できる最低電圧より低い電源電圧のとき
の出力状態をも明確に規定することができる。ここで、
リレードライバ部30をトランジスタQ31及びQ32
のダーリントン接続で構成したので簡単な構成となる。
【0059】さらに、上記実施例によれば、リセット時
間をコンデンサCxが完全に放電している時点から所定
電圧まで充電されるに要する時間とすると共に、ショッ
トキーダイオードD0をその放電用に設けたので、電源
投入時及び瞬断時のリセット時間をほぼ同様なものとす
ることができ、リセット対象の回路を瞬断時にも電源投
入時と同様に確実にリセットさせることができる。ま
た、コンデンサCxを可変コンデンサとするか、又は、
取替え可能とすることによりリセット時間を任意に設定
することができる。
【0060】さらにまた、上記実施例によれば、基準直
流電源REF1からの基準電圧が入力される比較器OP
1を用いて電源電圧がスレッシュホールド電圧以上か否
かを判定するようにしたので、ダイオードやトランジス
タの端子間電圧等でスレッシュホールド電圧を規定する
ものとは異なり、安定なスレッシュホールド電圧でリセ
ット動作を制御することができる。
【0061】なお、上記実施例は、市販されているIC
を利用して構成したものであるが、ディスクリート部品
によって構成するようにしても良く、各種のトランジス
タも極性が逆なものを適用しても良い。
【0062】また、上記実施例においては、ノーマリオ
ンのフォトモスリレーIC21を利用したものを示した
が、ノーマリオフのフォトモスリレーを用いるようにし
ても良い。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電源電
圧を監視し、電源投入時及び瞬断時にリセット指令を発
するパワーオンリセット回路において、電源電圧を監視
してリセット指令を発するタイミング信号を形成する電
源電圧検出部と、そのタイミング信号に基づいてリセッ
ト指令を出力するフォトモスリレー部とを備えたので、
電源が遮断されていたり不安定であってもリセット動作
を明確に規定することができるパワーオンリセット回路
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例が満足する要求条件の説明図である。
【図3】実施例の動作の説明用タイミングチャート(そ
の1)である。
【図4】実施例の動作の説明用タイミングチャート(そ
の2)である。
【図5】実施例においてショットキーダイオードを設け
ている理由の説明図である。
【符号の説明】
10…電源電圧検出部、11…電源電圧検出IC、20
…フォトモスリレー部、21…フォトモスリレーIC、
30…リレードライバ部、Cx…コンデンサ、D0…シ
ョットキーダイオード、Q31、Q32…ダーリントン
接続されたトランジスタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧を監視し、電源投入時及び瞬断
    時にリセット指令を発するパワーオンリセット回路にお
    いて、 電源電圧を監視してリセット指令を発するタイミング信
    号を形成する電源電圧検出部と、 そのタイミング信号に基づいてリセット指令を出力する
    フォトモスリレー部とを備えたことを特徴とするパワー
    オンリセット回路。
  2. 【請求項2】 上記電源電圧検出部の動作を確定できる
    最低電圧より低い電源電圧のときに上記電源電圧検出部
    から出力されたタイミング信号によっては動作しないリ
    レードライバ部を、上記電源電圧検出部及び上記フォト
    モスリレー部間に介在させたことを特徴とする請求項1
    に記載のパワーオンリセット回路。
  3. 【請求項3】 上記リレードライバ部が、ダーリントン
    接続されたトランジスタでなることを特徴とする請求項
    2に記載のパワーオンリセット回路。
  4. 【請求項4】 上記電源電圧検出部として、充電時間に
    よってリセット時間を規定するコンデンサを有するもの
    を適用すると共に、この上記電源電圧検出部に上記コン
    デンサの放電用のショットキーダイオードを設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のパワーオンリセット回
    路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7482847B2 (en) 2002-10-03 2009-01-27 Oki Electric Industry Co., Ltd. Power-on reset circuit
US8063584B2 (en) 2008-03-20 2011-11-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Light output device and image forming apparatus including the same

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