JPH0629743A - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JPH0629743A
JPH0629743A JP18245092A JP18245092A JPH0629743A JP H0629743 A JPH0629743 A JP H0629743A JP 18245092 A JP18245092 A JP 18245092A JP 18245092 A JP18245092 A JP 18245092A JP H0629743 A JPH0629743 A JP H0629743A
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circuit
oscillation
oscillator
resistance
resistance element
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JP18245092A
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Shigeo Kuboki
茂雄 久保木
Koji Mikawa
広治 三河
Toshiaki Okabe
俊明 岡部
Hideki Yamazaki
秀樹 山崎
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 LSI化に好適で、低電源電圧下で安定な発
振が可能な発振回路を提供すること。 【構成】 水晶振動子6と、増幅回路とを有する発振回
路において、増幅回路としてMOSトランジスタMP
1,MP2,MN1,MN2とからなるクロックドゲ−
ト構成を用い、クロック信号が入力されるMOSゲ−ト
MP1,MN1を負荷抵抗として使用することによりり
ゲインをあげ、かつ消費電流を低減できるようにする。
また、ダンピング抵抗Rdを、発振が安定状態になるま
では低抵抗に設定し、安定状態になったところで高抵抗
に切り換えるようにすることにより、発振起動を容易に
すると共に異常発振を防止する。また、増幅回路を少な
くとも負荷抵抗素子と駆動MOSトランジスタからなる
論理ゲートで構成し、低電圧発振を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固有振動子を使用した
発振回路に係り、特にマイクロプロセッサなどの半導体
集積回路装置(以後LSIと称する)に組込可能で、か
つ低電源電圧で動作可能な発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、水晶振動子を使用した発振回路
は、腕時計用ICやマイクロプロセッサなどに盛んに使
用されている。この種の発振回路は、半導体集積回路装
置の小型化、電池長寿命化に伴い、電池本数を減らし、
2V以下の低電源電圧域で動作することが要求されてい
る。
【0003】水晶振動子やセラミックフィルタを使用し
た従来のCMOS発振回路の構成を図2に示す。同図に
おいて発振回路は、2入力NANDゲ−ト10と、発振
回路出力波形整形用インバ−タ11、12と、帰還抵抗
R3と、位相補正用抵抗及びダンピング抵抗として動作
する抵抗Rdと、水晶振動子6と、発振安定化及び発振
周波数調整のための容量C4,C5とから構成されてい
る。通常、抵抗Rdの抵抗値は1k〜100kオ−ム程
度である。
【0004】次にこの発振回路の動作について図3のタ
イムチャ−トを参照して説明する。発振停止信号STP
N(負論理)がローレベル(論理0)になると、2入力
NANDゲ−ト10の出力はハイレベル(論理1)に固
定され、発振動作は停止する。 一方、発振停止信号S
TPNがハイレベルになると、2入力NANDゲ−ト1
0はインバ−タとして動作し、発振が安定化するまでは
バイアス電圧を中心とした微小電圧増幅器として働く。
【0005】発振停止信号STPNがハイレベルになる
と、発振回路はイネ−ブル状態となり、発振回路を起動
してから発振動作が安定するまでの時間である発振開始
時間TRC経過後、発振動作は安定する。
【0006】既述したようにこの種の発振回路ではより
低電源電圧で発振開始時間TRCを短縮することが要求さ
れている。水晶振動子を使用した従来の発振回路では例
えば、発振開始時間TRCは発振周波数4MHzの場合6
0mS程度である。
【0007】文献(電子通信学会誌、’78/10,V
ol.J61−C,No.10,pp636−643)
に記載されているように、水晶振動子を使用した発振回
路の発振開始電圧Vstは一般に下記のファクターによっ
て影響される。
【0008】(1)ゲ−トの駆動MOSトランジスタの
チャンネル比W/L (2)MOSトランジスタのしきい値電圧Vth (3)発振回路の外部温度 (4)水晶振動子のCI値(クリスタルインピ−ダンス
値) 一般に、発振開始電圧Vstは、Log(W/L)に反比
例するが、チャンネル比W/Lを10倍に増加させても
0.3V程度しか低下しない。
【0009】さらに、チャンネル比W/L(電流増幅率
gm)を大きくすることは消費電流が増大し、問題とな
る。MOSトランジスタのしきい値電圧Vthを下げるこ
とも発振開始電圧Vstを低下させる一方法であるが、や
はり消費電流を増加させる欠点がある。
【0010】更に水晶振動子のCI値は製造条件で決ま
る指数であり、制御が困難である。以上の条件から発振
開始電圧Vstが2V以下の発振回路を実現するのは困難
である。
【0011】一方、一般に異常発振を防止し、安定な発
振動作を実現するため水晶振動子等を使用した発振回路
に高抵抗値のダンピング抵抗Rdが設けられるが、この
ダンピング抵抗Rdは低電源電圧における発振起動特性
を悪化させる(発振開始電圧Vstを増大させる)という
問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では前述
したように、電源電圧の低電圧化に対応するためには駆
動用MOSトランジスタの電流増幅率gmを大きくする
か、しきい値電圧Vthを小さくする必要があるが、この
ようにすると消費電流の増大を招くという問題があっ
た。
【0013】更に高電源電圧域での異常発振を防止する
ために、ダンピング抵抗を必要としたが、このダンピン
グ抵抗を設けることにより低電源電圧域における発振特
性を悪化させるという問題があった。
【0014】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、LSI化に好適で低電源電圧域でも安定発
振が可能な発振回路を提供することを目的とする。すな
わち、2V以下の低い電源電圧でも短い発振開始時間で
発振を可能にするとともに、安定な発振動作が可能な発
振回路を提供することを目的とする。
【0015】また本発明は、より低電源電圧で、例えば
0.8〜1.5Vでも安定に発振することができる発振
回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の発振回路は、固
有振動子と、増幅回路とを有する発振回路において、発
振出力を遅延させる分周回路と、前記増幅回路の出力側
に接続され、前記分周回路出力によって抵抗値が可変さ
れるように制御される抵抗素子と、発振起動時には前記
抵抗素子の抵抗値を小さく、発振安定化後に該抵抗素子
の抵抗値を大きくするように分周回路出力を制御する制
御手段とを有することを特徴とする。
【0017】また本発明の発振回路は、前記抵抗素子は
デプレ−ション型MOSトランジスタで構成されてなる
ことを特徴とする。
【0018】更に本発明の発振回路は、前記抵抗素子
は、固定抵抗素子群とMOSスイッチ群とから構成さ
れ、該MOSスイッチ群を切換制御することにより前記
抵抗素子の合成抵抗値が決定されるように構成されたこ
とを特徴とする。
【0019】また本発明の発振回路は、固有振動子と、
増幅回路とを有する発振回路において、前記増幅器は、
発振回路を動作させる電源と接地間に負荷抵抗素子とM
OSトランジスタとを直列接続して構成されたインバー
タ回路であることを特徴とする。
【0020】更に本発明の発振回路は、固有振動子と、
増幅器とを有する発振回路において、前記増幅器は、発
振回路を動作させる電源と接地間に負荷抵抗素子を形成
するデプレーション型MOSトランジスタと、エンハン
スメント型MOSトランジスタとを直列接続したインバ
ータ回路であることを特徴とする。
【0021】また本発明の発振回路は、前記負荷抵抗素
子を形成するデプレーション型MOSトランジスタのゲ
ート電極とソース電極とが短絡されたことを特徴とす
る。
【0022】
【作用】上記構成の発振回路においては、分周回路によ
り発振出力が遅延させられ、前記増幅回路の出力側に接
続された抵抗素子の抵抗値が前記分周回路出力によって
可変されるように制御される。また制御手段により発振
起動時には前記抵抗素子の抵抗値が小さく、発振安定化
後に該抵抗素子の抵抗値が大きくなるように分周回路出
力が制御される。
【0023】また上記構成の発振回路においては、前記
抵抗素子は、固定抵抗素子群とMOSスイッチ群とから
構成され、該MOSスイッチ群を切換制御することによ
り前記抵抗素子の合成抵抗値が決定される。
【0024】更に上記構成の発振回路においては、発振
回路を構成する増幅器は、発振回路を動作させる電源と
接地間に負荷抵抗素子とMOSトランジスタとを直列接
続して構成されたインバータ回路、あるいは発振回路を
動作させる電源と接地間に負荷抵抗素子を形成するデプ
レーション型MOSトランジスタと、エンハンスメント
型MOSトランジスタとを直列接続したインバータ回路
である。そのためにしきい値電圧を低減でき(駆動NM
OSトランジスタのVthだけを考慮すればよい。式
(1)参照)、それ故発振開始電圧を低下させることが
できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1には本発明に係る発振回路の一実施例の構成
が示されている。本実施例ではLSIに適用した例を示
すが、以下の説明からもわかるように、何もLSIに限
定されることはなく、広く一般の装置に適用できること
は明らかである。
【0026】図1において、本発明に係る発振回路はク
ロックド・インバ−タゲ−トを構成するPMOSトラン
ジスタMP1,MP2と,NMOSトランジスタMN
1,MN2と、このクロックド・ゲ−トを制御する信号
を生成するインバ−タ13、14と、NMOSトランジ
スタMN3と,出力クロック波形整形用インバ−タ1
1、12と、帰還抵抗R3と,水晶振動子6と、共振容
量C4,C5と,ダンピング抵抗Rdとを有している。
【0027】上記構成において、インバ−タ11、12
は発振回路出力を波形整形してマイコンLSIなどの内
部クロック信号を生成する。
【0028】またNMOSトランジスタMN3は、発振
停止モ−ドにおいて発振停止信号STPがハイレベルの
時オンになり、クロックド・ゲ−ト出力を接地電位に固
定するプルダウン抵抗として機能する。
【0029】このように本実施例ではクロックドMOS
ゲ−トMP1,MN1とプルダウンMOS MN3によ
って発振モ−ド/発振停止モ−ドを制御出来る特長を有
する。
【0030】尚、Vccは電源電圧端子、35は発振停
止信号STPが入力される端子である。
【0031】本実施例では、CMOS発振回路としてク
ロックド・ゲ−トを採用し、また制御信号によって抵抗
値が可変となるように制御できるダンピング抵抗素子
(図1には図示せず)を採用した。
【0032】本実施例では上記クロックド.ゲ−ト構成
により低消費電流と高ゲインを実現した。ゲインGは次
式で表される。
【0033】 G=gm・rd= βp・βn(Vcc−Vthn−|Vthp|) ×〔(rN1+rN2)//(rP1+rP2)〕 (1 ) ここで、rdは負荷抵抗素子としてのMOSダイナミッ
ク抵抗、rNi,rPiはそれぞれNMOSトランジスタM
Ni、PMOSトランジスタMPiのドレイン・ソ−ス
間ダイナミック抵抗である。
【0034】またβp,βnはそれぞれPMOSトランジ
スタ,NMOSトランジスタのチャンネルコンダクタン
ス、Vthp、VthnはそれぞれPMOSトランジスタ、N
MOSトランジスタのしきい値電圧である。
【0035】発振開始電圧Vstを低減させるためにはゲ
インGを大きくする必要がある。このためには前述した
ように駆動用MOSトランジスタ MN2,MP2のサ
イズ(W/Lまたはβp、βn)を大きく設計する。本発
明の構成ではrN1とrP1の抵抗が付加されるため、さら
にゲインが増加する効果がある。
【0036】一方、MOSトランジスタMP1,MN1
のサイズを小さく設計し、高抵抗とすることにより、消
費電流を低減できる。このことはrN1とrP1が高抵抗と
なることを意味し、ゲインも増加する。
【0037】また、発振動作が安定状態になるまではダ
ンピング抵抗Rdを低抵抗に設定し、安定状態になった
ところで高抵抗に切り換えるようにすることにより、発
振起動を容易にすると共に異常発振を防止することがで
きる。
【0038】本発明の他の実施例の構成を図4に示す。
本実施例は、図1に示した実施例においてクロックド・
インバ−タの代わりにクロックド2入力NANDゲ−ト
を適用したものである。前図と同等もしくは同一の機能
を有する要素は同一符号で示してある。尚、図4(A)
は発振回路の全体構成を、図4(B)はクロックド2入
力NANDゲート33の具体的構成を示している。
【0039】これらの図において、クロックド2入力N
ANDゲ−ト33は2入力NAND部を構成するPMO
Sトランジスタ MP4,MP5と,NMOSトランジ
スタMN4,MN5と,クロックドゲ−トを形成するP
MOSトランジスタ MP3,NMOSトランジスタ
MN6から構成されている。
【0040】発振回路の発振停止、起動モードの設定は
2入力NAND部を構成するMOSトランジスタMP
5,MN5を発振停止信号STPNでオン、オフさせる
ことにより行う。MOSトランジスタMP3,MN6の
ゲ−ト電極はそれぞれ接地電位、電源電位Vccに固定
されており、MOSトランジスタMP3,MN6は負荷
抵抗素子として機能している。
【0041】次に本発明の更に他の実施例の構成を図5
に示す。本実施例に係る発振回路は基本発振回路部40
と,波形整形回路50と、基本クロックタイミング信号
32を生成する論理ブロック60と、分周回路70とか
らなる。
【0042】基本発振回路部40は、水晶振動子6と、
容量C4、C5と、2入力NANDゲ−ト10と、帰還
抵抗R3と、ダンピング抵抗Rdの機能をするDタイプ
(デプレーション型)NMOSトランジスタMN7と、
インバ−タ13とを有している。 また波形整形回路5
0は、インバ−タ11、12、16、17からなり、分
周回路70はインバ−タ28と、トグルタイプ・フリッ
プフロップ19〜27と、オアゲ−ト29から構成され
ている。
【0043】次に動作について説明する。発振停止モ−
ドに設定されている時には発振停止制御信号STPはハ
イレベルとなっており、基本発振回路部40は発振停止
状態となり、分周回路70はリセット状態となる。分周
回路70を構成するトグルタイプ・フリップフロップ1
9〜27のQ出力はすべてローレベルになるので、分周
回路70の出力31はハイレベル(電源電圧)となり、
DタイプNMOSトランジスタ MN7の抵抗値は低
く、すなわち低電源電圧でも発振しやすい状態に設定さ
れる。
【0044】発振回路が発振停止モードから発振モ−ド
に切り替えられると、すなわち発振停止信号STPがロ
ーレベルになると、基本発振回路部40が起動され、起
動時から発振開始時間TRC経過時点で信号線30−1に
はクロック信号が送られ、分周回路70に入力される。
【0045】クロック信号は、トグルタイプ・フリップ
フロップ19〜21により8分周され、さらにトグルタ
イプ・フリップフロップ22〜27により64分周され
る。このようにしてトグルタイプ・フリップフロップ2
7のQ出力33がハイレベルになり、分周回路70の出
力31はローレベルに変化し、今度はDタイプNMOS
MN7の抵抗はダンピング抵抗として機能すべく高く
設定される(MN7のゲ−ト電圧が接地電位になるため
抵抗値が高くなる)。
【0046】このとき分周回路出力33は、ハイレベル
に設定されるとオアゲ−ト29出力をハイレベルに固定
するので8分周回路出力はマスクされ、発振停止信号S
TPが次にローレベルになるまで発振モ−ド状態を保持
する。
【0047】本実施例に係る発振回路の動作について図
6のタイムチャートを参照して更に詳細に説明する。発
振回路の起動後、発振開始時間TRC経過後に基本発振回
路部40の出力は、定常振幅で安定発振に落ち着く。イ
ンバータ11、12を介して得られる基本発振回路部4
0の出力30−1はトグルタイプフリップフロップ立ち
下がりエッジセンス19、20、21により8分周さ
れ、更にトグルタイプフリップフロップ立ち下がりエッ
ジセンス22〜27で64分周される。
【0048】基本発振回路部40の出力30−1の周期
をTCとすれば、トグルタイプフリップフロップ立ち下
がりエッジセンス22〜27で構成される64分周回路
の出力33は、発振開始時点から256TC経過後にハ
イレベルになるので、同時にオアゲート29出力はハイ
レベルに固定される。したがって、256TC経過後に
正規の抵抗値のダンピング抵抗が基本発振回路部40の
出力側に挿入される。
【0049】次に本発明に係る発振回路の更に他の実施
例の構成を図7に示す。本実施例は発振回路の起動時と
発振動作が安定した時点で抵抗値の異なる2種類のダン
ピング抵抗を切り換えるようにしたものである。
【0050】本実施例に係る発振回路の構成は、基本発
振回路部40以外は図5の構成と全く同様であるので基
本発振回路部の構成についてのみその要部について示
す。尚、図5に示した要素をと同一または同一の機能を
有する要素については同一の符号を示し、重複する説明
は省略する。本実施例が図5に示した実施例と構成上、
異なるのはダンピング抵抗として機能するDタイプNM
OSトランジスタ MN7の代わりにダンピング抵抗R
4,R5(R4≪R5)、NMOSトランジスタNM
8,NM9,NMOS駆動信号生成インバータ34によ
りダンピング抵抗部を構成した点である。上記構成にお
いて、発振回路が発振停止モードに設定された場合、す
なわち、発振停止信号STPがハイレベルになった場合
には分周回路70の出力31はハイレベルとなり、NM
OSトランジスタNM8はオン状態に、NMOSトラン
ジスタNM9はオフ状態になる。この状態下では基本発
振回路部40の出力側には抵抗値が十分、小さい抵抗R
4が挿入される。
【0051】一方、発振回路が発振モード(発振停止信
号がローレベル)に設定され、発振動作が安定状態にな
ると(少なくとも発振停止信号STPがハイレベルから
ローレベルに変化した時点から256TC経過後)、上
述した動作と逆の動作を行ない、ダンピング抵抗として
機能する抵抗R5が基本発振回路部40の出力側に挿入
される。尚、抵抗R4,R5は拡散層、ポリシリコン、
デプレーションタイプNMOS抵抗等で構成される。
【0052】R3の役目をする可変抵抗素子は、Dタイ
プNMOSに限ることは無く、電気信号によって抵抗値
が変わるものなら良い。複数の抵抗素子をMOSスイッ
チで切り換えて抵抗を変化するようにしても良い。
【0053】図5及び図7に示した実施例では基本発振
回路部として従来の発振回路を用いたが、図1及び図4
に示したクロックドゲ−ト構成を用いれば低電圧におけ
る発振起動特性も大幅に改善される。これについてはこ
れまでの説明から明らかであり、図面は省略する。
【0054】図8はシングルチップマイクロプロセッサ
LSI(半導体集積回路装置)に適用した、本発明の他
の実施例を示している。プロセッサLSI123は、C
PU演算装置100、RAM101,ROM102,分
周回路103、RAMライトデ−タバス108、RAM
リ−ドデ−タバス107、ROMリ−ドデ−タバス11
8、それに発振回路から成る。発振回路は本発明によ
る、クロックドゲ−ト型インバ−タ109、帰還抵抗R
d,プルアップ用PMOSトランジスタMP6,それに
外付けの発振振動子6、共振容量C4,C5の構成から
成る。110、111は発振波形整形用インバ−タ、1
04、105はそれぞれRAMリ−ド/ライト制御用ゲ
−トを構成する2入力ANDゲ−ト、106はROMリ
−ド制御用2入力ANDゲ−トである。
【0055】クロックドゲ−ト型インバ−タ109は図
9に示した回路で構成される。また分周回路103は図
10で示され、Dタイプレベルラッチ124〜127、
2入力NORゲ−ト128、129、インバ−タ130
からなる。
【0056】次に動作について説明する。まず図11の
タイムチャ−トを参照して分周回路103の動作につい
て説明する。発振波形整形用インバ−タ111の出力1
11−1はDタイプレベルラッチから成る循環型シフト
レジスタにクロックタイミングとして入力され、シフト
動作を行う。
【0057】各ラッチのQ出力信号Q1,Q2N(Q2
の負論理信号),Q3,Q4N(Q4の負論理信号)は
図11に示すごとくになり、2入力NORゲ−ト128
出力119−2、2入力NORゲ−ト129出力119
−1は、それぞれRAMのライトクロック、リ−ドクロ
ックを形成する。
【0058】図8において、RAMリ−ドストロ−ブ信
号113はリ−ド制御信号121とリ−ドクロック11
9−1のAND論理で、RAMライトストロ−ブ信号1
14はライト制御信号120とライトクロック119−
2のAND論理で生成される。 このRAMリ−ドスト
ロ−ブ信号113とRAMライトストロ−ブ信号114
のタイミングは図11に示されている。
【0059】上述したストロ−ブタイミングでデ−タ
は、CPU演算装置100と、RAM101との間でR
AMライトデータバス108、RAMリ−ドデータバス
107を介して転送される。以上のように、通常発振ク
ロックを分周してプロセッサの内部動作タイミングクロ
ック信号群119が生成される。
【0060】本実施例のプロセッサではCPU演算装置
100からの発振停止信号122がハイレベル(信号1
12−1がローレベル)になるとクロックドゲ−ト10
9はオフ状態になり、発振動作を停止する。この時、プ
ルアップ用PMOSトランジスタMP6のゲ−ト信号1
12−1はローレベルになるのでPMOS MP6はオ
ンになり、インバ−タ110の入力は電源電圧Vccに
固定される。通常発振モ−ドではPMOS MP6はオ
フ状態である。
【0061】本実施例では電源電圧2V程度以下の低電
圧動作が可能なプロセッサLSIを実現できる。
【0062】更に、ダンピング抵抗を組み込み、外部ピ
ンを設けて外部信号制御により、或いは内部レジスタ
(RAM101)にCPU演算装置100からモ−ドデ
−タを設定することによって、該ダンピング抵抗を可変
にする機能を付加する事は容易にできることは明らかで
ある。これにより低電圧、高電圧時において発振起動が
容易で且つ、耐サ−ジノイズ性、耐異常発振特性に優れ
た発振回路を内蔵したマイクロプロセッサを実現でき
る。
【0063】本発明に係る発振回路の他の実施例の構成
を図12に示す。本実施例における発振回路の基本構成
部分である基本発振回路部は、DタイプNMOSトラン
ジスタ NM10、EタイプNMOSトランジスタ N
M9のED型インバータ回路からなる。
【0064】本実施例では電源電圧Vccの最小値を制限
するのはNMOSトランジスタ NM9のしきい値電圧
thnのみであり、大幅に発振安定化起動電圧を低減で
きる(式(1)において|Vthp|の項が零になる)。
尚、本実施例では消費電力を低下させるために電源端子
とNMOSトランジスタ NM10との間に電流制限用
抵抗R6が設けられている。
【0065】次に本発明の他の実施例の構成を図13に
示す。同図において本実施例における発振回路の基本構
成部分である基本発振回路部は、NMOSトランジスタ
NM9と、負荷抵抗R7からなるER型インバータ回
路とを含んで構成される。
【0066】本実施例においても電源電圧Vccの動作下
限を制限するのはNMOSトランジスタ NM9のしき
い値電圧のみであり、上記構成と同様の効果が期待でき
る。本実施例において消費電力を低減するには負荷抵抗
R7を大きく設計すれば良い。 尚、ダンピング抵抗R
dについては他の実施例で説明したとおりである。
【0067】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
低電源電圧レベルで安定な発振起動ができ、かつ異常発
振の防止を図った発振回路が実現でき、これをマイコン
LSI等のLSIに組み込む場合に低電源電圧化を容易
に達成できる。また、回路規模は小さくてすみ、コスト
低減に有用であるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発振回路の一実施例の構成を示す
回路図である。
【図2】水晶振動子を使用した従来の発振回路の構成を
示す回路図である。
【図3】図2に示した発振回路の動作特性を説明するタ
イミングチャートである。
【図4】本発明に係る発振回路の他の実施例の構成を示
す回路図である。
【図5】本発明に係る発振回路の更に他の実施例の構成
を示す回路図である。
【図6】図5に示した発振回路の動作状態を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図7】本発明に係る発振回路の更に他の実施例の構成
を示す回路図である。
【図8】本発明に係る発振回路をシングルチップマイク
ロプロセッサLSIに適用した場合の実施例を示す回路
図である。
【図9】図8におけるクロックドゲート型インバータの
具体的構成を示す回路図である。
【図10】図8における分周回路の具体的構成を示す回
路図である。
【図11】図8に示した発振回路の動作説明をするため
のタイミングチャートである。
【図12】本発明に係る発振回路の更に他の実施例の要
部の構成を示す回路図である。
【図13】本発明に係る発振回路の更に他の実施例の要
部の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
MP1 PMOSトランジスタ MP2 PMOSトランジスタ MP3 PMOSトランジスタ MP4 PMOSトランジスタ MP5 PMOSトランジスタ MN1 NMOSトランジスタ MN2 NMOSトランジスタ MN3 NMOSトランジスタ MN4 NMOSトランジスタ MN5 NMOSトランジスタ MN6 NMOSトランジスタ 6 発振振動子 10 2入力NANDゲ−ト 11 インバ−タ 12 インバ−タ 13 インバ−タ 14 インバ−タ 16 インバ−タ 17 インバ−タ 18 分周回路 19 トグルタイプフリップフロップ 20 トグルタイプフリップフロップ 21 トグルタイプフリップフロップ 22 トグルタイプフリップフロップ 23 トグルタイプフリップフロップ 24 トグルタイプフリップフロップ 25 トグルタイプフリップフロップ 26 トグルタイプフリップフロップ 27 トグルタイプフリップフロップ 28 インバータ 29 オアゲ−ト 33 クロックド2入力NANDゲ−ト Rd ダンピング抵抗 C4 共振容量 C5 共振容量 R3 バイアス抵抗 OSC1 LSI発振出力端子 OSC2 LSI発振入力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡部 俊明 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 山崎 秀樹 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有振動子と、増幅回路とを有する発振
    回路において、 発振出力を遅延させる分周回路と、 前記増幅回路の出力側に接続され、前記分周回路出力に
    よって抵抗値が可変されるように制御される抵抗素子
    と、 発振起動時には前記抵抗素子の抵抗値を小さく、発振安
    定化後に該抵抗素子の抵抗値を大きくするように制御す
    る制御手段とを有することを特徴とする発振回路。
  2. 【請求項2】 前記抵抗素子はデプレ−ション型MOS
    トランジスタで構成されてなることを特徴とする請求項
    1に記載の発振回路。
  3. 【請求項3】 前記抵抗素子は、固定抵抗素子群とMO
    Sスイッチ群とから構成され、該MOSスイッチ群を切
    換制御することにより前記抵抗素子の合成抵抗値が決定
    されるように構成されたことを特徴とする請求項1に記
    載の発振回路。
  4. 【請求項4】 固有振動子と、増幅回路とを有する発振
    回路において、 前記増幅器は、発振回路を動作させる電源と接地間に少
    なくとも負荷抵抗素子とMOSトランジスタとを直列接
    続して構成された論理ゲート回路であることを特徴とす
    る発振回路。
  5. 【請求項5】 固有振動子と、増幅器とを有する発振回
    路において、 前記増幅器は、発振回路を動作させる電源と接地間に少
    なくとも負荷抵抗素子を形成するデプレーション型MO
    Sトランジスタと、エンハンスメント型MOSトランジ
    スタとを直列接続した論理ゲート回路であることを特徴
    とする発振回路。
  6. 【請求項6】 前記負荷抵抗素子を形成するデプレーシ
    ョン型MOSトランジスタのゲート電極とソース電極と
    が短絡されたことを特徴とする請求項5に記載の発振回
    路。
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