JPH06296671A - 脱臭・香発生装置 - Google Patents

脱臭・香発生装置

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JPH06296671A
JPH06296671A JP4217766A JP21776692A JPH06296671A JP H06296671 A JPH06296671 A JP H06296671A JP 4217766 A JP4217766 A JP 4217766A JP 21776692 A JP21776692 A JP 21776692A JP H06296671 A JPH06296671 A JP H06296671A
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JP
Japan
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atomizing
aqueous solution
tank
deodorizing
liquid
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JP4217766A
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English (en)
Inventor
Takeshi Furukawa
武 古川
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GOLD KING CO Ltd
GOLD KING KK
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GOLD KING CO Ltd
GOLD KING KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B17/00Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
    • B05B17/04Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
    • B05B17/06Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
    • B05B17/0615Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers spray being produced at the free surface of the liquid or other fluent material in a container and subjected to the vibrations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B7/00Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas
    • B05B7/0012Apparatus for achieving spraying before discharge from the apparatus

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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Special Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単且つ安価な構成で香料が混じらない状態
で室内の脱臭および香りの発生を行なうことができるよ
うにする。 【構成】 霧化ユニット2は液補給槽7,霧化槽8から
成り、液補給槽7には酵素,香料が含有された水溶液を
充填した液補給容器10が装着され、霧化槽8の所定レ
ベルまで水溶液を補給する。霧化槽8には超音波振動子
14が配設され、水溶液を霧化する。送風ユニットによ
り吸入された外気は、開口部8cを介して霧化槽8内部
を循環して各霧化ユニット2,3,4で霧化された水溶
液を含んだ状態で送風ユニットの吹出口から放出され
る。霧化ユニット2,3,4を独立して駆動し、脱臭と
共に所望の香料のみを純粋に放出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酵素,香料等を含んだ
水溶液を霧化させて微小粒子として空気中に放出し、そ
の雰囲気を脱臭および付香して快適な状態に保持させる
ための脱臭・香発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トイレ等の異臭を発生する場
所においては、いわゆる芳香剤やスプレー或は香水等に
より異臭による悪影響を緩和することが行なわれている
が、これらの消臭効果は小規模であると共に、基本的に
脱臭作用がないため、その効果が期待できないものであ
った。
【0003】つまり、室内の空気雰囲気を向上するため
には、まず、空気中のかび,ほこり或は浮遊物等による
悪臭,たばこ臭或はアルコール臭等を脱臭してから芳香
剤等を使用することが望ましい。そこで、近年では、脱
臭を主体とした消臭剤等が出回ってきており、芳香剤に
よる効果を向上させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな脱臭剤等では、その効果の持続性が短く、例えば、
バス等の大型車両,列車,船,航空機,仮設移動可能な
待合室,集会室,公衆トイレ等といった公共の広い場所
には不適当であり、しかも、その交換頻度が高くなるた
め交換作業が面倒になる不具合がある。
【0005】一方、上述のような場所に空気清浄器や空
調設備を設けることにより室内の空気を清浄に保つこと
が考えられるが、装置が高価であると共に直接脱臭しな
いためその効果が低くなる不具合がある。
【0006】また、複数の芳香剤を使用する場合には、
芳香剤を混合したり或は次々と異なる芳香剤を入れ替え
て使用しているが、芳香剤の種類を変えるときには、前
の芳香剤がわずかでも残ると混じり合った香りが放出さ
れるため、純粋な香りが阻害されてしまう不具合があ
る。
【0007】さらに、保冷車や配送車或は倉庫等におい
ても、内部に収容する物によっては、悪臭が発生してし
まう場合があり、上述同様にして、持続的に脱臭作用が
あるものが要望されている。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、簡単且つ安価な構成で脱臭および多種
類の香りを個別に発生させ且つ持続させることができる
脱臭・香発生装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の脱臭・香発生装
置は、上部に開口部が形成され酵素,香料等の水溶液が
収容される霧化槽,液補給容器を備えこれが装着される
と前記霧化槽の所定の液補給レベルまで水溶液を補給す
る液補給機構,および前記霧化槽の底部に設けられ前記
水溶液を霧化する超音波振動子を有する複数個の霧化ユ
ニットと、前記複数個の霧化ユニットの開口部が臨むよ
うに形成された送風通路,およびこの送風通路の一端側
の吸入口から外気を吸入して前記霧化ユニットの開口部
を介して他端側の吹出口に送風する送風装置とからなる
送風ユニットを設けて構成したところに特徴を有する。
【0010】また、霧化槽の開口部を、送風装置による
送風方向と対向する位置に垂直方向に開口するように形
成すると良い。
【0011】さらに、超音波振動子の水溶液に接する電
極部を流動性のシリコーンシール材による薄膜でシール
することが好ましい。
【0012】そして、霧化ユニットに、水溶液のレベル
を検出する一対の検出電極を設けると良い。
【0013】
【作用】請求項1記載の脱臭・香発生装置によれば、液
供給機構は、液補給容器が装着されると内部に収容され
た酵素,香料等の水溶液を霧化槽の所定の液補給レベル
まで供給するようになり、霧化槽においては、その供給
された水溶液は超音波振動子から超音波振動が与えられ
ることにより霧化する。霧化槽の開口部は送風ユニット
の送風通路に臨んでいるので、送風装置からの送風によ
り霧化された細かい水溶液の粒が吹出口側から放出され
るようになる。
【0014】これにより、例えば、室内に酵素,香料等
が霧状にして散布されるので、そのうちの酵素成分の殺
菌作用により、かび菌の抑制をすると共にその他の菌類
およびほこり等の浮遊物の凝縮と沈下を行って脱臭し、
香料成分により、その脱臭された清浄な雰囲気中に香り
が与えられるようになり、したがって、清純な雰囲気中
に純粋な香料の香りを漂よわせることができ、室内の快
適性をより向上させることができる。
【0015】また、霧化ユニットを複数設け、それぞれ
に酵素,香料成分を含んだ水溶液を分けて収容している
ので、各霧化ユニットを必要に応じて運転することによ
り、発生させる香りを混合させることができると共に、
必要な香りのみを他の香りと混合させることなく発生さ
せることができる。
【0016】請求項2記載の脱臭・香発生装置によれ
ば、送風装置により吸入口から吸入された外気が送風通
路に導入されると、送風通路においては、その送風方向
に対向するように各霧化槽の開口部が位置するので、外
気の一部が各開口部の一端側から霧化槽内部に回り込ん
で霧化された水溶液を含んだ状態で開口部から出るよう
にして内部を循環するようになる。そして、外気はこの
ようにして各霧化槽の内部を循環した空気と共に送風通
路から吹出口を介して外部に吹き出される。このとき、
各霧化槽の開口部が垂直方向に形成されていることか
ら、十分に霧化されなかった比較的大きい水溶液の粒は
霧化槽の壁面に付着するなどして開口部から外部に放出
されにくいので、水溶液の霧化された細かい粒子成分の
みを効率良く放出できる。
【0017】請求項3記載の脱臭・香発生装置によれ
ば、霧化槽に設けられた超音波振動子は、両面に形成さ
れた電極部に所定周波数の電圧が印加されることによ
り、磁歪振動を起こして超音波振動を出力するが、この
とき、水溶液の粘度が酵素や香料等の種類や量に応じて
高くなっても、その水溶液と接する電極部にシリコーン
シール材でシールされているので、水溶液は粘着しにく
いシリコーンシール材を介して電極部から振動が与えら
れるようになるため、電極剥離が発生しにくくなる。し
かも、シリコーンシール材が薄膜であることから、超音
波振動子の振動出力を水溶液に伝達するのに支障がな
く、超音波振動子の性能低下を来すことなく長寿命化が
図れる。
【0018】請求項4記載の脱臭・香発生装置によれ
ば、霧化ユニットに供給されている水溶液のレベルを一
対の検出電極により検出しているので、例えば、液補給
容器内の水溶液が不足して霧化槽に所定レベルの水溶液
が供給されなくなったときには、これを検出でき、超音
波振動子を水溶液がない状態で運転することを防止する
ことができる。これにより、超音波振動子の無負荷運転
による破損などを防止することができると共に、使用者
に水溶液の補給を促すこともできる。
【0019】
【実施例】以下、本発明をバスに搭載する脱臭・香発生
装置に適用した場合の一実施例について図面を参照しな
がら説明する。
【0020】全体構成を示す図2において、装置1は、
複数個として例えば3個の霧化ユニット2,3,4と、
これらの上部に配設された送風ユニット5とから構成さ
れている。これらの霧化ユニット2,3,4は図1に示
すように構成される。即ち、矩形状をなすケース6は、
仕切板6aにより液補給槽7および霧化槽8に仕切られ
た状態に形成されている。
【0021】液補給槽7は、上部が全面開口されてお
り、底面部には液補給機構9を構成する突起部9aが立
設されている。液補給槽7には、上部開口部から液補給
容器10が着脱可能に装着されるようになっており、そ
の液補給容器10の下端部に設けられた給液キャップ1
0aは突起部9aと係合するようになっている。給液キ
ャップ10aにはばねにより付勢されて給液口を閉塞す
る弁が設けられており、弁が突設部9aと係合してばね
に抗して移動されることによりその給液口が開口されて
液補給容器10内の液を液補給槽7内の所定レベルまで
供給するようになっている。
【0022】液補給槽7の側壁には一対の検出電極1
1,11が槽内部に面するようにして配設されており、
それぞれ外部にリード線12,12が接続され、これに
より、後述するようにして液レベルを検出するようにな
っている。
【0023】仕切板6aには所定位置に連通孔13が形
成されており、液補給槽7内の液が連通孔13の位置に
達すると霧化槽8側に流入するようになっている。霧化
槽8の上部は段差を設けて形成した上板8a,8bによ
り垂直方向に開口した開口部8cが形成されている。ま
た、霧化槽8の底面部には超音波振動子14を有する振
動付与機構15が配設されており、霧化槽8内に供給さ
れた液に超音波振動を与えるようになっている。また、
霧化槽8の下部には超音波振動子14に駆動電圧を与え
る駆動回路ユニット16が配設されている。
【0024】さて、振動付与機構15は、図3に示すよ
うに、円板状をなす超音波振動子14が円筒状をなすゴ
ム製の支持体17に所定角度だけ傾けた状態で配設され
ている。この超音波振動子14は、図4に断面で示すよ
うに、セラミックス等からなる円板状の圧電基板18の
上下面に銀メッキにより電極部19a,19bが形成さ
れており、それぞれからリード線20a,20bが接続
された構成となっている。
【0025】そして、超音波振動子14の上面部は、流
動性のシリコーンシール材製の薄膜(例えば厚さ500
μm以下)21により覆われた状態に形成されており、
上面の電極部19aは、その薄膜21によりシールされ
ている。尚、シリコーンシール材製の薄膜21は、圧電
基板18が振動するときに負荷としての霧化槽8内の水
溶液と接触する電極部19aが剥離しないように保護す
るものであり、また、その緩衝効果により超音波振動の
伝達性能が低下しないようにその膜厚を適切な値に設定
している。
【0026】霧化ユニット3,4は上述した霧化ユニッ
ト2と全く同様の構成となっており、これら3個の霧化
ユニット2,3,4は、それぞれの霧化槽8の開口部8
cが前述した送風ユニット5内部に臨むように配設され
ており、それらの開口部8cの部分が送風通路22とさ
れている。そして、送風ユニット5の一端部には吸入口
23が形成され他端部には吹出口24が形成されてお
り、吸入口23には送風装置としてのファン装置25が
配設されている。図示しない駆動回路によりファン25
が回転駆動されると、吸入口23から吸入された外気が
送風通路22を介して吹出口24から放出されるように
なっている。
【0027】次に、図5を参照して電気的構成について
説明する。即ち、駆動回路ユニット16は、自励式のイ
ンバータを構成しているもので、その入力端子16a,
16bには直流電源として車載用のバッテリ(例えば直
流電圧24V)26が接続されいている。この駆動回路
ユニット16において、駆動用のnpn形のパワートラ
ンジスタ27のコレクタは、スイッチ28を介して入力
端子16aに接続されると共にバイアス用の抵抗29を
介してベースに接続されている。
【0028】単巻トランス30は、両端子30a,30
bと中間端子30cを備えており、端子30aはバイパ
スコンデンサ31とバイアス抵抗32との並列回路を介
してトランジスタ27のベースに接続され、端子30b
は入力端子16b,出力端子16dに接続され、中間端
子30cはトランジスタ27のエミッタに接続されると
共に出力端子16cに接続されている。駆動回路ユニッ
ト16の出力端子16c,16dは、超音波振動子14
の各電極部19a,19bにそれぞれリード線20a,
20bを介して接続されている。
【0029】そして、スイッチ28がオンされると、超
音波周波数の交流電圧が出力端子16c,16d間に出
力され、超音波振動子14の電極部19a,19b間に
印加されるようになっている。
【0030】尚、各霧化ユニット2,3,4の液供給槽
7に設けられた一対の検出電極11,11には、これら
を直列に接続した状態でその両端子間に図示しない検出
回路が接続されており、水溶液が霧化槽7内に供給され
ているときには検出電極11,11は水溶液に浸された
状態であることから電気抵抗が小さく、水溶液が不足し
て検出電極11,11のレベルよりも下がると電気抵抗
が大きくなることにより、水溶液の不足状態を検出する
ように構成されている。
【0031】次に、本実施例の作用について説明する。
まず、霧化ユニット2,3,4の各液補給容器10,1
0,10には、車室内に放出すべき脱臭剤としての酵素
と芳香を発する香料とを所定割合で調合した水溶液を充
填する。
【0032】この場合、混合する酵素は、かび菌の抑制
およびその他の菌類やほこり等の浮遊物を凝縮,沈下さ
せると共に、図示しない車内の壁面等に付着したたばこ
の悪臭や車内のアルコール臭その他の悪臭等を分解する
ことにより脱臭するもので、水に混合すると粘性を有す
る水溶液となる。一方、混合する香料は鉱物油系のもの
で、界面活性剤を添加して水になじませるようにしてお
り、これにより、水溶液中の香料成分は界面活性剤によ
りマスキングされるので、水溶液中で酵素により分解さ
れるのが防止されている。
【0033】次に、水溶液を充填した液補給容器10を
霧化ユニット2,3,4の各液補給槽7に装着すると、
液補給容器10の給液キャップ10aと突起部9とが係
合し、液補給容器10内の水溶液が給液口を介して液補
給槽7内に流入されるようになる。この場合、流入する
水溶液の液面が所定レベルとして給液キャップ10aの
面まで達すると、給液が停止される。そして、この所定
レベルまで給液された状態では、液補給槽7内の水溶液
は仕切板6の連通孔13を介して霧化槽8側まで流入し
ている。これにより、霧化槽8内には水溶液が所定レベ
ルまで給液され、液補給槽7内の水溶液のレベルが低下
すると、液補給容器10から水溶液が補給され、所定レ
ベルまで補給されるようになっている。
【0034】さて、このような状態で、スイッチ28が
オンされると、駆動回路ユニット16は、バッテリ26
の直流電圧(24V)が入力端子16a,16bを介し
て与えられるようになる。これにより、トランジスタ2
7にはバイアス抵抗29,32により微弱なバイアスが
与えられるようになり、そのトランジスタ27は導通状
態の初期段階に入ってコレクタ電流が流れるようにな
る。
【0035】このコレクタ電流はトランス30の端子3
0c,30b間に流れることから、電磁誘導によって端
子30c,30a間に交流電圧が発生し、これがバイア
ス抵抗32を介してトランジスタ27に交流バイアスと
して与えられる。従って、トランジスタ27は、バイア
ス抵抗29による直流バイアスとバイアス抵抗32によ
る交流バイアスとの双方が加わって深くバイアスされ
る。
【0036】このようなトランジスタ27に対するバイ
アスは、加速度的に上昇してトランジスタ27の導通状
態が深まり、遂には、トランジスタ27は完全に導通状
態となってコレクタ電流が増加しようとする。このと
き、トランス30においては、トランジスタ27からの
コレクタ電流が増加していくと飽和状態に達するので、
交流バイアスは瞬時にして減衰し、これによりトランジ
スタ27によるコレクタ電流も急減するようになる。こ
のとき、トランス30の端子30a,30c間に発生す
る逆起電力がトランジスタ27に逆バイアスとして作用
することになり、トランジスタ27は完全に遮断する。
【0037】そして、このようにトランジスタ27とト
ランス30による動作が繰り返されることにより、トラ
ンス30の端子30c,30b間には超音波周波数の振
動電圧が発生するようになり、超音波振動子14は超音
波振動を起こすようになる。つまり、トランジスタ27
とトランス30とにより直流を交流に変換する自励式イ
ンバータを構成しているのである。尚、上記動作におい
て、バイパスコンデンサ31は、トランジスタ27の導
通,遮断のスピードアップを図る補助的作用を果してい
る。
【0038】さて、このように超音波振動子14が振動
すると、霧化槽8内の水溶液は、図3にも示しているよ
うに、その振動に対応した水柱Wを超音波振動子14の
電極面に直角な方向に形成する。そして、その水柱Wの
近傍には水溶液の微小な粒が霧状に発生するようにな
る。
【0039】図示しない駆動回路によりファン装置25
が回転駆動されると、吸入口23から吸入された外気
(図2中矢印Aで示す)が送風通路22内を通過して吹
出口24から放出される(同図中矢印Bで示す)ように
なるが、このとき、送風通路22を通過する際に、外気
は霧化ユニット2,3,4の霧化槽8,8,8のそれぞ
れに形成されている開口部8cを介して霧化槽8内部を
循環した後、同じ開口部8cから放出されるようにな
り、これと同時に、霧化槽8内で生成された水溶液の霧
化された微粒子のみを巻き込んで通風するので、吹出口
24からは、霧化された水溶液微粒子を含んだ空気とし
て放出されるようになる。これは、水溶液の微粒子は霧
化槽8内で浮遊している状態では、横方向に移動して開
口部8cから出やすいが、大きい粒子になると、開口部
8cから出にくくなるからである。
【0040】この場合、複数の霧化ユニット2,3,4
が同時に駆動されている場合には、各霧化槽8に収容さ
れた水溶液の霧化された成分が放出されるので、吹出口
24からは各霧化ユニット2,3,4から霧化された成
分が混合した状態で放出されるようになる。
【0041】このようにして、水溶液を霧化して外部に
放出してゆくと、液補給容器10から逐次水溶液が補給
されるので、霧化槽8には常に所定レベルまで水溶液が
補給され、水溶液の量が一定量に制御されるので安定し
た負荷として超音波振動子14による振動付与状態が得
られる。
【0042】そして、液補給容器10内の水溶液が不足
してくると、霧化槽8への給液量が不足してくるが、こ
のとき、液補給槽7に設けられた一対の検出電極11,
11に接触する水溶液がなくなることにより、検出電極
11,11間の電気抵抗が大きくなるので、図示しない
検出回路によりこれが検出される。これにより、例え
ば、報知手段としてランプを設けたり、或はブザー等を
設けておけば、使用者に水溶液の不足状態を報知するこ
とができ、超音波振動子14を無負荷状態で運転して破
壊させるなどの不具合をなくすことができる。
【0043】また、制御回路を設けておいて、霧化ユニ
ット2,3,4のうち水溶液が不足したものの超音波振
動子14を自動的に停止させることにより無負荷運転を
防止することもできる。
【0044】尚、検出電極11,11により所定レベル
よりも低下したレベルの水溶液を検出した時点では、直
ぐに霧化槽8の水溶液がなくなる状態ではないので、例
えば、報知された時点から一定時間運転した後に水溶液
がなくなる。従って、報知されてからすぐに液を補給し
なくとも良いし、或は、液が不足した霧化ユニット2,
3或は4を使用しないようにしても良い。
【0045】次に、霧化ユニット2,3,4の運転制御
について簡単に説明する。即ち、超音波振動による霧化
動作を2ないし3分に一度程度の間欠運転とし、香りの
効果が減衰するのを防止しつつ過剰な供給をしないよう
になっている。
【0046】このような本実施例によれば、以下に示す
ような効果が得られる。即ち、第1に、3個の霧化ユニ
ット2,3,4を個別に設け、それぞれに酵素および異
なる香料を含んだ水溶液を液補給容器10,10,10
に収容した状態でセットしておけば、各個別に霧化して
放出させることができると共に、長時間使用することが
できるので、簡単且つ安価な構成で車室内を快適な状態
に保持することができ、このように霧化した酵素および
香料を車内に放出するので、その酵素成分の殺菌作用に
より、かび菌の抑制をすると共にその他の菌類およびほ
こり等の浮遊物の凝縮と沈下を行って脱臭し、香料成分
により、その脱臭された清浄な雰囲気中に香りが与えら
れるようになり、したがって、清純な雰囲気中に純粋な
香料の香りを漂よわせることができ、室内の快適性をよ
り向上させることができる。
【0047】第2に、霧化ユニット2,3,4の開口部
8cを垂直方向に開口するように形成しているので、送
風通路22に導入された外気が霧化槽8内部に循環して
吹出口24から放出でき、従って、従来の下部から風を
送る構成の場合のように水滴成分まで放出するものと異
なり、簡単な構成としながら霧化された水溶液の微粒子
成分のみを効率良く放出できる。
【0048】第3に、超音波振動子14の表面にシリコ
ーンシール材製の薄膜21を形成して銀メッキによる電
極部19aを覆うようにしたので、電極部19aは薄膜
21を介した状態で粘性を有する水溶液に振動を与える
ようになり、電極剥離の不具合が防止して長寿命化が図
れると共に、薄い膜としているので緩衝による超音波伝
達性の低下を来すことがない。また、薄膜21で電極部
19aを覆うことにより、電極部19aに水あかや有機
物,無機物等が付着するのを防止でき、超音波振動子1
4の振動発生の性能低下を防止することができる。
【0049】第4に、各霧化ユニット2,3,4の水溶
液の残量を液補給槽7に設けた一対の検出電極11,1
1により検出するようにしたので、水溶液がなくなった
ときに超音波振動子14を停止させたり或は報知するこ
とができるようになり、従って、超音波振動子14を無
負荷で運転することを防止して破壊に至る不具合を回避
することができる。
【0050】尚、上記実施例においては、複数個として
3個の霧化ユニット2,3,4を用いた場合について述
べたが、これに限らず、例えば2個でも良いし或は4個
以上設ける構成としても良い。
【0051】上記実施例においては、車載用バッテリ2
6を電源として用いる場合について説明したが、これに
限らず、例えば、他の直流電源でも良いし、或は交流電
源を整流回路により整流した電源を用いる構成としても
良い。
【0052】上記実施例においては、超音波振動子14
を傾けた状態で配置した場合について説明したが、これ
に限らず、必要に応じて傾斜角度を設定すれば良い。
【0053】上記実施例においては、各霧化ユニット
2,3,4に配設した検出電極11,11を直列に接続
してひとつの検出回路により水溶液の残量を検出する構
成としたが、これに限らず、各霧化ユニット2,3,4
のそれぞれに対応して検出回路を設ける構成としても良
い。
【0054】上記実施例においては、自励式インバータ
を設けて超音波振動子14を振動させる構成としたが、
これに限らず、超音波周波数で発振出力を得る回路であ
れば良い。
【0055】上記実施例においては、シリコーンシール
材製の薄膜21を超音波振動子14の一方の電極部19
aに形成した場合について説明したが、これに限らず、
両面に薄膜21を形成する構成としても良いものであ
る。
【0056】上記実施例においては、ファン装置25に
より、外気を導入する場合について説明したが、例え
ば、殺菌効果が強いオゾンガス或は活性酸素ガスを通風
経路22に導入するように構成しても良い。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の脱臭・香発生装置によれば、次のような効果を得るこ
とができる。
【0058】即ち、請求項1記載の脱臭・香発生装置に
よれば、酵素,香料等の水溶液を霧化する複数の霧化ユ
ニットを設け、各霧化ユニットにより独立に水溶液を霧
化させ、送風ユニットにより外気を吸入して霧化された
水溶液を含んだ状態で吹出口から放出するようにしたの
で、酵素成分の殺菌作用により、かび菌の抑制をすると
共にその他の菌類およびほこり等の浮遊物の凝縮と沈下
を行って脱臭し、香料成分により、その脱臭された清浄
な雰囲気中に香りが与えられるようになり、したがっ
て、清純な雰囲気中に純粋な香料の香りを漂よわせるこ
とができ、室内の快適性をより向上させることができ
る。
【0059】また、液補給容器により酵素,香料を含ん
だ水溶液を補給するので、長時間連続して動作させるこ
とができる。そして、霧化ユニットの運転を適宜に選択
して行うことにより、香料の種類を必要に応じて替える
ことができ、その場合でも、前の香料成分が残って混合
された不快な香りが発生することもなくなるという優れ
た効果を奏する。
【0060】請求項2記載の脱臭・香発生装置によれ
ば、霧化槽の開口部を送風装置による送風方向と対向す
る位置に垂直方向に開口するように形成したので、送風
装置から送風される外気の一部を開口部を介して霧化槽
内部に導入し、内部で霧化されている水溶液の成分を含
んだ空気として再び開口部から導出されるので、従来の
霧化槽の下部から送風する構成のものと異なり、水溶液
の大きい粒子成分を含むことなく、簡単な構成で水溶液
の霧化された成分を放出させることができるという優れ
た効果を奏する。
【0061】請求項3記載の脱臭・香発生装置によれ
ば、超音波振動子の電極部にシリコーンシール材製の薄
膜を形成したので、電極部が粘性を有する水溶液と直接
接触することがなくなり、超音波振動を発生している状
態で剥離現象が発生するのを極力低減することができ、
しかも、振動出力を低下させることがないので、超音波
振動子の性能低下を来すことなく長寿命化を図ることが
できるという優れた効果を奏する。
【0062】請求項4記載の脱臭・香発生装置によれ
ば、霧化ユニットに水溶液のレベルを検出する一対の検
出電極を設けたので、霧化槽への水溶液の供給が不足す
ることを検出して超音波振動子の無負荷運転を防止する
ことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す霧化ユニットの外観斜
視図
【図2】全体構成の斜視図
【図3】振動付与機構の外観斜視図
【図4】超音波振動子の縦断側面図
【図5】駆動回路ユニットの電気的構成図
【符号の説明】
2,3,4は霧化ユニット、5は送風ユニット、6はケ
ース、6aは仕切板、7は液補給槽、8は霧化槽、8c
は開口部、9は突起部、10は液補給容器、10aは給
液キャップ、11,11は一対の検出電極、13は連通
孔、14は超音波振動子、15は振動付与機構、16は
駆動回路ユニット、18は圧電基板、19a,19bは
電極部、21はシリコーンシール材製の薄膜、22は送
風通路、23は吸入口、24は吹出口、25はファン
(送風装置)、26はバッテリ、27はnpn形のパワ
ートランジスタ、28はスイッチ、29,32はバイア
ス用抵抗、30はトランスである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に開口部が形成され酵素,香料等の
    水溶液が収容される霧化槽と、液補給容器を備えこれが
    装着されると前記霧化槽の所定の液補給レベルまで水溶
    液を補給する液補給機構と、前記霧化槽の底部に設けら
    れ前記水溶液を霧化する超音波振動子とを有する複数個
    の霧化ユニットと、 前記複数個の霧化ユニットの開口部が臨むように形成さ
    れた送風通路と、この送風通路の一端側の吸入口から外
    気を吸入して前記霧化ユニットの開口部を介して他端側
    の吹出口に送風する送風装置とからなる送風ユニットと
    を具備したことを特徴とする脱臭・香発生装置。
  2. 【請求項2】 霧化槽の開口部は、送風装置による送風
    方向と対向する位置に垂直方向に開口するように形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の脱臭・香発生
    装置。
  3. 【請求項3】 超音波振動子は、水溶液に接する電極部
    が流動性のシリコーンシール材による薄膜でシールされ
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の脱臭・
    香発生装置。
  4. 【請求項4】 霧化ユニットは、水溶液のレベルを検出
    する一対の検出電極を有することを特徴とする請求項
    1、2または3記載の脱臭・香発生装置。
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