JPH0629632B2 - 識別塗装を施したコイルばねとその塗料及び塗装方法 - Google Patents

識別塗装を施したコイルばねとその塗料及び塗装方法

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JPH0629632B2
JPH0629632B2 JP1170510A JP17051089A JPH0629632B2 JP H0629632 B2 JPH0629632 B2 JP H0629632B2 JP 1170510 A JP1170510 A JP 1170510A JP 17051089 A JP17051089 A JP 17051089A JP H0629632 B2 JPH0629632 B2 JP H0629632B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は識別塗装を施したコイルばねと、その塗料、
及びコイルばねの塗装方法に関するものである。
[従来の技術] 一般に、コイルばねは誤った組付けを防ぐために識別塗
装が施される。
従来、コイルばねの識別塗装は製造したコイルばねにエ
アガンで焼付け塗料を塗装し、該塗料を専用の焼付け工
程で焼付けている。従来の焼付け塗料は例えばメラミン
系の樹脂を主成分としたものであり、コイルばねの低温
焼鈍工程の加熱温度より低い温度で焼付けられる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来、コイルばねの識別塗装はコイルば
ねの製造ラインとは全く別工程にてなされることより、
コイル素材から識別塗装を施したコイルばねを得るまで
の工程数が多く、手間を要する問題があった。
また、識別塗装用の従来の焼付け塗料は塗膜の密着性が
悪く、例えば自動変速機のクラッチ機構などの清浄度の
要求される部位や高温の機械油中で作動する部位に使用
した場合、作動中に塗膜が剥離して自動変速機機構の作
動不良を生ずる心配な問題があった。
そこで本発明者は研究の結果、コイルばね製造ラインの
低温焼鈍工程の温度で焼付けができ、かつ塗膜の付着性
が強固で塗膜形成後は剥離し難いコイルばね識別用塗料
を知得して本発明を達成した。
すなわち、本発明の第1の課題は塗膜の密着性が強固で
使用中に塗膜の剥離がほとんどなく、自動変速機のクラ
ッチ機構などの清浄度の要求される部位の使用に適す
る、識別塗装を施したコイルばねを提供することにあ
る。
そして、本発明の第2の課題は従来の焼付け温度より高
い200〜250℃の焼付けにて剥れ難い塗膜が得られ
るコイルばね識別塗装用の塗料を提供することにある。
また、本発明の第3の課題は識別塗装の工程をコイルば
ねの製造ラインに組込んで工程数を省略し、手間を省く
ことができる、識別塗装を施したコイルばねの塗装方法
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記した第1の課題を達成するための第1発明の手段
は、清浄度の要求される部位に使用されるコイルばねで
あって、ポリエステル変性シリコーン樹脂30〜45重
量部と着色顔料5〜20重量部と溶剤30〜40重量部
を主体とする識別用塗料が塗装されている、識別塗装を
施したコイルばねとされる。この識別用の塗料は次の第
2発明の塗料を用いることができる。
前記した第2の課題を達成するための第2発明の手段
は、ポリエステル変性シリコーン樹脂と着色顔料と溶剤
とを主体としてなる、コイルばね識別用の塗料とされ
る。本発明に使用するポリエステル変性シリコーン樹脂
は、分子の末端にメトキシ基(−OCH)や水酸基
(−OH)などの官能基をもつ低分子量のシリコーン化
合物と、ポリエステル樹脂の水酸基(−OH)の反応に
よって変性したものである。着色顔料は酸化チタン、カ
ドミウムエロー、ベンガラ、クロムエロー、カーボンブ
ラックなどの通常のものから、所望の色調ものが選択使
用される。前記溶剤はトルエン、キシレン、エチレング
リコールアセテートなどの通常の有機系の溶剤が用いら
れる。
この塗料はポリエステル変性シリコーン樹脂30.0〜45.0
重量部と、着色顔料5.0〜20.0重量部と、溶剤30.0〜40.
0重量部とよりなる。ポリエステル変性シリコーン樹脂
と着色顔料は前記した範囲を越えると、塗膜付着性が悪
くなる。溶剤は前記した範囲より多すぎると塗布後のダ
レを生じ、外観不良を生じ、前記範囲より少ないと塗装
用のパッドに塗料が付き難くなる。なお、必要により粘
度調整剤、沈降防止剤、消泡剤、その他の塗料用助剤が
配合される。各塗料成分は適当な混合手段により容易に
混合し得る。この塗料は塗装用のパレットにおいて常温
で固化し難く、長時間使用しても塗料粘度が変化し難
い。そして塗膜は耐オイル性、耐ガソリン性が大きい。
この塗料は約200〜250℃、10〜20分で焼付け
することができる。焼付け後の塗膜は密着性が強くて剥
れ難いものとなる。識別用塗料は例えば第1表に示す配
合例とされる。
そして、前記した第3の課題を達成するための第3発明
の手段は、コイル素線に対し、コイリング、第1低温焼
鈍、ショットピーニング、第2低温焼鈍及びホットセッ
ティングの各工程の処理をしてコイルばねとなすコイル
ばねの製造ラインにおける前記ショットピーニング工程
と第2低温焼鈍工程との間に、加工途中のコイルばねに
対し、識別塗料を塗布する塗装工程を設け、識別塗装し
たコイルばねを得る方法であって、前記第2低温焼鈍が
200〜250℃で焼鈍処理する工程であり、前記識別
塗料がポリエステル変性シリコーン樹脂30〜45重量
部と着色顔料5〜20重量部と溶剤30〜40重量部を
主体とし焼付け温度200〜250℃の塗料を用いるコ
イルばねの塗装方法とされる。この塗装方法により識別
塗装をしたコイルばねが得られる。
[作用] 第1発明において、識別用塗料の塗装はポリエステル変
性シリコーン樹脂の焼付けした塗膜によるので 密着性が強固である。着色顔料により塗膜は識別色を有
する。
第2発明において、ポリエステル変性シリコーン樹脂は
焼付け温度が高いので低温焼付け工程によりコイルばね
に強固に密着する。塗膜は着色顔料の色を呈する。塗膜
はポリエステル変性シリコーン樹脂により、耐オイル
性、及び耐ガソリン性を有する。
第3発明において、コイル素線はコイル巻きされ、熱処
理され、表面粗化され、塗料が塗られる。しかる後、第
2の低温焼鈍により、熱処理と塗料の焼付けがされ、次
いで最後の熱処理がされる。
[実施例] 次に、本発明の実施例を図面に従って説明する。
本実施例の方法はコイルばねの製造ラインを利用して行
なわれ、第14図に示すように、識別塗装部11を設け
たコイルばね1を得る点に特長を有する。本例のコイル
ばね1の塗装方法は製造ラインのショットピーニング工
程と第2低温焼鈍工程との間に識別塗料(単に塗料とも
いう)2の塗布工程を組込んでなる。従って、コイルば
ね1を得る塗装方法は第1図に示すようにコイル素線の
供給工程、コイリング工程、第1低温焼鈍工程、端面研
削工程、ショットピーニング工程、識別塗料塗布工程、
第2低温焼鈍工程、及びホットセッティング工程にて行
なわれる。製造工程に係わる各工程は従来の処理工程が
そのまま実施される。識別塗料の塗布工程には、例えば
第2図〜第9図に示す搬送チェン91を備えた塗装装置
3が用いられる。塗装装置3の主要部の概略構造は以下
の通りである。
塗装装置3においてコイル(なお、この明細書ではコイ
ルばねになる前の中間品をコイルという。)12は搬送
チェン91によりラチェット搬送と呼ばれる搬送法で所
定のピッチで一定方向に搬送される。搬送チェン91は
第2図に示すように、駆動用のスプロケット92及びガ
イド用のスプロケット93に掛装されてエンドレスに形
成され、搬送チェン91の所定の停止位置で塗装用のパ
ッド5が作用するようにされている。駆動用のスプロケ
ット92は駆動部9に組込まれている。第3図に示すよ
うに前記駆動部9はスウィングレバー94、ラチェット
ホイール95、第1スパーギア96が同軸とされ、第2
スパーギア97、スプロケット92が同軸とされてい
る。エアシリンダ98とスウィングレバー94は連結さ
れていて、エアシリンダ98が作動すると、ラチェット
ホイール95の回動爪951はラチェットプレート99
に係合状態で回動されることによりスウィングレバー9
4と同軸であるラチェットホイール95と第1スパーギ
ア96が回転する。従って、第1スパーギア96と係合
スル第2スパーギア97が回転し、第2スパーギア97
と同軸である2枚のスプロケット92,92が回転して
上下の搬送チェン91,91が駆動する。なお、スプロ
ケット92に固定された位置決めホイール(図示しな
い)とエアシリンダーで押圧される位置決めレバー(図
示しない)の係合により搬送チェン91,91の慣性力
による移動はロックされる。スウィングレバー94は、
ラチェットホイール95と第1スパーギア96の固定さ
れた軸に対して回動自在とされる。エアシリンダ98が
上述と逆方向に作動すると、ラチェットプレート99
は、時計回り方向に関し隣のラチェットホイール95の
回動爪951に向かって移動して、この回動爪951と
係合する。
第4図及び第5図に示すように、搬送チェン91,91
にはコイル12を保持するコイル保持部8が形成されて
いる。コイル保持部8は上下の搬送チェン91,91間
に介装部材81が取付けられ、該介装部材81のコイル
挿入孔82の下部には前後に開口部を設けて曲面状の一
対の支持板83,83が固着されている。両支持板8
3,83間のスペースにはコイル12が挿入される。少
なくとも前部の開口部はコイル12が抜けない程度の幅
とされている。前記支持板83,83後部の開口部には
押圧部材84が配置され、該押圧部材84は横向きの支
軸841によりスライド可能に介装部材81に挿通さ
れ、後端は止着部材85が取付けられている。
押圧部材84はその後面側に介装された圧縮ばね86,
86により、両支持板83,83内のスペースを狭くし
コイル12を保持し得るように常時は前方に付勢されて
いる(第7図参照)。コイル12の挿入及び保持したコ
イル12を外すに際して支持板83,83内のスペース
を広げる場合は、第6図に示すように、止着部材85の
係止片851に別のエアシリンダ先端部87が係合さ
れ、圧縮ばね86,86に抗して止着部材85を後方へ
引くことにより押圧部材84は後動される。
第9図に示すように、前記塗装装置3の塗装部は塗料槽
41及び塗料溜り42を有するパレット4と、へラ体6
1及びドクタープレート62よりなる塗料移動部6を、
塗装用のパッド5を保持するパッド保持部51とを主体
としている。なお、前記塗料溜り42は1回の塗布量の
塗料2をためるように、僅かの深さにされている。塗料
移動部6及びパッド保持部51は塗装部の移動装置7に
より移動される。すなわち、塗料移動部6及びパッド保
持部51は移動装置7においてスライドシャフト71,
71を移動する移動部材72に取付けられ、後述のパッ
ド保持部51とともに移動装置7の駆動用エアシリンダ
73により水平方向に前進・後退の移動をする。
パレット4の塗料槽41には前記した第1表配合例2
(なお、配合例2の配合成分の詳細は第2表に示し
た。)よりなるコイルばね1用の識別塗料2が貯留され
ている。
この塗料2は塗料槽41の長時間の使用において、粘性
が変化し難く、耐オイル性及び耐ガソリン性の白色塗膜
を形成する。
前記塗料溜り42は塗料槽41に続く塗料移動面43に
凹設されていて、パッド5に塗料2を供給するためのも
のである。塗料移動部6は塗料槽41の塗料2を塗料移
動面43に送るヘラ体61と、塗料移動面43の塗料2
を塗料槽41に戻すドクタープレート62よりなる。な
お、ヘラ体61は塗料移動部6の支持部材68にピン6
11により上下動可能に止着されていて、水平移動の際
は塗料槽41の斜面上端まで上昇可能である。
ドクタープレート62は上部にレバー64を有するドク
タープレート保持部63に取付けられている。ドクター
プレート保持部63は移動部材72の支持部材68の下
部に回動可能に軸着されている。レバー64の上端は移
動部材72に横向きに挿通する作動部材67の先端にピ
ン641と長孔642により連結され、作動部材67の
後端側に介装した圧縮ばね65により常時は後方へ引張
られた状態(ドクタープレート62が上方に上った状
態)にされている。(第9図実線形状のドクタープート
62参照)。移動部材72には前記レバー64を押すエ
アシリンダ66が設けられていて、エアシリンダ66で
レバー64を押し出すと、ドクタープレート保持部63
は回転してドクタープレート62は塗料移動面43にフ
ィットする。
一方、移動部材72には大径のピニオンギヤ74が回転
自在に軸着され、該ピニオンギヤ74の支軸741と同
軸にパッド保持部51が取付けられている。パッド保持
部51は先端にパッド5を備えたエアシリンダ52より
なる。ピニオンギヤ74はフレーム75に固定したラッ
ク76(第13図参照)に噛合し、かつ駆動用エアシリ
ンダ73に連繋され、駆動用エアシリンダ73の駆動の
際はピニオンギヤ74が駆動用エアシリンダ73に押さ
れてラック76における回動に伴ってパッド保持部51
も回転する。通常、パッド5は第9図の実線部分に示す
ようにエアシリンダ52が引込まれた状態で塗料溜り4
2の上方に位置している。エアシリンダ52が作動した
時はパッド5が塗料溜り42に接触し、パッド5に塗料
2が塗られる。
しかして、本例のコイルばね塗装方法は従来の製造工程
ライン及び上記した塗装装置3を用いて実施される。
すなわち、コイル素線供給工程より供給されたコイル素
線はコイリング工程にて所定径に巻かれてコイル12と
され、第1低温焼鈍工程にて、例えば200〜250
℃、15分の低温焼鈍の処理がされる。次いで端面加工
工程にてコイルの端面が研削され、ショットピーニング
工程にてコイル12の表面粗化の処理がなされる。な
お、コイル12の端面を研削しない場合は端面加工工程
は省略される。
ショットピーニング工程を経たコイル12は第2図の識
別塗料2の塗布工程に移される。
第6図に示すように、塗布工程において、搬送チェン9
1のコイル保持部8は押圧部材84がエアシリンダ先端
部87にて後方へ引かれた状態にされる。次いで第7図
に示すようにコイル挿入孔82よりコイル12が挿入さ
れ、押圧部材84がフリー状態とされ、コイル保持部8
にコイル12が保持される。しかる後、このコイル保持
部8は塗装装置3の所定位置に搬送されて停止され、パ
ッド5による塗装を待つ。なお、この時第8図に示すよ
うに押圧部材84の止着部材85にエアシリンダ先端部
88が当接され、押圧部材84の後動が防止される。
第9図及び第10図に示すように、塗料移動面43には
予めヘラ体61によって塗料2が供給され、ドクタープ
レート62によって塗料溜り42には塗料2が溜った状
態にある。パッド5はエアシリンダ52の突き出し作動
により、塗料溜り42を押圧し、外周面に塗料2が塗ら
れる(第10図参照)。塗料2の付着したパッド5はエ
アシリンダ52の引込みにより上方に戻る。
次いで、第9図に示すように駆動用エアシリンダ73が
作動され、ピニオンギヤ74が回転され、移動部材72
が待機したコイル12方向に前進移動する。
ピニオンギヤ74の支軸741が回転することよりパッ
ド5はパッド保持部51とともに回動する。移動部材7
2がコイル12に近ずいた位置まで進み、停止するとパ
ッド5はコイル12の方向に位置する。しかる後、第1
3図及び第8図に示すようにエアシリンダ52が突き出
され、パッド5がコイル保持部8のコイル12に接触
し、コイル12に塗料2を塗布する。
移動部材72の前進移動の際は第11図に示すようにヘ
ラ体61の移動によって塗料移動面43へ塗料2が押し
出される。なお、この時のドクタープレート62は塗料
移動面43に接触しない上昇位置に保持されて移動され
る。塗装後のパッド5は前記した逆順により元の位置に
戻される。なお、切換え手段によりピニオンギヤ74が
逆回転され、移動部材72が後退するときは塗料移動面
43に前進したドクタープレート62はエアシリンダ6
6の作動によりレバー64が回動され、塗料移動面43
に接触状態とされる。(第11図参照)。第12図に示
すように後退するドクタープレート62は塗料移動面4
3の塗料2を塗料槽41に戻すとともに、次回の塗装の
ために塗料溜り42に塗料2を供給する。
コイル12に塗料2の塗布後は、コイル保持部8におけ
る押圧部材84後端のエアシリンダ先端部88は当接解
除され第7図の状態にされる。そして搬送チェン91が
搬送され、コイル保持部8のコイル12は第2低温焼鈍
工程の入口部まで運ばれる。入口部においてはコイル保
持部8の押圧部材84がエアシリンダ先端部88にて後
方へ引かれ(第6図参照)、コイル12は第2低温焼鈍
工程へ送られる。第2低温焼鈍工程では塗装したコイル
12に対し、200〜250℃、15分の熱処理がされ
る。次いでコイル12はホットセッティング工程に送ら
れ、例えば250℃15秒に保持された状態で所定の力
で負荷されてコイルばね1の製品とされる。なお、ホッ
トセッティング工程の処理は短時間であり、コイルばね
1の塗装部分には何ら支障を生じない。このコイルばね
1の製品は第14図に示すように白色の識別塗装部11
が設けられかつ良好なばね特性を有する。
本例のコイルばね1はエンジンオイル及びガソリン中に
長期間浸漬したが、浸漬後におけるコイルばね1の識別
塗装部11は異常がなく、塗膜の剥離は認められなかっ
た。
本例のコイルばね1は自動変速機のクラッチ機構に組込
んで用いた。本例では、単数のパッドを用いて塗布した
ので、コイルに対する塗布面は、単数となったが、パッ
ドを複数用いれば、複数の面に塗布することもできる。
[発明の効果] しかして、本発明の識別塗装を施したコイルばねは識別
塗料の密着性が強固で剥離し難く、クラッチ機構などの
清浄度の要求される部位への使用に適する。
本発明の塗料によれば、200〜250℃の焼付けによ
り剥れ難い識別用塗装をすることがきる。
そして、本発明の塗装方法によれば、コイルばねの製造
ラインを利用してコイルばねの所定位置に塗装すること
ができ、工程数を省略し、手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示す、第1図は塗装方法のため
の工程図、第2図は塗装装置の概略配置図、第3図は搬
送チェンの駆動機構図、第4図はコイル保持部の正面
図、第5図はコイル保持部の側断面図、第6図及び第7
図及び第8図はコイル保持部の動作を示す平面図、第9
図は塗装装置の略体側面図、第10図及び第11図及び
第12図は塗料移動部及びパッドの作用説明図、第13
図はコイル塗装状態図、第14図は識別塗装を施したコ
イルばねの斜視図 である。 1……コイルばね 2……識別塗料 3……塗装装置 5……パッド 8……コイル保持部 11……識別塗装部 12……コイル 41……塗料槽 42……塗料溜り 91……搬送チェーン
フロントページの続き (72)発明者 長野 勲 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番地 株式会社東郷製作所内 (72)発明者 澤野 新吾 三重県名張市美旗中村796番地 (56)参考文献 特開 昭59−162980(JP,A) 特開 昭56−113385(JP,A) 特開 昭57−59958(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】清浄度の要求される部位に使用されるコイ
    ルばねであって、ポリエステル変性シリコーン樹脂30
    〜45重量部と着色顔料5〜20重量部と溶剤30〜4
    0重量部を主体とする識別用塗料が塗装されてなること
    を特徴とした識別塗装を施したコイルばね。
  2. 【請求項2】ポリエステル変性シリコーン樹脂30〜4
    5重量部と着色顔料5〜20重量部と溶剤30〜40重
    量部とを主体とし200〜250℃で焼付けることを特
    徴としたコイルばね識別用の塗料。
  3. 【請求項3】コイル素線に対し、コイリング、第1低温
    焼鈍、ショットピーニング、第2低温焼鈍及びホットセ
    ッティングの各工程の処理をしてコイルばねとなすコイ
    ルばねの製造ラインにおける前記ショットピーニング工
    程と第2低温焼鈍工程との間に、加工途中のコイルばね
    に対し識別塗料を塗布する塗装工程を設け、識別塗装し
    たコイルばねを得る方法であって、前記第2低温焼鈍が
    200〜250℃で焼鈍処理する工程であり、前記識別
    塗料がポリエステル変性シリコーン樹脂30〜45重量
    部と着色顔料5〜20重量部と溶剤30〜40重量部を
    主体とし焼付け温度200〜250℃の塗料を用いるこ
    とを特徴としたコイルばねの塗装方法。
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