JPH06296102A - 積層型部品および積層型バンドパスフィルタの帯域制御方法 - Google Patents

積層型部品および積層型バンドパスフィルタの帯域制御方法

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JPH06296102A
JPH06296102A JP9889393A JP9889393A JPH06296102A JP H06296102 A JPH06296102 A JP H06296102A JP 9889393 A JP9889393 A JP 9889393A JP 9889393 A JP9889393 A JP 9889393A JP H06296102 A JPH06296102 A JP H06296102A
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internal ground
laminated
filter
internal
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JP9889393A
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Shinya Nakai
信也 中井
Hideaki Ninomiya
秀明 二宮
Hideaki Shimoda
秀昭 下田
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内部層でできた内部グランド電極の面積を多
少、広く設定しても、積層型フィルタの層間の接着力が
低下せず、剥れ難い積層型部品を提供することを目的と
するものであり、また、損失が増加せず、また、積層型
バンドパスフィルタの全体の形状が大型化せずに、積層
型バンドパスフィルタの帯域を制御することができる帯
域制御方法を提供することを目的とするものである。 【構成】 内部グランド電極の面積を広く設定しても、
積層型フィルタの層間の接着力が低下しないようにする
ために、内部層でできた内部グランド電極に、くり貫き
部または切欠部を設け、また、損失の増加、大型化せず
に帯域を制御するために、中心導体と対向していない内
部グランド電極に、くり貫き部または切欠部を設け、く
り貫き部または切欠部の長さを調整するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話、コードレス
ホン等、移動通信機器に使用される高周波フィルタであ
って、セラミックス等の誘電体が積層され、これら各層
の間または表面に、種々の電極が設けられた積層型フィ
ルタ等の積層型部品に関するものであり、また、積層型
バンドパスフィルタの帯域制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の積層型バンドパスフィルタは、中
心導体で形成されるインダクタと共振コンデンサとによ
って構成される共振回路を有し、共振コンデンサは、中
心導体と接続された内部電極と、内部層でできた内部グ
ランド電極と、セラミックスとによって形成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に電極
とセラミックスとの接着力が弱いので、内部層でできた
内部グランド電極の面積を広く設定すると、積層型フィ
ルタの層間の接着力が低下し、剥れ易いという問題があ
る。つまり、セラミックス同士の接着力よりも、グラン
ド電極とセラミックスとの接着力が弱いので、グランド
電極の面積が広い程、グランド電極がセラミックスから
剥離し易くなる。
【0004】この問題は、積層型フィルタに限らず、積
層型発振器等の積層型部品についても生じる問題であ
る。
【0005】また、積層型バンドパスフィルタに着目し
た場合、この積層型バンドパスフィルタは、中心導体で
形成されるインダクタと共振コンデンサとによって構成
される共振回路を複数有し、共振コンデンサは、中心導
体と接続された内部電極と、内部層でできた内部グラン
ド電極と、セラミックスとによって形成され、バンドパ
スフィルタの帯域を狭くするには、積層型バンドパスフ
ィルタの外周に設けられるグランド電極と中心導体との
間に設けられるセラミックスの厚みを薄くするか、共振
回路同士の間隔を離すようにすればよい。
【0006】しかし、積層型バンドパスフィルタの外周
に設けられるグランド電極と中心導体との間に設けられ
るセラミックスの厚みを薄くすると、損失が増加すると
いう問題があり、また、共振回路同士の間隔を離すよう
にすると、積層型バンドパスフィルタの横幅が大きくな
り、したがって積層型バンドパスフィルタの全体の形状
が大型化するという問題がある。つまり、バンドパスフ
ィルタの帯域のみを変化することができないという問題
がある。
【0007】本発明は、内部層でできた内部グランド電
極の面積を多少、広く設定しても、積層型フィルタの層
間の接着力が低下せず、剥れ難い積層型部品を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】また、本発明は、損失が増加せず、また、
積層型バンドパスフィルタの全体の形状が大型化せず
に、積層型バンドパスフィルタの帯域を制御することが
できる帯域制御方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1〜請求項4に記
載の発明は、内部層でできた内部グランド電極にくり貫
き部、または切欠部を有するものである。
【0010】請求項5に記載の発明は、中心導体と対向
していない内部グランド電極に、くり貫き部、または切
欠部を設け、くり貫き部、または切欠部の長さを調整す
ることによって、隣り合う2つの共振器の間の結合量を
制御し、バンドパスフィルタの帯域を制御するものであ
る。
【0011】
【作用】請求項1〜請求項4に記載の発明は、内部層で
できた内部グランド電極にくり貫き部、または切欠部を
有するので、電極とセラミックスとの接合部分である接
着力の弱い部分が分散するために、内部層でできた内部
グランド電極の面積を多少、広く設定しても、積層型部
品の層間の接着力の低下が少なく、積層型部品が剥れ難
い。
【0012】また、請求項5に記載の発明は、中心導体
と対向していない内部グランド電極に、くり貫き部、ま
たは切欠部を設け、くり貫き部、または切欠部の長さを
調整することによって、隣り合う2つの共振器の間の結
合量を制御し、バンドパスフィルタの帯域を制御するの
で、損失が増加せず、また、積層型バンドパスフィルタ
の全体の形状が大型化せずに、積層型バンドパスフィル
タの帯域を制御することができる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である積層型バン
ドパスフィルタF1をその各層S0〜S4に分割した場
合における各層S0〜S4の平面図であり、図2は、フ
ィルタF1の縦断面図である。
【0014】この実施例であるフィルタF1は、4つの
層S1、S2、S3、S4で構成され、製造工程におい
て、第1層S1のグリーンシート(焼成前のセラミック
ス)の上に、第1の中心導体L1と第2の中心導体L2
とを形成する導電性ペーストが印刷され、この上に第2
層S2のグリーンシートが積層され、このグリーンシー
トの上に、セラミックスの内部に設置される内部グラン
ド電極IGを形成する導電性ペーストが印刷され、この
上に第3層S3のグリーンシートが積層され、このグリ
ーンシートの上に、第1のコンデンサ用電極20、第2
のコンデンサ用電極30をそれぞれ形成する導電性ペー
ストが印刷され、この上に第4層S4のグリーンシート
が積層され、焼成される。
【0015】この焼成後に、第4層S4の上面に、入力
用延長電極11、出力用延長電極41、グランド電極G
を形成する導電性ペーストが印刷される。この場合、入
力用延長電極11とグランド電極Gとは、セラミックス
を介してコンデンサ用電極20と対向し、出力用延長電
極41とグランド電極Gとは、セラミックスを介してコ
ンデンサ用電極30と対向している。なお、第1の中心
導体L1、第2の中心導体L2は、インダクタを構成
し、延長電極11、41とグランド電極Gとが積層型フ
ィルタF1の上面に形成され、グランド電極Gが積層型
フィルタF1の下面に形成されている(積層型フィルタ
F1の下面を、図1においては第0層S0として示して
ある。)。
【0016】第2層S2に設けられた内部グランド電極
IGはくり貫き部50を有し、このくり貫き部50は、
中心導体L1、L2と対向しない部分に形成されてい
る。
【0017】図3は、上記実施例の等価回路図である。
【0018】この実施例において、入力用延長電極11
と第1のコンデンサ用電極20とがセラミックスを介し
て互いに対向し、入力用延長電極11と第1のコンデン
サ用電極20とセラミックスとによって入力コンデンサ
C1が形成され、出力用延長電極41と第2のコンデン
サ用電極30とがセラミックスを介して互いに対向し、
出力用延長電極41と第2のコンデンサ用電極30とセ
ラミックスとによって出力コンデンサC4が形成されて
いる。
【0019】また、第1のコンデンサ用電極20が第1
の中心導体L1に接続され、第1のコンデンサ用電極2
0とグランド電極IG、Gとの間で第1の共振コンデン
サC2が形成され、第2のコンデンサ用電極30が第2
の中心導体L2に接続され、第2のコンデンサ用電極3
0とグランド電極IG、Gとの間で第2の共振コンデン
サC3が形成されている。
【0020】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0021】一般に、セラミックス同士の接着力より
も、内部グランド電極IGとセラミックスとの接着力が
弱く、しかも上記実施例において、内部グランド電極I
Gの面積が比較的に広いが、内部グランド電極IGにく
り貫き部50が設けられているので、このくり貫き部5
0においてセラミックス同士が接合し、その接着力が比
較的強いために、くり貫き部50が設けられていない内
部グランド電極を使用した積層型フィルタよりも、フィ
ルタ内部の剥離が少ない。したがって、積層型フィルタ
F1を製造する場合、たとえば100個分の積層型フィ
ルタF1を一体で焼成し、この焼成後に、スライサー等
によって100個にカットしたとしても、このカット時
における応力に対抗でき、剥離の可能性が低下する。
【0022】また、くり貫き部50は、中心導体L1、
L2と対向しない部分に形成されているので、中心導体
L1、L2からの電気力線の漏洩が少なく、くり貫き部
50を設けてもフィルタとしての特性への影響が少な
い。
【0023】図4は、上記実施例の変形例の説明図であ
る。
【0024】図4(1)は、内部グランド電極IGの代
わりに設ける内部グランド電極IG1の平面図であり、
第2層S2に対応する第2層S21に、内部グランド電
極IG1が設けられている。この変形例は、くり貫き部
50の代わりに、小さなくり貫き部51を4つ設けたも
のであり、これによって、くり貫き部51においてセラ
ミックス同士が接合し、その接着力が比較的強いため
に、フィルタ内部の剥離を防止できる。また、この変形
例は、小さなくり貫き部51を4つ設けたものであり、
くり貫き部51を2つ、3つまたは5つ以上設けるよう
にしてもよい。
【0025】図4(2)は、内部グランド電極IGの代
わりに設ける内部グランド電極IG2の平面図であり、
第2層S2に対応する第2層S22に、内部グランド電
極IG2が設けられている。この変形例は、くり貫き部
50の代わりに、切欠部61を2つ設けたものであり、
これによって、切欠部61においてセラミックス同士が
接合し、その接着力が比較的強いために、フィルタ内部
の剥離を防止することができる。
【0026】図4(3)は、内部グランド電極IGの代
わりに設ける内部グランド電極IG3の平面図であり、
第2層S2に対応する第2層S23に、内部グランド電
極IG3が設けられている。この変形例は、くり貫き部
50の代わりに、くり貫き部52と切欠部62とを設け
たものであり、これによって、くり貫き部52と切欠部
62とにおいてセラミックス同士が接合し、フィルタ内
部の剥離を防止することができる。
【0027】図4(4)は、内部グランド電極IGの代
わりに設ける内部グランド電極IG4の平面図であり、
第2層S2に対応する第2層S24に、内部グランド電
極IG4が設けられている。この変形例は、くり貫き部
50の代わりに、くり貫き部53と切欠部63、64と
を設けたものであり、これによって、くり貫き部53と
切欠部63、64とにおいてセラミックス同士が接合
し、フィルタ内部の剥離を防止することができる。
【0028】図5は、本発明の他の実施例である積層型
バンドパスフィルタF2をその各層S0〜S4に分割し
た場合における各層S0〜S4の平面図である。
【0029】フィルタF2は、基本的には、フィルタF
1と同じであり、第2層S2の代わりに第2層S2aが
設けられている点が異なる。
【0030】第2層S2aには、内部グランド電極IG
の代わりに内部グランド電極IG5、IG6が設けら
れ、内部グランド電極IG5とIG6とは互いに分割さ
れ、内部グランド電極IG5とIG6とは積層型フィル
タF2の表面に設けられたグランド電極Gによって接続
されている。また、内部グランド電極IG5とIG6と
の分割部分(内部グランド電極IG5、IG6が存在せ
ず、セラミックス同士が接触する部分)は、中心導体L
1、L2と対向しない部分である。つまり、内部接ラン
ド電極IG5、IG6が分割されることによって内部グ
ランド電極IG5、IG6が存在しない部分が、積層さ
れた状態のフィルタF2を上から見ると、中心導体L
1、L2と重なっていない。
【0031】このように、内部グランド電極を内部グラ
ンド電極IG5とIG6とに分割することによって、分
割部分においてセラミックス同士が接合し、フィルタ内
部の剥離を防止することができる。
【0032】なお、内部層でできた内部グランド電極を
3つ以上に分割するようにしてもよい。
【0033】上記実施例では2段の共振回路でバンドパ
スフィルタを構成しているが、1段の共振回路でバンド
パスフィルタを構成するようにしてもよい。また、上記
実施例は中心導体L1とL2とを誘導結合している場合
の例であるが、これらを容量結合させるようにしてもよ
く、誘導結合+容量結合するようにしてもよい。また、
上記実施例において、バンドパスフィルタについて説明
しているが、バンドエリミネイトフィルタ、ハイパスフ
ィルタ、ローパスフィルタ等、バンドパスフィルタ以外
のフィルタについても上記と同様に説明できる。
【0034】また、上記実施例は、積層型フィルタにつ
いてものであるが、積層型フィルタに限らず、積層型発
振器等の積層型部品についても同様に説明できる。
【0035】すなわち、積層型発振器等の積層型フィル
タ以外の積層型部品について、内部層でできた内部グラ
ンド電極にくり貫き部、または切欠部を設けれてもよ
く、また、積層型フィルタ以外の積層型部品について、
内部層でできた内部グランド電極が複数に分割され、こ
れら分割された内部グランド電極を、積層型部品の表面
に設けられた電極によって接続するようにしてもよい。
さらに、積層型部品が積層型発振器である場合には、中
心導体で形成されたインダクタと共振コンデンサとによ
って構成された共振回路が設けられ、中心導体が内部グ
ランド電極と対向しない部分に、くり貫き部または切欠
部を設けるようにしてもよく、また、内部グランド電極
が分割されることによって内部グランド電極が存在しな
い部分を、中心導体と対向しないようにしてもよい。
【0036】図6は、本発明の別の実施例である積層型
バンドパスフィルタF3の説明図であり、その各層S
0、S1、S2b、S3、S4に分割した場合における
各層S0〜S4の平面図である。
【0037】この実施例において、各層S0、S1、S
3、S4は積層型バンドパスフィルタF1と同じである
が、積層型バンドパスフィルタF1における第2層S2
の代わりに第2層S2bが設けられている。
【0038】第2層S2bは、内部グランド電極IG7
の中央部(中心導体L1、L2と対向していない内部グ
ランド電極IG7の部分)に、スリット71が設けられ
ている。このスリット71の長さを調整することによっ
て、スリット71を挟んで隣り合う2つの共振器の間の
結合量を制御し、積層型バンドパスフィルタF3の帯域
幅を制御するものである。
【0039】つまり、内部グランド電極IG7の中央部
の長さであって中心導体L1、L2の長手方向と同じ方
向の長さをd0 とし、スリット71の長さをdとした場
合、内部グランド電極IG7の長さに対する非スリット
長の割合(d/d0 )を0〜1に変化させた場合、割合
(d/d0 )が多くなる(スリット71が短くなる)に
従って、帯域幅が広がり、割合(d/d0 )が少なくな
る(スリット71が長くなる)に従って、帯域幅が狭く
なる。
【0040】図7は、積層型バンドパスフィルタF3に
おいて、内部グランド電極IG7の長さに対する非スリ
ット長の割合(d/d0 )を変化させた場合における帯
域幅△fの変化の一例を示すグラフである。
【0041】積層型バンドパスフィルタF3において
は、損失が増加することがなく、また、積層型バンドパ
スフィルタF3の全体の形状が大型化することがなく、
積層型バンドパスフィルタF3の帯域のみを制御するこ
とができる。このように帯域幅が互いに異なる製品群を
そろえることによって、ユーザの要請に充分対応するこ
とができる。
【0042】積層型バンドパスフィルタF3において
は、内部グランド電極が1枚で構成されているが、内部
グランド電極を複数枚設けるようにしてもよい。この場
合、内部グランド電極同士の間に、コンデンサ用電極2
0、30をさらに設ける。つまり、図6において、内部
グランド電極IG7の上にコンデンサ用電極20、30
が設けられているが、これらコンデンサ用電極20、3
0の上に別の内部グランド電極を設け、その上に、別の
コンデンサ用電極を設けてもよい。また、図6におい
て、内部グランド電極IG7の上にコンデンサ用電極2
0、30が設けられているが、内部グランド電極IG7
の下に、別のコンデンサ用電極を設け、その下に、別の
内部グランド電極を設けるようにしてもよい。このよう
に内部グランド電極を複数枚平行して設ける場合には、
スリットの長さを調整しようとする内部グランド電極以
外の内部グランド電極にスリットを設けるが、スリット
の長さを調整しようとする内部グランド電極以外の内部
グランド電極のスリットの長さ(d0 −d)をd0 と同
じにすることが好ましい。つまり、スリットの長さを調
整しようとする内部グランド電極以外の内部グランド電
極には、中心導体L1、L2の長手方向と同じ方向に、
全部スリットを設ける。このようにすると、調整しよう
とする帯域幅の可変範囲を多く取ることができる。
【0043】積層型バンドパスフィルタF3におけるス
リット71は、図6(3)において、内部グランド電極
IG7の接続用導体21、31側から(図6(3)の図
中、下から)切り込まれているが、接続用導体21、3
1の反対側から(図6(3)の図中、上から)スリット
71を切り込むようにしてもよい。
【0044】また、上記実施例は、内部グランド電極I
G7にスリット71を設けるようにしているが、必ずし
も、スリットである必要がなく、ある程度幅を有する
溝、つまり切欠をスリット71の代わりに設けるように
してもよい。さらに、切欠の代わりに、図1に示すくり
貫き部50を設け、くり貫き部50の長さ(中心導体L
1、L2の長手方向と同じ方向の長さ)を調整すること
によって、積層型バンドパスフィルタの帯域を制御する
ようにしてもよい。
【0045】積層型バンドパスフィルタF3では、共振
回路が2つ設けられているが、共振回路が3つ以上設け
られている場合も、上記と同様であり、各共振回路の隣
接領域に、スリット71を設け、このスリット71の長
さを調整すれば、その両共振回路の帯域幅を制御するこ
とができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1〜請求項4の発明によれば、内
部層でできた内部グランド電極にくり貫き部、または切
欠部を有するので、電極とセラミックスとの接合部分で
ある接着力の弱い部分が分散するために、内部層ででき
た内部グランド電極の面積を多少、広く設定しても、積
層型部品の層間の接着力が低下せず、積層型部品が剥れ
難いという効果を奏する。
【0047】また、請求項5に記載の発明によれば、中
心導体と対向していない内部グランド電極に、くり貫き
部、または切欠部を設け、くり貫き部、または切欠部の
長さを調整することによって、隣り合う2つの共振器の
間の結合量を制御し、バンドパスフィルタの帯域を制御
するので、バンドパスフィルタの帯域のみを制御するこ
とができ、損失が増加せず、また、積層型バンドパスフ
ィルタの全体の形状が大型化せずに、積層型バンドパス
フィルタの帯域を制御することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である積層型バンドパスフィ
ルタF1をその各層S0〜S4に分割した場合における
各層S0〜S4の平面図である。
【図2】上記実施例の縦断面図である。
【図3】上記実施例の等価回路図である。
【図4】上記実施例の変形例の説明図である。
【図5】本発明の他の実施例である積層型バンドパスフ
ィルタF2をその各層S0〜S4に分割した場合におけ
る各層S0〜S4の平面図である。
【図6】本発明の別の実施例である積層型バンドパスフ
ィルタF3の説明図であり、その各層S0、S1、S2
b、S3、S4に分割した場合における各層S0〜S4
の平面図である。
【図7】積層型バンドパスフィルタF3において、内部
グランド電極IG7の長さに対する非スリット長の割合
(d/d0 )を変化させた場合における帯域幅△fの変
化の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
F1、F2、F3…積層型バンドパスフィルタ、 L1…第1の中心導体、 L2…第2の中心導体、 G…グランド電極、 IG、IG1、IG2、IG3、IG4、IG5、IG
6、IG7…内部グランド電極、 10…入力用電極、 20…第1のコンデンサ用電極 21…接続用導体、 30…第2のコンデンサ用電極、 31…接続用導体、 40…出力用電極、 50、51、52、53…くり貫き部、 61、62、63、64…切欠部、 71…スリット。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】また、積層型バンドパスフィルタに着目し
た場合、この積層型バンドパスフィルタは、中心導体で
形成されるインダクタと共振コンデンサとによって構成
される共振回路を複数有し、共振コンデンサは、中心導
体と接続された内部電極と、内部層でできた内部グラン
ド電極と、セラミックスとによって形成され、バンドパ
スフィルタの帯域を狭くするには、積層型バンドパスフ
ィルタの上下面に設けられるグランド電極と中心導体と
の間に設けられるセラミックスの厚みを薄くするか、共
振回路同士の間隔を離すようにすればよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】図7(1)は、積層型バンドパスフィルタ
F3において、内部グランド電極IG7の長さに対する
非スリット長の割合(d/d)を変化させた場合にお
ける帯域幅Δfの変化の一例を示すグラフである。ま
た、図7(2)は、周波数特性図における中心周波数f
での利得GdBから、3dB減衰する点((G−3)
dB)における周波数の幅を、帯域幅Δfと定義し、
(d/d)を1から0まで変化させたときに、帯域幅
Δfが減少する様子を示すグラフである。積層型バンド
パスフィルタF3においては、損失が増加することがな
く、また、積層型バンドパスフィルタF3の全体の形状
が大型化することがなく、積層型バンドパスフィルタF
3の帯域のみを制御することができる。このように帯域
幅が互いに異なる製品群をそろえることによって、ユー
ザの要請に充分対応することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部層でできた内部グランド電極にくり
    貫き部、または切欠部を有することを特徴とする積層型
    部品。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記積層型部品がフィルタまたは発振器であり、中心導
    体で形成されたインダクタと共振コンデンサとによって
    構成された共振回路が上記フィルタまたは上記発振器に
    設けられ、上記中心導体が上記内部グランド電極と対向
    しない部分に、上記くり貫き部または上記切欠部が設け
    られていることを特徴とする積層型部品。
  3. 【請求項3】 内部層でできた内部グランド電極が複数
    に分割され、これら分割された内部グランド電極が、積
    層型部品の表面に設けられた電極によって接続されてい
    ることを特徴とする積層型部品。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記積層型部品がフィルタまたは発振器であり、中心導
    体で形成されたインダクタと共振コンデンサとによって
    構成された共振回路が上記フィルタまたは上記発振器に
    設けられ、上記内部グランド電極が分割されることによ
    って上記内部グランド電極が存在しない部分が、上記中
    心導体と対向していないことを特徴とする積層型部品。
  5. 【請求項5】 中心導体で形成されるインダクタと共振
    コンデンサとによって構成される共振回路を複数有し、
    上記共振コンデンサは、上記中心導体と接続された内部
    電極と、内部層でできた内部グランド電極と、セラミッ
    クスとによって形成された積層型バンドパスフィルタに
    おいて、 上記中心導体と対向していない上記内部グランド電極
    に、くり貫き部、または切欠部を設け、上記くり貫き
    部、または上記切欠部の長さを調整することによって、
    隣り合う2つの上記共振器の間の結合量を制御し、上記
    積層型バンドパスフィルタの帯域を制御することを特徴
    とする積層型バンドパスフィルタの帯域制御方法。
JP9889393A 1992-11-19 1993-04-01 積層型部品および積層型バンドパスフィルタの帯域制御方法 Withdrawn JPH06296102A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007250941A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Ngk Spark Plug Co Ltd 積層型電子部品
JP2009055344A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Ngk Spark Plug Co Ltd 積層型電子部品及び積層型電子部品の周波数特性の調整方法
JP2009147907A (ja) * 2007-09-26 2009-07-02 Kyocera Corp フィルタ装置、これを用いた無線通信モジュール及び無線通信機器

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