JPH0629539Y2 - 軸受構造 - Google Patents

軸受構造

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JPH0629539Y2
JPH0629539Y2 JP11475688U JP11475688U JPH0629539Y2 JP H0629539 Y2 JPH0629539 Y2 JP H0629539Y2 JP 11475688 U JP11475688 U JP 11475688U JP 11475688 U JP11475688 U JP 11475688U JP H0629539 Y2 JPH0629539 Y2 JP H0629539Y2
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JP
Japan
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bearing
shaft
support hole
bearing support
hole
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JP11475688U
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JPH0236624U (ja
Inventor
正展 前嶌
浩昭 土屋
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三田工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、静電方式のプリンタや複写機の如き画像形成
装置における給紙ローラ、感光ドラム、定着ローラ等の
ように一方向にのみ回転する回転体の支持構造として利
用される軸受構造に関するものである。
〔従来の技術〕
感光ドラムのシャフトの軸受構造を例にとって説明する
と、従来では、第6図に示すように、ドラムハウジング
aの側壁bに形成した軸受支持孔cが後述する軸受hの
回り止めを行えるように長孔状となっていた。そして、
ドラムハウジングaの内側から感光ドラムdのシャフト
eを軸受支持孔cに挿入した後、ドラムハウジングaの
外側から前記軸受支持孔cに嵌合する断面形状とした異
径ボス部fとその外端から半径方向外方へ突出した鍔部
gとから成る軸受hを前記軸受支持孔cに挿入して前記
シャフトeに套嵌し、前記鍔部gを側壁b外面に当接さ
せて軸受hの内方への移動を阻止すると共に、軸受hよ
りも突出したシャフトeの突出端部の周溝iに、Eリン
グjを嵌着して軸受hの外方への移動を阻止するように
構成されていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の従来例には、次のような問題点があった。即ち、
シャフトeの突出端部の周溝iにEリングjを嵌着して
軸受hの外方への移動を阻止しているので、Eリングj
の着脱によるシャフトeの取付け、取外しが非常に面倒
であり、感光ドラムdの組立性、メンテナンス性に欠け
るものであった。
ところで、感光ドラムdは、一方向にのみ回転し、逆転
がないので、軸受hには、感光ドラムdの回転に伴い、
シャフトeとの摩擦力により感光ドラムdの回転方向へ
追従して回転しようとする付勢力が生じるが、逆方向へ
の回転付勢力は発生しない。
本考案は、この現象に着目してなされたもので、操作性
の良い非常に簡単な構成によって、軸受の固定(外れ止
め)を行え、Eリングが不要で、シャフトの取付け、取
外しを容易かつ迅速に行えるようにすることを目的とし
ている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案が講じた技術的手
段は、次の通りである。即ち、本考案による軸受構造
は、一方向にのみ回転するシャフトの軸受構造であっ
て、支持側壁に形成した長孔状の軸受支持孔に、前記シ
ャフトが回転自在に支持された異径ボス部と当該異径ボ
ス部よりもボス孔の半径方向外方へ突出した且つ前記軸
受支持孔に挿入可能な寸法の抜止め用突出部とから成る
軸受を、前記突出部が軸受支持孔周りの側壁内面に係合
して外方への抜け出しが阻止された状態に挿入し、前記
異径ボス部の一部を、前記軸受支持孔の内縁に形成した
当たり部と当接させることにより、シャフト回転方向へ
の軸受の回転を阻止してあることを特徴としている。
〔作用〕
上記の構成によれば、次のようにしてシャフトの取付け
を行うことができる。
シャフトの端部を軸受支持孔に挿入した後、支持側壁の
外側から軸受を前記軸受支持孔に挿入してシャフト端部
に套嵌させる。
しかる後、軸受を孔内で所定角度回転させて、異径ボス
部の一部を、前記軸受支持孔の内縁に形成した当たり部
と当接させて軸受のシャフト回転方向への回転を阻止す
ると共に、抜止め用突出部を軸受支持孔周りの側壁内面
に係合させて軸受の外方への移動を阻止する。
この状態では、軸受はシャフトの回転方向と逆方向に自
由に回転できるが、シャフトの回転に伴い、軸受には、
シャフト回転方向への付勢力が生じ、この付勢力が異径
ボス部の一部を前記当たり部に押し付ける方向に作用す
るので、軸受が逆方向に回転しない。
従って、抜止め用突出部と軸受支持孔周りの側壁内面と
の係合状態が維持されることになり、軸受が不測に外れ
る虞れがない。
シャフトの取外しは、逆の手順によって行うことができ
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図面は、本考案に係る軸受構造を適用した静電写真複写
機における感光ドラムの支持構造を示す。図において、
1は一方向(第1図の矢印A方向)にのみ回転する感光
ドラムであり、一側部周面には受動ギヤ2が一体的に設
けられており、複写機本体側に設けた図外の駆動ギヤに
より回転駆動される。1aは感光ドラム1のシャフトであ
る。ドラムハウジング3を構成する一対の支持側壁3a,3
bには、長孔状の軸受支持孔4と円形の軸受支持孔5と
が形成されている。シャフト1aは支持側壁3a,3bに軸受
6,7を介して回転自在に支持されている。8は、転写
後、クリーニング装置(図示せず)によって感光ドラム
1の表面から除去された残留トナーを、感光ドラム1の
内部に形成したトナー回収室9に移送するための移送路
を形成するU字状のパイプであり、コイル状のコンベヤ
(図示せず)が内装されている。
一方の軸受6は、異径ボス部6aと当該異径ボス部6aより
もボス孔6a′の半径方向外方へ突出した且つ前記軸受支
持孔4に挿入可能な寸法を有する鍔状の抜止め用突出部
6bとから構成されている。
前記軸受6は、長孔状の軸受支持孔4に、前記突出部6b
が軸受支持孔4周りの側壁3a内面に係合して外方への抜
け出しが阻止された状態に挿入されている。異径ボス部
6aのボス孔6a′には感光ドラム1のシャフト1aが回転自
在に挿入され支持されている。
前記軸受支持孔4の内縁には、前記異径ボス部6aの一部
(平坦な側面)に対向する当たり部10が形成され、当該
当たり部10に異径ボス部6aの一部を当接させることによ
り、シャフト回転方向(感光ドラム1の回転方向)への
軸受6の回転を阻止してある。
他方の軸受7は、小径筒部7aと突起部7bを有する大径鍔
部7cとから構成されている。そして小径筒部7aを軸受支
持孔5を通して感光ドラム1の端面板1bに挿入し、突起
部7bを側壁3bにビス11止めすると共に、軸受7の中央孔
に前記パイプ8の一端側を挿入するように構成されてい
る。
12は、ドラムハウジング3の上面及び両側面を覆うカバ
ー部材であり、ドラムハウジング3の両側壁3a,3bにビ
ス13…止めされるようになっている。カバー部材12に
は、帯電用のメインチャージャー14と露光用スリット15
とが感光ドラム1の回転方向に沿ってこの順に設けられ
ている。
尚、異径ボス部6a及び突出部6bは、それらの長手方向が
合致しており、両側面が平坦になっている。異径ボス部
6aはボス孔6a′の軸芯を中心とする部分的な円柱状の周
面を有する。軸受支持孔4は、異径ボス部6aを回転自在
に支持する円形孔部とこれに連通する幅狭の孔部とを有
し、軸受支持孔4の長手方向の寸法は、前記突出部6bの
長手方向の寸法と略合致している。
上記の軸受構造によれば、次の手順によって、シャフト
1aの取付け、取外しを容易かつ迅速に行うことができ
る。
即ち、第2図(イ)に示すように、ドラムハウジング3
の内側から感光ドラム1のシャフト1aを軸受支持孔4に
挿入した後、ドラムハウジング3の外側から軸受6を前
記軸受支持孔4に所定量(突出部6bが側壁3aを通過する
位置まで)挿入してシャフト1aに套嵌させる。
次いで、軸受6を軸受支持孔4内でその長手方向にスラ
イドさせ、異径ボス部6aを当該軸受支持孔4の円形孔部
に位置させた後、第2図(ロ),(ハ)に示すように、
軸受6を孔内でシャフト回転方向に略90度回転させ
て、異径ボス部6aの一部を当たり部10に当接させると共
に、抜止め用突出部6bをドラムハウジング3の軸受支持
孔4周りの側壁3a内面に係合させ、軸受6の外方への移
動を阻止させる。
この状態では、軸受6は当たり部10との当接によりシャ
フト回転方向への回転が阻止されている。シャフト回転
方向と逆方向へは軸受6が自由に回転し得るが、シャフ
ト1aの回転に伴い、シャフト1aとの摩擦力で、軸受6に
シャフト回転方向への回転付勢力が発生し、この回転付
勢力が上述した異径ボス部6aの一部を当たり部10に押圧
させる側に作用する。従って、軸受6は逆方向に回転す
ることがなく、抜止め用突出部6bと軸受支持孔4周りの
側壁3a内面との係合状態が維持されることになる。
シャフト1aの取外しは、逆の手順によって行うことがで
きる。
尚、感光ドラム1の他端側においては、感光ドラム1を
ドラムハウジング3の所定位置に配置した状態で、ドラ
ムハウジング3の側壁3bの外側から軸受7の小径筒部7a
を軸受支持孔5を通して感光ドラム1の端面板1bに挿入
し、大径鍔部7bの突起部7cを側壁3bにビス11止めし、軸
受7の中央孔に前記パイプ8の一端側を挿入している
が、感光ドラム1の内部をトナー回収室9に形成しない
場合であれば、感光ドラム1の両端側を対称形とし、上
述した第2図(イ)〜(ハ)と同一の軸受構造にしても
よい。
第4図は本考案の別実施例を示す。この実施例は、長孔
状の軸受支持孔4を、軸受6の異径ボス部6aを回転自在
に支持するための円形状の孔部とその直径方向両側に連
通した幅狭の孔部とから構成し、軸受6を軸受支持孔4
に抜止め用突出部6bが側壁3aを通過する位置まで挿入
し、その位置で軸受6をシャフト回転方向に略90度回
転させて、異径ボス部6aの一部を当たり部10に当接させ
ると共に、前記突出部6bを軸受支持孔周りの側壁3a内面
に係合させるようにした点に特徴がある。その他の構
成、作用は先の実施例と同じであるため図示説明を省
く。
第5図は本考案の別実施例を示す。この実施例は、抜止
め用突出部6bを円形の鍔状に形成する一方、長孔状の軸
受支持孔4を、前記突出部6bに対応した大径円形孔部と
これに連通する異径ボス部6aに対応した小径円形状の孔
部とによって構成し、軸受6を軸受支持孔4に突出部6b
が側壁3aを通過する位置まで挿入した状態で、軸受支持
孔4の小径円形状孔部へスライドさせ、この位置で軸受
6をシャフト回転方向に略90度回転させて、異径ボス
部6aの一部を当たり部10に当接させるように構成した点
に特徴がある。その他の構成、作用は先の実施例と同じ
であるため、図示説明を省略する。
〔考案の効果〕
本考案は、上述した構成よりなるから、シャフトの回転
に伴い、シャフトとの摩擦力によって軸受に発生するシ
ャフト回転方向への回転付勢力を利用して異径ボス部の
一部を当たり部に押圧させることができ、軸受の抜止め
用突出部と軸受支持孔周りの側壁内面との係合状態を維
持することができる。
従って、従来のようなEリングを使用せずに、支持側壁
に形成する軸受支持孔の内縁に当たり部を形成するとい
う、つまり、軸受支持孔の形状を工夫するだけの極めて
簡単で操作性の良い構成によって、軸受の固定(外れ止
め)を行え、シャフトの取付け、取外しを容易かつ迅速
に行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示し、第1図は
一部を破断した要部の分解斜視図、第2図(イ)〜
(ハ)はシャフトの取付け手順を示す斜視図、第3図は
シャフトを取り付けた状態における要部の断面図であ
る。 第4図、第5図は各々本考案の別実施例を示す要部の斜
視図である。 第6図は従来例の説明図である。 1a……シャフト、3a……支持側壁、4……軸受支持孔、
6……軸受、6a……異径ボス部、6a′……ボス孔、6b…
…抜止め用突出部、10……当たり部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向にのみ回転するシャフトの軸受構造
    であって、支持側壁に形成した長孔状の軸受支持孔に、
    前記シャフトが回転自在に支持された異径ボス部と当該
    異径ボス部よりもボス孔の半径方向外方へ突出した且つ
    前記軸受支持孔に挿入可能な寸法の抜止め用突出部とか
    ら成る軸受を、前記突出部が軸受支持孔周りの側壁内面
    に係合して外方への抜け出しが阻止された状態に挿入
    し、前記異径ボス部の一部を、前記軸受支持孔の内縁に
    形成した当たり部と当接させることにより、シャフト回
    転方向への軸受の回転を阻止してあることを特徴とする
    軸受構造。
JP11475688U 1988-08-31 1988-08-31 軸受構造 Expired - Lifetime JPH0629539Y2 (ja)

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JP11475688U JPH0629539Y2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 軸受構造

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JP11475688U JPH0629539Y2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 軸受構造

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JPH0236624U JPH0236624U (ja) 1990-03-09
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JP11475688U Expired - Lifetime JPH0629539Y2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 軸受構造

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JP4617263B2 (ja) * 2006-01-25 2011-01-19 サンデン株式会社 スライドブッシュの取り付け構造
JP6579753B2 (ja) * 2015-01-23 2019-09-25 キヤノン株式会社 画像形成装置

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