JPH06295012A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents
写真印画紙用支持体Info
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- JPH06295012A JPH06295012A JP3088094A JP3088094A JPH06295012A JP H06295012 A JPH06295012 A JP H06295012A JP 3088094 A JP3088094 A JP 3088094A JP 3088094 A JP3088094 A JP 3088094A JP H06295012 A JPH06295012 A JP H06295012A
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Abstract
良好であると共にロール汚れが発生しない上、現像時に
おける現像液の浸透が少ない写真印画紙用支持体を提供
すること。 【構成】原紙の両面をポリオレフィン樹脂で被覆してな
る写真印画紙用支持体において、前記原紙が、エポキシ
化高級脂肪酸アミド及び/又はアルキルケテンダイマー
と前記エポキシ化高級脂肪酸アミド以外のカチオン性物
質をパルプスラリーに添加し、パルプ濃度を0.1〜
1.5重量%に調整した後、得られたパルプスラリー
に、アニオン性コロイダルシリカ及び/又はアニオン性
ベントナイトを添加し抄紙してなることを特徴とする写
真印画紙用支持体。
Description
し、特に、切断面端部からの現像液の浸透を著しく低減
させることができると共に、写真印画紙用支持体の製造
工程におけるワイヤー上での水切れを改善することので
きる原紙を用いた写真印画紙用支持体に関する。
現像・定着処理における処理液の浸透を防止すると共
に、水洗や乾燥等の時間の短縮を図るために、原紙の両
面をポリエチレン等のポリオレフィンにより被覆した、
耐水性写真印画紙用支持体が好んで用いられている。
アニオン性サイズ剤、アニオン性紙力増強剤、更に、こ
れらアニオン性薬品をパルプに定着させることを目的と
する安価なアルミニウム塩が紙料に添加され、結果的に
酸性を示す、いわゆる酸性紙が用いられてきた。しかし
ながら、原紙強度の保存性改善、抄紙工程における白水
のクローズド化、設備の腐食防止等の点で有利な中性紙
が、近年一般紙において広く使用されるようになった。
現像処理時における該支持体の切断面からの現像液の浸
透を防ぐために、強サイズ紙が必要である。従って、印
画紙用支持体原紙として中性紙を使用する場合には、サ
イズ剤として自己定着性のあるアルキルケテンダイマー
が使用されると共に、紙力剤としてカチオン性ポリアク
リルアミドを用いなければならない。
おける抄紙は、酸性域(紙料pH=3.5以上、6.0
未満)での抄紙と比べて、ワイヤー上での水切れが劣り
乾燥負荷が増すという問題が生ずる上、アルキルケテン
ダイマーをサイズ剤として用いるために、プレスロール
等のロール汚れが発生したり、抄紙された原紙の表面が
滑り易くなるという欠点を有している。
果、本発明者等は、サイズ剤として、エポキシ化高級脂
肪酸アミド及び/又はアルキルケテンダイマーと共に、
他のカチオン性物質をパルプスラリーに添加して、パル
プ濃度を0.1〜1.5%の範囲内に調整し、更にアニ
オン性コロイダルシリカ及び/又はアニオン性ベントナ
イトを添加して抄紙することにより、抄紙工程における
ワイヤー上での水切れ並びにウェットプレスでの搾水性
を改善することができる上、乾燥の負荷を低減させるこ
とができること、及びこのようにして得られる原紙が平
滑性並びに紙力強度の点で優れ、該原紙の両面をポリオ
レフィン樹脂で被覆して写真印画紙用支持体とした場合
には、その切断面からの現像液の浸透が著しく少なくな
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
は、抄紙工程におけるワイヤー上の紙料の水切れが良好
であると共にロール汚れが発生しない上、現像時におけ
る現像液の浸透が少ない写真印画紙用支持体を提供する
ことにある。
原紙の両面をポリオレフィン樹脂で被覆してなる写真印
画紙用支持体において、前記原紙が、エポキシ化高級脂
肪酸アミド及び/又はアルキルケテンダイマーと前記エ
ポキシ化高級脂肪酸アミド以外のカチオン性物質をパル
プスラリーに添加し、パルプ濃度を0.1〜1.5重量
%に調整した後、得られたパルプスラリーに、アニオン
性コロイダルシリカ及び/又はアニオン性ベントナイト
を添加し抄紙してなることを特徴とする写真印画紙用支
持体によって達成された。
ミドはサイズ剤として作用するものであり、その具体例
としては、例えば特公昭38−20601号及び同39
−4507号公報並びに米国特許第3,692,092
号に記載されているような脂肪酸と多価アミンの縮合に
より得られるもの、特開昭51−1705号公報に記載
されているような、アルケニルコハク酸と多価アミンと
の反応により得られるもの等を挙げることができる。
素数8ないし30の脂肪族モノカルボン酸及び多価カル
ボン酸が好ましく、特に炭素数12〜25のものが好ま
しい。このような脂肪族カルボン酸の具体例としては、
例えばステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、パルミ
チン酸、アラキン酸、ベヘン酸、トール油脂肪酸、アル
キルコハク酸、アルケニルコハク酸等を挙げることがで
きるが、これらの中でも特にベヘン酸が好ましい。
レンポリアミンが好ましく、中でもアミノ基を2ないし
3個有するものが好ましい。具体例としてはジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロピレン
トリアミン、トリプロピレンテトラミン、アミノエチル
エタノールアミン等が挙げられる。
ンの量は、カルボキシル基に対してアミノ基が過剰とな
るように行う。この場合、サイズ剤の粒子を細かくする
ために脂肪族カルボン酸と多価アミンの反応後に、必要
に応じて更に尿素、アジピン酸、マレイン酸、フタル
酸、ギ酸、ホルマリン等を反応させることによって変性
させても良く、特公昭42−2922号、同45−28
722号及び特開昭50−116705号の各公報に記
載されているように、脂肪族カルボン酸と多価アミンと
の反応時に、ロジン石油樹脂、α,β−不飽和多塩基酸
付加ロジン、α,β−不飽和多塩基酸付石油樹脂等を共
存させて反応させることによって、変性しても良い。こ
れら脂肪族カルボン酸と多価アミンよりなるカチオン系
サイズ剤の変性のために用いる素材は、白色度の低下や
サイズ性の低下等が生じない範囲で使用される。
ンとの反応物を水溶性又は水分散性とするため、無機酸
及び有機酸によって塩とするか、ハロゲン化アルキル、
ベンジルクロライド、エチレンクロルヒドリン、エピク
ロルヒドリン、エチレンオキサイド等によって変性し、
第4級塩とすることが必要である。広いpH範囲でカチ
オン性を保ち、又、機械的攪拌によりパルプからサイズ
剤が脱落することがないようにするためにも、第4級塩
にすることが望ましい。特に、エピクロルヒドリンとの
反応により第4級塩とした場合にサイズ効果が大きい。
エポキシ化高級脂肪酸アミドの添加量は、対絶乾パルプ
当たり2.0重量%以下、好ましくは0.1重量%〜
2.0重量%の範囲で適宜添加することができる。
は、下記化1で表される化合物であることが好ましい。
8〜30であることが好ましく、特に好ましくは12〜
20であり、最も好ましくは20である。上記のアルキ
ルケテンダイマーは、後述するカチオン化澱粉及び/又
は界面活性剤と共に乳化分散した乳化分散物として、パ
ルプスラリーに添加することが好ましい。上記界面活性
剤は、公知のもの中から適宜選択して用いることができ
る。アルキルケテンダイマーの添加量は、対絶乾パルプ
当たり0.05重量%〜5重量%であり、好ましくは
0.1重量%〜1.5重量%である。
ミド及び/又はアルキルケテンダイマーと併用するカチ
オン性物質としては、カチオン性ポリアクリルアミド、
両性ポリアクリルアミド、カチオン性デンプン、水溶性
アルミニウム塩、ポリアミドポリアミンエピクロルヒド
リン等が好ましい。これらは、2種以上を併用しても良
い。アクリルアミドとカチオン性モノマーの共重合によ
り得られる上記のカチオン性ポリアクリルアミド(以下
共重合タイプのカチオン性ポリアクリルアミドと略す)
は、分子量が50〜150万のものが好ましく、特に7
0万〜100万のものが好ましい。又、そのカチオン価
は1.5〜5.0であることが好ましい。本発明におけ
る分子量は、GPC法(ゲルパーミエーションクロマト
グラフィ)によって測定された分子量である。
ノマーは、下記化2及び化3で表される化合物及びその
塩が好ましい。
基、R2 及びR3 は低級アルキル基、nは1〜5の整数
を表す。
示すが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。 メタクリル酸ジメチルアミノエチル CH2 =C(CH3 )COOCH2 CH2 N(CH3 )
2 メタクリル酸ジエチルアミノエチル CH2 =C(CH3 )COOCH2 CH2 N(CH2 C
H3 )2
ルクロライド塩 〔CH2 =C(CH3 )COOCH2 CH2 N(C
H3 )3 〕・Cl ジメチルアミノプロピルアクリルアミド CH2 =CHCONHCH2 CH2 CH2 N(CH3 )
2 本発明においては、アクリルアミドとカチオン性モノマ
ーに、更に(メタ)アクリル酸を加えて共重合した三元
共重合体を使用することもできる。
ミドのカチオン価の測定は、試料約0.1gを精秤し、
希釈液(水/メタノール/酢酸=89/10/1容量
比)にて希釈したものを、N/400ポリビニル硫酸カ
リウム(PVSK)水溶液で滴定し、以下の式によって
求めることができる。 滴定値(ml)×(1/400)×ファクター(PVS
K)/試料採取量(g)×(不揮発分(%)/100) 尚、不揮発分は、試料3.0±0.2gをシャーレ(5
0mm×15mm)に均一に広げて精秤し、105±5
℃の循風乾燥機で3時間乾燥した後デシケーターに入
れ、30分間放冷し、それを精秤して乾燥残量を求め、
算出した。
て使用することのできる両性ポリアクリルアミドは、ア
クリルアミド又はメタクリルアミドを主要なモノマー成
分としながら、アニオン性モノマーとカチオン性モノマ
ーを共重合して得られる両性の共重合体であり、GPC
法によって測定される平均分子量が200万〜500万
であることが好ましく、特に200万〜350万である
ことが好ましい。
アクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸等を挙げるこ
とができるが、これらの中でも特にイタコン酸を使用す
ることが好ましい。アクリルアミドと共重合するカチオ
ン性モノマーとしては、前記化2で表されるジアルキル
アミノアルキルメタクリレート及びその塩、並びに、前
記化3で表されるジアルキルアミノアルキルアクリルア
ミド及びその塩が好ましい。前記両性ポリアクリルアミ
ドの使用量は、対絶乾パルプ当たり0.01重量%〜
5.0重量%であることが好ましく、特に0.2重量%
〜3.0重量%であることが好ましい。
ルアミドを使用しても良い。使用することのできるアニ
オン性ポリアクリルアミドは、アクリルアミドの一部を
アクリルニトリルやアクリル酸エステル、スチレン等に
部分置換した三元共重合体、或いはポリアクリルアミド
の部分加水分解物等であって、GPC法にて測定した分
子量が50万〜200万、好ましくは80万〜140万
の範囲のものを用いる。
水で希釈したパルプスラリー中に、攪拌しつつアニオン
性ポリアクリルアミドの水溶液を均一に分散させて行
う。又、アニオン性ポリアクリルアミドの添加量は、対
絶乾パルプ当たり0.1〜3.0重量%であることが好
ましく、特に0.3〜1.5重量%であることが好まし
い。上記アニオン性ポリアクリルアミドは、パルプスラ
リーに水溶性アルミニウム塩及び/又はカチオン性ポリ
アクリルアミドを添加することによりパルプに定着され
る。このような水溶性アルミニウム塩としては、特に硫
酸アルミニウム塩及び塩化アルミニウムが好ましい。
ることのできるカチオン化澱粉は、通常の澱粉、例え
ば、コーン澱粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、小麦粉澱
粉、米澱粉、甘薯澱粉等にカチオン基を付与することに
より得られる。カチオン化澱粉の製造方法は公知であ
り、第一級、第二級、第三級アミン及び第四級アンモニ
ウム基の中から選択される一種以上の塩基性窒素を澱粉
に導入することによって容易に得ることができる。本発
明においては、特に塩基性窒素原子が第三級アミン又は
第四級アンモニウム基であるカチオン化澱粉を用いるこ
とが好ましい。
て用いることのできる水溶性アルミニウム塩としては、
特に硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の水溶性ア
ルミニウム塩が好ましい。水溶性アルミニウム塩の好ま
しい添加量は、対絶乾パルプ当たり0.1〜2.0重量
%となる量、特に0.2〜1.0重量%となる量である
ことが好ましい。
ラリーのpHが酸性側になる場合には、例えば水酸化ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム、アルミン酸ナトリウム
等のアルカリ性物質を添加して、pHを6.0〜7.5
の中性域にコントロールすることが、原紙の保存性ひい
ては写真印画紙用支持体の保存性を良好にする上で好ま
しい。
としてポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンを、対
絶乾パルプ当たり0.1〜1.0重量%添加することが
好ましい。他に染料、蛍光増白剤、消泡剤等を添加して
も良い。又、サイズ剤としては、前述のエポキシ化脂肪
酸アミド及びアルキルケテンダイマーの他に、高級脂肪
酸塩、アルケニルコハク酸無水物、高級脂肪酸無水物等
を併用しても良い。
リカ、アニオン性ベントナイトとは、アニオン性無機コ
ロイド類であり、かかるコロイド類としては、コロイド
状のモンモリナイト及びベントナイト、硫酸チタニルゾ
ル、シリカゾル、アルミニウム変性シリカゾル、或い
は、ケイ酸アルミニウムゾル等が挙げられる。
当たり0.005重量%〜1重量%、好ましくは0.0
1重量%〜0.5重量%の範囲である。0.005重量
%未満ではパルプ繊維の凝集力が充分でなく、期待する
効果がほとんど得られない。一方、1重量%を越えると
パルプ繊維の凝集物が発生するので地合が乱れ、製品の
外観のみならず性能を著しく低下させる上、コストアッ
プにもつながるので好ましくない。
又はコロイド状珪酸ゾルの形態をとるが、特にコロイド
状珪酸ゾルを用いた場合に最良の結果が得られる。ま
た、コロイダルシリカの比表面積は約50〜約1000
m2 /gであることが好ましく、平均粒子径は60nm
以下、好ましくは20nm以下であり、特に、約1nm
〜約10nmの平均粒子径のものが最も好ましい。
適当な塩基で処理するモンモリロナイトを主要鉱物とす
る超微細な粘土であり、水中で膨潤する、層状の珪酸塩
を意味する。本発明で使用するアニオン性ベントナイト
は薄い板状粒子を含んでおり、特に比表面積が約50〜
約1000m2 /gであるものが好ましい。
ルキルケテンダイマーは、いかなる添加順序においても
良好なサイズ性を示すが、特に前半で添加した方が分散
が良く、サイズ性の点で好ましい。必要に応じて加え
る、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン等の湿潤
紙力剤の添加順序も任意である。
を含有する液をサイズプレス、タブサイズ又はゲイトロ
ールコーター等で含浸・塗布しても良い。係る水溶性添
加剤としては、例えば、澱粉、ポリビニルアルコール、
カルボキシ変性ポリビニルアルコール、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン
酸ナトリウム、セルロースサルフェート、ゼラチン、カ
ゼイン等の高分子化合物、塩化カルシウム、塩化ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム等の金属塩がある。
にグリセリン、ポリエチレングリコール等の吸湿性物
質;染料、蛍光増白剤等の着色・増白物質;苛性ソー
ダ、アンモニウム水、塩酸、硫酸、炭酸ナトリウム等の
pHコントロール剤を添加しても良い。又、必要に応じ
て顔料等も該水溶液中に添加することができる。
ものではないが、坪量としては、50g/m2 〜250
g/m2 が望ましく、又、写真印画紙の平面性の観点か
ら表面の平滑性及び平面性に優れた原紙が望ましいとこ
ろから、マシンカレンダー及びスーパーカレンダー等で
熱及び圧力を加えて表面処理することが好ましい。
るポリオレフィン樹脂の具体例として、ポリエチレンを
初めとする、ポリオレフィン等のα−オレフィンの単独
重合体及びこれら各種の重合体の混合物を挙げることが
できる。特に好ましいポリオレフィンは、高密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレン及びこれらの混合物であ
る。これらのポリオレフィンは、押し出しコーティング
した被覆層中に、白色顔料や着色顔料、或いは蛍光増白
剤を添加することが可能である限りその分子量に特に制
限はないが、通常は、分子量が20,000〜200,
000の範囲にあるポリオレフィンが用いられる。
は特に制限はなく、従来の印画紙用支持体のポリオレフ
ィン層の厚さに準じて決めることができるが、一般にそ
の厚さは15〜50μmである。ポリオレフィン樹脂被
覆層中には、白色顔料、着色顔料或いは蛍光増白剤、フ
ェノール、ビスフェノール、チオビスフェノール、アミ
ン類、ベンゾフェノン、サリチル酸塩、ベンゾトリアゾ
ール及び有機金属化合物といった安定化剤を添加するこ
とができる。特に、写真乳剤がその上に塗布される側の
ポリオレフィン樹脂被覆層には、白色顔料及び着色顔料
を添加することが好ましい。
グする際の押し出しコーティング設備としては、通常の
ポリオレフィン用押し出し機とラミネーターが使用され
る。本発明の写真印画紙用支持体は、その光沢面に写真
乳剤層が塗布乾燥されて写真印画紙となるが、他面に、
例えば特開昭62−6256号公報に開示されている印
字保存層を設けることができる等、様々な態様が可能で
ある。
シ化高級脂肪酸アミド及び/又はアルキルケテンダイマ
ー、カチオン性物質並びにアニオン性コロイダルシリカ
及び/又はアニオン性ベントナイトを含有する原紙を用
い、その両面をポリオレフィン樹脂で被覆したものであ
るので、切断面端部からの現像液の浸透を著しく低減さ
せることができる。又、写真印画紙用支持体の製造工程
においては、ワイヤー上の水切れが改善されるのみなら
ず、製造コストを低減することもできる。
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
尚、添加量の重量%は対絶乾パルプ当たりの重量%を示
す。
/NBSP=2/1)を叩解し、カナディアンフリーネ
スが250mlのパルプスラリーを得た。次いで、この
パルプスラリーを濃度約3.5重量%に調整し、アニオ
ン性ポリアクリルアミド(アクリル酸10モル、アクリ
ルアミド90モル、平均分子量約110万)1.0重量
%、硫酸アルミニウム1.0重量%、ポリアミドポリア
ミンエピクロルヒドリン0.1重量%及びエポキシ化ベ
ヘン酸アミド0.5重量%を添加・攪拌し、パルプスラ
リーのpHが7.0となるように水酸化ナトリウムを添
加した。
(分子量90万、カチオン価2.8ml/g)0.5重
量%及び消泡剤0.1重量%を添加・攪拌し、パルプス
ラリーの濃度を1.0重量%とした後、アニオン性コロ
イダルシリカ(BMA−O;日産エカノーベル社製の商
品名)0.05重量%を添加・攪拌した。次いで、脱水
・乾燥し、支持体を得た。尚、原紙の坪量は180g/
m2 となるように操作した。
スラリーを濃度約3.5重量%に調整し、両性ポリアク
リルアミド(イタコン酸2モル%、ジメチルアミノプロ
ピルアクリルアミドの硫酸塩5モル%、アクリルアミド
93モル%、平均分子量250万)1.5重量%、硫酸
アルミニウム0.3重量%、ポリアミドポリアミンエピ
クロルヒドリン0.1重量%及びエポキシ化ベヘン酸ア
ミド0.75重量%を添加・攪拌し、パルプスラリーの
pHが7.0となるように水酸化ナトリウムを添加し
た。次いで、パルプスラリーの濃度を0.5重量%とし
た後、アニオン性ベントナイト(オーガノソーブ;アロ
イドコロイド社製の商品名)0.2重量%を添加・攪拌
した。次いで、脱水・乾燥し、支持体を得た。尚、原紙
の坪量は180g/m2 となるように操作した。
スラリーを濃度約3.5重量%に調整し、アニオン性ポ
リアクリルアミド0.5重量%、硫酸アルミニウム0.
3重量%、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン
0.1重量%、エポキシ化ベヘン酸アミド0.5重量%
及びアルキルケテンダイマー0.25重量%を添加・攪
拌し、パルプスラリーのpHが7.0となるように水酸
化ナトリウムを添加した。次いで両性ポリアクリルアミ
ド1.5重量%を添加・攪拌し、パルプスラリー濃度を
1.5重量%とした後、アニオン性コロイダルシリカ
(BMA−O;日産エカノーベル社製の商品名)0.0
5重量%を添加・攪拌した。次いで、脱水・乾燥し、支
持体を得た。尚、原紙の坪量は180g/m2 となるよ
うに操作した。
成の混合物を使用した。即ち、前記化1式中のRで表さ
れるアルキル基の炭素原子数が20であるアルキルケテ
ンダイマー93重量%、18のもの5重量%及び16の
もの2重量%の組成からなる混合物である。上記組成の
アルキルケテンダイマーは、C20H41−CH2 −COO
Hで表される高級脂肪酸93重量%、C18H37−CH2
−COOHで表される高級脂肪酸5重量%及びC16H33
−CH2 −COOHで表される高級脂肪酸2重量%の組
成からなる混合物を原料として製造した。
スラリーを濃度約3.5重量%に調整し、カチオン性デ
ンプン(Cato−F:王子ナショナル社製の商品名)
2.0重量%、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリ
ン0.2重量%、エポキシ化ベヘン酸アミド0.4重量
%及びアルキルケテンダイマー0.3重量%を添加・攪
拌し、パルプスラリーのpHが7.0となるように水酸
化ナトリウムを添加した。次いでパルプスラリー濃度を
1.0重量%とした後、アニオン性コロイダルシリカ
(BMA−O;日産エカノーベル社製の商品名)0.0
5重量%を添加・攪拌し、更に脱水・乾燥して支持体を
得た。尚、原紙の坪量は180g/m2 となるように操
作した。
加量0.4重量%を0.2重量%、及びアルキルケテン
ダイマーの添加量0.3重量%を0.6重量%に各々変
えた他は、実施例4と同様にして原紙の坪量が180g
/m2 の支持体を得た。実施例6.エポキシ化ベヘン酸
アミドを使用せずに、アルキルケテンダイマーの添加量
0.3重量%を0.6重量%に変えた他は、実施例4と
同様にして原紙の坪量が180g/m2 の支持体を得
た。
コロイダルシリカを添加しなかった他は、実施例1と全
く同様にして支持体を得た。尚、原紙の坪量は180g
/m2 となるように操作した。
ロイダルシリカ添加前のパルプスラリー濃度を3.0重
量%とすると共に、アニオン性コロイダルシリカ添加量
を0.001重量%とした他は、実施例1と全く同様に
して、支持体を得た。尚、原紙の坪量は180g/m2
となるように操作した。
デンプンを酸化デンプン(MS#3600:日本食品加
工株式会社製の商品名)に変更し、その添加量を3.0
重量%としたこと、及びアニオン性コロイダルシリカの
添加を行わなかったことの他は、実施例4と全く同様に
して、支持体を得た。尚、原紙の坪量は180g/m2
となるように操作した。
薬品を添加した後、60分間紙料を放置して凝集物の発
生状況を調べたところ、何れの場合も凝集物の発生は認
められなかった。又、薬品添加後の紙料を乾燥重量で3
g採取し、濾水度(CSF)をJIS−P8121に準
じて測定したところ、表1に示す結果を得た。
の表面に、次のような溶液をサイズプレスし、液の付着
量が30g/m2 となるように付着させた。 ポリビニルアルコール: 5.0重量% 塩化カルシウム : 4.0重量% 蛍光増白剤 : 0.5重量% 消泡剤 : 0.005重量% 水 :90.495重量%
カレンダーで173μmに調整した後裏面にコロナ放電
処理を施し、次いで、密度0.980g/m2 のポリエ
チレンを約30μmコーティングした。更に、おもて面
(写真乳剤塗布側)にコロナ放電処理を施した後、10
重量%の酸化チタンを含有する密度0.960g/m2
のポリエチレンを約30μmコーティングし、写真印画
紙用支持体を得た。
1.5cmの試験片3本を作製し、35℃のカラーペー
パー用現像処理薬品(CP−40E;富士写真フイルム
株式会社製の商品名)P1液(現像液)に45秒間浸漬
させた後取り出し、表面を素早くふきとった。次いで、
35℃のP2液(漂白・定着)に45秒間浸漬させた
後、同様に表面をふきとった。更に、30℃の水に90
秒間浸漬させた後、同様に表面をふきとり、切断面から
の液体の浸透重量を重量増加分として求め、その重量増
加分をサイズ性の指標として表1に示した。
Claims (4)
- 【請求項1】 原紙の両面をポリオレフィン樹脂で被覆
してなる写真印画紙用支持体において、前記原紙が、エ
ポキシ化高級脂肪酸アミド及び/又はアルキルケテンダ
イマーと前記エポキシ化高級脂肪酸アミド以外のカチオ
ン性物質をパルプスラリーに添加し、パルプ濃度を0.
1〜1.5重量%に調整した後、得られたパルプスラリ
ーに、アニオン性コロイダルシリカ及び/又はアニオン
性ベントナイトを添加し抄紙してなることを特徴とする
写真印画紙用支持体。 - 【請求項2】 エポキシ化高級脂肪酸アミド以外のカチ
オン性物質として、アルミニウム塩、ポリアミドポリア
ミンエピクロルヒドリン、カチオン性ポリアクリルアミ
ド、両性ポリアクリルアミド及びカチオン性デンプンか
らなる群の中から選択される少なくとも1種を含む請求
項1に記載の写真印画紙用支持体。 - 【請求項3】 原紙が、pH=6〜8.5のパルプスラ
リーから抄紙されてなる請求項1に記載の写真印画紙用
支持体。 - 【請求項4】 アニオン性コロイダルシリカ及び/又は
アニオン性ベントナイトの添加量が、絶乾パルプ当たり
0.005〜1重量%である請求項1に記載の写真印画
紙用支持体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03088094A JP3494414B2 (ja) | 1993-02-12 | 1994-02-02 | 写真印画紙用支持体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-46023 | 1993-02-12 | ||
JP4602393 | 1993-02-12 | ||
JP03088094A JP3494414B2 (ja) | 1993-02-12 | 1994-02-02 | 写真印画紙用支持体 |
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JPH06295012A true JPH06295012A (ja) | 1994-10-21 |
JP3494414B2 JP3494414B2 (ja) | 2004-02-09 |
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ID=26369314
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JP03088094A Expired - Fee Related JP3494414B2 (ja) | 1993-02-12 | 1994-02-02 | 写真印画紙用支持体 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3494414B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1376222A1 (en) * | 2002-06-18 | 2004-01-02 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Support for image recording material |
JP2004162201A (ja) * | 2002-11-12 | 2004-06-10 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 紙の製造方法 |
KR100681327B1 (ko) * | 2002-10-31 | 2007-02-15 | 주식회사 오병 | 콜로이달 실리카를 함유하는 고농축 벤토나이트 액상슬러리 및 그 제조방법 |
WO2007129400A1 (ja) * | 2006-05-08 | 2007-11-15 | Pt. Pabrik Kertas Tjiwi Kimia Tbk. | 電子写真用紙 |
JP2010523835A (ja) * | 2007-04-05 | 2010-07-15 | アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ | 紙の光学的性質を改良する方法 |
-
1994
- 1994-02-02 JP JP03088094A patent/JP3494414B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
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KR100681327B1 (ko) * | 2002-10-31 | 2007-02-15 | 주식회사 오병 | 콜로이달 실리카를 함유하는 고농축 벤토나이트 액상슬러리 및 그 제조방법 |
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WO2007129400A1 (ja) * | 2006-05-08 | 2007-11-15 | Pt. Pabrik Kertas Tjiwi Kimia Tbk. | 電子写真用紙 |
JP2010523835A (ja) * | 2007-04-05 | 2010-07-15 | アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ | 紙の光学的性質を改良する方法 |
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