JP2001083661A - 写真印画紙用原紙 - Google Patents
写真印画紙用原紙Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 切断面端部からの現像液の浸透を著しく低減
させることができると共に、写真印画紙用原紙の製造工
程におけるワイヤー上での水切れを改善することによっ
て生産性を挙げるのに好適な写真印画紙用原紙の提供。 【解決手段】 少なくとも、ポリアミドポリアミンエピ
クロルヒドリンとアルキルケテンダイマーと鎖状構造型
のアニオン性コロイダルシリカと含み、該鎖状構造型の
アニオンコロイダルシリカが対絶乾パルプ当たり0.0
1〜0.2重量%含有された写真印画紙用原紙である。
更に原紙中に平均分子量が250万以上のカチオン性お
よび/または両性のポリアクリルアミドが対絶乾パルプ
当たり0.01〜0.2重量%含有されていることが好
ましい。
させることができると共に、写真印画紙用原紙の製造工
程におけるワイヤー上での水切れを改善することによっ
て生産性を挙げるのに好適な写真印画紙用原紙の提供。 【解決手段】 少なくとも、ポリアミドポリアミンエピ
クロルヒドリンとアルキルケテンダイマーと鎖状構造型
のアニオン性コロイダルシリカと含み、該鎖状構造型の
アニオンコロイダルシリカが対絶乾パルプ当たり0.0
1〜0.2重量%含有された写真印画紙用原紙である。
更に原紙中に平均分子量が250万以上のカチオン性お
よび/または両性のポリアクリルアミドが対絶乾パルプ
当たり0.01〜0.2重量%含有されていることが好
ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真印画紙用原紙に
関し、特に切断面端部からの現像液の浸透を著しく低減
させることができると共に、写真印画紙用原紙の製造工
程におけるワイヤー上での水切れを改善することによっ
て生産性を挙げるのに好適な写真印画紙用原紙に関す
る。
関し、特に切断面端部からの現像液の浸透を著しく低減
させることができると共に、写真印画紙用原紙の製造工
程におけるワイヤー上での水切れを改善することによっ
て生産性を挙げるのに好適な写真印画紙用原紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、写真印画紙用支持体として、写真
の現像・定着処理における処理液の浸透を防止すると共
に、水洗や乾燥等の時間の短縮を図るために、原紙の両
面をポリエチレン等のポリオレフィンにより被覆した、
耐水性写真印画紙用支持体が好んで用いられている。
の現像・定着処理における処理液の浸透を防止すると共
に、水洗や乾燥等の時間の短縮を図るために、原紙の両
面をポリエチレン等のポリオレフィンにより被覆した、
耐水性写真印画紙用支持体が好んで用いられている。
【0003】一方、原紙に関しては、抄紙工程において
アニオン性サイズ剤、アニオン性紙力増強剤、更に、こ
れらアニオン性薬品をパルプに定着させることを目的と
する安価なアルミニウム塩が紙料に添加され、結果的に
酸性を示す、いわゆる酸性紙が用いられてきた。しかし
ながら、原紙強度の保存性改善、抄紙工程における白水
のクローズド化、設備の腐食防止等の点で有利な中性紙
が、近年一般紙において広く使用されるようになった。
アニオン性サイズ剤、アニオン性紙力増強剤、更に、こ
れらアニオン性薬品をパルプに定着させることを目的と
する安価なアルミニウム塩が紙料に添加され、結果的に
酸性を示す、いわゆる酸性紙が用いられてきた。しかし
ながら、原紙強度の保存性改善、抄紙工程における白水
のクローズド化、設備の腐食防止等の点で有利な中性紙
が、近年一般紙において広く使用されるようになった。
【0004】ところで、印画紙用支持体原紙としては、
現像処理時における該支持体の切断面からの現像液の浸
透を防ぐために、強サイズ紙が必要である。従って、印
画紙用支持体原紙として中性紙を使用する場合には、サ
イズ剤として自己定着性のあるアルキルケテンダイマー
が使用されると共に、紙力剤としてカチオン性ポリアク
リルアミドを用いなければならない。
現像処理時における該支持体の切断面からの現像液の浸
透を防ぐために、強サイズ紙が必要である。従って、印
画紙用支持体原紙として中性紙を使用する場合には、サ
イズ剤として自己定着性のあるアルキルケテンダイマー
が使用されると共に、紙力剤としてカチオン性ポリアク
リルアミドを用いなければならない。
【0005】この場合、紙料のpHが6.0〜8.5に
おける抄紙は、酸性域(紙料pH=3.5以上、6.0
未満)での抄紙と比べて、ワイヤー上での水切れが劣り
乾燥負荷が増すという問題が生ずる上、アルキルケテン
ダイマーをサイズ剤として用いるために、プレスロール
等のロール汚れが発生したり、抄紙された原紙の表面が
滑り易くなるという欠点を有している。
おける抄紙は、酸性域(紙料pH=3.5以上、6.0
未満)での抄紙と比べて、ワイヤー上での水切れが劣り
乾燥負荷が増すという問題が生ずる上、アルキルケテン
ダイマーをサイズ剤として用いるために、プレスロール
等のロール汚れが発生したり、抄紙された原紙の表面が
滑り易くなるという欠点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の欠点を解決すべ
く鋭意検討した結果、本発明者等は、サイズ剤としての
アルキルケテンダイマーと浸潤紙力増強剤としてポリア
ミドポリアミンエピクロルヒドリンと共に、鎖構造型の
アニオン性コロイダルシリカを所定量含有させると、抄
紙工程におけるワイヤー上での水切れ並びにウェットプ
レスでの搾水性を改善することができる上、乾燥の負荷
を低減させることができること、及びこのようにして得
られる原紙が平滑性並びに紙力強度の点で優れ、該原紙
の両面をポリオレフィン等の樹脂で被覆して写真印画紙
用支持体とした場合には、その切断面からの現像液の浸
透が著しく少なくなることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
く鋭意検討した結果、本発明者等は、サイズ剤としての
アルキルケテンダイマーと浸潤紙力増強剤としてポリア
ミドポリアミンエピクロルヒドリンと共に、鎖構造型の
アニオン性コロイダルシリカを所定量含有させると、抄
紙工程におけるワイヤー上での水切れ並びにウェットプ
レスでの搾水性を改善することができる上、乾燥の負荷
を低減させることができること、及びこのようにして得
られる原紙が平滑性並びに紙力強度の点で優れ、該原紙
の両面をポリオレフィン等の樹脂で被覆して写真印画紙
用支持体とした場合には、その切断面からの現像液の浸
透が著しく少なくなることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
【0007】従って本発明の目的は、抄紙工程における
ワイヤー上の紙料の水切れが良好であると共にロール汚
れが発生しない上、現像時における現像液の浸透が少な
い写真印画紙用原紙を提供することにある。
ワイヤー上の紙料の水切れが良好であると共にロール汚
れが発生しない上、現像時における現像液の浸透が少な
い写真印画紙用原紙を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
少なくとも、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン
とアルキルケテンダイマーと鎖状構造型のアニオン性コ
ロイダルシリカとを含み、該鎖状構造型のアニオンコロ
イダルシリカが対絶乾パルプ当たり0.01〜0.2重
量%含有されていることを特徴とする写真印画紙用原紙
によって達成される。また、原紙中に更に平均分子量が
250万以上のカチオン性および/または両性のポリア
クリルアミドを対絶乾パルプ当たり0.01〜0.2重
量%含有することが望ましい。
少なくとも、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン
とアルキルケテンダイマーと鎖状構造型のアニオン性コ
ロイダルシリカとを含み、該鎖状構造型のアニオンコロ
イダルシリカが対絶乾パルプ当たり0.01〜0.2重
量%含有されていることを特徴とする写真印画紙用原紙
によって達成される。また、原紙中に更に平均分子量が
250万以上のカチオン性および/または両性のポリア
クリルアミドを対絶乾パルプ当たり0.01〜0.2重
量%含有することが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用するポリアミドポリ
アミンエピクロルヒドリンは、湿潤紙力増強剤として作
用するものであり、その量は、対絶乾パルプ当たり0.
01〜1.0重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%
添加される。
アミンエピクロルヒドリンは、湿潤紙力増強剤として作
用するものであり、その量は、対絶乾パルプ当たり0.
01〜1.0重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%
添加される。
【0010】本発明で使用するアルキルケテンダイマー
は、下記化1で表される化合物であることが好ましい。
は、下記化1で表される化合物であることが好ましい。
【化1】
【0011】化1式中のRはアルキル基であり、R中の
炭素原子数は8〜30であることが好ましく、特に好ま
しくは12〜20であり、最も好ましくは20である。
上記のアルキルケテンダイマーは、後述するカチオン化
澱粉及び/又は界面活性剤と共に乳化分散した乳化分散
物として、パルプスラリーに添加することが好ましい。
上記界面活性剤は、公知のもの中から適宜選択して用い
ることができる。アルキルケテンダイマーの添加量は、
対絶乾パルプ当たり0.05重量%〜5重量%であり、
好ましくは0.1重量%〜1.5重量%である。
炭素原子数は8〜30であることが好ましく、特に好ま
しくは12〜20であり、最も好ましくは20である。
上記のアルキルケテンダイマーは、後述するカチオン化
澱粉及び/又は界面活性剤と共に乳化分散した乳化分散
物として、パルプスラリーに添加することが好ましい。
上記界面活性剤は、公知のもの中から適宜選択して用い
ることができる。アルキルケテンダイマーの添加量は、
対絶乾パルプ当たり0.05重量%〜5重量%であり、
好ましくは0.1重量%〜1.5重量%である。
【0012】本発明において、ポリアミドポリアミンエ
ピクロルヒドリン及びアルキルケテンダイマーと併用す
るアニオン性コロイダルシリカは、ポリ珪酸又はコロイ
ド状珪酸ゾルの形態をとり、特にコロイド状珪酸ゾルを
用いた場合が好ましいが、鎖状構造型であることが必要
である。鎖状構造型のアニオン性コロイダルシリカは、
2〜4nm程度のコロイド粒子3〜10程度、鎖状に連
結された構造を有し、このようなアニオン性コロイダル
シリカを使用すると、特に抄紙系の清浄化が図られ、抄
紙工程での高い歩留まりが得られ、濾水性が向上し、ド
ライヤーの負荷が低減され,抄紙速度が向上する等の種
々の改善効果が発揮される。
ピクロルヒドリン及びアルキルケテンダイマーと併用す
るアニオン性コロイダルシリカは、ポリ珪酸又はコロイ
ド状珪酸ゾルの形態をとり、特にコロイド状珪酸ゾルを
用いた場合が好ましいが、鎖状構造型であることが必要
である。鎖状構造型のアニオン性コロイダルシリカは、
2〜4nm程度のコロイド粒子3〜10程度、鎖状に連
結された構造を有し、このようなアニオン性コロイダル
シリカを使用すると、特に抄紙系の清浄化が図られ、抄
紙工程での高い歩留まりが得られ、濾水性が向上し、ド
ライヤーの負荷が低減され,抄紙速度が向上する等の種
々の改善効果が発揮される。
【0013】鎖状構造型のアニオン性コロイダルシリカ
は、対絶乾パルプ当たり0.01〜0.2重量%含有さ
れていることが好ましく、より好ましくは0.02〜
0.15重量%、更に好ましくは0.02〜0.10重
量%含有される。鎖状構造型のアニオン性コロイダルシ
リカの含有量が0.01重量%よりも少ないと、上記し
た鎖状構造型のアニオン性コロイダルシリカの添加効果
が発揮されず、一方、0.2重量%を超えると、パルプ
繊維の凝集物が発生するので、地合が乱れ、製品の外観
のみならず性能を著しく低下させる上、コストアップに
もつながるので好ましくない。
は、対絶乾パルプ当たり0.01〜0.2重量%含有さ
れていることが好ましく、より好ましくは0.02〜
0.15重量%、更に好ましくは0.02〜0.10重
量%含有される。鎖状構造型のアニオン性コロイダルシ
リカの含有量が0.01重量%よりも少ないと、上記し
た鎖状構造型のアニオン性コロイダルシリカの添加効果
が発揮されず、一方、0.2重量%を超えると、パルプ
繊維の凝集物が発生するので、地合が乱れ、製品の外観
のみならず性能を著しく低下させる上、コストアップに
もつながるので好ましくない。
【0014】上記の鎖状構造型のアニオン性コロイダル
シリカは、特にカチオン性および/または両性のポリア
クリルアミドと併用されると、上記した鎖状構造型のア
ニオン性コロイダルシリカの添加効果がより効率的に発
揮される。ここで、カチオン性ポリアクリルアミドは、
アクリルアミドとカチオン性モノマーとの共重合によっ
て得られるものが好ましい。アクリルアミドと共重合す
るカチオン性モノマーは、下記化2及び化3で表される
化合物及びその塩が好ましい。
シリカは、特にカチオン性および/または両性のポリア
クリルアミドと併用されると、上記した鎖状構造型のア
ニオン性コロイダルシリカの添加効果がより効率的に発
揮される。ここで、カチオン性ポリアクリルアミドは、
アクリルアミドとカチオン性モノマーとの共重合によっ
て得られるものが好ましい。アクリルアミドと共重合す
るカチオン性モノマーは、下記化2及び化3で表される
化合物及びその塩が好ましい。
【0015】
【化2】
【0016】
【化3】
【0017】化2及び化3式中、R1 は水素原子又は低
級アルキル基、R2 及びR3 は低級アルキル基、nは1
〜5の整数を表す。
級アルキル基、R2 及びR3 は低級アルキル基、nは1
〜5の整数を表す。
【0018】上記のカチオン性モノマーの具体例を次に
示すが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。 メタクリル酸ジメチルアミノエチル CH2 =C(CH3 )COOCH2 CH2 N(CH3 )
2 メタクリル酸ジエチルアミノエチル CH2 =C(CH3 )COOCH2 CH2 N(CH2 C
H3 )2
示すが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。 メタクリル酸ジメチルアミノエチル CH2 =C(CH3 )COOCH2 CH2 N(CH3 )
2 メタクリル酸ジエチルアミノエチル CH2 =C(CH3 )COOCH2 CH2 N(CH2 C
H3 )2
【0019】メタクリル酸ジメチルアミノエチルメチ
ルクロライド塩 〔CH2 =C(CH3 )COOCH2 CH2 N(C
H3 )3 〕・Cl ジメチルアミノプロピルアクリルアミド CH2 =CHCONHCH2 CH2 CH2 N(CH3 )
2 本発明においては、アクリルアミドとカチオン性モノマ
ーに、更に(メタ)アクリル酸を加えて共重合した三元
共重合体を使用することもできる。
ルクロライド塩 〔CH2 =C(CH3 )COOCH2 CH2 N(C
H3 )3 〕・Cl ジメチルアミノプロピルアクリルアミド CH2 =CHCONHCH2 CH2 CH2 N(CH3 )
2 本発明においては、アクリルアミドとカチオン性モノマ
ーに、更に(メタ)アクリル酸を加えて共重合した三元
共重合体を使用することもできる。
【0020】共重合タイプのカチオン性ポリアクリルア
ミドのカチオン価の測定は、試料約0.1gを精秤し、
希釈液(水/メタノール/酢酸=89/10/1容量
比)にて希釈したものを、N/400ポリビニル硫酸カ
リウム(PVSK)水溶液で滴定し、以下の式によって
求めることができる。 滴定値(ml)×(1/400)×ファクター(PVS
K)/試料採取量(g)×(不揮発分(%)/100) 尚、不揮発分は、試料3.0±0.2gをシャーレ(5
0mm×15mm)に均一に広げて精秤し、105±5
℃の循風乾燥機で3時間乾燥した後デシケーターに入
れ、30分間放冷し、それを精秤して乾燥残量を求め、
算出した。
ミドのカチオン価の測定は、試料約0.1gを精秤し、
希釈液(水/メタノール/酢酸=89/10/1容量
比)にて希釈したものを、N/400ポリビニル硫酸カ
リウム(PVSK)水溶液で滴定し、以下の式によって
求めることができる。 滴定値(ml)×(1/400)×ファクター(PVS
K)/試料採取量(g)×(不揮発分(%)/100) 尚、不揮発分は、試料3.0±0.2gをシャーレ(5
0mm×15mm)に均一に広げて精秤し、105±5
℃の循風乾燥機で3時間乾燥した後デシケーターに入
れ、30分間放冷し、それを精秤して乾燥残量を求め、
算出した。
【0021】本発明において、両性ポリアクリルアミド
は、アクリルアミド又はメタクリルアミドを主要なモノ
マー成分としながら、アニオン性モノマーとカチオン性
モノマーを共重合して得られる両性の共重合体が好まし
い。
は、アクリルアミド又はメタクリルアミドを主要なモノ
マー成分としながら、アニオン性モノマーとカチオン性
モノマーを共重合して得られる両性の共重合体が好まし
い。
【0022】上記アニオン性モノマーとしては、例えば
アクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸等を挙げるこ
とができるが、これらの中でも特にイタコン酸を使用す
ることが好ましい。アクリルアミドと共重合するカチオ
ン性モノマーとしては、前記化2で表されるジアルキル
アミノアルキルメタクリレート及びその塩、並びに、前
記化3で表されるジアルキルアミノアルキルアクリルア
ミド及びその塩が好ましい。
アクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸等を挙げるこ
とができるが、これらの中でも特にイタコン酸を使用す
ることが好ましい。アクリルアミドと共重合するカチオ
ン性モノマーとしては、前記化2で表されるジアルキル
アミノアルキルメタクリレート及びその塩、並びに、前
記化3で表されるジアルキルアミノアルキルアクリルア
ミド及びその塩が好ましい。
【0023】前記カチオン性ポリアクリルアミド及び前
記両性ポリアクリルアミドは、いずれもGPC法(ゲル
パーミエーションクロマトグラフィ)によって測定され
た分子量が好ましくは250万以上、より好ましくは3
00万以上,さらに好ましくは300万〜1000万で
ある。この分子量は250万より少ないと、併用効果が
少なく、1000万を超えると、高粘度となるため製造
上問題となり好ましくない。
記両性ポリアクリルアミドは、いずれもGPC法(ゲル
パーミエーションクロマトグラフィ)によって測定され
た分子量が好ましくは250万以上、より好ましくは3
00万以上,さらに好ましくは300万〜1000万で
ある。この分子量は250万より少ないと、併用効果が
少なく、1000万を超えると、高粘度となるため製造
上問題となり好ましくない。
【0024】また、前記カチオン性ポリアクリルアミド
及び/又は前記両性ポリアクリルアミドはの使用量は、
対絶乾パルプ当たり0.01重量%〜0.2重量%であ
ることが好ましく、特に0.02重量%〜0.15重量
%であることが好ましい。前記カチオン性ポリアクリル
アミド及び/又は前記両性ポリアクリルアミドの使用量
が0.01重量よりも少ないと併用効果が少なく、0.
2重量%を超えると、凝集作用が強すぎ、地合が悪化し
やすい。
及び/又は前記両性ポリアクリルアミドはの使用量は、
対絶乾パルプ当たり0.01重量%〜0.2重量%であ
ることが好ましく、特に0.02重量%〜0.15重量
%であることが好ましい。前記カチオン性ポリアクリル
アミド及び/又は前記両性ポリアクリルアミドの使用量
が0.01重量よりも少ないと併用効果が少なく、0.
2重量%を超えると、凝集作用が強すぎ、地合が悪化し
やすい。
【0025】本発明においては、前記カチオン性ポリア
クリルアミド及び/又は前記両性ポリアクリルアミドに
更にアニオン性ポリアクリルアミドを併用しても良い。
使用することのできるアニオン性ポリアクリルアミド
は、アクリルアミドの一部をアクリルニトリルやアクリ
ル酸エステル、スチレン等に部分置換した三元共重合
体、或いはポリアクリルアミドの部分加水分解物等であ
って、GPC法にて測定した分子量が50万〜200
万、好ましくは80万〜140万の範囲のものが好まし
い。
クリルアミド及び/又は前記両性ポリアクリルアミドに
更にアニオン性ポリアクリルアミドを併用しても良い。
使用することのできるアニオン性ポリアクリルアミド
は、アクリルアミドの一部をアクリルニトリルやアクリ
ル酸エステル、スチレン等に部分置換した三元共重合
体、或いはポリアクリルアミドの部分加水分解物等であ
って、GPC法にて測定した分子量が50万〜200
万、好ましくは80万〜140万の範囲のものが好まし
い。
【0026】アニオン性ポリアクリルアミドの添加は、
水で希釈したパルプスラリー中に、攪拌しつつアニオン
性ポリアクリルアミドの水溶液を均一に分散させて行
う。又、アニオン性ポリアクリルアミドの添加量は、対
絶乾パルプ当たり0.1〜3.0重量%であることが好
ましく、特に0.3〜1.5重量%であることが好まし
い。上記アニオン性ポリアクリルアミドは、パルプスラ
リーに水溶性アルミニウム塩及び/又はカチオン性ポリ
アクリルアミドを添加することによりパルプに定着され
る。このような水溶性アルミニウム塩としては、特に硫
酸アルミニウム塩及び塩化アルミニウムが好ましい。
水で希釈したパルプスラリー中に、攪拌しつつアニオン
性ポリアクリルアミドの水溶液を均一に分散させて行
う。又、アニオン性ポリアクリルアミドの添加量は、対
絶乾パルプ当たり0.1〜3.0重量%であることが好
ましく、特に0.3〜1.5重量%であることが好まし
い。上記アニオン性ポリアクリルアミドは、パルプスラ
リーに水溶性アルミニウム塩及び/又はカチオン性ポリ
アクリルアミドを添加することによりパルプに定着され
る。このような水溶性アルミニウム塩としては、特に硫
酸アルミニウム塩及び塩化アルミニウムが好ましい。
【0027】本発明においてカチオン性物質として用い
ることのできるカチオン化澱粉は、通常の澱粉、例え
ば、コーン澱粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、小麦粉澱
粉、米澱粉、甘薯澱粉等にカチオン基を付与することに
より得られる。カチオン化澱粉の製造方法は公知であ
り、第一級、第二級、第三級アミン及び第四級アンモニ
ウム基の中から選択される一種以上の塩基性窒素を澱粉
に導入することによって容易に得ることができる。本発
明においては、特に塩基性窒素原子が第三級アミン又は
第四級アンモニウム基であるカチオン化澱粉を用いるこ
とが好ましい。
ることのできるカチオン化澱粉は、通常の澱粉、例え
ば、コーン澱粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、小麦粉澱
粉、米澱粉、甘薯澱粉等にカチオン基を付与することに
より得られる。カチオン化澱粉の製造方法は公知であ
り、第一級、第二級、第三級アミン及び第四級アンモニ
ウム基の中から選択される一種以上の塩基性窒素を澱粉
に導入することによって容易に得ることができる。本発
明においては、特に塩基性窒素原子が第三級アミン又は
第四級アンモニウム基であるカチオン化澱粉を用いるこ
とが好ましい。
【0028】また、本発明においてカチオン性物質とし
て用いることのできる水溶性アルミニウム塩としては、
特に硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の水溶性ア
ルミニウム塩が好ましい。水溶性アルミニウム塩の好ま
しい添加量は、対絶乾パルプ当たり0.1〜2.0重量
%となる量、特に0.2〜1.0重量%となる量である
ことが好ましい。
て用いることのできる水溶性アルミニウム塩としては、
特に硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の水溶性ア
ルミニウム塩が好ましい。水溶性アルミニウム塩の好ま
しい添加量は、対絶乾パルプ当たり0.1〜2.0重量
%となる量、特に0.2〜1.0重量%となる量である
ことが好ましい。
【0029】これ等の多価金属塩の添加によりパルプス
ラリーのpHが酸性側になる場合には、例えば水酸化ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム、アルミン酸ナトリウム
等のアルカリ性物質を添加して、pHを6.0〜7.5
の中性域にコントロールすることが、原紙の保存性ひい
ては写真印画紙用支持体の保存性を良好にする上で好ま
しい。
ラリーのpHが酸性側になる場合には、例えば水酸化ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム、アルミン酸ナトリウム
等のアルカリ性物質を添加して、pHを6.0〜7.5
の中性域にコントロールすることが、原紙の保存性ひい
ては写真印画紙用支持体の保存性を良好にする上で好ま
しい。
【0030】本発明においては、更に染料、蛍光増白
剤、消泡剤等を添加しても良い。又、サイズ剤としては
アルキルケテンダイマーの他に、高級脂肪酸塩、アルケ
ニルコハク酸無水物、高級脂肪酸無水物等を併用しても
良い。
剤、消泡剤等を添加しても良い。又、サイズ剤としては
アルキルケテンダイマーの他に、高級脂肪酸塩、アルケ
ニルコハク酸無水物、高級脂肪酸無水物等を併用しても
良い。
【0031】上記の原紙基体には、各種の水溶性添加剤
を含有する液をサイズプレス、タブサイズ又はゲイトロ
ールコーター等で含浸・塗布しても良い。係る水溶性添
加剤としては、例えば、澱粉、ポリビニルアルコール、
カルボキシ変性ポリビニルアルコール、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン
酸ナトリウム、セルロースサルフェート、ゼラチン、カ
ゼイン等の高分子化合物、塩化カルシウム、塩化ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム等の金属塩がある。
を含有する液をサイズプレス、タブサイズ又はゲイトロ
ールコーター等で含浸・塗布しても良い。係る水溶性添
加剤としては、例えば、澱粉、ポリビニルアルコール、
カルボキシ変性ポリビニルアルコール、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン
酸ナトリウム、セルロースサルフェート、ゼラチン、カ
ゼイン等の高分子化合物、塩化カルシウム、塩化ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム等の金属塩がある。
【0032】上記水溶性添加剤を含有する液中には、更
にグリセリン、ポリエチレングリコール等の吸湿性物
質;染料、蛍光増白剤等の着色・増白物質;苛性ソー
ダ、アンモニウム水、塩酸、硫酸、炭酸ナトリウム等の
pHコントロール剤を添加しても良い。又、必要に応じ
て顔料等も該水溶液中に添加することができる。
にグリセリン、ポリエチレングリコール等の吸湿性物
質;染料、蛍光増白剤等の着色・増白物質;苛性ソー
ダ、アンモニウム水、塩酸、硫酸、炭酸ナトリウム等の
pHコントロール剤を添加しても良い。又、必要に応じ
て顔料等も該水溶液中に添加することができる。
【0033】原紙基体の種類及び厚さは特に限定される
ものではないが、坪量としては、50g/m2 〜250
g/m2 が望ましく、又、写真印画紙の平面性の観点か
ら表面の平滑性及び平面性に優れた原紙が望ましいとこ
ろから、マシンカレンダー及びスーパーカレンダー等で
熱及び圧力を加えて表面処理することが好ましい。
ものではないが、坪量としては、50g/m2 〜250
g/m2 が望ましく、又、写真印画紙の平面性の観点か
ら表面の平滑性及び平面性に優れた原紙が望ましいとこ
ろから、マシンカレンダー及びスーパーカレンダー等で
熱及び圧力を加えて表面処理することが好ましい。
【0034】本発明においては、原紙基体の両面に設け
るポリオレフィン樹脂の具体例として、ポリエチレンを
初めとする、ポリオレフィン等のα−オレフィンの単独
重合体及びこれら各種の重合体の混合物を挙げることが
できる。特に好ましいポリオレフィンは、高密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレン及びこれらの混合物であ
る。これらのポリオレフィンは、押し出しコーティング
した被覆層中に、白色顔料や着色顔料、或いは蛍光増白
剤を添加することが可能である限りその分子量に特に制
限はないが、通常は、分子量が20,000〜200,
000の範囲にあるポリオレフィンが用いられる。
るポリオレフィン樹脂の具体例として、ポリエチレンを
初めとする、ポリオレフィン等のα−オレフィンの単独
重合体及びこれら各種の重合体の混合物を挙げることが
できる。特に好ましいポリオレフィンは、高密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレン及びこれらの混合物であ
る。これらのポリオレフィンは、押し出しコーティング
した被覆層中に、白色顔料や着色顔料、或いは蛍光増白
剤を添加することが可能である限りその分子量に特に制
限はないが、通常は、分子量が20,000〜200,
000の範囲にあるポリオレフィンが用いられる。
【0035】ポリオレフィン樹脂被覆層の厚さについて
は特に制限はなく、従来の印画紙用支持体のポリオレフ
ィン層の厚さに準じて決めることができるが、一般にそ
の厚さは15〜50μmである。ポリオレフィン樹脂被
覆層中には、白色顔料、着色顔料或いは蛍光増白剤、フ
ェノール、ビスフェノール、チオビスフェノール、アミ
ン類、ベンゾフェノン、サリチル酸塩、ベンゾトリアゾ
ール及び有機金属化合物といった安定化剤を添加するこ
とができる。特に、写真乳剤がその上に塗布される側の
ポリオレフィン樹脂被覆層には、白色顔料及び着色顔料
を添加することが好ましい。
は特に制限はなく、従来の印画紙用支持体のポリオレフ
ィン層の厚さに準じて決めることができるが、一般にそ
の厚さは15〜50μmである。ポリオレフィン樹脂被
覆層中には、白色顔料、着色顔料或いは蛍光増白剤、フ
ェノール、ビスフェノール、チオビスフェノール、アミ
ン類、ベンゾフェノン、サリチル酸塩、ベンゾトリアゾ
ール及び有機金属化合物といった安定化剤を添加するこ
とができる。特に、写真乳剤がその上に塗布される側の
ポリオレフィン樹脂被覆層には、白色顔料及び着色顔料
を添加することが好ましい。
【0036】尚、ポリオレフィンを押し出しコーティン
グする際の押し出しコーティング設備としては、通常の
ポリオレフィン用押し出し機とラミネーターが使用され
る。本発明の写真印画紙用支持体は、その光沢面に写真
乳剤層が塗布乾燥されて写真印画紙となるが、他面に、
例えば特開昭62−6256号公報に開示されている印
字保存層を設けることができる等、様々な態様が可能で
ある。
グする際の押し出しコーティング設備としては、通常の
ポリオレフィン用押し出し機とラミネーターが使用され
る。本発明の写真印画紙用支持体は、その光沢面に写真
乳剤層が塗布乾燥されて写真印画紙となるが、他面に、
例えば特開昭62−6256号公報に開示されている印
字保存層を設けることができる等、様々な態様が可能で
ある。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
尚、部は重量部を示し、添加量の重量%は対絶乾パルプ
当たりの重量%を示す。
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
尚、部は重量部を示し、添加量の重量%は対絶乾パルプ
当たりの重量%を示す。
【0038】(実施例1)LBKP100部からなる木
材を、デスクリファイナーによりカナディアンフリーネ
ス280ccまで叩解した後、このパルプスラリーを濃
度3.5重量%に調製した。次いでカチオンスターチ
1.5部、アルキルケテンダイマー0.6部、ポリアミ
ドポリアミンエピクロルヒドリン0.3部を、それぞれ
前記木材パルプに対する絶乾重量にて添加攪拌し、パル
プスラリーの濃度を1.5重量%に調製した後、鎖状構
造型のアニオン性コロイダルシリカ(日産エカケミカル
社製,商品名BMA−780)を0.03重量%を添加
攪拌した。得られた紙料を、長網抄紙機によって抄造
し、坪量170g/m2の写真印画紙用原紙を製造し
た。
材を、デスクリファイナーによりカナディアンフリーネ
ス280ccまで叩解した後、このパルプスラリーを濃
度3.5重量%に調製した。次いでカチオンスターチ
1.5部、アルキルケテンダイマー0.6部、ポリアミ
ドポリアミンエピクロルヒドリン0.3部を、それぞれ
前記木材パルプに対する絶乾重量にて添加攪拌し、パル
プスラリーの濃度を1.5重量%に調製した後、鎖状構
造型のアニオン性コロイダルシリカ(日産エカケミカル
社製,商品名BMA−780)を0.03重量%を添加
攪拌した。得られた紙料を、長網抄紙機によって抄造
し、坪量170g/m2の写真印画紙用原紙を製造し
た。
【0039】(実施例2)パルプスラリーの濃度を1.
5重量%に調製した後に、鎖状構造型のアニオン性コロ
イダルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−
780)を0.03重量%、カチオン性ポリアクリルア
ミド(PAM−B,分子量600万)を0.02重量%
添加攪拌した以外は、実施例1と同様にして坪量170
g/m2の写真印画紙用原紙を製造した。
5重量%に調製した後に、鎖状構造型のアニオン性コロ
イダルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−
780)を0.03重量%、カチオン性ポリアクリルア
ミド(PAM−B,分子量600万)を0.02重量%
添加攪拌した以外は、実施例1と同様にして坪量170
g/m2の写真印画紙用原紙を製造した。
【0040】(実施例3)パルプスラリーの濃度を1.
5重量%に調製した後に、鎖状構造型のアニオン性コロ
イダルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−
780)を0.03重量%、カチオン性ポリアクリルア
ミド(PAM−C,分子量350万)を0.02重量%
添加攪拌した以外は、実施例1と同様にして坪量170
g/m2の写真印画紙用原紙を製造した。
5重量%に調製した後に、鎖状構造型のアニオン性コロ
イダルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−
780)を0.03重量%、カチオン性ポリアクリルア
ミド(PAM−C,分子量350万)を0.02重量%
添加攪拌した以外は、実施例1と同様にして坪量170
g/m2の写真印画紙用原紙を製造した。
【0041】(実施例4)パルプスラリーの濃度を1.
5重量%に調製した後に、鎖状構造型のアニオン性コロ
イダルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−
780)を0.03重量%、カチオン性ポリアクリルア
ミド(PAM−B,分子量600万)を0.01重量%
及びカチオン性ポリアクリルアミド(PAM−C,分子
量350万)を0.01重量%添加攪拌した以外は、実
施例1と同様にして坪量170g/m2の写真印画紙用
原紙を製造した。
5重量%に調製した後に、鎖状構造型のアニオン性コロ
イダルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−
780)を0.03重量%、カチオン性ポリアクリルア
ミド(PAM−B,分子量600万)を0.01重量%
及びカチオン性ポリアクリルアミド(PAM−C,分子
量350万)を0.01重量%添加攪拌した以外は、実
施例1と同様にして坪量170g/m2の写真印画紙用
原紙を製造した。
【0042】(実施例5)パルプスラリーの濃度を1.
5重量%に調製した後に、鎖状構造型のアニオン性コロ
イダルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−
780)を0.05重量%、カチオン性ポリアクリルア
ミド(PAM−B,分子量600万)を0.01重量%
添加攪拌した以外は、実施例1と同様にして坪量170
g/m2の写真印画紙用原紙を製造した。
5重量%に調製した後に、鎖状構造型のアニオン性コロ
イダルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−
780)を0.05重量%、カチオン性ポリアクリルア
ミド(PAM−B,分子量600万)を0.01重量%
添加攪拌した以外は、実施例1と同様にして坪量170
g/m2の写真印画紙用原紙を製造した。
【0043】(比較例1)LBKP100部からなる木
材を、デスクリファイナーによりカナディアンフリーネ
ス280ccまで叩解した後、このパルプスラリーを濃
度3.5重量%に調製した。次いでカチオンスターチ
1.5部、アルキルケテンダイマー0.6部、ポリアミ
ドポリアミンエピクロルヒドリン0.3部を、それぞれ
前記木材パルプに添加攪拌し、パルプスラリーの濃度を
1.5重量%に調製した後、分散型のアニオン性コロイ
ダルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−
0)を0.03重量%を添加攪拌した。得られた紙料
を、長網抄紙機によって抄造し、坪量170g/m2の
写真印画紙用原紙を製造した。
材を、デスクリファイナーによりカナディアンフリーネ
ス280ccまで叩解した後、このパルプスラリーを濃
度3.5重量%に調製した。次いでカチオンスターチ
1.5部、アルキルケテンダイマー0.6部、ポリアミ
ドポリアミンエピクロルヒドリン0.3部を、それぞれ
前記木材パルプに添加攪拌し、パルプスラリーの濃度を
1.5重量%に調製した後、分散型のアニオン性コロイ
ダルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−
0)を0.03重量%を添加攪拌した。得られた紙料
を、長網抄紙機によって抄造し、坪量170g/m2の
写真印画紙用原紙を製造した。
【0044】(比較例2)パルプスラリーの濃度を1.
5重量%に調製した後に、分散型のアニオン性コロイダ
ルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−0)
を0.03重量%、硫酸アルミニウムを0.6重量%添
加攪拌した以外は、比較例1と同様にして坪量170g
/m2の写真印画紙用原紙を製造した。
5重量%に調製した後に、分散型のアニオン性コロイダ
ルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−0)
を0.03重量%、硫酸アルミニウムを0.6重量%添
加攪拌した以外は、比較例1と同様にして坪量170g
/m2の写真印画紙用原紙を製造した。
【0045】(比較例3)パルプスラリーの濃度を1.
5重量%に調製した後に、分散型のアニオン性コロイダ
ルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−0)
を0.03重量%、カチオン性ポリアクリルアミド(P
AM−A,分子量50万)を0.02重量%添加攪拌し
た以外は、実施例1と同様にして坪量170g/m2の
写真印画紙用原紙を製造した。
5重量%に調製した後に、分散型のアニオン性コロイダ
ルシリカ(日産エカケミカル社製,商品名BMA−0)
を0.03重量%、カチオン性ポリアクリルアミド(P
AM−A,分子量50万)を0.02重量%添加攪拌し
た以外は、実施例1と同様にして坪量170g/m2の
写真印画紙用原紙を製造した。
【0046】得られた写真印画紙用原紙について、濾水
度と吸液量を測定し、その結果を表1に示す。 <濾水度(CSF)>JIS−P8121に準じて測定
した。
度と吸液量を測定し、その結果を表1に示す。 <濾水度(CSF)>JIS−P8121に準じて測定
した。
【0047】<吸液量>坪量170g/m2 となるよう
に抄紙した原紙の表面に,次のような溶液をサイズプレ
スし、液の付着量が30g/m2となるよう付着させ
た。 ・ポリビニルアルコール 5.0重量% ・塩化カルシウム 4.0重量% ・蛍光増白剤 0.5重量% ・消泡剤 0.005重量% ・水 90.495重量%
に抄紙した原紙の表面に,次のような溶液をサイズプレ
スし、液の付着量が30g/m2となるよう付着させ
た。 ・ポリビニルアルコール 5.0重量% ・塩化カルシウム 4.0重量% ・蛍光増白剤 0.5重量% ・消泡剤 0.005重量% ・水 90.495重量%
【0048】得られたサイズ液付着紙の厚みをマシンカ
レンダーで173μmに調製した後、裏面にコロナ放電
処理を施し、密度0.980g/m2 のポリエチレンを
約30μmコーティングした。更に、おもて面(写真乳
剤塗布側)をコロナ放電処理した後、10重量%の酸化
チタンを含有する密度0.960g/m2 のポリエチレ
ンを約30μmコーティングし、写真印画紙用支持体を
得た。
レンダーで173μmに調製した後、裏面にコロナ放電
処理を施し、密度0.980g/m2 のポリエチレンを
約30μmコーティングした。更に、おもて面(写真乳
剤塗布側)をコロナ放電処理した後、10重量%の酸化
チタンを含有する密度0.960g/m2 のポリエチレ
ンを約30μmコーティングし、写真印画紙用支持体を
得た。
【0049】得られた各支持体について10cm×1.
5cmの試験片3本を作製し、35℃のカラーペーパー
用現像処理薬品(CP−40E;富士写真フィルム社
製)P1液(現像液)を45秒間浸漬させた後取り出し、
表面を素早くふきとった。次いで35℃のP2液(漂白
・定着)に45秒間斜浸漬させた後、同様にふきとっ
た。更に30℃の水に90秒間浸漬させた後、同様にふ
きとり、切断面からの液体の浸透重量を重量増加分とし
て求め、その重量増加分をサイズ性の指標として表1に
示した。
5cmの試験片3本を作製し、35℃のカラーペーパー
用現像処理薬品(CP−40E;富士写真フィルム社
製)P1液(現像液)を45秒間浸漬させた後取り出し、
表面を素早くふきとった。次いで35℃のP2液(漂白
・定着)に45秒間斜浸漬させた後、同様にふきとっ
た。更に30℃の水に90秒間浸漬させた後、同様にふ
きとり、切断面からの液体の浸透重量を重量増加分とし
て求め、その重量増加分をサイズ性の指標として表1に
示した。
【0050】
【表1】
【0051】表1から鎖状構造型のアニオン性コロイダ
ルシリカを用いて得られた原紙(実施例1〜実施例5)
は、分散型のアニオン性コロイダルシリカを用いて得ら
れた原紙(比較例1〜比較例3)に比べて、濾水度が高
く抄紙工程で水切りが良好であり、また,吸液量が低く
切断面からの現像液の浸透を著しく低減できることを示
している。特に分子量が600万の鎖状構造型のアニオ
ン性コロイダルシリカを用いて得られた原紙(実施例
2)は、最も濾水度が高く、かつ吸液量が低いことを示
している。
ルシリカを用いて得られた原紙(実施例1〜実施例5)
は、分散型のアニオン性コロイダルシリカを用いて得ら
れた原紙(比較例1〜比較例3)に比べて、濾水度が高
く抄紙工程で水切りが良好であり、また,吸液量が低く
切断面からの現像液の浸透を著しく低減できることを示
している。特に分子量が600万の鎖状構造型のアニオ
ン性コロイダルシリカを用いて得られた原紙(実施例
2)は、最も濾水度が高く、かつ吸液量が低いことを示
している。
【0052】
【発明の効果】本発明の写真印画紙用原紙は、少なくと
も、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンとアルキ
ルケテンダイマーと鎖状構造型のアニオン性コロイダル
シリカとを含み、該鎖状構造型のアニオンコロイダルシ
リカが対絶乾パルプ当たり0.01〜0.2重量%含有
されているので、切断面端部からの現像液の浸透を著し
く低減させることができ、写真印画紙用原紙の製造工程
においては、ワイヤー上の水切れが改善されるのみなら
ず、製造コストを低減することもできる。
も、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンとアルキ
ルケテンダイマーと鎖状構造型のアニオン性コロイダル
シリカとを含み、該鎖状構造型のアニオンコロイダルシ
リカが対絶乾パルプ当たり0.01〜0.2重量%含有
されているので、切断面端部からの現像液の浸透を著し
く低減させることができ、写真印画紙用原紙の製造工程
においては、ワイヤー上の水切れが改善されるのみなら
ず、製造コストを低減することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H023 FA03 4L055 AG18 AG40 AG71 AG72 AG73 AG77 AG84 AG87 AG94 AH01 AH12 AH49 AH50 EA30 EA32 FA10 FA13 FA14 FA19 FA22 FA30 GA32
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも、ポリアミドポリアミンエピ
クロルヒドリンとアルキルケテンダイマーと鎖状構造型
のアニオン性コロイダルシリカとを含み、該鎖状構造型
のアニオンコロイダルシリカが対絶乾パルプ当たり0.
01〜0.2重量%含有されていることを特徴とする写
真印画紙用原紙。 - 【請求項2】 前記原紙中に平均分子量が250万以上
のカチオン性および/または両性のポリアクリルアミド
が対絶乾パルプ当たり0.01〜0.2重量%含有され
ていることを特徴とする請求項1に記載の写真印画紙用
原紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25532299A JP2001083661A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 写真印画紙用原紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25532299A JP2001083661A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 写真印画紙用原紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001083661A true JP2001083661A (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=17277180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25532299A Pending JP2001083661A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 写真印画紙用原紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001083661A (ja) |
-
1999
- 1999-09-09 JP JP25532299A patent/JP2001083661A/ja active Pending
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