JPH06294872A - ペルチェ冷却半導体検出器 - Google Patents

ペルチェ冷却半導体検出器

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JPH06294872A
JPH06294872A JP5080942A JP8094293A JPH06294872A JP H06294872 A JPH06294872 A JP H06294872A JP 5080942 A JP5080942 A JP 5080942A JP 8094293 A JP8094293 A JP 8094293A JP H06294872 A JPH06294872 A JP H06294872A
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cooling
semiconductor detector
peltier element
detector
heat shield
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Takehiro Yamaoka
武博 山岡
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ひとつのペルチェ素子で半導体検出器と熱シ
ールドを冷却する場合、検出器のみの冷却効率はその分
損をすることになる。そのため、検出器としての性能に
限界を与えるという問題があった。更に、イオンポンプ
で高真空に保たれているとはいえ、ペルチェ素子による
冷却部分は残留ガスのトラップとなり、検出器やFET
の表面に残留ガスがトラップされ、入射X線の妨害や、
検出器またはFETの表面漏れ電流の増加などによって
検出器としての性能を悪化させるという問題があった。
本発明はこの問題を解決することを目的とする。 【構成】 熱シールドとして、半導体検出器を冷却する
ためのペルチェ素子以外のペルチェ素子で冷却されたパ
イプを熱シールドとして用いる構成とする。 【効果】 半導体検出器の冷却効率が改善される。ま
た、この熱シールドは残留ガスの冷却トラップとしても
作用するため、半導体検出器やFETへの残留ガスの吸
着をかなり防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射線の検出を目的
とするペルチェ冷却半導体検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のペルチェ冷却半導体検出器の主な
構成を図2及び図3に示す。図2に於いて、放射線を検
出するための半導体検出器1は、半導体検出器1を冷却
するためのペルチェ素子2と冷却シャフト6を介して接
続されている。ペルチェ素子2の放熱のためのヒートシ
ンク3にペルチェ素子2は接続されている。また、前述
のものは、クライオスタット5の内部に配置され、クラ
イオスタット5内部を高真空に保つためのイオンポンプ
4が設けられている。冷却シャフト6は、ペルチェ素子
2から離れた場所にある半導体検出器1を冷却するため
のものであり、普通、熱伝導の良い銅などが使用され
る。
【0003】図3に於いて、熱シールド7は、冷却シャ
フト6や半導体検出器1の周囲を囲むようなパイプ状の
構造であり、通常、ペルチェ素子2の最上段よりも下段
と接続され冷却されており、特に輻射熱のシールドとし
て用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のペルチェ冷却半
導体検出器では、クライオスタット5からの輻射熱の流
入などにより検出器1の冷却効率は悪く、これを改善す
る目的で熱シールド7付きのものもあるが、ひとつのペ
ルチェ素子2で半導体検出器を冷却する他に、熱シール
ド7まで冷却しなければならず、冷却効率はその分損を
することになる。
【0005】そのため半導体検出器1の冷却温度はペル
チェ素子2最上段の温度より高くなってしまい、検出器
1としての性能に限界を与えるという問題があった。更
に、イオンポンプ4で高真空に保たれているとはいえ、
ペルチェ素子2による冷却部分は残留ガスのトラップと
なり、検出器1やFETの表面に残留ガスがトラップさ
れた場合、入射X線の妨害や、検出器またはFETの表
面漏れ電流の増加などによって検出器1としての性能を
悪化させるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は熱シールドとして、半導体検出器を冷却
するためのペルチェ素子以外のペルチェ素子で冷却され
たパイプを熱シールドとして用いることによって、冷却
効率を改善し、半導体検出器の冷却温度をできる限りペ
ルチェ素子最上段の温度に近づけ、検出器としての性能
を良くするものである。
【0007】
【作用】上記のように構成されたペルチェ冷却半導体検
出器においては、熱シールドの冷却を半導体検出器を冷
却するためのペルチェ素子以外のペルチェ素子で冷却し
ているため、半導体検出器の冷却効率が改善される。ま
た、この熱シールドは残留ガスの冷却トラップとしても
作用するため、半導体検出器やFETへの残留ガスの吸
着をかなり防ぐことができる。また、半導体検出器の立
ち上げ時は熱シールドの冷却を先に行い、検出器の冷却
を後に行うことで、やはり検出器やFETへの残留ガス
の吸着を防ぐことができる。更に、半導体検出器の立ち
下げ時は、検出器の降温を先に行い、熱シールドの降温
を後に行うことによって同様の効果を得ることができ
る。
【0008】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図1中の1は放射線を検出するための半導体
検出器、2は半導体検出器1を冷却するための第1のペ
ルチェ素子、3は第1のペルチェ素子2の放熱のための
ヒートシンク、4はクライオスタット5の内部を高真空
に保つためのイオンポンプである。クライオスタット5
の頂部には、ベリリウムまたは高分子の膜(図示せず)
が入射窓として取り付けられている。6は冷却シャフト
で、第1のペルチェ素子2から離れた場所にある半導体
検出器1を冷却するためのものである。7は熱シールド
で、半導体検出器1を冷却する第1のペルチェ素子2以
外の複数のペルチェ素子8によって冷却される。
【0009】この熱シールド冷却用ペルチェ素子8は、
第1のペルチェ素子2よりも低い段数のペルチェ素子で
も良い。この熱シールド7は残留ガスの冷却トラップも
兼ねている。そのため、半導体検出器の立ち上げ時は熱
シールド7の冷却を先に行い、検出器1の冷却を後に行
うことで、検出器1やFETへの残留ガスの吸着をより
防ぐことができる。また半導体検出器の立ち下げ時は、
検出器の降温を先に行い、熱シールドの降温を後に行う
ことによって同様の効果を得ることができる。
【0010】この発明の他の実施例を図4に基づいて説
明する。これは斜め形状のヒートシンク3に取り付けら
れた1個の熱シールド冷却用のペルチェ素子8によって
熱シールド7を冷却している。ヒートシンク3を斜め形
状にしているのは、全体の形状をコンパクトにするため
である。熱シールド7と熱シールド冷却用ペルチェ素子
8は銅の薄板または銅のより線10によって接続され、
熱シールド7は複数個の支持リング9でクライオスタッ
ト5の内壁に固定される。支持リング9はシリコンゴム
や弗素系のゴム製で、図5に示すような形をしており、
3つの突起のみがクライオスタット5の内壁に接するこ
とで、熱伝導を悪くしているため、熱シールドを十分に
冷却することができる。
【0011】さらに、前述の構造を有するペルチェ冷却
半導体検出器において、半導体検出器の立ち上げ時は熱
シールドの冷却を先に行い、検出器の冷却を後に行うこ
とも可能である。また更に、前述の構造を有するペルチ
ェ冷却半導体検出器において、半導体検出器の立ち下げ
時は、検出器の昇温を先に行い、熱シールドの昇温を後
に行うことも可能である。
【0012】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、熱シ
ールドの冷却を半導体検出器を冷却するためのペルチェ
素子以外のペルチェ素子で冷却しているため、半導体検
出器の冷却効率が改善される。また、この熱シールドは
残留ガスの冷却トラップとしても作用するため、半導体
検出器やFETへの残留ガスの吸着をかなり防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のペルチェ冷却半導体検出器の主な構造
を示した断面図である。
【図2】従来のペルチェ冷却半導体検出器の断面図であ
る。
【図3】従来の別のペルチェ冷却半導体検出器の断面図
である。
【図4】本発明の他の実施例を示した断面図である。
【図5】支持リングの平面図である。
【符号の説明】
1 半導体検出器 2 第1のペルチェ素子 3 ヒートシンク 4 イオンポンプ 5 クライオスタット 6 冷却シャフト 7 熱シールド 8 熱シールド冷却用ペルチェ素子 9 支持リング 10 銅の薄板または銅のより線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線を検出するための半導体検出器、
    半導体検出器を冷却するためのペルチェ素子、ペルチェ
    素子の放熱のためのヒートシンク、クライオスタットの
    内部を高真空に保つためのイオンポンプ、ペルチェ素子
    から離れた場所にある半導体検出器を冷却するための冷
    却シャフトを有する半導体検出器において、半導体検出
    器と冷却シャフトの周囲を囲む熱シールドを、半導体検
    出器を冷却するためのペルチェ素子以外のペルチェ素子
    を用いて冷却することを特徴とするペルチェ冷却半導体
    検出器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09209127A (ja) * 1996-02-05 1997-08-12 Idemitsu Kosan Co Ltd 真空蒸着装置およびその真空蒸着装置を用いた有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
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