JPH06294764A - 穀物の抵抗式水分計 - Google Patents

穀物の抵抗式水分計

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JPH06294764A
JPH06294764A JP3106613A JP10661391A JPH06294764A JP H06294764 A JPH06294764 A JP H06294764A JP 3106613 A JP3106613 A JP 3106613A JP 10661391 A JP10661391 A JP 10661391A JP H06294764 A JPH06294764 A JP H06294764A
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grain
electrode rolls
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moisture meter
electrode
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Toshihiko Satake
佐竹利彦
Satoru Satake
覚 佐竹
Yoshinao Hiyama
桧山良直
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 穀物の抵抗式水分計において、一対の電極ロ
―ルに確実に一粒ずつ試料を供給する給穀装置と、一対
の電極ロ―ル間隔が変化することのない抵抗式水分計を
得る。 【構成】 給穀装置を構成する軸8に軸着したロ―ラ2
3の円周に、円周方向に等間隔に且つローラ23の長手
方向に等間隔に複数の掻上爪24を設け、長手方向の円
周の一直線上に唯一の掻上爪24を設けた。更に、電動
機の回路に設けたCT36から得られる信号を基準信号
設定器40と比較して基準信号設定器40の値を越えた
時、制御装置43は正転リコ―コイル44から逆転リレ
―コイル45を切り換えて一対の電極ロ―ルの回転を逆
方向に回転させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は穀物の水分測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来技術は一対の電極ロール間の上部に
給穀装置を設けて試料穀物を流下し、前記一対の電極ロ
ール間では流下した穀物を粉砕しながら穀物の水分を計
測しようとするものである。これらの水分測定の給穀装
置は、円盤の円周や、コンベアベルトあるいは円筒の表
面に凹部を設けてあり、これらを試料穀物の中で回転さ
せたり、これらに試料穀物を供給することによって試料
穀物は撹伴されて、その一粒一粒が表面の凹部に捕らえ
られることになる。この凹部に捕らえられた穀物は、前
記の円盤などの回転移動によって搬送され電極ロール間
に流下されるものである。
【0003】ところで、水分測定する試料穀物が精選さ
れたものであれば原料の状態による問題は生じないが、
実際には収穫した原料を精選しないものがほとんどであ
る。この原料には試料穀物の平均粒径より大きなものあ
るいは試料穀物より硬い物などの夾雑物も混入してお
り、これらの夾雑物が一対の電極ロール間に入ると電極
ロールの駆動、軸受け等の機械的な損傷を生じる。この
ため、その安全対策として一対の電極ロールの一方を遠
近自在にしたり、夾雑物の選別装置を給穀装置と電極ロ
ールとの間に設けたりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術に見ら
れるように、先ず給穀装置は凹部に穀物を捕らえる構造
となっているが、この凹部に一粒以上の穀物を捕らえる
ことがある。これは穀物の大きさ、たとえば長さ、幅、
厚みを特定できないために余裕のある形状に凹部を形成
してあるためであり、水分計の精度の向上に逆行するも
のとなる。つまり一般的に水分計の精度の向上のため
に、一対の電極ロール間には一粒ずつ穀物を供給するこ
とが望ましいが従来技術においてはこの点において確実
性に欠けていた。
【0005】また、一対の電極ロール間への穀物より大
きいあるいは硬い夾雑物の噛み込みによって発生する電
極ロール間隔の変化は水分の測定精度に大きく影響する
ため一方の電極ロールを遠近自在にして回避する方法が
とられているが、長期の使用により電極ロール間に変化
を生じいずれにしても測定精度に影響を及ぼすことにな
る。このため給穀装置からの穀物の流下途中に夾雑物の
選別装置を別個に設けたりもするが、装置価格の高騰
と、別個の装置を設けることによる水分計の大型化は、
その使用状況から好ましくない。
【0006】以上のことから、電極ロール間へ確実に一
粒ずつ試料穀物を供給する給穀装置を提供するととも
に、試料穀物を精選することなく電極ロール間に夾雑物
を噛み込んでも電極ロール間隔に影響することのない穀
物の抵抗式水分計の提供を技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると、一対の
電極ロール間の上部に給穀装置を設けて試料穀物を流下
し、前記電極ロール間で圧砕しながら該試料穀物の水分
を計測する穀物の抵抗式水分計において、前記給穀装置
は、回動自在に横設した円筒外周面に、円筒の回転方向
に前記試料穀物の一粒を持ち上げる複数の掻き上げ爪を
設けた掻き上げローラからなり、前記複数の掻き上げ爪
は円筒の外周面の周方向に等間隔に且つ円筒の長手方向
に等間隔に設けると共に、長手方向の一直線上ごとに唯
一つの掻き上げ爪を設けるように配設したことにより前
記課題を解決するための手段とした。
【0008】さらに本発明によると、制御装置で制御さ
れる電動機によりそれぞれ逆方向に回転する一対の電極
ロール間の上部に給穀装置を設けて、該給穀装置によっ
て試料穀物を流下し、前記電極ロール間で圧砕しながら
前記試料穀物の水分を計測する穀物の抵抗式水分計にお
いて、前記電動機の負荷電流を検出し該負荷電流による
信号を出力する電流検出部を、該電流検出部の信号と任
意に設定した基準信号とを比較しその結果に基づく信号
を出力する比較部を介して穀物の抵抗式水分計の前記制
御装置に接続すると共に、該制御装置は前記比較部の出
力信号により一対の電極ロールの回転方向を逆回転させ
ることより前記課題を解決するための手段とした。
【0009】
【作用】穀物の抵抗式水分計において、給穀装置を回動
自在に横設した円筒外周面に、円筒の回転方向に試料穀
物の一粒を持ち上げる複数の掻上爪を設けた掻き上げロ
ーラにより構成したので、前記従来技術の凹部に穀物を
捕らえるものと異なり確実に穀物を一粒ずつ供給するこ
とができる。たとえば掻上爪は、試料穀物の長さあるい
は幅(厚み)よりも小さく形成して、穀物の重心位置が
掻上爪の上にあるような形状にすればよい。まずこの点
で前記従来技術の凹部が余裕のある形状に形成してある
ことと異なる。つまり、掻上爪の上には一粒以上の穀物
を掻き上げることはできない。また、逆に穀物よりも大
きいものは重心位置が掻上爪からはずれるので掻き上げ
ることはできないことになり、一対の電極ロールに供給
されることはない。
【0010】ところで、この掻上爪を円筒の外周面に設
けて掻き上げローラとするとき、掻上爪を円周の周方向
に等間隔に且つ円筒の長手方向に等間隔に設けると共
に、長手方向の一直線上ごとに唯一つの掻き上げ爪を設
けるように配設したので、円筒の周方向に等間隔で穀物
を掻き上げて、等間隔で一粒ずつ一対の電極ローラに穀
物を供給できるので、電極ローラでは一粒ずつ穀物の水
分を計測することができる。また長手方向に等間隔に掻
上爪を設けてあるので穀物を長手方向に亘って均等に掻
き上げることができ、試料穀物を円筒の長手方向に平均
的に採取することができる。また掻上爪が円筒の外周に
突出した爪であるから円筒が回転すると同時に試料穀物
をかくはんして同時により良好な試料穀物の採取が可能
となった。
【0011】さて、同筒の掻上爪によって掻き上げられ
た試料穀物は一対の電極ロールに供給されるが、万一試
料穀物以外の硬い、あるいは大きな夾雑物が供給された
場合は次のように作用する。つまり、一対の電極ロール
は制御装置で制御される電動機により試料をかみ込み圧
砕するようにそれぞれ逆方向に回転しているが、この電
極ロールを駆動する電動機の負荷電流を検出し該負荷電
流による信号を出力する電流検出部を、該電流検出部の
信号と任意に設定した基準信号とを比較しその結果に基
づく信号を出力する比較部を介して前記制御装置に接続
して、前記比較部の出力信号により一対の電極ロールの
回転方向を逆回転させるようにしたので、前記のように
試料穀物以外の硬い、あるいは大きい夾雑物を一対の電
極ロール間にかみ込んだ場合、電極ロールで圧砕できな
いと電動機の負荷電流は急激に増加する。この負荷電流
の増加は電流検出部の出力信号を変化させる。電流検出
部の出力信号の変化は比較部により基準信号と比較さ
れ、電流検出部の信号が変化したことを比較部出力信号
で制御装置に連絡する。制御装置は比較部の出力信号を
受けて一対の電極ロールの回転方向を逆回転させる。電
極ロールの回転方向を逆回転させると、電極ロール間に
かみ込んだ夾雑物を一対の電極ロール間からはき出すよ
うに作用する。ここでたとえば電極ロールを長手方向に
見て傾斜を設けておくと、この傾斜と電極ロールの逆回
転との作用で夾雑物は電極ロール間から排出される。当
然のことながら夾雑物が排出されるに十分な任意時間逆
回転させた後、制御装置は正規の水分測定する回転方向
になるよう電動機を制御するものである。
【0012】以上のように電動機を制御するようにした
ので穀物以外の夾雑物、その中でも特に一対の電極ロー
ルの間隙を広げるような硬い、あるいは大きな夾雑物を
かみ込んだ場合でも、一対の電極ロールの一方を遠近自
在にすることなく電動機の負荷電流を検出して制御装置
により電動機を逆回転することで対応可能となった。こ
のことは、一方の電極ロールを遠近自在にせず、軸受に
より一対の電極ロールを回動自在に軸支することにより
一対の電極ロール間の間隙は常に一定に保つことがで
き、このことにより穀物の抵抗式水分計の計測精度をよ
り以上に向上させることが可能となった。
【0013】
【実施例】本発明による実施例を図1から図6により示
す。まず図1および図2により本発明による穀物の抵抗
式水分計装置1(以下「水分計1」とする。)を概略説
明する。機枠2内に軸支した主軸3と副軸4とにそれぞ
れ軸着される電極ロール5,6を任意間隔をもって回動
自在に並設してある。この電極ロール5,6の略上部
に、後に詳述する掻き上げローラ7を設け、前記電極ロ
ールに平行に軸支した軸8に回動自在に軸着してある。
またこの掻き上げローラ7下方円周方向に沿って一方を
電極ロール5,6間に臨み、他方を機枠に固設した受板
9を設けてあり、試料穀物を貯留して円滑に掻き上げロ
ーラ7によって一粒ずつ掻き上げられるようにしてあ
る。この掻き上げローラ7と受板9とで給穀装置25を
構成する。更に掻き上げローラ7の上方には試料穀物を
投入する投入口10を設けてあり、直接試料穀物を投入
したり、他の機器から試料を流入させるよう接続するこ
ともある。
【0014】他方、前記電極ロール5,6のそれぞれの
下方には、電極ロール5,6で圧砕した後、電極ロール
5,6に付着している穀物を払い落とし清掃するブラシ
11,12を機枠2に固設してある。
【0015】以上の電極ロール5,6と掻き上げローラ
7とは電動機13により駆動される。この駆動機構につ
いて図2により示す。電動機13の駆動軸14に軸着さ
れる歯車15は主軸3に軸着される歯車16に係合し更
に歯車16は副軸4に軸着される歯車17に係合する。
よって駆動軸14が回転すると歯車15,16,17の
係合により主軸3、副軸4に軸支される電極ロール5,
6はそれぞれ逆方向に回転する。更に主軸3に軸着した
プーリ18と軸8に軸着したプーリ19とはベルト20
により連動回転するようにしてある。したがって駆動軸
14の回転によって掻き上げローラ7も回転することに
なる。
【0016】この構成から図1により水分計1の動作を
説明する。電動機13により駆動軸14が右回転(正回
転)すると、電極ロール5,6はそれぞれ逆方向に試料
穀物を圧砕する方向に回転する。またベルト20により
掻き上げローラ7は左回転することになる。ここで投入
口10より試料穀物を投入すると、試料穀物は掻き上げ
ローラ7と受板9との間に導入され、掻き上げローラ7
によりかくはんされながら、一粒ずつ電極ロール5,6
間に投入される。電極ロール5,6間に投入された試料
穀物は圧砕さたれ後ロール5,6間から排出箱21に排
出される。試料穀物は電極ロール間で圧砕されながら電
気的抵抗値を測定され一粒の水分値が計測される。電極
ロール5,6はそれぞれに設けたブラシ11,12によ
り常時電極部分を清掃している。また電動機13を左回
転(逆回転)させた場合、電極ロール5,6間の試料
は、電極ロール5,6の逆回転により主軸3側の電極ロ
ール5の外側に搬送されて、受箱22に排出投入され
る。この電動機13の逆回転の作用については後述する
制御の説明で詳述する。
【0017】ところで図1に示す通り傾斜した電極ロー
ル5と電極ロール6との位置関係は、前記電動機13を
逆回転させた時、電極ロール間に投入された圧砕直前の
試料が電極ロール5によって逆方向に搬送されるように
したもので、これは電極ロール5と電極ロール6との近
接したA点を電極ロール5の円周に沿って上方に移動す
ることにより逆方向への搬送は容易となるが、あまり上
方に設定すると掻き上げローラ7から投入される試料か
ら電極ロール5,6間に投入されなくなり、試料の状況
により任意に決定されるものとなる。他の方法として電
極ロール5,6を同じ高さに設けた場合、電極ロールの
長手方向に電極ロール5,6を若干傾斜させることによ
り、電極ロール5,6を逆回転させるとその傾斜した方
向に試料は排出されるものとなる。
【0018】次に本発明の1つである掻き上げローラ7
について図3(A)と図4により説明する。図3(A)
に示すものは図1の掻き上げローラ7だけを抜き出した
拡大図である。軸8に軸着したローラ23の円周には、
円周方向に等間隔に複数の掻上爪24が設けてある。ま
た図4から明らかなようにローラ23の長手方向にも等
間隔に設けてあり、長手方向の円周の一直線上には唯一
つの掻上爪24を設けるよう構成してある。また掻上爪
24の回転方向側には試料穀物を掻き上げ易くするため
に傾斜を設けることもある。更にローラ23の長手方向
に当たる掻上爪24の幅は、試料穀物の長さ形状により
一粒だけ掻き上げるようできるだけ小さく決定されるも
のとなる。つまり掻上爪24の回転方向側の傾斜とロー
ラ23の幅は試料穀物の大きさ形状により任意に変更さ
れるもので本実施例により限定されず、穀物の重心位置
が掻上爪24の上に保持できるような形状にすればよ
い。
【0019】このように掻上爪24を設けたので従来例
の凹部を設けたものに比べて確実に一粒ずつ試料を供給
することが可能となった。つまり従来技術に見られるよ
うな凹部による試料を捕える構造は、試料穀物の長さ、
幅、厚みを特定できないために余裕のある形状に凹部を
形成していたが、本発明においては穀物の重心位置を掻
上爪24の上に保持できるようにできるだけ小さく形成
したので、二粒の穀物が掻き上げられることがないだけ
でなく、穀物より大きい夾雑物は掻上爪24に掻き上げ
られる可能性は極小となる。さらにローラ23の長手方
向の一直線上ごとに唯一つの掻上爪24を設けるように
配設したのでローラ23の周方向に等間隔で穀物を掻き
上げて、等間隔で一粒ずつ電極ローラ5,6間に供給で
きるようになった。また別の効果としてローラ23の長
手方向に等間隔に掻上爪を設けてあるので穀物を長手方
向に亘って均等に掻き上げることができ試料穀物をロー
ラ23の長手方向に均等に採取することができるだけで
なく、掻上爪24としてローラ23の外周に突出した爪
であるからローラ23が回転すると同時に試料穀物をか
くはんして同時により良好な試料穀物の採取が可能とな
った。
【0020】次に水分計1の制御について説明する。ま
ず図5により正逆転リレー30を介して交流電源31に
電動機13を接続した回路図を示す。電動機13は開閉
スイッチ32と電動機13の正転リレー33と逆転リレ
ー34とを介して電源31に接続してある。回路中のコ
ンデンサ35は起動用で公知従来技術により説明は省略
する。開閉スイッチ32と正逆転リレー30との間の一
線には電動機13の負荷電流の変化を検出するCT36
を設けてある。このCT36から検出した負荷電流によ
り以下の回路を本発明は設けた。つまり図3(B)に示
すものである。CT36と該CT36の信号を増幅する
アンプ37とにより構成される電流検出部38の出力信
号を、可変抵抗からなる基準信号設定器40と該基準信
号設定器40の信号と前記電流検出部38の出力信号と
を比較する比較器41とからなる比較部42に入力す
る。更に比較部42の出力信号は電動機の正逆転を制御
する制御装置43に入力してある。この制御装置43は
前記正転リレ―33と逆転リレ―34を作動するコイル
44,45を介して直流電源46に接続されている。
【0021】以上の構成による制御を説明する。交流電
源31に接続した水分計1の電動機13は、制御装置の
初期設定のリレ―コイル44への通電によるリレ―33
の閉成と、開閉スイッチ32の閉成により正回転をはじ
める。正回転をはじめると前述したように電極ロ―ル
5,6は試料穀物を圧砕する方向に回転をはじめ、掻き
上げロ―ラ7から試料穀物が電極ロ―ル間に供給され穀
物一粒ずつの水分計測がなされるようになる。
【0022】さてこのとき掻き上げロ―ラ7から供給さ
れたものの中に夾雑物が含まれていた場合、とくに穀物
よりも硬い圧砕しにくい夾雑物であった場合、本発明で
は次のように作用する。基準信号設定器40には、電極
ロ―ル5,6間で試料穀物を圧砕したときに電動機13
の回路に流れる負荷電流値を比較する基準値(しきい
値)設定してある。この値は通常試料穀物を圧砕したと
きの負荷電流から得られる電流検出部38の出力信号が
基準値を越えないよう基準信号設定器40で設定してあ
る。この設定において試料穀物よりも硬い圧砕しにくい
夾雑物が電極ロ―ル5,6間に供給された場合、先の負
荷電流は必然的に増加し、この増加によって電流検出部
38の出力信号も変化する。変化した出力信号は基準信
号設定器40の基準値と比較部41で比較され、比較部
41は制御部43に基準値(しきい値)を越えたことを
出力する。制御装置43は比較部41からの出力信号に
より正転リレ―コイル44から逆転リレ―コイル45に
切り換える。リレ―コイルの切り換えによりリレ―33
は開成されリレ―34が閉成されて電動機13は逆転す
るようになる。電動機13が逆転するようになると、硬
い圧砕しにくい夾雑物は電極ロ―ル5,6の逆転により
電極ロ―ル5の円周により搬送されて受箱22に排出投
入される。
【0023】このように、万一試料穀物よりも硬い夾雑
物が電極ロ―ル間に混入した場合でも、電極ロ―ルの一
方または相方を遠近に移動させることなく回避できるの
で、電極ロ―ル5,6間の間隔は変化することなく常に
に一定の間隔で正確な水分計測が可能となった。
【0024】
【発明の効果】本発明によると、電極ロ―ル間へ試料穀
物を供給する給穀装置を、確実に1粒ずつ掻き上げる掻
上爪を設けた掻き上げロ―ラにしたので、一対の電極ロ
―ル間には一粒ずつ穀物を供給することが可能となり、
抵抗式水分計の計測精度を更に向上させることが可能と
なった。
【0025】また一対の電極ロ―ル間隔は、それぞれの
電極の一方か相方を遠近に移動させることなく、転動機
の負荷電流を検出しその負荷電流と基準値とを比較する
ことにより電動機の制御装置に連絡し、負荷電流が基準
値を越えた時電動機を逆転させるようにしたので、つま
り試料穀物より硬い圧砕しにくい夾雑物が電極ロ―ル間
に混入しても電極ロ―ルを遠近に移動することなく電極
ロ―ルが逆転することで、夾雑物を電極ロ―ル管から排
除することが可能となり、夾雑物の選別装置を別個に設
けることなく常に一定した電極ロ―ル間隔を維持でき測
定精度をより安定させることが可能となった。
【0026】以上のことから電極ロ―ル管へ確実に一粒
ずつ試料穀物を供給する給穀装置を提供するとともに、
試料穀物を精選することなく電極ロ―ル間に夾雑物を噛
み込んでも電極ロ―ル間隔に影響することのない穀物の
抵抗式水分計の提供が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穀物の抵抗式水分計の内部を示す断面
図。
【図2】図1の穀物の抵抗式水分計の駆動装置を示す
図。
【図3】A給穀装置の掻き上げロ―ラの側面図。
【図3】B穀物の抵抗式水分計を駆動する電動機の制御
を行う制御回路図。
【図4】給穀装置の掻き上げロ―ラの正断面図。
【図5】穀物の抵抗式水分計の駆動を行う電動機の電源
回路図。
【符号の説明】
1 穀物の抵抗式水分計 2 機枠 3 主軸 4 穀物の抵抗式水分計 5 機枠 6 主軸 7 掻き上げロ―ラ 8 軸 9 受板 10 投入口 11 ブラシ 12 ブラシ 13 電動機 14 駆動軸 15 歯車 16 歯車 17 歯車 18 プ―リ 19 プ―リ 20 ベルト 21 排出箱 22 受箱 23 ロ―ラ 24 掻上爪 25 給穀装置 30 正逆転リレ― 31 交流電源 32 開閉スイッチ 33 正転リレ― 34 逆転リレ― 35 コンデンサ― 36 CT 37 アンプ 38 電流検出部 40 基準信号設定器 41 比較器 42 比較部 43 制御装置 44 正転リレ―コイル 45 逆転リレ―コイル 46 直流電源
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穀物の抵抗式水分計の内部を示す断面
図。
【図2】図1の穀物の抵抗式水分計の駆動装置を示す
図。
【図3】給穀装置の掻き上げローラの側面図。
【図4】穀物の抵抗式水分計を駆動する電動機の制御を
行う制御回路図。
【図5】給穀装置の掻き上げローラの正断面図。
【図6】穀物の抵抗式水分計の駆動を行う電動機の電源
回路図。
【符号の説明】 1 穀物の抵抗式水分計 2 機枠 3 主軸 4 穀物の抵抗式水分計 5 機枠 6 主軸 7 掻き上げローラ 8 軸 9 受板 10 投入口 11 ブラシ 12 ブラシ 13 電動機 14 駆動軸 15 歯車 16 歯車 17 歯車 18 プーリ 19 プーリ 20 ベルト 21 排出箱 22 受箱 23 ローラ 24 掻上爪 25 給穀装置 30 正逆転リレー 31 交流電源 32 開閉スイッチ 33 正転リレー 34 逆転リレー 35 コンデンサー 36 CT 37 アンプ 38 電流検出部 40 基準信号設定値 41 比較器 42 比較部 43 制御装置 44 正転リレーコイル 45 逆転リレーコイル 46 直流電源
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極ロール間の上部に給穀装置を
    設けて試料穀物を流下し、前記電極ロール間で圧砕しな
    がら該試料穀物の水分を計測する穀物の抵抗式水分計に
    おいて、前記給穀装置は、回動自在に横設した円筒外周
    面に、円筒の回転方向に前記試料穀物の一粒を持ち上げ
    る複数の掻き上げ爪を設けた掻き上げローラからなるこ
    とを特徴とする穀物の抵抗式水分計。
  2. 【請求項2】 複数の掻き上げ爪は円筒の外周面の周方
    向に等間隔に且つ円筒の長手方向に等間隔に設けると共
    に、長手方向の一直線上ごとに唯一つの掻き上げ爪を設
    けるように配設したことを特徴とする請求項1記載の穀
    物の抵抗式水分計。
  3. 【請求項3】 制御装置で制御される電動機によりそれ
    ぞれ逆方向に回転する一対の電極ロール間の上部に給穀
    装置を設けて、該給穀装置によって試料穀物を流下し、
    前記電極ロール間で圧砕しながら前記試料穀物の水分を
    計測する穀物の抵抗式水分計において、前記電動機の負
    荷電流を検出し該負荷電流による信号を出力する電流検
    出部を、該電流検出部の信号と任意に設定した基準信号
    とを比較しその結果に基づく信号を出力する比較部を介
    して穀物の抵抗式水分計の前記制御装置に接続すると共
    に、該制御装置は前記比較部の出力信号により一対の電
    極ロールの回転方向を逆回転させることを特徴とする穀
    物の抵抗式水分計。
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