JPH06294751A - ウエーハ付着異物の分析方法 - Google Patents

ウエーハ付着異物の分析方法

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JPH06294751A
JPH06294751A JP8098993A JP8098993A JPH06294751A JP H06294751 A JPH06294751 A JP H06294751A JP 8098993 A JP8098993 A JP 8098993A JP 8098993 A JP8098993 A JP 8098993A JP H06294751 A JPH06294751 A JP H06294751A
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JP
Japan
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wafer
foreign matter
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scattered light
foreign
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Withdrawn
Application number
JP8098993A
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Inventor
Sachiko Nakagawa
幸子 中川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光の散乱を利用した表面検査装置を用いたウ
エーハ付着異物の分析方法に関し、ウエーハ付着異物の
物質組成の検出を可能にすることを目的とする。 【構成】 異物粒子の付着したウエーハの該異物粒子を
含む所定の領域上に所定のスポット径を有する光ビーム
を照射して第1次の散乱光強度(a) を測定し、次いで該
ウエーハの該異物粒子の付着面に所定の薬液(b) を所定
の時間接触させた後、該ウエーハの該所定の領域上に前
記光ビームと同等の光ビームを照射して第2次の散乱光
強度(c) を測定し、該第1次散乱光強度(a) に対し該第
2次散乱光強度(c) の減少する該薬液の種類により該異
物粒子の成分を検出するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光の散乱を利用した表
面検査装置によりウエーハ上に付着する異物の成分を検
出するウエーハ付着異物の分析方法に関する。
【0002】近年の半導体産業では、半導体装置の高集
積化による配線ルールの微細化に伴って、製造現場のク
リーン化が強く要求されている。この要求を満たすに
は、異物の発生源を見出して異物の発生を防止する措置
を行うことが重要であり、そのために、ウエーハ上に付
着した異物の組成を分別して検出することが可能なウエ
ーハ付着異物の分析方法が必要になる。
【0003】
【従来の技術】図3は光の散乱を利用した表面検査装置
の模式構成図で、1はウエーハ、2は異物粒子、3は試
料台、4はX軸走査用ガルバミラー、5は走査レンズ、
6は受光レンズ、7は光電子増倍管を示す。
【0004】この表面検査装置の動作原理は、次の通り
である。即ち、ウエーハ1上の異物粒子2にレーザビー
ム(LB)を照射すると、異物の形状、大きさ、光学的
性質に応じて光の散乱が起こる。この散乱光(LS)を
広い角度で受光すれば受光強度は平均化される。受光に
は電子増倍管7を用いる。そして異物粒子2の径が大き
くなれば受光強度も比例して大きくなる相関があり、検
出信号即ち散乱光強度信号の大きさから異物粒子2の大
きさを知ることができる。
【0005】従来のウエーハ表面の異物検査方法では、
上記表面検査装置を用い上記原理によって異物検査がな
されていたため、検出した異物粒子による散乱光強度の
強弱から、異物粒子の大きさの分布が調べられるのみ
で、異物の成分・組成等を検知することはできなかっ
た。そのため、従来の光の散乱による表面検査装置を用
いたウエーハの表面検査手段によって異物の発生源を見
出すことは極めて困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、従来
同様の光散乱による表面検査装置を用いて異物の成分を
検出することが可能なウエーハ付着異物の分析方法を提
供し、異物発生源の検出及び異物発生の抑止対策を容易
にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決は、異物
粒子の付着したウエーハの該異物粒子を含む所定の領域
上に所定のスポット径を有する光ビームを照射して第1
次の散乱光強度を測定し、次いで該ウエーハの該異物粒
子の付着面に所定の薬液を所定の時間接触させた後、該
ウエーハの該所定の領域上に前記光ビームと同等の光ビ
ームを照射して第2次の散乱光強度を測定し、該第1次
散乱光強度に対し該第2次散乱光強度の減少する該薬液
の種類により該異物粒子の成分を検出する本発明による
ウエーハ付着異物の分析方法によって達成される。
【0008】
【作用】即ち本発明に係るウエーハ付着異物の分析方法
においては、異物の付着しているウエーハ面を予め選定
された種々の薬品に所定の時間接触させて行う薬液処理
の前後で、ウエーハの同一領域上に付着している異物粒
子の大きさを従来同様の光散乱による表面検査装置で測
定し、上記薬液処理により異物の粒径が小さくなった薬
液を選出し、この薬液に溶解される物質の中から異物を
構成する物質(成分)を特定する。
【0009】この方法によれば、所定時間内の種々な薬
液に対する異物粒子の縮小率の相違から前記物質の組成
比率を求めて、異物の種類をより精度よく検出すること
もできる。従って、製造工程中にウエーハ上に付着する
異物の発生源が容易に検知される。
【0010】
【実施例】以下本発明を、実施例について、図1の工程
図、図2の散乱光強度の変化を示す図、及び図3の表面
検査装置の模式構成図を参照し具体的に説明する。
【0011】本発明に係るウエーハ付着異物分析方法は
図1に示すように、(a) 第1次散乱光強度測定、(b) 薬
液処理、(c) 第2次散乱光強度測定、の3工程から主と
してなっている。
【0012】図1(a) 第1次散乱光強度測定の工程 本発明の方法により例えばクリーンルーム内に浮遊する
異物粒子の分析を行うに際しては、例えば鏡面仕上げを
し、且つ表面を十分に清浄化した半導体ウエーハを所定
の時間(例えば1時間程度)クリーンルーム内に放置し
て、このウエーハ上に異物粒子を沈着させる。その後、
この半導体ウエーハ1を常温状態で図3に示した従来同
様の表面検査装置の試料台2上に載置し、異物粒子2が
沈着している所定の領域上に所定の出力を有し例えばビ
ームスポットの径が10μm程度のレーザビーム(LB)
を照射し、照射領域で発生する散乱光(LS)を受光レ
ンズ6により集光し電子増倍管7によりその強度を測定
する。電子増倍管7からは図2の(0) に示すようにノル
マライズした散乱光強度(SLS) の値で“1”の高さを有
する散乱光強度信号Aが出力される。
【0013】図1(b) 薬液処理の工程 次いで、上記第1次散乱光強度測定の終わった半導体ウ
エーハ1を、処理槽内に例えば常温状態で満たされてい
る所定の薬液内に例えば1分程度浸漬し、引上げた後、
水洗及び遠心脱水による乾燥を行う。
【0014】上記処理用の所定の薬液の調整には、以下
の表1に示すような薬品が用いられる。表1はそれらの
薬品と、それぞれの薬品に溶解し検出可能な異物の種類
とを対応して示してある。
【0015】
【表1】 図1(c) 第2次散乱光強度測定の工程 次いで、上記薬液処理、水洗、乾燥の終わった半導体ウ
エーハ1を再び図3に示す 表面検査装置の試料台2上
に載置し、この半導体ウエーハ1の前記第1次散乱光強
度測定を行ったのと同一の領域に、前記第1次測定の際
と同一のビームスポット径及び出力を有するレーザビー
ム(LB)を照射しその散乱光(LS)の強度(SLS) を
測定する。そして、第1次測定(薬品処理前)の散乱光
強度である図2(0) のAの値と比較する。
【0016】この測定において、図2の(1) に示すケー
ス1のようなノルマライズした値で“1”の高さを有す
る第1次測定(薬品処理前)の散乱光強度信号Aとほぼ
等しい“1′”を有する散乱光強度信号Bが電子増倍管
7から出力された際には、異物はその薬品とは反応しな
い物質であることが分かるので、順次別の薬液により、
異物の溶解による散乱光強度信号の大幅な低下が検知さ
れるまで、第2回目、第3回目と薬液処理及び第2次散
乱光強度測定の工程を繰り返して行く。
【0017】また、前記薬液処理によって異物が溶解さ
れて極度に小さくなったケース2の場合は、第2次散乱
光強度測定において図2の(2) に示すように、薬液処理
前の散乱光強度信号Aの出力“1”に比べて大幅に低下
した例えば“0.3 ”程度の出力信号Cが得られている。
更にまた、異物が薬液に非常によく溶解し、所定の処理
時間で完全に無くなったケース3の場合は、図2の(3)
に示すように、散乱光の出力は0になる。このようなケ
ース2及びケース3の場合は、異物が処理に使用した薬
液と反応し溶解するものであることを示し、前記表1の
薬品と検出される異物成分の対応から異物を構成する物
質が検出される。
【0018】例えば上記薬液処理の薬液を構成する薬品
にメチルアルコール(CH3OH) を用いて、ケース2及びケ
ース3の結果が得られれば、異物は有機系の物質である
ことが判別される。
【0019】なお、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カ
リウム(K) 等のアルカリ金属の異物の混在が想定される
場合は、それらの物質が水に溶解するので、第1回目の
薬液処理を純水で行い、続いて第1回目の第2次散乱光
強度測定を行う必要がある。
【0020】また処理用薬液としては可能な限り個々の
物質に対して溶解の選択性を有するものが望ましく、そ
のために処理用の薬液としては、前記表1に示す薬品以
外の薬品や、種々の薬品の混液、及び種々な処理温度が
用いられる。
【0021】更にまた、ウエーハの異物付着面を薬液に
接触させる手段は、上記実施例に示した浸漬方法に限ら
れるものではなく、ウエーハ面にノズルから薬液を注下
する方法でもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、従
来、異物粒子の数と大きさのみしか検出できなかったウ
エーハ表面検査装置を用いて、ウエーハ上に付着する異
物粒子の物質・組成までを容易に検出することができ
る。従って本発明は、例えば半導体装置の製造現場等に
おける異物発生源の検出を容易にし、そのクリーン化に
寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の工程図
【図2】 本発明の一実施例における散乱光強度の変化
を示す図
【図3】 表面検査装置の模式構成図
【符号の説明】
1 半導体ウエーハ 2 異物粒子 3 試料台 4 X軸走査用ガルバミラー 5 走査レンズ 6 受光レンズ 7 光電子増倍管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異物粒子の付着したウエーハの該異物粒
    子を含む所定の領域上に所定のスポット径を有する光ビ
    ームを照射して第1次の散乱光強度を測定し、次いで該
    ウエーハの該異物粒子の付着面に所定の薬液を所定の時
    間接触させた後、該ウエーハの該所定の領域上に前記光
    ビームと同等の光ビームを照射して第2次の散乱光強度
    を測定し、該第1次散乱光強度に対し該第2次散乱光強
    度の減少する該薬液の種類により該異物粒子の成分を検
    出することを特徴とするウエーハ付着異物の分析方法。
JP8098993A 1993-04-08 1993-04-08 ウエーハ付着異物の分析方法 Withdrawn JPH06294751A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100797228B1 (ko) * 2005-06-29 2008-01-23 가부시끼가이샤 도시바 약액의 인정 방법, 반도체 장치의 제조 방법, 및 액정 표시장치의 제조 방법

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