JP7054995B2 - 超純水の評価方法、超純水製造用膜モジュールの評価方法及び超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法 - Google Patents

超純水の評価方法、超純水製造用膜モジュールの評価方法及び超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法 Download PDF

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Description

本発明は、超純水の評価方法、超純水製造用膜モジュールの評価方法及び超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法に関する。
半導体製造工程では、シリコンウエハ等の被洗浄体の洗浄に超純水が使用される。この超純水を製造するために用いられるイオン交換樹脂または膜の評価方法として以下の方法(特許文献1及び2に記載の方法)が知られている。
すなわち、特許文献1には、イオン交換樹脂を充填したカラム又は限外ろ過膜を装填した装置に、溶存酸素を除去した超純水を供給して通水し、該カラムから流出したカラム流出水をウエハに接触させ、接触後のウエハの表面状態を測定することにより、イオン交換樹脂又は限外ろ過膜の良否を判定することが開示されている。この場合において、ウエハ表面粗度の平均粗さRa値≦許容基準値A及び最大高低差Rmax値≦許容基準値Bによって示される判定式に基づき、判定値であるRa値及びRmax値と、良品を以て予め設定してある許容基準値とを比較し、当該判定値がそれぞれ許容基準値A及びB以下であるか否かを以て、イオン交換樹脂又は限外ろ過膜の良否を判定するとされている。なお、Ra値及びRmax値は、原子間顕微鏡(AFM;Atomic Force Microscope)によるタッピングモード原子間力顕微鏡等の測定手段を用いることにより測定するとされている。
また、特許文献2には、イオン交換樹脂を充填したカラム又は限外ろ過膜を装填した限外ろ過膜装置に、溶存酸素を除去した超純水を通水し、該カラム又は該限外ろ過膜装置から流出する流出水を第1のウエハを装填したウエハホルダに供給して第1のウエハと接触させ、接触後の第1のウエハの表面状態を測定するとともに、前記溶存酸素を除去した超純水をカラムに通水することなく、第2のウエハを装填したウエハホルダに供給して第2のウエハと接触させ、接触後の第2のウエハの表面状態を測定し、第1のウエハの上記測定結果と第2のウエハの前記測定結果とを対比することにより、イオン交換樹脂又は限外ろ過膜の良否を判定することが開示されている。この場合において、第1のウエハ及び第2のウエハのそれぞれについての(処理水Ra値/給水Ra値)≦許容基準値A及び前記それぞれについての(処理水Rmax値/給水Rmax値)≦許容基準値Bによって示される判定式に基づき、判定値である(処理水Ra値/給水Ra値)及び(処理水Rmax値/給水Rmax値)と、良品を以て予め設定してある許容基準値A及びBとを比較し、当該判定値がそれぞれ許容基準値A及びB以下であるか否かを以てイオン交換樹脂の良否を判定するとされている。なお、Ra値及びRmax値は、AFM(原子間顕微鏡)によるタッピングモード原子間力顕微鏡等の測定手段を用いることにより測定するとされている。
また、特許文献3には、半導体製造工程にて被処理対象物(シリコン基板表面)を液処理するための処理液に含まれる異物を検出する方法が開示されている。この場合の方法は、異物評価を行う処理液で前記被処理対象物を所定時間液処理する工程と、所定時間液処理した後の前記被処理対象物の表面状態を評価する工程とを有する。そして、前記評価する工程では、前記被処理対象物の表面状態を測定することによって前記被処理対象物の表面状態に影響を及ぼす異物を検出するとされている。この場合、異物の検出にはシリコン基板表面に対して行われるATR-FTIR測定が用いられるとされている。
特開2007-256011号公報 特開2007-256012号公報 特開2006-5261号公報
ところで、特許文献1及び特許文献2に記載の方法の場合、AFMを用いてウエハ表面粗度の粗さを測定する。そのため、単位時間における測定可能な範囲が狭い(短い)。その結果、測定の正確性を担保できる程度の範囲を測定するためには測定時間が長くなる虞がある。また、特許文献3に記載の方法の場合、異物の検出にはシリコン基板表面に対して行われるATR-FTIR測定が用いられる。そのため、異物の組成によっては(振動モードによっては)検出できない又は検出精度が低い場合がある。その結果、正確な測定ができない虞がある。
本発明は、ウエハ等の洗浄に使用される超純水の評価方法において、より正確かつ短時間に超純水の品質を評価することができる超純水の評価方法の提供を目的とする。
本発明の超純水の評価方法は、超純水の評価方法であって、超純水をウエハに接触させる接触工程と、走査型電子顕微鏡を用いて、前記超純水と接触した前記ウエハの表面における定められた2次元の領域の表面形状プロファイルを作成するプロファイル作成工程と、前記表面形状プロファイルを用いて前記領域における非平坦部分の数をカウントして、前記非平坦部分の数が多いほど前記超純水が低品質であると評価する評価工程と、を含む。
また、本発明の超純水製造用膜モジュールの評価方法は、超純水の製造に用いられる超純水製造用膜モジュールの評価方法であって、前記超純水製造用膜モジュールを透過した超純水を用いて前記超純水の評価方法を行い、前記評価工程において前記超純水が低品質であると評価した場合、前記超純水製造用膜モジュールが低品質であると評価する。
また、本発明の超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法は、超純水の製造に用いられる超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法であって、前記超純水製造用イオン交換樹脂と接触した超純水を用いて前記超純水の評価方法を行い、前記評価工程において前記超純水が低品質であると評価した場合、前記超純水製造用イオン交換樹脂が低品質であると評価する。
本発明の超純水の評価方法によれば、ウエハ等の洗浄に使用される超純水の評価方法において、より正確かつ短時間に超純水の品質を評価することができる。これに伴い、本発明の超純水製造用膜モジュールの評価方法によれば、より正確かつ短時間に超純水製造用膜モジュールの品質を評価することができる。また、本発明の超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法によれば、より正確かつ短時間に超純水製造用イオン交換樹脂の品質を評価することができる。
本実施形態における評価対象の超純水を製造する超純水製造装置の概略図である。 本実施形態における超純水製造用膜モジュールの評価方法(超純水の評価方法を含む。)のフロー図である。 走査型電子顕微鏡により撮影した画像の一例であって、超純水に浸されたシリコンウエハの表面に第1凹み(エッチング)が形成されたものである。 走査型電子顕微鏡により撮影した画像の他の一例であって、超純水に浸されたシリコンウエハの表面に第1凹み(エッチング)が形成されたものである。 走査型電子顕微鏡により撮影した画像の一例であって、超純水に浸されたシリコンウエハの表面に第2凹みが形成されたものである。 走査型電子顕微鏡により撮影した画像の他の一例であって、超純水に浸されたシリコンウエハの表面に第2凹みが形成されたものである。 走査型電子顕微鏡により撮影した画像の一例であって、超純水に浸されたシリコンウエハの表面に異物が付着したものである。 走査型電子顕微鏡により撮影した画像の他の一例であって、超純水に浸されたシリコンウエハの表面に異物が付着したものである。 変形例(第1変形例)における超純水製造用膜モジュールの評価方法のフロー図である。 変形例(第2変形例)における超純水製造用膜モジュールの評価方法のフロー図である。 変形例(第3変形例)における超純水製造用膜モジュールの評価方法のフロー図である。 変形例(第4変形例)における超純水製造用膜モジュールの評価方法のフロー図である。 実施例における、走査型電子顕微鏡による観察結果をまとめた表である。
≪概要≫
まず、超純水を製造する超純水製造装置100(図1参照)について説明する。次いで、本実施形態の超純水製造用膜モジュールの評価方法及びその変形例(第1~第3変形例)について説明する。次いで、実施例について説明する。なお、本実施形態の超純水の評価方法及びその変形例については、本実施形態の超純水製造用膜モジュールの評価方法及びその変形例の説明の中で説明する。
≪超純水製造装置≫
まず、超純水製造装置100の構成について説明し、次いで、超純水製造装置100を用いた超純水の製造方法について説明する。
<構成>
超純水製造装置100は、半導体製造工程にてシリコンウエハSW(図3A~図3F参照)の洗浄に使用される超純水(図示省略)を製造するためのものである。ここで、シリコンウエハSWは、ウエハの一例である。
超純水製造装置100は、一例として、図1に示されるように、純水貯槽10と、熱交換器20と、紫外線酸化装置30と、非再生型イオン交換装置40と、脱気膜装置50と、UF膜装置60と、ユースポイント70とを含んで構成されている。また、UF膜装置60内には、UF膜モジュール65が設置されている。ここで、UF膜モジュール65は、超純水製造用膜モジュールの一例とされている。純水貯槽10と、熱交換器20と、紫外線酸化装置30と、非再生型イオン交換装置40と、脱気膜装置50と、UF膜装置60とは、これらの記載順で直列に接続されている。ここで、非再生型イオン交換装置40には、超純水製造用イオン交換樹脂45が充填されている。また、UF膜装置60を透過した超純水の一部はユースポイント70へ供給、超純水の一部以外は純水貯槽10に送り込まれるようになっている。なお、純水貯槽10は、他の純水システム(図示省略)に接続されている。そして、純水貯槽10は、他の純水システムから供給される純水を貯蔵するようになっている。
<超純水の製造方法>
本実施形態の超純水製造装置100は、一例として、いわゆる連続運転されている。そして、純水貯槽10には、他の純水システム(図示省略)から純水が供給される。次いで、純水貯槽10内の純水は、熱交換器20、紫外線酸化装置30、非再生型イオン交換装置40及び脱気膜装置50UF膜装置60を経て、有機物の分解、脱塩、脱気等の処理がなされる。次いで、UF膜装置60を透過して異物等が除去された超純水は、必要に応じてユースポイント70に供給される。なお、ユースポイント70に供給されない余剰の超純水は、再度、純水貯槽10に送り込まれ、純水貯槽10、熱交換器20、紫外線酸化装置30、非再生型イオン交換装置40、脱気膜装置50及びUF膜装置60を含んで構成される循環経路に流されて、再度上記処理がなされる。
以上が、超純水製造装置100についての説明である。
≪本実施形態≫
<超純水製造用膜モジュールの評価方法>
次に、本実施形態のUF膜モジュール65の評価方法について図2及び図3A~図3Fを参照しながら説明する。
本実施形態のUF膜モジュール65の評価方法は、図2の制御フローに示されるように、接触工程と、プロファイル作成工程と、評価工程とを含む。
<接触工程>
本実施形態の接触工程は、シリコンウエハSWの表面S(図3A~図3F参照)に、超純水製造装置100により製造された超純水を接触させる工程とされている。別言すると、接触工程は、シリコンウエハSWの表面Sに、UF膜モジュール65を透過してユースポイント70に供給された超純水を接触させる工程とされている。なお、本実施形態の接触工程は、一例として、シリコンウエハSWの表面Sに超純水を接触させるための装置(図示省略)を用いて行われる。なお、当該装置がシリコンウエハSWの表面Sに超純水を接触させる機能を有すればよく、例えば、浸水式(ティップ)の装置、枚葉式の装置を用いてもよい。また、ビーカー等を用いて手動で操作を行ってもよい。
ここで、本実施形態で使用されるシリコンウエハSW(シリコンチップ)は、一例として、P型(100)面とされている。シリコンウエハSWとしては、シリコン単結晶インゴット(図示省略)から切り出され、その表面が研磨、洗浄されたウエハが使用できる。特に、鏡面加工された半導体デバイス用シリコンウエハを使用することが好ましい。
<プロファイル作成工程>
本実施形態のプロファイル作成工程は、図2に示されるように、接触工程の後に行われる工程とされている。そして、本実施形態のプロファイル作成工程は、走査型電子顕微鏡(図示省略)を用いて、超純水に接触したシリコンウエハSWの表面Sにおける定められた2次元の領域の表面形状プロファイル(一例として、図3A~図3Fの画像)を作成する工程とされている。本実施形態では、定められた2次元の領域の面積は、一例として、13,500μm((4.23μm×3.2μm)以下×1,000視野相当)とされている。
ここで、走査型電子顕微鏡(SEM;Scanning Electron Microscope)とは、試料の表面(本実施形態の場合はシリコンウエハSWの表面S)に電子線を照射し当該表面から放出される2次電子、反射電子、X線等(以下、2次電子等という。)を検出して、試料の表面を観察するためのものである。走査型電子顕微鏡では、試料の表面に照射する電子線の照射位置を直線状に走査(スキャン)しながら定められた2次元の領域の各部分から放出される2次電子等を検出する。そして、走査型電子顕微鏡では、各部分から放出されて検出された2次電子等の強度を、2次元の画像として(2次元の表面形状プロファイルとして)可視化するようになっている(図3A~図3F参照)。
また、本工程により作成される表面形状プロファイルは、一例として、図3A~図3Fのような2次元の画像とされている。以下、簡単に各画像について説明する。
図3A及び図3Bの画像は、本工程において、シリコンウエハSWの表面Sに形成された第1凹みETが可視化されたものである。第1凹みETは、白い線(白線WL)で囲まれた部分(以下、第1部分という。)とされている。白線WLは、第1凹みETの周縁とされている。このように、第1凹みETを可視化した場合に第1凹みETの周縁が定められた幅以下の白線WLとなるのは、周縁から反射して検出される2次電子等の検出量が他の部分から反射して検出される2次電子等の検出量に比べて多いためである。なお、図3A及び図3Bの場合、白線WLに囲まれた部分以外の部分(第1凹みET以外の部分)は、平坦部分とされている。
また、図3C及び図3Dの画像は、本工程において、シリコンウエハSWの表面Sに形成された第2凹みSTが可視化されたものである。第2凹みSTは、画像の中で色が濃い部分(他よりも黒い部分(以下、第2部分という。))とされている。第2凹みSTは、第1凹みETよりも深く凹んでいるものを意味する。第2凹みSTは、第1凹みETよりも凹み量が多いため、全体的に黒くなる。
また、図3E及び図3Fの画像は、本工程において、シリコンウエハSWの表面Sに付着した異物ASが可視化されたものである。異物ASは、画像の中で色が薄い(白い)部分とされている。すなわち、異物ASは、平坦部分よりも白く可視化された部分(以下、第3部分という。)である。なお、異物ASの最小幅は、凹みETの白線WLの幅よりも大きい(太い)。
<評価工程>
本実施形態の評価工程は、図2に示されるように、プロファイル作成工程の後に行われる工程とされている。そして、本実施形態の評価工程では、表面形状プロファイル(図3A~図3Fの画像参照)を用いて定められた2次元の領域における非平坦部分の数又は面積を解析する。その結果、評価工程では、非平坦部分の数が多いほど接触工程後の超純水が低品質であると評価する。ここで、非平坦部分とは、第1凹みET及び第2凹みSTが形成された部分並びに異物ASの付着した部分を意味する。すなわち、非平坦部分とは、接触工程後にシリコンウエハSWの表面Sが平坦部分でなくなった部分(別言すると、2次元の領域における平坦部分以外の部分)を意味する。
以上のとおりであるから、本工程における非平坦部分の数は、プロファイル作成工程で作成した定められた2次元の領域内での、第1部分、第2部分及び第3部分の各部分の数の和と、定められた2次元の領域の面積とを用いて解析される。そして、本工程による評価の結果、定められた2次元の領域における非平坦部分の数の和が多いほど、接触工程後の超純水が低品質であると評価する。すなわち、本工程による評価の結果、定められた2次元の領域における非平坦部分の数が多いほど、超純水製造装置100(図1参照)で製造した超純水が低品質であると評価する。これに伴い、本工程では、定められた2次元の領域における非平坦部分の数が多いほど、超純水製造装置100(図1参照)を構成するUF膜モジュール65を透過した超純水が低品質である(別言すれば、UF膜モジュール65が低品質である)と評価する。あるいは、定められた2次元の領域における非平坦部分の数が多いほど、非再生型イオン交換装置40内に充填されている超純水製造用イオン交換樹脂45と接触した超純水が低品質であると評価する。また、定められた2次元の領域における非平坦部分の数が多いほど、超純水製造用イオン交換樹脂45が低品質であると評価する。
以上のとおりであるから、本実施形態の場合、第1部分、第2部分及び第3部分の各部分の数の和、すなわち、非平坦部分の数の和を評価基準として評価するといえる。また、別の見方をすると、本実施形態の場合、定められた2次元の領域における、第1部分、第2部分及び第3部分の各部分の数の割合を評価基準として評価するといえる。更に別の見方をすると、本実施形態の場合、定められた視野数(この場合は1,000視野)における、第1部分、第2部分及び第3部分の各部分の数の割合を評価基準として評価するといえる。
なお、本実施形態の評価工程は、一例として、走査型電子顕微鏡により作成された2次元の画像のデータを用いて前述の第1~第3部分の数をカウントし、解析する。ここで、解析には、ソフトウェアを備えたコンピュータを用いて行われる。
以上が、UF膜モジュール65の評価方法についての説明である。
<効果>
次に、本実施形態の効果について図面を参照しながら説明する。
〔第1の効果〕
本実施形態の第1の効果は、走査型電子顕微鏡により作成した表面形状プロファイル(図3A~図3Fの画像参照)を用いて定められた2次元の領域における非平坦部分の数をカウントし、カウントした非平坦部分の数から超純水の品質を評価することの効果である。第1の効果については、本実施形態を、後述する第1~第3比較形態と比較して説明する。なお、第1~第3比較形態の説明において本実施形態の場合と同じ名称等を用いる場合、その名称等について本実施形態のものを使用する。
例えば、前述の特許文献1及び2に開示されている技術をシリコンウエハSWの表面Sの表面形状プロファイルを作成するための工程に適用した方法(第1比較形態)の場合、表面Sの表面粗度の平均粗さRa値と、最大高低差Rmax値とを測定して評価工程を行う。すなわち、第1比較形態の場合、1次元のパラメーターによる評価のため、第1凹みET、第2凹みST、異物ASの形状等によっては測定精度が低い場合がある。
また、例えば、前述の特許文献3に開示されている技術をシリコンウエハSWの表面Sの表面形状プロファイルを作成するための工程に適用した方法(第2比較形態)の場合、第1凹みET、第2凹みST、異物ASの組成によっては第1凹みET、第2凹みST、異物ASが検出できない又は検出精度が低い場合がある。
また、仮に、前述の特許文献1及び2に開示されている原子間力顕微鏡を用いてベア面BSの表面形状プロファイルを作成するための工程に適用した方法(第3比較形態)の場合、本実施形態の場合に比べて単位時間における測定可能な範囲が狭い(短い)。なお、第3比較形態の場合、カンチレバー(図示省略)にいわゆるマルチチップ現象が生じると測定精度が不安定になる。また、その性質上、第1凹みET及び第2凹みSTと、異物ASとの区別ができない場合がある。
これに対して、本実施形態の場合、走査型電子顕微鏡を用いて作成した表面形状プロファイル(図3A~図3Fの画像参照)を用いて定められた2次元の領域における非平坦部分の数をカウントし、非平坦部分の数から超純水の品質を評価する。すなわち、本実施形態の場合、2次元の表面形状プロファイルを用いて解析を行うため、第1及び第2比較形態の場合(1次元のプロファイルを用いて解析を行う場合)に比べて、検出精度が高い。
また、本実施形態の場合、第2比較形態の場合(ATR-FTIR測定を用いた場合)に比べて、異物ASの検出精度が高い。
さらに、本実施形態の場合、第3比較形態の場合に比べて、プロファイル作成時間が短い。
したがって、本実施形態の超純水の評価方法によれば、前述の第1~第3比較形態の場合に比べて、より正確かつ短時間に超純水の品質の評価をすることができる。これに伴い、本実施形態のUF膜モジュール65の評価方法によれば、より正確かつ短時間にUF膜モジュール65の品質の評価をすることができる。
〔第2の効果〕
また、本実施形態の場合、表面形状プロファイルにおける第1凹みETについては定められた幅以下の白線WLで囲まれた部分とし、第2凹みSTを画像の中で色が濃い部分とし、異物ASについてはその最小幅が凹みETの白線WLの幅よりも太くかつ平坦部分よりも白く可視化された部分としている(図3A~図3F参照)。すなわち、本実施形態の場合、走査型電子顕微鏡による2次元の画像のプロファイルに、表面Sに生じるすべての不具合(第1凹みET、第2凹みST及び異物ASの付着)を合わせ込んでいる。
そのうえで、本実施形態の場合、第1部分、第2部分及び第3部分の各部分の数を別々にカウントして、超純水の品質を評価することができる。
したがって、本実施形態の超純水の評価方法によれば、不具合の種類を把握したうえで超純水の品質を評価することができる。これに伴い、本実施形態のUF膜モジュール65の評価方法によれば、不具合の種類を把握したうえでUF膜モジュール65の品質を評価することができる。別の見方をすれば、本実施形態の超純水の評価方法によれば、上記不具合の種類別に超純水の品質を評価することができる。さらに別の見方をすれば、本実施形態のUF膜モジュール65及び超純水製造用イオン交換樹脂45の評価方法によれば、上記不具合の種類別にUF膜モジュール65及び超純水製造用イオン交換樹脂45の品質を評価することができる。
〔第3の効果〕
また、本実施形態では、定められた2次元の領域の面積は、一例として、13,500μmとされている。本願の発明者らの試験研究によれば、2次元の領域の面積を13,500μmよりも大きくしても評価結果はほぼ同等であることが見出されている。
したがって、本実施形態によれば、2次元の領域の面積を13,500μmよりも大きくしてプロファイル作成工程を行う場合に比べて、同等の評価の信頼性のまま、評価時間を短縮することができる。なお、2次元の領域の面積を13,500μmよりも大きくしてプロファイル作成工程を行う場合であっても、前述の第1及び第2の効果を奏する構成であることから、本発明の技術的範囲に属するといえる。
以上が、本実施形態についての説明である。
≪本実施形態の変形例≫
次に、本実施形態の変形例について図面を参照しながら説明する。なお、各変形例の説明において本実施形態の場合と同じ名称等を用いる場合、その名称等について本実施形態のものを使用する。
<第1変形例>
第1変形例のUF膜モジュール65の評価方法(図4Aの制御フロー参照)は、本実施形態のUF膜モジュール65の評価方法(図2の制御フロー参照)と異なり、接触工程後かつプロファイル作成工程前に、表面Sに窒素ガス(不活性ガスの一例)を当てて乾燥させる乾燥工程を有している。本変形例における本実施形態と異なる点は以上である。
乾燥工程を含んでいない本実施形態では、例えば、接触工程後からプロファイル作成工程までの期間に表面Sを自然乾燥させることにより、表面Sに自然乾燥に起因した異物の付着や凹み等が発生する虞がある。
これに対して、本変形例の場合、接触工程後かつプロファイル作成工程前に、超純水に接触された表面Sが窒素ガスにより乾燥される。そのため、本変形例の場合、本実施形態の場合に比べて、自然乾燥に起因した異物が付着し難く、凹みが発生し難い。
したがって、本変形例によれば、本実施形態の場合に比べて、より正確に超純水(UF膜モジュール65)の品質を評価することができる。
<第2変形例>
第2変形例のUF膜モジュール65の評価方法(図4Bの制御フロー参照)は、本実施形態のUF膜モジュール65の評価方法(図2の制御フロー参照)と異なり、接触工程後かつプロファイル作成工程前に、表面Sに微粒子(図示省略、一例として、PSL、シリカ等の標準粒子)を付着させる付着工程を有している。本変形例における本実施形態と異なる点は以上である。
付着工程を含んでいない本実施形態では、例えば、表面Sは鏡面であることから、走査型電子顕微鏡による焦点合わせが難しい場合がある。
これに対して、本変形例の場合、プロファイル作成工程の前、すなわち、走査型電子顕微鏡による表面Sの観察前に表面Sに微粒子を付着させる。そのため、本変形例の場合、本実施形態の場合に比べて、走査型電子顕微鏡による焦点合わせが容易となる。
したがって、本変形例によれば、本実施形態の場合に比べて、より短時間に超純水(及びUF膜モジュール65)の品質の評価をすることができる。
<第3変形例>
第3変形例のUF膜モジュール65の評価方法(図4Cの制御フロー参照)は、本実施形態のUF膜モジュール65の評価方法(図2の制御フロー参照)と異なり、評価工程が判断ステップとされている。具体的には、本変形例の判断工程では、算出した非平坦部分の数が定められた値以上である場合、接触工程の超純水はシリコンウエハSWの洗浄に不適合である(UF膜モジュール65は超純水の製造に不適合である)とみなすようになっている。本変形例における本実施形態と異なる点は以上である。なお、本実施形態の評価工程(判断ステップ)は、一例として、走査型電子顕微鏡により作成された2次元の画像のデータを用いて前述の第1~第3部分の有無又は第1~第3部分の各部分の数をカウントし、かつ、当該各部分の数が定められた数以上であるか否かを判定するソフトウェアを備えたコンピュータを用いて行われる。また、さらには必要に応じて2次元の領域の面積に対する非平坦部分の面積(第1~第3部分の各部分の面積の和をいう意味)の割合を解析してもよい。
本変形例によれば、設定した定められた数以上である場合、すなわち、判断工程で肯定判断をすれば一律に超純水(UF膜モジュール65)に不適合であると評価し、判断工程で否定判断をすれば一律に超純水(UF膜モジュール65)に適合であると評価することができる。この場合、全面積(定められた2次元の領域の面積)に対する非平坦部分の数の割合を評価基準として評価する。また、設定した定められた2次元の領域の面積に対する非平坦部分の数の割合が定められた割合以上である場合、すなわち、判断工程で肯定判断をすれば一律に超純水(UF膜モジュール65)に不適合であると評価し、判断工程で否定判断をすれば一律に超純水(UF膜モジュール65)に適合であると評価することができる。この場合、全面積(定められた2次元の領域の面積)に対する非平坦部分の面積の割合を評価基準として評価してもよい。
<第4変形例>
第4変形例のUF膜モジュール65の評価方法(図4Dの制御フロー参照)は、本実施形態のUF膜モジュール65の評価方法(図2の制御フロー参照)と異なり、接触工程に先立ち、シリコンウエハSWの表面Sに希フッ酸を接触させ、シリコンウエハSWの自然酸化膜(SiO)を除去し、ベア面(Si)を露出させる前処理工程を行う。すなわち、本明細書において、「ベア面」とは、シリコンウエハSWの表面Sに希フッ酸を接触させて、自然酸化膜を除去したものをいう。本変形例における本実施形態と異なる点は以上である。
ところで、ベア面は活性が強く、不純物(汚染物)による影響を大きく受ける。つまり、ベア面上では、自然酸化膜面上に比べて、不純物(汚染物)の影響を高感度に検知することができる。すなわち、本変形例の場合、接触工程に先立ちベア面(Si)を露出させる前処理工程を行わない場合に比べて、不純物(汚染物)の影響を高感度に検知することができる。
以上が、変形例についての説明である。
≪実施例≫
次に、実施例について、図5の表を参照しながら説明する。
<試験方法>
以下に説明する、試料1~3について走査型電子顕微鏡による観察を行った。
〔試料1〕
本実施形態の超純水製造装置100(図1参照)に、超純水製造用としては不適合であると判断されたUF膜モジュールをセットした。そして、上記UF膜モジュールをセットした超純水製造装置100を作動させて超純水を製造した。
また、P型シリコンウエハから長方形状のチップ(約10mm×15mm)を切り出し、当該チップに超純水を接触させる超純水リンスを行った。次いで、超純水リンスをし、次いで当該チップを0.5重量%希フッ酸に3分間浸漬して当該チップからベア面を露出させ、次いで超純水製造装置100で製造した超純水で20時間オーバーフローリンスをし、次いでベア面を窒素乾燥させた。
その後、PSL(PolyStyrene Latex:ポリスチレンラテックス)水溶液にチップを浸漬させ、次いで窒素乾燥させ、次いでベア面に白金コーティングをして試料1を作製した。
〔試料2〕
UF膜モジュールの入り口水(UF膜モジュールに入る前の水)を用いて20時間オーバーフローリンスをした以外は、試料1と同じ方法により試料2を作製した。
〔試料3〕
本実施形態の超純水製造装置100(図1参照)に、超純水製造用としては適合であると判断されたUF膜モジュール(すなわち、良品のUF膜モジュール)をセットした以外は、試料1と同じ方法により試料3を作製した。
<評価結果>
図5の表は、走査型電子顕微鏡による各試料(試料1~3)の評価結果(観察結果)を示す。この評価では、定められた2次元の領域における、第1凹みET及び第2凹みSTの数をカウントした。また、この評価では、定められた2次元の領域の面積を13,500μmで、視野1,000枚とした。超純水製造用としては不適合であると判断されたUF膜モジュールを透過した超純水で洗浄した試料1は、他の試料(試料2及び3)に比べて、第1凹みET及び第2凹みSTの数が格段に多かった。また、試料2及び3については、第1凹みET及び第2凹みSTの数がほぼ同程度であった。
以上の結果より、本発明の超純水の評価方法(UF膜モジュール65の評価方法)は、適切な評価(高感度な評価)をできるといえる。なお、本実施例の場合、第1部分及び第2部分の各部分の数の和を評価基準として評価する。
以上のとおり、本発明について前述の実施形態を例として説明したが、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の技術的範囲には、下記のような形態も含まれる。
また、本実施形態及び各変形例では、シリコンウエハSWを超純水に洗浄される対象(被洗浄体)であるとして説明した。しかしながら、実施例の場合のように、シリコンウエハSWから切り出したチップ(図示省略)を被洗浄体としてもよい。
また、本実施形態及び各変形例における被洗浄体の一例は、半導体製造工程にて用いられるシリコンウエハSWであるとして説明した。しかしながら、超純水を用いて洗浄されると変化が見られるものであれば、被洗浄体の一例はシリコンウエハSWでなくてもよい。
また、本実施形態及び各変形例では、UF膜モジュール65の評価方法の各工程は前述の各装置を用いて行われるとして説明した。しかしながら、当該評価方法に含まれる各工程を行うことができれば、各工程の一部又は全部は各装置を用いて行われなくてもよい。例えば、評価者の作業等により装置を用いずに行ってもよい。
また、本実施形態、各変形例及び実施例は、本発明の技術的範囲に含まれる具体的な形態を一例として例示したものである。本発明の技術的範囲に含まれる形態には、本実施形態、各変形例及び各実施例のうちの一の形態を基本的構成としたうえで、当該基本的構成に、当該一の形態以外の他の形態の技術要素を組み合わせてもよい。例えば、第1変形例(図4A参照)に第2変形例の付着工程を組み合わせた工程としてもよい。
また、第3変形例の評価工程(判断ステップ)は、前述のコンピュータを用いて行われるとして説明した。しかしながら、走査型電子顕微鏡により作成された2次元の画像のデータを用いて前述の第1~第3部分の有無及び前述の第1~第3部分の数をカウントし、さらには必要に応じて前述の第1~第3部分の大きさ(面積)を算出して2次元の領域の面積に対する非平坦部分の面積の割合を解析し、かつ、当該割合が定められた割合以上であるか否かを判定することができれば、当該判断ステップは評価者の作業によりコンピュータを用いずに行ってもよい。また、当該判断ステップの一部を評価者の作業により、残りの一部をコンピュータにより行ってもよい。
また、本実施形態及び各変形例では、第1部分、第2部分及び第3部分の各部分の数の和を算出して超純水(又はUF膜モジュール65)の品質の評価を行うとして説明した。しかしながら、例えば、評価工程において、第1凹みET、第2凹みST及び異物ASを、それぞれ別々に評価してもよい。別言すれば、第1部分、第2部分及び第3部分の各部分の何れか1つの数を評価基準として評価してもよい。これによれば、第1凹みET、第2凹みST及び異物ASに注目して、超純水(又はUF膜モジュール65)を評価することができる。
すなわち、本変形例の場合、例えば、エッチング等に起因する凹み(第1凹みET及び第2凹みST)と、異物ASの付着とを区別したうえで超純水の品質の評価をすることができる。すなわち、第1部分及び第2部分の各部分の数の和を評価基準として評価してもよい。また、第3部分の数を評価基準として評価してもよい。
すなわち、本明細書には、例えば、以下の付記1~8の発明が開示されている。
-----------------------------------------------------------------------------
<付記1(第1凹みSTに着目した評価を行う方法)>
超純水の評価方法であって、
超純水をウエハに接触させる接触工程と、
走査型電子顕微鏡を用いて、前記超純水と接触した前記ウエハの表面における定められた2次元の領域の表面形状プロファイルを作成するプロファイル作成工程と、
前記表面形状プロファイルを用いて前記領域における定められた幅以下かつ平坦部分よりも白い白線で囲まれた部分の数をカウントし、前記数が多いほど前記超純水の低品質であると評価する評価工程と、
を含む超純水の評価方法。

<付記2(第2凹みETに着目した評価を行う方法)>
超純水の評価方法であって、
超純水をウエハに接触させる接触工程と、
走査型電子顕微鏡を用いて、前記超純水と接触した前記ウエハの表面における定められた2次元の領域の表面形状プロファイルを作成するプロファイル作成工程と、
前記表面形状プロファイルを用いて前記領域における定められた幅よりも大きい幅を有しかつ平坦部分よりも黒い部分の数をカウントし、前記数が多いほど前記超純水の低品質であると評価する評価工程と、
を含む超純水の評価方法。

<付記3(異物ASに着目した評価を行う方法)>
超純水の評価方法であって、
超純水をウエハに接触させる接触工程と、
走査型電子顕微鏡を用いて、前記超純水と接触した前記ウエハの表面における定められた2次元の領域の表面形状プロファイルを作成するプロファイル作成工程と、
前記表面形状プロファイルを用いて前記領域における定められた幅よりも大きい幅を有しかつ平坦部分よりも白い部分の数をカウントし、前記数が多いほど前記超純水の低品質であると評価する評価工程と、
を含む超純水の評価方法。

<付記4(付記1~3と判断ステップとの組み合わせ)>
前記評価工程において、前記数が定められた数以上である場合、前記超純水は前記被洗浄体の洗浄に不適合であるとみなす、
付記1~3の何れか1つに記載の超純水の評価方法。

<付記5(付記1~3と超純水製造用膜モジュールとの組み合わせ)>
超純水の製造に用いられる超純水製造用膜モジュールの評価方法であって、
前記超純水製造用膜モジュールを透過した超純水を用いて付記1~3の何れか1つに記載の超純水の評価方法を行い、前記評価工程において前記超純水が低品質であると評価した場合、前記超純水製造用膜モジュールが低品質であると評価する、
超純水製造用膜モジュールの評価方法。

<付記6(付記5と判断ステップとの組み合わせ)>
超純水の製造に用いられる超純水製造用膜モジュールの評価方法であって、
前記超純水製造用膜モジュールを透過した超純水を用いて付記5に記載の超純水の評価方法を行い、前記評価工程において前記超純水は前記被洗浄体の洗浄に不適合であるとみなした場合、前記超純水製造用膜モジュールは前記超純水の製造に不適合とみなす、
超純水製造用膜モジュールの評価方法。

<付記7(付記1~3と超純水製造用イオン交換樹脂との組み合わせ)>
超純水の製造に用いられる超純水製造用膜モジュールの評価方法であって、
前記超純水製造用イオン交換樹脂と接触した超純水を用いて付記1~3の何れか1つに記載の超純水の評価方法を行い、前記評価工程において前記超純水が低品質であると評価した場合、前記超純水製造用イオン交換樹脂が低品質であると評価する、
超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法。

<付記8(付記5と判断ステップとの組み合わせ)>
超純水の製造に用いられる超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法であって、
前記超純水製造用イオン交換樹脂と接触した超純水を用いて付記5に記載の超純水の評価方法を行い、前記評価工程において前記超純水は前記被洗浄体の洗浄に不適合であるとみなした場合、前記超純水製造用イオン交換樹脂は前記超純水の製造に不適合とみなす、
超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法。
-----------------------------------------------------------------------------
10 超純水製造装置
45 超純水製造用イオン交換樹脂
65 UF膜モジュール(超純水製造用膜モジュール)
S シリコンウエハの表面
SW シリコンウエハ(ウエハの一例)

Claims (11)

  1. 超純水の評価方法であって、
    超純水をウエハに接触させる接触工程と、
    走査型電子顕微鏡を用いて、前記超純水と接触した前記ウエハの表面における定められた2次元の領域の表面形状プロファイルを作成するプロファイル作成工程と、
    前記表面形状プロファイルを用いて前記領域における非平坦部分の数をカウントして、前記非平坦部分の数が多いほど前記超純水が低品質であると評価する評価工程と、
    を含み、
    前記評価工程は、前記表面形状プロファイルを用いて前記領域において前記表面に形成された凹みの部分の数と前記表面に付着した異物の部分の数との少なくとも一方をカウントして前記非平坦部分の数とする工程であって、
    前記評価工程では、前記表面形状プロファイルを用いて前記領域における定められた幅以下かつ平坦部分よりも白い白線で囲まれた部分を第1部分とし、前記定められた幅よりも大きい幅を有しかつ前記平坦部分よりも黒い部分を第2部分とし、前記定められた幅よりも大きい幅を有しかつ前記平坦部分よりも白い部分を第3部分として、前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分のうちの1以上の部分の数をカウントして前記非平坦部分の数とする、超純水の評価方法。
  2. 前記接触工程後かつ前記プロファイル作成工程前に行われ、前記表面に不活性ガスを当てて乾燥させる乾燥工程、
    を含む請求項1に記載の超純水の評価方法。
  3. 前記接触工程後かつ前記プロファイル作成工程前に行われ、前記表面に微粒子を付着させる付着工程、
    を含む請求項1また2に記載の超純水の評価方法。
  4. 前記2次元の領域の面積は、13,500μm2以下とされている、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の超純水の評価方法。
  5. 前記接触工程の前に、前記表面に希フッ酸を接触させて前記表面の自然酸化膜を除去し、ベア面を露出させる工程、
    を含む請求項1乃至4の何れか1項に記載の超純水の評価方法。
  6. 前記評価工程では、前記第1部分を前記表面に形成された第1凹みの部分として評価し、前記第2部分を前記表面に形成された前記第1部分よりも深い第2凹みの部分として評価し、前記第3部分を前記表面に付着した前記異物の部分として評価する、請求項1乃至5の何れか1項に記載の超純水の評価方法。
  7. 前記評価工程において、前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分のうち少なくとも何れか1つの部分の数が定められた数以上である場合、前記超純水は前記表面の洗浄に不適合であるとみなす、
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の超純水の評価方法。
  8. 超純水の製造に用いられる超純水製造用膜モジュールの評価方法であって、
    前記超純水製造用膜モジュールを透過した超純水を用いて請求項1乃至の何れか1項に記載の超純水の評価方法を行い、前記評価工程において前記超純水が低品質であると評価した場合、前記超純水製造用膜モジュールが低品質であると評価する、
    超純水製造用膜モジュールの評価方法。
  9. 超純水の製造に用いられる超純水製造用膜モジュールの評価方法であって、
    前記超純水製造用膜モジュールを透過した超純水を用いて請求項に記載の超純水の評価方法を行い、前記評価工程において前記超純水は前記表面の洗浄に不適合であるとみなした場合、前記超純水製造用膜モジュールは前記超純水の製造に不適合とみなす、
    超純水製造用膜モジュールの評価方法。
  10. 超純水の製造に用いられる超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法であって、
    前記超純水製造用イオン交換樹脂と接触した超純水を用いて請求項1乃至の何れか1項に記載の超純水の評価方法を行い、前記評価工程において前記超純水が低品質であると評価した場合、前記超純水製造用イオン交換樹脂が低品質であると評価する、
    超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法。
  11. 超純水の製造に用いられる超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法であって、
    前記超純水製造用イオン交換樹脂と接触した超純水を用いて請求項に記載の超純水の評価方法を行い、前記評価工程において前記超純水は前記表面の洗浄に不適合であるとみなした場合、前記超純水製造用イオン交換樹脂は前記超純水の製造に不適合とみなす、
    超純水製造用イオン交換樹脂の評価方法。
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