JPH06294695A - 静電容量型半導体圧力センサ - Google Patents

静電容量型半導体圧力センサ

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JPH06294695A
JPH06294695A JP10611593A JP10611593A JPH06294695A JP H06294695 A JPH06294695 A JP H06294695A JP 10611593 A JP10611593 A JP 10611593A JP 10611593 A JP10611593 A JP 10611593A JP H06294695 A JPH06294695 A JP H06294695A
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JP
Japan
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pressure
pressure sensor
sensitive diaphragm
substrate
diaphragm portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP10611593A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Omi
俊彦 近江
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサ感度を向上させ、空気等の導入口を容
易に加工することができる静電容量型半導体圧力センサ
を提供する。 【構成】 結晶シリコンウエハより枠内全面に薄膜状の
感圧ダイヤフラム部3を変位自在に支持させた角枠状の
フレーム2を作製し、感圧ダイヤフラム部3に可動電極
5を形成する。フレーム2の上側に、シリコンカバー4
を接合し、シリコンカバー4の内面に感圧ダイヤフラム
部3が自由に微小変位できるように窪み7を形成させ、
窪み7には可動電極5に対向させて固定電極6を形成す
る。また、導入口8,8を、固定電極6を挟んで対称と
なるように、シリコンカバー4の感圧ダイヤフラム部3
と対向した領域の端部に貫通して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電容量型半導体圧力セ
ンサに関する。具体的には、空気等のゲージ圧を測定す
るための静電容量型半導体圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気等のゲージ圧を測定するため
の静電容量型半導体圧力センサには、例えば、特開平3
−239938号に開示されている構造の圧力センサが
ある。この圧力センサは、シリコン基板より作製された
弾性を有する感圧ダイヤフラム部を支持した支持体に、
ガラス基板が陽極接合されて作製されている。また、感
圧ダイヤフラム部には可動電極が形成されており、可動
電極と対向してわずかな隙間を隔ててガラス基板には固
定電極が形成され、両電極の間にコンデンサが構成され
ている。また、ゲージ圧を測定する空気等を導入するた
めの孔部が、ガラス基板の固定電極ほぼ中央部にガラス
基板を貫通して設けられている。
【0003】しかして、孔部より空気等が導入されると
その圧力により感圧ダイヤフラム部が変位し、その変位
に応じて可動電極と固定電極により構成されたコンデン
サの静電容量の値が変化する。したがって、その静電容
量の値の変化を検知することにより、導入された空気等
のゲージ圧を知ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空気等
を導入するための孔部はガラス基板を貫通させて設けな
ければならず、その加工が非常に困難で、圧力センサを
量産するには不向きであった。
【0005】また、孔部が設けられた固定電極の中央部
に対向する感圧ダイヤフラム部の領域は、特に導入され
た空気等の圧力により最も変化を受けやすい場所であ
り、感圧ダイヤフラム部の変位が最も大きい場所であ
る。したがって、従来例のような構造にあっては、感圧
ダイヤフラム部の変位が最も大きい可動電極の中央部に
おいてコンデンサを構成することができない。この結
果、コンデンサの静電容量が低下するとともに、感圧ダ
イヤフラム部の変位に応じた大きな静電容量の変化を得
ることができず、圧力センサの測定感度や測定精度を低
下させることとなって、センサ信号を得る観点からは非
常に不利な構造となっていた。
【0006】また、感圧ダイヤフラム部の中央部は空気
等の圧力に比例して変位を生じるが、感圧ダイヤフラム
部の中央部にはコンデンサを構成できないため、圧力セ
ンサの直線性もよいものではなかった。また、静電容量
を大きくするために感圧ダイヤフラム部の端部にまで可
動電極を形成していたが、感圧ダイヤフラム部の端部
は、空気等の圧力に比例して変位できる圧力範囲が狭
く、圧力センサの出力の直線性には、却って悪影響を及
ぼす結果となっていた。
【0007】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、センサ感度
を向上させ、測定対象である空気等を導入するための導
入口を容易に加工することができる量産性のよい静電容
量型半導体圧力センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の静電容量型半導
体圧力センサは、弾性を有する感圧ダイヤフラム部を支
持体に設け、当該支持体のいずれか一方の面に基板を接
合し、可動電極を形成した感圧ダイヤフラム部と対向さ
せて前記基板の内面に固定電極を設け、空気等の流体を
導入するための孔状の導入口を前記基板に貫通させて設
けた静電容量型半導体圧力センサにおいて、前記支持体
及び前記基板は、それぞれシリコン製の薄板より作製さ
れたことを特徴としている。
【0009】また、上記導入口は、前記基板の前記感圧
ダイヤフラム部と対向した領域の端部に設けることとし
てもよい。
【0010】
【作用】本発明の静電容量型半導体圧力センサにおい
て、測定対象である空気等を導入するための導入口は、
シリコン製の薄板より作製された基板に貫通させて設け
ているので、導入口の加工を容易にすることができ、圧
力センサの量産性を向上させることができる。
【0011】また、支持体と基板とをシリコン製の薄板
より作製することとしているので、支持体との線熱膨張
係数の差を無くすことができ、支持体と基板とを接合す
る際により低温で接合することができる。このため、支
持体と基板とに生じる歪みが少なくなり、圧力センサの
感度などの特性値に与える影響を少なくできる。
【0012】さらに、温度変化による歪みも少ないの
で、使用温度範囲を広げることができ、圧力センサの温
度特性を向上させることもできる。
【0013】また、導入口を基板上の感圧ダイヤフラム
部と対向した領域の端部に設けることにすれば、感圧ダ
イヤフラム部が大きな変位を生じる部分において静電容
量の大きなコンデンサを構成することができる。したが
って、空気等の圧力に応じて大きな静電容量の変化を生
じさせることができ、圧力センサの測定感度や測定精度
を向上させることができる。一方、導入口と対向した感
圧ダイヤフラム部の端部に生じる変位量は小さいので、
この領域にコンデンサを構成できなくても、感圧ダイヤ
フラム部の変位に応じた静電容量の値の変化に与える影
響はほとんどない。
【0014】また、空気等の圧力に直線的に比例して変
位を生じる感圧ダイヤフラム部の中央部に静電容量の大
きなコンデンサを構成することができるので、圧力セン
サの出力の直線性を向上させることができる。また、感
圧ダイヤフラム部の端部の対向する領域には導入口を設
けているのでコンデンサを構成することができず、圧力
センサの出力の直線性に悪影響を及ぼすことも少なくな
る。
【0015】
【実施例】図1に本発明の一実施例である静電容量型の
圧力センサ1を示す。図1(a)はその平面図、図1
(b)は図1(a)におけるA−A´線断面図、図1
(c)は図1(a)におけるB−B´線断面図である。
圧力センサ1は、角枠状をしたフレーム2の枠内全面に
薄膜状に支持された弾性を有する感圧ダイヤフラム部3
が中央に配設されている。また、フレーム2及び感圧ダ
イヤフラム部3は、結晶シリコンウエハを半導体製造プ
ロセスを用いて一体として形成され、感圧ダイヤフラム
部3には可動電極5が形成されている。
【0016】フレーム2の上面には、シリコンカバー4
が接合され、シリコンカバー4の内面には、感圧ダイヤ
フラム部3がその弾性変形により感圧ダイヤフラム部3
の厚さ方向に自由に微小変位できるように窪み7が設け
られている。また、窪み7には感圧ダイヤフラム部3の
可動電極5と微小なギャップを隔てて固定電極6が形成
されており、可動電極5と固定電極6との間にコンデン
サが形成されている。さらに、測定対象の空気等を導入
するための導入口8,8を、固定電極6を挟んで対称と
なるように、シリコンカバー4の感圧ダイヤフラム部3
と対向した領域の端部にそれぞれ貫通して設けられてい
る。
【0017】また、図1(b)に示すように、シリコン
カバー4には固定電極6をフレーム2上の外部配線10
bを介して外部へ引出すための凸部11が設けられてい
る。この凸部11には接続配線12が設けられ、固定電
極6とフレーム2上の外部配線10bとは接続配線12
により電気的に接続されている。このようにして、固定
電極6に導通した外部配線10bはフレーム2とシリコ
ンカバー4との隙間13から外部へ引き出され、フレー
ム2上に露出された電極パッド14に接続されている。
また、感圧ダイヤフラム部3に設けられた可動電極5
は、図1(c)に示すように、フレーム2上に設けられ
た別の外部配線10aを介して、フレーム2上に露出さ
れた別の電極パッド14に接続されている。
【0018】しかして、導入口8,8から空気が窪み7
内に導入されると、導入された空気の圧力により感圧ダ
イヤフラム部3が変位し、感圧ダイヤフラム部3に生じ
た変位により当該コンデンサの静電容量が変化し、この
変化を検知することにより、圧力センサ1に加わった空
気のゲージ圧を知ることができる。
【0019】以下圧力センサ1の作製方法について説明
する。まず、シリコン基板に感圧ダイヤフラム部3を精
度よく形成させるため、シリコン基板の片面に感圧ダイ
ヤフラム部3の厚さ分にエッチングストップ層を形成す
る。これには、例えばp形のシリコンウエハにリンのイ
オン注入を行ないn形領域を形成することにすればよ
く、また、ボロンを高濃度(1020atoms/cm3)にイオ
ン注入してp+領域を形成することとしてもよい。
【0020】次に、例えばリン拡散によりn+領域を形
成したり、あるいはアルミニウムや金などの導電性金属
をスパッタリングすることにより、可動電極5を感圧ダ
イヤフラム部3となる領域に形成し、可動電極5が形成
された面にシリコン基板全面に亘り、表面保護用の酸化
膜15を形成する。続いて、可動電極5並びに固定電極
6を外部へ引き出す外部配線10a,10b及び電極パ
ッド14,14を酸化膜15上に形成し、一方の外部配
線10aの端部を可動電極5に接続する(例えば、可動
電極5のn+領域において酸化膜15にコンタクトホー
ルを設け、コンタクトホール内に、アルミニウムなどの
導電性金属をスパッタリングすることにより接続しても
よい。)。最後に、可動電極5を形成した面の反対側か
ら、水酸化カリウム水溶液によりエッチングを行ない、
感圧ダイヤフラム部3等が形成されたフレーム2を作製
する。
【0021】また、別のシリコン基板にドライエッチン
グなどにより、感圧ダイヤフラム部3が自由に変位でき
るように窪み7を形成する。この時、接続配線12を設
けるための凸部11を同時に形成しておく。次に窪み7
を設けた面にシリコン基板全面に亘り表面保護用の酸化
膜15を形成し、窪み7の内面には可動電極5と同様に
リン拡散によるn+領域を形成したりスパッタリングな
どによって固定電極6及び接続配線12を一体形成す
る。最後に、固定電極6を形成した面の反対側から、水
酸化カリウム水溶液によりエッチングを行なうことによ
り導入口8を形成し、シリコンカバー4を作製する。
【0022】こうして、フレーム2及びシリコンカバー
4を作製した後、何れか一方、例えばフレーム2の接合
面にスピンコート法などにより水ガラス膜を形成する。
次に、可動電極5と固定電極6とが対向するようにシリ
コンカバー4を貼り合わせ接着させ、さらに100〜2
00℃の熱処理を行なって接着を確実にし、圧力センサ
1を作製する。
【0023】このようにして得られた圧力センサ1にあ
っては、導入口8は感圧ダイヤフラム部3と対向する領
域の端部に設けられているので、感圧ダイヤフラム部の
中央部に大きくコンデンサを形成することができる。従
って、圧力センサ1の測定感度や測定精度を向上させる
ことができる。しかも、ガラスに比べてシリコンの加工
は簡単に行なえるので、従来のシリコン/ガラス構造の
圧力センサに比べて量産が容易に行なえる。
【0024】また、シリコン基板同志を接合しているの
で、温度変化による可動電極5と固定電極6との間のギ
ャップ量の変化が少なく、より広い温度範囲で使用する
こともできる。
【0025】
【発明の効果】本発明の静電容量型半導体圧力センサに
おいて、支持体及び基板をシリコン製の薄板より作製し
ているので、容易に基板に導入口を設けることができ、
圧力センサを容易に量産することができる。
【0026】また、支持体と基板とをより低温で接合す
ることができ、支持体と基板とに生じる歪みが少なくな
り、圧力センサの感度などの特性値に与える影響を少な
くすることができる。
【0027】さらに、温度変化による歪みも少ないの
で、使用温度範囲が広がり、圧力センサの温度特性を向
上させることができる。
【0028】また、空気等を導入するための導入口を基
板上の感圧ダイヤフラム部と対向した領域の端部に設け
ることにすれば、感圧ダイヤフラム部が大きな変位を生
じる中央部において静電容量の大きなコンデンサを形成
することができるので、感圧ダイヤフラム部の変位に応
じた大きな静電容量の変化を得ることができる。したが
って、圧力センサの測定感度や測定精度を向上させるこ
とができる。
【0029】また、空気等の圧力に直線的に比例して変
位を生じる感圧ダイヤフラム部の中央部に静電容量の大
きなコンデンサを形成することができるので、圧力セン
サの出力の直線性を向上させることができる。一方、感
圧ダイヤフラム部に対向する領域の端部に導入口を形成
することとしているので、この領域の部分にコンデンサ
を形成することができず、圧力センサの出力の直線性に
悪影響を及ぼすことも少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例である静電容量型の
圧力センサの平面図、(b)は図1(a)のA−A´線
断面図、(c)は図1(a)のB−B´線断面図であ
る。
【符号の説明】
2 フレーム 4 シリコンカバー 5 可動電極 8 導入口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有する感圧ダイヤフラム部を支持
    体に設け、当該支持体のいずれか一方の面に基板を接合
    し、可動電極を形成した感圧ダイヤフラム部と対向させ
    て前記基板の内面に固定電極を設け、空気等の流体を導
    入するための孔状の導入口を前記基板に貫通させて設け
    た静電容量型半導体圧力センサにおいて、 前記支持体及び前記基板は、それぞれシリコン製の薄板
    より作製されたことを特徴とする静電容量型半導体圧力
    センサ。
  2. 【請求項2】 前記導入口は、前記基板の前記感圧ダイ
    ヤフラム部と対向した領域の端部に設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の静電容量型半導体圧力センサ。
JP10611593A 1993-04-07 1993-04-07 静電容量型半導体圧力センサ Pending JPH06294695A (ja)

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