JPH0777471A - 容量型圧力センサ - Google Patents
容量型圧力センサInfo
- Publication number
- JPH0777471A JPH0777471A JP22367893A JP22367893A JPH0777471A JP H0777471 A JPH0777471 A JP H0777471A JP 22367893 A JP22367893 A JP 22367893A JP 22367893 A JP22367893 A JP 22367893A JP H0777471 A JPH0777471 A JP H0777471A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- sensor
- signal processing
- diaphragms
- substrate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一つの容量型圧力センサで、相対圧力及び絶
対圧力の双方を測定できるようにするとともに、センサ
容量や集積化した回路が湿度などの影響を受けず、測定
にあたり大気圧補正も不要とする。 【構成】 シリコン基板9にダイアフラム15,17を
それぞれ備えたセンサ部A,B及び、信号処理回路19
を設け、シリコン基板9の両面に第1,第2ガラス基板
11,13をそれぞれ接合して、圧力導入通路35,3
7よりセンサ部A,Bに圧力をそれぞれ導入する。
対圧力の双方を測定できるようにするとともに、センサ
容量や集積化した回路が湿度などの影響を受けず、測定
にあたり大気圧補正も不要とする。 【構成】 シリコン基板9にダイアフラム15,17を
それぞれ備えたセンサ部A,B及び、信号処理回路19
を設け、シリコン基板9の両面に第1,第2ガラス基板
11,13をそれぞれ接合して、圧力導入通路35,3
7よりセンサ部A,Bに圧力をそれぞれ導入する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電極が形成された基
板同志を接合し、一方の電極側の基板に設けたダイアフ
ラムの変位に基づく各電極間の容量により、ダイアフラ
ムに作用する圧力を測定する容量型圧力センサに関す
る。
板同志を接合し、一方の電極側の基板に設けたダイアフ
ラムの変位に基づく各電極間の容量により、ダイアフラ
ムに作用する圧力を測定する容量型圧力センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の容量型圧力センサとしては、相対
圧用圧力センサとして図5に示す構造が、絶対圧用圧力
センサとして図6に示す構造のものがある。これらはい
ずれも、シリコンからなる1枚の半導体基板1とガラス
基板3とを陽極接合した2層構造であり、半導体基板1
には、圧力を受けて変位するダイアフラム5が形成され
ている。ダイアフラム5とガラス基板3との間には、相
互に対向する一対の電極を有する容量空間となるギャッ
プ7が形成され、ダイアフラム5の変位によるギャップ
7内の容量変化をセンサ外部に設けた信号処理回路によ
り信号処理してダイアフラム5に作用する圧力を測定す
る。
圧用圧力センサとして図5に示す構造が、絶対圧用圧力
センサとして図6に示す構造のものがある。これらはい
ずれも、シリコンからなる1枚の半導体基板1とガラス
基板3とを陽極接合した2層構造であり、半導体基板1
には、圧力を受けて変位するダイアフラム5が形成され
ている。ダイアフラム5とガラス基板3との間には、相
互に対向する一対の電極を有する容量空間となるギャッ
プ7が形成され、ダイアフラム5の変位によるギャップ
7内の容量変化をセンサ外部に設けた信号処理回路によ
り信号処理してダイアフラム5に作用する圧力を測定す
る。
【0003】図5の相対圧用圧力センサでは、ガラス基
板3に形成した圧力導入孔3aから大気を導入し、ダイ
アフラム5の外部には測定媒体を供給することでゲージ
圧を測定する。一方、図6の絶対圧用圧力センサでは、
ダイアフラム5の外部に供給する測定媒体の圧力が測定
できる。
板3に形成した圧力導入孔3aから大気を導入し、ダイ
アフラム5の外部には測定媒体を供給することでゲージ
圧を測定する。一方、図6の絶対圧用圧力センサでは、
ダイアフラム5の外部に供給する測定媒体の圧力が測定
できる。
【0004】図7に示す容量型圧力センサは、図6と同
様に絶対圧用であるが、ダイアフラム5の中央に厚いメ
サ部5aを形成したもので、メサ部5aにおける電極間
隔が圧力に比例して全面にわたり同じ距離だけ変わるの
で、容量変化分が大きく測定精度が高いものとなる。
様に絶対圧用であるが、ダイアフラム5の中央に厚いメ
サ部5aを形成したもので、メサ部5aにおける電極間
隔が圧力に比例して全面にわたり同じ距離だけ変わるの
で、容量変化分が大きく測定精度が高いものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の容量型圧力センサにおいては、相対圧用圧力セン
サは相対圧力を、絶対圧用圧力センサは絶対圧力をそれ
ぞれ測定するものであり、一つのセンサで相対圧力及び
絶対圧力の双方を測定する構成ではない。
従来の容量型圧力センサにおいては、相対圧用圧力セン
サは相対圧力を、絶対圧用圧力センサは絶対圧力をそれ
ぞれ測定するものであり、一つのセンサで相対圧力及び
絶対圧力の双方を測定する構成ではない。
【0006】一方、特開平1−253627号公報に
は、絶対圧用圧力センサとして、信号処理回路をシリコ
ン基板に形成して一体化し、電源供給と信号線とを共用
する2線方式の出力線を採用することで、低雑音化を図
ったものが提案されているが、このセンサにおいても、
相対圧力及び絶対圧力の双方の測定を可能とするように
はなされていない。
は、絶対圧用圧力センサとして、信号処理回路をシリコ
ン基板に形成して一体化し、電源供給と信号線とを共用
する2線方式の出力線を採用することで、低雑音化を図
ったものが提案されているが、このセンサにおいても、
相対圧力及び絶対圧力の双方の測定を可能とするように
はなされていない。
【0007】また、図5のセンサではギャップ7内に外
気が侵入するので、センサ容量部や集積化した回路が湿
度などの影響を受けやすいという欠点がある。一方、図
6及び図7のセンサでは、基準圧室となるギャップ7内
が密封されるため、上記のような欠点はないが、大気圧
変動の影響を受けるため、圧力測定にあたり大気圧分の
補正が必要となる。
気が侵入するので、センサ容量部や集積化した回路が湿
度などの影響を受けやすいという欠点がある。一方、図
6及び図7のセンサでは、基準圧室となるギャップ7内
が密封されるため、上記のような欠点はないが、大気圧
変動の影響を受けるため、圧力測定にあたり大気圧分の
補正が必要となる。
【0008】そこで、この発明は、一つの容量型圧力セ
ンサで、相対圧力及び絶対圧力の双方を測定できるよう
にすることを主な目的としている。
ンサで、相対圧力及び絶対圧力の双方を測定できるよう
にすることを主な目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、半導体基板に圧力を受けて変位可能な
ダイアフラムを2つ設け、前記半導体基板の一方の面
に、前記各ダイアフラムとの間に電極を有する容量空間
を形成する第1ガラス基板を接合するとともに、前記半
導体基板の他方の面に、前記各ダイアフラムにそれぞれ
別の圧力を導入する圧力導入通路を有する第2ガラス基
板を接合し、前記各圧力導入通路から導入された圧力に
よる各ダイアフラムの変位に基づく容量変化を信号処理
する信号処理回路を前記半導体基板に設けた構成として
ある。
に、この発明は、半導体基板に圧力を受けて変位可能な
ダイアフラムを2つ設け、前記半導体基板の一方の面
に、前記各ダイアフラムとの間に電極を有する容量空間
を形成する第1ガラス基板を接合するとともに、前記半
導体基板の他方の面に、前記各ダイアフラムにそれぞれ
別の圧力を導入する圧力導入通路を有する第2ガラス基
板を接合し、前記各圧力導入通路から導入された圧力に
よる各ダイアフラムの変位に基づく容量変化を信号処理
する信号処理回路を前記半導体基板に設けた構成として
ある。
【0010】
【作用】このような構成の容量型圧力センサによれば、
2つのダイアフラムに各圧力導入通路を通して個別に圧
力を導入し、各ダイアフラムの変位による容量変化を信
号処理回路部にて信号処理する。各ダイアフラムの変位
による容量変化相互の差により相対圧力が測定可能であ
り、各ダイアフラムの変位による個別の容量変化により
絶対圧力が測定可能である。
2つのダイアフラムに各圧力導入通路を通して個別に圧
力を導入し、各ダイアフラムの変位による容量変化を信
号処理回路部にて信号処理する。各ダイアフラムの変位
による容量変化相互の差により相対圧力が測定可能であ
り、各ダイアフラムの変位による個別の容量変化により
絶対圧力が測定可能である。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
する。
【0012】図1は、この発明の一実施例を示す容量型
圧力センサを構成するセンサチップの断面図である。こ
のセンサチップは、半導体基板である1枚のシリコン基
板9と、シリコン基板9の両面に陽極接合によって接合
される第1ガラス基板11及び第2ガラス基板13との
3層構造になっている。
圧力センサを構成するセンサチップの断面図である。こ
のセンサチップは、半導体基板である1枚のシリコン基
板9と、シリコン基板9の両面に陽極接合によって接合
される第1ガラス基板11及び第2ガラス基板13との
3層構造になっている。
【0013】シリコン基板9には、2つのダイアフラム
15,17が第2ガラス基板13側からマイクロマニシ
ングプロセスによって形成されているとともに、信号処
理回路19が第1ガラス基板11側の表面に集積化され
ている。各ダイアフラム15,17と第1ガラス基板1
1との間には、容量空間を構成する微小のギャップ2
1,23が形成され、このギャップ21,23内におけ
るシリコン基板9及び第1ガラス基板11の双方の面に
電極が形成されている。第1ガラス基板11の電極パタ
ーン25,27は、蒸着またはスパッタリングによる金
属薄膜で構成されており、シリコン基板9上に拡散した
n+ 層と導通し、信号処理回路19に接続される。一
方、シリコン基板9の側の電極は、p+ 層を拡散して形
成される。以上により、ダイアフラム15側にセンサ部
Aが、ダイアフラム17側にセンサ部Bがそれぞれ形成
されることになる。
15,17が第2ガラス基板13側からマイクロマニシ
ングプロセスによって形成されているとともに、信号処
理回路19が第1ガラス基板11側の表面に集積化され
ている。各ダイアフラム15,17と第1ガラス基板1
1との間には、容量空間を構成する微小のギャップ2
1,23が形成され、このギャップ21,23内におけ
るシリコン基板9及び第1ガラス基板11の双方の面に
電極が形成されている。第1ガラス基板11の電極パタ
ーン25,27は、蒸着またはスパッタリングによる金
属薄膜で構成されており、シリコン基板9上に拡散した
n+ 層と導通し、信号処理回路19に接続される。一
方、シリコン基板9の側の電極は、p+ 層を拡散して形
成される。以上により、ダイアフラム15側にセンサ部
Aが、ダイアフラム17側にセンサ部Bがそれぞれ形成
されることになる。
【0014】第1ガラス基板11には、シリコン基板9
の信号処理回路19に対向する部位に、前記各ギャップ
21,23に連通して基準圧室を構成する凹部29が形
成されるとともに、図2の平面図に示すように、凹部2
9の両側方の表面には信号処理回路19から引き出され
る配線を取り出すための配線取出孔31,33がエッチ
ングにより形成されている。信号処理回路19から配線
取出孔31,33への配線の取り出しは、信号処理回路
19からシリコン基板9上に拡散リードを形成して配線
取出孔31,33まで引き出し、ここに配線パッドを形
成してワイヤボンドを行うことでなされる。
の信号処理回路19に対向する部位に、前記各ギャップ
21,23に連通して基準圧室を構成する凹部29が形
成されるとともに、図2の平面図に示すように、凹部2
9の両側方の表面には信号処理回路19から引き出され
る配線を取り出すための配線取出孔31,33がエッチ
ングにより形成されている。信号処理回路19から配線
取出孔31,33への配線の取り出しは、信号処理回路
19からシリコン基板9上に拡散リードを形成して配線
取出孔31,33まで引き出し、ここに配線パッドを形
成してワイヤボンドを行うことでなされる。
【0015】一方、第2ガラス基板13には、ダイアフ
ラム15に圧力を導入する圧力導入通路35が厚さ方向
に貫通しており、ダイアフラム17に圧力を導入する圧
力導入通路37がシリコン基板9側の面に溝として設け
られている。これら各圧力導入通路35,37はエッチ
ンングにより形成される。
ラム15に圧力を導入する圧力導入通路35が厚さ方向
に貫通しており、ダイアフラム17に圧力を導入する圧
力導入通路37がシリコン基板9側の面に溝として設け
られている。これら各圧力導入通路35,37はエッチ
ンングにより形成される。
【0016】図1及び図2に示したセンサチップは、図
3に示すように、密封構造のプラスチックパッケージ3
9内に接着剤41により第2ガラス基板13が底部に接
着されることで固定される。プラスチックパッケージ3
9には、第2ガラス基板13の圧力導入通路35に連通
する圧力導入パイプ43が底部に、プラスチックパッケ
ージ39内の空間に連通する圧力導入パイプ45が上部
にそれぞれ設けられている。
3に示すように、密封構造のプラスチックパッケージ3
9内に接着剤41により第2ガラス基板13が底部に接
着されることで固定される。プラスチックパッケージ3
9には、第2ガラス基板13の圧力導入通路35に連通
する圧力導入パイプ43が底部に、プラスチックパッケ
ージ39内の空間に連通する圧力導入パイプ45が上部
にそれぞれ設けられている。
【0017】プラスチックパッケージ39の左右両側部
には、一端が内部に露出する外部取出用リード線47,
49が取付けられている。一方、センサチップにおける
シリコン基板9の信号処理回路19からは、Au,Al
などからなる出力線51,53が凹部29及び配線取出
孔31,33を経てセンサチップ外部に引き出され、引
き出された出力線51,53は外部取出用リード線4
7,49にワイヤボンディングにより接続されている。
出力線51,53には、2つのセンサ部A,Bにおける
容量変化に基づき信号処理回路19で処理されたそれぞ
れの電気信号が流れる。
には、一端が内部に露出する外部取出用リード線47,
49が取付けられている。一方、センサチップにおける
シリコン基板9の信号処理回路19からは、Au,Al
などからなる出力線51,53が凹部29及び配線取出
孔31,33を経てセンサチップ外部に引き出され、引
き出された出力線51,53は外部取出用リード線4
7,49にワイヤボンディングにより接続されている。
出力線51,53には、2つのセンサ部A,Bにおける
容量変化に基づき信号処理回路19で処理されたそれぞ
れの電気信号が流れる。
【0018】信号処理回路19の回路図を図4に示す。
ここで、コンデンサC1 がセンサ部A,コンデンサC2
がセンサ部Bにそれぞれ相当し、各コンデンサC1 ,C
2 にシュミットトリガ形C−Fコンバータ55,57を
接続している。電源VDDは両C−Fコンバータ55,5
7に共通で、各C−Fコンバータ55,57からの出力
電圧Vout1,Vout2を外部回路で検出し、外部回路にて
圧力値の算出,表示,外部出力及び、相対圧と絶対圧と
の測定切替えなどを行う。
ここで、コンデンサC1 がセンサ部A,コンデンサC2
がセンサ部Bにそれぞれ相当し、各コンデンサC1 ,C
2 にシュミットトリガ形C−Fコンバータ55,57を
接続している。電源VDDは両C−Fコンバータ55,5
7に共通で、各C−Fコンバータ55,57からの出力
電圧Vout1,Vout2を外部回路で検出し、外部回路にて
圧力値の算出,表示,外部出力及び、相対圧と絶対圧と
の測定切替えなどを行う。
【0019】このような構成の容量型圧力センサによれ
ば、圧力導入パイプ43に導入される圧力は第2ガラス
基板13の圧力導入通路35を経てセンサ部Aに、圧力
導入パイプ45に導入される圧力は第2ガラス基板13
の圧力導入通路37を経てセンサ部Bにそれぞれ作用し
て、各ダイアフラム15,17は導入された圧力に応じ
て変位する。この変位により各センサ部A,Bの容量が
変化し、それぞれの容量変化は信号処理回路19で電圧
に変換して導入圧力に比例した電気信号が得られるよう
信号処理されて、出力線51,53及び外部取出用リー
ド線47,49を介して外部回路にてそれぞれの圧力
値、あるいは両者相互の圧力差が算出される。
ば、圧力導入パイプ43に導入される圧力は第2ガラス
基板13の圧力導入通路35を経てセンサ部Aに、圧力
導入パイプ45に導入される圧力は第2ガラス基板13
の圧力導入通路37を経てセンサ部Bにそれぞれ作用し
て、各ダイアフラム15,17は導入された圧力に応じ
て変位する。この変位により各センサ部A,Bの容量が
変化し、それぞれの容量変化は信号処理回路19で電圧
に変換して導入圧力に比例した電気信号が得られるよう
信号処理されて、出力線51,53及び外部取出用リー
ド線47,49を介して外部回路にてそれぞれの圧力
値、あるいは両者相互の圧力差が算出される。
【0020】したがって、圧力導入パイプ45を大気に
開放し、圧力導入パイプ43に測定媒体を導入すること
により、ゲージ圧が測定でき、また差圧測定には、各圧
力導入パイプ43,45に測定媒体をそれぞれ導入すれ
ばよく、これらにより相対圧力測定が可能となる。一
方、絶対圧力の測定は、各圧力導入パイプ43,45に
測定媒体をそれぞれ導入することで可能であるので、一
つのセンサで相対圧力及び絶対圧力の双方が測定できる
ことになる。
開放し、圧力導入パイプ43に測定媒体を導入すること
により、ゲージ圧が測定でき、また差圧測定には、各圧
力導入パイプ43,45に測定媒体をそれぞれ導入すれ
ばよく、これらにより相対圧力測定が可能となる。一
方、絶対圧力の測定は、各圧力導入パイプ43,45に
測定媒体をそれぞれ導入することで可能であるので、一
つのセンサで相対圧力及び絶対圧力の双方が測定できる
ことになる。
【0021】また、電極間のギャップ21,23内には
外気が侵入しないので、センサ容量部や集積化した回路
部が湿度や測定媒体などの影響を受けず、高寿命化が達
成される。さらに、センサチップはプラスチックパッケ
ージ39内に封入されているので、大気圧変動の影響を
受けることはなく、圧力測定にあたり大気圧分の補正は
不要である。信号処理回路19は、1枚のシリコン基板
9に同一処理で一体化して構成されているので、各セン
サ部A,Bからの信号の処理を精度よく行える。また、
両ギャップ21,23は基準圧室となる凹部29を通じ
て連通しているので、相対圧力を測定する際に、ギャッ
プ21,23内に存在する空気の膨張・収縮による影響
を相殺することができる。
外気が侵入しないので、センサ容量部や集積化した回路
部が湿度や測定媒体などの影響を受けず、高寿命化が達
成される。さらに、センサチップはプラスチックパッケ
ージ39内に封入されているので、大気圧変動の影響を
受けることはなく、圧力測定にあたり大気圧分の補正は
不要である。信号処理回路19は、1枚のシリコン基板
9に同一処理で一体化して構成されているので、各セン
サ部A,Bからの信号の処理を精度よく行える。また、
両ギャップ21,23は基準圧室となる凹部29を通じ
て連通しているので、相対圧力を測定する際に、ギャッ
プ21,23内に存在する空気の膨張・収縮による影響
を相殺することができる。
【0022】なお、ギャップ21,23あるいはダイア
フラム15,17の寸法を調整することにより、例えば
センサ部Aは微圧測定用、センサ部Bは広範囲圧力測定
用として使用できる。
フラム15,17の寸法を調整することにより、例えば
センサ部Aは微圧測定用、センサ部Bは広範囲圧力測定
用として使用できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、1枚の半導体基板とその両面に接合されるガラス
基板との3層構造とし、半導体基板には、2つのダイア
フラム及び、ダイアフラムの変位に基づく容量変化を信
号処理する信号処理回路を設けたため、一つの容量型圧
力センサで相対圧力と絶対圧力との双方を測定できると
ともに、信号処理回路による信号処理の精度が向上す
る。また、電極間の容量空間には外気が侵入しないの
で、センサ容量部や集積化した回路部は湿度などの影響
を受けず、高寿命化が達成される。
れば、1枚の半導体基板とその両面に接合されるガラス
基板との3層構造とし、半導体基板には、2つのダイア
フラム及び、ダイアフラムの変位に基づく容量変化を信
号処理する信号処理回路を設けたため、一つの容量型圧
力センサで相対圧力と絶対圧力との双方を測定できると
ともに、信号処理回路による信号処理の精度が向上す
る。また、電極間の容量空間には外気が侵入しないの
で、センサ容量部や集積化した回路部は湿度などの影響
を受けず、高寿命化が達成される。
【図1】この発明の一実施例を示す容量型圧力センサに
おけるセンサチップの断面図である。
おけるセンサチップの断面図である。
【図2】図1のセンサチップの上面図である。
【図3】図1のセンサチップを用いた容量型圧力センサ
の断面図である。
の断面図である。
【図4】図3の容量型圧力センサにおける信号処理回路
の回路図である。
の回路図である。
【図5】従来例を示す相対圧測定用の容量型圧力センサ
の断面図である。
の断面図である。
【図6】従来例を示す絶対圧測定用の容量型圧力センサ
の断面図である。
の断面図である。
【図7】従来例を示すダイアフラムにメサ部を設けた絶
対圧測定用の容量型圧力センサの断面図である。
対圧測定用の容量型圧力センサの断面図である。
9 シリコン基板(半導体基板) 11 第1ガラス基板 13 第2ガラス基板 15,17 ダイアフラム 19 信号処理回路 25,27 電極パターン 35,37 圧力導入通路
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体基板に圧力を受けて変位可能なダ
イアフラムを2つ設け、前記半導体基板の一方の面に、
前記各ダイアフラムとの間に電極を有する容量空間を形
成する第1ガラス基板を接合するとともに、前記半導体
基板の他方の面に、前記各ダイアフラムにそれぞれ別の
圧力を導入する圧力導入通路を有する第2ガラス基板を
接合し、前記各圧力導入通路から導入された圧力による
各ダイアフラムの変位に基づく容量変化を信号処理する
信号処理回路を前記半導体基板に設けたことを特徴とす
る容量型圧力センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22367893A JPH0777471A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 容量型圧力センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22367893A JPH0777471A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 容量型圧力センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0777471A true JPH0777471A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=16801939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22367893A Pending JPH0777471A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 容量型圧力センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0777471A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007064919A (ja) * | 2005-09-02 | 2007-03-15 | Alps Electric Co Ltd | 静電容量型力学量センサ |
JP2009118455A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Ind Technol Res Inst | センサ |
JP2015052594A (ja) * | 2013-08-09 | 2015-03-19 | コンチネンタル オートモーティブ システムズ インコーポレイテッドContinental Automotive Systems, Inc. | 改良されたキャップ接合境界を備えた絶対圧力センサ |
JP2020525717A (ja) * | 2017-06-30 | 2020-08-27 | バット ホールディング アーゲー | 圧力センサを備えた真空弁 |
WO2022030176A1 (ja) * | 2020-08-03 | 2022-02-10 | 株式会社村田製作所 | 圧力センサ用チップ、圧力センサ及びそれらの製造方法 |
-
1993
- 1993-09-08 JP JP22367893A patent/JPH0777471A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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