JP3313793B2 - シリコン構造体とガラス構造体の接合法及びそれを用いた力学量センサ - Google Patents

シリコン構造体とガラス構造体の接合法及びそれを用いた力学量センサ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン構造体とガラ
ス構造体を接合する接合方法、それを用いた変位量、加
速度などの力学量を検出する力学量センサに関し、特に
半導体製造技術を用いて作成することのできる力学量セ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外力による変形、変位を、その変
形、変位した物体の抵抗変化、容量変化等を検知するこ
とにより外力を間接的に検出するセンサとして力学量セ
ンサがある。現在、主として使われている力学量センサ
は、圧電効果を用いた圧電型、金属抵抗体、又は半導体
を用いた歪ゲージ型などがあり、加速度、圧力等を検出
する。また、半導体のICプロセス技術を用い、カンチ
レバーを製作し、小型の加速度センサを作る試みもなさ
れている。例えば、特開平1−240865では、梁部
の歪を圧電素子で検出し、これをフィードバックして静
電力により、錘りの変位を補正するサーボ型加速度セン
サが提案されている。
【0003】図7に、半導体ICプロセスを用いて形成
したこの加速度センサを示す。振動体は、単結晶シリコ
ンをマイクロファブリケーションにより一体形成した支
持梁74と錘り75からなる片持梁構造となっている。
図7の上下方向に加速度が加わると梁74は曲げ変形を
うけ、梁表面に形成したピエゾ抵抗素子76によってそ
の変形が検出される。この信号がサーボ回路77に送ら
れ梁74の変形が検出される。この信号がサーボ回路7
7に送られ、梁74の変形を抑制する静電力を錘り75
の上下に形成された電極73a、73bに発生させる。
センサの出力は2つの電極73a、73bに印加される
電圧を演算処理回路78を通して得ることができる。電
極73a、73bはそれぞれ溝を形成した構造体72
a、72bの溝部分に形成され、構造体72a、72b
はシリコン基板本体71をはさんで接合されている。
【0004】錘り75の微小変位を静電力で抑制したり
静電容量により検知したりする際、精度良く測定するた
めに、電極73a、73b間空隙を制御性良く、また平
滑で低抵抗な電極を作製する必要がある。よって、精度
の良いセンサを形成するためには、上下構造体72a、
72bの溝を制御性良く、平滑に作製するとともに、シ
リコン基板71との寸法精度を保持した状態での接合が
必須である。現在は、上下構造体ともシリコンで形成
し、これを異方性エッチングで制御性良く溝を形成し、
これを直接合することにより寸法精度を出したり、ガ
ラス構造体をエッチングして、ガラス構造体を、比較的
低温で寸法精度良く接合できる陽極接合することによっ
て、作製が試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では以下の様な問題点があった。シリコン構造体を用
いれば、制御性良く溝が形成できるものの直接接合が高
温プロセスであるため金属電極の作製がプロセス工程上
困難となる。
【0006】一方、ガラス構造体は、比較的低温で寸法
精度のある接合が可能であるが、ガラスのエッチングは
等方的に進みやすく、また微妙な組成比によりエッチン
グ速度が大きく変化するため、制御性良く平滑な溝を形
成するのが困難である。
【0007】従って、本発明の目的は、前述の問題を解
決し、シリコン構造体とガラス構造体を接合する接合方
法及びこの方法を用いて電極間空隙を制御性良く作製し
高精度で小型の力学量センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明によるシリコン構造体とガラス構造体の接合方法で
は、(1)シリコン基板の一部をエッチングすることにより
薄肉化された部分を持つ領域を備えたシリコン構造体を
形成する工程、 (2)金属イオンを含有したガラス基板上にガラス薄膜
を形成し、該ガラス薄膜をエッチングして溝を形成する
ことにより溝を持つガラス構造体を形成する工程、およ
(3)前記シリコン構造体の薄肉化された部分を持つ領
域と前記ガラス構造体の溝を対向させた状態で、前記溝
の回りのガラス薄膜の部分においてシリコン構造体と前
記ガラス構造体を陽極接合する工程 を有することを特徴
とする。
【0009】より具体的には、例えば、シリコン上に熱
酸化膜或はスパッタ酸化膜を形成して接合する。また、
上記接合方法は、シリコン基板の一部をエッチングする
ことによりシリコン構造体を形成して、これを、比較的
低温で寸法精度良く、ガラス薄膜をエッチングして溝の
形成されたガラス構造体と接合できるので、力学量セン
サの製造方法として用いるのに適している。
【0010】上記目的を達成する本発明による力学量セ
ンサでは、シリコン基板の一部をエッチングすることに
よって薄肉化された部分を持つ領域を備えて該領域上に
電極を形成したシリコン構造体と、溝を形成して該溝に
電極を形成したガラス構造体とを、該領域上に形成され
た電極と該溝に形成された電極を対向させた状態で、該
溝の回りの部分において陽極接合して作製された力学量
を検知する力学量センサであって、ガラス構造体は、金
属イオンを含有したガラス基板上にガラス薄膜を成膜
し、このガラス薄膜をエッチングすることによって前記
溝を形成して成ることを特徴とする。
【0011】より具体的には、ガラス基板はケイ酸ガラ
ス或は硼ケイ酸ガラスであったり、ガラス薄膜は、イオ
ンを含有しないケイ酸ガラスであったり、ガラス薄膜
は、りん酸ガラス、硼酸ガラス、酸化ヒ素ガラスの1つ
であったり、ガラス薄膜は、りん、硼酸、ヒ素の少なく
とも1つを元素あるいは酸化物として含有するケイ酸ガ
ラスであったりする。
【0012】前述の構成を有する力学量センサは、ガラ
ス基板上に、基板とは組成の異なるガラス薄膜を成膜
し、組成が異なるためエッチング速度が異なることを利
用してガラスに制御性を良く、所望の溝を形成するもの
である。
【0013】また、前述の目的を達成するための本発明
に係る力学量センサの1つの形態では、エッチングによ
り梁にささえられた錘りを形成したSi構造体と錘りの
対向部分に溝を形成したガラス構造体を接合して作製す
る力学量センサにおいて、ガラス母体基板上に、基板ガ
ラスと組成の異なるガラス薄膜を所望の溝深さ形成し、
この薄膜部分をエッチングして、ガラス構造体を作製す
ることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】前述の構成を有する力学量センサは、ガラス基
板上に、基板とは組成の異なるガラス薄膜を成膜し、組
成が異なるためエッチング速度が異なることを利用して
ガラスに制御性を良く、所望の溝を形成するものであ
る。
【0015】エッチング速度比がガラス薄膜の方が十分
大きければ、深さ方向へのエッチングは基板ガラスの表
面が表われた時点で終了することができる。このため平
滑で深さ制御性も良い溝が得られ、電極間空隙が制御性
良く得られる様になる。
【0016】さらに、シリコン構造体とガラス構造体の
接合は陽極接合法を用い接合可能で、比較的低温で接合
可能となり、金属電極作成も容易になる。
【0017】
【実施例1】以下に本発明の実施例について図を用いて
詳細に説明する。
【0018】図1は第1の実施例の加速度センサの主要
部の断面構成図である。シリコンを異方性エッチングし
て回りに方形の溝13aを形成し、一体的に形成した支
持梁14、錘り15からなるシリコン基板13が、ガラ
ス薄膜12a、12bを介してガラス基板11a、11
bに上下から挟まれている。
【0019】錘り15の上面とガラス構造体11b、1
2bの溝部分11cに、それぞれ電極16aと固定電極
16bが、真空蒸着、鍍金、スパッタリング法等を用い
て金属を成膜しその後にフォトリソグラフィーによりパ
ターニングすることにより、対向して形成されている。
電極の位置は、錘り15の下面とガラス構造体11a、
12aの凹部11dに対向して配置しても良い。なお、
電極16a、16b間間隔dは数μm程度である。
【0020】図2は上下ガラス構造体11a、12a;
11b、12bの構成図である。たとえば、ガラス基板
21には、シリコンとの熱膨張係数差の小さい金属イオ
ンを4%含有する硼ケイ酸ガラス(硼酸12.7%)
(商品名:#7740、コーニング社製 )を用いる。
このガラス基板21の上に、金属イオンを含有しないケ
イ酸ガラス薄膜22を所望の溝深さだけスパッタリング
法で堆積する。ただし、膜厚を制御して堆積できる方法
であれば、どの様な方法で成膜しても良い。その後、フ
ォトリソグラフィによりレジストマスクを形成し、エッ
チングにより溝23を形成する。上記材料の場合、たと
えばHFとNH4Fの重量比1:6の緩衝エッチング液
を用いれば、金属イオン含有硼ケイ酸ガラス21のエッ
チング速度が500Å/min程度であるのに対し、ケ
イ酸ガラス薄膜22のエッチング速度は2500Å/m
in以上であり、選択エッチングに十分なエッチング速
度比を持つ。これにより底面に、基板の硼ケイ酸ガラス
21の比較的平滑な表面を持ち所望の深さの溝23を形
成できる。
【0021】ガラス構造体11a、12aとシリコン基
板13は陽極接合によって接合する。図3は、熱酸化膜
あるいはスパッタ酸化膜を形成したガラス構造体とシリ
コン基板の接合時のV−I特性の膜厚依存性を示す。電
圧Vは目視にて全面接合を確認した後(ガラス構造体と
シリコン基板の接合面の干渉縞で見る)に測定し、電流
は電圧印加後3分経過し、安定した時点での電流値を測
定している。図3中、33はシリコン基板上に熱酸化膜
を0.15μm、34は0.3μm、35は0.5μ
m、36は1μm形成した場合、37はシリコン基板上
にスパッタ法でケイ酸ガラスを2μm形成した場合、3
1はガラス上にスパッタ法でケイ酸ガラスを2μm、3
2は1μm形成した場合のシリコン基板とガラス構造体
の接合条件を示す。接合時の試料温度は400°Cであ
る。シリコン基板上にスパッタ酸化膜を2μm形成した
場合は接合しなかったが、他の場合ではすべて接合可能
であった。又、比抵抗は膜厚にほとんど依存しなかっ
た。
【0022】図4は、実験値より求めた電流を一定とし
た場合の接合に必要な電圧の膜厚依存性である。図4
中、41はシリコン基板上にガラス薄膜を形成した場
合、42はガラス基板上にガラス薄膜を形成した場合の
関係である。ガラス薄膜をシリコン上に2μm形成した
場合は接合せず(ハッチングを施した丸印)、ガラス上
に2μm形成した場合は接合可能であったことより、7
00〜800V電圧印加まで接合可能であるとすれば、
ガラス基板上にガラス薄膜を形成した場合、膜厚5〜6
μmまで十分に接合可能である。。
【0023】以上より、陽極接合法を用い、低温で接合
強度が大きく寸法精度を保持したガラス構造体11a、
12aとシリコン基板13の接合ができる。
【0024】シリコン基板13とガラス構造体11b、
12bの接合も同様にして行なう。
【0025】この様にして平滑平面の溝11cが、電極
16a、16b間空隙dの寸法精度良く強固な接合で得
られるため、図1に示す加速度センサで高精度で静電容
量の変化を検出し、精度良く加速度が検出できる様にな
る。
【0026】
【実施例1の変更例】第1の実施例の変更例として、第
1の実施例(図1)と同じ構成でガラス基板11a、1
1b、ガラス薄膜12a、12bに他の組成のガラスを
用いる。
【0027】図5は、代表的なガラスのエッチング速度
とエッチング液を示す表である。たとえば、ガラス基板
に、金属イオン入りケイ酸ガラス、ガラス薄膜に金属イ
オンを含まないケイ酸ガラスを用い、エッチング液にH
F:NH4F=1:6の緩衝エッチング液を用いれば
8:1(=4000:500)のエッチング比でエッチ
ングされ、ガラス基板に金属イオン入り硼ケイ酸ガラ
ス、ガラス薄膜にリンケイ酸ガラスを用い、エッチング
液にHF:NH4F=1:10を純水で100倍にうす
めた緩衝エッチング液を用いれば、薄膜部分のみエッチ
ングされる。
【0028】この様に、母体基板ガラスとガラス薄膜の
組成によって、温度、エッチング液等を考慮して、エッ
チング速度に十分差がある材料、条件を選べば、平滑な
溝を制御性良く形成することができる。
【0029】さらに、上述したごとく、ガラス構造体と
シリコン構造体の接合は陽極接合法で低温接合可能であ
るため、金属電極の作製も容易となる。
【0030】こうして、ガラス基板とガラス薄膜の材料
として、エッチング比が十分大きい材料を選ぶことによ
り、平滑平面の溝が電極間空隙の寸法精度良く強固な接
合が得られる様になり、高精度で静電容量の変化を検出
し精度良く加速度を検出することが可能になった。
【0031】
【実施例2】以下に本発明の第2の実施例を図6を用い
て説明する。
【0032】図6は第2の実施例の圧力センサの主要部
の断面構成図である。第2実施例では、シリコンを異方
性エッチングして、被測定圧力をうける感圧ダイヤフラ
ム部66を形成したシリコン基板63を、ガラス薄膜6
2を介して、ガラス基板61と接合し、基準圧室64が
形成されている。
【0033】ガラス構造体61、62の溝部分61aと
感圧ダイヤフラム部66の基準圧室64側に、夫々、電
極65a、65bが形成してある。また、ダイヤフラム
部66の基準圧室64側には蒸着、拡散等による集積回
路67が形成されている。電極65a、65b間間隔d
は数μm程度である。
【0034】ガラス構造体61、62は上記実施例と同
じ構成である。また、上記実施例の如く、ガラス基板6
1とガラス薄膜62に十分エッチング速度が異なる組成
のガラスを用いて、平滑で制御性良く溝61aを形成す
る。さらに、ガラス構成体61、62とシリコン構造体
63、66は、上記実施例の如く比較的低温で陽極接合
が可能であるため、金属電極65a、65bの作製も容
易である。
【0035】この様にしてガラス構造体61、62を形
成することにより、平滑平面の溝61aを電極間間隔d
の寸法精度良くかつ強固な接合で得られる様になり、高
精度に静電容量の変化を検出し微少な圧力変化を測定す
ることが可能となった。尚、図6において、68はシリ
コン基板63に形成された穴を貫通する集積回路67か
らのリード線である。
【0036】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によるシリコ
ン構造体とガラス構造体の接合法を用いて作製した力学
量センサは、電極間空隙は制御性良く金属電極を容易な
工程で得られる。
【0037】従って、高精度で静電容量変化を検知し微
小な力学量を検出することができる力学量センサの作製
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の主要構成断面図である。
【図2】第1実施例の主要構成の1部を示す図である。
【図3】ガラス構造体とシリコン構造体の接合時の電圧
−電流特性のグラフである。
【図4】ガラス構造体とシリコン構造体の接合時におけ
る薄膜の膜厚と接合に必要な電圧の関係を表わすグラフ
である。
【図5】代表的なガラスのエッチング速度とエッチング
液の例を示す表である。
【図6】第2の実施例の主要構成断面図である。
【図7】従来の例を示す断面図である。
【符号の説明】
11a,11b,21,61……ガラス基板 11c,11d,23,61a……ガラス構造体の溝部 12a,12b,22,62……ガラス薄膜 13,63,71……シリコン構造体基板 13a,23……シリコン基板の溝 14,74……支持梁 15,75……錘り 16a,16b,65a,65b,73a,73b……
電極 31……シリコン基板と硼ケイ酸ガラス基板上にケイ酸
ガラス薄膜を2μm成膜したガラス構造体の接合時電圧
電流特性 32……シリコン基板と硼ケイ酸ガラス基板上にケイ酸
ガラス薄膜を1μm成膜したガラス構造体の接合時電圧
電流特性 33……硼ケイ酸ガラス基板とシリコン基板上に熱酸化
膜を0.15μm成膜した構造体の接合時電圧電流特性 34……硼ケイ酸ガラス基板とシリコン基板上に熱酸化
を0.3μm成膜した構造体の接合時電圧電流特性 35……硼ケイ酸ガラス基板とシリコン基板上に熱酸化
を0.5μm成膜した構造体の接合時電圧電流特性 36……硼ケイ酸ガラス基板とシリコン基板上に熱酸化
を1μm成膜した構造体の接合時電圧電流特性 37……硼ケイ酸ガラス基板とシリコン基板上にケイ酸
ガラス薄膜を2μm成膜した構造体の接合時電圧電流特
性 41……硼ケイ酸ガラス基板とシリコン基板上にケイ酸
ガラス薄膜を成膜した構造体の接合時に必要な電圧とガ
ラス薄膜膜厚との関係 41……シリコン基板と硼ケイ酸ガラス基板上にケイ酸
ガラス薄膜を成膜した構造体の接合時に必要な電圧とガ
ラス薄膜膜厚との関係 64……基準圧室 66……感圧ダイヤフラム部 67……信号処理回路 68……リード線 72a,72b……溝が形成されている構造体 76……ピエゾ抵抗素子 77……サーボ回路 78……演算処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−237482(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/84

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン構造体とガラス構造体の接合方法
    であって、 (1)シリコン基板の一部をエッチングすることにより
    薄肉化された部分を持つ領域を備えたシリコン構造体を
    形成する工程、 (2)金属イオンを含有したガラス基板上にガラス薄膜
    を形成し、該ガラス薄膜をエッチングして溝を形成する
    ことにより溝を持つガラス構造体を形成する工程、およ
    び (3)前記シリコン構造体の薄肉化された部分を持つ領
    域と前記ガラス構造体の溝を対向させた状態で、前記溝
    の回りのガラス薄膜の部分においてシリコン構造体と前
    記ガラス構造体を陽極接合する工程を有することを特徴
    とするシリコン構造体とガラス構造体の接合方法。
  2. 【請求項2】力学量センサの製造方法であって、 (1)シリコン基板の一部をエッチングすることによっ
    て薄肉化された部分を持つ領域を備えたシリコン構造体
    を形成する工程、 (2)前記シリコン構造体の薄肉化された部分を持つ領
    域上に電極を形成する工程、 (3)金属イオンを含有したガラス基板上にガラス薄膜
    を形成し、該ガラス薄膜をエッチングして溝を形成する
    ことによって溝を持つガラス構造体を形成する工程、 (4)前記ガラス構造体の溝に電極を形成する工程、お
    よび (5)前記シリコン構造体の薄肉化された部分を持つ領
    域上に形成された電極と前記ガラス構造体の溝に形成さ
    れた電極を対向させた状態で、前記溝の回りのガラス薄
    膜の部分においてシリコン構造体と前記ガラス構造体を
    陽極接合する工程を有する ことを特徴とする力学量セン
    サの製造方法。
  3. 【請求項3】シリコン基板の一部をエッチングすること
    によって薄肉化された部分を持つ領域を備えて該領域上
    に電極を形成したシリコン構造体と、溝を形成して該溝
    に電極を形成したガラス構造体とを、該領域上に形成さ
    れた電極と該溝に形成された電極を対向させた状態で、
    該溝の回りの部分において陽極接合して作製された力学
    量を検知する力学量センサであって、前記ガラス構造体
    は、金属イオンを含有したガラス基板上にガラス薄膜を
    成膜し、このガラス薄膜をエッチングすることによって
    前記溝を形成して成ることを特徴とする力学量センサ。
  4. 【請求項4】 前記ガラス基板はケイ酸ガラスであるこ
    とを特徴とする請求項3記載の力学量センサ。
  5. 【請求項5】 前記ガラス薄膜は、イオンを含有しない
    ケイ酸ガラスであることを特徴とする請求項4記載の力
    学量センサ。
  6. 【請求項6】 前記ガラス薄膜は、りん酸ガラス、硼酸
    ガラス、酸化ヒ素ガラスの1つであることを特徴とする
    請求項4記載の力学量センサ。
  7. 【請求項7】 前記ガラス薄膜は、りん、硼酸、ヒ素の
    少なくとも1つを元素あるいは酸化物として含有するケ
    イ酸ガラスであることを特徴とする請求項4記載の力学
    量センサ。
  8. 【請求項8】 前記ガラス基板は硼ケイ酸ガラスである
    ことを特徴とする請求項3記載の力学量センサ。
  9. 【請求項9】 前記ガラス薄膜は、イオンを含有しない
    ケイ酸ガラスあるいは硼ケイ酸ガラスであることを特徴
    とする請求項8記載の力学量センサ。
  10. 【請求項10】 前記ガラス薄膜は、硼酸ガラス、りん
    酸ガラス、酸化ヒ素ガラスの1つであることを特徴とす
    る請求項8記載の力学量センサ。
  11. 【請求項11】 前記ガラス薄膜は、硼素、りん、ヒ素
    の少なくとも1つを元素または酸化物として含有するケ
    イ酸ガラスであることを特徴とする請求項8記載の力学
    量センサ。
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