JPH06294519A - 焦げ目付け装置及びマイクロ波エネルギ発生装置を有する調理器具、並びにそのような器具の調理操作方法 - Google Patents

焦げ目付け装置及びマイクロ波エネルギ発生装置を有する調理器具、並びにそのような器具の調理操作方法

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JPH06294519A
JPH06294519A JP6010204A JP1020494A JPH06294519A JP H06294519 A JPH06294519 A JP H06294519A JP 6010204 A JP6010204 A JP 6010204A JP 1020494 A JP1020494 A JP 1020494A JP H06294519 A JPH06294519 A JP H06294519A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】焦げ目付け装置及びマイクロ波エネルギ発生装
置を有する調理器具において、処理すべき食品の種類と
重量を考慮することによって、十分に焼けて焦げ目の付
けられた食品を得るようにする。 【構成】この調理器具は、さらに加熱シーケンス選択手
段、並びに焦げ目付け装置及び/又はマイクロ波エネル
ギ発生装置の電気供給回線の操作手段を有する。使用者
が処理すべき食品の種類と重量を選択した後の、加熱シ
ーケンスの作動時に、調理器具の操作手段が、一方では
重量閾値Pに、他方では選択された加熱シーケンスに
支配される最適加熱時間Tを定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空間内部に配置された
電気抵抗式の食品焦げ目付け装置、及び空間外部に配置
され前記空間にマイクロ波エネルギを供給できるマイク
ロ波エネルギ発生装置を有する調理空間、焦げ目付け装
置及び/又はマイクロ波エネルギ発生装置に供給するた
めの電気供給回線、食品に行われる加熱シーケンス、す
なわち焦げ目付け装置及び/又はマイクロ波エネルギ発
生装置を参加させるシーケンスを作動させ、食品の性質
と重量を把握できる選択手段、選択手段から出される情
報に応じて電気供給回線を作動し、選択手段から出され
る情報を受入れる蓄積メモリーを有する操作手段、蓄積
メモリーに収容された情報に応じて供給回線に適用され
た信号を供給するマイクロ・プロセッサーを有する調理
器具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の公知の調理器具では、食品が調
理空間内に置かれたとき、使用者は、加熱の定められた
シーケンス、食品群とその重量を選択し、次いでボタン
を押すことによって加熱シーケンスを開始し、調理器具
は前記加熱シーケンスを作動させる。操作手段は、食品
ができるだけ最良の処理を受けるように、調理器具の加
熱時間をこうして計算する加熱シーケンス(焦げ目付け
装置及び/又はマイクロ波エネルギ発生装置)を決定す
る。
【0003】ところで食品群は、一般に複数の種類の食
品を集めている。家禽群は、例えば若鶏、あひる、ほろ
ほろ鳥、うずら、きじ等を集めたものである。選択され
た群の分析後、操作手段は、食品の各種類ではなくて食
品群の平均的集団に適している加熱シーケンスを決定す
る。
【0004】さらに、わずかな重量で、その加熱シーケ
ンスが少なくとも焦げ目付け装置を参加させる食品につ
いては、操作手段によって計算された加熱シーケンス
は、非常に焦げているが十分焼けていない食品や、非常
に焼けているが十分焦げていない食品を得る可能性があ
る。したがって、計算された加熱シーケンスは、使用者
の希望、すなわち処理すべき食品の種類や重量がどのよ
うであっても十分に焼けて焦げ目の付けられた食品の入
手には、決して正確には応じていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、処理
すべき食品の種類及び重量を考慮することによって、十
分に焼けて焦げ目の付けられた食品を得るように、使用
者によって選択された加熱シーケンスを決定する調理器
具を用いて前記の欠点を改良することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴によ
れば、蓄積メモリーが、 −加熱シーケンスに対応する値i、 −定められた値iについて特定の食品の種類にそれぞれ
対応し、各値iについて下の値mと上の値Mの間で
限定されたコード番号α、 −値iに応じてあらかじめ定められ、食品重量に応じた
調理器具の加熱時間を示す食品加熱の最適化曲線の傾斜
係数kmとkMに対応する数値表を含み、前記傾斜
係数が、前記曲線の最小傾斜値と最大傾斜値にそれぞれ
対応する。
【0007】本発明の他の有利な特徴によれば、蓄積メ
モリーが、各値i及び最適化曲線の横座標の定められた
値と対応する閾値Pについて係数aの数値表を含
み、閾値以下では、少なくとも焦げ目付け装置を参加さ
せる加熱シーケンスについて、加熱時間を計算する操作
手段が、閾値Pと係数aの積によって値が定められ
る重みづけ係数を考慮する。
【0008】本発明による調理器具のお陰で、選択でき
る複数のコード番号が、一層の正確さで、調理器具の加
熱時間をこうして計算できる加熱の最適化曲線の作成を
助ける。他方では、焦げ目付け装置を参加させる加熱シ
ーケンスについては、食品重量を考慮することが不可欠
である。
【0009】このことは、定められた重量閾値に対する
食品重量の制御によって、食品重量が重量閾値P未満
であれば食品重量に応じて非直線的に変化し、食品重量
が重量閾値Pを超えれば食品重量に応じて直線的に変
化する調理器具の加熱時間に影響を与える理由である。
本発明の特徴及び利点は、添付の図面を参照しながら、
何の限定もない例として選ばれた以下なされる記述から
さらに明らかになるであろう。
【0010】
【実施例】図1によれば、オーブンのような調理器具1
は、調理空間2内部に配置された食品焦げ目付け装置
3、及び調理空間2外部に配置されたマイクロ波エネル
ギ発生装置4をもった調理空間2を有する。図示しない
電気供給回線は、焦げ目付け装置3及び/又はマイクロ
波エネルギ発生装置4に電気を供給できる。
【0011】調理空間2は、一点鎖線で図示され、調理
器具の前面6に配置された扉5によって限定される。こ
の部分的に図示された前面6は、食品7上に行われる加
熱シーケンスを作動させ、食品の性質と重量を把握でき
る、図示しない選択手段を有する。
【0012】調理器具1は、一方では選択手段から出さ
れる情報を受け入れる蓄積メモリーを、他方では蓄積メ
モリー内に含まれる情報に応じて電気供給回線に適用さ
れる信号を供給するマイクロ・プロセッサーをもった、
図示しない操作手段を有している。
【0013】図2によれば、マイクロ波エネルギ発生装
置のみを参加させる食品の加熱シーケンスの最適化曲線
8は、例えば横座標として定義された食品重量Pに応じ
て、例えば縦座標として定義された加熱時間Tを表わ
す。このような曲線は、一般に直線形状であり、関係式
T=KPによって定められ、ここではKは曲線の傾斜を
表わす。
【0014】少なくとも焦げ目付け装置を参加させる加
熱シーケンスについては、調理器具内に置かれた食品へ
の経験が、食品重量に応じて前記加熱シーケンスの最適
化曲線9を定めることができた。この曲線9は、わずか
な重量の食品については、焼き網による焦げ目付けは加
熱時間と比例していないことを示している。
【0015】焦げ目付け装置及びマイクロ波エネルギ発
生装置を参加させる加熱シーケンスのときは、その重量
がPである食品については、よく焦げているが十分に
焼かれずに曲線9の点Aにあるか、よく焼けているが十
分に焦げずに曲線8の点Bにある。
【0016】処理すべき食品の種類を考慮するために、
操作手段の蓄積メモリーが、 −加熱シーケンスに対応する値i、 −定められた加熱シーケンスについて特定の食品の種類
にそれぞれ対応し、各値iについて下の値miと上の値
Miの間で限定されたコード番号α、 −値iに応じてあらかじめ定められ、横座標として定義
された食品の重量に応じた縦座標として定義された調理
器具の加熱時間を示す食品加熱の最適化曲線の傾斜係数
kmとkMに対応する数値表を含み、前記傾斜係数
が、前記曲線の最小傾斜値と最大傾斜値にそれぞれ対応
する。
【0017】蓄積メモリー内に含まれた情報のお陰で、
第1計算手段を有する操作手段は、関係式K={(k
−km)(α−m)/(M−m)}+k
により計算すべき加熱シーケンスの最適化曲線の傾
斜値Kを定める。
【0018】他方では、焦げ目付け装置によってつくり
出される影響を考慮するため、蓄積メモリーが、各値i
及び最適化曲線の横座標の定められた値と対応する閾値
について係数aの数値表を含み、閾値以下では、
少なくとも焦げ目付け装置を参加させる加熱シーケンス
について、加熱時間を計算する操作手段が、閾値P
係数aの積によって値が定められる重みづけ係数を考
慮する。図2の曲線9によって図示されたように、横座
標Pは、異なる種類の食品の調理最適化曲線の変曲点
に対応し、P未満の調整曲線部分は、少なくとも焦げ
目付け装置による加熱シーケンスに対応する。
【0019】重量閾値Pはほぼ400gに等しい。操
作手段は、一方では選択された食品重量を重量閾値P
と比較するために、他方では重量の比較結果に応じて調
理器具の加熱時間を定めるために、こうして第2計算手
段を有する。選択された食品重量が重量閾値P未満か
それと等しければ、加熱時間Tは、関係式T=(K
)P+aによって定められ、食品重量が重量
閾値Pを超えるかそれと等しければ、関係式T=K
Pによって定められる。
【0020】計算された加熱時間が、前記調理器具の良
好な作動に有害になるのを避けるため、蓄積メモリー
が、各加熱シーケンスについて超えることのない最長加
熱時間を含み、操作手段が、一方では、第2計算手段に
よって計算された加熱時間を、定められた加熱シーケン
スについての最長加熱時間と比較するために第3計算手
段を有し、他方では、前記第3計算手段から発せられる
結果に応じて、計算された時間が最長時間を超えたなら
ばエラー・メッセージを、超えなければ操作手段によっ
て定められた加熱シーケンスを作動させる。
【0021】オーブンの作動を図示するために、食品の
調理操作方法に対応するフローチャートを図3に示す。
使用者が、処理すべき食品を調理空間内に配置した後の
第1操作の間、使用者は、加熱シーケンス、食品重量、
及び処理すべき特定の食品に対応するコード番号α
選択する。次いで使用者は、調理器具の作動を始動する
ために開始ボタンを押す。第2操作の間、使用者によっ
て把握された情報は、蓄積メモリー内に蓄積された情報
を考慮して、選択された加熱シーケンスの最適化曲線の
傾斜値Kを定める。
【0022】次いで第3操作の間、操作手段は、重量閾
値Pに対する処理すべき食品の重量テストを行う。第
1の場合には、選択された加熱シーケンスが少なくとも
焦げ目付け装置を参加させ、かつ処理すべき食品の重量
が重量閾値P未満であるならば、操作手段は、関係式
T=(K−a)P+aによって加熱時間Tを
定める。
【0023】第2の場合には、選択された加熱シーケン
スが焦げ目付け装置及び/又はマイクロ波エネルギ発生
装置を参加させ、かつ処理すべき食品の重量が重量閾値
を超えるならば、操作手段は、関係式T=KPに
よって加熱時間Tを定める。
【0024】二つの場合のいずれでも、操作手段は、加
熱時間の最適値と対応する計算された加熱時間を、まず
蓄積メモリー内に含まれた最長加熱時間と比較し、次い
で、焦げ目付け装置及び/又はマイクロ波エネルギ発生
装置の電気供給回線を作動するか、又は作動しない。
【0025】したがって、本発明による方法は、食品の
性質に関する正確さのお陰で、食品を自動調理するとい
う利点を提供する。さらに選択された加熱シーケンス及
び食品の重量を考慮して、最適化理想曲線に近付くこと
によって最適化曲線が作成され、こうして得られた前記
曲線は、各使用者の期待に応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による調理器具の断面図。
【図2】定められた加熱シーケンスを考慮して、選択さ
れた食品の重量に応じた調理器具の加熱時間を示す加熱
最適化曲線のグラフ。
【図3】本発明による調理器具の調理操作方法を表わす
フローチャート。
【符号の説明】
1 調理器具 2 調理空間 3 焦げ目付け装置 4 マイクロ波エネルギ発生装置 5 扉 6 調理器具の前面 7 食品

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間(2)内部に配置された電気抵抗式
    の食品焦げ目付け装置(3)、及び空間(2)外部に配
    置され前記空間にマイクロ波エネルギを供給できるマイ
    クロ波エネルギ発生装置(4)を有する調理空間
    (2)、焦げ目付け装置(3)及び/又はマイクロ波エ
    ネルギ発生装置(4)に供給するための電気供給回線、
    食品に行われる加熱シーケンス、すなわち焦げ目付け装
    置及び/又はマイクロ波エネルギ発生装置を参加させる
    シーケンスを作動させ、食品の性質と重量を把握できる
    選択手段、選択手段から出される情報に応じて電気供給
    回線を作動し、選択手段から出される情報を受入れる蓄
    積メモリーを有する操作手段、蓄積メモリーに収容され
    た情報に応じて供給回線に適用された信号を供給するマ
    イクロ・プロセッサーを有する調理器具において、蓄積
    メモリーが、 −加熱シーケンスに対応する値i、 −定められた値iについて特定の食品の種類にそれぞれ
    対応し、各値iについて下の値mと上の値Mの間で
    限定されたコード番号α、 −値iに応じてあらかじめ定められ、食品重量に応じた
    調理器具の加熱時間を示す食品加熱の最適化曲線の傾斜
    係数kmとkMに対応する数値表を含み、前記傾斜
    係数が、前記曲線の最小傾斜値と最大傾斜値にそれぞれ
    対応することを特徴とする調理器具。
  2. 【請求項2】 蓄積メモリーが、各値i及び最適化曲線
    の横座標の定められた値と対応する閾値Pについて係
    数aの数値表を含み、閾値以下では、少なくとも焦げ
    目付け装置を参加させる加熱シーケンスについて、加熱
    時間を計算する操作手段が、閾値Pと係数aの積に
    よって値が定められる重みづけ係数を考慮することを特
    徴とする請求項1記載の調理器具。
  3. 【請求項3】 食品重量を横座標で、加熱時間を縦座標
    で示す食品加熱の最適化曲線が、横座標値P以上では
    一次関数に対応し、前記値以下では少なくとも焦げ目付
    け装置を参加させる加熱シーケンスについて、原点まで
    前記一次関数とは異なる縦座標のサンプリング関数に対
    応することを特徴とする請求項2記載の調理器具。
  4. 【請求項4】 操作手段が、選択されたシーケンスの加
    熱最適化曲線の最適傾斜値Kを定めるために、値i、
    コード番号α、値mとM、及び傾斜値kmとk
    を用いる第1計算手段を有することを特徴とする請
    求項2又は3記載の調理器具。
  5. 【請求項5】 傾斜値Kが、関係式K={(kM
    −km)(α−m)/(M−m)}+km
    によって定められることを特徴とする請求項1から4の
    いずれか1項に記載の調理器具。
  6. 【請求項6】 操作手段が、一方では選択された食品重
    量を重量閾値Pと比較するために、他方では重量の比
    較結果に応じて調理器具の加熱時間を定めるために、第
    2計算手段を有することを特徴とする請求項2記載の調
    理器具。
  7. 【請求項7】 一方では、食品重量が重量閾値Pと等
    しいかそれ未満であれば、操作手段が関係式T=(K
    −a)P+aによって定められる加熱時間Tを
    計算し、他方では、食品重量が重量閾値Pを超えれ
    ば、操作手段が関係式T=KPによって定められる加
    熱時間Tを計算することを特徴とする請求項6記載の調
    理器具。
  8. 【請求項8】 重量閾値Pが、ほぼ400gに等しい
    ことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載
    の調理器具。
  9. 【請求項9】 蓄積メモリーが、各加熱シーケンスにつ
    いて超えることのない最長加熱時間を含むこと、操作手
    段が、一方では、第2計算手段によって計算された加熱
    時間を、定められた加熱シーケンスについての最長加熱
    時間と比較するために第3計算手段を有し、他方では、
    前記第3計算手段から出される結果に応じて、計算され
    た時間が最長時間を超えたならばエラー・メッセージ
    を、超えなければ操作手段によって定められた加熱シー
    ケンスを作動させることを特徴とする請求項6記載の調
    理器具。
  10. 【請求項10】 一方では加熱シーケンス、食品重量及
    びコード番号αが選ばれ、他方では調理器具の始動が
    開始される第1操作、操作手段が、コード番号α、値
    とM、及び値kmとkMに応じて選ばれた加
    熱シーケンスの最適化曲線の最適傾斜値Kを計算する
    第2操作、並びに操作手段が、選択された食品重量を蓄
    積メモリー内に含まれた重量閾値Pと比較し、食品重
    量に応じて調理器具の加熱時間の最適値を定める第3操
    作を有することを特徴とする請求項2から9のいずれか
    1項に記載の調理器具についての調理操作方法。
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