JPH06294420A - 湿式多板摩擦係合装置 - Google Patents

湿式多板摩擦係合装置

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JPH06294420A
JPH06294420A JP10187493A JP10187493A JPH06294420A JP H06294420 A JPH06294420 A JP H06294420A JP 10187493 A JP10187493 A JP 10187493A JP 10187493 A JP10187493 A JP 10187493A JP H06294420 A JPH06294420 A JP H06294420A
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friction
friction material
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coefficient
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JP10187493A
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Kenichi Takezaki
謙一 竹崎
Hajime Onuma
元 大沼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高トルク伝達容量、大きな動摩擦係数及び耐
熱性を併せ持った湿式多板摩擦係合装置を提供する。 【構成】 湿式多板摩擦係合装置10は、内側ディスク
20及び外側ディスク30を有してなる。内側ディスク
20は、コアプレート22とそれに貼着された摩擦材2
4を有する。コアプレート22は比較的薄い。摩擦材2
4は比較的静摩擦係数が大きい摩擦材である。外側ディ
スク30は、コアプレート32とそれに貼着された摩擦
材34を有する。コアプレート32は比較的厚い。摩擦
材34は比較的動摩擦係数が大きく且つ耐熱性のある摩
擦材である。摩擦材24は比較的厚いコアプレート32
と係合するから、摩擦係合時に発生する熱はこのコアプ
レート32を通じて拡散される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用オートマチッ
クトランスミッション、又は、産業用若しくは建設機械
用トランスミッションに利用される湿式多板摩擦係合装
置に関する。このような湿式多板摩擦係合装置は、遊星
歯車機構における湿式多板クラッチ又は湿式多板摩ブレ
ーキとして広く利用されている。
【0002】
【従来の技術】湿式多板摩擦係合装置は、主としてトル
クを伝達するための装置であり、油中で使用される。従
って、高トルク伝達容量に優れているものでなければな
らず、しかも、高温に耐え得るものでなければならな
い。また、係合完了時のショックや異音等の問題も考慮
されなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高トルク伝達容量を得
るためには、静摩擦係数が大きい摩擦材を使用すればよ
い。しかし、静摩擦係数が大きい摩擦材は、耐熱性に優
れているものがなく、動摩擦係数も小さい。
【0004】一方、係合完了時のショックや異音を防止
するためには、動摩擦係数が大きい(なお、明細書中に
おいて、「動摩擦係数が大きい」とは、(動摩擦係数/
静摩擦係数)の比が大きいことをいうものとする)摩擦
材を使用すればよい。このような摩擦材は一般的に耐熱
性にも優れている。しかし、動摩擦係数が大きく且つ耐
熱性に優れている摩擦材は静摩擦係数が小さく、トルク
伝達容量も小さい。
【0005】現在のところ、高トルク伝達容量を具え、
しかも、動摩擦係数が高く、耐熱性に優れた摩擦材は市
場で入手困難であり、従って、このような要求に応える
ことのできる湿式多板摩擦係合装置、すなわち、上記特
性をすべて併せ持った湿式多板摩擦係合装置を得ること
はできない。
【0006】本発明の目的は、上記特性をすべて併せ持
つような湿式多板摩擦係合装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、内側ディスク
と外側ディスクとが交互に配置された湿式多板摩擦係合
装置において、前記内側ディスク及び前記外側ディスク
は一側面のみに摩擦材を有し、前記摩擦材は、比較的静
摩擦係数が大きい第1摩擦材、又は、比較的動摩擦係数
が大きく及び耐熱性のある第2摩擦材であり、前記第1
摩擦材に対向するディスクのコアプレートの厚みは比較
的厚く、前記第2摩擦材に対向するディスクのコアプレ
ートの厚みは比較的薄い湿式多板摩擦係合装置により前
記課題を解決した。
【0008】
【作用】内側ディスク及び外側ディスクとも、同じ側の
表面において摩擦材を有する。裏面には摩擦材が貼着さ
れていない。従って、摩擦材は対向するディスクのコア
プレートと係合する。
【0009】摩擦材は、第1の摩擦材と第2の摩擦材か
らなる。第1の摩擦材は静摩擦係数が比較的大きい。そ
して、第1の摩擦材に対向するコアプレートは、その厚
みが比較的厚い。係合時に発生した熱はコアプレートを
通じて拡散しやすく、第1の摩擦材の耐熱性が補われ
る。
【0010】第2の摩擦材に対向するコアプレートは、
その厚みが比較的薄い。第2の摩擦材は比較的耐熱性に
優れているので、熱拡散を必ずしも考慮する必要がな
い。むしろ、湿式多板摩擦係合装置全体の全長を短縮す
るために薄くされている。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1はオートマチックトランスミッションの一部
拡大断面図である。湿式多板摩擦係合装置10は、ピス
トン等の油圧作動機構(図示せず)と、ワイウェイクラ
ッチ12のアウターレース14にスプライン嵌合した内
側ディスク20と、ハウジング16にスプライン嵌合し
た外側ディスク30とを有してなる。
【0012】図2は内側ディスク20及び外側ディスク
30を示している。内側ディスク20及び外側ディスク
30のコアプレート22,32には、それぞれ、一方の
表面に摩擦材24,34が貼着されている。他方の面に
は摩擦材が貼着されていない。内側ディスク20のコア
プレート22の厚みは比較的薄く、外側ディスク30の
コアプレート32の厚みは比較的厚い。
【0013】内側ディスク20の摩擦材24は、比較的
静摩擦係数が大きい摩擦材である。この摩擦材24は、
外側ディスク30のコアプレート32と係合する。外側
ディスク30の摩擦材34は、比較的動摩擦係数が大き
く、耐熱性に優れた摩擦材である。この摩擦材34は、
内側ディスク20のコアプレート22と係合する。
【0014】従って、比較的静摩擦係数が大きい摩擦材
24は比較的厚いコアプレート32と係合することにな
るから、摩擦係合時に発生する熱は厚いコアプレート3
2を通じて拡散される。比較的動摩擦係数が大きい摩擦
材34は耐熱性に優れたものであるから、対向するコア
プレート22を厚くする必要がない。むしろ、湿式多板
摩擦係合装置10の全長を短縮するために薄い方が好ま
しい。
【0015】以上のように、耐熱性は多少劣るが、高ト
ルク伝達容量を確保できる摩擦材、すなわち、比較的静
摩擦係数が大きい摩擦材と対向するコアプレートを比較
的厚くすること、及び、高トルク伝達容量は多少劣る
が、比較的動摩擦係数が大きく且つ耐熱性に優れた摩擦
材と対向するコアプレートを比較的薄くすることによ
り、これらの特性を併せ持った湿式多板摩擦係合装置を
得ることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のように、市場で入手可能
な摩擦材を利用し、第1の摩擦材の不利な点を第2の摩
擦材が補い、第2の摩擦材の不利な点を第1の摩擦材が
補うように構成することにより、高トルク伝達容量、耐
熱性、及び高い動摩擦係数の特性をすべて併せ持つよう
な湿式多板摩擦係合装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による湿式多板摩擦係合装置の一部拡大
断面図である。
【図2】外側ディスク及び内側ディスクの拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
10 湿式多板摩擦係合装置 20 内側ディスク 22 コアプレート 24 摩擦材(比較的静摩擦係数が大きい摩擦材) 30 外側ディスク 32 コアプレート 34 摩擦材(比較的動摩擦係数が大きく且つ耐熱性の
ある摩擦材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側ディスクと外側ディスクとが交互に
    配置された湿式多板摩擦係合装置において、 前記内側ディスク及び前記外側ディスクは一側面のみに
    摩擦材を有し、前記摩擦材は、比較的静摩擦係数が大き
    い第1摩擦材、又は、比較的動摩擦係数が大きく及び耐
    熱性のある第2摩擦材であり、 前記第1摩擦材に対向するディスクのコアプレートの厚
    みは比較的厚く、前記第2摩擦材に対向するディスクの
    コアプレートの厚みは比較的薄いことを特徴とする、 湿式多板摩擦係合装置。
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