JPH0629435Y2 - 防音サツシ - Google Patents

防音サツシ

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JPH0629435Y2
JPH0629435Y2 JP1986001199U JP119986U JPH0629435Y2 JP H0629435 Y2 JPH0629435 Y2 JP H0629435Y2 JP 1986001199 U JP1986001199 U JP 1986001199U JP 119986 U JP119986 U JP 119986U JP H0629435 Y2 JPH0629435 Y2 JP H0629435Y2
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JP
Japan
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frame
shoji
pressing
glass
contact surface
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JP1986001199U
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JPS62113286U (ja
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貞利 井上
功 小島
武美 星野
博通 佐野
一郎 落合
広志 宮坂
幸男 野村
重信 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
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  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は建築物の開口部に取り付けられる窓、又はガラ
スを有する戸等に係わり、さらに詳細には騒音による障
子の振動を低減し、二次発生騒音を減少させ、遮音性能
を高めるようにした防音サッシに関する。
従来の技術 騒音の激しい箇所の建築物又は特に騒音を嫌う建築物に
は防音サッシが用いられる。従来、その防音性能を向上
させるためにはガラス自体として遮音効果の高いものを
使用するとともに、障子とこれを取り付ける枠体との間
の隙間を少なくすることの二種類の方法が追究されてい
た。
前者はガラスを厚いものにしたり、積層ガラスにした
り、さらには二重ガラス構造にしたりすることが行なわ
れていた。
また、後者は例えば特公昭55−40756等に見られ
るように障子を閉めたときに枠体に引き寄せることによ
って枠体との間の隙間を極力少なくすることが行なわれ
ていた。従来におけるこの防音サッシの構造は、枠体周
囲に1条のパッキンを設けておき、このパッキンに引き
寄せ手段によって框を引き寄せて密着させる構造であっ
た。その密着により気密性、水密性を向上させ、同時に
騒音の侵入を防いでいた。すなわち、音の侵入する箇所
を周囲を取り巻くパッキンによって塞いで侵入を阻んで
いた。
考案が解決しようとする問題点 上記従来のサッシの障子の固定構造は、例えば枠体の障
子収納部に室外向きに突出させた1条のパッキンを設け
ておき、室外側から押え具によって障子の框をこのパッ
キンに押し付ける構造である。すなわち、断面で見ると
障子の框の室外面と室内面とがパッキンと押え具とによ
ってそれぞれ挟持される構成となっている。確かにガラ
ス周囲の框がパッキンに押し付けられているので気密
性、水密性は向上し、隙間が少なくなるので遮音効果が
高まるが、パッキンが1条であるため框の室内外壁をそ
れぞれ1点で支えているのと変らず、ガラスを含めた障
子自体の振動を防ぐ効果はあまりない。従って、音は空
気の粗密波すなわち、空気の振動であるため、騒音がガ
ラスを直接透過するだけでなく、前記空気の振動によっ
てガラスが振動し、その振動によって二次騒音を発生さ
せていた。
本考案はこの二次的に発生する騒音を極力制限すること
を目的としてなされたものである。
[考案の構成] 問題点を解決するための手段 本考案は障子の各框の内外面を障子外周方向に離れた2
点で挟持させたことを特徴とするものである。その挟持
手段は障子の一面側に前記各框により形成される四角形
枠と略同一の大きさの押付枠を配置するとともに、障子
の他面側には窓枠に障子の框が押し付けられる当接面を
形成させ、前記押付枠を当接面側に押し付けるようにし
たものである。框と押付枠及び框と当接面との間で直接
框に接触して挟持するものは制振ゴム等からなるパッキ
ンであるのは当然である。
作用 本考案は各框が障子外周方向に離れた2点で挟持させら
れているので、振動に際してそれを制振する力が働いて
障子の振動が減衰される。すなわち、障子の振動によっ
て二次的に発生する騒音を軽減することができ、遮音効
果を高めることができる。また、押付枠を設けて障子を
押し付ける構成としてあるので、障子周囲全体を均等に
押し付けることになり、押付力にムラがなくなり、予定
した制振力を得ることができる。
実施例 本考案を使用した窓の一例を第1図の窓について説明す
る。図は引き違い窓であり、2枚の障子10、11が上
枠12、下枠13、双方の縦枠14、15からなる枠体
に建て込まれている。もちろん、本考案は引き違い窓に
のみ限定されるものではい。障子10、11自体は格別
のものではなく、それぞれ、上下の框16、17及び縦
框18、18にガラス19を有する通常のものである。
本実施例においては上記障子10、11にその障子の框
の大きさとほぼ等しい大きさに枠組みされた押付枠20
が配置されている。この押付枠20は障子10に対して
は室外側から、障子11に対しては室内側からそれぞれ
閉められた障子10、11の框にほぼ重なるように、し
かもそれぞれ障子に押し付ける方向に移動できるように
枠体に配置される。一方、枠体には各障子の押付枠20
が配置された側と反対側にそれぞれの障子が閉じられた
ときにそれぞれの框が押し付けられる当接面21が形成
されている。この当接面21並びに押付枠20の各障子
の各框に相対する部分にそれぞれ2条の制振ゴムからな
るパッキン22が取り付けられる。すなわち本実施例は
外側の2条のパッキン、内側の2条のパッキンの内外2
箇所で一つの框が挟持されている。上記実施例において
は押付枠並びに当接面にそれぞれパッキン22を取り付
けてあるが、これらにパッキンを設けずに各框に取り付
けても同じである。また、パッキン22は本実施例では
長尺物を使用しているが、内外計4条のパッキンの1条
を除いて他を短尺物とし、それを適宜の間隔で配置させ
ても良い。
上記押付枠20は前記のように障子10、11に接近及
び離れる方向に移動できるようになっているが、その移
動手段、すなわち押付手段は縦枠14に取り付けられた
ハンドル24の回転動作によって動作するように構成さ
れている。縦枠14内には第4図に示すようにこのハン
ドル24の回転動作によって回転するピニオン25とこ
れに咬み合わせられて移動させられるラック26(第5
図)とが設置されている。本実施例は引き違い窓である
ので、内外の障子10、11にそれぞれ別々に設置され
ている。このラック26に駆動ロッド27が取り付けら
れ、前記ハンドル24の回転動作によって上記駆動ロッ
ドが移動するように構成されている。この駆動ロッド2
7は縦枠14から上下に、また、上枠12及び下枠13
に沿わせて水平に移動できるように取り付けられてい
る。縦枠14から上下の枠へのコーナー部はバネ材等の
弾性部材で連結され上下方向の移動を水平方向への移動
に変換している。なお、これらの連結機構は周知のもの
を使用しているので図面では省略した。
この駆動ロッド27の適宜の箇所にピン28が取り付け
られ、第3図に示すように押付枠20から突出するよう
に取り付けられた駆動板29の溝30に入れられてい
る。この溝30は傾斜させられており、その傾斜方向は
ハンドル24を図示の矢印方向に回転させたときに駆動
ロッド27の移動によるピン28の移動で押付枠20が
障子に押し付けられる方向である。
上記構成になるので障子を閉めてハンドル24を矢印の
方向に回転させると、ピニオン25及びラック26によ
って駆動ロッド27が縦枠14内で下方に移動する。従
って、上枠12では第1図図面上右方向に移動し、下枠
13では左方に移動する。これに伴なってピン28も移
動する。このピン28は駆動板29の傾斜した溝30に
入れられているので、この溝30によって押付枠20は
障子10、11の方向に押し付けられる。押付枠20並
びに当接面21にはそれぞれ離れた位置で2条のパッキ
ン22が設置されているので、この押付枠20の押し付
けによって各框は内外面をそれぞれ2点で挟持されるこ
とになる。その際押付枠20は障子の框の大きさとほぼ
等しく枠組みされていて、その押付枠20が平行に移動
して押し付けるので押付力にムラがなく、障子は均一に
押し付けられる。
このように各框が2点で挟持されているので、結局障子
は枠体に周辺部をそれぞれ2点で挟持されることにな
り、騒音によるガラスの振動を制振し、ガラス振動によ
る二次騒音の発生を少なくすることができる。
本実施例ではパッキンとして制振ゴムを使用している
が、その他の合成ゴム、合成樹脂で適宜成形させたもの
をも使用することができる。
本考案の効果を調べるために実験に供したのが第6図に
示すものである。框35の両側面にそれぞれ長尺のパッ
キン36を片側2個づつ4個挟んでクランプ37で框の
長さ1cm当り0.5Kg重の荷重を加えて音響透過損失を測
定した。障子の大きさは高さ1700、横850のものであ
る。また、ガラス厚は5mmである。従来のものと比較す
るため第7図に示すように1条のパッキン38で挟んで
同様に框の長さ1cm当り0.5Kg重の荷重を加えたものも
測定した。その測定結果が第8図に示すグラフで、Aが
第6図の、Bが第7図のものを示している。測定はJIS
A 1416「実験室における音響透過損失測定方法」に準じ
て行なった。グラフからも分るようにガラスの一種の共
振によって騒音が透過するコインシデンスの効果が生じ
る周波数2500Hz付近での透過損失が大きく、また、ガラ
ス振動の二次モード150Hz付近での透過損失が大きいこ
とが分る。すなわち、障子自体の振動が減衰され、それ
によって発生していた二次騒音が低下していることが分
る。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、障子の各框を2点で挟持
しているので障子の振動が制限され、その振動によって
二次的に発生する騒音が軽減され、遮音効果を高めるこ
とができる。
また、2点で挟持するにあたって、框とほほ等しい大き
さに枠組された押付枠を用いているので、押し付け圧が
均等になり、期待する制振性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を使用した窓の一例の正面図、第2図は
第1図のII−II断面図、第3図は駆動ロッドと駆動板と
の関係を示す斜視図、第4図は第1図のIV−IV断面図、
第5図は駆動ロッドの取り付け状態を示す正面図、第6
図は性能実験を行なった試験状態の下枠部分の断面図、
第7図は従来のものの試験するための下枠部分の断面
図、第8図は試験結果を示すグラフ。 10、11:障子、12:上枠、13:下枠、14、1
5:縦枠、16、17、18:框、20:押付枠、2
1:当接面、22:パッキン、24:ハンドル、27:
駆動ロッド、28:ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 星野 武美 東京都港区三田3−13−12 日本軽金属株 式会社内 (72)考案者 佐野 博通 東京都港区三田3−13−12 株式会社日軽 技研内 (72)考案者 落合 一郎 東京都中央区日本橋掘留町1−8−12 新 日軽株式会社内 (72)考案者 宮坂 広志 大阪府大阪市東区道修町4丁目8番地 日 本板硝子株式会社内 (72)考案者 野村 幸男 大阪府大阪市東区道修町4丁目8番地 日 本板硝子株式会社内 (72)考案者 広瀬 重信 大阪府大阪市東区道修町4丁目8番地 日 本板硝子株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−60267(JP,U) 実開 昭59−54683(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可動障子の各框の内外面をそれぞれ障子外
    周方向に向けて二点で挟持する防音サッシであって、障
    子の一面側に前記框により形成される四角形枠と略同一
    の大きさの押付枠を配置するとともに、障子の他面側に
    は窓枠に障子の框が押し付けられる当接面を形成させ、
    前記押し付け枠を当接面側に押し付ける押し付け手段を
    設け、かつ、前記押し付け枠並びに当接面の障子の框の
    位置に相当する部分か、框の内外面両側かに障子の外周
    方向に向けて離して設けた二条のパッキンを備えたこと
    を特徴とする防音サッシ。
JP1986001199U 1986-01-10 1986-01-10 防音サツシ Expired - Lifetime JPH0629435Y2 (ja)

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JP1986001199U JPH0629435Y2 (ja) 1986-01-10 1986-01-10 防音サツシ

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JP1986001199U JPH0629435Y2 (ja) 1986-01-10 1986-01-10 防音サツシ

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JPS62113286U JPS62113286U (ja) 1987-07-18
JPH0629435Y2 true JPH0629435Y2 (ja) 1994-08-10

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009522470A (ja) * 2005-12-29 2009-06-11 イ,クァン−ソク 引違い建具システムの開閉方法及び開閉装置

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JPS62113286U (ja) 1987-07-18

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